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JP4616526B2 - ウッド型ゴルフクラブヘッド群 - Google Patents
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JP4616526B2 - ウッド型ゴルフクラブヘッド群 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロフト角を違えた複数種類のドライバーのゴルフクラブヘッドからなるウッド型ゴルフクラブヘッド群に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ドライバーのウッド型ゴルフクラブヘッドは、通常、同一の番手(ここでは#1)であっても、ロフト角を違えた複数種類をシリーズ展開しかつ販売することが行われている。通常、ゴルファのヘッドスピードは種々異なるため、ヘッドスピードが大きいゴルファにはロフト角が小さなヘッドで、逆にヘッドスピードが小さいゴルファにはロフト角が大きなヘッドでそれぞれ対応している。
【0003】
またヘッドスピードが大きいゴルファは、一般的にボールのインパクト時にヘッドが返りやすい傾向があるため、通常、ロフト角が小さいヘッドほど、ヘッド重心位置をトウ側に設定し、ヘッドが返りにくい仕様に設計されている。逆にヘッドスピードが小さいゴルファは、ヘッドが返り難い傾向があるため、ヘッド重心位置をヒール側に設定し、ヘッドを返りやすく設計している。またヘッド重心の設計は、通常、比重が大の錘部材などをヘッドの内部に固着することが主に行われている。
【0004】
しかしながら、近年のヘッド体積の大型化などに伴い、錘部材などを固着する余裕が無くなりつつあり、適切な重心設計が困難となっている。より具体的には、ヘッド重心の変化を大きく設計することが困難となっている。
【0005】
本発明は、このような実状に鑑み案出なされたもので、水平面に投影したヘッド輪郭線におけるヘッド最後方点を、ロフト角が大きいヘッドほどヒール側に位置させてヘッド重心をヒール側に配することを基本として、重心位置の移動しろを大きく確保することが可能なウッド型ゴルフクラブヘッド群に関する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のうち請求項1記載の発明は、同一の番手でかつロフト角を違えた複数種類のウッド型ゴルフクラブヘッドからなるウッド型ゴルフクラブヘッド群であって、各ゴルフクラブヘッドのヘッド体積が250cm3 以上であり、かつシャフトが装着されるシャフト差込孔の軸中心線を垂直面内に配しかつ規定のライ角で傾けるとともにフェース面を規定のフェース角に合わせて水平面に載置したヘッド測定状態において、前記水平面に投影したヘッド輪郭線は、前記垂直面からヘッド後方に最も隔たるヘッド最後方点を、ロフト角が大きいヘッドほどヒール側に位置させてヘッド重心をヒール側に配したことを特徴としている。
【0007】
また請求項1記載の発明は、ロフト角を違えた複数種類のドライバーのゴルフクラブヘッドからなるウッド型ゴルフクラブヘッド群であって、各ゴルフクラブヘッドのヘッド体積が250cm 3 以上であり、かつシャフトが装着されるシャフト差込孔の軸中心線を垂直面内に配しかつ規定のライ角で傾けるとともにフェース面を規定のフェース角に合わせて水平面に載置したヘッド測定状態において、前記水平面に投影したヘッド輪郭線は、前記垂直面からヘッド後方に最も隔たるヘッド最後方点を、ロフト角が大きいヘッドほどヒール側に位置させてヘッド重心をヒール側に配するとともに、前記ロフト角は8〜10度、かつ、前記シャフト差込孔の軸中心線からヘッド重心までの最短長さである重心距離が32.5〜37.8mm、しかも前記各ウッド型ゴルフクラブヘッドのロフト角を小さいものから順番にα1 、…、αn (単位:゜)、その重心距離をL1 、…、Ln (単位:mm)とするとき、下記式(1)を満足することを特徴とする。
(Ln-1 −Ln )/(αn −αn-1 )>1.1 (単位:mm/゜) …(1)
