図1は、本発明の実施の一形態であるプロセスユニット10の要部の構成を示す図である。プロセスユニット10は、後述する画像形成装置100が備える感光体ドラム44表面に現像剤であるトナーを供給して、感光体ドラム44表面に形成される静電潜像を顕像化してトナー像を形成させるユニットである。プロセスユニット10は、後述する画像形成装置100においては、感光体ドラム44に隣接して配置される。そして、プロセスユニット10は、トナーカートリッジ1と、容器保持部材7と、トナーホッパ13と、現像手段47とを含んで構成される。
容器保持部材7は、容器保持部材7内において後述するトナーカートリッジ1を規定位置に固定して保持する。容器保持部材7は、底壁部22と容器固定部61とを備える。
底壁部22は、トナーカートリッジ1に対応してトナーカートリッジ1の回転軸線方向に延びており、トナーカートリッジ1を配置するための台部分を構成する。容器固定部61は、底壁部22に設けられ、底壁部22上に配置されたトナーカートリッジ1のトナー容器支持部材3を着脱可能に保持し、トナーカートリッジ1が回転軸線方向に動かないように固定する。
ここで、後述する画像形成装置100における底壁部22が配置される位置、つまり、底壁部22に装着されるトナーカートリッジ1が配置される位置について、以下に説明する。画像形成装置100においては、画像形成装置100の外周を覆う外装部の内側に筐体が配設され、該筐体内にプロセスユニット10が設置されている。前記外装部は、図1に示すように、互いに対向する正面外装部14と背面外装部15とを有している。正面外装部14は、画像形成装置100の利用者の正面に位置する部分である。また、背面外装部15は、正面外装部14側にいる利用者から見て画像形成装置100の裏側に当たる部分である。そして、外装部の内側に配設される筐体は、正面外装部14に対向する筐体正面部16と、背面外装部15に対向する筐体背面部17とを有する。
トナーカートリッジ1を固定して保持する容器保持部材7の底壁部22は、トナーカートリッジ1の回転軸線方向に対応して延びる方向(延在方向)両端部において、一端部が筐体背面部17に接続され、他端部が筐体正面部16を貫通して正面外装部14の一部である前壁部12に接続されている。
そして、前壁部12の前面には取手(不図示)が形成されており、さらに底壁部22の側面には、延在方向に延びる2本のガイド部材8が設けられている。ガイド部材8は延在方向に伸縮自在であり、ガイド部材8が伸縮することによって、底壁部22に固定されたトナーカートリッジ1が、延在方向に移動自在となる。
図2は、容器保持部材7に固定されたトナーカートリッジが画像形成装置本体から離脱した様子を示す図である。また、図3は、容器保持部材7に固定されたトナーカートリッジが画像形成装置本体の外方まで引き出された様子を示す図である。
正面外装部14側にいる利用者が、前壁部12に形成される取手を前方(正面側方向)に引くことによって、容器保持部材7の底壁部22に固定されるトナーカートリッジ1を、筐体背面部17から離脱させて、正面外装部14よりも外方となる位置まで引き出すことができる。これによって、使用済みのトナーカートリッジ1を簡単に取り出すことができる。そして、利用者は、新品のトナーカートリッジ1を容器保持部材7に装着し、正面外装部14から背面外装部15に向う方向に取手を押すことによって、元の位置に戻すことができる。
また、プロセスユニット10においては、容器保持部材7およびトナーカートリッジ1の収納状態を確実に維持するための機構として、移動阻止機構9が備えられている。移動阻止機構9は、フック部材9aと係止部材9bとを有する。容器保持部材7の底壁部22が接続される前壁部12にはフック部材9aが形成され、筐体正面部16には係止部材9bが形成される。これらフック部材9aと係止部材9bとは、容器保持部材7にトナーカートリッジ1が固定されて、容器保持部材7が完全に収納された状態において、フック部材9aが係止部材9bに係止するようになっている。これによって、容器保持部材7に固定されたトナーカートリッジ1の収納状態を確実に維持することができる。なお、フック部材9aと係止部材9bとの配置位置は上記のものに限定されず、フック部材9aが筐体正面部16に設けられ、係止部材9bが前壁部12に設けられていてもよい。
また、プロセスユニット10においては、図1に示すように、移動阻止機構9と対応する位置に検知手段19が備えられている。この検知手段19は、フック部材9aが係止部材9bに係止して容器保持部材7が完全に収納された状態、すなわち、移動阻止機構9によって容器保持部材7が前方(正面側方向)への移動を阻止されている状態を検知する。検知機構19は、係止部材9bに設けられた係止センサ19aとフック部材9aに設けられたセンサ作用部19bとを有する。センサ作用部19bは、フック部材9aが係止部材9bに係止された状態において係止センサ19aに作用する位置に配置されている。
また、筐体背面部17におけるトナーカートリッジ1に臨む位置には、駆動力伝達機構65が設けられている。駆動力伝達機構65は、トナーカートリッジ1のトナー容器2に回転駆動力を伝えるものであり、本体側連結部11、回転軸24、押しばね25、およびギヤ27を備える。回転軸24は、トナー容器2が回転するときの軸であり、筐体背面部17を貫通している。回転軸24における筐体背面部17の位置には軸受部(不図示)が設けられ、これによって回転軸24は回転自在となっている。
本体側連結部11は、略円盤状に形成され、回転軸24と一体となって軸線回りに回転できるように回転軸24に固定されている。本体側連結部11におけるトナー容器2と接触する面には、トナー容器2の容器側連結部6を嵌入可能な十字状の嵌合凹部が形成されている。押しばね25は、コイルスプリングからなり、筐体背面部17と本体側連結部11との間に配置され、回転軸24および本体側連結部11の回転を阻害することなく、本体側連結部11が筐体背面部17から離間する方向へのばね力を付与する。ギヤ27は、回転軸24における本体側連結部11とは反対側の端部に固定されている。このギヤ27にはトナー容器2を回転させるための駆動力が、画像形成装置100の駆動源から伝達される。
プロセスユニット10が有するトナーホッパ13は、トナーカートリッジ1から補給されたトナーを貯留するための容器であり、現像手段47におけるトナー消費量に応じて、現像手段47にトナーを供給する。現像手段47は、画像形成装置100が備える感光体ドラム44表面にトナーを供給して、感光体ドラム44表面に形成された静電潜像を顕像化してトナー像を形成させる。
次に、プロセスユニット10が有するトナーカートリッジについて説明する。図4は、本発明の第1実施形態であるトナーカートリッジ1の構成を示す図である。また、図5は、トナーカートリッジ1の構成を示す斜視図である。また、図6は、トナー容器2の構成を示す図である。トナーカートリッジ1は、トナー容器2とトナー容器支持部材3とを有する。
トナー容器2は、トナーを収容する有底筒状のトナー収容部21と、トナー収容部21内のトナーを排出するトナー排出口38とを備える。そして、トナー容器支持部材3は、トナー排出口38を含むトナー容器2の一部を外周面の全周にわたり包囲するとともに、トナー容器2を回転可能に支持する。具体的には、トナー容器支持部材3は、トナー容器2を、トナー容器2の軸線方向を回転軸方向として、軸線まわりに回転自在に支持するように構成されている。そして、トナー容器2が回転することによって、トナー収容部21内のトナーが容器外部に排出されるようになっている。
