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JP4601197B2 - ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置 - Google Patents
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JP4601197B2 - ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置 - Google Patents

ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
この種の装置としては、高速運転に不向きな構造を具備した天然腸ケーシングを使用するための装置と、高速運転に適した構造を具備した人工ケーシングを使用するための装置の、二つのタイプの装置が古くから広く知られている。天然腸ソーセージ製造装置は小型であることが要求され、公知の装置はその要求を充たしているものの、依然として、高速運転には不適である。それに加えて、近年、天然腸ソーセージ製造に関して、装置の衛生性や、ソーセージ品質に対する要求が顕著であるが、公知装置はそれに十分に応えているとは言い難い。
【0003】
上述した公知装置としては、特開平6−7073号公報、特開平9−266753号公報及び特開平11−100号公報等に記載されたものがある。
【0004】
特開平6−7073号公報の図1及び図2には、制動部材を内蔵したハウジングが、装置フレームに取付けられた長いアーム部の先端部に設けられている装置が記載されているが、斯かる装置では、装置フレームとアーム部との直角度が出しにくいので、制動部材とノズルとの相対位置精度が低く、高速化には不向きである。
【0005】
特開平6−7073号公報には、一定量毎の原料を間欠的に天然腸ケーシングへ供給する原料供給手段と、原料間欠的供給と同期作動して充填天然腸ケーシングを挟搾する挟持手段とを有したソーセージ製造装置が開示されている。この装置では、原料の吐出力に基づいて充填ノズルから引き出されるケーシングの量が一定になり難く、従って、ソーセージリンクの充填度(ソーセージの張り)も一定になり難い。
【0006】
特開平9−266753号公報(第10図)には、ノズルが取り付くスピンドルを内蔵するハウジングが鉛直平面に設けられ、そして、高荷重、高振動のリンク形成装置が対面した二つの水平面に支持されている装置が開示されており、本体フレーム上のこれら三つの基準面(鉛直面、二つの水平面)を必要とする本装置は、ノズルとリンク形成装置との相対位置精度が低い。更に、本装置は、該鉛直平面と同一面上に計量ポンプが設けられていないので、ノズルと計量ポンプとの相対位置精度が低く、相対位置精度が低い本装置は、高速化に不適である。
【0007】
特開平9−266753号公報の装置においては、一定速度でピンチャー部材と共に移動している天然腸ケーシングに対してソーセージ原料を充填する。天然腸ケーシングの径のばらつきが過大だと、ソーセージリンクの充填度(ソーセージの張り)に差のあるソーセージが製造される。
【0008】
特開平11−100号公報記載のソーセージ製造装置においては、計量ポンプ、チャック、リンク形成手段のための各駆動装置がフレーム内部の右領域に配設され、計量ポンプ、チャック、リンク形成手段のためのモータの変速手段であるインバータを収納した箱がフレーム内部の左領域に配設されている。この製造装置は右領域と左領域とを有しているので、フレームが水平方向に関して大きい。
【0009】
特開平11−100号公報には、フレームの上板部材上に計量ポンプ、チャック(制動部材)用ハウジング、充填管回転用ハウジングを設け、ハウジングの下部を開口させ、各ハウジングの内部をフレームの内部と連通させている装置が開示されている。この装置においてはフレーム内部への水やソーセージ原料の侵入、蓄積の虞がある。
【0010】
更に又、公知装置は、ソーセージのサイズを変更する為に、ピンチャー部材を取り付けて循環移動する移動手段の他に、その下流位置に配設して循環移動する搬送手段をも必要とする。斯かる公知装置としては、国際公開番号WO96/41539の特に図8及び図9に記載されたものがある。本公知装置は、ピンチャー部材が取り付けられていて、循環移動する移動手段と、その下流位置に配設されていて、循環移動する搬送手段とを有している。本公知装置では、挟搾解除した充填ケーシングを搬送手段で一定速度で移動するので、挟搾解除工程の充填ケーシングの移動速度は一定であって、変化しない。従って、本公知装置は、径のばらつきの大な天然腸ケーシングを使った適度な充填度を有した天然腸ケーシングの製造に適応しにくい。
【0011】
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、
1.特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型であって、併せて高速運転を可能とする、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置を提供することにある。
2.特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型であって、併せて高速運転を可能とすると共に衛生性に優れた、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置を提供することにある。
3.径のばらつきが特に大きい天然腸ケーシングを使用して、定量、適度な充填度のソーセージの高速生産を可能とした、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置その小型な装置を提供することにある。
