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JP4609043B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に予備吐出するインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置は、画像データに基づく駆動信号に制御されて、サーマル方式、ピエゾ方式などの駆動素子を用いて記録ヘッドの複数のノズルから記憶媒体上にインク滴を吐出して画像を形成している。そして、インクジェット記録装置に用いられるインクが長期間使用されずに放置されると、インクの乾燥や粘性の増加によりノズル吐出口付近にインクが固着したり、また、ノズル吐出口に不純物(ゴミ)などが付着したりして、ノズルが目詰まりすることがある。これによって、制御部から正常に駆動信号が出力されているにも拘らずノズル吐出口からインク滴が吐出されないという、いわゆるインクの吐出不良が生じる。インクの吐出不良が生じると、記録される文字や画像が白く抜けて白スジ状の線を生じさせたり、インクの色材が不足して記録画像の再現色が異なる等、画像記録の品質の低下を招くことになる。そこで、ノズル乾燥や目詰まりを抑制してインクの吐出不良を防止するために、非印刷時に記録媒体以外の場所に向けてノズルからインクを強制的に吐出するという、予備吐出を行う必要がある。
予備吐出されるインクを回収する技術としては、無端ベルト上に吐出されたインクを吸収部材によって吸収する方法(例えば、特許文献1参照)や、記録媒体の搬送方向の上流側にワイパーを、下流側に吸収部材を設け、無端ベルト上に吐出されたインクにワイパーを当接して摺動させ、次に吸収部材を当接させて吸収する方法(例えば、特許文献2参照)が開示されている。
また、無端ベルト上に付着したインクや不純物をクリーニング液で混和して高吸収性多孔質材料で形成される吸収部材を用いて吸収する方法(例えば、特許文献3参照)や、無端ベルト上にインク受容部材を配置して、インク受容部材が記録ヘッドの直下に位置するときに予備吐出させて無端ベルトにインクが吐出されることを防止する方法(例えば、特許文献4参照)が開示されている。
さらに、記録ヘッドのノズルの位置に対応する複数の孔を無端ベルト上に設け、記録ヘッドのノズルから各ノズルに対応する孔に予備吐出して、吐出されたインクを排液受けに回収する方法(例えば、特許文献5、特許文献6参照)が開示されている。
特許2733275号公報 特許2705992号公報 特開平8−324067号公報 特開2001−105628号公報 特許2817964号公報 特開平8−216400号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献3のように予備吐出の際に無端ベルト上にインクを吐出する方法は、無端ベルトの撥インク性を利用しているため、無端ベルトに撥インク性処理を施す必要がある。また、特許文献4から特許文献6のように予備吐出されるインクを受ける部分と記録ヘッドとを対向させる方法は、吐出を受ける部分と記録ヘッドとを駆動して対向位置へ移動させ、移動に関係する部分を退避させる必要や、記録ヘッドと予備吐出を受ける部分とを高精度に位置を合わせる必要がある。
本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、簡易にかつ確実に予備吐出および予備吐出されたインクを除去することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、記録媒体を搬送する無端ベルトと、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドとを備えるインクジェット記録装置において、前記無端ベルト上に、少なくとも一方の端部に達する細溝が配列され前記記録ヘッドが予備吐出するインクが着弾する細溝部を設け
前記細溝部の細溝数Xは、次式
X≧(Ve/Vd)×(Ta/Tb)
ここで、
Veは、前記予備吐出1回あたりのインクの総量
Vdは、前記細溝1本あたりの容積
Taは、前記細溝部に予備吐出されるインクが前記無端ベルトの端部に移動するのに要する時間
Tbは、前記無端ベルトが1周するのに要する時間
により形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、無端ベルト上に設けられた細溝部にインクが予備吐出されるので、細溝部に着弾したインクが細溝内を移動して無端ベルトの端部に移動することができるようになっている。
また、予備吐出されたインクが細溝の端部に移動する間に記録ヘッドから予備吐出されるインクを細溝部に収蔵することができるような数の細溝が形成されるようになっている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のインクジェット記録装置において、前記無端ベルトに凹部を設け、前記凹部に前記細溝部を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、無端ベルトの凹部に細溝部が設けられるので、記録媒体が搬送される無端ベルトの表面とインクが予備吐出される面との間に段差を設けることができるようになっている。
