次に、本発明の第1実施形態に係る遊技機について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態では本発明を弾球遊技機の一例であるパチンコ機に適用した構成を説明するが、弾球遊技機に限られるものではなく、回胴式遊技機に対しても本発明を容易に適用することができる。
図1及び図2に示すように、第1実施形態に係る遊技機であるパチンコ機(遊技機)10の前面部には、主として、外枠12と、内枠14と、前面枠16と、上皿部18と、下皿部20と、施錠装置22と、発射ハンドル24などが設けられている。
外枠12は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。内枠14は、全体がブラスチック製で、外枠12に対して開閉可能に軸支されている。また、内枠14の右端中央には施錠装置22が設けられている。
前面枠16は、本発明の前面扉の一具体例を示すもので、パチンコ機10の前面部全体の約2/3のサイズを占め、内枠14の左端に開閉可能となるように軸支されている。また、前面枠16は、全体がプラスチック製であり、遊技盤50(図3参照)を前方から視認するべく、遊技盤50に形成された遊技領域52(図3参照)の形状に対応して略円形に形成された開口部26を有している。また、前面枠16の裏面には、ガラス板28がガラス枠(図示省略)によって取り付けられている。そして、遊技者を基準とすれば、遊技盤50に形成された遊技領域52はガラス板28の後方に位置するようになっている。なお、本実施形態では、ガラス板28を前面枠16の裏面側に取り付けた構成を例にとり説明したが、例えば、前面枠16の前面側にガラス枠により取り付けてもよい。また、ガラス板28に替えて、透明な樹脂板を前面枠16に取り付けることができる。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の左上方側及び右上方側には、メインスピーカ(図示省略)から出力された音声を前面枠16の外部に導くための導音部30がそれぞれ設けられている。各導音部30は、円筒状の導音部本体32と、導音部本体32に形成された複数のスリット34と、で構成されている。
また、図1及び図2に示すように、前面枠16の下方側には、上皿部18が設けられている。この上皿部18には、演出ボタン36と、球貸操作部38がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、上皿部18の下方側には、下皿部20が設けられている。また、下皿部20の右下方側には、遊技球を発射させるための発射ハンドル24が設けられている。この発射ハンドル24には、発射レバー40と、発射停止ボタン42がそれぞれ設けられている。
また、図1及び図2に示すように、下皿部20の左右下方側には、所定の効果音を出力するための各サブスピーカ44がそれぞれ設けられている。
また、内枠14には、遊技領域52(図3参照)の形状に合致した開口部(図示省略)が形成されている。この内枠14の内側面には、遊技盤50(図3参照)が取り付けられる。これにより、遊技者は、遊技盤50の遊技領域52を内枠14の開口部及び前面枠16の開口部26を通して視認することができる。
次に、遊技盤50の表面構造について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、遊技盤50は、内枠14に保持されるとともに、裏機構盤(図示省略)よりその背面側が覆わされている。遊技盤50の表面には、外レール54と内レール56とにより略円形状の遊技領域52が区画形成されている。遊技領域52の内部には、主として、中央装置56と、始動口58と、多数の障害釘60と、風車62等と、がそれぞれ配設されている。
中央装置56は、遊技領域52の略中央部に配置されており、演出表示装置64と、センター役物66と、ランプ装置68と、を備えている。
演出表示装置64は、略長方形状の映像画面を有している。この映像画面上には、1又は複数の特別図柄を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、停止表示する特別図柄表示領域が形成されている。すなわち、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域、中央特別図柄を表示する中央特別図柄表示領域、及び右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域が、略横一列となる配置方向に沿って並んで形成されている。各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する方向(上下方向)に図柄変動方向が設定されており、その方向に複数の特別図柄が順次表示されていく。
演出表示装置64は、遊技球が始動口58に入球することにより、その映像画面の表示領域に表示される各特別図柄をそれぞれ変動させて停止表示させるものである。そして、例えば、図柄が「7、7、7」の3桁同一図柄で揃って停止表示(確定表示)すると、後述の変動入賞装置132に配設された後述の大入賞装置136の大入賞口138が開放される。本実施形態のパチンコ機10は、大入賞口138に遊技球が入球すると、各特別図柄がそれぞれ変動され、図柄が3桁同一図柄で揃うことにより、「大当り」という特定価値を付与するものである。
