JP4598331B2 - 用紙積載装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置、又は画像形成装置に併設される用紙後処理装置等の用紙積載装置、該用紙積載装置を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、複写機等の画像形成装置のデジタル化が進み、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等、複数の機能を持ち合わせた複合型の画像形成装置が増えてきている。
こうした背景のなか、ファンクション毎に仕分けを行いたいというニーズが高まり、用紙後処理装置等において複数トレイ化が進んでいる。例えば、特開平7−76190号公報には、2つの排紙トレイを個別の駆動源により上下移動可能に設けた構成が記載されている。
特開平9−48557号公報には、3つの排紙トレイを一体に備えたトレイユニットを1つの駆動源により上下移動させ、それぞれの排紙トレイを排出口に対応させる構成が記載されている。
特開平10−310318号公報には、3つの排紙トレイを一体に備えたトレイユニットを1つの駆動源で上下に移動させ、且つ、さらにそれぞれの排紙トレイを用紙積載量を調整可能に個別に別の駆動源で上下移動させる構成が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
特開平7−76190号公報記載のものでは、排紙トレイの上下移動機構及び駆動源を別々に有するため、構成が複雑になるとともにコストの増大を来たすという問題があった。
特開平9−48557号公報に記載の構成では、駆動源が1つであるのでコスト的には有利であるが、各排紙トレイの間隔は固定されているので、間隔を最大積載枚数分の設定とする必要がある。このため、想定する積載枚数が大きい場合には各排紙トレイを排出口に対応させるための上下移動が大きくなるという問題があった。また、一体構成上、1つの排紙トレイの上下動作時は必ず他の排紙トレイも同時に動いてしまうため、オペレータが用紙を取り出している最中に排紙トレイが動いて不具合を生じ易いという問題もあった。
特開平10−310319号公報記載の構成では、駆動機構の多さによって構成の複雑化を避けられないとともにコストが増大するという問題があった。
【0004】
本発明は、構成のコンパクト化及びコストの低減化を図れる用紙積載装置及び画像形成装置の提供を、その主な目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、シートを排出するための複数の排紙トレイと、該排紙トレイをその移動距離全体に亘って直線状に上下移動可能に支持する支持部材と、該排紙トレイを上下方向に移動させる上下方向駆動手段とを有する用紙積載装置において、上記上下方向駆動手段が上記複数の排紙トレイに対して共用可能に1つ設けられ、各排紙トレイに対してそれぞれ、該上下方向駆動手段からの駆動力の伝達・遮断を任意にできる駆動力切り替え手段と、任意の位置での停止・停止解除ができるロック手段とを有し、上記上下方向駆動手段が上記複数の排紙トレイを上下方向に移動させるためのタイミングベルトを備え、上記駆動力切り替え手段は、上記タイミングベルトに同時に複数の歯が噛み合うタイミングプーリを有し、該タイミングプーリの回転の規制・規制解除により上記タイミングベルトを介した駆動力の伝達・遮断を行い、上記駆動力切り替え手段により駆動力を遮断するときは、これに対応する排紙トレイを上記ロック手段によりその位置に停止させる、という構成を採っている。
【0006】
請求項2記載の発明では、請求項1記載の用紙積載装置において、上記駆動力切り替え手段は、上記タイミングベルトを挟んでタイミングプーリと対向する位置に、上記タイミングベルトと上記タイミングプーリとの噛み合いの外れを防止する抑えコロを有している、という構成を採っている。
【0007】
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の用紙積載装置において、上記排紙トレイ間の距離を測定する測距手段と、該測距手段の測定情報に基づいて上記各排紙トレイの上下移動・停止を制御する制御手段とを有している、という構成を採っている。
【0008】
請求項4記載の発明では、請求項3記載の用紙積載装置において、上記排紙トレイ間の距離が一定値以下となったとき、上記制御手段は被測距対象となった排紙トレイが上下移動状態になるように制御する、という構成を採っている。
【0009】
請求項5記載の発明では、請求項1乃至4の何れかに記載の用紙積載装置において、上記駆動力切り替え手段が、駆動力の伝達状態において上記排紙トレイの上方への移動は許容する構成を有している、という構成を採っている。
【0010】
請求項6記載の発明では、請求項1乃至5の何れかに記載の用紙積載装置において、上記ロック手段が、停止状態において上記排紙トレイの上方への移動は許容する構成を有している、という構成を採っている。
請求項7記載の発明では、画像形成装置において、請求項1乃至6の何れかに記載の用紙積載装置を有する、という構成を採っている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図21に基づいて説明する。ここで、図1,2は用紙積載装置としてのフィニッシャ(用紙後処理装置)の全体概要図で、図3乃至図7はステイプルユニット関係の図、図8は下側の排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされている場合の排紙トレイの昇降機構の概要正面図、図9は上側の排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされている場合の排紙トレイの昇降機構の概要正面図、図10は駆動機構の斜視図、図11は上側の排紙トレイが排紙口E2を通過移動可能な状態の平面図及び側面図、図12は上側の排紙トレイが排紙口E2の受取位置に位置した状態の平面図、図13は下側の排紙トレイのシフト構成を示す斜視図、図14は下側の排紙トレイのシフト構成の動作を示す斜視図、図15は駆動力切り替え手段とロック手段を示す概要正面図、図16乃至図18は駆動力切り替え手段の要部を示す図、図19及び図20はロック手段の要部を示す図、図21は制御ブロック図である。
【0012】
図1は上側の排紙トレイとしての排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットし、下側の排紙トレイとしての排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットした状態を、図2は排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットした状態を示している。
