JP4604411B2 - Plowing depth control device for power agricultural machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロータリ作業機等の耕深制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクタの後部に3点リンク機構を介在させてロータリ耕耘装置等を連結し、ロータリ耕耘装置の耕深が設定深さとなるようにこれを昇降制御するものが知られている。
【0003】
このような従来装置で一般的なものは、ロータリ耕耘装置の後部カバーの動きを電気的に検出し、トラクタ本機側のコントローラにその検出値をフィードバックさせて、予め設定した設定耕深値と耕深検出値とを比較させ、その差を解消する方向に油圧昇降機構を作動させてロータリ耕耘装置を昇降移動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような装置においては耕深制御を行なうにあたり、基準となる位置(高さ)を制御開始前に設定する必要がある。従来は、ロータリ耕耘装置をトラクタに装着後、油圧昇降機構を作動させて例えばロータリ耕耘装置の後部カバーがロータリ爪軸側に最接近し、これ以上動かない状態になったときの耕深センサの値をコントローラが読み込み、これを耕深ゼロ近傍値として記憶手段に記憶させていた。
【0005】
従来は、この基準値の読込みを、作業機をトラクタに連結すると共に、電装系のカプラー同士を連結したときに一度だけ行なえばよく、その読込みも、カプラーが装着されていない状態から装着された状態になったかどうか、例えば、耕深センサの検出電圧が0Vから5Vに変化したかどうかだけで判別でき、その判別後にロータリ耕耘装置を吊上げて耕深基準値を設定していたのであるが、所謂クイックヒッチを用いてロータリ耕耘装置をトラクタに連結する場合には、作業機の装着時に、作業機がほんとうに連結されたかどうかを判別する必要性があり、従来のように耕深センサの検出電圧が0Vから5Vに変化(あるいは5Vから0Vに変化)したから基準値を書き換えるという単純な方法では対応しきれなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記した問題点に鑑みて提案するものであって、次のような技術的手段を講じた。即ち、請求項1の発明は、トラクタ1に装備したクイックヒッチ機構14を介してロータリ作業機30を着脱自在に連結し、ロータリ作業機30側の後部カバー40の上下揺動をトラクタ1側の耕深センサ65に伝えてロータリ作業機30を自動的に昇降可能に構成したものにおいて、トラクタ1本体側には耕深制御用のコントローラ85を設け、このコントローラ85内には耕深基準値を記憶する記憶手段92を設け、前記コントローラ85はクイックヒッチ機構14からロータリ作業機30が外れたときの耕深センサ65の検出値を設定値として記憶し、かつ耕深センサ65の検出値がこの設定値未満のときロータリ作業機30はクイックヒッチ機構14に連結されたことと認識するよう構成し、該記憶手段92への基準値の書き換えはクイックヒッチ機構14で作業機30を連結後、作業機30を上昇させていく過程の最大上昇位置手前の位置で行なう構成とし、前記作業機30の上昇過程であってもコントローラ85は耕深センサ65が前記設定値以上を1秒未満の短時間検出するときは前記耕深基準値の書き換えを行わないよう構成したことを特徴とする移動農機における耕深制御装置とした。
【0007】
【0008】
前記構成による作用は次の通りである。平らな場所に置かれているロータリ作業機に対してクイックヒッチ機構を装備しているトラクタを後進させ、クイックヒッチ機構で作業機を吊り上げる。トラクタ本体に装備した耕深センサが、ロータリ耕耘装置の装着を検出し、その状態で油圧作動機構を働かせてロータリ作業機を上昇させる。
【0009】
リフト機構が作業機を吊上げる過程で最大上昇位置の手前の位置を耕深が浅い位置(耕深ゼロ近傍値)とみなしてこの検出値を基準値とし、コントローラの記憶手段に記憶させる。なお、作業機30の上昇過程であっても、耕深センサ65が設定値(例えば5V)以上を1秒未満の短時間検出するときは前記耕深基準値の書き換えを行わない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例に基づいて、この発明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、図6に示す符号1は従来周知のトラクタでミッションケース2内の変速装置(図示省略)を介して後輪3に変速した回転動力が伝達される。
【0011】