センター役物66は、演出表示装置64の上部に設けられている。図7乃至図15に示すように、センター役物66は、ベース部材70を備えている。このベース部材70には、複数の可動役物72L、72M、72Rが設けられている。この各可動役物72L、72M、72Rは、水平方向に3個並んでそれぞれ設けられている。
ここで、各可動役物72L、72M、72Rの構成について1つの可動役物72Lを例にとり詳細に説明する。
図7及び図8に示すように、可動役物72Lは、上下方向に移動する第1可動部74Lを備えている。第1可動部74Lは、上下方向に移動する第1可動部本体76Lを備えている。この第1可動部本体76Lは、略直方体状に構成されている。この第1可動部本体76Lの裏面側には第1スライド部78Lが取り付けられている。この第1スライド部78Lは、第1可動部本体76Lと共に上下方向に移動する。また、第1スライド部78Lの裏面側には、第2スライド部80Lが配置されている。この第2スライド部80Lの表面側には上下方向に延びるレール部82が形成されており、このレール部82には第1スライド部78Lが係合されている。この第1スライド部78Lは、第2スライド部80Lに対して上下方向(レール部82の延在方向)に移動できるように構成されている。また、第1スライド部78Lの裏面にはフック部(図示省略)が形成されており、第2スライド部80Lの表面には凸部(図示省略)が形成されている。これにより、第1スライド部78Lが第2スライド部80Lに対して下方向に移動して所定の位置に到達すると、第1スライド部78Lのフック部と第2スライド部80Lの凸部が係合し、第2スライド部80Lが第1スライド部78Lと共にベース部材70に対して下方向に移動する。また、ベース部材70には上下方向に延びるレール部84(図14参照)が形成されており、このレール部84には第2スライド部80Lが係合されている。この第2スライド部80Lは、ベース部材70に対して上下方向(レール部84の延在方向)に移動できるように構成されている。なお、ベース部材70には引掛部(図示省略)が形成されており、第2スライド部80Lが下方向に抜け落ちないようになっている。このように、第1スライド部78Lは、第1可動部本体76Lと共に、第2スライド部80L又はベース部材70に対して移動できるように構成されており、第2スライド部80Lは、ベース部材70に対して移動できるように構成されている。
また、第1可動部本体76Lの下端部には、第2可動部86Lが回転可能に取り付けられている。すなわち、第1スライド部78Lの下端部には上下方向に対して左右に直交する水平方向に延びる回転軸88が取り付けられており、この回転軸88の軸回りに第2可動部86Lが回転できるように取り付けられている。また、回転軸88にねじりバネ90(図19及び図20参照)が取り付けられており、第2可動部86Lはこのねじりバネ90から上方向(図8中矢印A方向)に回転するように常に付勢されている。このため、第2可動部86Lは、ねじりバネ90の付勢力により常に上方向(図8中矢印A方向)に回転しようとしている。また、第2可動部86Lの裏面には、後述の光学センサ108により検出される遮蔽板92が設けられている。この遮蔽板92は、第2可動部86Lの裏面から突出するように形成されている。さらに、第2可動部86Lの表面にはレンズ94が取り付けられており、その中には光を射出するLED96(図7及び図8では図示省略)が取り付けられている。また、第2可動部86Lの裏面側には、突出した爪部材98(図19及び図20参照)が取り付けられている。この爪部材98は、所定の場合に後述のバネアーム102と接触しバネアーム102から所定の押圧力が作用される。
また、第1スライド部78Lには、コイル状のバネ部材100が第1スライド部78Lに対して上下方向に移動可能となるように取り付けられている。また、バネ部材100の先端部にはバネアーム102が取り付けられており、このバネアーム102が所定の場合に第2可動部86Lの爪部材98と接触し爪部材98を下方向に押圧する。また、バネ部材100の後端部は、収納部104の内部に固定されている。この収納部104にはステッピングモータなどの駆動モータ106が取り付けられており、駆動モータ106が正方向に回転駆動するとバネ部材100は収納部104から送り出されて下方向に移動し、駆動モータ106が逆方向に回転駆動するとバネ部材100は収納部104に巻き戻されて上方向に移動する。なお、図16に示すように、駆動モータ106は、主制御基板152のCPU152Aからの制御信号を受けたサブ制御基板156のCPU156Aにより駆動制御される。
また、ベース部材70には、光学センサ108が取り付けられている。この光学センサ108により第2可動部86Lの裏面に設けられた遮蔽板92が検出されることにより、可動役物72Lの位置が初期位置(待機位置)であると判断される。
