JP4611779B2 - 配管ライニング装置および配管ライニング方法 - Google Patents
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Description
また、別の管内面のライニング装置では、コンプレッサーからの圧縮空気をエアホースを介して受ける塗料注入管が設けられた配管を備えている(例えば特許文献2参照)。この配管は、径内通路を遮断するフィルム状の遮断手段が設けられた管継手によりライニング管に着脱自在に接続されている。ライニング作業時、コンプレッサーからの圧縮空気により押圧された塗料が遮断手段を破る。これにより、配管内に充満していた塊状の塗料がプラグ流となって管継手からライニング管に供給されてライニング管の内面が塗装されるようになっている。
このため、分岐管に塗料層を形成するには、本管から分岐管に塗装ロボットを連続的に導入して分岐管に塗装を施すことが行われるが、分岐管の管径寸法が200mm以下になると、分岐管が狭すぎて塗装ロボットを導入することができない事情がある。
この場合には、やむなく防火壁の一部を解体して分岐管の一部を露出させるとともに切断し、室外側から分岐管に塗装を施さざるを得ず大がかりな工事になるのが一般的である。この結果、防火壁の解体や分岐管の切断をはじめ、その解体や切断後の補修に労力や時間がかかり、コストが上昇するとともに塗装能率が悪く、その作業性が大幅に低下する虞がある。
配管から枝分かれした分岐管に配管内から塗装を施す際、配管内の塗装により配管と分岐管との境界部に形成された塗装膜部を切除するため、遠隔操作によりカッターを配管内に挿入して塗装膜部に接触させる。塗装膜部の切除後、遠隔操作により施工具を配管内に挿入して境界部から分岐管の内壁部に塗料層を形成する。この際、施工具により、塗料を含浸させた環状の布部材を表裏反転させながら分岐管の内壁部に押付けて付着させる。
配管と分岐管との境界部に形成された塗装膜部を遠隔操作によるカッターで切除するので、分岐管内の塗装を配管、例えば立本管を通して分岐管に行う上の障害がなくなる。このため、施工具を室内側から配管内に挿入し、境界部から分岐管内に環状の布部材を表裏反転させながら内壁部に押付けて塗装を施すことができる。この結果、比較的簡単な操作で配管、例えば立本管から分岐管に塗装を行うことができ、塗装作業が短時間で迅速に済み、塗装能率の改善により作業性が向上してコストの削減に寄与する。
また、施工具は、配管に挿入する可撓性の筒胴部を有する。延出管部は、筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結されている。この延出管部は、外周部に挿入させた布部材とともに筒胴部内に表裏反転されて収納される。塗装時には、空気圧により延出管部を筒胴部内から外部に伸張させて、延出管部とともに布部材を反転させながら分岐管の内壁部に押付けて付着させる。
この場合、施工具は、筒胴部および伸縮可能な延出管部といった比較的簡素な構成で済みコスト的に有利となる。
また、延出管部の端末部には、挿通孔を形成した栓部が連結固定されている。挿通孔に通されてストッパにより抜止めされた制御ワイヤの引き操作により塗装後の延出管部を回収する。塗装時に乾燥用の熱風を筒胴部内に供給し、熱風が制御ワイヤと挿通孔との間の隙間を介して逃げる過程で、熱風を布部材に均等に吹き付ける。
塗装時に熱風を筒胴部内に供給して熱風を布部材に均等に吹き付けているので、配管内に付着形成させた布部材の塗料を短時間で乾燥できる利点が得られる。制御ワイヤは延出管部に連結されているため、熱風の吹き付け後は、制御ワイヤを引き込むことにより、延出管部を再反転させながら回収できて合理的である。
カッターは、軸部材から配管に略平行に挿入される。駆動モータは、軸部材に装着されて刃部を駆動する。制御モータは、軸部材に装着されて軸部材を回転調節することにより刃部を塗装膜部に位置合わせする。バルーン部材は、軸部材に膨縮可能に設けられて空気圧の調整により、刃部を境界部に存する塗装膜部に対して進退変位可能にさせる。
この場合、カッターは、軸部材、駆動モータ、制御モータおよびバルーン部材といった比較的簡素な構成で、刃部を塗装膜部に位置合わせすることができてコスト的に有利である。
布部材の基端部には、筒胴部の外側部を接触状態に覆う環状のフランジ部が一体に設けられている。このため、布部材の反転終了後、配管と分岐管との境界部にフランジ部を付着させて良好な仕上げで塗装することができる。
