JP4598966B2 - 頭部装着型映像音声再生システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、頭部装着型映像音声再生システム、より詳しくは、左耳用スピーカと右耳用スピーカにより音声を再生することができるとともに、必要に応じて表素子により映像を再生することができる頭部装着型映像音声再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
頭部に装着した使用形態で、映像と音声を楽しむことができる頭部装着型映像表示装置は、近年、種々のものが提案されて製品化されており、頭部に装着しても違和感なく使用することができるように、極力軽量化が図られている。
【0003】
このような頭部装着型映像表示装置では、映像を表示する部分に関して、光学系を工夫するなどにより軽量化を図っているとともに、音声を聴取する部分に関しては、耳内に挿入して用いるインナーホン等を採用することにより、軽量化を図ったものとなっていて、例えば特開平10−293544号公報には、両眼タイプの頭部装着型映像表示装置が記載されている。
【0004】
一方、音楽等の音声を個人的に楽しむためのヘッドホンは、上述したインナーホンタイプのものから、携帯型の音声再生装置に接続するために軽量化を図ったオープンエアー型ヘッドホン、音を繊細に聞き分けることができるように高性能化を図った密閉型ヘッドホン等のものまで、従来より種々のものが用いられている。これらの内の例えば高性能タイプの密閉型ヘッドホンは、音響効果を有するハウジングや、このハウジングの耳に接する側の周辺を覆って外部の音を遮断するイヤーパッド等を備えたり、内部に大口径のスピーカを備えたりしているために、一般に、大型化して重量も増す傾向にある。
【0005】
ところで、近年の音楽シーンにおいては、例えばプロモーションビデオに代表されるように、音楽のみを楽しむのに加えて、さらに音楽に合わせて作成された映像を楽しむ傾向が生じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のヘッドホンは、それ自体ではもちろんこうした映像を観ることができないために、映像を楽しもうとすると、別途に映像表示装置を使用する必要がある。特にモバイル用途を考えた場合には、例えば、小型の液晶表示素子等を備えたハンディタイプのDVDビデオ再生装置を接続して用いるなどが考えられる。しかしながら、この場合には、音声を聴取すると同時に観察される映像は、小さい画面に表示されたものとなるために、音声が臨場感を伴う高品質なものであっても、映像はそれに相応しい臨場感をもつものとはなっていない。
【0007】
一方、上述したような従来の頭部装着型映像表示装置では、大画面の映像を観察することは可能であるが、音声を再生する機能が極めて高いとはいえないために、本格的に音楽を聴取するにはやや物足りないものとなる。
【0008】
そこで、頭部装着型映像表示装置に、インナーホンの代わりにヘッドホンタイプの大型の音声再生装置を備えさせる構成が考えられるが、この場合には、頭部装着型映像表示装置全体の大きさや重量が増してしまい、軽快な使用感や携帯性が損なわれてしまうことになる。
【0009】
こうして、高品質な音声を楽しむことを重視しながら、合わせて映像も手軽に楽しむことができる装置が望まれている。
【0010】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、高品質な音声を聴取することができるとともに、必要に応じて映像も手軽に観察することができる頭部装着型映像音声再生システムを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、第1の発明による頭部装着型映像音声再生システムは、左耳用スピーカと複数の電気接点を配設してなるユニット接続端子とを有してなる左耳用筐体と、右耳用スピーカと上記左耳用筐体のユニット接続端子と同一形状のユニット接続端子とを有してなる右耳用筐体と、上記左耳用筐体と右耳用筐体とを一体的に連結する連結部と、上記左耳用スピーカに供給する左用音声信号を伝送するための左用音声信号伝送線と、上記右耳用スピーカに供給する右用音声信号を伝送するための右用音声信号伝送線と、上記左耳用筐体のユニット接続端子に含まれる電気接点と上記右耳用筐体のユニット接続端子に含まれる電気接点とに接続されていて映像信号を伝送するための映像信号伝送線と、を有する本体ユニットと、上記本体ユニットの左耳用筐体と右耳用筐体の何れに対しても着脱自在に接続され得るものであって、映像を表示する表示素子と、上記ユニット接続端子に接続可能な接続端子と、この接続端子から入力される映像信号に基づき上記表示素子を駆動する表示素子駆動手段と、を有し、上記左耳用筐体に接続された際には上記表示素子が使用者の左眼の眼前に位置し、上記右耳用筐体に接続された際には上記表示素子が使用者の右眼の眼前に位置するようになされた映像再生ユニットと、を備えたものである。
