しかしながら、端末装置のモニタ上でプリント予定の各画像データに対する色補正等の微調整が行なわれた後、プリンタによる画像データのプリント処理が開始され、全画像データ分が終了するまで時間を要することから多数のオーダに対して順次プリント処理を実行させている場合、プリント処理後の排出されたオーダ毎の写真の束との関係が不明確になりがちとなり、排出された写真の束に誤った送付状を添付するおそれが生じるという問題点があった。
本発明はこのような問題点を解消するためになされたものであり、オーダ毎の写真の束との関係付けが確実となるように送付状の作成を行なわせることのできる写真処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る写真処理装置は、顧客端末装置からネットワーク上のサーバを介して撮影写真の画像データ及び写真プリントの注文内容に関する注文データをプリント要求として受信し、前記画像データに対するプリント処理を前記注文データに従って実行し、プリント写真の束を前記プリント要求毎に仕分けして、対応するトレイに排出する写真処理装置であって、前記サーバから前記プリント要求を受け付けることに応じて顧客の宛先と宛名とを少なくとも含む顧客データを受け付ける受付手段と、受け付けた顧客の宛先及び宛名の両データを表示枠が設定されたテンプレート画像と合成して送付状画像を作成する送付状画像作成手段と、前記送付状画像をプリントして送付状を作成し、作成した送付状を、顧客のプリント要求における前記画像データをプリントして作成されたプリント写真とともに、前記顧客のプリント要求に対応するトレイへ排出するプリント制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る写真処理装置は、請求項1記載の写真処理装置において、少なくとも宛先及び宛名の表示枠が形成可能なテンプレート画像を記憶するテンプレート記憶手段と、前記テンプレート画像に表示枠を設定する表示枠設定手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に係る写真処理装置は、請求項1または2記載の写真処理装置において、前記表示枠の位置をテンプレート上の所望位置に設定する位置設定手段を備えることを特徴とする。
請求項4に係る写真処理装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の写真処理装置において、前記表示枠の大きさを所望の大きさに設定するサイズ設定手段を備えることを特徴とする。
請求項5に係る写真処理装置は、請求項1記載の写真処理装置において、前記テンプレート画像には、表示枠が予め設定されており、前記表示枠は、前記所定の窓付き封筒の窓位置と対応して前記テンプレート上での位置が予めデフォルトとして設定されていることを特徴とする。
請求項6に係る写真処理装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の写真処理装置において、前記テンプレート記憶手段は、複数種類のテンプレート画像を格納していることを特徴とする。
請求項7に係る写真処理装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の写真処理装置において、前記送付状画像を所定の窓付き封筒のサイズに対応するサイズでプリントすることを特徴とする。
請求項8に係る写真処理装置は、請求項1〜7のいずれかに記載の写真処理装置において、前記送付状プリント処理手段は、送付状画像を対応するプリント処理の前後の一方時点で実行することを特徴とする。
請求項1に係る写真処理装置によれば、顧客端末装置からのプリント要求を受信する際に、受付手段によって顧客の宛先、宛名を少なくとも含む顧客データが受け付けられ、送付状画像作成手段によってテンプレート画像に設定された表示枠に顧客の宛先及び宛名の両データが合成されて送付状画像が作成される。
このようにして作成された送付状画像は、プリント処理手段によって送付状としてプリントされ、顧客のプリント要求における画像データがプリントされて作成されたプリント写真とともに、顧客のプリント要求に対応するトレイへ排出される。