4.特に天然腸ソーセージ製造に適したソーセージのリンク長さやリンクの充填重量を変更できるソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置とその小型な装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明による装置は、原料流入口から供給された食品原料を先端部よりも下流に向けて先端部から吐出して、食品原料が充填された充填ケーシングを先端部より下流に形成する充填ノズル;充填ノズルを回転させる中空スピンドル;先端部よりも原料流入口方向に設けられていて、充填ノズル上のケーシングの外面に係合する制動部材;原料流入口から先端部へ向かう充填ノズルが伸びる方向と同方向へ伸びた基面壁あるいは前面壁あるいは上面壁と、原料流入口よりも下流の基面壁上の特定部位と交差して伸びた側面壁とを備えた本体ハウジング;基面壁に取付けられた、中空スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジング;及び、側面壁よりも下流で側面壁に対向した位置に配設されるように本体ハウジングの側面壁に支持されて設けられた、制動部材を充填ノズルに対して所定の位置に支持する制動部材支持体;充填ノズルが伸びる上記方向と同方向に伸びて本体ハウジングの内部に配設された、制動部材を回転させるための回転駆動軸と、上記回転駆動軸の回転を制動部材に伝達する伝達機構と、を具備し、上記伝達機構は、上記回転駆動軸に連結可能な回転軸と、制動部材が取り付けられたプーリと、上記回転軸と該プーリとの間に張設された巻き掛け伝動体とを有しており、上記伝達機構の回転駆動軸は、側面壁よりも下流で側面壁に対向した位置に配設された制動部材支持体に回転可能に支持された制動部材を回転駆動するように構成されている。本装置は、制動部材支持体が側面壁よりも下流で本体ハウジングの側面壁に対向した位置に配設されるように側面壁に支持されて設けられているので、制動部材支持体と充填ノズルとの相対位置精度が高い。側面壁が交差する原料流入口よりも下流の基面壁上の特定部位は、基面壁の一縁であっても良いし、一縁から充填ノズルの原料流入口へ向う方向の位置における基面壁上の所望とする部位であっても良い。本体ハウジングの所望とする剛性の大きさと、基面壁の一縁からの排水性によって、交差する特定部位を決定できる。
【0013】
本発明による上記装置は、上下方向に伸びて設けられた基面壁に取付けられた、充填ノズルの原料流入口に食品原料を供給する計量ポンプ;本体ハウジングの内部の上部に配設された、制動部材を回転させるための回転駆動軸を回転駆動するモータと、計量ポンプを駆動するモータ;及び、本体ハウジングの内部の下部に配設された、モータを制御する制御手段、を具備しても良い。制御手段が本体ハウジングの下部に配設されているので、本体ハウジングの大きさ(充填ノズルの長手方向)が小さい。基面壁を立設させた構成にすると、鉛直方向に関した本体ハウジングの大きさも小さくできる。
【0014】
本発明の上記装置は、側面壁に設けられた、制動部材を回転させるための回転駆動軸の軸心周りで開口した貫通穴を具備しても良い。本装置によると、側面壁が前面壁と交差して伸びているので、本体ハウジングは荷重負荷、及び振動負荷に対して耐力が大きい。スピンドルハウジングが立設した前面壁に取付けられているので、スピンドルから漏出したソーセージ原料、あるいは洗浄水の滞留を防げて、衛生的である。立設した前面壁とは、鉛直面と前面壁の外面との交差角度がゼロもしくは45度未満に配置された前面壁をいう。更に、側面壁が前面壁と交差して伸びているので、前面壁と側面壁との位置精度が高い。貫通穴が側面壁に設けられていて、且つ回転駆動軸の軸心上にあるので、回転駆動軸をスピンドルハウジング(充填ノズル)の位置に対して精度良く配する事ができる。制動部材を充填ノズルに対して所定の位置に支持する制動部材支持体を、本体ハウジングの側面壁に支持して設けた構成にすると、装置の小型化と簡素化を大幅に図れる。
【0015】
本発明による上記装置は、充填ノズルの先端部よりも下流に向けて移動する直動領域を持つ循環移動体と、循環移動体に設けられて循環移動体と共に循環移動することによって回転している充填ケーシングを順次挟搾しながら直動領域に在る充填ケーシングを移動するピンチャー部材とを有して、挟搾された充填ケーシングの部位に捻り部を形成させて充填ケーシングをリンクに形成するリンク形成手段を更に具備し、上記循環移動体は互いに対向して配された一対の巻き掛け伝動体を具備し、ピンチャー部材は巻き掛け伝動体の夫々に設けられて一対を成している;及び、リンク形成手段を充填ノズルに対して所定の位置に支持するリンク形成手段支持体、を更に具備しても良い。リンク形成手段支持体は制動部材支持体に固着されるか、或いは、本体ハウジングの側面壁に取付けられる。このような構成にすると、装置の小型化と簡素化を大幅に図れる。上記したリンク形成装置を具備する本装置は、小型であって、合わせて、高速リンク形成が可能な装置となる。
【0016】
本発明において、基面壁はスピンドルハウジングが取付けられる外面を有した壁である。基面壁は基板で構成できる。基面壁は前面壁あるいは上面壁で構成できる。前面壁は基板である前板としての外装前板部のみで構成できる。側面壁は側板としての外装側板のみで構成できる。前面壁と側面壁を含む本発明における壁は、壁を構成する部材であれば良く、前板と側板を含む板に限定されない。例えば、異形状を有して成型された鋳物からなる壁であっても良い。
【0017】
このような本発明による、充填ノズルに装着されたケーシングの内に充填ノズルの先端部から食品原料を吐出して充填ケーシングを形成し、循環移動するピンチャー部材によって充填ケーシングを挟搾し、挟搾された充填ケーシングをピンチャ−部材と共に先端部よりも下流に向けて移動させながら挟搾された充填ケーシングの部位に捻り部を形成し、充填ケーシングに対するその挟搾を解除し、解除した所定時間後に次の挟搾を行うことによって、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造する。この方法において、ピンチャー部材による挟搾が解除された状態下で移動する充填ケーシングの移動速度を変化させる、あるいは、ピンチャー部材による挟搾が解除された充填ケーシングを食品原料の吐出圧によって移動させて、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造することもできる。
【0018】
更にこの方法において、ピンチャー部材を一定速度で連続移動させる、あるいは、ピンチャー部材を挟搾周期内において変化する速度で循環移動させる、あるいは、ピンチャー部材による充填ケーシングの挟搾周期を一定にし、充填ノズルの先端部からの食品原料の吐出量を変化させる、あるいは、充填ノズルの先端部からの食品原料の吐出量を一定にし、ピンチャー部材の移動速度を変化させて、ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造もできる。
【0019】
本発明の上記リンク形成手段は、複数個のピンチャー部材が循環移動方向において等間隔で取付けられた無端状の巻き掛け伝動体が掛け回されていると共に、ピンチャー部材の取付け間隔よりも短い距離で配置されて巻き掛け伝動体に直動領域を構成させる2個の回転体を備えていて、充填ケーシングに対する一の挟搾に続く次の挟搾を、ピンチャー部材による上記一の挟搾が解除された状態で直動領域を移動する充填ケーシングの移動速度が変化可能であるように、当該一の挟搾の解除後に行うように構成されている。循環移動体は互いに対向して配された一対の巻き掛け伝動体を具備し、ピンチャー部材は巻き掛け伝動体の夫々に設けられて一対を成している、様に構成できる。ピンチャー部材は夫々の巻き掛け伝動体に1個或いは2個づつ固着されても良いし、更に多くても良い。ピンチャーの数を増やした場合は、巻き掛け伝動体を複数の回転中心にわたって多角形状に掛け回し、回転中心の数と同数個のピンチャー部材を等間隔に巻き掛け伝動体に固着するようにしても良い。