図1に示すように、画像形成装置としての複写機Gとフィニッシャ200との用紙受け渡し部位Jの近傍には、入口センサーSN1、入口ローラ対5が設けられており、入口ローラ対5により取り込まれた用紙は、後処理モードに応じて、以下の排紙形態をとる。
▲1▼排紙口E1から排紙トレイ1に排出される。
▲2▼綴じ処理をせずに排紙口E2から排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される(ノンステイプルモード)。
▲3▼綴じ処理を経て排紙口E2から排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される(ステイプルモード)。
【0013】
排紙口E1への搬送ルートは、入口ローラ対5の下流に設けられた分岐爪20によって切り換えられ、用紙は搬送ローラ対6によって搬送され、排紙ローラ対7によって排出される。排紙ローラ対7は、駆動ローラ7aと、従動ローラ7bを有している。従動ローラ7bは自重又は付勢力により駆動ローラ7aに当接し、用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。
分岐爪20はソレノイド20a(図21参照)によって駆動され、ソレノイド20aがオフすると、図1に示すように、用紙は排紙口E1へ向けて搬送される。排紙ルートCにおける符号SN2は、排紙ローラ対7の近傍に設けられた排紙センサーを示す。
【0014】
ソレノイド20aがオンして分岐爪20が上方に回動すると、用紙は略水平に案内される。分岐爪20の下流には分岐爪21が設けられており、略水平に案内された用紙はこの分岐爪21によって、綴じ処理をしないノンステイプルルートB又は綴じ処理を行うステイプルルートAへ選択的に案内される。
分岐爪21はソレノイド21a(図21参照)によって駆動され、ソレノイド21aがオンして上方に回動すると、用紙は略垂直方向のステイプルルートAへ案内される。図1ではソレノイド21aがオフしてノンステイプルルートBへ搬送する状態を示している。
【0015】
ノンステイプルルートBでは用紙は搬送ローラ対8で搬送され、排紙ローラ対9によって排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される。符号SN3はノンステイプルルートB及びステイプルルートAにおける排紙センサーを示す。
ステイプルルートAでは用紙は搬送ローラ対10で搬送され、ステイプルユニット60へ送られて綴じ処理をされる。綴じ処理された用紙(束)は排紙ローラ対9により排紙トレイ1又は排紙トレイ2に排出される。ステイプルルートAにおける符号SN4はステイプル排紙センサーを示す。
排紙ローラ対9は、駆動ローラ9aと、従動ローラ9bを有し、従動ローラ9bは用紙排出方向上流側を支持されて上下方向に回動自在に設けられたブラケット13の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラ9bは自重又は付勢力により駆動ローラ9aに当接し、用紙は両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出されるときは、ブラケット13が上方に回動され、所定のタイミングで戻されるようになっている。このタイミングは排紙センサーSN3の検知信号に基づいて決定される。
【0016】
図1に示すように、装置本体の排紙口E1,E2側には上より順に、排紙口E2に排紙トレイ2を位置付ける場合等に排紙トレイ1の退避位置(排紙口E1に対する排紙トレイ1の用紙受取可能な位置でもある)を検知するための退避位置検知センサーSN5、排紙口E2に排紙トレイ1をセットする場合にその位置を検知するとともに排紙トレイ2の上面又はこの排紙トレイ2上の用紙の上面を検知するための紙面検知センサーSN6、排紙トレイ2の待機位置(排紙トレイ2の積載面の位置で、用紙が積載されている場合には最上位紙の位置)を検知するための待機位置検知センサーSN8、排紙トレイ2の満杯位置を検知するための満杯検知センサーSN9、排紙トレイ2の下限位置を検知するための下限位置検知センサーSN7が設けられている。
【0017】
排紙口E2に排紙トレイ1をセットする場合、排紙トレイ2は下限位置ではなく待機位置検知センサーSN8で検知される待機位置にセットされ、排紙トレイ2が指定されたときに少ない移動距離で排紙口E2に移動できるようになっている。
なお、各センサーはその機能に応じて用紙排出方向における前後位置に差があるが、図1及び図2では分かりやすいように全てのセンサーを直線上に配置して上下方向の位置の違いだけを表示している。
【0018】
排紙トレイ1と排紙トレイ2は後述する1つの上下方向駆動手段によって駆動され、後述する制御手段100によって排出口E2に対するセッティング等を制御されるようになっている。
【0019】
次に、ステイプルユニット60の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、ステイプルルートAへ導かれた用紙は、搬送ローラ対10、排紙ローラ対11により図示しないステイプルトレイへ積載される。この場合、用紙毎に叩きローラ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス62にて横方向(用紙搬送方向と直交する用紙幅方向)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束の先頭紙の間で後述する制御手段100からのステイプル信号によりステイプラー61が駆動され、綴じ処理が行われる。
綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪71aを有する放出ベルト71により排紙ローラ対9へ送られ、図6に示すように、排紙口E2の受取位置にセットされている排紙トレイ2(又は排紙トレイ1)に排出される。
放出爪71aは、図7に示すように、ホームポジション検知センサーSN11によりそのホームポジションを検知されるようになっており、このホームポジション検知センサーSN11は放出ベルト71に設けられた操作片71bによりオン・オフする。
【0020】
図3に示すように、叩きローラ12は支点12aを中心に叩きソレノイド66によって振り子運動を与えられ、図4に示すように、ステイプルトレイへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス68に突き当てる。このとき、排紙ローラ対11にはブラシローラがあるため(図1参照)、これによって用紙後端の逆流が防止される。なお、叩きローラ12は反時計回りに回転する。
【0021】
図3に示すように、ジョガーフェンス62は、正逆転可能なジョガーモータ63によりジョガーベルト64を介して駆動され、用紙の幅方向に往復移動する。ステイプルユニット60は、図5に示すように、正逆転可能なステイプル移動モータ69によりステイプルベルト70を介して駆動され、用紙の端部の所定位置を綴じるために用紙の幅方向に移動する。