【0012】
また、第2の発明による頭部装着型映像音声再生システムは、上記第1の発明による頭部装着型映像音声再生システムにおいて、上記左耳用筐体のユニット接続端子および上記右耳用筐体のユニット接続端子はユニット左右装着位置検出用の電気接点を含んでなり、上記映像再生ユニットは、このユニット左右装着位置検出用の電気接点の検出を行うことにより、左耳用筐体と右耳用筐体の何れに接続されたかを判断し、その判断結果に基づいて、上記表示素子に表示させる映像が正常な上下左右位置となるように上記表示素子駆動手段を制御する制御手段をさらに有してなるものである。
【0013】
さらに、第3の発明による頭部装着型映像音声再生システムは、上記第2の発明による頭部装着型映像音声再生システムにおいて、バッテリと、上記ユニット接続端子に接続可能であってこのバッテリからの電力を供給し得る接続端子と、を有するバッテリユニットをさらに備え、上記本体ユニットを単体で使用する使用形態と、該本体ユニットの左耳用筐体または右耳用筐体の何れか一方にのみ上記映像再生ユニットを接続して使用する使用形態と、該本体ユニットの左耳用筐体または右耳用筐体の何れか一方に上記映像再生ユニットを接続しかつ他方に上記バッテリユニットを接続して使用する使用形態と、を取り得るようになされたものである。
【0014】
第4の発明による頭部装着型映像音声再生システムは、上記第3の発明による頭部装着型映像音声再生システムにおいて、上記本体ユニットが、電源を供給するためのものであって上記左耳用筐体のユニット接続端子および上記右耳用筐体のユニット接続端子の各電気接点に接続される電源供給線をさらに有してなり、上記映像再生ユニットは、該電源供給線から電源が供給可能か否か、および上記バッテリユニットから電源が供給可能か否か、を検出して、両方から電源が供給可能な場合には、該バッテリユニットからの電源供給を停止させて該電源供給線からの電源供給のみを行わせる入力電源切換回路をさらに有してなるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1から図3は本発明の一実施形態を示したものであり、図1は頭部装着型映像音声再生システムの構成例を示す斜視図、図2は頭部装着型映像音声再生システムを装着して使用している様子を示す図、図3は頭部装着型映像音声再生システムの主として電気的な構成を示すブロック図である。
【0016】
この頭部装着型映像音声再生システムは、図1に示すように、頭部に装着して音声を再生するヘッドホン機能を備えた本体ユニット1に、映像を再生する機能を備えた映像再生ユニット3と、電源を供給する機能を備えたバッテリユニット2と、を着脱自在に接続することができるシステムとして構成されたものであり、上記映像再生ユニット3またはバッテリユニット2が接続されていない場合には、内部に塵芥等が侵入するのを防止し接点等を保護するための保護カバー4を装着し得るようになっている。
【0017】
このような構成の頭部装着型映像音声再生システムは、上記本体ユニット1を単体で使用する使用形態と、該本体ユニット1の左耳用筐体1Lまたは右耳用筐体1Rの何れか一方にのみ上記映像再生ユニット3を接続して使用する使用形態と、該本体ユニット1の左耳用筐体1Lまたは右耳用筐体1Rの何れか一方に上記映像再生ユニット3を接続しかつ他方に上記バッテリユニット2を接続して使用する使用形態と、を取り得るようになされている。
【0018】
こうして映像再生ユニット3は、使用者の好みや、自発的により使う傾向にある左右両眼の内の効き眼に応じて、左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rとの何れにも所望に接続することができるようになっている。
【0019】
同様に、バッテリユニット2は、左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rの、映像再生ユニット3が接続されていない方に、所望に接続することが可能となっている。