ミッションケース2の後上部には内部に油圧シリンダ4を有する油圧シリンダケース5が固着され、この油圧シリンダケース5にはリフトアーム7,7が回動自由に取付けられる。油圧シリンダ4内に作動圧油が供給されるとリフトアーム7,7が上方に回動し、逆に作動圧油を抜くとリフトアーム7,7が下降する。同図において符号8はトップリンクヒッチ、9はトップリンク、10はロワーリンク、11はリフトロッドである。トップリンク9、ロワーリンク10からなる3点リンク12には作業機を吊上げるためのクイックヒッチ14が着脱自在に取付けられている。
【0012】
クイックヒッチ14は作業機側のトップマスト16上部に設けられた係止ピン17を下から係止するフック状の上部係合部19とロータリ作業機側の連結用ピン20、20を係止する下部係合部22,22を備え、下部係合部22,22は後方が開口しており、この開口に作業機側の連結用ピン20,20が収まる。図2はクイックヒッチ14を正面から見たもので、山型をなす主フレーム部23は鋼製のパイプで形成され、左右を中間パイプ24で連結して主フレーム部23を補強している。
【0013】
中間パイプ24には一対の板体26,26が取付けられ、この板体26,26には自在継手28の後部を支える軸受部29が形成されている。軸受部29は左右に設けた軸31,31を中心として所定角度だけ前後方向に回動できるように支持され、中央部にはロータリ作業機30の入力軸32が嵌合できるスプライン孔33が形成されている。従って、クイックヒッチ14でロータリ作業機30を吊上げて作業機30を合体したときにはロータリ作業機30の入力軸32が前記スプライン孔33内に入り込み、トラクタ1のPTO軸34の回転動力が自在継手28、スプライン孔33、入力軸32を順次介してロータリ作業機30側に伝達されるように構成している。27はロワーリンク10を取付けるためのピンである。
【0014】
ロータリ作業機30は前記入力軸32からの動力を耕耘軸35に伝える伝動ケース36と、耕耘軸35に取付けられた複数個の耕耘爪38と、耕耘部の上方を覆う主カバー39と、主カバー39の後部に回動自在に枢着された後部カバー40等からなり、後部カバー40の上下揺動はロッド42、ベルクランク44を介してワイヤー46に伝達される。符号47はロータリ作業機30のコネクトパイプ、48はこのコネクトパイプ47に固着されたヒッチプレートである。左側のヒッチプレート48には側面から見て三角形状のプレート49が取付けられ、このプレート49には第1揺動部材50が支点ピン51によって前後回動可能に枢着されている。この第1揺動部材50の上部にはローラ53が取付けられ、下端には前記ワイヤー46の前端を取付けるピン55が固着され、第1揺動アーム50上部にはスプリング56の前端が係止され、このスプリング56の後端はロータリ作業機30側に固着されていて、第1揺動アーム50の上部が常時後方へ引き付けられるように付勢している。従って、耕深が浅くて後部カバー40が起立しているときは第1揺動部材50は後方に引かれて側方から見ると後傾姿勢にあり、耕深が深くなって後部カバー40が上動するとロッド42が押され、ベルクランク44が支点45を中心として反時計方向に回動され、その結果、ワイヤー46が後方に引っ張られて第1揺動部材50のローラ53部を前方に回動させるようにしている。
【0015】
一方、3点リンクヒッチ機構側であるクイックヒッチ14には、図2に示すように係止プレート57が主フレーム23の左下部に固着され、この係止プレート57に支点ピン58により第2揺動部材60が枢着されている。この第2揺動部材60の上部には側方から見て逆く字型に折曲した当接部60aが設けられ、この当接部60aに第1揺動部材50のローラ53が背面から当接するように構成している。
【0016】
第2揺動部材60の下端にはピン61が固着され、このピン61にワイヤー62の後端が連結されている。ワイヤー62の前端はトラクタ1の油圧シリンダケース5横に取付けた耕深センサであるポテンショメータ65のアーム66に連結される。アーム66はスプリング68により常時前側に向けて付勢されている。従って、第1揺動部材50のローラ53によって第2揺動部材60が後方から押される結果この第2揺動部材60がその回動支点であるピン58廻りに回動するとアーム66がスプリング68に抗しながら反時計方向に回動させられる。符号70は第2揺動部材60の反転(図6において時計方向の回動)を防止するストッパでこのストッパ70は前記係止プレート57から水平横向きに固着され、第2揺動部材60に泥が付着したり外力が作用する結果、これを時計方向に大きく回転させようとする力が作用してもストッパ70により規制するようにしている。このように第2揺動部材60を常時後傾姿勢に保持させてそれ自体の反転を防止することにより作業機連結時における第2揺動部材60の破損変形を防止する構成としている。
【0017】