ステイプル排紙センサーSN4は、用紙後端を検知して即叩きソレノイド66にオン命令を出して叩きローラ12が作動しても、叩きローラ12により図示しないステイプルトレイに排出された用紙の後端が後端フェンス68に突き当てられ、整合されるような位置に配置されている。
【0022】
次に、ステイプルモードが選択された場合の動作について説明する。
ステイプルモードが選択されると、図3に示すように、ジョガーフェンス62はホームポジションより移動し、ステイプルトレイに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙が搬送ローラ対10によって搬送され、用紙後端がステイプル排紙センサーSN4を通過すると、ジョガーフェンス62が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
また、ステイプル排紙センサーSN4は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU102に入力される(図21参照)。CPU102ではこの信号の受信時点から搬送ローラ対10を駆動する搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きソレノイド66をオンさせる。
叩きローラ12は、叩きソレノイド66のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス68に突き当てて紙揃えを行う。このとき、ステイプルトレイに収納される用紙が入口センサーSN1あるいはステイプル排紙センサーSN4を通過するたびにその信号がCPU102に入力され、用紙の枚数がカウントされる。
【0023】
叩きソレノイド66がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス62は、ジョガーモータ63によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス62はその後7.6mm移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7.6mm内側に移動して停止し、用紙束の両端を押さえてステイプル動作に備える。その後所定時間後にステイプルモータによりステイプラー61が作動し、綴じ処理が行われる。このとき、複数綴じが指定されていれば、1ヵ所の綴じ処理が終了した後、ステイプル移動モータ69が駆動され、ステイプラー61が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヵ所目の綴じ処理が行われる。
【0024】
綴じ処理が終了すると、放出モータ72が駆動され、放出ベルト71が駆動される。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪71aにより持ち上げられた用紙束を受け取るべく排紙ローラ対9が回転し始める。このとき、ジョガーフェンス62は用紙のサイズ及び綴じ枚数により動作が異なるように制御される。
例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス62により用紙束を押えながら放出爪71aにより用紙束後端を引っ掛け搬送する。
【0025】
そして、紙有無センサーSN15(図4参照)あるいは放出爪71aのホームポジション検知センサーSN11による検知より所定パルス後にジョガーフェンス62を2.6mm退避させ、ジョガーフェンス62による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪71aが用紙後端に衝突してからジョガーフェンス62の先端を抜ける間で設定されている。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス62を2.6mm退避させ、放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス62を抜け切ると、ジョガーフェンス62は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス62の距離により拘束力を調節することも可能である。
【0026】
次に、排紙トレイ1、2の構成及びその支持部材(昇降機構)等を説明する。
図8及び図9に示すように、排紙トレイ1は後述する一対のガイドレール30a,30bから構成される支持部材56に上下方向に移動可能に支持されたベース部材57に設けられている。
排紙トレイ1には用紙の後端を揃えるためのエンドフェンス1aが一体に形成されており、エンドフェンス1aには排紙トレイ1に一定量以上の用紙が積載されたときにその状態(満杯状態)を検知するための満杯検知手段としての満杯検知センサーSN12が設けられている(図1及び図2では省略)。この満杯検知センサーSN12による検知がなされると、排紙トレイ1への用紙の排出を禁止するなどの制御がなされ、積載不良の発生を未然に防止できるようになっている。ここでの満杯は、用紙が積載された状態で排紙トレイ1が上下移動する場合に用紙の積載状態が乱れない積載量を意味する。
排紙トレイ2における用紙後端の揃えは、装置本体側面を形成するエンドフェンス3によりなされるようになっている。これらの排紙トレイ1,2が上下方向に積層状態に設けられている。
【0027】
排紙トレイ1は、用紙の排出方向両側に位置する一対の側板39a、39b間に固定されたベース本体40に、後述するスライドベース50を介して用紙排出方向にスライド自在に取り付けられている。側板39a、39bには図示しない短軸を介して回転自在なガイドコロ44が取り付けられており、ガイドコロ44は断面コ字形の一対のガイドレール30a,30bの内側に係合されて上下方向に移動可能に設けられている。
また、ガイドコロ44は、側板39a、39bとベース本体40との組付けによって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止されている。
駆動軸41aと、従動軸41bにはタイミングプーリ34を介して上下方向駆動手段29の一要素としてのタイミングベルト35がテンションをもって掛けられている。
【0028】
一方、排紙トレイ2は、排紙トレイ1と同様に、側板42a、42b間に固定された図示しないベースに取り付けられている。側板42a、42bには図示しない短軸を介して回転自在なガイドコロ44が取り付けられており、ガイドコロ44は断面コ字形の一対のガイドレール30a,30bの内側に係合されて移動可能に設けられている。すなわち、排紙トレイ1と排紙トレイ2は一対のガイドレール30a,30bを共用している。また、ガイドコロ44は、側板42a、42bとベースとの組付けによって位置決めされているので、ガイドレール30a,30bからの外れが防止されている。
【0029】
排紙トレイ1及び排紙トレイ2は、図10に示すように、駆動軸41aを上下方向駆動手段29により駆動されることにより昇降する。図10では排紙トレイ1を省略している。