例えば、図2は、使用者が、右耳用筐体1Rに映像再生ユニット3、左耳用筐体1Lにバッテリユニット2を取り付けた頭部装着型映像音声再生システムを使用する様子を示している。
【0020】
上記本体ユニット1は、後述する左耳用のスピーカ15L(図3参照)を内蔵してなる左耳用筐体1Lと、後述する右耳用のスピーカ15R(図3参照)を内蔵してなる右耳用筐体1Rと、を連結部1Aにより一体的に連結してなり、該連結部1Aは、本体ユニット1を頭部に保持するためのヘッドレストを兼ねたものとなっている。
【0021】
この本体ユニット1は、例えば使用者の耳をほぼ覆うタイプの密閉型ヘッドホン、または使用者の耳の比較的広い領域を覆うオープンエアー型ヘッドホンなどとして構成されており、上記左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rは、上記スピーカを内蔵するハウジング11を備えるとともに、このハウジング11の使用者に接する側にイヤーパッド12が設けられている。
【0022】
上記左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rのハウジング11には、ユニット装着部13が設けられており、このユニット装着部13には複数の電気接点を有してなるユニット接続端子14が配設されている。このユニット接続端子14は、左耳用筐体1Lに設けられているものと右耳用筐体1Rに設けられているものとが、共に同一形状となっており、つまり、左耳用筐体1Lのユニット接続端子14が例えば8つの電気接点C1〜C8(図3参照)を下から順に一列に並べてなるとすると、右耳用筐体1Rのユニット接続端子14は8つの電気接点C1〜C8を上から順に一列に並べたものとなっている。
【0023】
上記左耳用筐体1Lからはコード5が延出されており、このコード5は例えば途中で2つに分岐して、一方の先端には映像信号や音声信号の供給を受ける5極AVプラグ5Aが、他方の先端には直流電源の供給を受ける電源プラグ5Bが、それぞれ設けられている。
【0024】
上記映像再生ユニット3は、内部に後述するマイクロコンピュータ41やLCDドライバ43等(図3参照)を実装する回路基板が配設された本体部31と、内部に後述するLCDバックライト46やLCDパネル45(図3参照)、このLCDパネル45に表示される画像を使用者の眼球に投影するための光学系等が配設された表示部33と、この表示部33が使用者の眼前に位置するように上記本体部31から延出させる支持部32と、を有して構成されていて、上記本体部31には、電源をオン/オフするためのパワーボタン34と、画面内に表示される項目を選択する際などに用いられる操作キー35と、上記ユニット接続端子14に接続するための接続端子36と、が設けられている。
【0025】
上記バッテリユニット2は、いわゆるモバイル用途で使用する際に、上記映像再生ユニット3に電源を供給するためのものであり、例えばリチウムイオン電池等の一次電池や二次電池でなるバッテリ24を着脱自在に収納する装填室22を備えた筐体21と、この装填室22を覆うバッテリカバー23と、上記本体ユニット1のユニット接続端子14に接続するための接続端子25と、を有して構成されている。
【0026】
次に、上述したような頭部装着型映像音声再生システムにおいて、本体ユニット1の右耳用筐体1Rにバッテリユニット2を接続し、左耳用筐体1Lに映像再生ユニット3を接続したときの電気的な構成を図3を参照して説明する。
【0027】
上記5極AVプラグ5Aからは、ビデオ信号と、ビデオ信号GNDと、右用オーディオ信号(Audio R)と、左用オーディオ信号(Audio L)と、オーディオ信号GND(Audio GND)と、を入力する線が配線されている。
【0028】
また、上記電源プラグ5Bからは、電源と、電源GNDと、を入力する線が配線されている。
【0029】
上述したような7本の線、つまり、映像信号伝送線たるビデオ信号線、ビデオ信号GND線、右用音声信号伝送線たる右用オーディオ信号(Audio R)線、左用音声信号伝送線たる左用オーディオ信号(Audio L)線、オーディオ信号GND(Audio GND)線、電源供給線たる電源線、電源GND線は、それぞれ、上記コード5を介して上記左耳用筐体1L内に配線され、さらに上記連結部1Aを介して右耳用筐体1R内に配線されている。
【0030】
