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JP4599101B2 - 伝送システム、通信部、伝送方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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JP4599101B2 - 伝送システム、通信部、伝送方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

伝送システム、通信部、伝送方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、端末間で通信が可能な伝送システム、通信部および伝送方法に関するものである。
通信端末間で通信を行うために、様々な通信端末がインターネット回線に接続される。通信端末が通信を行う通信回線には、電話線を用いたADSL通信システムや、同軸回線を用いたCATVインターネットシステムや、光ケーブルを用いた光ファイバ通信システムや、イーサネット(登録商標)を用いた通信システムなどがあり、それぞれの通信媒体によって通信速度が異なる。
現在、光ファイバ通信システムの通信速度は100メガビット毎秒以上で、ADSL通信システムの通信速度は30メガビット毎秒程度である。光ファイバ通信システムに接続された通信端末から、ADSL通信システムに接続された通信端末にデータを送信する場合、ADSL通信システム以上の通信速度で通信を行うことは不可能である。
さらに、インターネット上では上記以外の通信システムも接続されており、通信経路の途中に、より低速な通信システムが含まれた場合、上記システムの通信速度に依存して、より低速な通信速度となる。
上記のような異なる通信システム間を介した通信速度を向上させるための手法として、OSPFなどの通信アプリケーションルールを用いた通信ルート決定の手法が用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
ジョン・モイ(Jon Moy)著、「オー・エス・ピー・エフ バージョン2(OSPF Version2)」、1998年4月、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc2328.txt>
しかしながら、従来のOSPFなどのアプリケーションでのルールを用いた通信ルート決定手法は、ルーターやレイヤ3スイッチなどの外部接続装置内に実装されており、これらの外部接続装置にそのアプリケーションが実装されていなければ通信速度を向上させることができない。
また、従来のOSPFなどのアプリケーションでのルールを用いた通信ルート決定手法は、通信ルート決定のためのルールをあらかじめ決めておき、そのルールに基づいて通信ルートを決定するため、通信端末が必要な通信速度と、通信ルートの持つ通信速度容量がマッチしないことが多い。
このように、通信回線を用いた通信において、異なる伝送媒体を用いた通信回線が混在している場合、また、同じ伝送媒体を用いた通信回線においても、端末の接続される位置によって、異なる通信速度をもつ通信回線の場合には、高速な通信回線の帯域に余裕があるにもかかわらず、低速な通信回線を使用してしまい、高速通信を行うことが出来ないという課題があった。
また、上記の通信速度不整合は、高速な通信速度が必要な場合と同様に、低速な通信回線でよい通信であるにもかかわらず、高速な通信経路を用いてしまうという弊害もある。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、外部接続装置にアプリケーションを実装することなく、より高速な通信を可能にする伝送システム、通信部および伝送方法を提供する事を目的とする。
上述した課題を解決するために、第1の本発明は、
電気信号を送受信する複数の通信部と、
前記複数の通信部のそれぞれの間を接続する複数の第1の伝送媒体とを備え、
前記複数の通信部のそれぞれは、
全ての通信部間におけるリンク情報を持つリンク情報テーブルを格納するメモリと、
前記リンク情報テーブルに基づいて、相手の通信部との通信を行わせる使用通信経路を決定する通信経路決定部とを有する伝送システムである。
第2の本発明は、
前記複数の通信部のそれぞれは、他の全ての通信部との間のリンク情報を前記他の全ての通信部に送信し、前記他の全ての通信部から受信したリンク情報に基づいて、前記リンク情報テーブルの内容を更新する、第1の本発明の伝送システムである。
第3の本発明は、
前記リンク情報は、全ての通信部間のそれぞれにおけるリンク速度であり、
前記通信経路決定部は、前記リンク速度に基づいて、最も通信速度が速い経路を前記使用通信経路に決定する、第1または第2の本発明の伝送システムである。
第4の本発明は、
前記複数の通信部は3以上あり、
