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JP4613447B2 - 光ピックアップモジュールおよび光ディスク装置 - Google Patents
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JP4613447B2 - 光ピックアップモジュールおよび光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、差動プッシュプルによりトラッキングエラー等を検出する光ピックアップモジュールおよびそれを用いた光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8は、トラックに対するメインビームとサブビームとの位置を示す配置図である。図8において、81は光スポットによるメインビーム、82はメインビーム81から1/2トラックずれたところに配置された光スポットによる2つのサブビーム、83はピットである。図8に示すように、メインビーム81がトラック中心にある場合には、サブビーム82はトラック中心から1/2トラックずれたところ、すなわちトラック中心間の中央に位置する。
【0003】
図9(a)、(b)は、差動プッシュプルにおけるシングルナイフエッジ法を示す説明図である。図9(a)において、91はメインビーム、92はサブビーム、93はディテクターであって、メインビーム91とメインビーム91から1/2トラックずれたところに配置されている2つのサブビーム92とを集光した3つの光スポットからの反射信号を検出する。
【0004】
図9に示すように、メインビーム91およびサブビーム92は各ディテクター93に分割されて照射される。メインビーム91の分割ビームは、4つの検出ブロックPA、PB、PC、PDに分割されたディテクター93により4つの検出信号A、B、C、Dを生成する。サブビーム92の分割ビームは、それぞれ2つの検出ブロックPE、PFとPG、PHに分割された4つのディテクター93によりそれぞれ2つの検出信号E、Fと2つの検出信号G、Hを生成する。
【0005】
次に、プッシュプルの概念について、図10、図11、図12を用いて説明する。図10(a)、(b)、(c)はプッシュプルの説明図であり、図11はレンズシフトが発生した場合のオフセットを示す説明図、図12はレンズシフトに対するオフセットを示すグラフである。図10、図11において、101は光ディスク、102は光ディスク101上のピット、103はレンズ、104は光の強度分布、105はディテクターである。
【0006】
図10(a)に示すように、光ディスク101上のピット102に集光された光はレンズ103を通り、ディテクター105に照射される。トラックの中央にある場合には、光の強度分布104において左右のバランスデータがとれており、トラック中央をずれてくると、図10(b)、(c)に示すように、光の強度分布104が非対称になる。したがって、検出信号CとDの差をとると、トラック中心で0となる正弦波のトラッキングエラー信号を得ることができる。しかし、図11に示すように、レンズシフトが発生すると、ディテクター105のブロックPC、PDに戻る光のバランス量が変動し、オフセットが発生する。
【0007】
そこで、ブロックPC、PDに発生する検出信号C、DのAC成分の振幅をa、周期をωt、レンズシフト量xにより発生するオフセット量の傾きをb、切片をcとすると、
C=a×sin(ωt)+(b×x+c) ・・・(1)
D=−a×cos(ωt)+(−b×x+c) ・・・(2)
となる。
【0008】
同様に、ブロックPE+PG、PF+PHに発生する検出信号E+G、F+HのAC成分の振幅をd、周期をωt、レンズシフト量xにより発生するオフセット量の傾きをe、切片をfとすると、
E+G=−d×sin(ωt)+(e×x+f) ・・・(3)
F+H=d×cos(ωt)+(−e×x+f) ・・・(4)
となる。
【0009】
メインビーム91のプッシュプル信号(C−D)と、サブビーム92のプッシュプル信号((E+G)−(F+H))のバランスデータをkとすると、トラッキングエラー信号TEは、
Figure 0004613447
となる。
【0010】
トラッククロス信号TCは、
Figure 0004613447
となる。
【0011】
レンズポジション信号LPは、
Figure 0004613447
となる。
【0012】
ここで、理想的な差動プッシュプルにおいては、図12に示すように、メインビーム91で発生する検出信号C、Dと、サブビーム92で発生する検出信号E+G、F+Hとは比例関係があるので、
a=k×d ・・・(8)
b=k×e ・・・(9)
c=k×f ・・・(10)
という関係がある。
【0013】
そこで、この関係式を式(5)、(6)、(7)に代入すると、
TE=(a+k×d)×(sin(ωt)+cos(ωt))・・(11)
TC=(a+k×d)×(sin(ωt)−cos(ωt))・・(12)
LP=2(b+k×e)×x ・・・(13)
を求めることができるので、TE、TCはAC成分のみ、LPはレンズシフト量xに対する傾き成分のみとなる。
【0014】