トナー収容部21は、補給トナーが充填される第1収容部31、第2収容部32、およびトナー排出口38が形成される第3収容部33と、容器側連結部6とを備える。そして、トナー収容部21は、第3収容部33が中央に配置されて、その両端部に第1収容部31および第2収容部32がそれぞれの収容部を連通するように連続的に構成されている。トナー収容部21は、第3収容部33の軸線方向一端部と第1収容部31の開口端部とが連結され、第3収容部33の軸線方向他端部と第2収容部32の開口端部とが連結されて形成されている。そして、第1収容部31、第2収容部32および第3収容部33の各軸線は、同軸となるように構成されている。また、容器側連結部6は、前述した本体側連結部11を介して画像形成装置100本体から伝達される回転駆動力を受ける部分であり、第1収容部31の先端部31aに設けられている。
第1収容部31は、円筒状の外壁31eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部31aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部33に形成されるトナー排出口38から離れるに連れて小さくなる円錐台形状の隔壁31bとを備える。そして、第1収容部31は、隔壁31bに囲まれて形成される内室311と、外壁31eと隔壁31bの外面とで囲まれて形成される外室312とを有する。このとき、隔壁31bは、その壁面に沿う直線と軸線との成す角度θ1が、15〜20°となるように形成されている。
また、隔壁31bには、その先端部31aに、外室312から内室311に向けてトナーが供給される開口となる連通口31dが設けられている。そして、外壁31eと隔壁31bとの間には、連通口31dに隣接する位置に、三角形板状のトナー汲み上げ部材31cが設けられている。トナー汲み上げ部材31cは、トナー容器2が回転することによって外室312内のトナーを汲み上げ、連通口31dへと導く。なお、外壁31e、隔壁31bは、突起のない平滑面で形成されている。
第2収容部32は、第1収容部31と同様に、円筒状の外壁32eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部32aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部33に形成されるトナー排出口38から離れるに連れて小さくなる円錐台形状の隔壁32bとを備える。そして、第2収容部32は、隔壁32bに囲まれて形成される内室321と、外壁32eと隔壁32bの外面とで囲まれて形成される外室322とを有する。このとき、隔壁32bは、その壁面に沿う直線と軸線との成す角度θ1が、15〜20°となるように形成されている。
また、隔壁32bには、その先端部32aに、外室322から内室321に向けてトナーが供給される開口となる連通口32dが設けられている。そして、外壁32eと隔壁32bとの間には、連通口32dに隣接する位置に、三角形板状のトナー汲み上げ部材32cが設けられている。トナー汲み上げ部材32cは、トナー容器2が回転することによって外室322内のトナーを汲み上げ、連通口32dへと導く。なお、第2収容部32においても、外壁32e、隔壁32bは、突起のない平滑面で形成されている。
ここで、トナー容器2が回転することによる、第1収容部31および第2収容部32内に収容されたトナーが搬送される様子について説明する。図7は、トナー収容部内に収容されたトナーが外室から内室に向けて搬送される様子を示す図である。図7は、連通口31d,32d近傍において、軸線に垂直な面で切断した断面図である。また、図8は、第1および第2収容部内に収容されたトナーが第3収容部に向けて搬送される様子を示す図である。図8は、軸線に平行な面で切断した断面図である。
トナー容器2が軸線まわりに回転(回転方向R)することによって、第1および第2収容部31,32の外室312,322内に収容されたトナー90は、トナー汲み上げ部材31c,32cで汲み上げられ、トナー汲み上げ部材31c,32c表面を隔壁31b,32bの外面に向かって滑り落ちる。このとき、トナー汲み上げ部材31c,32cは、図7に示すように、軸線方向から見た場合、トナー容器2の中心と連通口31d,32dの開口端部とを通る直線から連通口31d,32dの開口側に向かう角度θ2が、所定の範囲(0〜45°)となるように形成されている。これによって、トナー汲み上げ部材31c,32cに汲み上げられたトナー90は、連通口31d,32dに向かってスムーズに滑り落ちる。
そして、隔壁31b,32bの外面に到達したトナー90は、角度θ1で傾斜する隔壁31b,32bの外面に沿って滑り落ちて、連通口31d,32dから内室311,321内へと落下する。
連通口31d,32dから内室311,321内に落下してきたトナー90は、角度θ1で傾斜する隔壁31b,32bの内面に沿って滑り落ちるようにして、トナー排出口38が形成される第3収容部33に向けて搬送される。
以上のようにして、トナー容器2の内面にトナー搬送用の突起を設けなくても、第1および第2収容部31,32内に収容されたトナーが、自重によって滑り落ちるようにして、トナー排出口38が形成される第3収容部33に向けて搬送される。トナー容器内にトナー搬送用突起が形成されている場合には、突起部の周辺にトナーが付着して、トナー容器内にトナーが残留する。これに対して、本発明のトナー容器2では、トナー収容部21内においてトナーが接触する外壁および隔壁が平滑な面で形成されて、トナーの付着が防止された状態で、トナー排出口38に向けてトナーが搬送されるので、トナー収容部21から排出されないままトナー収容部21内部に残るトナー残量を低減できる。
また、トナー汲み上げ部材31c,32cが前記所定の角度θ2で傾斜し、隔壁31b,32bが所定の角度θ1で傾斜しているので、トナー収容部21内のトナーは、トナー汲み上げ部材31c,32cおよび隔壁31b,32bの表面を滑り落ちるようにして、滑らかに流動する。そのため、トナー同士の衝突や摩擦を低減することができ、トナーの外添剤がコア粒子を構成するバインダー樹脂中に埋没することを防止することができる。したがって、トナーの流動性を長期に渡って維持できる効果が得られる。
次に、トナー収容部21において、第1収容部31と第2収容部32との間に配設される第3収容部33について説明する。図9は、第3収容部33の構成を示す斜視図である。また、図10は、図6の切断面線X−Xから見た断面図である。第3収容部33は、大略的に円筒状に形成され、その内部と外部とを連通するトナー排出口38が形成されている。この第3収容部33は、トナー容器支持部材3によって、トナー排出口38を含む第3収容部33の一部の外周面を全周にわたり包囲された状態で、軸線まわりに回転可能に支持されている。
第3収容部33は、その外周部の軸線方向中間部には、半径方向内方に陥没する凹部である第1凹部36および第2凹部37が設けられるとともに、第1凹部36に形成され、トナーを排出するためのトナー排出口38が設けられる。第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の内径Dは、第1収容部31および第2収容部32の内径よりも大きく形成される。
第1凹部36は、回転方向Rに延びて形成されるとともに、回転方向Rの寸法に比べて軸線方向の寸法が小さく形成され、回転方向R下流側の端部に回転方向Rと交差する端壁部39を有する。トナー排出口38は、第1凹部36の回転方向下流側の端壁部39の一部に形成される。第2凹部37は、回転方向Rに延びて形成されるとともに、回転方向Rの寸法に比べて軸線方向の寸法が小さく形成され、第1凹部36から第3収容部33の周方向に間隔をあけて設けられる。