請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記細溝部の端部に接触して予備吐出されたインクを吸収するインク吸収部を設けたことを特徴とする。
請求項に記載の発明では、インクを吸収するインク吸収部が設けられるので、記録ヘッドから細溝部に予備吐出されて端部に移動したインクとインク吸収部とを細溝部の端部で接触させて、細溝部に予備吐出されたインクを吸収することができるようになっている。
請求項1に記載の発明によれば、無端ベルト上の細溝部にインクが予備吐出されて、細溝部に着弾したインクが細溝内を移動して無端ベルトの端部に移動するので、無端ベルト上からインクを除去することができる。よって、複雑な機構を用いることなく無端ベルト上にインクを予備吐出させ、吐出されるインクを無端ベルト上から除去して、記録媒体にインクが付着することを防止することができる効果を奏する。
また、予備吐出されたインクが細溝の端部に移動する間に記録ヘッドから予備吐出されるインクを細溝部に収蔵することができるので、予備吐出されたインクを細溝部外に存在させることなく収蔵することができる効果を奏する。
請求項の発明によれば、無端ベルトの凹部に細溝部が設けられて、無端ベルトの表面とインクが予備吐出される面との間に段差が設けることができるので、予備吐出されたインクが細溝部上に残存していても記録媒体にインクが付着することを防止することができる効果を奏する。
請求項に記載の発明によれば、記録ヘッドから予備吐出されて細溝部の端部に移動するインクとインク吸収部とが接触して、予備吐出されるインクがインク吸収部に吸収されて、無端ベルト上から除去されるようになっている。よって、無端ベルト上に予備吐出されたインクを容易に除去して、記録媒体に予備吐出されたインクが付着することを防止することができる効果を奏する。
以下、図面を参照しながら本発明に係るインクジェット記録装置1の実施形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
[第一の実施の形態]
図1から図7を参照しながら、本発明にかかるインクジェット記録装置1の第一の実施形態について説明する。
図1は、インクジェット記録装置1の概略構成を示す図であり、図2は、無端ベルト3の概略構成を示す図であり、図3は、無端ベルト3の断面を示す図である。
図1に示すように、本実施の形態において、インクジェット記録装置1は、ラインヘッド方式のインクジェット記録装置1である。
インクジェット記録装置1には、画像が記録される記録媒体2を搬送する無端ベルト3が、互いに平行に設けられた駆動ローラ4と従動ローラ5とに一定の張力を保持されて架設されている。駆動ローラ4には、駆動ローラ4を回転駆動させる無端ベルト駆動装置6が連結されており、この無端ベルト駆動装置6を駆動して駆動ローラ4を回転駆動させることにより、従動ローラ5を従動回転させながら、無端ベルト3を周回運動させるようになっている。ここで、記録媒体2が搬送される方向を、搬送方向Xという。駆動ローラ4の下方近傍には、表面に粘着性を有する清掃ローラ7が、無端ベルト3と接触するように設けられている。
搬送方向Xにおける従動ローラ5の上流側近傍には、無端ベルト3上に記録媒体2を供給する記録媒体供給装置8が設けられている。駆動ローラ4と従動ローラ5との間で無端ベルト3の直下には、記録媒体2を無端ベルト3上に静電吸着させるための平板状の静電吸着板9が、無端ベルト3に平行となるように配置されている。
無端ベルト3を介した静電吸着板9の直上には、本実施形態におけるインクジェット記録装置1で使用されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応した4つの記録ヘッド10が、それぞれ記録媒体2の幅方向に延在するとともに、互いの長手方向が平行となるように所定間隔をあけて配設されている。複数の記録ヘッド10の無端ベルト3に対向する面には、記録媒体2にインクを吐出して画像を記録する図示しない複数のノズルが、記録ヘッド10の長手方向に平行な列状に配置されている。
図2、図3に示すように、無端ベルト3の表面の一部には、凹部13が無端ベルト3の幅方向に延在するように設けられ、凹部13の底面には、毛管現象により毛管力を生ずる細溝が配列された細溝部11が、無端ベルト3の幅方向に延在するように形成されている。図3に示すように、断面形状が半円形状で半径、深さ共にrである細溝が細溝部11に設けられている例を、以下説明する。
細溝部11に配列された細溝の径rは、Lapraceの式に基づき、次式(1)により形成されるようになっている。
r=(2×γ)/P ・・・(1)
ここで、
rは、細溝の半径
Pは、細溝の毛管力
γは、インクの表面張力
である。