また、通常は、式(5)、(6)、(7)のなかで、レンズシフト量xが入っていない式(6)に示すTC信号において、TC信号のオフセット成分(2(c−k×f))がゼロとなるkの値を算出することにより、kの値を求める方式が一般的である。
【0015】
また、図13は従来の光ピックアップモジュールを示す回路図である。図13において、121は7個の加算器、122は2個の可変ゲインアンプである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の光ピックアップモジュールにおける理想的な差動プッシュプルにおいては、式(8)、(9)、(10)に示す関係を満足するkの値を設定することで、すべてのレンズシフトに対するオフセット成分を除去することができる。しかしながら、メインビームとサブビームからの信号生成における回路ゲイン差(具体的には、サブビームはライトできないようにメインビームに対してサブビームの光量を数分の1に落とし、その後、回路的に数倍して、信号としては、メインビームから生成された信号と、サブビームから生成された信号とを比率的に同等とするためのゲイン差)や、ディテクターのとりつけ精度により、
a/d≠b/e≠c/f ・・・(14)
となることがある。これを図14および図15に示す。図14、図15はレンズシフトに対するオフセット量を示すグラフである。
【0017】
従来の光ピックアップモジュールでは、式(16)に示すように、トラッククロス信号TCのオフセット成分(2(c−k×f))がゼロとなるkの値を算出することによりkの値を求める方式でkを求めても、トラッキングエラー信号TEのレンズシフトに対するオフセット成分の除去を行うことができないという問題点を有していた。また、同様に、レンズポジション信号LPのAC信号成分の除去を行うことができないだけでなく、トラッククロス信号TCで発生するレンズシフトに対するオフセット成分すら除去できないという問題点を有していた。
【0018】
この光ピックアップモジュールおよび光ディスク装置では、光ディスクからの反射光を集光するレンズ(反射光集光レンズ)が移動しても、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号、トラッククロス信号を生成すると共にAC成分が重畳していないLP信号を生成することが要求されている。
【0019】
本発明は、この要求を満たすため、反射光集光レンズが移動しても、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号、トラッククロス信号を生成することができ、またAC成分が重畳していないレンズポジション信号LPを生成することができる光ピックアップモジュールおよびそれを用いた光ディスク装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の光ピックアップモジュールは、光ディスクから情報をよみとるための光ピックアップと、前記光ピックアップから照射され前記光ディスクで反射された光信号を電気信号に変換するディテクターとを有し、前記ディテクターは、メインビームと前記メインビームから1/2トラックずれたところに配置されている2つのサブビームとを集光した3つのスポットからの反射信号を検出し、4つの検出ブロックに分割された前記メインビームにより4つの検出信号A、B、C、Dを生成し、それぞれ2つの検出ブロックに分割された前記2つのサブビームによりそれぞれ2つの検出信号E、Fと2つの検出信号G、Hを生成し、前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをトラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてk1、k2し、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてのオフセットをofs1、ofs2したとき、トラッキングエラー信号TEをTE=(C−D)−k1((E+G)(F+H))+ofs1で生成し、トラッククロス信号TCをTC=(C+D)−k2((E+G)+(F+H))+ofs2で生成し、前記ディテクターは、トラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれに発生するオフセット量を、それぞれバランスデータkの値を変更しながら前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させて測定することで前記レンズ位置対オフセットの傾きをそれぞれ計算し、前記傾きのそれぞれがゼロとなるバランスデータkの値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCのバランスデータk1及びk2として決定し、前記中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれのオフセット値ofs1及びofs2とすることを特徴とする。
【0021】
これにより、反射光集光レンズが移動しても、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号、トラッククロス信号を生成することができる。
【0022】