これにより、写真及び送付状をオーダ毎に作成し、仕分けすることができ、写真と送付状との照合が不要となり、作業効率を高めることができ、かつ、誤配送の防止をすることができる。
請求項2に係る写真処理装置によれば、少なくとも宛先及び宛名の表示枠が形成可能なテンプレート画像を記憶するテンプレート記憶手段と、前記テンプレート画像に表示枠を設定する表示枠設定手段とを備えるので、テンプレート上の表示枠の配置等が設定可能となり、ユーザ所望の様々なタイプの送付状の作成が可能となる。
請求項3に係る写真処理装置によれば、表示枠設定手段は、表示枠の位置をテンプレート上の所望位置に設定する位置設定手段を備えるので、写真を封入する窓付き封筒のサイズ、形及び窓の位置等に応じて、表示枠を適切な位置に配置することができる。
請求項4に係る写真処理装置によれば、前記表示枠の大きさを所望の大きさに設定するサイズ設定手段を備えるので、写真を封入する窓付き封筒の窓のサイズ等に応じて、適切な大きさの表示枠を設定することができる。
請求項5に係る写真処理装置によれば、テンプレート画像には、表示枠が予め設定されており、前記表示枠は、所定の窓付き封筒の窓位置と対応して前記テンプレート上での位置が予めデフォルトとして設定されているので、テンプレート画像上に表示枠を設定しなくても、窓付き封筒の窓位置に対応した適切な位置に宛先,宛名を設定することができ、送付状を容易に作成することができる。
請求項6に係る写真処理装置によれば、テンプレート記憶手段は、複数種類のテンプレート画像を格納しているので、写真を封入する窓付き封筒の種類に応じた様々なタイプの送付状が作成可能となる。
請求項7に係る写真処理装置によれば、送付状画像を所定の窓付き封筒のサイズに対応するサイズでプリントするので、窓付き封筒に封入可能なサイズの送付状を得ることができる。
請求項8に係る写真処理装置によれば、送付状プリント処理手段は、送付状画像を対応するプリント処理の前後の一方時点で実行するので、例えば、印画紙を画像が形成された面を下向きの状態で排出するフェイスダウン方式を採用した場合は、撮影写真の画像データのプリント処理前に送付状画像のプリント処理を実行し、印画紙を画像が形成された面を上向きの状態で排出するフェイスアップ方式を採用した場合は、撮影写真の画像データのプリント処理後に送付状画像のプリント処理を実行することで、排出された写真の束及び送付状を並び替えることなく送付状を写真の束の表紙とすることが可能となる。これにより、写真の束及び送付状を排出された状態でそのまま窓付き封筒に封入することによって郵送可能な状態とすることができ、作業効率をより改善することができる。
本発明の写真処理装置が適用される写真処理システムの一実施形態について説明する。図1は写真処理システムの概略構成を示す図である。図1において、サーバ1は、ネットワーク回線の一例であるインターネット2を介して各ラボ店の写真処理装置A,B,Cに接続され、各写真処理装置A,B,Cは、ラボ端末装置3A,3B,3Cと、これらにそれぞれ接続されるディジタルプリンタ4A,4B,4Cとを有している。サーバ1は、インターネット2を介して顧客端末装置5A,5Bから撮影写真の画像データ及び写真プリントの注文内容に関する注文データをプリント要求として受信する受信部と、受信データを一時的に記憶するデータ記憶部と、顧客により指定されたラボ店の端末装置を検索する検索部と、検索されたラボ端末装置に画像データ及び注文データを送信する送信部とを備える。注文データは、顧客端末装置5A,5Bの入力部によって入力されたデータであり、写真のプリントサイズ,枚数、ラボ店等の注文内容データ及び顧客の郵便番号,住所(宛先),氏名(宛名)及び電話番号等の顧客データが含まれている。
図2はラボ端末装置3A及びデジタルプリンタ4Aからなる写真処理装置の一実施形態を示す外観構成図である。ラボ端末装置3Aは、メモリカードなどの記録媒体に記憶された画像データを読み込むための画像データ読み取り部31と、フィルムや印画紙上に形成された画像を直接読み込むためのスキャナ32と、読み込んだ画像やインターネット2上のサーバ1にアクセスする際の操作画面などを表示するための表示部33と、所定の画像処理やプリント処理の指示を入力するためのキーボード、マウス等の入力部34、及び画像データ及び露光ユニットを制御するための制御データをデジタルプリンタ4Aに出力したり、インターネット2を介してサーバ1と画像データ等の送受信を行う通信部35等とを備える。