第1凹部36は、詳細に述べると、底壁部36b、第1側壁部36cおよび第2側壁部36dをさらに有する。第1凹部36の底壁部36bは、回転方向Rに延び、その回転方向R下流側端部が端壁部39の半径方向内方部分に連通し、回転方向R上流側端部が、第1凹部36と第2凹部37との間であって第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の外周部に滑らかに連通する。第1凹部36の底壁部36bの回転方向R下流側端部と回転方向R上流側端部との間の回転方向R中央部は、第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33よりも半径方向内方に配置され、大略的に第3収容部33の軸線を軸線とする部分円筒形状に形成される。第1凹部36の底壁部36bの回転方向R中央部の外周部の曲率半径は、任意に設定可能である。
第1凹部36の第1側壁部36cは、第1凹部36の軸線方向一端部側に配置され、回転方向Rに延び、その回転方向R下流側端部が端壁部39の軸線方向一端部に連通し、その半径方向内方部分が底壁部36bの軸線方向一端部に連通し、その半径方向外方部分が第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の軸線方向一端部の外周部に連通する。第1凹部36の第2側壁部36dは、第1凹部36の軸線方向他端部側に配置され、回転方向Rに延び、その回転方向R下流側端部が端壁部39の軸線方向他端部に連通し、その半径方向内方部分が底壁部36bの軸線方向他端部に連通し、その半径方向外方部分が第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の軸線方向他端部の外周部に連通する。第1凹部36の第1側壁部36cおよび第2側壁部36dは、底壁部36bから半径方向外方に立設するようにして設けられ、底壁部36bと第1側壁部36cとは略垂直であり、また底壁部36bと第2側壁部36dとは略垂直である。
トナー排出口38は、第1凹部36の端壁部39の軸線方向中間部であって、半径方向外方寄りに、軸線方向を長手方向とする長方形状に開口して形成される。したがってトナー排出口38は、第1凹部36の端壁部39において、第1凹部36の底壁部36bの回転方向R下流側端部よりも半径方向外方寄り、かつ第1側壁部36cの回転方向R下流側端部よりも軸線方向他端部寄り、かつ第2側壁部36dの回転方向R下流側端部よりも軸線方向一端部寄りで開口している。さらに詳細に述べると、トナー排出口38の半径方向外方側の面は、第1凹部36の回転方向R下流側の、第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の内周面に滑らかに連通している。
第2凹部37は、詳細に述べると、底壁部37b、第1側壁部37cおよび第2側壁部37dを有する。第2凹部37の底壁部37bは、回転方向Rに延び、その回転方向R上流側端部37eおよび回転方向R下流側端部37fが、第1凹部36と第2凹部37との間であって第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の外周部に滑らかに連通する。第2凹部37の底壁部37bの回転方向R下流側端部と回転方向R上流側端部との間の回転方向R中央部は、第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33よりも半径方向内方に配置され、大略的に第3収容部33の軸線を軸線とする部分円筒形状に形成される。第2凹部37の底壁部37bの回転方向R中央部の外周部の曲率半径は、任意に設定可能である。
第2凹部37の第1側壁部37cは、第2凹部37の軸線方向一端部側に配置され、回転方向Rに延び、その半径方向内方部分が底壁部37bの軸線方向一端部に連通し、その半径方向外方部分が第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の軸線方向一端部の外周部に連通する。第2凹部37の第2側壁部37dは、第2凹部37の軸線方向他端部側に配置され、その半径方向内方部分が底壁部37bの軸線方向他端部に連通し、その半径方向外方部分が第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の軸線方向他端部の外周部に連通する。第2凹部37の第1側壁部37cおよび第2側壁部37dは、底壁部37bから半径方向外方に立設するようにして設けられ、底壁部37bと第1側壁部37cとは略垂直であり、また底壁部37bと第2側壁部37dとは略垂直である。
第3収容部33の第1凹部36および第2凹部37を除く軸線方向一端部および軸線方向他端部の外周部には、図6に示すように、半径方向外方に突出する複数のトナー排出案内片40が、周方向に互いに間隔をあけて、周方向に等間隔に配置され設けられる。第3収容部33の軸線方向一端部に設けられるトナー排出案内片40は、詳細に述べると、軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かうにつれて回転方向Rに傾斜している。また、第3収容部33の軸線方向他端部に設けられるトナー排出案内片40は、詳細に述べると、軸線方向一端部から軸線方向他端部に向かうにつれて回転方向Rに傾斜している。トナー排出案内片40の長手方向と第3収容部33の幅方向との成す角度θ3は、たとえば30°程度に設定される。
図11は、トナー容器支持部材3の構成を示す図である。トナー容器支持部材3は、大略的に円筒状に形成され、少なくとも第3収容部33を含む部分を、半径方向外方から全周にわたって支持する内周部301を有する。内周部301は、軸線を中心とする円筒内周面を有する。トナー容器支持部材3は、軸線に平行な仮想平面上に、少なくとも3点以上の当接部を有する支持台302を含む。支持台302の当接部は、たとえば軸線に平行な方向を長手方向とする2つの長方形状の平面に形成されてもよい。この支持台302の当接部を水平面に当接させることによって、トナー容器支持部材3の内周部301の軸線Lを、前記水平面に平行にして配置することができる。トナー容器支持部材3の軸線方向の長さ寸法は、第3収容部33の軸線方向の長さ寸法よりも大きく設定される。
支持台302を水平面上に設置した状態で、トナー容器支持部材3には、その上部に、一水平方向一方向である第1水平方向一方向F1に突出する排出部303が形成される。排出部303におけるトナー容器支持部材3の軸線方向中間部には、前記第1水平方向一方向F1に沿って貫通し、トナー容器支持部材3の軸線に平行な方向に延びる長円状に開口するトナー導通孔5が形成される。トナー導通孔5の長手方向の内径は、トナー容器2の第1凹部36の軸線方向の寸法および第2凹部37の軸線方向の寸法以上に設定される。
トナー容器支持部材3の排出部303には、図4に示すように、トナー導通孔5の第1水平方向一方向F1下流側の開口を開状態および閉状態に切換えるシャッタ部41が設けられる。シャッタ部41は、シャッタ41aおよびシャッタ案内部41bを含む。シャッタ案内部41bは、前記第1水平方向に垂直な水平方向である第2水平方向に延び、第2水平方向一方向上流側端部には、トナー導通孔5が開口している。シャッタ41aは、シャッタ案内部41bに第2水平方向一方向および前記第2水平方向一方向とは逆向きの第2水平方向他方向にスライド変位自在にして支持される。