上記課題を解決するための本発明の光ディスク装置は、上記記載の光ピックアップモジュールを備えた構成を有している。これにより、上記光ピックアップモジュールを用いた光ディスク装置が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の光ピックアップモジュールは、光ディスクから情報をよみとるための光ピックアップと、前記光ピックアップから照射され前記光ディスクで反射された光信号を電気信号に変換するディテクターとを有し、前記ディテクターは、メインビームと前記メインビームから1/2トラックずれたところに配置されている2つのサブビームとを集光した3つのスポットからの反射信号を検出し、4つの検出ブロックに分割された前記メインビームにより4つの検出信号A、B、C、Dを生成し、それぞれ2つの検出ブロックに分割された前記2つのサブビームによりそれぞれ2つの検出信号E、Fと2つの検出信号G、Hを生成し、前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをトラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてk1、k2し、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてのオフセットをofs1、ofs2したとき、トラッキングエラー信号TEをTE=(C−D)−k1((E+G)(F+H))+ofs1で生成し、トラッククロス信号TCをTC=(C+D)−k2((E+G)+(F+H))+ofs2で生成し、前記ディテクターは、トラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれに発生するオフセット量を、それぞれバランスデータkの値を変更しながら前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させて測定することで前記レンズ位置対オフセットの傾きをそれぞれ計算し、前記傾きのそれぞれがゼロとなるバランスデータkの値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCのバランスデータk1及びk2として決定し、前記中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれのオフセット値ofs1及びofs2とすることを特徴とする。
【0024】
この構成により、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCついてのそれぞれのバランスデータk1、k2個別に設定することができると共にそれぞれのオフセットofs1、ofs2個別に設定することができるので、反射光集光レンズが移動しても、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号、トラッククロス信号を生成することができる。また、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号とトラッククロス信号TCを確実に検出することができるという作用を有する。
【0025】
請求項2に記載の光ピックアップモジュールは、請求項1に記載の光ピックアップモジュールにおいて、前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをレンズポジション信号LPについてk3とし、レンズポジション信号LPについてのオフセットをofs3としたとき、レンズポジション信号LPをLP=(C−D)+k3((E+G)−(F+H))+ofs3で生成し、前記ディテクターは、前記検出信号(C−D)と前記検出信号((E+G)−(F+H))とのAC成分の振幅を一致させるバランスデータkの値をレンズポジション信号LPのバランスデータk3として決定し、前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズの中央位置でのオフセット量をゼロにするオフセット値をレンズポジション信号LPのオフセット値ofs3とすることを特徴とする
【0026】
この構成により、レンズポジション信号LPについてのバランスデータk3を個別に設定することができると共にオフセットofs3も個別に設定することができるので、反射光集光レンズが移動しても、AC成分が重畳していないレンズポジション信号LPを生成することができる。また、この構成により、オフセットが発生しないレンズポジション信号を確実に検出することができるという作用を有する。
【0031】
請求項に記載の光ディスク装置は、請求項1乃至のいずれか1に記載の光ピックアップモジュールを備えることとしたものである。
【0032】
この構成により、請求項1乃至のいずれか1に記載の光ピックアップモジュールを用いた光ディスク装置が実現され、請求項1乃至のいずれか1に記載の作用と同様の作用を有する。
【0033】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図7を用いて説明する。
【0034】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による光ピックアップモジュールを示す回路図である。図1において、11はそれぞれ9個の加算器、12はそれぞれ3個の可変ゲインアンプである。図1に示すように、バランスデータk1、k2、k3により各可変ゲインアンプ12のゲイン調整が可能であり、ofs1、ofs2、ofs3によりオフセット成分を加算することが可能である。