デジタルプリンタ4Aは、それぞれ幅の異なる複数種類(例えば2種類)の長尺印画紙を巻回収納したマガジン41,42と、該マガジン41または42から引き出した印画紙を所定サイズに切断し、切断された印画紙片上にラボ端末装置3Aから送信された画像(画像データ)を露光する露光部43と、露光された印画紙片を現像、漂白、定着及び安定化処理する現像処理部44と、現像された印画紙片を乾燥する乾燥部45と、乾燥された印画紙片をオーダ単位に仕分けて排出するソータ46等で構成されている。
ソータ46は、搬送部460及び載置部470を備える。乾燥部45により乾燥された印画紙は、乾燥部45上部の排出口451からA方向に排出され、搬送部460上に順次落下される。搬送部460は周回回転可能なベルトコンベア401を有し、図略のベルト駆動部(モータ等)により印画紙が排出口451から排出される毎に順次A方向に直交するB方向に印画紙を搬送する。
載置部470は、チェーン駆動で上下方向に循環される複数のトレイ471を有する循環式トレイを有する。載置部470上部に設けられたガイド板472は、ベルトコンベア461の下流端部461aに搬送された印画紙に当接し、印画紙を載置部470の内の一つのトレイ471上に落下させる。載置部470は、一つのトレイ471上に1オーダー分の印画紙が積載される毎に図略のトレイ駆動部により、トレイ471をD方向(下方向)に1トレイピッチ分だけ移動する。その結果、載置部470の各トレイ471にオーダ単位に仕分けされた印画紙片の束がストックされる。なお、ここでは、載置部470として循環式トレイタイプを採用しているが、これに限定されず、ベルトコンベア461の下流端部461a側にベルトコンベア461と直交する第2のベルトコンベアを設け、第2のベルトコンベアに1オーダ分の印画紙が積載されると、第2のベルトコンベアを所定量だけ移動させることによってオーダ単位での仕分け処理を行なうようにしてもよい。
デジタルプリンタ4Aは、印画紙片を画像が形成された面を下向きの状態でソータ46に排出するフェイスダウン方式と、画像が形成された面を上向きの状態でソータ46に排出するフェイスアップ方式のいずれのタイプも採用可能にしている。
図3はラボ端末装置3Aの構成を示すブロック図である。制御部36には、図2に示す画像データ読み取り部31、スキャナ32、表示部33、入力部34及び通信部35が接続されている。制御部36は、CPU(Central Processing Unit)、写真処理装置の各種動作を制御するプログラム、各画面データ等必要な各種データを予め記憶するROM(Read Only Memory)を有すると共にデータ記憶部360及びデータ処理部370を備えている。データ記憶部360は、RAM(Random Access Memory)から構成されており、プリントされた写真に添付する送付状のひな型であるテンプレートを記憶するテンプレート記憶部361と、ユーザの入力部34の操作によってテンプレート上に文字を入力するための設定形状、例えば矩形の文字枠が作成される毎に、作成された文字枠のテンプレート上の位置データを記憶する枠配置記憶部362と、ユーザの入力部34の操作によって入力された挨拶文,宣伝広告文等の入力文字列データを記憶する入力文字列記憶部363と、文字枠に設定する文字データを文字枠に適した大きさの文字データに変換する文字拡縮機能の設定データや、文字枠に表示された文字列データに予め設定された特定の文字列(以下、「特定文字列」という)が含まれる場合に、この特定文字列を、注文データ記憶部364に記憶される顧客データに含まれる氏名等の文字に置換する特定文字列変換機能の設定データを記憶する文字処理データ記憶部364と、サーバ1から送信される注文データを記憶する注文データ記憶部365と、サーバ1から送信される画像データを記憶する画像データ記憶部366とからなる。