なお、他の可動役物72M、72Rについても、可動役物72Lと同様の構成である。
また、図9及び図10に示すように、ベース部材70には、平板状のプレート110が取り付けられている。このプレート110は上下方向に移動可能に設けられており、図11乃至図13に示すように、上方向に移動すると第1可動部74Lを構成する第1可動部本体76Lの前方にプレート110が位置し、下方向に移動すると第2可動部86Lの前方にプレート110が位置するようになる。そして、プレート110が第1可動部74Lを構成する第1可動部本体76Lの前方に位置したときには、プレート110が第1可動部本体76Lを覆い、遊技者は第1可動部本体76Lを視認することができなくなる。また、プレート110が第2可動部86Lの前方に位置したときには、プレート110が第2可動部86Lを覆い、遊技者は第2可動部86Lを視認することができなくなる。
なお、プレート110の表面には、所定の情報(本実施形態では「SUPER STAR」)が表示されている。また、プレート110は、その裏面側から照射された光が透過し難いように形成されている。具体的には、プレート110の裏面側には、黒色のシール(図示省略)が貼り付けられている。これにより、プレート110の裏面側から光が照射された場合でも、遊技者はプレート110を通してその光を視認することができない。この結果、プレート110の裏面側に位置するLED96から光が誤って射出された場合でも、遊技者に気づかれることがないため、プレート110が上方に移動してLED96を備えた第2可動部86Lがいざ出現したときに、遊技者を驚かせることができる。
また、プレート110の幅方向両端部には、アーム部材112の一方側端部がそれぞれ取り付けられている。各アーム部材112は、プレート110に対して回転可能となるように接続されている。各アーム部材112の他方側端部は、ベース部材70にそれぞれ回転可能となるように取り付けられている。
また、各アーム部材112には、プランジャカバー114がそれぞれ取り付けられている。このプランジャカバー114には、プランジャ(図示省略)がそれぞれ取り付けられている。また、ベース部材70の左右両側には、ソレノイド116がそれぞれ取り付けられている。このソレノイド116が通電状態又は未通電状態になることにより、プランジャが上下方向に移動するようになっている。また、プランジャの外周にはコイルばね118が取り付けられている。ソレノイド116が通電状態となるとプランジャ及びプランジャカバー114はコイルばね118の弾性力に対抗するようにソレノイド116に引き付けられて上方向に移動し、ソレノイド116が未通電状態となるとプランジャ及びプランジャカバー114はその自重とコイルばね118の弾性力により下方向に移動する。なお、図17に示すように、ソレノイド116は、主制御基板152のCPU152Aからの制御信号を受けたサブ制御基板156のCPU156Aにより駆動制御される。
また、図3に示すように、遊技領域の左下方側には、本図柄を表示制御する7セグ表示基板120が配置されている。7セグ表示基板120は、後述の図柄表示装置176の一構成要素である。この7セグ表示基板120は、特別図柄の本図柄を表示する7セグメント表示器122と、4個の普通図柄保留表示LED124と、4個の特別図柄保留表示LED126と、普通図柄の本図柄を表示する2個の状態表示LED128と、を有している。7セグメント表示器122は、1〜9の間の数字を変動表示させるもので、後述の普通図柄作動ゲート130を遊技球が通過することにより変動して、所定の時間経過後に1種類の数字が停止表示される。そして、所定の数字で停止表示すると、始動口58が所定時間だけ開放される。
また、演出表示装置64の左側には、普通図柄作動ゲート130が配置されている。遊技球が普通図柄作動ゲート130を通過すると、7セグ表示基板120の状態表示LED128が変動表示される。
各普通図柄保留表示LED124及び各特別図柄保留表示LED126は、4個の丸形の赤色LEDで構成されており、7セグメント表示器122の左右両側に近接して配置されている。これは、普通図柄作動ゲート130を通過した遊技球の数を4個まで普通図柄の保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。また、始動口58に入球した遊技球の数も4個まで特別図柄の保留とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものである。7セグメント表示器122の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の特別図柄保留表示LED126は消灯される。また、普通図柄も状態表示LED128の変動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED124が消灯される。
始動口58は、演出表示装置64の下方に離れて配置されるもので、いわゆるチューリップ式で一対の翼片部58Aが開閉するように形成されている。