シャッタ41aは、シャッタ案内部41bに沿ってスライド変位することで、図4の2点鎖線で示される、トナー導通孔5の第1水平方向一方向F1下流側の開口を閉状態にする閉位置P1、およびトナー導通孔5の第1水平方向一方向F1下流側の開口を開状態にする開位置P2に配置可能である。また、シャッタ41aは、閉位置P1よりも第2水平方向他方向下流側にスライド変位することを規制されるとともに、シャッタ案内部41bの第2水平方向一方向下流側端部から第2水平方向一方向にスライド変位することを規制される。すなわち開位置P2は、閉位置P1よりも第2水平方向一方向下流側かつシャッタ案内部41bの第2水平方向一方向下流側端部よりも第2水平方向一方向上流側である。このようにシャッタ41aは、閉位置P1に配置される状態で第2水平方向一方向にスライド変位することで開位置P2に配置され、開位置P2に配置される状態で第2水平方向他方向にスライド変位することで閉位置P1に配置される。
ここで、シャッタ部41のシャッタ41aをスライド変位させるためのシャッタ変位手段は、前述したトナーホッパ13に設けられている。シャッタ変位手段は、トナーカートリッジ1を収容したトナー容器保持部材7が後述の画像形成装置100の本体内部に挿入されているときに、閉位置P1に配置されていたシャッタ41aをスライド変位させて、トナーカートリッジ1が所定の装着位置に配置された状態で、シャッタ41aを開位置P2に配置するようにされている。また、シャッタ変位手段は、トナーカートリッジ1を収容したトナー容器保持部材7が画像形成装置100の本体内部から引き出されるときに、開位置P2に配置されていたシャッタ41aをスライド変位させて閉位置P1に配置するようにされている。
また、トナー容器支持部材3には、導出手段であるトナー導出部材34および封止手段である封止シート35が設けられる。トナー導出部材34は、たとえばポリエチレンテレフタレート(略称:PET)などの高分子樹脂から成り、可撓性および弾発性を有するシート状に形成され、基端部で、換言すればトナー容器支持部材3の内周部、詳細には、トナー容器支持部材3のトナー導通孔5の第1水平方向一方向上流側端部に臨む部分に設けられる。具体的には、トナー導出部材34は、トナー容器支持部材3の内部において周回するトナー容器2の第1凹部36および第2凹部37の内部に入り込み、そこに溜まったトナーをすくってトナー導通孔5に搬出するように構成されている。
封止シート35は、たとえばポリエチレンなどから成る柔軟性を有するシート状に形成され、基端部でトナー容器支持部材3のトナー導通孔5の第1水平方向一方向上流側端部に臨む部分に設けられる。トナー導出部材34の基端部は、封止シート35の基端部の上面部に積層される。具体的には、トナー容器2の第3収容部33がトナー容器支持部材3に支持されて、トナー容器2が最初に回転を開始する前の状態で、かつトナー容器2のトナー排出口38がトナー容器支持部材3のトナー導通孔5に隣接する位置に配置された状態で、封止シート35は、トナー排出口38を封止するようにトナー容器支持部材3に接着されている。
また、トナー容器支持部材3には、半径方向外方に突出する2個の連結突起部304が形成される。一方の連結突起部304は、支持台302を水平面状に設置した状態で、排出部303よりも上方に配置され、他方の連結突起部304は、軸線に関して、前記一方の連結突起部304とは対称の位置に配置される。
また、トナー容器支持部材3は、水平面に設置している状態で、軸線を通り、第1水平方向一方向F1に向うにつれて上方に傾斜する仮想平面で2分割可能である。そして、2分割された各支持部材は、ねじ部材305によって着脱可能に連結される。これによって、トナー容器2を支持させるときに、トナー容器支持部材3を予め分割しておき、分割されたトナー容器支持部材3を、トナー容器2の第1および第2凹部36,37およびトナー排出口38を含む部分を、半径方向外方から支持することで、トナー容器2を全周にわたって支持することができ、このような組立作業を容易に行うことができる。
図12および図13は、トナー容器2が回転軸線まわりの回転方向Rに回転しているときに、トナー容器2の第3収容部33内の現像剤がトナー容器支持部材3のトナー導通孔5に導かれるまでの動作を説明するための図である。トナー容器2がトナー容器支持部材3によって回転軸線まわりに回転自在に支持されている状態では、第3収容部33の第1凹部36とトナー容器支持部材3の内周部301とに臨む第1保持空間301aが形成される。第1保持空間301aは、トナー排出口38を除いて大略的には閉じた空間となっており、トナー排出口38の回転方向R上流側に配置され、トナー排出口38を介してトナー容器2内の空間に連通している。また、第3収容部3の第2凹部37とトナー容器支持部材3の内周部301とに臨む第2保持空間301bが形成される。第2保持空間301bは、大略的には閉じた空間となっている。
トナーカートリッジ1が画像形成装置100に装着された状態では、トナーカートリッジ1において、第1保持空間301aには、トナー導出部材34が突出した状態で配置され、第1凹部36のトナー排出口38は、封止シート35により密閉されている。トナーカートリッジ1が画像形成装置100本体に装着された状態で、駆動力伝達機構65に駆動が伝達されて本体側連結部11が回転すると、本体側連結部11と係合されているトナー容器2が回転し、これによって封止シート35が剥がされる。
図12(a)に示す、トナー排出口38および第1保持空間301aが、トナー容器2内に収容されたトナー90の上面90aよりも上方に配置される状態から、トナー容器2が回転方向Rに回転して、図12(b)に示す、トナー排出口38および第1保持空間301aの回転方向R下流部が、トナー容器2内のトナー90の上面90aよりも下方に配置される状態となると、トナー容器2内のトナー90が、矢符G1に示すように、トナー排出口38を介して第1保持空間301aの回転方向R下流部に流入する。
前述したように、トナー排出口38は、第1凹部36の端壁部39の軸線方向中間部であって、半径方向外方寄りに、軸線方向を長手方向とする長方形状に開口して形成される。したがって、トナー排出口38は、第1凹部36の端壁部39において、第1凹部36の底壁部36bの回転方向R下流側端部よりも半径方向外方寄り、かつ第1側壁部36cの回転方向R下流側端部よりも軸線方向他端部寄り、かつ第2側壁部36dの回転方向R下流側端部よりも軸線方向一端部寄りで開口している。
たとえば、前記端壁部39に全体にトナー排出口38が開口する場合、トナー90は、トナー容器2が回転方向Rに回転することによって、トナー容器2の第1凹部36およびトナー容器支持部材3の内周部301に沿って密にして押出されるようにして、トナー排出口38から第1保持空間301aに排出される。このような状態でトナー容器2がさらに回転方向Rに回転することによって、第1保持空間301aに保持されているトナー90は、トナー容器2の第1凹部36およびトナー容器支持部材3の内周部301によって押圧されて、凝集してしまう危険性がある。本実施の形態では、前述のように、トナー排出口38は、第1凹部36の端壁部39の一部に形成される、換言すれば、トナー排出口38の開口面積が端壁部39の面積よりも小さく形成されるので、トナー90は、第1保持空間301aにおけるトナー排出孔38付近において、拡散するようにして第1保持空間301aに排出される。これによって、第2保持空間301bに排出されるトナー90を粉体状にすることができるとともに、前述のようなトナー容器2の回転によるトナー90の凝集を可及的に防止することができる。
さらに、トナー排出口38の半径方向外方側の面は、第1凹部36の回転方向R下流側の、第1凹部36および第2凹部37を除く第3収容部33の内周面に滑らかに連通している。これによって、トナー容器2に収納されるトナー90の量が非常に少なくなっても、トナー90は、トナー排出口38を介して第1保持空間301aの回転方向R下流部に容易に流入することができる。