図4(a)は、枠位置記憶部362に記憶される枠位置データに含まれるデータ構造図の一例である。枠位置データは、テンプレート上での文字枠の左端位置を示す「枠左端位置データ」と、上端位置を示す「枠上端位置データ」と、右端位置を示す「枠右端位置データ」と、下端位置を示す「枠下端位置データ」とを含んでいる。ここでは、テンプレートの左上端位置を原点として、横X軸と縦Y軸とをとっている。この場合は、「枠左端位置データ」を文字枠の左端位置のX座標で表し、「枠上端位置データ」を文字枠の上端位置のY座標で表し、「枠右端位置データ」を文字枠の右端位置のX座標で表し、「枠下端位置データ」を文字枠の下端位置のY座標で表すことができる。以下、枠左端位置データのX座標及び枠上端位置データのY座標を「開始点座標データ」といい、枠右端位置データのX座標及び枠下端位置データのY座標を「終点座標データ」という。
データ処理部370は、顧客端末装置5A,5Bからネットワーク2上のサーバ1を介して撮影写真の画像データ及び注文データをプリント要求として受信した際に、画像データ及び注文データをそれぞれ画像データ記憶部366及び注文データ記憶部365に所定のデータの下に関連付けて記憶するプリント要求受付部371と、ユーザの入力部34の操作によってテンプレート記憶部361に記憶される複数のテンプレートから所望のテンプレートを選択するテンプレート選択部372と、ユーザの入力部34の操作によってテンプレート上に文字枠を作成すると共に枠位置データを生成する文字枠作成部373と、注文データ記憶部365に記憶された顧客データのうち郵便番号、住所、氏名のデータを読み出し、後述する所定の編集処理を行う送付先データ処理部374と、ユーザの入力部34の操作によって入力された文字列を入力文字列記憶部363に記憶すると共に表示部33に表示し、表示された文字列に対し所定の編集処理を行う入力文字列処理部376と、テンプレート上に作成された文字枠内に郵便番号、住所、氏名の文字データを設定し、テンプレート画像と文字画像を合成し、送付状画像を作成する合成部379と、注文データに含まれるプリントサイズ及び枚数等に従って、デジタルプリンタ4Aにプリント処理を実行させるプリント制御部380と、プリント要求として受信した撮影写真の画像データ及び注文データやプリント処理を行う際の各種指示を入力するための操作画面を表示部33に表示する表示制御部381とを備える。また、プリンタ制御部380は、合成部379によって作成された送付状画像をプリント要求に対するプリント処理の前後一方に含め、1頁目または最終頁のプリント対象データとしてデジタルプリンタ4Aに送信する。
送付先データ処理部374は、テンプレート上の文字枠のサイズに適合するフォントサイズを決定するフォントサイズ決定部375を有し、フォントサイズ決定部375で決定した大きさの文字を作成する文字拡縮機能を有するものである。フォントサイズ決定部375は、枠配置記憶部362に記憶される枠位置データの上端位置データと下端位置データの差から文字枠の縦サイズを算出すると共に、文字処理データ記憶部364に記憶される文字拡縮機能の設定データに基づき、当該文字枠のサイズに応じてフォントサイズを決定するものである。文字処理データ記憶部364には、文字拡縮機能の設定データとして、文字枠の縦サイズと文字枠に嵌め込まれる文字のフォントサイズとを対応付けしたフォントサイズテーブルが格納されている。
入力文字列処理部376は、ユーザの入力部34の操作によって入力された入力文字列の中から予め設定された特定文字列を検索する特定文字検索部377と、文字処理データ記憶部364に記憶されている特定文字変換テーブルに基づき、特定文字検索部377によって検索された特定文字列を顧客データに含まれる氏名等の文字に置換する文字変換部378とを備える。ここで、図4(b)は、文字処理データ記憶部364に記憶される特定文字変換テーブルの一例を説明するための図である。顧客データに含まれる氏名、郵便番号等の各データに対応する特定文字列は予め設定されており、例えば、郵便番号、住所、氏名に対応する特定文字列は、それぞれ「XXXX」,「YYYY」,「ZZZZ」であり、プリントサイズ、注文枚数及びインデックスの枚数に対応する特定文字列は例えば「AA」,「BB」,「CC」である。なお、ここでの特定文字列は一例であって、他の文字列からなる特定文字列を用いて氏名、郵便番号等の各データを特定することもできる。また、これ以外にも電話番号、注文受付日時等、オーダ毎に変化する情報を特定文字列で置換可能に設定してもよい。