排紙トレイ1及び排紙トレイ2を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能な上下モータ31で発生した動力がウォームギヤ30を介して駆動軸41aに固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。途中ウォームギヤ30を介しているため、排紙トレイ1、2を一定の位置に保持することができ、排紙トレイ1、2の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
【0030】
排紙トレイ2の側板42には、図示しない遮蔽板が一体に形成されており、遮蔽板によって満杯検知センサーSN9、下限位置検知センサーSN7がオン・オフされるようになっている。これらのセンサーはフォトセンサーであり、遮蔽板により遮られたときにオンするようになっている。
待機位置検知センサーSN8は、エンドフェンス3の表面から検知片が付勢力で突出する構成を有し、検知片が排紙トレイ2又は排紙トレイ2上の用紙に当接して変位することによりオン・オフするようになっている(図8,9においては満杯検知センサーSN9は省略)。
紙面検知センサーSN6も待機位置検知センサーSN8と同様の構成となっている。なお、図4において、排紙ローラ対9の従動ローラ9bは省略している。また、図4において、符号17は排紙口E2から排出された用紙と接して該用紙の後端をエンドフェンス3に突き当てて揃えるためのスポンジ製の戻しコロを示す。
【0031】
次に、図8、図9、図11及び図12に基づいて排紙トレイ1の用紙排出方向へのスライド構成を詳細に説明する。
図8及び図9に示すように、ガイドレール30a,30bには、排紙トレイ1の移動面から用紙排出方向に突出した排紙ローラ対9の駆動ローラ9aと排紙トレイ1との干渉を回避するために、排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせるカム81が設けられている。カム81の上下方向の長さは、排紙ローラ対9の下方近傍から排紙ローラ対7までに亘っている。
カム81の用紙排出方向の厚みは、排紙ローラ対9との干渉を回避できる厚肉部81aと、傾斜部81bと、排紙ローラ対9の下方に位置する薄肉部81cの3段階となっている。
排紙トレイ1のエンドフェンス1aの背面には、カム81のカム面(カム81の用紙排出方向前面)を転動するガイドコロ80が設けられている。
【0032】
図11及び図12に示すように、側板39a,39bの内面にはそれぞれスライドレール53が固定されている。スライドレール53間には、両端部にスライドレール53にガイドされるガイドコロ52を有する2本のシャフト51が設けられており、シャフト51間にはスライドベース50が支持(この場合には固定)されている。このスライドベース50に排紙トレイ1が固定されている。
スライドベース50の用紙幅方向の両端部には、弾性部材としてのバネ54,54の一端が係止されており、各バネ54の他端はベース本体40の用紙排出方向後端部に立ち上げられたバネ係止片40aに係止されている。かかる構成により排紙トレイ1はバネ54の付勢力により常時カム81へ押圧されており、ガイドコロ80はカム面に当接している。
側板39a,39b、ベース本体40、スライドベース50、シャフト51、スライドレール53、バネ54等により排紙トレイ1を支持するベース部材57が構成されている。
【0033】
図8は、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にセットされ、排紙トレイ2が排紙口E2の受取位置にセットされた状態を示している。この場合、排紙トレイ1のガイドコロ80はカム81の厚肉部81aに位置しているので、図11に示すように、用紙排出方向における排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9との間には若干の隙間が生じている。
この状態から、図9に示すように、排紙トレイ2を待機位置に待機させ、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットする場合、排紙トレイ1が排紙口E2を上方から下方へ通過する移動において、排紙トレイ1は、ガイドコロ80がカム81の厚肉部81aに位置する状態で排紙口E2を通過するため、排紙ローラ対9と干渉することなく通過する。
その後、ガイドコロ80は厚肉部81aから傾斜部81bを経て薄肉部81cに至る。ガイドコロ80が傾斜部81bに進入した時点から排紙トレイ1はバネ54の付勢力によりカム81側へスライドし始め、最終的に排紙口E2から用紙を受取可能な位置に位置付けられる。排紙トレイ1のスライドは、スライドベース50の水平移動により、その姿勢を保ったまま、換言すれば傾くことなくなされる。
【0034】
この受取位置では、図12に示すように、排紙トレイ1のエンドフェンス1aと排紙ローラ対9の駆動ローラ9aがオーバーラップする。厳密には、図示しないが、エンドフェンス1aには駆動ローラ9aとの干渉を回避するための、上下方向に切り欠かれた切り欠き凹部が形成されており、エンドフェンス1aの用紙幅方向端部のみが駆動ローラ9aと上下方向にオーバーラップするようになっている。これにより、排紙口E2から排出された用紙の後端が駆動ローラ9aとエンドフェンス1aの間に入り込んで積載不良が生じることが防止される。このオーバーラップ構成は、排紙口E1における排紙ローラ対7に対しても同様に機能する。
排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするための紙面検知センサーSN6のオン・オフは、排紙トレイ1に用紙が積載されていない場合には上記切り欠き凹部の下端でなされる。また、図示しないが、戻しコロ17と排紙トレイ1のエンドフェンス1aとの干渉を回避するためにエンドフェンス1aには同様の切り欠き凹部が形成されている。
【0035】
上記カム構成によれば、排紙トレイ1の上下移動力を利用して排紙トレイ1を用紙排出方向にスライドさせ、排紙ローラ対9との干渉を回避できるので、干渉を回避するための専用の駆動源を設ける必要がなく、低コスト化を実現できる利点がある。
【0036】
図13及び図14に示すように、エンドフェンス3の裏側には、シフトモータ46、クランクギヤ47等が配置され、エンドフェンス3をシフトできるようになっている。エンドフェンス3の裏面に上下に延びる長孔を有する部材80が固定され、この長孔にクランクギヤ47に偏心して固定されたピン86が係合されている。シフトモータ46の回転はベルト84によりウォームギヤ82に伝達され、これに噛み合うクランクギヤ47が回転する。
このシフト運動はシフトセンサーSN14により監視され、停止位置を確定するようになっている。エンドフェンス3と排紙トレイ2は排紙トレイ2の上下移動を許容する櫛状に嵌合されており、エンドフェンス3の動きに排紙トレイ2が追随することとなる。