変動入賞装置132は、上記始動口58の下方に配置されており、基板134と、大入賞装置136と、を備えている。ここで、大入賞装置136は、遊技領域52の下部略中央に配置されており、帯状に開口された大入賞口138と、この大入賞口138を開放・閉塞する開閉板140と、を備えている。
また、演出表示装置64の左側下方部には、風車62が配置されている。さらに、遊技領域52の左側下方部及び右側下方には、一対のサイドランプ142がそれぞれ配置されている。
また、変動入賞装置132の下方にはアウト口144が設けられており、このアウト口144の下部にはバック球防止部材146が設けられている。このバック球防止部材146は、遊技領域52に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。また、内レール56の先端部には、ファール球防止部材148が取り付けられている。
次に、パチンコ機10を構成する電子制御装置150について説明する。
図4乃至図6に示すように、電子制御装置150は、主制御基板152と、払出制御基板154と、サブ制御基板156と、発射制御基板158と、を備えている。
主制御基板152は、CPU152Aと、ROM152Bと、を備えている。また、主制御基板152は、中継端子板160を介して、始動口スイッチ162と、大入賞口スイッチ164と、ゲートスイッチ166と、カウントスイッチ168と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、主制御基板152は、中継端子板170を介して、普通電動役物ソレノイド172と、大入賞口ソレノイド174と、図柄表示装置176と、にそれぞれ電気的に接続されている。
また、主制御基板152のCPU152Aは、ROM154Bに記憶されたデータに基づいて、普通電動役物ソレノイド172、大入賞口ソレノイド174、図柄表示装置176及びサブ制御基板156をそれぞれ制御する。また、主制御基板152のCPU152Aは、遊技全体を司り主として当否判定(例えば、普通図柄抽選処理、特別図柄抽選処理)などの遊技状態を判断するものであり、この判断した遊技状態に沿った遊技環境を実現させるようにサブ制御基板156及び払出制御基板154を直接的に制御する。また、主制御基板152のCPU152Aは、サブ制御基板156を介して、演出表示基板208、アンプ基板210、装飾駆動基板212及び演出ボタン基板214を間接的に制御する。なお、主制御基板152のROM152Bには、遊技進行を含む遊技全体に関するプログラムが記憶されている。
払出制御基板154は、中継端子板178を介して、ガラス枠スイッチ180と、外部タンクスイッチ182と、タンクスイッチ184と、にそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板154は、中継端子板186を介して、エラーLED188に電気的に接続されている。また、払出制御基板154は、下皿満タンスイッチ190に電気的に接続されている。また、払出制御基板154は、中継端子板192を介して、球貸表示基板194と、球貸装置196と、にそれぞれ電気的に接続されている。なお、球貸表示基板194には、球貸スイッチ198と、返却スイッチ200と、がそれぞれ電気的に接続されている。また、払出制御基板154は、中継端子板202を介して、払出モータ204と払出スイッチ206とにそれぞれ電気的に接続されている。さらに、払出制御基板154は、発射制御基板158にそれぞれ電気的に接続されている。
図4及び図5に示すように、サブ制御基板156は、光学センサ108と、駆動モータ106と、ソレノイド116と、演出表示基板208と、アンプ基板210と、装飾駆動基板212と、演出ボタン基板214と、にそれぞれ電気的に接続されている。
ここで、サブ制御基板156は、CPU156AとROM156Bを備えている。このROM156Bには、駆動モータ106の駆動制御に関するプログラムが記憶されている。具体的には、どのタイミングで駆動モータ106を駆動させ、あるいは停止させるのかについて、主制御基板152から送信される遊技進行に関する制御信号と対応付けしたプログラムが記憶されている。また、ROM156Bには、ソレノイド116を通電させる駆動制御に関するプログラムが記憶されている。具体的には、どのタイミングでソレノイド116を通電させ、あるいは未通電にさせるのかについて、主制御基板152から送信される遊技進行に関する制御信号と対応付けしたプログラムが記憶されている。また、サブ制御基板156のCPU156Aは、ROM156Bに記憶されたプログラムに基づいて駆動モータ106及びソレノイド116の駆動を制御する。各可動役物72L、72M、72Rは、サブ制御基板156のCPU156Aにより、それぞれ独立して作動するように制御される。また、サブ制御基板156のCPU156Aは、光学センサ108からの検出結果に基づいて、各可動役物72L、72M、72Rの初期位置を調整するために、駆動モータ106の駆動を制御する。
また、図5に示すように、演出表示基板208はCPU208Aを備えている。また、演出表示基板208は、演出表示装置64と演出表示ROM216にそれぞれ電気的に接続されている。