【0020】
ピンチャー部材による充填ケーシングに対する挟搾を所定の時間だけ中断するようにしたので、挟搾中断中の充填ケーシングの移動速度はピンチャー部材の移動速度に拘束されずに、変化可能である。挟搾解除された状態下で、充填ノズルから連続した食品原料をケーシング内に吐出するならば、充填ケーシングは、ケーシングの径が太ければ遅い移動速度で、その逆に、充填ケーシングの径が細ければ速い移動速度でもって移動する。それによって皺のない上に破裂の虞れのない適度な充填度(充填ケーシングの張り)をもったリンク状食品が形成される。
【0021】
本発明における循環移動体とピンチャー部材との構成によると、ピンチャー部材による充填ケーシングに対する2箇所以上の挟搾が同時に生じないので、ピンチャー部材による充填ケーシングの挟搾を所定の期間だけ中断できる。充填天然腸ケーシングを直動領域を持って循環移動するピンチャー部材と共に移動させ、その後ピンチャー部材による挟搾を解除するので、充填、撚結のトラブルが生じにくい。尚、本発明では、直動領域を持った循環移動は、楕円軌跡の移動並びにそれに均等な移動を含むものである。直動領域がソーセージのリンク長さより短いので、循環移動体の小型化が図れる。
【0022】
循環移動体に固着した充填ケーシング保持手段でピンチャー部材による挟搾が解除された充填ケーシングに対して、充填ケーシングを移動させる力を付与させても良い。このような方法も、吐出圧による充填ケーシングの移動の方法に属する。
【0023】
本発明においては、制動部材を回転させるための回転駆動軸を回転駆動するモータ用インバータと、計量ポンプを駆動するモータ用インバータと、リンク形成手段を駆動するモータ用インバータのうち、少なくともいずれか一つのインバータが本体ハウジングの内部の下部に配設されていれば、装置の小型化が図れる。モータは電動モータのみでなく油圧モータも採用でき、制御手段は油圧モータを制御する制御手段であっても良い。
【0024】
本発明においては、公知のリンク形成手段や制動部材や充填ノズルを使用できる。リンク形成手段は、例えば、特公昭40−27509号公報の図8、図9に示されたリンク形成装置や、特開平9−28282号公報における図11で示される装置であっても良い。制動部材と充填ノズルは例えば、特公昭40−27509号公報の図6、図7に示されたチャックと、図5で示される充填管であっても良い。
【0025】
本発明は、天然腸ケーシング、例えば豚腸ケーシング又は羊腸ケーシングを使用したソーセージの製造に対して最適であるが、これに必ずしも限定されず、セルルーズケーシング又はコラーゲンケーシングなどの人工ケーシングを使ったソーセージの製造にも適用できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に本発明及びその実施の形態を、図に示す好ましい例を参照して更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何ら限定されないのである。
【0027】
図1から図12において、FLは本例のソーセージ等のリンク状食品の製造装置1が据え付けられる床面を示すフロアラインである。本例の装置1は、軸心2を中心としてR1方向に回転しながら、その一端面4の原料流入口5から内部6に供給された食品原料、本例ではひき肉7を先端部8の原料吐出口9から連続的にケーシングとしての天然腸ケーシング10内に吐出して、ひき肉7が充填された充填ケーシングとしての充填天然腸ケーシング11を形成する充填ノズル3と、充填天然腸ケーシング11を挟搾して、捻り部12を形成させながら先端部8よりも下流(矢印B方向)へ向けて移動させるリンク形成手段43を具備している。
【0028】
製造装置1は、本体ハウジング21と、本体ハウジング21にヒンジ機構22を介して軸心23を中心としてR2方向に回動自在に取付けられた制動部材支持体24と、充填ノズル3に被着された天然腸ケーシング10の外周面10Aに内周縁25が接触して天然腸ケーシング10の軸心2に沿う方向X1の移動に制動を与えるように、ゴム等の環状弾性部材からなる制動部材26と、充填ノズル3の内部6に中空部27が連通するように、充填ノズル3の一端面4側をその一端面28側で支持する中空スピンドル30と、充填ノズル3を中空スピンドル30に締結する連結具29と、中空スピンドル30をR1方向に回転自在に支持するスピンドルハウジング31と、中空スピンドル30の他端面32の原料流入口33にひき肉7を供給するための計量ポンプ34と、計量ポンプ34に固着した原料供給口部材104の一端面35の原料供給口36と原料流入口33との連結部位37の周りに配されており、連結部位37からのひき肉7の外部への漏出を防止する原料漏出防止手段38と、中空スピンドル30及び制動部材26を回転させるための電動モータ39と、電動モータ39の回転駆動力を中空スピンドル30及び制動部材26に伝達する伝達機構40と、計量ポンプ34を駆動させるための電動モータ41と、電動モータ41の回転駆動力を計量ポンプ34に伝達する伝達機構42と、電動モータ39及び41並びにリンク形成手段43を駆動させるための電動モータ44を電気的に制御する制御手段45を、更に具備している。
【0029】
本体ハウジング21は、原料流入口5から先端部8へ向う充填ノズル3が伸びる方向X1と同方向X1に伸びた連続な平坦外面46を有しており、本例では鉛直に立設された上部の平坦な前面壁51と、前面壁51の前記方向の特定部位としての一縁52から一体に連続してかつ前面壁51と交差、本例では直交する方向に伸びた連続な平坦外面47を有しており、鉛直に立設された平坦な側面壁53と、前面壁51から一体に連続してかつ傾斜した中間傾斜前面壁54と、中間傾斜前面壁54から一体に連続してかつ鉛直に立設された下部の前面壁55と、前面壁51の前記方向の他縁56から一体に連続してかつ前面壁51と交差、本例では直交する方向に伸びて鉛直に立設された側面壁57と、上壁58と、下壁59及び後壁60と、本体ハウジング21の内部21Zを上部61と下部62とに区画するように、側面壁53及び57に支持された中間内部基板63と、中間内部基板63の下方位置に配されて下壁59上に載置された制御箱64、を具備している。
【0030】