サーバ1からインターネット2を介して画像データ及び注文データを受信したラボ端末装置3Aにおけるプリント処理について図5〜図10を用いて説明する。図5は、図3に示す制御部36による処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS1において、プリント要求受付部371は、ネットワーク2上のサーバ1から送信された撮影写真の画像データ及び注文データをプリント要求として受け付けた場合、画像データを画像データ記憶部366に記憶し、注文データを注文データ記憶部365に記憶する。ステップS3において、ユーザによる入力部34の操作によってデジタルプリンタ4Aの画像データの出力処理を操作するための出力設定画面が表示部33に表示される。図6は出力設定画面の一例を示す図である。出力設定画面には、ユーザの入力部34の操作によって各画像のプリントサイズ及び枚数を入力するためのプリントサイズ入力欄47a及び枚数入力欄47bと、送付状の作成を設定するための送付状作成キー48と、デジタルプリンタ4Aに対するプリント処理の指示を入力するための印画キー49とが含まれている。
ステップS5において、ユーザは入力部34を用いて表示部33の別画面に表示された注文データを参照しながら、プリントサイズ入力欄47a及び枚数入力欄47bにプリント要求に対応する各画像のプリントサイズ及び枚数等を入力する。ステップS7において、出力設定画面において送付状作成キー48が押下されているか否かが判断され、当該送付状作成キー48が押下されたと判断された場合(ステップS7でYes)は、ステップS13に進み、一方、当該送付状作成キー48が押下されていない場合は(ステップS7でNo)、ステップS9に進む。ステップS9において,印画キー49が押下されたか否かが判断され、印画キー49が押下された場合は、ステップS11において、プリント制御部380は、プリント要求に対応する画像データをデジタルプリンタ4Aに送信し、デジタルプリンタ4Aにプリント処理を実行させる。印画キー81が押下されない場合は、ステップS7に戻り、送付状作成キー48または印画キー81が押下されるまでステップS7及び9の処理を繰り返す。
ステップS13では、表示部33に送付状のテンプレートを選択するためのテンプレート選択画面が表示される。図7は、テンプレート選択画面の一例を示す画面図である。テンプレート選択画面には、その画面中央部に複数のテンプレート51a〜51iの縮小画像であるサムネイル画像が表示されるテンプレート表示部50、テンプレート表示部50の右側にテンプレート表示部50を上下にスクロールするためのスクロールキー52a,52b及びスクロールバー52cが表示される。画面下部には、選択されたテンプレートを拡大表示させるための拡大表示キー53、表示部33の表示画面を次の画面に切り替えるための切り替え指示を入力するための「次へ」キー54、表示画面を一つ前の画面に切り替えるための切り替え指示を入力するための「戻る」キー55、テンプレート表示部30に表示される画像データのプリント処理を実行させるプリント開始指示を入力するための印画キー56が表示される。複数のテンプレート51a〜51iのうち選択状態にあるテンプレートは太字の外枠に囲まれており、移動キーの押下または所望のテンプレートのクリックによって太字枠を移動させることによって、選択するテンプレートを変更可能である。
ステップS15において、テンプレートが選択された状態で、拡大表示キー53が押下されたか否かが判断され、拡大表示キー53が押下された場合は、ステップS17に進み、テンプレート選択部372によって選択されたテンプレートに対応する画像データがテンプレート記憶部361から読み出され、表示部33に拡大表示される。ここでは、テンプレート31cが選択され、表示部33に拡大表示されている。