かかる構成により、排紙トレイ2における仕分けスタックが可能となっている。
【0037】
本実施形態ではオフセットスタックを排紙トレイ1,2自体のシフト動作で実現しているが、例えば搬送ローラあるいは排紙ローラをシフト動作させることで用紙を搬送中にシフトさせることも可能である。また、排紙トレイ2におけるオフセットスタックは、ステイプルユニット60のジョガーフェンスを利用した方法も考えられる。また、これらの方法を組み合わせることも可能である。
【0038】
制御手段100は、図21に示すように、CPU102、I/Oインターフェース104等を有するマイクロコンピュータであり、複写機Gの図示しない装置本体のコントロールパネルの各スイッチ(SW)等、及び紙面検知センサーSN6等の各センサーからの信号がI/Oインターフェース104を介してCPU102へ入力される。CPU102は、入力された信号に基づいて、上下モータ31、ソレノイド20a、ソレノイド21a、叩きソレノイド66、各搬送ローラ対を駆動する搬送モータ、各排紙ローラ対を駆動する排紙モータ、ステイプラー61を駆動するステイプルモータ、放出ベルト71を駆動する放出モータ72、ステイプラー61を移動させるステイプル移動モータ69、ジョガーフェンス11を駆動するジョガーモータ63等の駆動を制御する。
搬送ローラ対10を駆動する搬送モータのパルス信号はCPU102に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きソレノイド66が制御される。
整合制御手段は、CPU102,及びCPU102を動かす種々のオペレーションプログラムによって構成される。
【0039】
上記構成において、先ず、綴じ処理を行わないノンステイプルモードが選択された場合の動作について説明する。
(排紙ローラ対7から排紙トレイ1に排紙する場合)
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対6で搬送され、排紙ローラ対7により排出され、排紙トレイ1にスタックされる。このとき、排紙ローラ対7は、排紙センサーSN2が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
【0040】
(排紙ローラ対9から排紙トレイ2に排紙する場合)
コピー済みの用紙が入口ローラ対5により受け入れられ、搬送ローラ対8で搬送され、排紙ローラ対9により排出され、排紙トレイ2にスタックされる。このとき、排紙ローラ対9は、排紙センサーSN3が用紙後端を検知すると減速され、これによりスタック性が向上する。
また、順次コピー済みの用紙が排出され、その上面が紙面検知センサーSN6に検知されると、上下モータ31が駆動されて排紙トレイ2が下降させられ、紙面高さが常に適正な高さに保たれる。また、ソート及びスタックモード時には、複写機Gのコントロールパネルなどから出される仕切信号により、シフトモータ46が駆動されて排紙トレイ2のシフト動作がなされ、ジョブ終了まで仕分けを行う。
【0041】
次に、図15乃至図18に基づいて排紙トレイ1における駆動力切り替え手段を説明する(図1、2、8、9等では省略)。
駆動力切り替え手段300は、タイミングベルト35に噛み合うタイミングプーリ303と、タイミングプーリ303に対向してタイミングベルト35を挟むように設けられ、タイミングベルト35とタイミングプーリ303の噛み合いの外れを防止する抑えコロ301と、タイミングプーリ303の回転を規制するラッチ304と、ラッチ304に係合する回転規制レバー307と、該回転規制レバー307をラッチ304に係合するように付勢するスプリング306と、回転規制レバー307とラッチ304の係合・解除を行うソレノイド305等を有している。
【0042】
抑えコロ301は側板39の外側に回転自在に支持されている。ラッチ304は、図17に示すように、側板39間に回転自在に支持された軸302において側板39の外側に固定されている。
回転規制レバー307は、図18に示すように、側板39間に支持された軸に挿通された軸部307aと、ソレノイド305のロッドピン305aに係合された長孔307bと、ラッチ304に対する係合爪部307cを有している。
ラッチ304は係合爪部307cに対する4つの係合凹部304aを有している。係合凹部304aは、排紙トレイ1が下降する場合のラッチ304の回転方向(矢印A方向)では係合爪部307cとの係合状態を維持し、排紙トレイ1が上昇する場合のラッチ304の回転方向(矢印B方向)では係合を解除する形状を有している。
【0043】
駆動力切り替え手段300の駆動力伝達動作では、ソレノイド305がオフし、スプリング306の付勢力によって回転規制レバー307が回転し、実線で示すようにその係合爪部307cがラッチ304の係合凹部304aに係合する。これによってタイミングプーリ303の回転は規制され、タイミングベルト35の移動に同期して排紙トレイ1が上下移動する。
上述のように排紙トレイ1の上昇方向には係合が外れるようになっている。これは、排紙トレイ同士が何らかの原因で衝突した場合、力を逃がして機械を保護するためと、排紙トレイ間にオペレータの手等が挟まれたときの安全性を確保するためである。
駆動力切り替え手段300の駆動力遮断動作では、ソレノイド305がオンし、一点鎖線で示すように、回転規制レバー307とラッチ304の係合が外れる。これによりタイミングプーリ303はフリーな状態となり、タイミングベルト35の移動には関係なく、単に落下方向への力がかかるだけとなる。排紙トレイ2における駆動力切り替え手段も同様の構成である。
【0044】
駆動力切り替え手段の駆動力遮断動作では排紙トレイ1は落下することになるが、これを防止してその位置に停止させるためにロック手段が設けられている。図19及び図20に基づいて排紙トレイ1に対応するロック手段を説明する(図1、2、8、9等では省略)。
図19に示すように、ロック手段308は、上下方向に延びるラック312と、該ラック312に係合する可動ストッパ309と、可動ストッパ309をラック312に係合するように付勢するスプリング311と、可動ストッパ309とラック312の係合・解除を行うソレノイド310を有している。図8、図9ではラック312の歯部を省略している。
可動ストッパ309は、図20に示すように、側板39間に支持された軸313に挿通された軸部309aと、ソレノイド310のロッドピン310aに係合された長孔309bと、ラック312の歯溝に対する係合爪部309cを有している。
【0045】
ラック312の歯部の形状は、図19に示すように、落下方向のみロック機能が作用するように傾斜部が設けられており、排紙トレイ1に対して上昇させる方向に力が作用した場合、可動ストッパ309の係合爪部309cが歯部を乗り越えて移動できるようになっている。
これは、駆動力切り替え手段301と同様に、排紙トレイ同士が何らかの原因で衝突した場合、力を逃がして機械を保護するためと、排紙トレイ間にオペレータの手等が挟まれたときの安全性を確保するためである。