ここで、演出表示ROM216には、演出表示装置64に変動表示される画像に関する画像データが記憶されている。具体的には、各可動役物72L、72M、72Rの動作と対応するような画像(第1演出画像、第2演出画像)に関する画像データが記憶されている。より具体的には、演出表示ROM216には、3つの可動役物72L、72M、72Rのうちどの可動役物が下方に移動しているか、あるいは可動役物がどの程度下方に移動しているかを含めた可動役物72L、72M、72Rの動作のバリエーションと対応する第1演出画像の画像データが記憶されている。また、演出表示ROM216には、各可動役物72L、72M、72Rの動作と無関係な第2演出画像の画像データも記憶されている。
一方、図柄の変動開始コマンドは、主制御基板152のCPU152Aから、サブ制御基板156のCPU156Aを介して演出表示基板208のCPU208Aに送信される。そして、演出表示基板208のCPU208Aは、図柄の変動開始コマンドを受けたときに、可動役物72L、72M、72Rの初期位置を光学センサ108により検出できた場合には、可動役物72L、72M、72Rの動作と関係する第1演出画像が演出表示装置64により表示されるように演出表示装置64を制御する。一方、演出表示基板208のCPU208Aは、図柄の変動開始コマンドを受けとときに、可動役物72L、72M、72Rの初期位置を光学センサ108により検出できない場合には、可動役物72L、72M、72Rの動作と無関係な第2演出画像が演出表示装置64により表示されるように演出表示装置64を制御する。
また、図5に示すように、アンプ基板210には、所定の効果音を出力する各種スピーカ218が電気的に接続されている。また、装飾駆動基板212には、各種LED・ランプ220が電気的に接続されている。さらに、演出ボタン基板214には、操作スイッチ222が電気的に接続されている。
また、図6に示すように、発射制御基板158は、発射駆動基板224を介して、発射モータ226と、発射停止スイッチ228と、タッチスイッチ230にそれぞれ電気的に接続されている。また、発射制御基板158は、球送りソレノイド232に電気的に接続されている。
次に、第1実施形態の遊技機の各可動役物の位置調整方法について、図18に示すフローチャートに基づいて説明する。
図18に示すように、演出表示装置64で表示される画像の変動開始コマンドがサブ制御基板156に受信されたか否かが判断される(S10)。変動開始コマンドがサブ制御基板156に受信されたと判断されると(S10:YES)、サブ制御基板156のCPU156Aにより、各可動役物72L、72M、72Rが初期位置(待機位置)にあるか否かが判断される(S12)。この判断では、各可動役物72L、72M、72Rの第2可動部86L、86M、86Rに形成された遮蔽板92が各光学センサ108により検出されるか否かにより判断される。この結果、各光学センサ108により遮蔽板92が検出された場合には各可動役物72L、72M、72Rが初期位置(待機位置)にあると判断され、各光学センサ108により遮蔽板92が検出されない場合には各可動役物72L、72M、72Rが初期位置(待機位置)にないと判断される。
次に、各可動役物72L、72M、72Rが初期位置(待機位置)にあると判断された場合には(S12:YES)、演出表示基板208のCPU208Aにより、演出表示ROM216に記憶された画像データの中から各可動役物72L、72M、72Rの動作に関係する第1演出画像データが選択される(S14)。
次に、サブ制御基板156のCPU156Aにより駆動モータ106の駆動が必要か否かが判断される(S16)。サブ制御基板156のCPU156Aにより駆動モータ106の駆動が必要であると判断されると(S16:YES)、各可動役物72L、72M、72RがROM156Bに記憶されたプログラムに基づいてCPU156Aにより可動される(S18)。なお、各可動役物72L、72M、72Rの動作の詳細については後述する。
次に、演出表示装置64では各可動役物72L、72M、72Rの動作と関係する第1演出画像が表示される(S20)。この第1演出画像の変動表示は、演出制御基板208のCPU208Aにより演出表示ROM216に記憶された画像データに基づいて制御される。これにより、各可動役物72L、72M、72Rの動作に合致した演出画像を演出表示装置64に表示させることができる。
一方、各可動役物72L、72M、72Rが初期位置(待機位置)にないと判断された場合には(S12:NO)、サブ制御基板156のCPU156Aにより駆動モータ106が駆動され、各可動役物72L、72M、72Rが初期位置(待機位置)に戻るように、各可動役物72L、72M、72Rの位置が調整される(S22)。
そして、演出表示装置64では各可動役物72L、72M、72Rの動作と無関係な第2演出画像が表示される(S24)。この第2演出画像の変動表示は、演出制御基板208のCPU208Aにより演出表示ROM216に記憶された画像データに基づいて制御される。これにより、各可動役物72L、72M、72Rの動作に無関係な第2演出画像を演出表示装置64に表示させることができ、各可動役物72L、72M、72Rの動作と演出表示装置64に表示されている画像との整合性がとれなくなるという問題が発生することがない。