図12(b)に示す状態から、さらにトナー容器2が回転方向Rに回転すると、トナー容器2内のトナー90が、トナー排出口38を介して第1保持空間301aの回転方向R下流部に流入しながら、図13(a)に示す、トナー排出口38がトナー容器2内のトナー90の上面90aよりも上方に配置され、第1保持空間301aがトナー容器2内のトナー90の上面90aよりも下方に配置される状態となる。このような図13(a)に示す状態では、予め定める量のトナー90が、第1保持空間301aに保持される。
図13(a)に示す状態から、さらにトナー容器2が回転方向Rに回転すると、図13(b)に示す、トナー容器支持部材3のトナー導出部材34の遊端部34aが、第1保持空間301aに進入して、回転方向R上流側に延びて、第1凹部36の底壁部36bの外周面に対して90度を超える角度θ4を成して弾発的に当接しながら、当該外周面に対して摺動する状態となる。このときトナー導出部材34よりも回転方向R上流側の第1保持空間301aに保持されているトナー90は、トナー容器2が回転方向Rに回転することによって、トナー容器支持部材3に向かって流動する。
トナー導出部材34は、このように流動してきたトナー90、換言すれば、トナー容器2のトナー排出口38から排出されたトナー90を、矢符G2に示すように、トナー導出部材34の上面に沿って案内してトナー導通孔5に導く。トナー導出部材34は、トナー90を、第1凹部36の底壁部36bの外周面から掻き取るようにして、当該外周面に対して摺動するので、第1保持空間301aに保持されていたトナー90を可及的に全てトナー導通孔5に導くことができる。このように、トナー導通孔5に導かれたトナー90は、トナーカートリッジ1の外部へと導かれて排出される。このように、トナー容器2が軸回転軸線まわりに回転方向Rに1回転する毎に、前述の予め定める量のトナー90が、外部に排出される。
第3収容部33の第1および第2凹部36,37を除く部分と、トナー容器支持部材3の内周部301とは、前述したように、トナー容器2の回転軸線まわりの回転を阻止する摩擦力を低減するために、周方向全周にわたって全体的に当接していない。したがって、前述のように第1保持空間301aに保持されている現像剤が、第1保持空間301aから漏れ出す可能性が全くないわけではない。前述のように、第3収容部33の第1凹部36および第2凹部37を除く軸線方向一端部および軸線方向他端部の外周部には、トナー排出案内片40が設けられている。第3収容部33の軸線方向一端部に設けられるトナー排出案内片40は、軸線方向他端部から軸線方向一端部に向かうにつれて回転方向Rに傾斜しており、第3収容部33の軸線方向他端部に設けられるトナー排出案内片40は、軸線方向一端部から軸線方向他端部に向かうにつれて回転方向Rに傾斜しているので、万一、第1保持空間301aに保持されているトナー90が、回転軸線方向一方側および他方側に漏れ出た場合には、トナー容器2が回転方向Rに回転しているときに、各トナー排出案内片40によって、第3収容部33およびトナー容器支持部材3の軸線方向中間部に寄せ集めることができる。
また、前述のように第2保持空間301bが形成されているので、万一、第1保持空間301aに保持されているトナー90が、第1保持空間301aの回転方向R上流部から漏れ出た場合、このように漏れ出たトナー90および各トナー排出案内片40によって軸線方向中間部に寄せ集められたトナー90は、第2保持空間301bに保持される。トナー容器2が回転方向Rに回転すると、図13(a)に示す、トナー容器支持部材3のトナー導出部材34の遊端部34aが、第2保持空間301bに進入して、回転方向R上流側に延びて、第2凹部37の底壁部37bの外周面に対して90度を超える角度を成して弾発的に当接しながら、当該外周面に対して摺動する状態となる。このとき、トナー導出部材34よりも回転方向R上流側の第2保持空間301bに保持されているトナー90は、トナー容器2が回転方向Rに回転することによって、トナー容器支持部材3に向かって流動して、トナー導通孔5に導かれて、トナーカートリッジ1の外部へと導かれて排出される。このように、トナー容器2が軸回転軸線まわりに回転方向Rに1回転する毎に、万一、第1保持空間301aからトナー90が漏れ出たとしても、漏れ出たトナー90は、第2保持空間301bによって保持されるので、前述の予め定める量のトナー90を、可及的に確実に外部に排出することができる。
次に、本発明に係るトナーカートリッジのその他の実施形態について説明する。なお、以下に示す第2実施形態であるトナーカートリッジ70、第3実施形態であるトナーカートリッジ80、第4実施形態であるトナーカートリッジ180、第5実施形態であるトナーカートリッジ280は、前述したトナーカートリッジ1と同様に、後述する画像形成装置100に装着されるものである。そのため、トナーカートリッジ70,80,180,280においては、画像形成装置100に装着されたときの基本的な動作は、トナーカートリッジ1と同様である。したがって、以下の説明では、基本的な動作説明については省略し、特徴的な事項のみ説明する。
図14は、本発明の第2実施形態であるトナーカートリッジ70の構成を示す斜視図である。トナーカートリッジ70は、トナー容器74と、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるトナー容器支持部材3とを有する。トナー容器74が有するトナー収容部は、補給トナーが充填される第1収容部71、第2収容部72、およびトナー排出口が形成される第3収容部73と、容器側連結部とを備える。トナー容器74における第3収容部73は、前述したトナー容器2の第3収容部33と同様に構成され、また、容器側連結部もトナー容器2の容器側連結部6と同様に構成される。トナーカートリッジ70において特徴的な、第1収容部71および第2収容部72の構成について、以下に説明する。
第1収容部71は、円筒状の外壁71eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部71aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部73に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁71bとを備える。そして、第1収容部71は、隔壁71bに囲まれて形成される内室711と、外壁71eと隔壁71bの外面とで囲まれて形成される外室712とを有する。このとき、隔壁71bに囲まれて形成される内室711は、先端部71aの底面形状が多角形状となる略円錐台形状となるように構成されている。そして、隔壁71bには、その先端部71aに、外室712から内室711に向けてトナーが供給される開口となる連通口71dが設けられている。そして、外壁71eと隔壁71bとの間には、連通口71dに隣接する位置に、三角形板状のトナー汲み上げ部材71cが設けられている。このトナー汲み上げ部材71cは、トナー容器74が回転することによって外室712内のトナーを汲み上げ、連通口71dへと導く。なお、外壁71e、隔壁71bは、突起のない平滑面で形成されている。
第2収容部72は、第1収容部71と同様に、円筒状の外壁72eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部72aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部73に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁72bとを備える。そして、第2収容部72は、隔壁72bに囲まれて形成される内室721と、外壁72eと隔壁72bの外面とで囲まれて形成される外室722とを有する。このとき、隔壁72bに囲まれて形成される内室721は、先端部72aの底面形状が多角形状となる略円錐台形状となるように構成されている。そして、隔壁72bには、その先端部72aに、外室722から内室721に向けてトナーが供給される開口となる連通口72dが設けられている。そして、外壁72eと隔壁72bとの間には、連通口72dに隣接する位置に、三角形板状のトナー汲み上げ部材72cが設けられている。このトナー汲み上げ部材72cは、トナー容器74が回転することによって外室722内のトナーを汲み上げ、連通口72dへと導く。なお、外壁72e、隔壁72bは、突起のない平滑面で形成されている。