前記相手の通信部に至る経路は複数通りあり、
前記通信経路決定部が前記使用通信経路を決定する際に、前記複数通りの経路のうち、それぞれの経路が有する最も遅いリンク速度同士を比較し、相対的に最も速いリンク速度を有する経路を前記使用通信経路と決定する、第3の本発明の伝送システムである。
第5の本発明は、
前記複数の通信部のそれぞれは、他の通信部と通信を行う際には、前記他の通信部との間のリンク速度の値を遅くしたリンク情報を他の全ての通信部に送信する、第3の本発明の伝送システムである。
第6の本発明は、
さらに、前記複数の通信部のそれぞれに接続され、データの発信源および受信源である複数のデータ送受信部と、
前記複数の通信部のそれぞれと、そのそれぞれの通信部に対応する前記データ送受信部とを接続する複数の第2の伝送媒体とを備え、
前記リンク情報は、前記全ての通信部間のそれぞれにおけるリンク速度であり、
前記通信経路決定部は、前記リンク速度および前記データ送受信部から受信するデータの受信速度に基づいて、前記使用通信経路を決定する、第1の本発明の伝送システムである。
第7の本発明は、
前記第1の伝送媒体は、同軸ケーブルであり、
さらに、前記複数の第1の伝送媒体を分岐する分配部を備えた、第1の本発明の伝送システムである。
第8の本発明は、
前記複数の通信部のうちの一部または全部の通信部には、複数の異なる種類の第1の伝送媒体が接続されている、第1の本発明の伝送システムである。
第9の本発明は、
前記第2の伝送媒体は、イーサネットである、第6の本発明の伝送システムである。
第10の本発明は、
ンク情報テーブルを格納するメモリと、
前記リンク情報テーブルに基づいて使用通信経路を決定する通信経路決定部とを備えた、電気信号を送受信する通信部であって、
他の複数の前記通信部と、複数の第1の伝送媒体によって互いに接続されることができ、
前記リンク情報テーブルは、全ての前記通信部間におけるリンク情報を有しており、
前記通信経路決定部は、前記リンク情報テーブルに基づいて、相手の通信部との通信を行わせる前記使用通信経路を決定する、通信部である。
第11の本発明は、
電気信号を送受信する複数の通信部のそれぞれによって、
メモリに格納された、全ての通信部間におけるリンク情報を持つリンク情報テーブルに基づいて、相手の通信部との通信を行わせる使用通信経路を決定する、伝送システムの伝送方法である。
第12の本発明は、
11の本発明の、前記伝送方法の、
前記メモリに格納された、全ての通信部間における前記リンク情報を持つ前記リンク情報テーブルに基づいて、前記相手の通信部との通信を行わせる前記使用通信経路を決定するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
第13の本発明は、
第12の本発明のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体である。
本発明により、外部接続装置にアプリケーションを実装することなく、より高速な通信を可能にする伝送システム、通信部および伝送方法を提供できる。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1の伝送システムの構成図を示す。
本実施の形態1の伝送システムは、通信部11、通信部12、通信部13、データ送受信部21、データ送受信部22、データ送受信部23、伝送媒体101、伝送媒体102、伝送媒体103、伝送媒体201、伝送媒体202、伝送媒体203、分配部301を備えている。
通信部11は、伝送媒体101によって分配部301と接続されているとともに、伝送媒体201によってデータ送受信部21と接続されている。通信部12は、伝送媒体102によって分配部301と接続されているとともに、伝送媒体202によってデータ送受信部22と接続されている。通信部13は、伝送媒体103によって分配部301と接続されているとともに、伝送媒体203によってデータ送受信部23と接続されている。
また、通信部11は、通信経路決定部31と、メモリに格納されたリンク情報テーブル34を備えている。同様に、通信部12も、通信経路決定部32とリンク情報テーブル35を備えている。同様に、通信部13も、通信経路決定部33とリンク情報テーブル36を備えている。
分配部301は、伝送媒体101、102、103を集約し、それぞれの伝送媒体101、102、103を流れる電気信号を、各伝送媒体101、102、103に分配する手段である。
通信部11は、分配部301を介して、通信部12および通信部13とリンクし、伝送媒体101、102、103を用いて電気信号の送受信を行うことによって、通信部12および通信部13との通信を行う。また、通信部11は、データ送受信部21と伝送媒体201によって接続され、データ送受信部21より送信されたデータを電気信号に変換し、伝送媒体101へ送信する。また、通信部11は、伝送媒体101より受信した電気信号をデータへ変換し、伝送媒体201を介して、データ送受信部21へ送信することにより、伝送媒体201を介したデータ送受信部21の通信を実現している。