図8と図9は第2揺動部材60とこれを支持する係止プレート57部分の詳細構造を示すもので、両者60,57には小さいボルトやドライバー等の細い棒材が挿通可能な通孔72,73が穿設されており、これらの通孔72,73が横から見て一致するようにワイヤー62の長さ調整を行う。即ち、係止プレート57の基部に締付されているアウタワイヤー62aのナット74,74を緩めてそのアウタワイヤー62aの位置を調整し、インナワイヤー62bの出代を調整して結果的には通孔72,73が重なるように調整する。通孔72,73が一致する位置が第2揺動部材60の姿勢が最適となる位置であり、第1揺動部材50側のローラ53が第2揺動部材60に的確に当接し、後部カバー40による耕深変化を正確に捉えて耕深センサ65に正確にフィードバックするように構成している。図8、図9において符号75はインナワイヤー62bの外周を覆うゴムブーツである。
【0018】
図10は後部カバー40の上下揺動をトラクタ1側の耕深センサ65に伝達する際のロッド42の位置を変更する場合について説明したものである。構成を簡単に説明すると、後部カバー40の後上部には上方に折曲した折返片77aを有する金具77をボルト76により固着し、主カバー39後端には側面視三角形状のブラケット78を固着している。このブラケット78には2つの通孔79,80を有する回動アーム82を軸支しこの通孔79,80のうちの1つと前記折返片77aとをロッド42で接続する構成としている。
【0019】
回動軸芯に近い通孔80を選択する場合は上記実施例のようにクイックヒッチ14を用いてロータリ作業機30を連結する場合であって、直装タイプ、換言するとクイックヒッチ14を用いずにロワーリンク10に直接ロータリ作業機30を連結して後部カバー40側のワイヤー46を直接トラクタ1の耕深センサ65に連結する場合には他方の通孔79を選択するようにしている。
【0020】
このようにロッド42の接続位置を変更することによりワイヤーの押し引き量を適正に保つことができ、直装タイプ、クイックタイプのいずれの方式にも部品の共用化を図って対応できる。次にこのロータリ作業機30の耕深制御系について説明する。
【0021】
図11は耕深制御系のブロック図であり、マイコンからなるコントローラ85の入力側にはセンサやスイッチ類の動作状況をチェックする際に入切りするチェックモードスイッチ86と耕深センサ65と耕深設定器88が接続されている。耕深設定器88はダイヤル形状をなし、「耕深ゼロ」の位置から「深い」状態までを8段階に設定でき、「深い」を通過して更に右方向に回すと耕深制御自体を停止させる「切り」位置が設定される。更にこのコントローラ85の入力側にはポジション設定器83とポジションセンサ84が接続されている。ポジション設定器83は油圧操作レバー6の回動基部に設けられ、ポジションセンサ84はリフトアーム7の回動基部に取り付けられている。油圧操作レバー6を前後方向に回動するとその設定された位置にリフトアーム7が回動するようにここにポジション制御系が構成される。
【0022】
一方、コントローラ85の出力側には作業機を上昇させるための上昇用比例ソレノイド89と作業機を下降させるための下降用比例ソレノイド90が接続されている。コントローラ85からの制御指令により上昇信号が出力されると上昇用比例ソレノイド89が励磁され、逆に下降信号が出力されると下降用比例ソレノイド90が励磁されてリフトアーム7を昇降回動させる。
【0023】
92は耕深基準値を記憶するための記憶手段であり、EEPROMのように電気的に書き換えが可能な手段がコントローラ85内に設けられており、後述するような方法で耕深基準値(例えば耕深ゼロ近傍値)を記憶する。なお、符号93はコントローラ85に接続されたブザーである。このブザー93は耕深センサ65の初期値調整時に用いるものである。
【0024】
即ち、この実施例における耕深センサ65はトラクタ1本機側にあり、クイックヒッチ機構14を介して作業機を連結し、作業機側の後部カバー40の動きを前記耕深センサ65にワイヤー46,62を介して伝える構成であるから、そのフィードバックが正確に行なわれるためにはワイヤー46,62の長さ調整が不可欠となる。そこで、この実施例においては、その調整作業が可能か否かを作業者に知らせるために次のような操作を行なわせるようにしている。
【0025】
そのために、クイックヒッチ14で作業機を吊上げた後、まず作業者はチェックモードスイッチ86を入りにし、ついで耕深設定器88をダイヤル2〜4の範囲に合わせる。このとき、ブザー93が鳴動するようであれば耕深センサ65の調整が可能である。ブザー93が鳴動しない場合には、耕深センサ65の初期調整が行なえないため、後部カバー40を垂れ下げた状態でワイヤー46,62の長さを調整する。従来は、作業者が調整作業を行なうときにマイコンチェッカーを作業機のところに持ってきてそれを操作してマイコンチェッカーの数値を見ながら耕深センサ65の値が適切な範囲に入るように調整しなければならなかったが、この装置ではブザー93が鳴れば調整範囲に入っていることが作業者に認識できるため調整が簡単で便利である。