以上のように、隔壁71b,72bに囲まれて形成される内室711,721において、先端部71a,72aの底面形状が多角形状となる略円錐台形状となるように構成されることによって、トナー容器74の回転により、トナーが固まりとなって流動するため、内室711,721の先端部71a,72aでのトナー付着が低減され、トナー容器74内に残留するトナー量を低減することができる。
また、トナーカートリッジ70は、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるので、前述のプロセスユニット10に実装することができる。
図15は、本発明の第3実施形態であるトナーカートリッジ80の構成を示す斜視図である。トナーカートリッジ80は、トナー容器84と、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるトナー容器支持部材3とを有する。トナー容器84が有するトナー収容部は、補給トナーが充填される第1収容部81、第2収容部82、およびトナー排出口が形成される第3収容部83と、容器側連結部とを備える。トナー容器84における第3収容部83は、前述したトナー容器2の第3収容部33と同様に構成され、また、容器側連結部もトナー容器2の容器側連結部6と同様に構成される。トナーカートリッジ80において特徴的な、第1収容部81および第2収容部82の構成について、以下に説明する。
第1収容部81は、円筒状の外壁81eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部81aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部83に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁81bとを備える。そして、第1収容部81は、隔壁81bに囲まれて形成される円錐台形状の内室811と、外壁81eと隔壁81bの外面とで囲まれて形成される外室812とを有する。このとき、隔壁81bに囲まれて形成される内室811は、先端部81aの底面形状が円形状となるように構成されている。そして、隔壁81bには、その先端部81aに、外室812から内室811に向けてトナーが供給される開口となる連通口81dが設けられている。そして、外壁81eと隔壁81bとの間には、連通口81dに隣接する位置に、トナー汲み上げ部材81cが設けられている。このトナー汲み上げ部材81cは、連通口81dに隣接して軸線方向全体にわたって設けられて、隔壁81bから外壁81eに向かって延びる板状部材であり、第1収容部81の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されている。そして、トナー汲み上げ部材81cは、トナー容器84が回転することによって外室812内のトナーを汲み上げ、連通口81dへと導く。なお、外壁81e、隔壁81bは、突起のない平滑面で形成されている。
第2収容部82は、第1収容部81と同様に、円筒状の外壁82eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部82aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部83に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁82bとを備える。そして、第2収容部82は、隔壁82bに囲まれて形成される円錐台形状の内室821と、外壁82eと隔壁82bの外面とで囲まれて形成される外室822とを有する。このとき、隔壁82bに囲まれて形成される内室821は、先端部82aの底面形状が円形状となるように構成されている。そして、隔壁82bには、その先端部82aに、外室822から内室821に向けてトナーが供給される開口となる連通口82dが設けられている。そして、外壁82eと隔壁82bとの間には、連通口82dに隣接する位置に、トナー汲み上げ部材82cが設けられている。このトナー汲み上げ部材82cは、連通口82dに隣接して軸線方向全体にわたって設けられて、隔壁82bから外壁82eに向かって延びる板状部材であり、第2収容部82の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されている。そして、トナー汲み上げ部材82cは、トナー容器84が回転することによって外室822内のトナーを汲み上げ、連通口82dへと導く。なお、外壁82e、隔壁82bは、突起のない平滑面で形成されている。
以上のように、軸線方向全体にわたって隔壁81b,82bと外壁81e,82eとの間に隙間なくトナー汲み上げ部材81c,82cが形成されることによって、トナー汲み上げ部材81c,82cは、外室812,822内のトナーを全て連通口81d,82dに向けて搬送することができる。また、トナー汲み上げ部材81c,82cが、各収容部81,82の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されているので、トナー汲み上げ部材81c,82cは、外室812,822内のトナーを汲み上げるだけではなく、連通口82dに向けて押出し、外室812,822内のトナーを速やかに連通口81d,82dに向けて搬送することができる。
また、トナーカートリッジ80は、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるので、前述のプロセスユニット10に実装することができる。
図16は、本発明の第4実施形態であるトナーカートリッジ180の構成を示す斜視図である。トナーカートリッジ180は、トナー容器184と、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるトナー容器支持部材3とを有する。トナー容器184が有するトナー収容部は、補給トナーが充填される第1収容部181、第2収容部182、およびトナー排出口が形成される第3収容部183と、容器側連結部とを備える。トナー容器184における第3収容部183は、前述したトナー容器2の第3収容部33と同様に構成され、また、容器側連結部もトナー容器2の容器側連結部6と同様に構成される。トナーカートリッジ180において特徴的な、第1収容部181および第2収容部182の構成について、以下に説明する。