フランジ部の外周縁部には、形状保持のため円形の弾性ワイヤーが埋設されているので、フランジ部が布製であっても、フランジ部が所期の形状を保ちへたれずに筒胴部の外側部に接触する。
弾性ワイヤーは、同心的に配置した円形の外輪部と中心部の小輪部とからなり、外輪部と小輪部との間に放射状のスポークを連結状態に設けている。このため、布部材のフランジ部が補強されて、容易にへたれることがなくなり、分岐管への塗装を良好な仕上げで迅速に行うことができる。
集合住宅などの建物Hの排水管の配管例を示す図1において、建物Hは、通気管1、汚水立本管2および立本管3を配管として備えている。通気管1、汚水立本管2および立本管3は、分岐管としての横引本管4から外部枡5に連通している。清掃時、通気管1、汚水立本管2、立本管3などの配管および横引本管4から流れ落ちた塵埃やスケールなどの付着物は、配管に空気や粉砕水などの流体を流動させることにより、外部枡5から万能配管更生車(VacLマシン)6により回収される。この場合、万能配管更生車6に代わって、コンプレッサーなどの圧搾空気供給装置(図示せず)を用いて流体を配管内に流動させてもよい。
ター9を室内側から立本管3内に略平行に挿入し、カッター9の位置調整を行って刃部11を塗装膜部8に接触させるように配置する。
制御ワイヤ24の末端部24aは、図11の(イ)、(ロ)に示すように、栓部23の挿通孔23aに挿通されて抜止め用のストッパ25を固定している。
このため、配管内に付着形成させた布部材21の塗料を短時間で乾燥できる利点が得られる。制御ワイヤ24は延出管部19に連結されているため、熱風の吹き付け後は、制御ワイヤ24を引き出すことにより、延出管部19を再反転させながら筒胴部18内に回収できて合理的である。この場合、乾燥用の熱風は、延出管部19および布部材21を反転させる際に筒胴部18に供給する空気と同一のものを利用する。
なお、空気への加熱源は、比較的寿命の長いハロゲンランプ26を用いたが、ハロゲンランプ26に限らず、電気抵抗線など種々のものが用いられ、要は供給空気を加熱できるものであればよい。
立本管3の内壁部3aに塗装を施して所定厚みの塗料層Rを形成する際、反転式のライニング装置を用いたが、内壁部3aに塗装できれば、反転式のライニング装置に限らない。筒胴部18の延出管部19は、筒胴部18に対して必ずしも直角である必要はなく、横引本管4の傾斜程度に応じた所望の角度に形成することができる。横引本管4の内壁部4aに対しては、立本管3に対する施工具17の挿入操作を複数回繰り返すことにより、横引本管4に対して下塗り、中塗り、上塗りおよび仕上げ塗りなどに分けて段階的な重ね塗りを行うようにしてもよい。分岐管としての横引本管4は、排水管や埋設管をはじめ、空調ダクトや排気ダクト(工業ダクト、厨房ダクト)などを含み、管内に塗装を施す必要があるものであればよい。その他、本発明の具体的な実施にあたっては、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することができる。
2 汚水立本管(配管)
3 立本管(配管)
3a 内壁部
4 横引本管(分岐管)
4a 内壁部
8 塗装膜部
9 カッター
10 軸部材
11 刃部
12 駆動モータ
13 制御モータ
14、15 バルーン部材
17 施工具
18 筒胴部
19 延出管部
19a 端末部
21 布部材
21a フランジ部
22 弾性ワイヤー
22a 外輪部
22b 小輪部
22c スポーク
23 栓部
23a 挿通孔
24 制御ワイヤ
25 ストッパ
R 塗料層
Claims (10)
- 配管から枝分かれした分岐管に前記配管内から塗装を施す配管ライニング装置において、
前記配管内の塗装により前記配管と前記分岐管との境界部に形成された塗装膜部を切除するため、遠隔操作により前記配管内に挿入して前記塗装膜部に接触させるカッターと、 前記塗装膜部の切除後、遠隔操作により前記配管内に挿入して前記境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する施工具とを有しており、
前記施工具は、
前記配管に挿入される可撓性の筒胴部と、
この筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた環状の布部材を外周部に挿入させて前記布部材とともに前記筒胴部内に表裏反転されて収納された延出管部とを備え、