【0035】
このように構成された図1の光ピックアップモジュールについて、その動作を説明する。まず、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCとレンズポジション信号LPの成分について説明する。図1に示すように、トラッキングエラー信号TEはTE=(C−D)−k1((E+G)(F+H))+ofs1で生成され、トラッククロス信号TCをTC=(C+D)−k2((E+G)+(F+H))+ofs2で生成され、レンズポジション信号LPをLP=(C−D)+k3((E+G)−(F+H))+ofs3で生成される。
【0036】
次に、トラッキングエラー信号TE、トラッククロス信号TC、レンズポジション信号LPのバランスデータk1、k2、k3とオフセット値ofs1、ofs2、ofs3の決定方法について説明する。
【0037】
まず、トラッキングエラー信号TEのバランスデータk1とオフセット値ofs1を決定する方法について、図2、図3、図4を用いて説明する。図2はトラッキングエラー信号TEのバランスデータk1を決定する方法を示すフローチャートであり、図3はトラッキングエラー信号TEのオフセット値ofs1を決定する方法を示すフローチャート、図4は反射光集光レンズシフトに対するオフセット値を示すグラフである。
【0038】
ここで、図1に示す回路によりトラッキングエラー信号TEのバランスデータk1を求める際には、k1の値を変えながら、反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させ、トラッキングエラー信号TEに発生するオフセット量の測定を行い、傾きの計算を行い、その傾きがゼロとなるバランスデータkの値をバランスデータk1として使用し、反射光集光レンズ中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をofs1とする。
【0039】
まず、図2に示すように、k1の初期値を設定する(S1)。次に、反射光集光レンズを外周位置に駆動させ(S2)、トラッキングエラー信号TEのPPレベルの測定を行い、トラッキングエラー信号TEのセンター値を演算する(S3)。つまり、図4に示すレベルAの値を算出する。
【0040】
次に、レンズを中央側に移動(S4)させ、同様に、TE信号のPPレベルの測定を行い、TE信号のセンター値を演算する(S5)。つまり、図4に示すレベルBの値を算出する。また、反射光集光レンズを内周位置に駆動させ(S6)、同様に、TEのPPレベルの測定を行い、TEのセンター値を演算する(S7)。つまり、図4に示すレベルCの値を算出する。
【0041】
レベルA、レベルB、レベルCを通る直線の傾きを演算し(S8)、その演算の傾きがゼロであるか否かの判定を行い(S9)、ゼロでない場合には傾きの方向によりバランスデータk1をインクリメントもしくはデクリメントさせ(S10)、ステップS2へ戻る。ステップS9でゼロと判定した場合には図3の処理へ移行する。
【0042】
次に、図3において、ofs1の初期値の設定を行い(S11)、反射光集光レンズを中央位置に移動させ(S12)、TEのPPレベルの測定を行い、TEのセンター値を演算し(S13)、そのセンター値とTEの基準電圧となるVref値との比較を行い(S14)、センター値が基準電圧Vrefと異なる場合には、センター値と基準電圧との差の方向により、ofs1をインクリメントもしくはデクリメントさせ(S15)、ステップS12へ移行する。ステップS14でセンター値が基準電圧と一致していると判定した場合は処理を終了する。
【0043】
次に、トラッククロス信号TCのバランスデータk2とオフセット値ofs2を決定する方法について、図5、図6を用いて説明する。図5はトラッククロス信号TCのバランスデータk2を決定する方法を示すフローチャートであり、図6はトラッククロス信号TCのオフセット値ofs2を決定する方法を示すフローチャートである。ここで、図1に示す回路により、トラッククロス信号TCのバランスデータk2を求める際には、バランスデータk2の値を変えながら、反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させ、トラッククロス信号TCに発生するオフセット量の測定を行い、傾きの計算を行い、その傾きがゼロとなるバランスデータkの値をバランスデータk2として使用し、反射光集光レンズ中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をofs2とする。
【0044】
まず、図5に示すように、k2の初期値を設定する(S21)。次に、反射光集光レンズを外周位置に駆動させ(S22)、TCのPPレベルの測定を行い、TCのセンター値を演算する(S23)。つまり、図4に示すレベルAの値を算出する。
【0045】
次に、反射光集光レンズを中央位置に移動させ(S24)、同様に、TCのPPレベルの測定を行い、TCのセンター値を演算する(S25)。つまり、図4に示すレベルBの値を算出する。
【0046】
また、反射光集光レンズを内周位置に駆動させ(S26)、同様に、TCのPPレベルの測定を行い、TCのセンター値を演算する(S27)。つまり、図4に示すレベルCの値を算出する。