上記左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rには、比較的大口径で高性能なタイプのスピーカ15L,15Rがそれぞれ配設されており、スピーカ15Lには左用オーディオ信号(Audio L)線とオーディオ信号GND(Audio GND)線が配線され、スピーカ15Rには右用オーディオ信号(Audio R)線とオーディオ信号GND(Audio GND)線が配線されている。
【0031】
上記右耳用筐体1Rのユニット接続端子14には、電気接点C1に上記電源線が接続され、電気接点C2に上記電源GND線が接続され、電気接点C4に上記ビデオ信号GND線が接続され、電気接点C5に上記ビデオ信号線が接続され、電気接点C8に上記電気接点C1と電気接点C3からの入力線が接続されている。
【0032】
ここに電気接点C3は、左耳用筐体1Lの電気接点C3と接続されており、電気接点C8は、電気接点C3に接続される線と電気接点C1に接続される線との途中にそれぞれダイオードを配設することにより、これらの接点側からの入力のみを受ける接点となっている。
【0033】
また、電気接点C6と電気接点C7は、図示しないその他の接続に用いられたり、あるいは将来の拡張用の予約接点となっている。
【0034】
このような左耳用筐体1Lに接続されているバッテリユニット2は、上記バッテリ24からの電源が電気接点C3を介して供給されるようになっており、また、電気接点C2にはグランドが接続されている。
【0035】
また、上記左耳用筐体1Lのユニット接続端子14には、電気接点C1に上記電源線が接続され、電気接点C2に上記電源GND線が接続され、電気接点C3に上述したように右耳用筐体1Rの電気接点C3が接続され、電気接点C4に上記ビデオ信号GND線が接続され、電気接点C5に上記ビデオ信号線が接続されていて、電気接点C8は、上述した右耳用筐体1Rとは異なり、接地されている。
【0036】
なお、この左耳用筐体1Lにおいても、電気接点C6と電気接点C7が、図示しないその他の接続に用いられたり、あるいは将来の拡張用の予約接点となっているのは、上述した右耳用筐体1Rと同様である。
【0037】
このような左耳用筐体1Lに接続されている映像再生ユニット3は、入力されるビデオ信号から同期信号を分離する同期信号分離回路42と、この映像再生ユニット3を統括的に制御する制御手段たるマイクロコンピュータ41と、映像を表示する表示素子たるLCDパネル45と、ビデオ信号に基づきこのLCDパネル45を駆動する表示素子駆動手段たるLCDドライバ43と、上記LCDパネル45を照明するLCDバックライト46と、上記マイクロコンピュータ41から出力されアナログに変換された信号を増幅して上記LCDバックライト46に供給する増幅器44と、上記マイクロコンピュータ41が使用する各種のデータ等を記憶するEEPROM47と、上記操作キー35に対応しその操作に応じた出力を上記マイクロコンピュータ41に送信するキー入力回路35aと、上記バッテリ24から供給される電源または上記電源プラグ5Bから供給される電源の何れを用いるかをその接続状態に応じて切り換える入力電源切換回路と、この入力電源切換回路から供給される直流電源をこの映像再生ユニット3内の各回路(出力先)に応じた電圧(ここでは、例えば、12V、9V、5Vの各電圧)に変換して供給するDC/DCコンバータ48と、を有して構成されている。
【0038】
まず、上記電気接点C8は、抵抗R1を介してマイクロコンピュータ41に接続されており、この抵抗R1とマイクロコンピュータ41を接続する接続線は、抵抗R2を介して接地されている。
【0039】
このような構成において、映像再生ユニット3が左耳用筐体1Lに接続されているときには、該電気接点C8はグランドに接続されていることから、マイクロコンピュータ41は信号レベルがローであることを検出する。
【0040】
一方、この映像再生ユニット3がもし右耳用筐体1Rに接続されている場合には、該電気接点C8は、電源プラグ5Bからの電源線が接続された電気接点C1、または他方の左耳用筐体1Lに取り付けられるバッテリユニット2のバッテリ24に接続される電気接点C3の何れかにより、電圧が供給されるために、マイクロコンピュータ41は信号レベルがハイであることを検出する。
【0041】
これにより、マイクロコンピュータ41は、電気接点C8の検出を行って、それがローである場合には映像再生ユニット3が左耳用筐体1Lに接続され、ハイである場合には該映像再生ユニット3が右耳用筐体1Rに接続されていると判定することができるようになっている。