図8は、テンプレートが拡大表示された画面の一例を示す画面図である。画面中央には、選択されたテンプレートを拡大表示する拡大表示部60が含まれ、拡大表示部60に表示されたテンプレート上でドラッグアンドドロップを行なうことによって文字枠62〜65が作成される。ここで郵便番号、住所、氏名等の送付先データを嵌め込む文字枠は、窓付き封筒60の窓61に対応するように配置することが必要である。さらに、作成された文字枠62〜65を選択した状態で右クリックすると、文字枠62〜65に隣接して当該文字枠62〜65に嵌め込まれる文字データの内容を選択するためのプルダウンメニュー(図示省略)が表示され、このプルダウンメニューには、例えば「郵便番号」、「住所」、「氏名」の文字列が表示されており、文字枠62〜65内に合成する文字データの内容を選択することによってその文字列が表示される。なお、ここでは、「郵便番号」、「住所」、「氏名」を文字枠への合成対象として例示しているが、これに限定されず注文データに含まれるその他のデータの画像を合成可能にするべくプルダウンメニューに表示することもできる。一方、文字枠62〜65を選択した状態で左クリックすると、文字枠62〜65内に挨拶文、宣伝文等の文字の入力が許可される。ここで、文字枠62〜65内に入力する挨拶文等に含まれる顧客の氏名等は、予め設定された特定文字で入力すると、当該特定文字はプリント時には顧客の氏名等に変換されて、出力されるようになっている。
また、画面下側には、テンプレート上の文字枠62〜65内に文字データが合成された合成画像データを拡大表示部60に表示させるプレビューキー78と、表示部33の表示画面を次の画面に切り替えるための切り替え指示を入力するための「次へ」キー79と、表示画面を一つ前の画面に切り替えるための切り替え指示を入力するための「戻る」キー80と、拡大表示部60に表示される画像データのプリント処理を開始させるプリント開始指示を入力するための印画キー81とが含まれている。
また、画面右側には、上から順番に、文章入力枠に入力された挨拶文等の文字列データを編集可能に表示する文字列表示部70と、文章入力枠内に表示される文字を太字、斜字にする等の編集処理を実行させる複数の編集キーからなる文字列編集部73と、文章入力枠内に表示される文字の字体を選択するための字体選択部74と、文章入力枠内に表示される文字のサイズを選択するためのフォントサイズ選択部75と、文章入力枠内に表示される文字の色を選択するための文字色選択キー76及び文章入力枠の背景色を選択するための背景色選択キー77とを備える。文字列表示部70は、右側に設けられたスクロールキー71a,71b及びスクロールバー71c、下側に設けられたスクロールキー72a,72b及びスクロールバー72cによって画面を適宜上下左右にスクロールすることが可能である。
次に、ユーザの入力部34の操作によってテンプレート61上でドラッグアンドドロップが行なわれると、ステップS18において、文字枠作成部373によってテンプレート上に文字枠62〜64が作成され、ユーザの入力部34の操作によってプルダウンメニューから文字枠62〜64に合成する文字データの内容が選択されると、ステップS19において、文字枠作成部373によって枠位置データが作成され、枠配置記憶部362の所定のアドレスに記憶される。図8では、テンプレート61左側上部に作成された3つの文字枠62,63,64は、上から順番に郵便番号の文字データを嵌め込む枠(以下、「郵便番号枠」という)、住所の文字データを嵌め込む枠(以下、「住所枠」という)、氏名の文字データを嵌め込む枠を(以下、「宛名枠」という)に設定され、また、テンプレート61右側に作成された文字枠65は、入力部34の操作によって直接文字データを入力する枠(以下、「文章入力枠」という)に設定されているものとする。文字枠作成部373は、テンプレート上に作成された文字枠62〜65の数に応じて枠位置データを作成し、文字枠62の開始点座標データ(x1,y1)及び終点座標データ(x2,y2)を第1の枠位置データとして、文字枠63の開始点座標データ(x3,y3)及び終点座標データ(x4,y4)を第2の枠位置データとして、文字枠64の開始点座標データ(x5,y5)及び終点座標データ(x6,y6)を第3の枠位置データとして、文字枠65の開始点座標データ(x7,y7)及び終点座標データ(x8,y8)を第4の枠位置データとして、それぞれ枠配置記憶部362の所定のアドレスに記憶する。