【0026】
なお、この実施例ではクイックヒッチ14からロータリ作業機30が外れたときの耕深センサ65の検出値が電圧で示すと5Vとなるように設定してあり、クイックヒッチ14でロータリ作業機30を吊上げ、第1揺動部材50のローラ53が第2揺動部材60の当接部60aを後方から僅かに押すことによってワイヤー62が引かれ、耕深センサ65のアーム66が僅かに後方に回動すると設定値としての5V未満となり、作業機が連結されたことをコントローラ85に認識させる。
【0027】
チェックモードスイッチ86を入りにし、耕深設定器88をダイヤル2〜4の範囲に合わせ、このとき、ブザー93が鳴動するようであれば耕深センサ65の調整が可能である。次に基準値(例えば耕深ゼロ近傍値)の設定と書き換えの方法について説明する。
【0028】
この実施例においてはクイックヒッチ14でロータリ作業機30を連結し、リフトアーム7の最大上昇位置から10度下位の位置まで1回だけ上昇させたときの耕深センサ65値を耕深基準値として捉え、この耕深センサ値を記憶手段92に書き込むようにしている。図12は書き換えのタイミングを示すタイムチャートであるが、キースイッチをONにしてコントローラ85の電源をONにし、1回目の上昇出力があったときでリフトアーム7の最大上昇位置手前(10度下位)をリフトアーム7が通過した際の耕深センサ65値を読み込み、この耕深センサ値を耕深基準値(耕深ゼロ近傍値)として記憶手段92に書き込むようにする。なお、耕深ゼロの位置はその記憶位置より後部カバー40が僅かに上方に回動した位置としている。
【0029】
また、最大上昇位置の手前での耕深センサ値を読み込むようにした理由は、最大上昇位置で読み込むように設定すると、後部カバー40が上限位置で停止した瞬間に後部カバー40がその衝撃で振動し、その振動が耕深センサ65にフィードバックされて安定した基準値の書き換えが行なえないためである。
【0030】
なお、次のような場合は、耕深センサ値を書き換えないようにした。即ち、耕深センサ値が例えば5Vを越えるような場合である。この場合はロータリ作業機30がクイックヒッチ14から外れた状態にあるためであり、このような場合は書き換えの必要性がない。2番目は耕深センサ値が設定値としての5V以上でこれが1秒未満のような短時間の場合である。この場合は吊上げたロータリ作業機30が激しく振動するような場合であり、この場合も書き換えを禁じた。3番目は書き換えようとする値が現在記憶された耕深センサ値に対して極めて微小な値、例えば現在の耕深記憶値に対して書き換え予定値が5ビット以下の場合である。このような場合は変更量が少なく制御性能上ほとんど影響がないので書き換えをしないようにしている。
【0031】
次に、図6、図7を用いてクイックヒッチ14を用いてロータリ作業機30を着脱するときの作用を簡単に説明する。平らな地面に置かれたロータリ作業機30を装着するときには、図示を省略したクイックヒッチ14のロックを解除し、リフトアーム7,7を下降させてトラクタ1を後進させる。
【0032】
そして、クイックヒッチ14の上部係合部19をロータリ作業機30のマスト16の下に潜り込ませ、マスト16側の係止ピン17を掬い上げるようにリフトアーム7,7を上昇回動させる。すると、図7に示すようにロータリ作業機30は係止ピン17を中心として時計方向に回動し、下部係合部22,22にロータリ作業機30の連結ピン20,20が後方から入り込む。この状態で図示外のロック装置を作動させてトラクタ1と作業機30との連結を完了する。
【0033】
このとき、トラクタ1のPTO軸34とロータリ作業機30側の入力軸32との連結も自動的に行われるため、PTO軸34を回転させながらトラクタ1を前進させるとロータリ作業機30の耕耘軸35が回転して耕耘爪38で土壌は耕起されることになる。
【0034】
耕耘作業を開始して耕深が次第に深くなってゆくと後部カバー40が土壌により持ち上げられ(図7の仮想線)、その動きはロッド42、ベルクランク44、ワイヤー46を介して第1揺動部材50に伝達される。ワイヤー46が後方に引かれることによって第1揺動部材50のローラ53は前方に回動し、ローラ53は第2揺動部材60の当接部60aを押してこれを反時計方向に回動させる。そして、耕深の増加と共に第2揺動部材60が押されるとワイヤー62を引っ張り、耕深センサ65のアーム66を回動させ、耕深が深くなっていることを図示外のコントローラに伝える。コントローラはその変化を読み取って油圧シリンダ4内に作動圧油を供給し、設定耕深になるまでリフトアーム7,7を上昇回動させる。このようにして、耕深制御を実行するものである。なお、トラクタ1にロータリ作業機30を連結するにあたって、第2揺動部材60は係止プレート57に固着された反転防止用のストッパ70によってそれ自体の反転が防止されているので、作業者の手が当たったり、泥などが付着してこれを下向き(図6で時計方向)に回動させようとしてもその動きはこのストッパ70で阻止され、このため、第2揺動部材60は常に後傾姿勢を維持して作業機30側の第1揺動部材50との連繋を可能にする。