以上のように、各可動役物72L、72M、72Rは、光学センサ108の検出結果に基づいて駆動モータ106により可動される。これにより、各可動役物72L、72M、72Rの正確な位置を常に把握することができ、各可動役物72L、72M、72Rの位置に合致した制御を行うことができる。この結果、各可動役物72L、72M、72Rの誤った位置に基づいて各可動役物72L、72M、72Rを制御することがなくなり、バネ部材100等が破損してしまうことを防止できる。
特に、位置検出部が、各第2可動部86L、86M、86Rに形成された遮蔽板92と遮蔽板92を検知する光学センサ108で構成されているため、位置検出部の構成を簡易なものにすることができる。
また、各可動役物72L、72M、72Rの初期位置を光学センサ108により検出できない場合には、各可動役物72L、72M、72Rが光学センサ108により検出されるまで駆動モータ106により各可動役物72L、72M、72Rの位置が調整されるため、各可動役物72L、72M、72Rを常に初期位置の状態から作動させることができる。
さらに、各可動役物72L、72M、72Rの初期位置が光学センサ108により検出できた場合には各可動役物72L、72M、72Rの動作と関係する第1演出画像が演出表示装置64により表示され、各可動役物72L、72M、72Rの初期位置を光学センサ108により検出できない場合には各可動役物72L、72M、72Rの動作と無関係な第2演出画像が演出表示装置64により表示される。これにより、各可動役物72L、72M、72Rの動作と演出表示装置64に表示される画像とがずれてしまうことがないため、演出表示装置64には各可動役物72L、72M、72Rの動作と違和感のない画像を常に表示させることができる。
次に、第1実施形態の遊技機の各可動役物72L、72M、72Rの動作について説明する。なお、各可動役物72L、72M、72Rのうち1の可動役物72Lを例にとり、その可動役物72Lが初期位置(待機位置)にある状態を起点として説明する。
図7及び図8に示すように、可動役物72Lが初期位置(待機位置)にある状態で、駆動モータ106が正方向に回転駆動すると、収納部104の内部からバネ部材100が送り出される。バネ部材100が収納部104から送り出されると、第1可動部74Lを構成する第1可動部本体76L、第1スライド部78L及び第2可動部86Lが一体となって下方向に移動する。このとき、第1可動部本体76L、第1スライド部78L及び第2可動部86Lは、第2スライド部材80Lに対して相対移動する。なお、第2スライド部80Lは、ベース部材70に対して移動しない。やがて、第1可動部本体76L、第1スライド部78L及び第2可動部86Lが所定の位置に到達すると、第1スライド部78Lの裏面に形成されたフック部(図示省略)が第2スライド部80Lの表面に形成された凸部(図示省略)と係合する。第1スライド部78Lの裏面に形成されたフック部が第2スライド部80Lの表面に形成された凸部と係合した状態で、バネ部材100がさらに下方向に移動すると、第2スライド部80Lも加わり、第1可動部本体76L、第1スライド部78L、第2スライド部80L及び第2可動部86Lが一体となって下方向に移動する。
そして、第1可動部本体76L、第1スライド部78L、第2スライド部80L及び第2可動部86Lが最下部まで移動し、この状態でバネ部材100がさらに送り出され下方向に移動しようとしても、第1可動部本体76Lと第1スライド部78Lは、フック部が凸部と係合しているため、第2スライド部80Lに対して移動することができない。また、第2スライド部80Lは、ベース部材70に形成された引掛部により引っ掛けられるため、さらに下方向に移動することはできない。このように、第1可動部本体76L、第1スライド部78L、第2スライド部80L及び第2可動部86Lは、さらに下方向に移動することができなくなる。このとき、図19及び図20に示すように、バネ部材100のみが下方向に移動し、その先端部に設けられたバネアーム102が第2可動部86Lに形成された爪部材98と接触する。そして、バネ部材100がさらに送り出され下方向に移動しようとすると、バネアーム102から爪部材98に下方向に向かって所定の押圧力が作用する。バネアーム102から爪部材98に下方向に向かって所定の押圧力が作用すると、第2可動部86Lは、ねじりバネ90の付勢力に対抗するようにして下方向に向かって回転軸88の軸回りに回転する(図8中矢印B方向)。第2可動部86Lが下方向に向かって回転することにより、第2可動部86Lの表面が遊技者側を向くことになる。このように、簡易な構成で、第2可動部86Lを第1可動部74Lに対して確実に回転させることができる。特に、第2可動部86Lは上下方向に対して左右に直交する方向に延びる回転軸88の軸回りに回転して第2可動部を遊技者側に向けることができるため、第2可動部86Lの表面に装飾効果を施すことにより、遊技者の注意を引き付けることができ、遊技興趣をさらに高めることができる。