前面壁51は、平坦外面46を形成する外装前板部65と、外装前板部65の内面に張り合わせられて外装前板部65を補強する厚肉補強前板66とからなり、側面壁53は、平坦外面47を形成する外装側板67と、外装側板67の上部内面に張り合わせられて外装側板67を補強する厚肉補強側板68とからなる。前面壁55、上壁58及び後壁60の夫々は、取り外し自在な前蓋板69、上蓋板70、後蓋板71を具備している。前面壁51において、外装前板部65と厚肉補強前板66には貫通穴72及び73が形成されており、側面壁53において、外装側板67と厚肉補強側板68とには貫通穴74が形成されている。
【0031】
ヒンジ機構22は、側面壁53の外装側板67に固着された軸受部材75と、軸受部材75に回転自在に装着された軸76とを具備しており、制動部材支持体24は、軸76に固着された板部材77と、蓋78とを具備しており、側面壁53の外装側板67にヒンジ機構22を介して支持されて、取付けられている。板部材77には貫通穴79及び80が形成されており、蓋78には、貫通穴81が形成されている。制動部材支持体24において、貫通穴80及び81には先端部8が貫通するようになっている。制動部材支持体24の回動自在中心である軸心23は、軸心23を通る軸心2に対する垂直線Xと軸心2との交点Yが、原料吐出口9と制動部材26との間に位置するように、配設されている。こうすると、原料吐出口9から制動部材26までの距離が本例のように長い場合でも、R2方向への制動部材支持体24の回動に際して、図7に示す位置にある制動部材26が充填ノズル3上を原料吐出口9から前方へ向って、容易に移動できる。199は制動部材支持体24を、軸心23を中心として、回動させるためのエアシリンダである。外装側板67にヒンジ機構22を取付けたので、制動部材支持体24の回動の高速度化が図れる。
【0032】
前面壁51に設けられたスピンドルハウジング31は、貫通穴72に嵌合したスピンドルハウジング本体90と、蓋体91と、蓋89を具備しており、スピンドルハウジング本体90の座部94は前面壁51の外装前板部65に取付けられている。
【0033】
中空スピンドル30は、円筒部96と、円筒部96に一体形成されたプーリー部97を具備しており、円筒部96においてスピンドルハウジング本体90と蓋体91とに支持されている。
【0034】
計量ポンプ34は、蓋110を有したポンプハウジング101と、歯車102及び103と、一端面35に原料供給口36を形成する原料供給口部材104と、ポンプハウジング101にR3方向に回転自在に支持された回転軸109を具備している。計量ポンプ34は、ポンプハウジング101が貫通穴73を貫通して、前面壁51の外装前板部65に取付けられている。計量ポンプ34は、充填ポンプ196から圧送されて来たひき肉7を原料流入口33へ供給する。
【0035】
原料漏出防止手段38は、中空スピンドル30の他端部111が内挿されており、一端面35に環状一端面113が押圧、接触した筒体114と、環状シール部材115と、一端面35への環状一端面113の押圧、接触を推進する押進手段112と、環状シール部材116を、具備している。本例では、環状シール部材115は、他端部111の外面に摺動自在に接触するように、そして、環状シール部材116は、一端面35に押圧、接触するように、夫々筒体114に嵌着されている。
【0036】
押進手段112は、ナット部材93と筒体114とが螺合したねじ部92を具備している。ねじ部92には、筒体114の原料供給口部材104へ向う移動を生じさせるようなねじ切り方向のねじが形成されているので、中空スピンドル30が回転しても、ねじ部92に緩みが生じない。原料供給口部材104は、ポンプハウジング101に着脱自在に取付けられている。ポンプハウジング101が原料供給口部材104を兼ねる構成にしてもよい。
【0037】
他端部111が挿入する非回転の筒体114を、非回転の原料供給部材104に押圧して原料漏出の防止を行うので、密封精度が高く且つ又洗浄時の分解組立が簡単となる。
【0038】
電動モータ39は中間内部基板63上に固着された支持台121上に、そして電動モータ41は中間内部基板63上に取付けられて、夫々本体ハウジング21の内部21Zの上部61に配設されている。
【0039】
伝達機構40は、電動モータ39に取付けられたプーリ126と、一端側ではスピンドルハウジング本体90に、他端側では側面壁53に支持された回転駆動軸129と、プーリ130及び131と、タイミングベルト132と、貫通穴72を通ってほぼ水平方向に伸びるように張設された巻き掛け伝動体としてのタイミングベルト133を具備している。タイミングベルト133は、電動モータ39からの回転駆動力を中空スピンドル30に伝達して、中空スピンドル30をR1方向に回転させるようになっている。
【0040】
更に伝達機構40は、板部材77に支持された回転軸135と、制動部材支持体24が図7に示す位置に配された際には、回転駆動軸129の回転を回転軸135へ伝達し、制動部材支持体24がR2方向に回動された際には、回転軸135への伝達を解除するクラッチ機構136と、プーリ137と、制動部材支持体24に支持された中空プーリ139と、タイミングベルト140を、具備している。
【0041】
軸受128は、回転駆動軸129の軸心124上の貫通穴74に嵌着された軸受ケース151に収容されている。この様に本例では、側面壁53の外装側板67に形成されている貫通穴74に、回転駆動軸129を支持するための軸受128が配されている。
【0042】
制動部材26は、プーリ139の中空軸部172に抑え部材173によって取付けられていて、プーリ139によって回転駆動される。
【0043】
伝達機構42は、電動モータ41に取付けられたプーリ182と、ブラケット183を介して前面壁51に支持された回転軸184と、回転軸184に取付けられたプーリ185と、タイミングベルト186と、連結具187と、クラッチ188を具備している。
【0044】
本体ハウジング21の下部62に配された制御手段45は、電動モータ39、41及び44用のインバータ191、192及び193と、これらインバータを制御するシーケンサ(プログラマブルコントローラ)194を具備しており、シーケンサ194からの制御信号に基づいてインバータを制御して、電動モータの回転速度を制御するようになっている。制御手段45は制御箱64の中に収容されている。制御手段45が制御箱64内に収容されているので、内部21Zに結露が発生しても、制御手段45は結露から遮断される。
【0045】