【0042】
上記電気接点C4は、上述したようにグランドに接続されており、ビデオ信号が入力される上記電気接点C5と、この映像再生ユニット3の内部において抵抗R5を介して接続されている。
【0043】
上記電気接点C5から入力されるビデオ信号は、上記LCDドライバ43に入力される一方で、上記同期信号分離回路42に入力されて同期信号が抽出され、該同期信号が上記マイクロコンピュータ41に入力されるようになっている。
【0044】
マイクロコンピュータ41は、上記電気接点C8の検出結果に応じて、すなわち、この映像再生ユニット3が左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rの何れに接続されているかに応じて、LCDパネル45の表示が正しい位置関係となるように、上記LCDドライバ43を制御するようになっている。
【0045】
つまり、映像再生ユニット3が左耳用筐体1Lと右耳用筐体1Rの何れか一方に接続されているときの映像を、そのまま他方に接続しているときに表示すると、使用者から見たときに上下左右が逆転した映像(つまり、180度回転された映像)が観察されてしまうことになる。そこで、映像再生ユニット3が何れに接続されているかに応じて、マイクロコンピュータ41が、正しい上下左右位置の映像を表示するようにLCDドライバ43を制御している。
【0046】
LCDドライバ43は、例えば、その内部にLCDパネル45の各画素に対応する1画面分のバッファを有する構成となっている。マイクロコンピュータ41は、入力される同期信号に応じて、画素毎の情報をこのバッファに書き込ませるときのバッファ内アドレスを、正方向から順に指定するか、あるいは逆方向から順に指定するかにより、LCDパネル45への表示を180度回転させる制御を例えば行うことができるようになっている。
【0047】
また、上記マイクロコンピュータ41は、上記LCDバックライト46も制御するようになっており、上述したように、このマイクロコンピュータ41から出力されてアナログに変換された信号は、増幅器44により増幅されて上記LCDバックライト46に供給され、上記LCDパネル45を照明するようになっている。なお、このLCDパネル45には、上記DC/DCコンバータ48から12Vの電圧が供給されるようになっている。
【0048】
さらに、上記マイクロコンピュータ41は、上記パワーボタン34の押圧操作により後述するように上記DC/DCコンバータ48から電源の供給が開始されると、所定の処理ルーチンにより起動時の初期化処理やその後の制御処理等を行うものであり、起動時やその他の警告時等に表示すべきメッセージ情報を上記EEPROM47から読み出して、そのメッセージ情報に応じたオンスクリーンディスプレイ(OSD)信号を上記LCDドライバ43に出力し、メッセージ等をLCDパネル45に表示させるようになっている。
【0049】
続いて、入力電源切換回路について説明する。
【0050】
入力電源切換回路は、種々の構成を取り得るが、この図3に示す例においては、パワースイッチ34a、電界効果トランジスタFET1,FET2、トランジスタTr1,Tr2、抵抗R3,R4、複数のダイオード等により構成されている。
【0051】
このような構成の入力電源切換回路により、上記バッテリユニット2から供給される電源と、上記電源プラグ5Bから供給される電源と、を切り換える作用について説明する。
【0052】
まず、上記バッテリユニット2が接続され、かつ上記電源プラグ5Bが電源に接続されているときについて説明する。
【0053】
上記電気接点C1から入力される電源と、上記電気接点C3から入力される電源は、電流が逆方向に流れるのを防止するためのダイオード等を介して、パワースイッチ34aの一端側の接点に到達し得るようになっている。このパワースイッチ34aは、上記パワーボタン34の操作によりオン/オフするスイッチである。
【0054】
このパワースイッチ34aをオンすると、ダイオード等を介して、該電流はトランジスタTr1,Tr2のベースに到達し、これらのトランジスタTr1,Tr2をオンする。
【0055】
これにより、電界効果トランジスタFET1,FET2がそれぞれオンして、上記DC/DCコンバータ48に電源が供給され、該DC/DCコンバータ48から各回路への電源供給が開始される。
【0056】
これにより、上記マイクロコンピュータ41も作動を開始する。