【0047】
レベルA、レベルB、レベルCを通る直線の傾きを演算し(S28)、その演算の傾きがゼロであるか否かの判定を行い(S29)、ゼロでない場合には、傾きの方向によりバランスデータk2をインクリメントもしくはデクリメントさせ(S30)、ステップS22へ戻る。ステップS29でゼロならば図6の処理へ移行する。
【0048】
次に、図6において、ofs2の初期値の設定を行い(S31)、反射光集光レンズを中央位置に移動させ(S32)、TCのPPレベルの測定を行い、TCのセンター値を演算し(S33)、センター値とTCの基準電圧となるVref値との比較を行い(S34)、センター値が基準電圧Vrefと異なる場合には、センター値と基準電圧との差の方向により、ofs2をインクリメントもしくはデクリメントさせ(S35)、ステップS32へ戻る。ステップS34でセンター値が基準電圧Vrefと一致していると判定したならば、図6の処理を終了する。
【0049】
次に、レンズポジション信号LPのバランスデータk3とオフセット値ofs3を決定する方法について、図7を用いて説明する。図7はレンズポジション信号LPのバランスデータk3とオフセット値ofs3を決定する方法を示すフローチャートである。ここで、図1に示す回路により、レンズポジション信号LPのバランスデータk3を求める際には、Cと(E+G)、Dと(F+H)に発生する信号のAC成分の振幅を一致させるバランスデータkの値をバランスデータk3として使用し、反射光集光レンズ中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をofs3とする。
【0050】
まず、図7に示すように、C−DのPPレベルの測定を行い、測定値aを得る(S41)。また、((E+G)−(F+H))のPPレベルの測定を行い、測定値dを得る(S42)。次に、a/dを演算し、バランスデータk3値として設定する(S43)。
【0051】
次に、ofs3の初期値の設定を行い(S44)、反射光集光レンズを中央位置に移動させ(S45)、LPのPPレベルの測定を行い、LPのセンター値を演算し(S46)、センター値とLPの基準電圧となるVref値との比較を行い(S47)、センター値が基準電圧Vrefと異なる場合には、センター値と基準電圧との差の方向により、ofs3をインクリメントもしくはデクリメントさせ(S48)、ステップS45へ戻る。ステップS47でセンター値が基準電圧Vrefと一致していると判定したならば、図7の処理を終了する。
【0052】
以上のように本実施の形態によれば、ディテクターは、メインビームのプッシュプル信号(C−D)とサブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをトラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCとレンズポジション信号LPとについてk1、k2、k3とし、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCとレンズポジション信号LPとについてのオフセットをofs1、ofs2、ofs3としたとき、トラッキングエラー信号TEをTE=(C−D)−k1((E+G)(F+H))+ofs1で生成し、トラッククロス信号TCをTC=(C+D)−k2((E+G)+(F+H))+ofs2で生成し、レンズポジション信号LPをLP=(C−D)+k3((E+G)−(F+H))+ofs3で生成することにより、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCとレンズポジション信号LPとについてのそれぞれのバランスデータk1、k2、k3を個別に設定することができると共にそれぞれのオフセットofs1、ofs2、ofs3も個別に設定することができるので、反射光集光レンズが移動しても、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号TE、トラッククロス信号TCを生成することができ、またAC成分が重畳していないレンズポジション信号LPを生成することができる。
【0053】
また、ディテクターは、バランスデータkの値を変更しながら光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させてトラッキングエラー信号TEに発生するオフセット量の測定を行うことによりレンズ位置対オフセットの傾きの計算を行い、傾きがゼロとなるバランスデータkの値をトラッキングエラー信号TEのバランスデータk1として決定し、中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をトラッキングエラー信号TEのオフセット値ofs1とすることにより、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号を確実に検出することができる。
【0054】
