JP4604607B2 - 触媒再生方法 - Google Patents
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Description
(1)a<b
(2)aは短径の小さい粒子の短径より大きく、短径の大きい粒子の短径より小さい。
(3)bは短径の小さい粒子の長径より大きい。
この発明にかかる触媒再生方法は、反応で劣化した固体触媒成分を含む触媒含有成分を固定床反応器から抜き出す抜き出し工程を経て、上記固体触媒成分を再生する方法である。
まず、ふるい分け法について説明する。ここでいう「ふるい」とは、一定の目開きを持つ素材、要素である網を内装した道具、機器、装置の総称であり、網を通過するものと通過しないものに分ける単位操作を「ふるい分け」という。ここで用いるふるい分けを実施する装置は、上述のふるい分けの機能を持つ装置であれば特に限定されない。
(2)aは短径の小さい粒子の短径より大きく、短径の大きい粒子の短径より小さい。
(3)bは短径の小さい粒子の長径より大きい。
b1:粒子の平面について、輪郭に接する2つの平行線間の最小距離
l:上記のような平行線で、b1に直角方向の最大距離
t:水平面に平行で、粒子表面に接する平行面間の最大距離
次に、形状分離法について説明する。形状分離とは、一般的に球状粒子に対し、非球状粒子を分離する方法であり、ここではより一般化して球形度の異なる粒子を互いに分離する方法と意味する。ここで球形度とは以下の式により表される値をいう。
球形度=粒子と同じ体積を有する真球の表面積/粒子の表面積
すなわち、球形度がより1に近い粒子群から、球形度がより0に近い粒子群を分離する方法である。
次に、破砕分級法について説明する。ここでいう破砕とは、粒子に軽い衝撃を加えることで容易にその物理形状が破壊することをいう。そして、破砕分級法とは、落下強度の違いにより生じる粉砕され易さの違いを利用して分離する方法をいう。
硝酸ニッケル2720gを温水1800mlに溶解し、これにシリカ(塩野義製薬(株)製:カープレックス#67)1000g及び三酸化アンチモン3000gを徐々に撹拌しながら加える。このスラリー状液を加熱により濃縮した後、90℃で乾燥する。次いで、これをマッフル炉にて800℃で3時間焼成する。生成固体を粉砕して、60メッシュ篩通過とする(Sb−Ni−Si−O粉末)。
次に、純水10.8リットルを約80℃に加熱して、パラタングステン酸アンモニウム162g、パラモリブデン酸アンモニウム1278g、メタバナジン酸アンモニウム168g、及び塩化第一銅156gを撹拌しながら順次加えて溶解させる。
パラモリブデン酸アンモニウム5.4kgを純水23リットルに加熱して加える。次に、硝酸第二鉄412g、硝酸コバルト1480g、及び硝酸ニッケル2220gを純水3.44リットル加温して溶解させる。これらの溶液を、十分に撹拌しながら徐々に混合する。これをスラリーAとする。
次に、このスラリーAにホウ砂48.8g、硝酸ソーダ21.8g、及び硝酸カリウム20.6gを純水2.3リットルに加温溶解した液を加えて、十分に撹拌する。そして、次炭酸ビスマス3316gと二酸化ケイ素3672gとを加えて、撹拌混合する。これをスラリーBとする。
このスラリーBを加熱乾燥した後、空気雰囲気で300℃、1時間の熱処理を行う。
得られた固体を小型打錠成型機にて、径5mm、長さ3mmの円筒状に成形し、次に、480℃、8時間焼成して、触媒2粒子を得た。
パラモリブデン酸アンモニウム622.5g、メタバナジン酸アンモニウム82.8g、水酸化ニオブ58.1g、及び硫酸銅146.4gを加温した純水2.8リットルに順次攪拌しながら溶解又は混合する。そしてその後、加熱乾燥する。
得られた粉末を240℃で加熱処理する。次いで、この粉末270gに純水270ミリリットルを加え、らいかい機にて十分湿式摩砕を行い、外形3mmの球形α−アルミナ担体500gに担持する。担持後、焼成炉にて窒素気流中380℃で3時間焼成し、外径4.5mmの触媒3粒子を得た。
上記の触媒1粒子と、4.5φmmのムライトボール((株)チップトン製)とを、体積比率として、60%及び40%の割合で混合した粒子混合物10リットルを、4mm×12mmの長方形状の目開きの網目のふるいを用いて、晃栄産業(株)製 佐藤式振動篩機400D−3Sにてふるいわけ操作をおこなった。
このふるいわけにより、ふるい下に含まれるムライトボールの割合は0%、ふるい上に含まれる触媒粒子の割合は0%であった。
(粒子混合物(触媒含有成分)の調製)