通信部12は、分配部301を介して、通信部11および通信部13とリンクし、伝送媒体102、101、103を用いて電気信号の送受信を行うことによって、通信部11および通信部13との通信を行う。また、通信部12は、データ送受信部22と伝送媒体202によって接続され、データ送受信部22より送信されたデータを電気信号に変換し、伝送媒体102へ送信する。また、通信部12は、伝送媒体102より受信した電気信号をデータへ変換し、伝送媒体202を介して、データ送受信部22へ送信することにより、伝送媒体202を介したデータ送受信部22の通信を実現している。
通信部13は、分配部301を介して、通信部11および通信部12とリンクし、伝送媒体103、102、101を用いて電気信号の送受信を行うことによって、通信部11および通信部12との通信を行う。また、通信部13は、データ送受信部23と伝送媒体203によって接続され、データ送受信部23より送信されたデータを電気信号に変換し、伝送媒体103へ送信する。また、通信部13は、伝送媒体103より受信した電気信号をデータへ変換し、伝送媒体203を介して、データ送受信部23へ送信することにより、伝送媒体203を介したデータ送受信部23の通信を実現している。
伝送媒体101、102、103は、同軸ケーブルであり、それぞれ、通信部11、12、13と、分配部301とを接続し、電気信号を伝送する手段である。なお、伝送媒体101、102、103は、本発明の、複数の第1の伝送媒体の一例である。
伝送媒体201、202、203は、イーサネットであり、それぞれ、通信部11、12、13と、データ送受信部21、22、23とをそれぞれ接続し、データを伝送する手段である。なお、伝送媒体201、202、203は、本発明の、複数の第2の伝送媒体の一例である。
データ送受信部21は、伝送媒体201を介して通信部11へデータを送信するデータの発信源であるとともに、通信部11から伝送媒体201を介して送信されるデータを受信するデータの信源である。
データ送受信部22は、伝送媒体202を介して通信部12へデータを送信するデータの発信源であるとともに、通信部12から伝送媒体202を介して送信されるデータを受信するデータの信源である。
データ送受信部23は、伝送媒体203を介して通信部13へデータを送信するデータの発信源であるとともに、通信部13から伝送媒体203を介して送信されるデータを受信するデータの発信源である。
データ送受信部21、22、23は、例えばパソコンなどであり、通信部11、12、13は、例えばモデムなどである。
次に、本実施の形態1の伝送システムにおいて、通信経路を決定する動作について説明する。なお、ここで決定される通信経路が、実際に通信部間の通信に使用される経路であり、本発明の使用通信経路の一例である。
図2に、通信部11、12、13のそれぞれが有するメモリに格納されて保持されている、リンク情報テーブル34、35、36を示す。リンク情報テーブル34、35、36は、図2に示すように同一の情報(リンク情報テーブル1)である。
ここでは、リンク情報として通信部間のリンク速度を用いる。各通信部11、12、13は、ネゴシエーション時に、他の端末とのそれぞれの間のリンク速度を、他の全ての端末に送信する。例えば、通信部11は、通信部11−12間、および通信部11−13間のリンク速度の情報を、通信部12と通信部13に送信する。このようにすることで、通信部11、12、13のそれぞれに保持されているリンク情報テーブル34、35、36の内容を同一にすることができる。
図2に示すリンク情報テーブル1により、通信部11から通信部12へのリンク速度は100、通信部11から通信部13へのリンク速度は10、通信部12から通信部11へのリンク速度は100、通信部12から通信部13へのリンク速度は50、通信部13から通信部11へのリンク速度は10、通信部13から通信部12へのリンク速度は50であることが示される。ここで、図2に示すリンク速度の数値は、通信部11から通信部12へのリンク速度を100とした場合の相対値で示している。
図2に示すリンク情報テーブル34、35、36を、通信部11、12、13がそれぞれ保持することにより、通信部11は、通信部11以外のリンク情報である、通信部12と通信部13間のリンク情報を得ることが可能となる。同様にして、通信部12は、通信部12以外のリンク情報である、通信部11と通信部13間のリンク情報を得ることが可能となる。同様にして、通信部13は、通信部13以外のリンク情報である、通信部11と通信部12間のリンク情報を得ることが可能となる。
図3に、通信部11、12、13間のそれぞれのリンク状況を示す。