さらに、ディテクターは、バランスデータkの値を変更しながら光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させてトラッククロス信号TCに発生するオフセット量の測定を行うことによりレンズ位置対オフセットの傾きの計算を行い、傾きがゼロとなるバランスデータkの値をトラッククロス信号TCのバランスデータk2として決定し、中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をトラッククロス信号TCのオフセット値ofs2とすることにより、オフセットが発生しないトラッククロス信号を確実に検出することができる。
【0055】
さらに、ディテクターは、検出信号(C−D)と検出信号((E+G)−(F+H))とのAC成分の振幅を一致させるバランスデータkの値をレンズポジション信号LPのバランスデータk3として決定し、光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズの中央位置でのオフセット量をゼロにするオフセット値をレンズポジション信号LPのオフセット値ofs3とすることにより、オフセットが発生しないレンズポジション信号を確実に検出することができる。
【0056】
さらに、光ディスク装置に上記光ピックアップモジュールを備えることとすれば、上記光ピックアップモジュールの作用効果を奏する光ディスク装置を実現することができる。
【0057】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の光ピックアップモジュールによれば、光ディスクから情報をよみとるための光ピックアップと、前記光ピックアップから照射され前記光ディスクで反射された光信号を電気信号に変換するディテクターとを有し、前記ディテクターは、メインビームと前記メインビームから1/2トラックずれたところに配置されている2つのサブビームとを集光した3つのスポットからの反射信号を検出し、4つの検出ブロックに分割された前記メインビームにより4つの検出信号A、B、C、Dを生成し、それぞれ2つの検出ブロックに分割された前記2つのサブビームによりそれぞれ2つの検出信号E、Fと2つの検出信号G、Hを生成し、前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをトラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてk1、k2し、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてのオフセットをofs1、ofs2したとき、トラッキングエラー信号TEをTE=(C−D)−k1((E+G)(F+H))+ofs1で生成し、トラッククロス信号TCをTC=(C+D)−k2((E+G)+(F+H))+ofs2で生成し、前記ディテクターは、トラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれに発生するオフセット量を、それぞれバランスデータkの値を変更しながら前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させて測定することで前記レンズ位置対オフセットの傾きをそれぞれ計算し、前記傾きのそれぞれがゼロとなるバランスデータkの値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCのバランスデータk1及びk2として決定し、前記中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれのオフセット値ofs1及びofs2とすることにより、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCとについてのそれぞれのバランスデータk1、k2を個別に設定することができると共にそれぞれのオフセットofs1、ofs2も個別に設定することができるので、反射光集光レンズが移動しても、オフセットが発生しないトラッキングエラー信号、トラッククロス信号を生成することができるという有利な効果が得られる。
【0058】
請求項2に記載の光ピックアップモジュールによれば、請求項1に記載の光ピックアップモジュールにおいて、前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをレンズポジション信号LPについてk3とし、レンズポジション信号LPについてのオフセットをofs3としたとき、レンズポジション信号LPをLP=(C−D)+k3((E+G)−(F+H))+ofs3で生成し、前記ディテクターは、前記検出信号(C−D)と前記検出信号((E+G)−(F+H))とのAC成分の振幅を一致させるバランスデータkの値をレンズポジション信号LPのバランスデータk3として決定し、前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズの中央位置でのオフセット量をゼロにするオフセット値をレンズポジション信号LPのオフセット値ofs3とすることにより、レンズポジション信号LPについてのバランスデータk3を個別に設定することができると共にオフセットofs3も個別に設定することができるので、反射光集光レンズが移動しても、AC成分が重畳していないレンズポジション信号LPを生成することができる。また、この構成により、オフセットが発生しないレンズポジション信号を確実に検出することができるという有利な効果が得られる。