入力部34の操作によって文字列表示部70に挨拶文等の文字データが入力されると、ステップS21において、入力文字列処理部376によって設定されたフォントサイズ、文字色等で文字データが作成され、ステップS23において、合成部379によって作成された文字データはテンプレート上の入力文章枠65内に合成される。図9はテンプレートの入力文章枠65内に文字データが合成された合成画像の一例を示す図である。入力文字列処理部376による入力文章枠65に表示された文字列のフォントサイズ、文字色、字体等の設定変更は、ユーザがフォントサイズ選択部75、文字色選択キー76等を用いて所望のフォントサイズ、文字色を選択することによって適宜行なわれる。また、ユーザは入力部34を用いて入力文章枠65に挨拶文等の文字データを入力する際は、挨拶文に含まれる氏名、プリント枚数、インデックス枚数等を挿入する箇所に予め設定された特定文字列を挿入し、例えば、氏名を挿入する箇所には「XXXX」を挿入し、プリント枚数を挿入する箇所には「BB」を挿入し、インデックス枚数を挿入する箇所には「CC」を挿入する。
ステップS25において、プレビューキー78が押下されたか否かが判断され、プレビューキー78が押下されたと判断された場合は、ステップS27において、フォントサイズ決定部375によって郵便番号枠62、住所枠63、宛名枠64の各枠の縦サイズが算出されると共に、各枠の縦サイズに応じて嵌め込む郵便番号,住所,氏名の文字データのフォントサイズが決定される。ステップS29において、送付先データ処理部374によって郵便番号、住所、氏名の文字データがフォントサイズ決定部375によって決定されたフォントサイズで作成された後、ステップS31において、合成部379によって郵便番号枠62、住所枠63、宛名枠64のそれぞれに郵便番号、住所,氏名の文字データが設定され、テンプレート画像と文字画像とが合成される。
ステップS33において、特定文字検索部377によって文章入力枠65に表示される文字列に特定文字列が含まれているか否かが判断され、特定文字列が含まれていない場合はステップS37に進み、特定文字列が含まれている場合はステップS35に進む。ステップS35において、文字変換部378によって特定文字列に対応する文字データが注文データ記憶部365から読み出され、特定文字列から当該文字データに変換される。例えば、図8に示すように、特定文字検索部377によって「XXXX」の特定文字列が検索されると、文字変換部378は,特定文字変換テーブルに基づき、当該特定文字に対応する氏名の文字データを注文データ記憶部365から読み出し、特定文字列「XXXX」を氏名に変換する。また、同様に特定文字検索部377によって「BB」の特定文字列が検索されると、文字変換部378は、当該特定文字列に対応するプリント枚数の文字データを注文データ記憶部365から読み出し、特定文字列「BB」をプリント枚数に変換し、特定文字検索部377によって「CC」の特定文字列が検索されると、当該特定文字に対応するインデックス枚数の文字データを注文データ記憶部365から読み出し、特定文字列「CC」をインデックス枚数に変換する。
ステップS37において、プリント制御部380によって印画キー81が押下されたか否かが判断され、印画キー81が押下された場合は、ステップS38において、表示部33の表示画面がプリント処理設定画面(図示省略)に切り替わり、送付状画像のプリントサイズ及び枚数が設定可能となる。この際、送付状画像のプリントサイズを窓付き封筒のサイズに対応するサイズに設定することによって、窓付き封筒に封入可能なサイズの送付状を得ることができる。また、対応するオーダ内の写真の最大サイズに合わせて送付状画像のプリントサイズを設定してもよい。
ステップS38において、入力部33の操作によって送付状画像のプリントサイズ及び枚数が設定されると、ステップS39に進み、プリント制御部380によって画像転写後の印画紙のプリント制御としてフェイスアップ方式が設定されているか否かが判断され、フェイスアップ設定がされている場合は、ステップS41に進む。ステップS41において、プリント制御部380は、プリントオーダに応じて作成された送付状の合成画像データを撮影写真の画像データの後端画像データとしてデジタルプリンタ4Aに送信し、デジタルプリンタ4Aにプリント処理を実行させる。デジタルプリンタ4Aは、各コマ毎の画像データのプリント処理を順次行い、1オーダ分のプリント処理が終了すると、送付状の合成画像データに基づくプリント処理を行なう。その結果、ソータ46のトレイ471上にはプリントされたオーダ分の写真及び送付状が画像転写面を上向きにした状態で順次積み重ねられる。