通信部11から通信部12へは、リンク40によりリンクしている。また、通信部11から通信部13へは、リンク42によりリンクしている。また、通信部12からリンク43により通信部11へリンクしている。また、通信部12からリンク41により通信部13へリンクしている。また、通信部13からリンク45により通信部11へリンクしている。また、通信部13からリンク44により通信部12へリンクしている。
ここで、図3に示すリンク状況において、通信部11、12、13のそれぞれに保持されているリンク情報テーブル34、35、36の内容は、いずれも図2に示したリンク情報テーブル1の内容であるとする。
通信部11が通信部13と通信を行う場合、通信部11から通信部13へのリンク42のリンク速度は10であるから、通信部11から通信部13へリンク42を用いて直接通信を行うとリンク速度10を超える通信を行うことは出来ない。
このとき、通信部11の通信経路決定部31は、通信部13へ通信を行う前に、通信部11に保持されているリンク情報テーブル34を参照する。リンク情報テーブル34を参照することにより、通信部12から通信部13へのリンク41のリンク速度が50で、さらに通信部11から通信部12へのリンク40がリンク速度100でリンクしていることが分かる。
つまり、通信部11は、通信部12へのリンク40と、通信部12から通信部13へのリンク41を利用して通信部13へ通信を行った場合、経路上のリンク最小速度が50であることが分かる。このリンク情報から、通信経路決定部31は、直接通信部13へリンク42を利用してリンク速度10で通信を行うよりも、通信部12へのリンク40と通信部12から通信部13へのリンク41を経由してリンク速度50で通信を行う方が高速な通信が可能であることが分かる。
以上から、通信部11の通信経路決定部31は、通信部13への通信を、リンク速度100のリンク40およびリンク速度50のリンク41を介して行うことを決定する。なお、ここで決定した、リンク40およびリンク41を介する通信経路が、本発明の使用通信経路の一例である。
このように、リンク情報テーブルを利用することによって、通信部11は、より高速な通信を行うことが可能となる。
図4(a)、(b)に、通信部11、12、13が他の通信部との間で送受信する電気信号のフレームを示す。
図4(a)に示す通信フレーム1は、通信部11から通信部13へ送信するフレームを示す。通信部AID50は、通信部11を特定する一意のIDである。通信部AID50は、フレームの送信元が通信部11であることを示す。通信部CID51は、通信部13を特定する一意のIDである。通信部CID51は、フレームの受信元が通信部13であることを示す。データは、フレームに含まれる他の様々なデータを示した物である。
図3に示したリンク状況おいて、通信部11がリンク42を介して通信部13と通信を行う場合、図4(a)の通信フレーム1に示したフレームを用いて通信を行う。ここでは、図3に示したリンク状況において、図2に示したリンク情報テーブル1に示されるリンク速度により、各通信部11、12、13がリンクしているとする。
通信部11がより高速な通信を行いたい場合、通信部12へのリンク40と、通信部12から通信部13へのリンク41を介して、通信部13と通信を行う。リンク40およびリンク41を介して通信部13への通信を行うために、通信部11は、通信部13への通信フレームを、リンク40を介して通信部12へ送信する。
ここで、通信部11は、通信部12へ送信する通信フレームを、もともと通信部13へ送信するために作成した通信フレーム1に、通信部BID52を追加して、図4(b)に示す通信フレーム2に加工する。通信部BID52は、フレームの中継元が通信部12であることを示す。
通信フレーム2を受信した通信部12は、通信フレームに通信部BID52が含まれていることと、通信フレーム2の受信元を示す通信部CID51が含まれていることから、通信フレーム2から通信部BID52を取り除き、通信フレーム1を生成する。そして、通信部12は、生成した通信フレーム1を、リンク41を介して通信部13へ送信する。
通信部13は、通信部12から受信した通信フレーム1を、通信部11から受信した時と同じようにして処理を行い、必要なデータを受信することによって通信を完了する。
以上のようにして、通信部11は、リンク40およびリンク41を介して、通信部13への通信を、リンク42を用いて通信を行うよりも高速に行うことが可能となる。
なお、通信フレーム1の、通信部CID51、通信部AID50、およびデータの構成において、順序は問わない。また、通信フレーム2の、通信部BID52、通信部CID51、通信部AID50、およびデータの構成において、順序は問わない。
また、通信フレーム2において、中継元を示す通信部BID52が含まれるが、これを含まなくともよい。