特に図10から図12を参照して、リンク形成手段43は一定速度で連続循環移動する二対のピンチャー部材306a及び306b並びに307a及び307bと、夫々のピンチャー部材が間隔Lをもって取付けられた、直動領域AAを持つ循環移動体310を構成する無端チェーン310a及び310bと、回転中心304a及び304bを有する回転軸305a及び305bと、回転軸に固着された回転体としての二個のスプロケット312a及び312bを具備している。ピンチャー部材は、V字縁で規定される凹所311を有している。循環移動体310は本例で示された無端チェーン310a及び310bや、タイミングベルトをはじめとする無端伝導体で構成できる。
【0046】
リンク形成手段43は、制動部材支持体24に固着されたリンク形成手段支持体198上に取付けられており、これによって、リンク形成手段43は充填ノズル3に対して所定の位置に配設される。このリンク形成手段43を制動部材支持体24に固着せずに、ヒンジ機構22を介して、外装側板67に取り付ける様に構成しても良い。いずれの構成においても、リンク形成手段43は外装側板67によって支持されるので、充填ノズル3に対する位置精度が高い。リンク形成手段支持体198には電動モータ44が取付けられており、電動モータ44の出力回転軸195とリンク形成手段の回転軸305が連結している。
【0047】
間隔Lは回転軸305の回転中心304a及び304b間の距離Dよりも長い。この為にピンチャー部材による充填天然腸ケーシング11の挟搾解除が可能となる。この結果、間隔Lと相違するリンク長さlを持ったソーセージ320が製造される。
【0048】
無端チェーン310a及び310bには、充填天然腸ケーシング11を保持する充填ケーシング保持手段としてのラグ326a及び326bが取付けられており、ラグには、充填天然腸ケーシング11の外周面に接触して充填天然腸ケーシング11を保持する凹所309が形成されている。なお、ラグを省いて本発明を実施してもよい。
【0049】
ピンチャー手段43は、以下のように動作する。充填天然腸ケーシング11は、図10に示すように互いに噛み合う位置に移動された一対のピンチャー部材306a及び306bにより挟搾される。充填天然腸ケーシング11の挟搾部位は、B方向に移動される一対のピンチャー部材306a及び306bと共に、先端部8から更に下流に向って移動する。このB方向への移動中に、充填天然腸ケーシング11は充填ノズル3の回転により挟搾部位で捻られて、捻り部12が形成される。
【0050】
一対のピンチャー部材306a及び306bは、その噛み合わせの解除と共に充填天然腸ケーシング11への挟搾を解除し、図13に示す位置に移動される。この状態では、充填天然腸ケーシング11は次の一対のピンチャー部材307a及び307bによっても挟搾されず、B方向に移動するラグ326に保持される。充填天然腸ケーシング11は、吐出されるひき肉7の充填を受けて、この吐出圧によりB方向に移動される。
【0051】
ピンチャー部材306a及び306b並びに307a及び307bが充填天然腸ケーシング11への挟搾を解除し、ひき肉7の吐出圧により充填天然腸ケーシング11をB方向へ移動させる間、ラグ326のB方向への移動によって充填天然腸ケーシング11に移動力を付与してもよい。これに代えて例えば、無端チェーン310a及び310bを一旦停止させたり、あるいは減速させることによって、ラグ326と充填天然腸ケーシング11との摩擦によって制動力を天然腸ケーシング11に与えてもよい。移動力又は制動力の適宜の付与によって充填天然腸ケーシング11の充填度を調整できる。
【0052】
図13に示される状態から、一対のピンチャー部材307a及び307bが図10に示すような互いに噛み合う位置に移動されると、充填天然腸ケーシング11は、ピンチャー部材307a及び307bにより挟搾されて、ピンチャー部材と共に移動する。このB方向への移動中に、新たな挟搾部位に新たな捻り部12が形成される。
【0053】
以上の装置1では、側面壁53の外装側板67が前面壁51の外装前板部65の特定部位である一縁52から交差して伸びているので、本体ハウジング21は高精度、高剛性となる。側面壁53の外装側板67に支持された制動部材支持体24の取付位置精度を高くでき、更に、制動部材支持体24に支持されたリンク形成手段43を高精度に配置できる。また装置1では、本体ハウジング21の外装板54、55、57、58、59、60、65、67を、例えば厚さ3mmからなる薄板で構成したので、本体ハウジング21は、前述した高精度、高剛性に加えて、簡潔、軽量、廉価な構造となる。この外装板に対して、例えば厚さ20mmからなる厚肉補強前板66と厚肉補強側板68とを張り合せて用いることにより、本体ハウジング21の精度、剛性を更に高くできる。
【0054】
更に装置1によれば、スピンドルハウジング31と計量ポンプ34とが取付けられている本体ハウジング21の前面壁51の外装前板部65が立面構造であるために、両者の相対位置精度が高く且つ前面壁51の外装前板部65への洗浄水滞留を防ぐことができ、衛生的である。
【0055】
装置1においてより長いリンク長さlを有したソーセージ320を製造するには、図13に示すピンチャー部材306a及び306b並びに307a及び307bと充填天然腸ケーシング11とのB方向への移動が中断された状態で、無端チェーン310a及び310bの走行を一旦停止させて、図13に示す位置でピンチャー部材の挟搾作動を待機させ、原料吐出口9から吐出されるひき肉7の吐出圧により、所望充填量の充填天然腸ケーシング11がB方向に移動された後に、無端チェーンの走行を開始する。無端チェーンを停止させる代わりに、無端チェーンの走行速度を遅くしても良い。
【0056】
又、装置1において、ピンチャー部材による充填天然腸ケーシング11の挟搾周期を一定にし、ひき肉7の吐出量を変化させることによっても、ソーセージ320の長さlと重量を変更出来る。小リンク長さlであって小充填量の天然腸ソーセージを製造するには、ひき肉7の吐出量を減少させ、大充填量であって大リンク長さlのソーセージリンク320を形成するには、ひき肉7の吐出量を増加させればよい。ピンチャー部材による挟搾工程においては低充填度あるいは高充填度になった充填天然腸ケーシング11は、挟搾解除中に、充填天然腸ケーシングの充填度に見合った移動速度に変化する。その結果、適度な充填度を有したソーセージ320が形成されると同時に、その長さlと重量とが変化する。
【0057】
又、装置1において、一定のひき肉7の吐出量に対して、ピンチャー部材による充填天然腸ケーシング11の挟搾周期を変化させることによっても、ソーセージ320の長さlと重量を変更出来る。
【0058】