一方、第2可動部86Lが下方向に向かって回転した状態で、駆動モータ106が逆方向に回転駆動すると、バネ部材100が収納部104の内部に巻き戻される。このとき、バネアーム102はバネ部材100と共に上方向に移動し、バネアーム102と第2可動部86Lに形成された爪部材98とが非接触となる。これにより、バネアーム102から爪部材98に作用する押圧力が解除される。バネアーム102から爪部材98に作用する押圧力が解除されると、第2可動部86Lは、ねじりバネ90からの付勢力により上方向に向かって回転する(図8中矢印A方向)。このように、簡易な構成で、第2可動部86Lを第1可動部74Lに対して確実に回転させることができる。
その後、第1可動部本体76L、第1スライド部78L及び第2可動部86Lは、バネ部材100から上方向に引っ張られるため、それぞれ一体となって上方向に移動する。このとき、第2スライド部80Lは上方向に移動しない。また、第1可動部本体76L、第1スライド部78L及び第2可動部86Lが上方向に移動し所定の位置に到達すると、第2スライド部80Lも加わり、第1可動部本体76L、第1スライド部78L及び第2可動部86Lは、第2スライド部80Lと共に上方向にさらに移動する。そして、第1可動部本体76L、第1スライド部78L、第2スライド部80L及び第2可動部86Lは、初期位置(待機位置)に到達する。
また、図9及び図10に示すように、ソレノイド116が通電状態となると、プランジャはコイルばね118の弾性力に対抗するようにソレノイド116に引き付けられて上方向に移動する。プランジャが上方向に移動すると、プランジャカバー114が上方向に移動する。プランジャカバー114が上方向に移動すると、アーム部材112が上方向に移動する。アーム部材112が上方向に移動すると、プレート110が上方向に移動する。なお、プレート110が上方向に移動した状態では、プレート110が初期位置にある第1可動部74L、74M、74Rの第1可動部本体76L、76M、76Rの表面を覆った状態になる。
一方、ソレノイド116が未通電状態となると、プランジャにはソレノイド116から力が作用しない。これにより、プランジャはその自重とコイルばね118の弾性力により下方向に移動する。プランジャが下方向に移動すると、プランジャカバー114が下方向に移動する。プランジャカバー114が下方向に移動すると、アーム部材112が下方向に移動する。アーム部材112が下方向に移動すると、プレート110が下方向に移動する。なお、プレート110が下方向に移動した状態では、プレート110が初期位置にある第2可動部86L、86M、86Rの表面を覆った状態になる。
以上のように、各可動役物72L、72M、72Rとプレート110の動作が制御される。ここで、各可動役物72L、72M、72Rの動作とプレート110の動作の組合せのバリエーションの一例について説明する。
図11は、各可動役物72L、72M、72Rが全て初期位置(待機位置)に位置し、かつプレート110が下方に位置している状態である。この状態は主に通常遊技時を示す状態であり、各第2可動部86L、86M、86Rがプレート110に遮られて、遊技者は各第2可動部86L、86M、86Rを認識することはできない。この状態では、各第2可動部86L、86M、86Rの各LED96から光を射出させても、その光はプレート110を透過しないため、遊技者に認識されることがない。
図12及び図13は、図11の状態からプレート110が上方に移動する状態を示した図であり、各可動役物72L、72M、72Rが全て初期位置(待機位置)に位置し、かつプレート110が上方に位置している状態である。この状態は主に普通図柄抽選処理に当選した場合や時短遊技時を示す状態であり、遊技者は各第2可動部86L、86M、86Rを認識することができる。特に、各第2可動部86L、86M、86Rの各LED96から光を射出させることにより、遊技者は光を認識することができ、遊技者に遊技に対する期待感を与えることができる。
図14は、各可動役物72L、72M、72Rのうち右側の2つの可動役物72M、72Rが初期位置(待機位置)に位置し、左側の1つの可動役物72Lが下方に位置しており、かつプレート110が上方に位置している状態である。この状態は主に確変状態やスーパーリーチを示す状態であり、遊技者は各第2可動部86L、86M、86Rを認識することができる。特に、各第2可動部86L、86M、86Rの各LED96から光を射出させ、左側の1つの可動役物72Lが下方に位置しているため、遊技者に大当りを予感させるような遊技に対する期待感を与えることができる。
図15に示すように、全ての各可動役物72L、72M、72Rが下方に位置しており、かつプレート110が下方に位置している状態である。この状態は主に大当り遊技を示す状態であり、遊技者は下方に下がった各第2可動部86L、86M、86Rを認識することができる。特に、下方に下がった各第2可動部86L、86M、86Rの各LED96から光を射出させるため、遊技者に大当り遊技であることを実感させることができる。