【0035】
そして、ロータリ作業機30を取り外す場合は、上記と逆の操作を行えばよく、ロック装置(図示省略)を解除してリフトアーム7,7を下降側に操作すれば簡単にロータリ作業機30側の係止ピン17と下部の連結ピン20,20がクイックヒッチ14から外れる。
【0036】
最後に図13乃至図15について説明する。図13、図14は先に説明したロータリ作業機30の要部の構成について説明したものである。前記実施例と構成が一致若しくは類似するものには同一の符号を付け、新規な構成部分だけ別符号を付けた。
【0037】
ロータリ作業機30の片側ヒッチプレート48を挟んで外側には側面視三角形状のプレート49が配置され、ヒッチプレート48の内側には第1揺動部材50を支持する側面視が略く字型形状のプレート97がピン98とボルト99により固定されている。後部カバー40の動きを前記第1揺動部材50に伝達するワイヤー46は図13に示す如く平面から見ると逆S字形状となるように配設されており、このワイヤー46の中間部はコネクトパイプ47下部に取り付けたクランプ100によりワイヤー46自体の垂れ下がりを防止する構成としている。図14において符号101はピン、102はスプリング、103はナットである。
【0038】
上記においてワイヤー46を比較的長くしかも逆S字形状に支持することによって後部カバー40が回動したときのワイヤー46のつっぱりを防ぐことができる。従って、後部カバー40の回動は円滑となり、ケーブルが切れたりする恐れがなく耕深制御の作動が確実になる。
【0039】
特にこの実施例で説明したように三角形状のプレート49と略く字状プレート97はロータリ作業機30のヒッチプレート48を挟み込んでボルト99、ピン98で固定する構成としたので、プレート97に固着された連結ピン20と第1揺動部材50との位置関係が正確となり、ワイヤー46の引張量も安定し精度の良い耕深制御が行なえる。
【0040】
図15は耕深センサを用いて耕深制御を行なう際に前記クイックヒッチ14を用いることができないロータリ作業機に対応する方法について説明したものである。この図で示す制御系の特徴はクイックヒッチ14で作業機を連結する第1の制御系と、作業機をトラクタに連結した後に電装カプラーをオペレータが直接コントローラに接続する第2の制御系とを設けた点である。
【0041】
このためコントローラ85と耕深センサ65との間に着脱分離可能なカプラー110を設けている。カプラー110は雄カプラー110aと雌カプラー110bとからなり、クイックヒッチ14に対応できない全く別のロータリ作業機の場合にはこのカプラー110を分離し、コントローラ85側の雄カプラー110aをロータリ側カプラー120の雌カプラー120bに合体させる構成としている。この場合には耕深センサ130はロータリ側に設けられており、後部カバーの動きを耕深センサ130に伝え、その信号をハーネスを介してコントローラ85にフィードバックする。
【0042】
このような構成とすればクイックヒッチ14がなく、これまで装着していた作業機とは全く別のものであってもその作業機に耕深センサと分離可能なカプラーさえ存在すればその作業機の耕深制御が行なえる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、前記の如く、トラクタ1に装備したクイックヒッチ機構14を介してロータリ作業機30を着脱自在に連結し、ロータリ作業機30側の後部カバー40の上下揺動をトラクタ1側の耕深センサ65に伝えてロータリ作業機30を自動的に昇降可能に構成したものにおいて、トラクタ1本体側には耕深制御用のコントローラ85を設け、このコントローラ85内には耕深基準値を記憶する記憶手段92を設け、前記コントローラ85はクイックヒッチ機構14からロータリ作業機30が外れたときの耕深センサ65の検出値を設定値として記憶し、かつ耕深センサ65の検出値がこの設定値未満のときロータリ作業機30はクイックヒッチ機構14に連結されたことと認識するよう構成し、該記憶手段92への基準値の書き換えはクイックヒッチ機構14で作業機30を連結後、作業機30を上昇させていく過程の最大上昇位置手前の位置で行なう構成としたから、耕深基準値の書き換えが円滑にしかも安定的に行える。即ち、最大上昇位置で読み込むように設定すると、後部カバー40が上限位置で停止した瞬間に後部カバー40がその衝撃で振動し、その振動が耕深センサ65にフィードバックされて安定した基準値の書き換えが行なえない欠点を解消できる。