また、本実施の形態1では、各通信経路決定部31、32、33がリンク情報テーブル34、35、36を参照し、よりリンク速度の速い経路を用いて通信を行うようにしたが、必ずしもリンク速度の速い経路を用いなくともよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の伝送システムの構成は、実施の形態1の伝送システムと同様の構成であり、図1に示す通りである。
本実施の形態2の伝送システムは、リンク速度に基づいて通信経路を決定する実施の形態1に加えて、通信部間の通信状況、および送信するデータに望ましい伝送速度を考慮して、通信経路を決定する。
まず、通信部間の通信状況を考慮して通信経路を決定する動作について説明する。
各通信部間のリンク状態は、各通信部間で通信が行われていない状態では、図2の通りであったとする。この状態で、通信部11から通信部13にデータを送信する場合には、実施の形態1で説明したように、リンク速度が考慮され、通信部11→通信部12→通信部13の経路が決定される。
しかし、この時、通信部12−13間で他の通信が行われている場合、通信部11→通信部12→通信部13の通信を行っても、通信部12−13間の通信は、図2のリンク情報テーブル1に示す50のリンク速度では行えない。したがって、この場合に、通信部11→通信部12→通信部13の経路で通信を行うと、通信部11−13間で直接通信を行うよりも通信速度が遅くなってしまうこともある。つまり、この場合には、通信部12−13間で行われている他の通信を考慮して通信経路を決定する必要がある。
本実施の形態2では、通信部12−13間で通信が行われている場合、またはこれから通信を行う場合には、通信部12または通信部13は、他の全ての通信部に、通信部12−13間のリンク速度を遅くしたリンク情報を伝送する。そして、各通信部は、そのリンク情報にしたがって、リンク情報テーブルの内容を更新する。つまり、ここでは、通信部11が、通信部12−13間のリンク速度を遅くしたリンク情報を受信し、リンク情報テーブル34の、通信部12−13間のリンク速度の情報を更新する。
図5は、更新されたリンク情報テーブル34の内容を示している。図5のリンク情報テーブル2の塗りつぶした部分が、図2のリンク情報テーブル1の内容から更新された部分である。リンク情報テーブル2では、通信部12→13のリンク速度が50から5に更新されている。
そして、通信部11の通信経路決定部31は、図5のリンク情報テーブル2の内容に基づいて通信経路を決定する。通信部11→通信部12→通信部13の経路で最も遅いリンク速度は、通信部12→13間の5であり、通信部11→13間のリンク速度10よりも遅い。したがって、この場合には、通信経路決定部31は、通信部11→13を通信経路に決定する。
このように処理することにより、通信部間の通信状況を考慮して、その時点で最も高速な通信経路を決定し、通信を行わせることができる。
従来のOSPFなどの通信アプリケーションルールを用いた通信ルート決定の手法では、予め設定されたルールに従って経路が決定されるのに対し、本実施の形態2の伝送システムでは、実際の通信のトラフィック量に応じて動的にルールを変更して経路を決定するので、通信状況に応じて最も効率のよい経路を使用した通信が行える。
次に、送信するデータの望ましい伝送速度を考慮して通信経路を決定する動作について説明する。
図1において、データ送受信部21からデータ送受信部23にデータを送信する場合について説明する。
通信部11は、データ送受信部21から受信したデータを電気信号に変換し、伝送媒体101へ送信する。
通信部11は、データ送受信部21から受信するデータ量からデータ通信速度を算出する。この算出した通信速度が、そのデータの通信のために望ましい通信速度である。この望ましい通信速度以上のリンク速度であれば、そのデータにとって最も速い速度で送信できることになる。
例えば、ここで算出された望ましい通信速度が、図2のリンク情報テーブル1に示すリンク速度に対して5であった場合、通信部11→通信部12→通信部13の経路でも、通信部11→通信部13の経路でも、実際に送信される速度は5となる。つまり、この場合に、通信部11→通信部12→通信部13の経路を使用すると、他に同じ経路を使用する高速な通信を必要とするデータがあった場合に、そのデータの通信が遅くなり、または通信できなくなったりする。
本実施の形態2の通信部11の通信経路決定部31は、リンク情報テーブル34の内容と共にこの望ましい通信速度も考慮して通信経路を決定する。例えば、他の通信部を介さずに送信先の通信部と直接接続される経路のリンク速度が望ましい通信速度よりも速い場合には、他の通信部を介さない直接送信先の通信部に接続される経路を使用する通信経路と決定する。
具体的には、通信部11→13間のリンク速度は10であるが、このリンク速度は望ましい通信速度5よりも速いので、この場合には、これよりも速いリンク速度を有する通信部11→通信部12→通信部13の経路ではなく、この通信部11→13の経路を、使用する通信経路と決定する。