塗装時、空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部とともに、前記布部材を反転させながら前記分岐管の前記内壁部に押付けて付着させるようになっており、
前記延出管部の端末部には、挿通孔を形成した栓部が連結固定されており、前記挿通孔に通されてストッパにより抜止めされた制御ワイヤの引き操作により、塗装後の前記延出管部を回収するとともに、塗装時に乾燥用の熱風を前記筒胴部内に供給して前記制御ワイヤと前記挿通孔との間の隙間を介して逃がす過程で、前記熱風を前記布部材に均等に吹き付けることを特徴とする配管ライニング装置。 - 前記カッターは、
前記配管に略平行に挿入される軸部材と、
この軸部材に装着されて刃部を駆動する駆動モータと、
前記軸部材に装着されて前記軸部材を回転調節することにより前記刃部を前記塗装膜部に位置合わせする制御モータと、
前記軸部材に膨縮可能に設けられて空気圧の調整により、前記刃部を前記境界部に存する前記塗装膜部に対して進退変位可能にさせるバルーン部材とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の配管ライニング装置。 - 前記布部材の基端部には、前記筒胴部の外側部を接触状態に覆う環状のフランジ部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配管ライニング装置。
- 前記フランジ部の外周縁部には、形状保持のため円形の弾性ワイヤーが埋設されていることを特徴とする請求項3に記載の配管ライニング装置。
- 前記弾性ワイヤーは、同心的に配置した円形の外輪部と中心部の小輪部とからなり、前記外輪部と前記小輪部との間に放射状のスポークを連結状態に設けていることを特徴とする請求項4に記載の配管ライニング装置。
- 配管から枝分かれした分岐管に前記配管内から塗装を施す配管ライニング方法において、
前記配管内の塗装により前記配管と前記分岐管との境界部に形成された塗装膜部を切除するため、遠隔操作によりカッターを前記配管内に挿入して前記塗装膜部に接触させる工程と、
前記塗装膜部の切除後、遠隔操作により施工具を前記配管内に挿入して前記境界部から前記分岐管の内壁部に塗料層を形成する工程とを有しており、
前記施工具の操作時には、
可撓性の筒胴部を前記配管に挿入する工程と、
前記筒胴部の外側部に一体的に形成されて空気圧により伸縮可能となるように連結され、塗料を含浸させた環状の布部材を外周部に挿入させた延出管部を前記布部材とともに前記筒胴部内に表裏反転して収納する工程とを備え、
塗装時、空気圧により前記延出管部を前記筒胴部内から外部に伸張させて、前記延出管部とともに、前記布部材を反転させながら前記分岐管の前記内壁部に押付けて付着させるようになっており、
前記延出管部の端末部には、挿通孔を形成した栓部が連結固定されており、前記挿通孔に通されてストッパにより抜止めされた制御ワイヤの引き操作により塗装後の前記延出管部を回収する工程と、塗装時に乾燥用の熱風を前記筒胴部内に供給して前記制御ワイヤと前記挿通孔との間の隙間を介して逃がす過程で、前記熱風を前記布部材に均等に吹き付ける工程とを有することを特徴とする配管ライニング方法。 - 前記カッターの操作時には、
軸部材を前記配管に略平行に挿入する工程と、
前記軸部材に装着した駆動モータにより刃部を駆動する工程と、
前記軸部材に装着された制御モータにより、前記軸部材を回転調節して前記刃部を前記塗装膜部に位置合わせする工程と、
前記軸部材に膨縮可能に設けられたバルーン部材に対する空気圧の調整により、前記刃部を前記境界部に存する前記塗装膜部に対して進退変位可能にさせる工程とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の配管ライニング方法。 - 前記布部材の基端部には、前記筒胴部の外側部を接触状態に覆う環状のフランジ部が一体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の配管ライニング方法。
- 前記フランジ部の外周縁部には、形状保持のため円形の弾性ワイヤーが埋設されていることを特徴とする請求項8に記載の配管ライニング方法。
- 前記弾性ワイヤーは、同心的に配置した円形の外輪部と中心部の小輪部とからなり、前記外輪部と前記小輪部との間に放射状のスポークを連結状態に設けていることを特徴とする請求項9に記載の配管ライニング方法。
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