本発明において、伸縮性を持った天然腸ケーシングの使用にあっては、ピンチャー部材で挟搾されて移動している充填天然腸ケーシングに対する食品原料の吐出量に過不足があっても、天然腸ケーシングの伸縮がそのギャップを吸収するので、天然腸ソーセージリンクの長さと重量の変更幅を大きくできる。更にそれに加えて本例のように、充填ノズル3の先端部8の端面から、充填ノズル3の外径(例えばφ10mm)よりも長い位置(例えば11mm)に制動部材26が配設されているので、前記したそのギャップを更に吸収し得る。
【0059】
次に、図14A、図14B、図15及び図16を参照して、計量ポンプを具備することなく、充填ポンプ196に接続して使用するための製造装置1Aを説明する。装置1Aの本体ハウジング21Aは、装置1の本体ハウジング21における中間傾斜前面壁54を省いて、上部の平坦な前面壁51Aの外装前板部65Aと下部の前面壁55Aとを連続形成している。本体ハウジング21Aは、立設された平坦な外装前板部65Aと、特定部位としての一縁52Aから一体に連続して且つ外装前板部65Aと交差する方向に伸びて立設した連続的な平坦な外装側板67Aを有している。外装前板部65Aには厚板補強板66Aが、外装側板67Aには厚板補強板68Aが夫々張り合わされている。外装前板部65Aにはスピンドルハウジング31Aが、外装側板67Aには制動部材支持体24が、設けられている。本体ハウジング21Aの内部21AZの上部61Aには、中空スピンドル30Aのための電動モータ39が中間内部基板63A上に配設されている。下部62Aには、電動モータ39とリンク形成手段43用電動モータ44を制御する制御手段45Aが設けられている。制御手段45Aであるインバータ191とインバータ193は制御箱64Aに収容されている。
【0060】
図16を参照して、原料供給口部材244Aの一端部には、複数個の突起部241に取り外し自在に係合できる複数個の鰐部242が、そして、その他端部には、フランジ部243が設けられている。フランジ部243はクランプ246により充填ポンプ196に締結されている。原料漏出防止手段38Aは、スピンドルハウジング本体90Aに一体的に形成されたナット部93Aと筒体114Aとが螺合したねじ部92Aを有している。
【0061】
原料供給口部材244Aを用いずに、充填ポンプ196の一端面196Aに対して筒体114Aの環状一端面113Aを押圧・接触させることによって、原料漏出防止手段を構成しても良い。
【0062】
装置1及び1Aによれば、スピンドルハウジング31、31Aを外装前板部65、65Aに取付け、上部61、61Aに電動モータ39を配設し、電動モータ39の下方位置である下部62、62Aに制御手段45を配設したので、本体ハウジング21、21Aを小型にできる。それによって、充填ノズル3の床面FLからの高さを、充填ノズル3へのケーシング10装着作業を容易とする高さ(例えば1m)にできる。
【0063】
次に、本体ハウジングの外装前板部が鉛直面に対して傾斜して構成される別の形態の装置について説明する。図17に示す装置1Bにおいては、スピンドルハウジング31が取付けられた外装前板部65Bは、鉛直面VからE方向へ向って傾斜している。装置1Bは、スピンドルハウジング31と計量ポンプ34の分解組立作業性に優れる。これとは逆に、外装前板部65Bを鉛直面VからF方向へ向って傾斜させて構成しても良い。こうすると、外装前板部65Bからの排水がより容易となり、且つソーセージ原料の付着を減少できる。
【0064】
装置1、1A及び1Bに用いられるリンク形成手段の形態は、前述したリンク形成手段に限定されない。図18に示すリンク形成手段43Aは、一対の無端チェーン310a及び310bに一対のみのピンチャー部材306a及び306bを取り付けて構成されている。ピンチャー部材の取付け間隔Lを有した無端チェーンを連続一定速度で走行させることにより、捻り部12を有したリンク長さlのソーセージ320が形成される。
【0065】
また図19に示すように、一対の無端チェーン310a及び310bの夫々に等間隔Lで三個のピンチャー部材306a及び306b、307a及び307b並びに308a及び308bを取りつけてリンク形成手段43Bを構成してもよい。
【0066】
更に、図20及び図21に示すように、多角形状に配設した循環移動体に複数のピンチャー部材を取付けてリンク形成手段を構成してもよい。図20に示すリンク形成手段43Cにおいては、三個のスプロケットホイール312a及び312bに三角形状に掛け回された一対の無端チェーン310a及び310bの夫々に、三個のピンチャー部材306a及び306b、307a及び307b並びに308a及び308bが等間隔Lに取付けられている。図21に示すリンク形成手段43Dにおいては、四個のスプロケットホイール312a及び312bに四角形状に掛け回された無端チェーン310a及び310bの夫々に、4個のピンチャー部材306a及び306b、307a及び307b、308a及び308b並びに313a及び313bが等間隔Lに取付けられている。このように無端チェーンを多角形状にスプロケットに掛け渡して、ピンチャー部材の個数を増加すると、より小さいリンク長lのソーセージ320の形成に適する。
【0067】
上記したリンク形成手段43A、43B、43C及び43Dは、図10に示されたリンク形成手段43と同様な方法で、ソーセージ320のリンク長lとリンク重量の変更が可能である。
【0068】
図22と図23は、スピンドルハウジング31が取付けられた基面壁である上面壁58Cとしての基板である上板70Cを、水平に構成した本体ハウジング21Cを具備する装置1Cを示す。本体ハウジング21CはX1方向に水平に伸びた上板70Cと、上板70Cの特定部位としての一縁52Cから上板70Cと交差して鉛直下方に伸びた側面壁53Cとしての側板67Cと、前面壁51Cとしての前板65Cと、側面壁57Cと、後面壁60Cを具備している。本体ハウジング21Cは、装置1及び1Aと同様に、スピンドルハウジング31が取付けられた基板70Cの一縁から、制動部材支持体24を支持する側板67Cが交差して伸びているので、本体ハウジングの剛性が高く、且つその精度も高い。上板70Cには厚肉補強板66Cが、側板67Cには厚肉補強板68Cが夫々張り合わされている。本体ハウジング21Cは、装置1及び1Aと同様に、厚肉補強板を使うことによって、本体ハウジング21Cの前述した剛性と精度を更に高くできる。本体ハウジング21Cの内部21CZの上部61Cには中空スピンドル30を駆動するモータ39が、中間内部基板63Cの下方である下部62Cには制御手段45を収納した制御箱64が立設されている。上板70Cには、スピンドルハウジング31と計量ポンプ34が、側板67Cには制動部材支持体24がヒンジ機構22を介して、取付けられている。制動部材支持体24と、制動部材支持体24に固着されたリンク形成手段支持体198とは、ヒンジ機構22の軸心23を中心にR5方向に回動可能である。本例における装置1との同一符号は装置1と同じ構成を有するものなので、説明を省く。本装置21Cでは、制動部材支持体24が下方に向かってR5方向に揺動するので、充填ノズル3へ天然腸ケーシング10をより容易に装着できる。本例にあっても、前例の装置1、1Aと同様に、制動部材26と充填ノズル3との相対位置精度を高く確保でき、且つ、充填ノズル3の軸心2の方向に関した本体ハウジング21Cのサイズを小さくできる。制御箱64を図示した立設された状態から、制御箱64の上部64aを後面壁60Cへ向けて90度倒して、制御手段45を水平に配置すると、高さ方向に関した本体ハウジング21Cのサイズも小さくできる。