このように、本実施の形態2の各通信部11、12、13の通信経路決定部31、32、33は、各データ送受信部21、22、23から各通信部11、12、13に送信されるデータの速度に応じて、使用する通信経路を決定する。例えば、インターネットとともにIP電話を使用しているような場合、IP電話の通信には、インターネットで必要とされるほどの高速な通信を必用としないので、このような場合に本実施の形態2の伝送システムの伝送方法を適用できる。
本実施の形態2の伝送方法を用いることで、異なる通信速度をもつ通信回線の場合に、高速な通信回線の帯域に余裕があるにもかかわらず、低速な通信回線を使用してしまい、高速通信を行うことが出来ないという、従来のOSPFなどのアプリケーションでのルールを用いた通信ルート決定手法における課題を解消することができる。
(実施の形態3)
図6に、本発明の実施の形態3の伝送システムの構成図を示す。
図1に示す実施の形態1の伝送システムとは、通信部とデータ送受信部間の構成は同じであるが、通信部間の構成が異なる。図1と同じ構成部分については、同じ符号を用いている。
本実施の形態3の伝送システムの通信部14、15、16は、それぞれ2種類の異なる伝送媒体に接続されている。
通信部14と通信部15は伝送媒体401で接続され、通信部15と通信部16は伝送媒体501で接続され、通信部14と通信部16は伝送媒体601で接続されている。伝送媒体401、501、601は、異なる種類の伝送媒体である。これらの伝送媒体はどのような伝送媒体でもよく、例えば、同軸ケーブル、イーサネット、光ファイバー、無線などである。
実施の形態1および2とは、これらの通信部間を接続する伝送媒体の構成が異なるのみで、通信経路の決定方法は、実施の形態1および2と同様である。
つまり、通信部14、15、16は、それぞれ、通信経路決定部とリンク情報テーブルを有しており、それぞれの通信経路決定部がリンク情報ケーブルの内容に基づいて、実施の形態1または2と同様の方法で通信部間で使用する通信経路を決定する。
また、ここでは、伝送媒体201、202、203はイーサネットとしたが、通信部間を接続する伝送媒体401、501、601と同様に、異なる伝送媒体であってもよい。これらの伝送媒体はどのような伝送媒体でもよく、例えば、同軸ケーブル、イーサネット、光ファイバー、無線などである。
なお、各実施の形態で用いた図2に示すリンク情報テーブル1において、対になるリンク速度が等しくなっているが、対になるリンク速度が異なる場合であっても本発明は適用できる。
また、各実施の形態では、リンク情報としてリンク速度を用いて説明したが、その他のリンク情報基づいて通信経路を決定するようにしてもよい。例えば、リンク情報として、使用中通信速度やリンク速度に対する空き帯域などを用いて通信経路を決定してもよいし、また、これらの複数のリンク情報の組み合わせに基づいて通信経路を決定するようにしてもよい。
また、各実施の形態では、3台の通信部および3台のデータ送受信部の構成としたが、通信部およびデータ送受信部は、それぞれ3台以上の構成であればよい。これらが3台以上の場合に、複数の通信経路が形成され、本発明が適用できる。
なお、本発明のプログラムは、上述した本発明の伝送方法の、前記メモリに格納された、全ての通信部間における前記リンク情報を持つ前記リンク情報テーブルに基づいて、前記相手の通信部との通信を行わせる前記使用通信経路を決定するステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。
また、本発明の記録媒体は、上述した本発明の伝送方法の、前記メモリに格納された、全ての通信部間における前記リンク情報を持つ前記リンク情報テーブルに基づいて、前記相手の通信部との通信を行わせる前記使用通信経路を決定するステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを担持した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能かつ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協働して利用される記録媒体である。
また、本発明のプログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
また、記録媒体としては、ROM等が含まれる。
また、上述した本発明のコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
なお、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
以上に説明したように、本発明の伝送システムは、異なる通信回線、および端末の接続される位置によって、異なる通信速度を持つ通信回線において、回線帯域の有効利用を行い、より高速な通信を可能にする。
以上に説明したように、本発明は、一般的な通信システム全体に適用できる。