【0044】
また前記作業機30の上昇過程であってもコントローラ85は耕深センサ65が前記設定値以上を1秒未満の短時間検出するときは前記耕深基準値の書き換えを行わないよう構成したから、吊上げたロータリ作業機30が激しく振動するような場合には書き換えをしない。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】 3点リンクヒッチ機構(クイックヒッチ)の側面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 ロータリ作業機の上部の側面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 要部の拡大側面図である。
【図6】 トラクタとロータリ作業機の側面図である。
【図7】 トラクタとロータリ作業機の側面図である。
【図8】 要部の分解斜視図である。
【図9】 一部を切り欠いた要部の拡大側面図である。
【図10】 要部の分解斜視図である。
【図11】 制御ブロック図である。
【図12】 タイムチャートである。
【図13】 要部の斜視図である。
【図14】 要部の斜視図である。
【図15】 制御系のブロック図である。
【符号の説明】
1 トラクタ
2 ミッションケース
3 後輪
4 油圧シリンダ
14 クイックヒッチ機構
30 ロータリ作業機
34 PTO軸
39 主カバー
40 後部カバー
50 第1揺動部材
60 第2揺動部材
85 コントローラ
86 チェックモードスイッチ
88 耕深設定器
92 記憶手段
93 ブザー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tilling depth control device such as a rotary working machine.
[0002]
[Prior art]
There is known a structure in which a rotary tiller is connected to a rear part of a tractor via a three-point link mechanism, and the rotary tiller is controlled to be set at a set depth.
[0003]
Such a conventional device is generally detected by electrically detecting the movement of the rear cover of the rotary tiller and feeding back the detected value to the controller on the tractor main unit side. The rotary tilling device is moved up and down by comparing the plowing depth detection value and operating the hydraulic lifting mechanism in a direction to eliminate the difference.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in such an apparatus, when performing plowing depth control, it is necessary to set the reference position (height) before starting the control. Conventionally, after the rotary tiller is mounted on the tractor, the hydraulic lifting mechanism is operated and, for example, the rear cover of the rotary tiller comes closest to the rotary claw shaft side and does not move any further. The value was read by the controller and stored in the storage means as a value near the tillage depth of zero.