【0069】
上記の装置1においては、回転駆動軸129の回転によって制動部材26を回転させるようにしたが、これに代えて、図24及び図25に示すように、制動部材26を複数部位で回転自在に支持し、制動部材26を充填ノズル3によって回転させるようにしてもよい。24Aは、リンク形成手段支持体198が固着した制動部材支持体であって、充填ノズル3の先端部8が貫通する貫通孔201を有する制動部材支持板202と、制動部材26の周りに等角度間隔であって貫通孔201を取り囲んで配された複数個の支持体としての3個の溝付きローラ203と、溝付きローラ203を回転自在に支持する支持軸204と、3個の溝付きローラ203に支持される鍔205を有する中空ローラ206と、中空ローラ206の穴部207に制動部材26を固定する押え部材173、を具備している。制動部材支持板202は、ヒンジ機構22を介して側面壁53の外装側板67にR2方向に回動自在に支持されている。この様に本例の制動部材支持体24Aは、制動部材26を中空ローラ206によって複数部位で支持する。リンク形成手段支持体198には、図示ないが、上記の装置1と同様のリンク形成手段43が取付けられている。
【0070】
中空ローラ206の回転に対する溝付きローラ203からの抵抗が小さいので、充填ノズル3によって駆動される制動部材26は充填ノズル3と同期して回転する。本例においては、制動部材26を電動モータ39によって駆動する必要がないので、制動部材26のための駆動機構を具備する必要がなく、装置の大幅は簡素化が図れる。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば以下の効果がある。
1. 特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型であって、併せて高速運転を可能とするソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置を提供できる。
2. 特に天然腸ソーセージ製造に適した、小型であって、併せて高速運転可能とすると共に、衛生性に優れたソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置を提供できる。
3. 径のばらつきが特に大きな天然腸ケーシングを使用して、定量、適度な充填度のソーセージの高速生産を可能としたソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置を提供できる。
4. 特に天然腸ソーセージ製造に適したソーセージのリンク長さやリンクの充填重量を変更できるソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置とその小型な装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい例の正面説明図である。
【図2】図1に示す例の一方の側面説明図である。
【図3】図1に示す例の背面説明図である。
【図4】図1に示す例の平面説明図である。
【図5】図1に示す例の一方の側面上部説明図である。
【図6】図1に示す例の他方の側面上部説明図である。
【図7】図1に示す例の平面断面説明図である。
【図8】図1に示す例の平面一部断面説明図である。
【図9】図8に示すIX−IX線矢視断面説明図である。
【図10】図1に示す例のリンク形成手段の平面説明図である。
【図11】図10に示すリンク形成手段の側面断面説明図である。
【図12】図10に示すリンク形成手段の側面断面説明図である。
【図13】図10に示すリンク形成手段の動作説明図である。
【図14】Aは、本発明の好ましい他の例の正面説明図である。Bは、Aに示すI−I線矢視平面断面説明図である。
【図15】図14Aに示す例の一方の側面説明図である。
【図16】図14A に示す一部詳細平面断面説明図である。
【図17】本発明の好ましい更に他の例の側面説明図である。
【図18】本発明のリンク形成手段の好ましい他の例の平面説明図である。
【図19】本発明のリンク形成手段の好ましい更に他の例の平面説明図である。
【図20】本発明のリンク形成手段の好ましい更に他の例の平面説明図である。
【図21】本発明のリンク形成手段の好ましい更に他の例の平面説明図である。
【図22】本発明の更に好ましい例の正面説明図である。
【図23】図22に示す例の平面説明図である。
【図24】本発明の制動部材支持体の好ましい他の例の一部平面断面説明図である。
【図25】図24に示す例の一部側面説明図である。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置
2 軸心
3 充填ノズル
4 一端面
5 原料流入口
6 内部
7 ひき肉(食品原料)
8 先端部
9 原料吐出口
10 天然腸ケーシング(ケーシング)
10A 外面
11 充填天然腸ケーシング(充填ケーシング)
12 捻り部
21、21A、21B、21C 本体ハウジング
24 制動部材支持体
26 制動部材
30 中空スピンドル
31 スピンドルハウジング
52、52A、52C 一縁(特定部位)
65、65A、65B 外装前板部(前板、基板、前面壁、基面壁)
67、67A 外装側板(側板、側面壁)
67C 側板(側面壁)
70C 上板(基板、上面壁、基面壁)

Claims (16)

  1. 原料流入口から供給された食品原料を先端部よりも下流に向けて先端部から吐出して、食品原料が充填された充填ケーシングを先端部より下流に形成する充填ノズルと、
    充填ノズルを回転させる中空スピンドルと、
    先端部よりも原料流入口方向に設けられていて、充填ノズル上のケーシングの外面に係合する制動部材と、
    原料流入口から先端部へ向かう充填ノズルが伸びる方向と同方向へ伸びた基面壁と、原料流入口よりも下流の基面壁上の特定部位と交差して伸びた側面壁とを備えた本体ハウジングと、
    基面壁に取付けられた、中空スピンドルを回転可能に支持するスピンドルハウジングと、