【0046】
ロック手段308停止動作では、ソレノイド310がオフし、スプリング311の付勢力によって可動ストッパ309が回転し、実線で示すようにその係合爪部309cがラック312に係合する。これによってタイミングプーリ303がフリーな状態であっても排紙トレイ1は位置固定される。
ロック手段308停止解除動作では、ソレノイド310がオンし、一点鎖線で示すように、可動ストッパ309とラック312の係合が外れる。排紙トレイ2における駆動力切り替え手段も同様の構成である。但し、ラック312は共用部材となっている。
【0047】
次に、排紙トレイ1、2の上下移動について説明する。
(排紙トレイ停止時)
可動ストッパ309がラック312に係合し、排紙トレイの落下方向の動きが規制される。このとき、回転規制レバー307はラッチ304に対する係合を解除され、タイミングベルト35が移動してもタイミングプーリ303はフリーで回転するのみとなる。従って、排紙トレイはその位置で停止した状態となる。
(排紙トレイの上昇開始時)
回転規制レバー307がラッチ304に係合し、タイミングベルト35に対するタイミングプーリ303のトレイ落下方向の回転が規制される。この動作とほぼ同時に、ラック312に対する可動ストッパ309の係合が解除される。従って、排紙トレイはタイミングベルト35に追従して上昇方向への移動を行う。
(排紙トレイの下降開始時)
タイミングベルト35が一旦排紙トレイを上昇させる方向へ僅かに移動する。これは、構成上、停止位置では可動ストッパ309が解除位置へ移動できないためであり、可動ストッパ309の係合爪部309cとラック312が外れ得る位置まで移動する。この動作とほぼ同時に可動ストッパ309が解除位置に回動し、排紙トレイの停止が解除される。
このとき、回転規制レバー307がラッチ304に係合し、タイミングベルト35に対するタイミングプーリ303のトレイ落下方向の回転が規制される。従って、排紙トレイはタイミングベルト35に追従して下降方向への移動を行う。
【0048】
また、本実施形態では、図15に示すように、排紙トレイ1のユニット内の下部には、排紙トレイ間の距離を測定する測距手段としての測距センサーSN16が設けられている。測距センサーSN16は、排紙トレイ2の用紙積載面に対する距離を測定するように取り付けられており、用紙が積載されていないときは排紙トレイ2そのものを、積載されているときは用紙の最上位面との距離を測定するようになっている。
制御手段100は、測距センサーSN16の測定情報に基づいて各排紙トレイ1、2の上下移動・停止を制御する。排紙トレイ1、2間の距離が一定値以下となったとき、制御手段100は被測距対象となった排紙トレイ2が上下移動状態になるように制御する。すなわち、排紙トレイ1と排紙トレイ2が同期して移動するようにする。一定値以上のときは無駄な動きをさせないように、排紙トレイ2を移動状態にはしない。
【0049】
本実施形態における一定値(所定距離)は、安全性を優先し、排紙トレイ1と排紙トレイ2の間隔が最低でも50mmとなるような設定値としている。
実際の動作を図22及び図23のフローチャートに基づいて説明する。まず、図22のフローチャートに基づいて、排紙トレイ1の下降時の動作を説明する。排紙トレイ1の下降がスタートしたかどうかがチェックされ(S1)、スタートした場合には測距センサーSN16の出力信号の読み込みがなされる(S2)。
次に排紙トレイ2との間の検出距離が50mm以上かどうかがチェックされ(S3)、50mm以下の場合には排紙トレイ1の下降が一旦停止される(S4)。このとき、排紙トレイ2は可動ストッパ309とラック312の係合が外れる位置まで僅かに上昇した後、可動ストッパ309の解除をなされる。その後排紙トレイ1と排紙トレイ2は同期して下降する(S5)。
次に、排紙トレイ1が目的の移動位置に到達したかどうかがチェックされ(S6)、到達した場合には排紙トレイ1の移動が停止される(S7)。
【0050】
次に、図22のフローチャートに基づいて、排紙トレイ2の上昇時の動作を説明する。排紙トレイ2の上昇がスタートしたかどうかがチェックされ(S1)、スタートした場合には測距センサーSN16の出力信号の読み込みがなされる(S2)。
次に排紙トレイ1との間の検出距離が50mm以上かどうかがチェックされ(S3)、50mm以下の場合には排紙トレイ2の上昇が一旦停止される(S4)。このとき、排紙トレイ1は可動ストッパ309とラック312の係合が外れる位置まで僅かに上昇した後、可動ストッパ309の解除をなされる。その後、排紙トレイ2と排紙トレイ1は同期して上昇する(S5)。
次に、排紙トレイ2が目的の移動位置に到達したかどうかがチェックされ(S6)、到達した場合には排紙トレイ2の移動が停止される(S7)。
【0051】
次に、制御手段100による排紙トレイ1,2の上記以外の制御動作を説明する。
まず、排紙トレイ1,2のイニシャル動作(ホーミング動作)について説明する。排紙トレイ1のホームポジション(電源投入時の位置)は、図1に示すように、ベース部材57の後端が退避位置検知センサーSN5に検知された位置、排紙トレイ2は紙面検知センサーSN6によりその積載面上端又は積載された用紙の上面が検知された位置である(以下の他の実施形態において同じ)。
このイニシャル動作を図24のフローチャートに基づいて説明する。なお、以降のフローチャートにおいては、単に排紙トレイ1をトレイ1と、排紙トレイ2をトレイ2と略記する。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため制御手段100は退避位置検知センサーSN5をチェックし(S1)、オフであれば排紙トレイ1を上昇させる(S2)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S3)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S4)。S1において、退避位置検知センサーSN5がオンであればS5に進む。
【0052】
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため制御手段100は紙面検知センサーSN6をチェックし(S5)、オフの場合には一旦排紙トレイ2を上昇させる(S6)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S7)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S8)。次に排紙トレイ2を下降させた後(S9)、紙面検知センサーSN6をチェックし(S10)、オフになったら排紙トレイ2を停止させ(S11)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S12)。
S5において、紙面検知センサーSN6がオンの場合には排紙トレイ2を下降させ(S13)、S10に進む。