また、請求項2記載の発明は、前記ヘッド輪郭線において、最もトウ側をなすトウ端点PTと、最もヒール側をなすヒール端点PHとの間の前記垂直面に沿う長さであるヘッド長さBと、前記ヒール端点PHと前記ヘッド最後方点Pとの間の前記垂直面に沿う長さAとの比(A/B)が0.35〜0.65である請求項1に記載のウッド型ゴルフクラブヘッド群である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、ウッド型ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1として、ドライバー(#1)のヘッドを示している。該ヘッド1は、ボールを打球する面であるフェース面2を有するフェース部3と、フェース面2の上縁2aに連なりヘッド上面をなすクラウン部4と、前記フェース面2の下縁2bに連なりヘッド底面をなすソール部5(図1では見えない)と、前記クラウン部4とソール部5との間を継ぎ前記フェース面2のトウ2tからバックフェースを通り前記フェース面2のヒール2eにのびるサイド部6と、フェース部3とクラウン部4とサイド部6とが交わるヒール側eの交わり部の近傍に設けられかつ図示しないシャフトの一端が装着されるネック部7とを具えたものが例示される。なおネック部7には、円形のシャフト差込孔7aが形成されており、ヘッド1をライ角に合わせるときにはシャフト差込孔7aの軸中心線CLを基準としうる。
【0009】
前記ヘッド1は、例えばアルミニウム合金、チタン、チタン合金、ステンレスなどの各種の金属材料により形成することができる。好適には比強度の大きいチタン合金が望ましい。本例ではヘッドの主要部を、α+β型チタン合金であるTi−6Al−4Vにてロストワックス精密鋳造し、これに残部のパーツを溶接等にて接合することにより形成したものを示す。ただし、このような態様に限定されることなく、他の材料、他の成型法により製造することができるのは言うまでもない。
【0010】
フト角を違える場合、例えば1゜、1.5゜又は2.0゜程度で等角度刻み又は不規則角度刻みで変化させることができる。本実施形態では、ロフト角が9゜、10゜及び11゜とそれぞれ1゜刻みで変化させた3種類のドライバーのヘッド1からなるウッド型ゴルフクラブヘッド群S(以下、単に「ヘッド群」ということがある。)に基づき説明する。なお本明細書で用いるロフト角は、シャフト差込孔CLの軸中心線に対するフェース面の傾きであるリアルロフト角とする。
【0011】
図2には、本実施形態のヘッド群Sの各ヘッド1を、図3〜5に示すように、前記シャフト差込孔7aの軸中心線CLを垂直面内VP1に配しかつ規定のライ角βで傾けるとともにフェース面2を規定のフェース角δに合わせて水平面HPに載置したヘッド測定状態において、前記水平面HPに投影したヘッド輪郭線K(ロフト角が小さいものから順にそれぞれK1、K2、K3)を示す。また図6には、ロフト角9゜のヘッドのヘッド輪郭線Kを拡大して示している。
【0012】
前記ヘッド輪郭線K1、K2、K3において、前記垂直面VP1からヘッド後方に最も隔たる(図6のようにヘッド輪郭線までの前記垂直面と直角な距離Nが最大となる)ヘッド最後方点P1、P2、P3を、ロフト角が大きいヘッドほどヒール側に位置させている。即ち、ロフト角8゜のヘッドの最後方点P1よりもロフト角9゜のヘッド最後方点P2の方がヒール側に設定され、またロフト角9゜のヘッドの最後方点P2よりもロフト角10゜のヘッド最後方点P3の方がヒール側に設定される。
【0013】
ヘッド群Sにおいて、ロフト角が大きいヘッドほどヘッド最後方点Pをヒール側に配するとは、具体的には図6に示すヘッド輪郭線Kにおいて、最もトウ側をなすトウ端点PTと、最もヒール側をなすヒール端点PHとの間の垂直面VP1に沿う長さであるヘッド長さBと、前記ヒール端点PHと前記ヘッド最後方点Pとの間の前記垂直面VP1に沿う長さAとの比(A/B)が、ロフト角αが大きいヘッドほど小さくなることを意味している。なおヒール側端PHは、実質的にネック部7との境界をなす。
【0014】
このように、本実施形態のヘッド群の各ヘッド1は、ヘッド最後方点Pを、ロフト角αが大きいヘッドほどヒール側に位置させヘッドの形状をロフト角αに応じて変化させる。ヘッド最後方点付近は重量の配分が比較的大きくなるため、このヘッド最後方点Pを移動させることにより、これに追随してヘッド重心Gも移動させることができる。従って、ロフト角αが大きいヘッドほど、より多くの重量をヒール側に配分することが可能となり、ひいてはヘッド重心Gをヒール側に寄せて配することができる。
【0015】