    側面壁よりも下流で側面壁に対向した位置に配設されるように本体ハウジングの側面壁に支持されて設けられた、制動部材を充填ノズルに対して所定の位置に支持する制動部材支持体と、
    充填ノズルが伸びる上記方向と同方向に伸びて本体ハウジングの内部に配設された、制動部材を回転させるための回転駆動軸と、
    上記回転駆動軸の回転を制動部材に伝達する伝達機構と、
    を具備し、
    上記伝達機構は、上記回転駆動軸に連結可能な回転軸と、制動部材が取り付けられたプーリと、上記回転軸と該プーリとの間に張設された巻き掛け伝動体とを有しており、
    上記伝達機構の回転駆動軸は、側面壁よりも下流で側面壁に対向した位置に配設された制動部材支持体に回転可能に支持された制動部材を回転駆動するように構成されている、
    ソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  2. 基面壁に取付けられた、原料流入口に食品原料を供給する計量ポンプと、本体ハウジングの内部に配設された、計量ポンプを駆動するモータと、を更に具備する、請求項1に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造する装置。
  3. 本体ハウジングの基面壁が上下方向に伸びて設けられている、請求項1又は2に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造する装置。
  4. 本体ハウジングの内部に配設された、制動部材を回転させるための回転駆動軸を回転駆動するモータと、側面壁に設けられた、回転駆動軸の軸心周りで開口した貫通穴と、を具備する、請求項1から3のいずれか一項に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  5. 制動部材を回転させるための回転駆動軸を回転駆動するモータを制御する制御手段を更に具備しており、該モータは本体ハウジングの内部の上部に配設されており、制御手段は本体ハウジングの内部の下部に配設されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  6. 計量ポンプを駆動するモータを制御する制御手段を更に具備しており、該モータは本体ハウジングの内部の上部に配設されており、制御手段は本体ハウジングの内部の下部に配設されている、請求項2又は3に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造する装置。
  7. 充填ノズルの先端部よりも下流に向けて移動する直動領域を持つ循環移動体と、循環移動体に設けられて循環移動体と共に循環移動することによって回転している充填ケーシングを順次挟搾しながら直動領域に在る充填ケーシングを移動するピンチャー部材とを有して、挟搾された充填ケーシングの部位に捻り部を形成させて充填ケーシングをリンクに形成するリンク形成手段を更に具備し、上記循環移動体は互いに対向して配された一対の巻き掛け伝動体を具備し、ピンチャー部材は巻き掛け伝動体の夫々に設けられて一対を成している、請求項に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  8. 制動部材支持体はヒンジ機構を介して側面壁に取付けられていると共に、制動部材支持体の軸心周りに回動自在にヒンジ機構に支持されている、請求項に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  9. リンク形成手段を充填ノズルに対して所定の位置に支持するリンク形成手段支持体を更に具備る、請求項に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  10. リンク形成手段支持体は制動部材支持体に固着されている、請求項9に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造する装置。
  11. リンク形成手段は複数個のピンチャー部材が循環移動方向において等間隔で取付けられた無端状の巻き掛け伝動体が掛け回されていると共に、ピンチャー部材の取付け間隔よりも短い距離で配置されて巻き掛け伝動体に直動領域を構成させる2個の回転体を備えていて、充填ケーシングに対する一の挟搾に続く次の挟搾を、ピンチャー部材による上記一の挟搾が解除された状態で直動領域を移動する充填ケーシングの移動速度が変化可能であるように、当該一の挟搾の解除後に行うように構成されている、請求項7に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  12. 巻き掛け伝動体は前記2個の回転体を含む複数個の回転体にわたって多角形状に掛け回されていると共に、互いに対向して直動領域を構成するように一対を成して配されている、請求項11に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  13. 基面壁は連続な平坦外面を有して立設された平坦な前面壁からなり、側面壁は前面壁の一縁から連続してかつ前面壁と直交する方向に伸びた連続な平坦外面を有しており、側面壁には回転駆動軸の軸心周りで開口した貫通穴が設けられており、制動部材支持体はヒンジ機構を介して側面壁に取付けられていると共に制動部材支持体の軸心周りに回動自在にヒンジ機構に支持されており、本体ハウジングの内部の上部に回転駆動軸を回転駆動するモータを配設し、モータの下方位置である下部にモータを制御する制御手段が配設されている、請求項1に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品を製造する装置。
  14. 原料流入口に食品原料を供給する計量ポンプを更に備えており、スピンドルハウジングと計量ポンプとが前面壁上に取り付けられている、請求項13に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  15. 制動部材支持体は、制動部材支持体の軸心を通る充填ノズルの軸心に対する垂直線と充填ノズルの軸心との交点が充填ノズルの先端部と制動部材との間に位置するように配設されている、請求項8又は13に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
  16. 回転駆動軸と制動部材との間には、制動部材支持体が充填ノズルの先端部から下流へ制動部材支持体の軸心を中心に回動された状態で制動部材への回転伝達を解除するクラッチ機構が設けられている、請求項1又は13に記載のソーセージ等の捻り部を有したリンク状食品の製造装置。
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