なお、各可動役物72L、72M、72Rの動作とプレート110の動作の組合せのバリエーションについては、上述した例に限られるものではなく、他のあらゆるバリエーションを想定することができる。このように、各可動役物72L、72M、72Rを上下方向に対して左右に直交する方向に複数並べて配置させ、各可動役物72L、72M、72Rを独立して移動させることにより、バリエーションに富んだ各可動役物72L、72M、72Rの制御が可能となる。これにより、遊技者の注意を引き付けることができるとともに、遊技者に遊技に対する期待を与えることができ、遊技興趣を一層高めることができる。
以上のように、本実施形態の遊技機によれば、可動役物72L、72M、72Rを構成する第1可動部74L、74M、74R及び第2可動部86L、86M、86Rが演出表示装置64の上部に設けられており、第1可動部74L、74M、74R及び第2可動部86L、86M、86Rが演出表示装置64の前方を上下方向に移動するため、第1可動部74L、74M、74R及び第2可動部86L、86M、86Rが移動すると遊技者の注意を引き付けることができる。特、第1可動部74L、74M、74R及び第2可動部86L、86M、86Rの動作を演出表示装置64に表示される画像と合致させることにより、遊技興趣を一層高めることができる。また、第1可動部74L、74M、74Rと第2可動部86L、86M、86Rとが独立して作動するため、可動役物72L、72M、72Rの作動パターンを複雑かつ斬新なものにすることができ、遊技者を一段と驚かせることができる。
また、第1スライド部78Lと第2スライド部80Lのそれぞれを独立させて上下方向に移動可能に設けることにより、第1可動部74L、74M、74Rを小型化しかつ上下方向の移動距離を長くさせることができる。この結果、第1可動部74L、74M、74Rを小さなスペースに設けることができ、かつ第1可動部74L、74M、74Rの動作を遊技者の注意を引くようなものにすることができる。
特に、第2可動部86L、86M、86Rには光を射出するLED96が取り付けられているため、LED96から光を射出させることにより、遊技者の注意を一層引き付けることができる。LED96から光を射出させた状態で、第2可動部86L、86M、86Rを回転させて遊技者側に向けることにより、遊技者の注意を一層引き付けることができ、遊技興趣を一層高めることができる。
また、可動役物72L、72M、72Rは、上下方向に移動する第1可動部74L、74M、74Rと、第1可動部74L、74M、74Rと共に移動し第1可動部74L、74M、74Rに対して回転する第2可動部86L、86M、86Rと、で簡易に構成されている。そして、第1可動部74L、74M、74Rと第2可動部86L、86M、86Rが上下方向に移動し、第2可動部86L、86M、86Rが回転するだけであるため、従来の遊技機のように可動アームが必要なく、また可動役物を長尺状にする必要もない。これにより、可動役物72L、72M、72Rを可能な限り小型化することができ、可動役物72L、72M、72Rの設置スペースも小型化することができる。この結果、演出表示装置64の上部に可動役物72L、72M、72Rを設けることができる。
さらに、所定の場合には、ソレノイド116の駆動力がプランジャカバー114及びアーム部材112を介してプレート110に伝達される。プレート110にソレノイド116の駆動力が伝達されると、プレート110が上下方向に移動される。このとき、プレート110は各可動役物72L、72M、72Rの前方を上下方向に移動することになる。このように、プレート110が移動することにより、各可動役物72L、72M、72Rの移動とあいまって、遊技者を一層驚かせることができる。
特に、プレート110の表面には、演出表示装置64で表示される画像のタイトルが表示されているため、遊技者がこのプレート110を見ると単なるタイトルプレートと認識し、このプレート110は固定されているものと考える。そこで、このプレート110を移動させることにより、遊技者に固定されていると思われているはずのプレート110が移動することになるため、遊技者を一層驚かせることができる。
また、図13に示すように、プレート110が上方に移動した場合には上方に移動した各可動役物72L、72M、72Rの第1可動部の前方にプレート110が位置して第1可動部74L、74M、74Rを覆う。これにより、遊技者は第1可動部74L、74M、74Rを認識することができない。一方、図11に示すように、プレート110が下方に移動した場合には上方に移動した各可動役物72L、72M、72Rの第2可動部86L、86M、86Rの前方にプレート110が位置して第2可動部86L、86M、86Rを覆う。これにより、遊技者は第2可動部86L、86M、86Rを認識することができない。このように、プレート110が上下方向に移動する度に、第1可動部74L、74M、74R又は第2可動部86L、86M、86Rのいずれか一方が新たに露出し他方がプレート110により隠れるため、遊技者を一層驚かせることができる。