【0061】
請求項に記載の光ディスク装置によれば、請求項1乃至のいずれか1に記載の光ピックアップモジュールを備えたことにより、請求項1乃至のいずれか1に記載の光ピックアップモジュールを用いた光ディスク装置が実現され、請求項1乃至のいずれか1に記載の効果と同様の有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光ピックアップモジュールを示す回路図
【図2】トラッキングエラー信号のバランスデータを決定する方法を示すフローチャート
【図3】トラッキングエラー信号のオフセット値を決定する方法を示すフローチャート
【図4】反射光集光レンズシフトに対するオフセット値を示すグラフ
【図5】トラッククロス信号のバランスデータを決定する方法を示すフローチャート
【図6】トラッククロス信号のオフセット値を決定する方法を示すフローチャート
【図7】レンズポジション信号のバランスデータとオフセット値を決定する方法を示すフローチャート
【図8】トラックに対するメインビームとサブビームとの位置を示す配置図
【図9】(a)差動プッシュプルにおけるシングルナイフエッジ法を示す説明図
(b)差動プッシュプルにおけるシングルナイフエッジ法を示す説明図
【図10】(a)プッシュプルの説明図
(b)プッシュプルの説明図
(c)プッシュプルの説明図
【図11】レンズシフトが発生した場合のオフセットを示す説明図
【図12】レンズシフトに対するオフセットを示すグラフ
【図13】従来の光ピックアップモジュールを示す回路図
【図14】レンズシフトに対するオフセット量を示すグラフ
【図15】レンズシフトに対するオフセット量を示すグラフ
【符号の説明】
11 加算器
12 可変ゲインアンプ
81、91 メインビーム
82、92 サブビーム
83 ピット
93、105 ディテクター
101 光ディスク
102 ピット
103 レンズ

Claims (3)

  1. 光ディスクから情報をよみとるための光ピックアップと、前記光ピックアップから照射され前記光ディスクで反射された光信号を電気信号に変換するディテクターとを有し、
    前記ディテクターは、メインビームと前記メインビームから1/2トラックずれたところに配置されている2つのサブビームとを集光した3つのスポットからの反射信号を検出し、4つの検出ブロックに分割された前記メインビームにより4つの検出信号A、B、C、Dを生成し、それぞれ2つの検出ブロックに分割された前記2つのサブビームによりそれぞれ2つの検出信号E、Fと2つの検出信号G、Hを生成し、
    前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをトラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてk1、k2し、トラッキングエラー信号TEとトラッククロス信号TCについてのオフセットをofs1、ofs2したとき、
    トラッキングエラー信号TEをTE=(C−D)−k1((E+G)(F+H))+ofs1で生成し、トラッククロス信号TCをTC=(C+D)−k2((E+G)+(F+H))+ofs2で生成し、
    前記ディテクターは、トラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれに発生するオフセット量を、それぞれバランスデータkの値を変更しながら前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズを内周位置、中央位置、外周位置に移動させて測定することで前記レンズ位置対オフセットの傾きをそれぞれ計算し、
    前記傾きのそれぞれがゼロとなるバランスデータkの値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCのバランスデータk1及びk2として決定し、前記中央位置でのオフセット量をゼロにするためのオフセット値をトラッキングエラー信号TE及びトラッククロス信号TCそれぞれのオフセット値ofs1及びofs2とすることを特徴とする光ピックアップモジュール。
  2. 前記メインビームのプッシュプル信号(C−D)と前記サブビームのプッシュプル信号((E+G)−(F+H))とのバランスデータをレンズポジション信号LPについてk3とし、レンズポジション信号LPについてのオフセットをofs3としたとき、
    レンズポジション信号LPをLP=(C−D)+k3((E+G)−(F+H))+ofs3で生成し、
    前記ディテクターは、前記検出信号(C−D)と前記検出信号((E+G)−(F+H))とのAC成分の振幅を一致させるバランスデータkの値をレンズポジション信号LPのバランスデータk3として決定し、前記光ディスクからの反射光を集光する反射光集光レンズの中央位置でのオフセット量をゼロにするオフセット値をレンズポジション信号LPのオフセット値ofs3とすることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップモジュール。
  3. 請求項1乃至2のいずれか1に記載の光ピックアップモジュールを使用したことを特徴とする光ディスク装置
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