一方、フェイスアップ設定がされていない場合、即ち、フェイスダウン設定がされている場合は、ステップS43に進み、プリント制御部380は、プリントオーダに応じて作成された送付状の合成画像データを撮影写真の画像データの先端画像データとしてデジタルプリンタ4Aに送信し、デジタルプリンタ4Aにプリント処理を実行させる。デジタルプリンタ4Aは、まず送付状の合成画像データに基づくプリント処理を行い、その後に撮影写真の画像データのプリント処理を行う。その結果、ソータ46のトレイ471上にはプリントされたオーダ分の写真及び送付状が画像転写面を下向きにした状態で順次積み重ねられる。
図9及び図10は、デジタルプリンタ4Aから出力された写真及び送付状を表す図であり、ソータ46のトレイ471上に積載された写真F1〜F4からなる束及び送付状S1を予め写真送付用に準備した窓付き封筒90に入れると、窓付き封筒90に設けられた窓91に送付状の宛先部分が配置され、写真の送付先を確認できるようになっている。
このように、本実施形態では、顧客端末装置5A,5Bからネットワーク2上のサーバ1を介してプリント要求を受信した際に、ユーザがラボ端末装置3Aの入力部34を用いて送付状のテンプレート61を選択し、テンプレート61上に送付先データを嵌め込むための文字枠62〜64を作成することによって、合成部379によって顧客データに含まれる送付先データが文字枠62〜64内に合成され、デジタルプリンタ4Aによって撮影写真の画像データのプリント処理と同時に送付状のプリント処理が行なわれるので、別途送付状をマニュアルで作成する作業を省くことができると共に写真の束と送付状とを照合する必要が無くなり、作業性の向上を図ることができる。
また、入力部34の操作によってテンプレート上の文字枠の位置を所望の位置に設定可能であるため、窓付き封筒のサイズ、形及び窓位置等に応じて、適切な位置に文字枠を配置することができる。また、入力部34の操作によってテンプレート上の文字枠の大きさを所望の大きさに設定可能であるため、窓付き封筒の窓のサイズ等に応じて適切な大きさの文字枠をテンプレート上に設定することが可能である。
また、ユーザが入力部34を用いて文章入力枠65に挨拶文等の文字データを入力する際に所定の特定文字列を挿入すると、文字変換部378によって特定文字列が注文データに含まれる氏名、プリントサイズ及び枚数等の文字データに変換されるので、挨拶文等を作成する際、注文データを改めて確認して、入力する手間を省くことができ、より効率良く送付状を作成することができ、作業性の向上を図ることができる。
また、デジタルプリンタ4Aの乾燥部45から排出される印画紙の画像転写面の向きによって、送付状のプリント処理を撮影写真のプリント処理の前後の一方で実行するため、トレイ471上の印画紙を並び替えることなく送付状を写真の束の表紙とすることができる。これにより、トレイ471上に積載された写真の束及び送付状をそのまま窓付き封筒90に封入することによって郵送可能な状態とすることができ、作業効率をより改善することができる。
なお、本実施形態では、ユーザの入力部34の操作指示によって文字枠作成部373によりテンプレート上に文字枠が作成されているが、窓付き封筒90の窓91に対応する位置に予め郵便番号枠、住所枠、氏名枠が配置されたデフォルトのテンプレートを記憶するテンプレート記憶部を設け、合成部によってテンプレート上の各枠内に送付先データを合成するようにしても良い。これにより、表示枠の設定処理が不要となり、送付状の作成処理がより簡素化される。また、この場合、窓付き封筒の形、サイズ、封筒における窓位置に応じて、複数のタイプのテンプレートを予めテンプレート記憶部に記憶させることによって、窓付き封筒の種類に応じた送付状の作成が可能となる。
また、本実施形態では、送付状のテンプレートに送付先データ及び挨拶文等の文字データを合成しているが、テンプレートを2枚用い、送付先データが含まれる送付状とは別のテンプレートに挨拶文等の文字を合成させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、トレイ471への印画紙片の排出方法としてフェイスアップ方式またはフェイスダウン方式のいずれかが選択可能であるが、選択式である必要は無く、予めいずれかの方式が設定された写真処理装置を採用した場合、設定された方式に応じて送付状のプリント順次を制御すればよい。