上記の触媒2粒子、上記の4.5φmmのムライトボール、及び外径6φ、内径3φ、長さ5mmのセラミックスラシヒリング((株)チップトン製)を、体積比率として50%、25%および25%の割合で混合し、かつ、上記触媒2粒子のうち50%、上記ラシヒリングのうち30%が割れたものを用いた粒子混合物を準備した。粒子混合物の構成を表1に示す。
上記粒子混合物を4mm×12mmの長方形の目開きの網目をもつふるいAを上部に、4mmの正方形の目開きの網目をもつふるいBをその下部に設置し、実施例1で用いた振動篩機にてふるいわけ操作をおこなった。
上記ふるいわけにより、ふるいA(4mm×12mmふるい)上に、ムライトボールとラシヒリングのみが、ふるいAとふるいBの間に触媒2粒子と割れたラシヒリングが、ふるいB(4mm×4mmふるい)の下に、割れた触媒2粒子と割れたラシヒリングが存在しそれぞれの総体積および粒子比率を表2に示す。
上記ふるいわけ操作で分別されたふるいAとふるいBとの間の粒子全量を、原田産業(株)製ロール選別機RS−2により形状分離操作を実施した。分離条件は以下に示した。
・粒子フィード速度…100kg/h
・粒子落下高さ…210mm
・コンベヤ回転方向の傾斜角度…8.7°
・コンベヤの回転に対して垂直方向の傾斜角度…−15.5°
・コンベヤベルト周波数…80Hz
(傾斜角度は、コンベヤ上の粒子落下位置を基点としてその水平面に対する角度で、水平面より上側を+、下側を−とした。)
続いて、最初のふるいわけ操作で分別されたふるいBの下の粒子全量を、マツボー(株)製ターボ・スクリーナーを用いて、破砕分級操作を実施した。運転条件を以下に示す。
・粒子フィード速度…47kg/h
・円筒スクリーン目開き…0.5mm
・ターボ・スクリーナー周波数…75Hz
・触媒原料…6250g
・形状分離でのコンベヤ垂直方向落下分…3053g
・破砕分級操作でのPASS品全量…2011g+735g+313g=3059g
・触媒回収率(%)=(3053+3059)/6250×100=97.8(%)
上記の触媒2粒子、触媒3粒子、及び上記セラミックスラシヒリングを、重量比率として、45%、45%、10%の割合で混合した粒子混合物10リットルを、5mm×5mmの正方形状の目開きの網目のふるいAを上部に、4mm×12mmの長方形状の目開きの網目のふるいBをその下部に、2mm×2mmの正方形状の目開きの網目のふるいCをその下部に設置し、上記佐藤式振動篩機400D−3Sにてふるいわけ操作をおこなった。
このふるいわけにより、ふるいA(5mm×5mmふるい)上に、ラシヒリングのみが、ふるいAとふるいB(4mm×12mmふるい)との間に触媒3粒子が、ふるいBとふるいC(2mm×2mmふるい)との間に触媒2粒子が、それぞれ100%で存在し、仕込量に対し、それぞれ99.6重量%、99.7重量%の割合であった。そして、ふるいCの下に、若干の触媒2粒子及び触媒3粒子の粉末が存在した。
(粒子混合物(触媒含有成分)の調製)
上記の触媒2粒子、触媒3粒子、及び上記セラミックスラシヒリングを、重量比率として45%、45%、10%の割合で混合し、かつ、上記触媒2粒子のうち50%、上記ラシヒリングのうち30%が割れたものを用いた粒子混合物を準備した。粒子混合物の構成を表5に示す。
上記粒子混合物を5mm×5mmの正方形の目開きの網目をもつふるいAを上部に、4mm×12mの長方形の目開きの網目をもつふるいBをその下部に、4mm×4mmの正方形の目開きの網目をもつふるいDをその下部に、1mm×1mmの正方形の目開きの網目をもつふるいEをその下部に設置し、上記佐藤式振動篩機400D−3Sにてふるいわけ操作をおこなった。
上記ふるいわけにより、ふるいA(5mm×5mmふるい)上に、ラシヒリングのみが、ふるいAとふるいB(4mm×12mmふるい)の間に触媒3粒子が、ふるいBとふるいD(4mm×4mmふるい)の間に触媒2粒子と割れたラシヒリングが、ふるいDとふるいE(1mm×1mmふるい)の間に割れた触媒2粒子と割れたラシヒリングが存在した。それぞれの総重量および粒子比率を表6に示す。なお、ふるいEの下には、若干の触媒2粒子及び触媒3粒子の粉末が存在した。
上記ふるいわけ操作で分別されたふるいBとふるいDとの間の粒子全量を、原田産業(株)製ロール選別機:RS−2により、形状分離法にしたがって、形状分離操作を実施した。分離条件は、粒子フィード速度:100kg/h、粒子落下高さ:210mm、コンベヤ回転方向の傾斜角度:8.7°、コンベヤ回転に対する垂直方向の傾斜角度:−15.5°、コンベアベルト周波数:80Hzとした(なお、傾斜角度は、コンベヤ上の粒子落下位置を基点として、その水平面に対する角度で表し、水平面より上側を+、下側を−とした)。