本発明にかかる伝送システム、通信部は、異なる通信回線、および端末の接続される位置によって、異なる通信速度を持つ通信回線において、回線帯域の有効利用を行い、より高速な通信を可能とする効果を有し、通信回線を利用して通信を行う伝送システムおよび通信部に有用である。
本発明の実施の形態1における伝送システムの構成図 本発明の実施の形態1におけるリンク情報テーブルを示す図 本発明の実施の形態1におけるリンク形態を示す図 (a)、(b)本発明の実施の形態1における通信フレームを示す図 本発明の実施の形態2における更新されたリンク情報テーブルを示す図 本発明の実施の形態3における伝送システムの構成図
符号の説明
11〜16 通信部
21、22、23 データ送受信部
101、102、103、201、202、203、401、501、601 伝送媒体
301 分配部
31、32、33 通信経路決定部
34、35、36 リンク情報テーブル

Claims (13)

  1. 電気信号を送受信する複数の通信部と、
    前記複数の通信部のそれぞれの間を接続する複数の第1の伝送媒体とを備え、
    前記複数の通信部のそれぞれは、
    全ての通信部間におけるリンク情報を持つリンク情報テーブルを格納するメモリと、
    前記リンク情報テーブルに基づいて、相手の通信部との通信を行わせる使用通信経路を決定する通信経路決定部とを有する伝送システム。
  2. 前記複数の通信部のそれぞれは、他の全ての通信部との間のリンク情報を前記他の全ての通信部に送信し、前記他の全ての通信部から受信したリンク情報に基づいて、前記リンク情報テーブルの内容を更新する、請求項1に記載の伝送システム。
  3. 前記リンク情報は、全ての通信部間のそれぞれにおけるリンク速度であり、
    前記通信経路決定部は、前記リンク速度に基づいて、最も通信速度が速い経路を前記使用通信経路に決定する、請求項1または2に記載の伝送システム。
  4. 前記複数の通信部は3以上あり、
    前記相手の通信部に至る経路は複数通りあり、
    前記通信経路決定部が前記使用通信経路を決定する際に、前記複数通りの経路のうち、それぞれの経路が有する最も遅いリンク速度同士を比較し、相対的に最も速いリンク速度を有する経路を前記使用通信経路と決定する、請求項3に記載の伝送システム。
  5. 前記複数の通信部のそれぞれは、他の通信部と通信を行う際には、前記他の通信部との間のリンク速度の値を遅くしたリンク情報を他の全ての通信部に送信する、請求項3に記載の伝送システム。
  6. さらに、前記複数の通信部のそれぞれに接続され、データの発信源および受信源である複数のデータ送受信部と、
    前記複数の通信部のそれぞれと、そのそれぞれの通信部に対応する前記データ送受信部とを接続する複数の第2の伝送媒体とを備え、
    前記リンク情報は、前記全ての通信部間のそれぞれにおけるリンク速度であり、
    前記通信経路決定部は、前記リンク速度および前記データ送受信部から受信するデータの受信速度に基づいて、前記使用通信経路を決定する、請求項1に記載の伝送システム。
  7. 前記第1の伝送媒体は、同軸ケーブルであり、
    さらに、前記複数の第1の伝送媒体を分岐する分配部を備えた、請求項1に記載の伝送システム。
  8. 前記複数の通信部のうちの一部または全部の通信部には、複数の異なる種類の第1の伝送媒体が接続されている、請求項1に記載の伝送システム。
  9. 前記第2の伝送媒体は、イーサネットである、請求項6に記載の伝送システム。
  10. ンク情報テーブルを格納するメモリと、
    前記リンク情報テーブルに基づいて使用通信経路を決定する通信経路決定部とを備えた、電気信号を送受信する通信部であって、
    他の複数の前記通信部と、複数の第1の伝送媒体によって互いに接続されることができ、
    前記リンク情報テーブルは、全ての前記通信部間におけるリンク情報を有しており、
    前記通信経路決定部は、前記リンク情報テーブルに基づいて、相手の通信部との通信を行わせる前記使用通信経路を決定する、通信部
  11. 電気信号を送受信する複数の通信部のそれぞれによって、
    メモリに格納された、全ての通信部間におけるリンク情報を持つリンク情報テーブルに基づいて、相手の通信部との通信を行わせる使用通信経路を決定する、伝送システムの伝送方法。
  12. 請求項11に記載の、前記伝送方法の、
    前記メモリに格納された、全ての通信部間における前記リンク情報を持つ前記リンク情報テーブルに基づいて、前記相手の通信部との通信を行わせる前記使用通信経路を決定するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムを担持した記録媒体であって、コンピュータで利用可能な記録媒体。
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