ヘッド群Sに含まれるヘッド1の体積、質量、ネック部7の長さなどは、実質的に同一に設定しても良くまた違えることもできる。ただし、各ヘッドのヘッド体積は250cm3 以上に設定することが必要となる。該ヘッド体積が250cm3 未満の場合、上述のようにヘッド最後方点Pをヒール側に移動させヘッド形状を変化させても、ヘッド重心の移動がこのようなヘッド形状の変化に追随せず、効果的にヘッド重心の大きく変化させることができなくなる。このような観点より、各ヘッド1のヘッド体積は270cm3 以上、より好ましくは300cm3 以上、さらに好ましくは310〜450cm3 程度とするのが望ましい。
【0016】
なお、ヘッド群Sの各ヘッド1において、ヘッド最後方点Pがヒール側に寄りすぎる場合、或いはこれとは逆にトウ側に寄りすぎる場合、いずれもヘッドの形状が特異なものとなり構えた際に違和感を生じやすくなる。このような観点より、前記比(A/B)は、例えば0.35〜0.65、より好ましくは0.45〜0.60とすることが望ましい。また図6に示したように、ヘッド輪郭線Kにおいて、ヘッド最後方点Pとトウ側端PTとを継ぐトウ側曲線C1やヘッド最後方点Pとヒール側端PHとを継ぐヒール側曲線C2は、特に限定はされないが、例えば単一円弧、複合円弧又は楕円曲線など種々の曲線を用いて滑らかに形成することが望ましい。
【0017】
また特に限定はされないが、上述のように、ヘッド最後方点Pの位置を変化させることにより、前記ヘッド群Sのロフト角を小さいものから順番にα1 、…、αn (単位:゜)とし、そのヘッドの重心距離をL1 、…、Ln (単位:mm)とするとき、下記式(1)を満足するように設定することが可能となる。
(Ln-1 −Ln )/(αn −αn-1 )>1.1 (単位:mm/゜) …(1)
なお、重心距離とは、図3に示すように、シャフト差込孔7aの軸中心線CL(ないしその延長線)からヘッド重心Gまでの最短長さである。
【0018】
一般に、ヘッド重心Gがヒール側に寄るほど重心距離Lが小となるが、本実施形態によれば、前記式(1)のように、ロフト角1゜当たりの重心距離Lの変化量を1.1mmよりも大に限定することが可能となり、より大きなヘッド重心の移動を実現できる。なお従来の大型ヘッドからなるヘッド群は、概ねこの(Ln-1 −Ln )/(αn −αn-1 )の値が1.1(mm/゜)よりも小をなす。特に好ましくは、下記式(2)、さらに好ましくは下記式(3)を満足するのが望ましい。
(Ln-1 −Ln )/(αn −αn-1 )≧1.2 (単位:mm/゜) …(2)
(Ln-1 −Ln )/(αn −αn-1 )≧1.5 (単位:mm/゜) …(3)
【0019】
また前記重心距離Lは、例えば20〜45mm、より好ましくは28〜38mm程度の範囲から設定するのが望ましい。前記重心距離Lが45mmを超えると、ヘッドスピードが大のゴルファであっても、ヘッドを返すのが難しくなる傾向があり、逆に20mm未満になると、ヘッドスピードが小さいゴルファにあってもヘッドが返りすぎる傾向があり、いずれも打球の方向安定性を損ねる傾向がある。
【0020】
またヘッド重心Gの移動をより大きく実現するために、例えば図6のY−Y位置の断面である図7に示す如く、クラウン部4、ソール部5又はサイド部6の一部において、ヘッド最後方点Pよりもヒール側の領域の厚さt2を、ヘッド最後方点Pよりもトウ側の領域の厚さt1よりも大とすることもできる。なおヘッド最後方点Pを通り前記垂直面VP1と直角な垂直面VP2を図6、図7に示し、前記ヒール側の領域、トウ側の領域は、この垂直面VP2を境界とする。これにより、ヘッド最後方点Pの位置を変化させることと相まって、セット群Sにおいて、ヘッド重心Gを、さらに大きく変化させることが可能となる。
【0021】
例えばクラウン部4において、前記ヒール側の領域の厚さt2は、前記トウ側の領域の厚さt1の例えば1.05〜2.0倍、より好ましくは1.5〜2.0倍程度に設定するのが望ましい。なお厚さが変化する場合、平均厚さを上記のように設定する。また、ソール部4及びサイド部6についても、厚さを変化させる場合には、上記と同様に設定することが可能である。
【0022】
また図8(A)、(B)には本発明のさらに他の実施形態を示す。
図8(A)は図3のZ−Z位置の断面図、図8(B)は図6のY−Y位置の断面図を示している。この例では、ヘッド最後方点Pを通る前記垂直面VP2がクラウン部4、ソール部5及びサイド部6と交わる位置を含みかつ所定の幅の交差部Fの厚さt3を、そのトウ側又はヒール側の部分の厚さt4よりも大としている。換言すれば、前記垂直面VP2での厚さを、この垂直面VP2と平行な平面での厚さよりも大とすることが望ましい。