【0053】
次に、図25のフローチャートに基づいて、排紙トレイ1の位置フラグが0で排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に、排紙トレイ2を待機状態にセットする場合を説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S14)、位置フラグが0であれば、排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を待機状態にセットするため排紙トレイ2を下降させ(S15)、次に待機位置検知センサーSN8がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ2の下端でオンし、その上端又は排紙トレイ2上の用紙の上端が通過してオフしたかどうかをチェックし(S16)、オンからオフになったら排紙トレイ2を停止させる(S17)。
【0054】
次に、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ1を下降させ(S18)、紙面検知センサーSN6がオンからオフになったかどうか、すなわち、排紙トレイ1の下端でオンし、エンドフェンス1aの上端(厳密には切り欠き凹部の下端)が通過してオフしたかどうかをチェックし(S19)、オンからオフになったら排紙トレイ1を停止させる(S20)。そして排紙トレイ1の位置フラグに1をセットする(S21)。
本実施形態では、上述のように、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置に位置させるための検知手段としての紙面検知センサーSN6を、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に位置させるための検知手段として共用している。
【0055】
次に、排紙トレイ1の位置フラグが1で、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置に又は排紙トレイ2を待機状態にセットする場合を、図26のフローチャートに基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S22)、位置フラグが1であれば、排紙トレイ1が排紙口E2の受取位置にあることを確認するため、排紙トレイ1を上昇させ(S23)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S24)。紙面検知センサーSN6がオンしたら排紙トレイ1を停止させ(S25)、次いで排紙トレイ1を下降させる(S26)。続いて紙面検知センサーSN6をチェック(S27)、オフしたら排紙トレイ1を停止させ(S28)、排紙トレイ1を排紙口E2の受取位置にセットする。
【0056】
次に、排紙トレイ2を待機状態にセットするため、排紙トレイ2を上昇させ(S29)、待機位置検知センサーSN8をチェックする(S30)。オンしたら排紙トレイ2を停止させ(S31)、続いて排紙トレイ2を下降させる(S32)。次に、待機位置検知センサーSN8をチェックし(S33)、オフしたら排紙トレイ2を停止させる(S34)。そして、排紙トレイ1の位置フラグを1にセットする(S35)。
すなわち、位置フラグが1の場合には、排紙トレイ1を上昇・下降させて紙面検知センサーSN6により再セットし、排紙トレイ2を上昇・下降させて待機位置検知センサーSN8により再セットする。
【0057】
次に、排紙トレイ1の位置フラグが0で排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置に又は排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置に再セットする場合の動作を、図27のフローチャートに基づいて説明する。
まず、排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S36)、0であれば排紙トレイ1が排紙口E1の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。まず、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため紙面検知センサーSN6をチェックし(S37)、オフであれば排紙トレイ2を一旦上昇させる(S38)。続いて紙面検知センサーSN6をチェックし(S39)、オンしたら排紙トレイ2を停止させ(S40)、次いで排紙トレイ2を下降させる(S41)。さらに紙面検知センサーSN6をチェックし(S42)、オフしたら排紙トレイ2を停止させる(S43)。
【0058】
次に、退避位置検知センサーSN5をチェックし(S44)、オフの場合には排紙トレイ1を上昇させる(S45)。続いて退避位置検知センサーSN5をチェックし(S46)、オンになったら排紙トレイ1を停止させる(S47)。すなわち、排紙トレイ1を退避位置検知センサーSN5により再セットする。そして、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S48)。
S2で紙面検知センサーSN6がオンの場合には、排紙トレイ2を下降させ(S49)、S42に進む。
【0059】
次に、排紙トレイ1の位置フラグが1で、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置に又は排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットする場合を、図28のフローチャートに基づいて説明する。
排紙トレイ1の位置フラグをチェックし(S50)、位置フラグが1であれば排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にあると判断して以下の動作を行う。
まず、排紙トレイ1を排紙口E1の受取位置にセットするため排紙トレイ1を上昇させ(S51)、退避位置検知センサーSN5をチェックし(S52)、オンしたら排紙トレイ1を停止させる(S53)。
次に、排紙トレイ2を排紙口E2の受取位置にセットするため排紙トレイ2を上昇させ(S54)、紙面検知センサーSN6をチェックし(S55)、オンになったら排紙トレイ2を停止させる(S56)。次に排紙トレイ2を下降させ(S57)、紙面検知センサーSN6をチェックする(S58)。オフになったら排紙トレイ2を停止させ(S59)、排紙トレイ1の位置フラグに0をセットする(S60)。
【0060】
実際のコピー動作においては、複写機等の画像形成装置の操作部、あるいはプリンタドライバー上で後処理モード、及び排紙先が決定され、その情報に基づき排紙トレイの切り換えが実施される。
図1に示す状態(排紙トレイデフォルト状態)においては、ステイプルモードで排紙トレイ1への排出時のみ排紙トレイの切り換えが行われる。すなわち、排紙トレイ1は排紙口E2の受取位置にセットされる。