第1収容部181は、円筒状の外壁181eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部181aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部183に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁181bとを備える。そして、第1収容部181は、隔壁181bに囲まれて形成される円錐台形状の内室1811と、外壁181eと隔壁181bの外面とで囲まれて形成される外室1812とを有する。このとき、隔壁181bに囲まれて形成される内室1811は、先端部181aの底面形状が円形状となるように構成されている。そして、隔壁181bには、その先端部181aに、外室1812から内室1811に向けてトナーが供給される開口となる連通口181dが設けられている。そして、外壁181eと隔壁181bとの間には、連通口181dに隣接する位置に、トナー汲み上げ部材181cが設けられている。このトナー汲み上げ部材181cは、連通口181dに隣接して軸線方向全体にわたって設けられて、隔壁181bから外壁181eに向かって延びる板状部材であり、表面の中央部に略三角形の切欠き部181fが設けられ、第1収容部181の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されている。そして、トナー汲み上げ部材181cは、トナー容器184が回転することによって外室1812内のトナーを汲み上げ、連通口181dへと導く。このとき、トナー汲み上げ部材181cは、その表面の中央部に切欠き部181fが形成されているので、外室1812内のトナーの一部が切欠き部181fを通過する。そのため、外室1812内のトナーは固まることなく流動状態が維持される。切欠き部181fの面積は、外室1812内のトナーを汲み上げる汲み上げ性能と、連通口181dに案内して搬送する搬送性能とを考慮して設定される。なお、外壁181e、隔壁181bは、突起のない平滑面で形成されている。
第2収容部182は、第1収容部181と同様に、円筒状の外壁182eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部182aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部183に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁182bとを備える。そして、第2収容部182は、隔壁182bに囲まれて形成される円錐台形状の内室1821と、外壁182eと隔壁182bの外面とで囲まれて形成される外室1822とを有する。このとき、隔壁182bに囲まれて形成される内室1821は、先端部182aの底面形状が円形状となるように構成されている。そして、隔壁182bには、その先端部182aに、外室1822から内室1821に向けてトナーが供給される開口となる連通口182dが設けられている。そして、外壁182eと隔壁182bとの間には、連通口182dに隣接する位置に、トナー汲み上げ部材182cが設けられている。このトナー汲み上げ部材182cは、連通口182dに隣接して軸線方向全体にわたって設けられて、隔壁182bから外壁182eに向かって延びる板状部材であり、表面の中央部に略三角形の切欠き部182fが設けられ、第2収容部182の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されている。そして、トナー汲み上げ部材182cは、トナー容器184が回転することによって外室1822内のトナーを汲み上げ、連通口182dへと導く。このとき、トナー汲み上げ部材182cは、その表面の中央部に切欠き部182fが形成されているので、外室1822内のトナーの一部が切欠き部182fを通過する。そのため、外室1822内のトナーは固まることなく流動状態が維持される。切欠き部182fの面積は、外室1822内のトナーを汲み上げる汲み上げ性能と、連通口182dに案内して搬送する搬送性能とを考慮して設定される。なお、外壁182e、隔壁182bは、突起のない平滑面で形成されている。
以上のように、軸線方向全体にわたって隔壁181b,182bと外壁181e,182eとの間に隙間なくトナー汲み上げ部材181c,182cが形成されることによって、トナー汲み上げ部材181c,182cは、外室1812,1822内のトナーを全て連通口181d,182dに向けて搬送することができる。また、トナー汲み上げ部材181c,182cが、各収容部181,182の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されているので、トナー汲み上げ部材181c,182cは、外室1812,1822内のトナーを汲み上げるだけではなく、連通口182dに向けて押出し、外室1812,1822内のトナーを速やかに連通口181d,182dに向けて搬送することができる。
また、トナーカートリッジ180は、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるので、前述のプロセスユニット10に実装することができる。
図17は、本発明の第5実施形態であるトナーカートリッジ280の構成を示す斜視図である。トナーカートリッジ280は、トナー容器284と、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるトナー容器支持部材3とを有する。トナー容器284が有するトナー収容部は、補給トナーが充填される第1収容部281、第2収容部282、およびトナー排出口が形成される第3収容部283と、容器側連結部とを備える。トナー容器284における第3収容部283は、前述したトナー容器2の第3収容部33と同様に構成され、また、容器側連結部もトナー容器2の容器側連結部6と同様に構成される。トナーカートリッジ280において特徴的な、第1収容部281および第2収容部282の構成について、以下に説明する。
第1収容部281は、円筒状の外壁281eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部281aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部283に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁281bとを備える。そして、第1収容部281は、隔壁281bに囲まれて形成される円錐台形状の内室2811と、外壁281eと隔壁281bの外面とで囲まれて形成される外室2812とを有する。このとき、隔壁281bに囲まれて形成される内室2811は、先端部281aの底面形状が円形状となるように構成されている。そして、隔壁281bには、その先端部281aに、外室2812から内室2811に向けてトナーが供給される開口となる連通口281dが設けられている。そして、外壁281eと隔壁281bとの間には、連通口281dに隣接する位置に、トナー汲み上げ部材281cが設けられている。このトナー汲み上げ部材281cは、連通口281dに隣接して軸線方向全体にわたって設けられて、隔壁281bから外壁281eに向かって延びる櫛状に形成される板状部材であり、略長方形の複数の切欠き部281fが隔壁281b側に開放するように設けられ、第1収容部281の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されている。また、切欠き部281fが外壁281e側に開放するように設けてもよい。そして、トナー汲み上げ部材281cは、トナー容器284が回転することによって外室2812内のトナーを汲み上げ、連通口281dへと導く。このとき、トナー汲み上げ部材281cは、櫛状に形成されているので、外室2812内のトナーは解され、トナーが凝集するのを防止できる。切欠き部281fの面積は、外室2812内のトナーを汲み上げる汲み上げ性能と、連通口281dに案内して搬送する搬送性能とを考慮して設定される。なお、外壁281e、隔壁281bは、突起のない平滑面で形成されている。