図4に、インクの表面張力が40mN/mであるとき、単数の細溝における半径rと毛管力Pとの関係を示す。細溝の半径rが小さいほど、細溝に着弾したインクを細溝の端部に移動させる毛管力Pが大きいとされている。
細溝部11に吐出されたインクが細溝の毛管力により細溝の端部に移動する時間tは、Washburnの式に基づき、次式(2)により求められるようになっている。
t=(L×2×η)/(r×γ×cosθ) ・・・(2)
ここで、
tは、インクが細溝を移動する時間
Lは、細溝の長さ(無端ベルト幅)×(1/2)
ηは、インク粘度
rは、細溝の半径
γは、インクの表面張力
θは、インクの接触角
である。細溝の長さが無端ベルト幅と同じであり、Lが無端ベルト幅の中央から端部までの長さであるので、細溝の中央に吐出されたインクが細溝を移動して端部に達するまでの時間tが求められるようになっている。
図5に、無端ベルト3の幅が0.3m、インク粘度ηが6mPa・sec、インクの表面張力γが40mN/m、インクの接触角θが30゜であるとき、単数の細溝における半径rとインクが細溝内を移動する時間tとの関係を示す。細溝の半径rが小さいほどインクが細溝を移動する時間tが長いとされている。
細溝部11の細溝数Xは、次式(3)により形成されるようになっている。
X≧(Ve/Vd)×(Ta/Tb) ・・・(3)
ここで、
Veは、前記予備吐出1回あたりのインクの総量
Vdは、前記細溝1本あたりの容積
Taは、前記細溝部に予備吐出されるインクが端部に移動するのに要する時間
Tbは、前記無端ベルトが1周するのに要する時間
である。(Ve/Vd)により予備吐出が1回行われたときのインクを収蔵することができる細溝の数が求められ、(Ta/Tb)により予備吐出されたインクが端部に達するまでに行われる予備吐出の回数が求められるようになっているので、予備吐出されたインクがインク端部に達するまでに吐出されるインクを収蔵できる細溝数Xが、式(3)により求められるようになっている。ここでは、無端ベルトが1周するごとに予備吐出が行われるとされている。
例えば、図4より細溝の半径rが0.05mmであるとすると、細溝1本あたりの容積Vdが0.00118mLと求められ、又、式(2)より細溝部に予備吐出されるインクが端部に移動するのに要する時間Taが156秒と求められるようになっている。予備吐出されるときには1つのノズルから1発あたり4pLのインクが100発吐出されるようになっており、1つのヘッド10あたり8192個のノズルが配列されるようになっているため、4つの記録ヘッド10から1回に予備吐出されるインクの総量Veが0.013mLと求められるようになっている。上記の条件のとき、式(3)によって、細溝部11の細溝数Xが860本以上とされるようになっている。さらに、位置合わせや予備吐出の精度のばらつきにも対応できるように、式(3)による細溝数Xよりも多い数の細溝を形成することが望ましいとされている。
搬送方向Xにおける記録ヘッド10の下流側には、細溝部11に吐出されたインクとインクを吸収するインク吸収部12とが、無端ベルト3の端部と接触するように設けられている。
ここで、インク吸収部12は、例えば、ベルイータ(鐘紡社製商品名)等の親水処理を施した多孔質の樹脂で形成されている。なお、インク吸収部12を形成する材料はこれに限定されず、例えば、インク吸収性に優れた不織布等を適用することも可能である。
また、インク吸収部12は、ユーザーによって交換することが可能なように設けられている。
次に、第一の実施形態における作用について説明する。
画像記録時には、インクジェット記録装置1の無端ベルト3上に記録媒体2が記録媒体供給装置8よって供給されて、静電吸着板9により静電吸着されて、無端ベルト3上に保持される。無端ベルト3上に記録媒体2が供給されると、無端ベルト駆動装置6の駆動により駆動ローラ4が回転され、駆動ローラ4の回転に伴って無端ベルト3が周回運動して、記録媒体2が無端ベルト3上に保持されたまま搬送方向Xに搬送される。記録媒体2が搬送されて記録ヘッド10の直下に位置すると、記録ヘッド10のノズルから画像データに基づくインクが記録媒体2上に吐出される。以上の動作を繰り返して、記録媒体2上に画像が形成される。
無端ベルト3が搬送方向Xの下流に搬送され、駆動ローラ4の下方近傍で清掃ローラ7と接触すると、無端ベルト3上に存在するゴミが清掃ローラ7の表面に付着して除去される。
また、記録ヘッド10の予備吐出を行う場合は、まず、無端ベルト3の周回運動に伴って細溝部11が記録ヘッド10の直下に位置したときに、無端ベルト駆動装置6の駆動を停止させて無端ベルト3の周回運動を停止させる。この状態で、記録ヘッド10のノズルから細溝部11にインクを吐出させ、予備吐出が行われる。予備吐出されたインクが細溝部11上に着弾し、細溝内に収蔵され、細溝の毛管力によって細溝の端部である細溝部11の端部に移動する。インクが予備吐出されると、再び無端ベルト駆動装置6が駆動されて無端ベルト3が搬送され、搬送方向Xの下流側にあるインク吸収部12に細溝部11の端部が接触すると、細溝部11の端部に移動したインクがインク吸収部12に吸収される。