【0023】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、例えば比重が大きな錘部材などを併用することもできる。この場合、錘部材単独ではなくヘッド形状の変化がなされているため、軽量の錘部材を用いても十分に効果を発揮することができる。また本発明のウッド型ゴルフクラブヘッド群は、それぞれシャフトが装着されてウッド型ゴルフクラブ群として実施される。
【0024】
【実施例】
(実施例1)
図1に示す基本形態を有する3種類のウッド型ゴルフクラブヘッドからなるウッド型ゴルフクラブヘッド群(実施例1〜3)を表1の仕様に基づき試作するとともにその重心距離を測定した。また比較のために、本発明外のウッド型ゴルフクラブヘッド群についても測定を行った。各ヘッド群において、いずれもヘッド体積は320cm3 、ヘッド質量は188gで実質的に同一に設定した。またロフト角は、いずれのセット群も8゜、9゜及び10゜とした。
ヘッド仕様、測定結果などを表1に示す。
【0025】
【表1】
Figure 0004616526
【0026】
テストの結果、実施例のものは、従来例に比べて重心距離の変化量を大きくとることができ、より幅広いゴルファに適用しうるゴルフクラブヘッド群を構成しうることが確認できた。
【0027】
【発明の効果】
上述したように、請求項1記載の発明では、ヘッド群の各ヘッドは、重量の配分比率が高いヘッド最後方点を、ロフト角αが大きいヘッドほどヒール側に位置させヘッドの形状をロフト角に応じて変化させているため、これに追随してヘッド重心を大きく移動させることができる。従って、ロフト角αが大きいヘッドほど、より多くの重量をヒール側に配分することが可能となり、ひいてはヘッド重心をヒール側に寄せて配することができ、ヘッドの設計自由度を大幅に向上できる。
【0028】
た、ヘッド群の各ウッド型ゴルフクラブヘッドのロフト角とその重心距離とを一定の関係式で規制することにより、ロフト角が異なるヘッド間において大きな重心距離の変化を設定することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のヘッドを示す斜視図である。
【図2】(A)〜(C)はウッド型ゴルフクラブヘッド群の各ヘッド輪郭線を示す。
【図3】ヘッドの測定状態を示す正面図である。
【図4】ヘッドの測定状態を示す側面図である。
【図5】ヘッドの測定状態を示す平面図である。
【図6】ヘッド輪郭線の拡大図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図6のY−Y位置の断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示し、(A)は図3のZ−Z断面図、(B)は図6のY−Y位置の断面図である。
【符号の説明】
1 ウッド型ゴルフクラブヘッド
2 フェース面
3 フェース部
4 クラウン部
5 ソール部
6 サイド部
7 ネック部

Claims (2)

  1. フト角を違えた複数種類のドライバーのゴルフクラブヘッドからなるウッド型ゴルフクラブヘッド群であって、
    各ゴルフクラブヘッドのヘッド体積が250cm3 以上であり、
    かつシャフトが装着されるシャフト差込孔の軸中心線を垂直面内に配しかつ規定のライ角で傾けるとともにフェース面を規定のフェース角に合わせて水平面に載置したヘッド測定状態において、
    前記水平面に投影したヘッド輪郭線は、前記垂直面からヘッド後方に最も隔たるヘッド最後方点を、ロフト角が大きいヘッドほどヒール側に位置させてヘッド重心をヒール側に配するとともに、
    前記ロフト角は8〜10度、かつ、前記シャフト差込孔の軸中心線からヘッド重心までの最短長さである重心距離が32.5〜37.8mm、しかも
    前記各ウッド型ゴルフクラブヘッドのロフト角を小さいものから順番にα1 、…、αn (単位:゜)、その重心距離をL1 、…、Ln (単位:mm)とするとき、下記式(1)を満足することを特徴とするウッド型ゴルフクラブヘッド群。
    (Ln-1 −Ln )/(αn −αn-1 )>1.1 (単位:mm/゜) …(1)
  2. 前記ヘッド輪郭線において、最もトウ側をなすトウ端点PTと、最もヒール側をなすヒール端点PHとの間の前記垂直面に沿う長さであるヘッド長さBと、前記ヒール端点PHと前記ヘッド最後方点Pとの間の前記垂直面に沿う長さAとの比(A/B)が0.35〜0.65である請求項1に記載のウッド型ゴルフクラブヘッド群。
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