【0057】
上記電気接点C1は抵抗R3を介して、上記電気接点C3は抵抗R4を介して、それぞれマイクロコンピュータ41に接続されており、マイクロコンピュータ41がこれらのハイ/ローを検出することにより、上記電源プラグ5Bからの外部電源とバッテリユニット2とが接続されているか否かを判断する。
【0058】
今説明しているケースでは、これらの両方が検出されるために、マイクロコンピュータは、ダイオードを介して接続されている上記トランジスタTr2に制御信号を送出してオフさせることにより、FET2をオフさせてバッテリユニット2からの電源供給を遮断させると共に、ダイオードを介して接続されている上記トランジスタTr1はそのままオンの状態を維持させる。
【0059】
これにより、外部電源とバッテリユニット2の双方が接続されている場合には、バッテリユニット2を用いることなく、外部電源のみを用いるようになっている。
【0060】
次に、上記バッテリユニット2が接続され、かつ上記電源プラグ5Bが電源に接続されていないときについて説明する。
【0061】
上記パワースイッチ34aをオンすると、電気接点C3から供給される電流は、トランジスタTr1,Tr2のベースに到達するが、電気接点C1には電源が供給されていないために、トランジスタTr1はオフのままとなり、トランジスタTr2のみがオンする。
【0062】
これにより、電界効果トランジスタFET2がオンするとともに、電界効果トランジスタFET1はオフのままとなる。
【0063】
こうして、電気接点C3からの電源が上記DC/DCコンバータ48に供給され、該DC/DCコンバータ48から各回路への電源供給が開始されて、マイクロコンピュータ41も作動を開始する。
【0064】
マイクロコンピュータ41は、電気接点C1と電気接点C3の検出を行うことにより、バッテリユニット2のみが接続されていると判断して、そのままの電源供給の状態を維持させるようになっている。
【0065】
続いて、上記バッテリユニット2が接続されておらず、かつ上記電源プラグ5Bが電源に接続されているときについて説明する。
【0066】
上記パワースイッチ34aをオンすると、電気接点C1から供給される電流は、トランジスタTr1,Tr2のベースに到達するが、電気接点C3には電源が供給されていないために、トランジスタTr2はオフのままとなり、トランジスタTr1のみがオンする。
【0067】
これにより、電界効果トランジスタFET1がオンするとともに、電界効果トランジスタFET2はオフのままとなる。
【0068】
こうして、電気接点C1からの電源が上記DC/DCコンバータ48に供給され、該DC/DCコンバータ48から各回路への電源供給が開始されて、マイクロコンピュータ41も作動を開始する。
【0069】
マイクロコンピュータ41は、電気接点C1と電気接点C3の検出を行うことにより、電源プラグ5Bからの電源のみが接続されていると判断して、そのままの電源供給の状態を維持させるようになっている。
【0070】
こうして、入力電源切換回路は、外部電源が接続されている場合には、バッテリユニット2が接続されているか否かに関わらず該外部電源を使用し、外部電源が接続されていないときにのみバッテリユニット2から供給される電源を用いるようになっている。
【0071】
なお、上述では、ユニット装着部13にバッテリユニット2と映像再生ユニット3の何れもが接続されていない場合には、保護カバー4を取り付けるようにしているが、これに限らず、ハウジング11にユニット装着部13を開閉自在に閉蓋するスライド式カバー等を設けるようにしても構わない。
【0072】
このような実施形態の頭部装着型映像音声再生システムによれば、高品質な音声を聴取することができるとともに、必要に応じて映像も手軽に観察することが可能となる。また、必要に応じてバッテリによる駆動も可能であるために、屋外等で使用するいわゆるモバイル用途にも適したものとなっている。さらに、外部電源が接続されている場合には、バッテリを使用しないようにしているために、バッテリを無駄に消耗させることはない。
【0073】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の頭部装着型映像音声再生システムによれば、高品質な音声を聴取することができるとともに、必要に応じて映像も手軽に観察することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における頭部装着型映像音声再生システムの構成例を示す斜視図。