このとき、細溝部11に予備吐出されたインクが細溝内に残存する状態で凹部13上に記録媒体2が保持された場合であっても、無端ベルト3の表面と細溝部11の表面との段差によって記録媒体2の裏面にはインクが付着しない。
以上により、本実施形態によれば、無端ベルト3の凹部13に細溝部11を設けてインクが予備吐出され、細溝部11の細溝内にインクが収蔵され、細溝の毛管力により細溝部11の端部に移動して、予備吐出されたインクがインク吸収部12に吸収されるようにしているので、複雑な機構を用いることなく確実に予備吐出および予備吐出されたインクを除去することができる。また、画像記録の品質低下を防止することもできる。
なお、細溝の断面形状が半円形の形状である例を示したが、これに限定されず、ドーム形、角型などの形状で構成されていてもよい。図6に断面形状がドーム形で底面が半径rの半円形で高さが2rである細溝が無端ベルト3上に設けられた例を、図7に断面形状が底辺が2rで高さがrである逆二等辺三角形の形状の細溝が無端ベルト3上に設けられた例を示す。
また、無端ベルトが1周するごとに凹部13上に形成された細溝部11上に予備吐出がされる例を示したが、予備吐出を行わない場合には、凹部13上に記録媒体2が保持されたまま搬送され、記録媒体2上に画像が形成されるようにしてもよい。
また、細溝部11が記録ヘッド10の直下に位置したときに無端ベルト3の搬送を停止させて予備吐出を行う例を示したが、無端ベルト3を搬送させながら細溝部11に予備吐出を行うようにしてもよい。
さらに、インク吸収部12が無端ベルト3に常時接触して設けられている例を示したが、細溝部11に予備吐出されるインクがあるときのみインク吸収部12が細溝部11と接触してインクを吸収するようにしてもよい。
[第二の実施の形態]
続いて、図8から図12を参照しながら、本発明にかかるインクジェット記録装置1の第二の実施形態について説明する。
ただし、本第二の実施形態では上記第一の実施形態において検出装置14(図8から図11参照)と制御部15(図12参照)とが設けられたことが異なっており、それ以外の構成は上記第一の実施形態と同様である。本第二の実施形態では、検出装置14と制御部15とを中心とした説明を行い、上記第一の実施形態と同様の構成には上記と同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図8はインクジェット記録装置1の概略構成を示す図であり、図9から図11は無端ベルト3と検出装置14の関係を示す図である。
図8に示すように、無端ベルト3の端部の直上には、無端ベルト3に投光して反射光を受光する検出装置14が設けられている。また、図9から図11に示すように、無端ベルト3の表面の一部に設けられた凹部13の底面には、検出装置14によって位置を特定される細溝部11が設けられている。図9には図3と同様に細溝の断面形状が半円形で半径、深さ共にrである細溝が設けられた図を、図10には図6と同様に細溝の断面形状がドーム形で底が半径rの半円形で高さが2rである細溝が設けられた図を、図11には図7と同様に細溝の断面形状が角形で底辺が2rで高さがrの二等辺三角形を逆さにした形状の細溝が設けられた図を示す。
次に、図12を参照しながら第二の実施形態におけるインクジェット記録装置1の制御構成について説明する。
図12はインクジェット記録装置1の制御構成を示すブロック図である。
図12に示すように、入力される画像データに基づいてインクジェット記録装置1の各部の動作を制御する制御部15には、無端ベルト駆動装置6と、記録媒体供給装置8と、検出装置14と、記録ヘッド駆動部16とがそれぞれ接続されており、制御部15によって各部を駆動制御するようになっている。
制御部15は、入力される画像データを駆動データに変換し、この駆動データに基づいて、記録ヘッド駆動部16が、記録ヘッド10のノズルを駆動制御して記録媒体2にインクを吐出させるようになっている。
検出装置14は、無端ベルト3に対して光を照射するとともに、無端ベルト3あるいは細溝部11により反射した光を受光し、この受光量に応じた信号を制御部15に出力するようになっている。制御部15は、検出装置14から送られた信号値と予め制御部15に登録された細溝部11の信号値とを比較して、検出装置14の投光先に細溝部11が存在するか否かを検出するようになっている。
さらに制御部15は、細溝部11が検出されると、無端ベルト駆動装置6の駆動量に基づいて無端ベルト3の細溝部11が記録ヘッド10の直下に移動するタイミングを検出し、細溝部11が記録ヘッド10の直下に位置するタイミングで記録ヘッド駆動部16を制御して記録ヘッド10のノズルから細溝部11にインクを予備吐出させるようになっている。
次に、第二の実施形態における作用について説明する。