第2収容部282は、第1収容部281と同様に、円筒状の外壁282eと、その内部に、内径が軸線方向で先端部282aに向かうに連れて小さくなる、すなわち第3収容部283に形成されるトナー排出口から離れるに連れて小さくなる隔壁282bとを備える。そして、第2収容部282は、隔壁282bに囲まれて形成される円錐台形状の内室2821と、外壁282eと隔壁282bの外面とで囲まれて形成される外室2822とを有する。このとき、隔壁282bに囲まれて形成される内室2821は、先端部282aの底面形状が円形状となるように構成されている。そして、隔壁282bには、その先端部282aに、外室2822から内室2821に向けてトナーが供給される開口となる連通口282dが設けられている。そして、外壁282eと隔壁282bとの間には、連通口282dに隣接する位置に、トナー汲み上げ部材282cが設けられている。このトナー汲み上げ部材282cは、連通口282dに隣接して軸線方向全体にわたって設けられて、隔壁282bから外壁282eに向かって延びる櫛状に形成される板状部材であり、略長方形の複数の切欠き部282fが隔壁282b側に開放するように設けられ、第2収容部282の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されている。また、切欠き部282fが外壁282e側に開放するように設けてもよい。そして、トナー汲み上げ部材282cは、トナー容器284が回転することによって外室2822内のトナーを汲み上げ、連通口282dへと導く。このとき、トナー汲み上げ部材282cは、櫛状に形成されているので、外室2822内のトナーは解され、トナーが凝集するのを防止できる。切欠き部282fの面積は、外室2822内のトナーを汲み上げる汲み上げ性能と、連通口282dに案内して搬送する搬送性能とを考慮して設定される。なお、外壁282e、隔壁282bは、突起のない平滑面で形成されている。
以上のように、軸線方向全体にわたって隔壁281b,282bと外壁281e,282eとの間に隙間なくトナー汲み上げ部材281c,282cが形成されることによって、トナー汲み上げ部材281c,282cは、外室2812,2822内のトナーを全て連通口281d,282dに向けて搬送することができる。また、トナー汲み上げ部材281c,282cが、各収容部281,282の軸線まわりに周回する螺旋状に連続して形成されているので、トナー汲み上げ部材281c,282cは、外室2812,2822内のトナーを汲み上げるだけではなく、連通口282dに向けて押出し、外室2812,2822内のトナーを速やかに連通口281d,282dに向けて搬送することができる。
また、トナーカートリッジ280は、前述したトナーカートリッジ1と同様に構成されるので、前述のプロセスユニット10に実装することができる。
図18は、本発明の実施の一形態である画像形成装置100の構成を示す図である。画像形成装置100は、記録用紙などの記録媒体の表面に画像を形成して、印刷物を得る装置である。画像形成装置100は、電子写真プロセス部60と、シート供給部50とを含んで構成される。電子写真プロセス部60は、感光体ドラム44と、帯電手段45と、露光手段46と、プロセスユニット10と、転写手段48と、クリーニング手段49と、定着手段51とを含んで構成され、シート供給部50から供給される記録媒体の表面に画像を形成する。
感光体ドラム44は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に支持され、図示しない円筒状または円柱状の導電性基体と、導電性基体の表面に形成される感光層とを含んで構成される。感光体ドラム44にはこの分野で常用されるものを使用でき、たとえば、導電性基体であるアルミニウム素管と、アルミニウム素管の表面に形成される有機感光層とを含むものが挙げられる。有機感光層は、電荷発生物質を含む電荷発生層と、電荷輸送物質を含む電荷輸送層とを積層して形成される。有機感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを1つの層に含むものであってもよい。
帯電手段45は、感光体ドラム44の表面を所定の極性および電位に帯電させる。本実施の形態では、帯電手段45には帯電ローラが用いられるけれども、それに限定されず、たとえば、ブラシ型帯電器、チャージャー型帯電器、スコロトロンといったコロナ帯電器などが使用できる。露光手段46は、帯電状態にある感光体ドラム44の表面に、スキャナ43が読取った原稿の画像情報に対応する信号光を照射し、感光体ドラム44の表面に、画像情報に対応する静電荷像を形成する。露光手段46には、レーザービームスキャナなどが用いられる。
プロセスユニット10では、トナーカートリッジ1は自身が回転してトナーをトナーホッパ13に補給し、トナーホッパ13は現像手段47におけるトナー消費量に応じて現像手段47にトナーを供給し、現像手段47はトナーを感光体ドラム44表面に供給して、感光体ドラム44表面に形成された静電潜像を顕像化してトナー像を形成させる。
転写手段48は、感光体ドラム44表面に圧接し、感光体ドラム44と転写手段48との圧接部に感光体ドラム44上のトナー像が到達するのに同期して、後述するシート供給部50から感光体ドラム44と転写手段48との圧接部に送給される記録媒体に、感光体ドラム44表面のトナー像を加圧により転写する。転写手段48には、たとえば、転写ローラが用いられる。
定着手段51は、転写手段48によって記録媒体上に担持されたトナー像を、熱および加圧によって記録媒体に定着させる。クリーニング手段49は、感光体ドラム44表面に当接するように設けられ、トナー像の記録媒体への転写後に感光体ドラム44表面に残留するトナー、紙粉などを除去し、感光体ドラム44表面を清浄化する。
電子写真プロセス部60によれば、軸線方向に回転駆動する感光体ドラム44表面を帯電手段45によって帯電した後、露光手段46によって画像情報に対応する信号光を照射して静電荷像を形成する。そして、プロセスユニット10がトナーを静電荷像に供給してトナー像を得て、このトナー像を転写手段48によって記録媒体に転写する。そして、定着手段51によって加熱加圧してトナー像を記録媒体に定着させる。こうして画像が形成された記録媒体は、画像形成装置100の外部に排出される。一方、トナー像転写後の感光体ドラム44は、クリーニング手段49によりその表面が清浄化される。この一連の工程が繰り返されて画像が形成される。
シート供給部50は、記録媒体を収容する用紙カセットと、記録媒体が搬送される通路となる用紙搬送路とを含んで構成される。用紙カセットに収容される記録媒体は、用紙搬送路を介して、電子写真プロセス部60における感光体ドラム44と転写手段48との当接部に送給され、定着手段51に送給される。
画像形成装置100は、排出されずに残留するトナー量を低減することが可能な本発明のトナーカートリッジ1,70,80,180,280を備えたプロセスユニット10によって感光体ドラム44上の静電潜像を現像するので、感光体ドラム44に対してトナーを効率よく供給可能な状態で、記録媒体に画像を形成することができる。また、画像形成装置100は、残留トナー量を低減でき、リサイクルし易く環境に優しいトナーカートリッジ1,70,80を備えたプロセスユニット10によって感光体ドラム44上の静電潜像を現像するので、装置全体として環境に優しいものとなる。
以上のような本実施の形態は、発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成を変更することができる。たとえば、本発明に係るトナーカートリッジ1,70,80,180,280を画像形成装置100に適用する例を示した。しかしながら本発明に係るトナーカートリッジ1,70,80,180,280が適用できる画像形成装置は、トナー補給装置や現像装置が搭載されて、トナーカートリッジからトナーを補給する必要のある画像形成装置であれば、上述したような構成の画像形成装置100に限定されるものではなく、その他の画像形成装置等に展開が可能である。