【図2】上記実施形態の頭部装着型映像音声再生システムを装着して使用している様子を示す図。
【図3】上記実施形態における頭部装着型映像音声再生システムの主として電気的な構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…本体ユニット
1A…連結部
1L…左耳用筐体
1R…右耳用筐体
2…バッテリユニット
3…映像再生ユニット
4…保護カバー
5…コード
5A…5極AVプラグ
5B…電源プラグ
14…ユニット接続端子
15L…左耳用スピーカ
15R…右耳用スピーカ
24…バッテリ
25…接続端子
34…パワーボタン
34a…パワースイッチ(入力電源切換回路の一部)
35…操作キー
35a…キー入力回路
36…接続端子
41…マイクロコンピュータ(制御手段)
43…LCDドライバ(表示素子駆動手段)
45…LCDパネル(表示素子)
46…LCDバックライト
C1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,C8…電気接点
FET1,FET2…電界効果トランジスタ(入力電源切換回路の一部)
Tr1,Tr2…トランジスタ(入力電源切換回路の一部)
Claims (4)
- 左耳用スピーカと、複数の電気接点を配設してなるユニット接続端子と、を有してなる左耳用筐体と、
右耳用スピーカと、上記左耳用筐体のユニット接続端子と同一形状のユニット接続端子と、を有してなる右耳用筐体と、
上記左耳用筐体と右耳用筐体とを一体的に連結する連結部と、
上記左耳用スピーカに供給する左用音声信号を伝送するための左用音声信号伝送線と、
上記右耳用スピーカに供給する右用音声信号を伝送するための右用音声信号伝送線と、
上記左耳用筐体のユニット接続端子に含まれる電気接点と上記右耳用筐体のユニット接続端子に含まれる電気接点とに接続されていて映像信号を伝送するための映像信号伝送線と、
を有する本体ユニットと、
上記本体ユニットの左耳用筐体と右耳用筐体の何れに対しても着脱自在に接続され得るものであって、
映像を表示する表示素子と、
上記ユニット接続端子に接続可能な接続端子と、
この接続端子から入力される映像信号に基づき上記表示素子を駆動する表示素子駆動手段と、
を有し、上記左耳用筐体に接続された際には上記表示素子が使用者の左眼の眼前に位置し、上記右耳用筐体に接続された際には上記表示素子が使用者の右眼の眼前に位置するようになされた映像再生ユニットと、
を具備したことを特徴とする頭部装着型映像音声再生システム。 - 上記左耳用筐体のユニット接続端子および上記右耳用筐体のユニット接続端子は、ユニット左右装着位置検出用の電気接点を含んでなり、
上記映像再生ユニットは、このユニット左右装着位置検出用の電気接点の検出を行うことにより、左耳用筐体と右耳用筐体の何れに接続されたかを判断し、その判断結果に基づいて、上記表示素子に表示させる映像が正常な上下左右位置となるように上記表示素子駆動手段を制御する制御手段をさらに有してなるものであることを特徴とする請求項1に記載の頭部装着型映像音声再生システム。 - バッテリと、
上記ユニット接続端子に接続可能であって、このバッテリからの電力を供給し得る接続端子と、
を有するバッテリユニットをさらに具備し、
上記本体ユニットを単体で使用する使用形態と、該本体ユニットの左耳用筐体または右耳用筐体の何れか一方にのみ上記映像再生ユニットを接続して使用する使用形態と、該本体ユニットの左耳用筐体または右耳用筐体の何れか一方に上記映像再生ユニットを接続しかつ他方に上記バッテリユニットを接続して使用する使用形態と、を取り得るようになされたことを特徴とする請求項2に記載の頭部装着型映像音声再生システム。 - 上記本体ユニットは、電源を供給するためのものであって、上記左耳用筐体のユニット接続端子および上記右耳用筐体のユニット接続端子の各電気接点に接続される電源供給線をさらに有してなり、
上記映像再生ユニットは、該電源供給線から電源が供給可能か否か、および上記バッテリユニットから電源が供給可能か否か、を検出して、両方から電源が供給可能な場合には、該バッテリユニットからの電源供給を停止させて該電源供給線からの電源供給のみを行わせる入力電源切換回路をさらに有してなるものであることを特徴とする請求項3に記載の頭部装着型映像音声再生システム。
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