図2に示すような状態でジョブが終了した場合には、排紙トレイ1,2のホーミング動作は画像形成装置Gの制御部の判断で適宜実施される。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、1つの駆動源で複数の排紙トレイを上下移動できるとともに任意の位置で個別に停止できるので、コンパクト化と低コスト化を実現できる。
【0062】
本発明によれば、排紙トレイの落下による不具合を防止できる。
【0063】
本発明によれば、排紙トレイが衝突して破損する等の事故を防止できる。
【0064】
本発明によれば、無駄な動作を最小限に抑えた状態で排紙トレイが衝突して破損する等の事故を防止できる。
【0065】
本発明によれば、安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る用紙積載装置としての用紙後処理装置の概要正面図で、下側の排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットした状態の図である。
【図2】上側の排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットした状態の用紙後処理装置の概要正面図である。
【図3】ステイプルユニットの斜視図である。
【図4】ステイプルユニットにおける叩き動作を示す概要正面図である。
【図5】ステイプルユニットの斜視図である。
【図6】ステイプルユニットの排出動作を示す斜視図である。
【図7】放出ベルトのホームポジション検知構成を示す斜視図である。
【図8】下側の排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされている状態の排紙トレイの昇降機構の概要正面図である。
【図9】上側の排紙トレイが排紙口E2の受取位置にセットされている状態の排紙トレイの昇降機構の概要正面図である。
【図10】排紙トレイの駆動機構を示す斜視図である。
【図11】上側の排紙トレイが排紙口を通過移動可能な状態を示す図で、(a)は概要平面図、(b)は概要側面図である。
【図12】上側の排紙トレイが排紙口の受取位置にセットされた状態の概要平面図である。
【図13】下側の排紙トレイのシフト構成を示す斜視図である。
【図14】下側の排紙トレイのシフト構成を示す斜視図である。
【図15】駆動力切り替え手段とロック手段を示す概要正面図である。
【図16】駆動力切り替え手段におけるタイミングプーリと抑えコロの位置関係を示す概要正面図である。
【図17】駆動力切り替え手段におけるタイミングプーリとラッチを示す斜視図である。
【図18】駆動力切り替え手段におけるラッチと回転規制レバーの係合構成を示す概要正面図である。
【図19】ロック手段における可動ストッパとラックの係合関係を示す概要正面図である。
【図20】ロック手段における可動ストッパの斜視図である。
【図21】制御ブロック図である。
【図22】上側の排紙トレイの下降時の制御動作を示すフローチャートである。
【図23】下側の排紙トレイの上昇時の制御動作を示すフローチャートである。
【図24】排紙トレイのイニシャル動作を示すフローチャートである。
【図25】上側の排紙トレイを排紙口E2の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。
【図26】排紙口E2に位置する上側の排紙トレイを該排紙口E2に再セットする動作を示すフローチャートである。
【図27】排紙口E1の受取位置にセットされた上側の排紙トレイを該排紙口の受取位置に再セットする動作を示すフローチャートである。
【図28】排紙口E2の受取位置にセットされた上側の排紙トレイを排紙口E1の受取位置にセットするための動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 排紙トレイ
2 排紙トレイ
29 上下方向駆動手段
56 支持部材
100 制御手段
300 駆動力切り替え手段
308 ロック手段
SN16 測距手段としての測距センサー
Claims (7)
- シートを排出するための複数の排紙トレイと、該排紙トレイをその移動距離全体に亘って直線状に上下移動可能に支持する支持部材と、該排紙トレイを上下方向に移動させる上下方向駆動手段とを有する用紙積載装置において、
上記上下方向駆動手段が上記複数の排紙トレイに対して共用可能に1つ設けられ、各排紙トレイに対してそれぞれ、該上下方向駆動手段からの駆動力の伝達・遮断を任意にできる駆動力切り替え手段と、任意の位置での停止・停止解除ができるロック手段とを有し、
上記上下方向駆動手段が上記複数の排紙トレイを上下方向に移動させるためのタイミングベルトを備え、上記駆動力切り替え手段は、上記タイミングベルトに同時に複数の歯が噛み合うタイミングプーリを有し、該タイミングプーリの回転の規制・規制解除により上記タイミングベルトを介した駆動力の伝達・遮断を行い、上記駆動力切り替え手段により駆動力を遮断するときは、これに対応する排紙トレイを上記ロック手段によりその位置に停止させることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1記載の用紙積載装置において、
上記駆動力切り替え手段は、上記タイミングベルトを挟んでタイミングプーリと対向する位置に、上記タイミングベルトと上記タイミングプーリとの噛み合いの外れを防止する抑えコロを有していることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1又は2記載の用紙積載装置において、
上記排紙トレイ間の距離を測定する測距手段と、該測距手段の測定情報に基づいて上記各排紙トレイの上下移動・停止を制御する制御手段とを有していることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項3記載の用紙積載装置において、
上記排紙トレイ間の距離が一定値以下となったとき、上記制御手段は被測距対象となった排紙トレイが上下移動状態になるように制御することを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の用紙積載装置において、
上記駆動力切り替え手段が、駆動力の伝達状態において上記排紙トレイの上方への移動は許容する構成を有していることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1乃至5の何れかに記載の用紙積載装置において、
上記ロック手段が、停止状態において上記排紙トレイの上方への移動は許容する構成を有していることを特徴とする用紙積載装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の用紙積載装置を有する画像形成装置。
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