上記形状分離操作により、コンベヤ垂直方向に触媒2粒子と若干量の割れたラシヒリングが、コンベヤ回転方向には割れたラシヒリングと少量の触媒2粒子がそれぞれ落下し分別された。それぞれの総重量および粒子比率を表7に示す。
続いて、最初のふるいわけ操作で分別されたふるいDとEとの間の粒子全量を、マツボ(株)製:ターボ・スクリーナーを用いて、破砕分級法にしたがって、破砕分級操作を実施した。運転条件は、粒子フィード速度:4.7kg/h、円筒スクリーン目開き:0.5mm、ターボ・スクリーナー周波数:75Hzとした。
上記破砕分級操作により、落下強度のより小さい触媒2粒子は破砕され、円筒スクリーンの外側に、落下強度のより大きいラシヒリングは破砕を受けず、円筒スクリーン内の内側に分離された。このときスクリーン内をON、スクリーン外をpassとし、1回目の分離操作のON品を2回目の原料としてフィードし、さらに2回目分離操作でのON品を3回目の原料としてフィードし、全3回の分離操作を実施した。触媒2粒子及びラシヒリングの落下強度は、それぞれ94.0%、100%であった。分離操作の結果を表8に示す。
1.触媒2粒子
・触媒原料…4500g
・形状分離でのコンベヤ垂直方向落下分…2190g
・破砕分級操作でのPASS品全量…1448g+521g+275g=2244g
・触媒回収率(%)=(2190+2244)/4500×100=98.5(%)
・触媒原料…4500g
・ふるい分け…4482g
・触媒回収率(%)=4482/4500×100=99.6(%)
Claims (8)
- 反応で劣化した固体触媒成分を含む触媒含有成分を固定床反応器から抜き出す抜き出し工程を経て、上記固体触媒成分を再生する方法であり、
上記固体触媒成分は、プロピレン、イソブチレン又はターシャリーブタノールの接触気相酸化反応によってそれぞれに対応する不飽和アルデヒドを製造する工程、又は不飽和アルデヒドの接触気相酸化反応により不飽和カルボン酸を製造する工程に用いられる触媒成分であり、
上記触媒含有成分は、上記反応に不活性な成分として、上記固体触媒成分と短径の異なる粒子体を含有し、
上記抜き出し工程の後、上記の反応に不活性な成分を分離する下記の不活性成分分離工程を行う触媒再生方法。
・不活性成分分離工程…下記の(1)から(3)の条件を満足する長さa×長さbの長方形状の目開きの網目をもったふるいを用いてふるい分け操作を行う工程、及び上記の固体触媒成分と上記の反応に不活性な成分との落下強度の違いにより生じる粉砕され易さの違いを利用して分離する工程との両方を組み合わせた分離工程。
(1)a<b
(2)aは短径の小さい粒子の短径より大きく、短径の大きい粒子の短径より小さい。
(3)bは短径の小さい粒子の長径より大きい。 - 上記反応に不活性な成分は、上記固体触媒成分を構成し、触媒本体を担持するための不活性成分を含まない、請求項1に記載の触媒再生方法。
- 上記不活性成分分離工程は、上記の固体触媒成分と反応に不活性な成分との球形度の違いにより生じる転がり易さの違いを利用して分離する工程である請求項1又は2に記載の触媒再生方法。
- 上記固体触媒成分は、形状の異なる複数種の成分を含み、上記抜き出し工程の後、それぞれの固体触媒成分を分離する触媒成分分離工程を行う請求項1乃至3のいずれかに記載の触媒再生方法。
- 上記触媒成分分離工程は、下記の(1)から(3)の条件を満足する長さa×長さbの長方形状の目開きの網目をもったふるいを用いてふるい分け操作を行う工程である請求項4に記載の触媒再生方法。
(1)a<b
(2)aは短径の小さい粒子の短径より大きく、短径の大きい粒子の短径より小さい。
(3)bは短径の小さい粒子の長径より大きい。 - 上記触媒成分分離工程は、球形度の違いにより生じる転がり易さの違いを利用して分離する工程である請求項4に記載の触媒再生方法。
- 上記触媒成分分離工程は、落下強度の違いにより生じる粉砕され易さの違いを利用して分離する工程である請求項4に記載の触媒再生方法。
- 上記固体触媒成分が、モリブデン、ビスマス、鉄を主成分とする複合酸化物触媒、又はモリブデン、バナジウムを主成分とする複合酸化物触媒である請求項1乃至7のいずれかに記載の触媒再生方法。
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