制御部15に画像データが入力されると、画像データは駆動データに変換され、この駆動データに応じて記録媒体供給装置8が駆動されて記録媒体2を無端ベルト3に供給する。記録媒体2が無端ベルト3に供給されると、無端ベルト駆動装置6によって無端ベルト3が周回駆動され、それに伴って無端ベルト3上の記録媒体2が搬送される。記録ヘッド10の直下に記録媒体2が位置すると、記録ヘッド駆動部16によって記録ヘッド10のノズルが駆動制御されてインクが吐出され、記録媒体2上に着弾して画像が形成される。
また、記録ヘッド10が予備吐出を行う場合は、無端ベルト3上に記録媒体2が存在しない状態で、無端ベルト3を周回運動させながら、検出装置14により無端ベルト3に光を照射するとともに、無端ベルト3上で反射した光を受光して、その受光量に応じた信号が検出装置14から制御部15に出力される。制御部15では、検出装置14により入力される信号値と予め制御部15に登録される細溝部11の信号値とを比較して、検出装置14の投光先に細溝部11が存在するか否かが検出される。
検出装置14の投光先に細溝部11が存在することが検出されると、制御部15により、無端ベルト駆動装置6の駆動量に基づいて無端ベルト3の細溝部11が記録ヘッド10の直下に移動するタイミングを検出し、細溝部11が記録ヘッド10の直下に位置するタイミングで記録ヘッド駆動部16を制御して記録ヘッド10のノズルから細溝部11にインクを予備吐出させる。予備吐出されたインクが細溝部11の端部に移動し、細溝部11が無端ベルトの周回運動に伴って搬送されてインク吸収部12と接触すると、予備吐出されたインクがインク吸収部12に吸収される。
以上により、第二の実施形態によれば、検出装置14により無端ベルト3上の細溝部11を検出して、記録ヘッド10の直下に細溝部11が位置するタイミングで予備吐出を行うようにしているので、確実にかつ自動的に予備吐出および予備吐出されたインクを除去することができる。
また、記録ヘッド10の直下に細溝部11が位置するタイミングを検出する手段として、検出装置14によって細溝部11の位置を検出して無端ベルト3の搬送量から検出する例を示したが、例えば特許2930035号公報に記載されているように無端ベルトの回転量からタイミングを検出するようにしてもよい。
第一の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す概略断面図である。 第一の実施形態における無端ベルトの概略構成を示す概略構成図である。 第一の実施形態における無端ベルトの断面を示す断面図である。 第一の実施形態における細溝の半径と細溝の毛管力との関係を示す図である。 第一の実施形態における細溝の半径とインクが細溝を移動する時間との関係を示す図である。 第一の実施形態における無端ベルトの断面を示す断面図である。 第一の実施形態における無端ベルトの断面を示す断面図である。 第二の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す概略断面図である。 第二の実施形態における無端ベルトの断面と検出装置の関係を示す概略断面図である。 第二の実施形態における無端ベルトの断面と検出装置の関係を示す概略断面図である。 第二の実施形態における無端ベルトの断面と検出装置の関係を示す概略断面図である。 第二の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略的な制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 記録媒体
3 無端ベルト
10 記録ヘッド
11 細溝部
12 インク吸収部
13 凹部

Claims (3)

  1. 記録媒体を搬送する無端ベルトと、記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドとを備えるインクジェット記録装置において、
    前記無端ベルト上に、少なくとも一方の端部に達する細溝が配列され前記記録ヘッドが予備吐出するインクが着弾する細溝部を設け
    前記細溝部の細溝数Xは、次式
    X≧(Ve/Vd)×(Ta/Tb)
    ここで、
    Veは、前記予備吐出1回あたりのインクの総量
    Vdは、前記細溝1本あたりの容積
    Taは、前記細溝部に予備吐出されるインクが前記無端ベルトの端部に移動するのに要する時間
    Tbは、前記無端ベルトが1周するのに要する時間
    により形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項に記載のインクジェット記録装置において、
    前記無端ベルトに凹部を設け、
    前記凹部に前記細溝部を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置において、
    前記細溝部の端部に接触して予備吐出されたインクを吸収するインク吸収部を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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