[0005]
Conventionally, this reference value can be read only once when the work implement is connected to the tractor and the electrical couplers are connected to each other, and the reading is also performed from the state where the coupler is not attached. Whether or not, for example, whether the detection voltage of the tilling depth sensor has changed from 0V to 5V can be determined, and after the determination, the rotary tilling device was lifted to set the tilling depth reference value. When a rotary tiller is connected to a tractor using a so-called quick hitch, it is necessary to determine whether the work implement is really connected when the work implement is mounted. Since the voltage has changed from 0V to 5V (or from 5V to 0V), the simple method of rewriting the reference value cannot cope with it.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been proposed in view of the above-mentioned problems, and has taken the following technical means. That is, according to the first aspect of the present invention, the
[0007]
[0008]
The effect | action by the said structure is as follows. A tractor equipped with a quick hitch mechanism is moved backward against a rotary work machine placed on a flat place, and the work machine is lifted by the quick hitch mechanism. The plowing depth sensor installed in the tractor body detects the mounting of the rotary plowing device, and in this state, activates the hydraulic working mechanism to raise the rotary working machine.
[0009]
In the process of lifting the work implement by the lift mechanism, the position before the maximum ascent position is regarded as a position where the tilling depth is shallow (a value near zero tilling depth), and this detected value is used as a reference value and stored in the storage means of the controller. Even if the
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below based on the embodiments shown in the drawings. First, in terms of configuration,
[0011]
A
[0012]
The
[0013]
A pair of
[0014]
The
[0015]
On the other hand, on the
[0016]
A
[0017]
8 and 9 show the detailed structure of the second swinging
[0018]
FIG. 10 illustrates the case where the position of the
[0019]
When the through
[0020]
Thus, by changing the connection position of the
[0021]
FIG. 11 is a block diagram of the tilling depth control system. On the input side of the
[0022]
On the other hand, an ascending
[0023]
[0024]
That is, the working
[0025]
For this purpose, after lifting the work implement with the
[0026]
In this embodiment, when the
[0027]
If the check mode switch 86 is turned on and the tilling
[0028]
In this embodiment, the
[0029]
The reason for reading the tilling depth sensor value before the maximum ascent position is that if the reading is set at the maximum ascent position, the
[0030]
In the following cases, the tilling depth sensor value was not rewritten. That is, this is a case where the tilling sensor value exceeds 5V, for example. This is because the
[0031]
Next, the operation when the
[0032]
Then, the upper engaging
[0033]
At this time, since the connection between the
[0034]
When plowing work is started and the plowing depth is gradually increased, the
[0035]
When the
[0036]
Finally, FIGS. 13 to 15 will be described. FIG. 13 and FIG. 14 explain the configuration of the main part of the
[0037]
A
[0038]
By supporting the
[0039]
In particular, as described in this embodiment, the
[0040]
FIG. 15 illustrates a method corresponding to a rotary work machine in which the
[0041]
Therefore, a
[0042]
With such a configuration, there is no
[0043]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, as described above, the
[0044]
Even if the working
[0045]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a three-point link hitch mechanism (quick hitch).
FIG. 2 is a front view of FIG.
FIG. 3 is a side view of the upper part of the rotary working machine.
4 is a front view of FIG. 3. FIG.
FIG. 5 is an enlarged side view of a main part.
FIG. 6 is a side view of a tractor and a rotary work machine.
FIG. 7 is a side view of a tractor and a rotary work machine.
FIG. 8 is an exploded perspective view of a main part.
FIG. 9 is an enlarged side view of a main part with a part cut away.
FIG. 10 is an exploded perspective view of a main part.
FIG. 11 is a control block diagram.
FIG. 12 is a time chart.
FIG. 13 is a perspective view of a main part.
FIG. 14 is a perspective view of a main part.
FIG. 15 is a block diagram of a control system.
[Explanation of symbols]
1 Tractor
2 mission case
3 Rear wheels
4 Hydraulic cylinder
14 Quick hitch mechanism
30 Rotary work machine
34 PTO axis
39 Main cover
40 Rear cover
50 First swing member
60 Second swing member
85 controller
86 Check mode switch
88 Working depth setting device
92 Memory means
93 Buzzer
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