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JP4617692B2 - 低降伏比高強度熱延鋼帯の製造方法。 - Google Patents
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低降伏比高強度熱延鋼帯の製造方法。 Download PDF

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Description

本発明は熱延鋼板の製造法に係り、特に低降伏比高強度熱延鋼板の製造方法に関する。
熱延鋼板は種々の分野で用いられ、それぞれの用途に応じた特性が付与されている。このうち溶接鋼管を製造するためのものは、一般に高強度とともに降伏比の低いことが要求され、これによって地震などの災害時にライン配管が致命的な破壊を免れるようにされている。このような溶接鋼管製造用の熱延鋼帯は、スラブを連続熱間圧延することによって最終板厚とされ、全長が100m以上の鋼帯となりコイル状に巻き取られている。溶接鋼管はこのような熱延鋼板コイルを順次巻き戻しながら、連続的に溶接することによって製造される。したがって、熱延鋼帯内に材質のばらつきがあると、製品である溶接鋼管の材質がばらつくので熱延鋼帯は全長に亘って極力均質であることが望ましい。
このような低降伏比を実現し、かつ材質のバラツキの小さい熱延鋼板の製造手段として特許文献1には、Siを0.5〜2%含む鋼をフェライト、オーステナイト二相域で熱間圧延を終了し、熱延後3〜7秒間経過してから注水冷却を開始し、150℃以下まで平均冷却速度30℃/s以上で急冷して巻き取ることにより降伏比65%以下、かつ強度延性バランス(引張強さ×全伸び)のコイル内変動が3000MPa・%未満の加工用高張力熱延鋼帯及びその製造方法が開示されている。
また、特許文献2には、低降伏比で、かつ低温靭性に優れたラインパイプ用熱延鋼板の製造方法として、Nb、Moを含有する鋼をAr直上で圧延し、その後5〜10秒の間を10℃/s以下の冷却速度で緩徐冷し、その後15℃/s以上の冷却速度で冷却し400〜500℃で巻き取るという手段が提案されている。
特開2000-204435号公報 特開平8-337816号公報
しかし、特許文献1に記載の手段では、フェライト変態を促進させるために合金成分としてSiを多量に添加しているため、鋼管製造時に抵抗部にSiの酸化物が形成されやすく溶接部品質が劣化するという問題がある。さらに特許文献1に記載の熱延鋼板を利用してアーク溶接して構造部材等に組み立てるときには、特に入熱の大きい溶接方法を用いると溶接熱影響部組織が粗大な上部ベイナイトとなり、溶接部靭性が劣化するという問題がある。
一方、特許文献2に記載の手段では、圧延終了後、5〜10秒の間の限られた時間を10℃/s以下の冷却速度で緩徐冷してフェライト変態を進行させるものであるために、冷却前の熱延仕上条件を圧下歪み量が大きくかつ、圧延終了温度がAr以上30℃の狭い範囲になるように制御しなければならず、到底長さ100mにも及ぶ熱延コイルの全長にわたって安定して低降伏比を実現できない。
本発明は、鋼管製造の際や部品組み立ての際に用いられる抵抗溶接部の劣化の原因になり、また特に大入熱アーク溶接の際に溶接部靭性劣化の原因となるSiの含有量を低減した組成系により全長にわたり安定して低降伏比を有する高強度熱延鋼帯を製造する手段を提案することを目的とする。
本発明者は、Si含有量を低減した組成系にあっても、熱延仕上時に十分な熱延歪を有する鋼を急速冷却すると、鋼のフェライト変態ノーズが高温・短時間側に移行すること、およびそのノーズ近傍の温度に短時間保持してフェライト変態を完了させ、その後急冷して第2相を析出させれば、所定の特性を有する低降伏比を有する高強度熱延鋼帯を製造することができることを見出した。
本発明の低降伏比高強度熱延鋼板の製造方法は、質量比で、C:0.03〜0.12%、Si:0.4%以下、Mn:0.2〜2.0%、P:0.02%以下、:0.01%以下、Al:0.1%以下、N:0.006%以下、Nb:0.01〜0.1%を含有し、残部不可避的不純物を除きFeよりなる鋼スラブにスラブ加熱、粗圧延、仕上圧延を行なった後コイルに巻き取る一連の熱延工程を行なうにあたり、仕上圧延を被圧延材の表面温度が920℃から(Ar−30)℃に至る間の累積圧下率が50%以上となるように施し、該仕上圧延後、断面平均温度700±30℃まで80℃/s以上の冷却速度で1次冷却し、該1次冷却の後、0.5℃/s以上5℃/sの速度で6s以上15s以下の時間に亘って冷却するフェライト析出処理を行ない、該フェライト変態処理の後、450℃以下まで10℃/s以上の冷却速度で2次冷却し、ついで250℃〜450℃の間でコイルに巻き取ることからなる。
上記低降伏比高強度熱延鋼板の製造方法においては、出発素材であるスラブにはさらにTi:0.005〜0.1%を含有させることができる。また、出発素材スラブにはさらにV:0.1%以下およびCr:0.2%以下から選んだ1種又は2種を含有させることができる。
なお、本発明において「降伏比」とは、0.5%オンセット耐力(ASTM A370:0.5% Extension Under loadによる)をいい、「低降伏比を有する」とは前記「降伏比」の「引張り強さ」に対する比(%)をいい、「高強度鋼帯」とは「引張り強さ」490MPa以上の鋼帯をいう。他の述語の定義・意義は明細書の説明中で明確にされている。
本発明の効果により、Siなどのフェライト形成元素を低減した組成系の鋼を用いて、コイル全長にわたり安定して低降伏比を有する高強度熱延鋼帯を製造することができる。それにより、地震などの災害に耐え得る構造物、ラインパイプなどを安定して製造し得るようになる。
本発明を実施するための出発素材は以下に示す成分(いずれも質量比である)を有するスラブである。
C:0.03〜0.12%
Cはγ−α変態中にγ相に拡散移動してγ相の焼入性を高める元素であり、変態強化による高強度化および降伏棚の消失による降伏比の低下に寄与する。したがって、0.03%以上含有させる。C含有量を増大すれば降伏比は小さくなるが、アーク溶接時のHAZ特性を劣化させるため、含有量の上限を0.12%とする。
Si:0.4%以下
Siはフェライト変態を促進する元素であるが、抵抗溶接時にSiの酸化物を形成し、抵抗溶接部の品質を大幅に劣化させる。また、Si含有量が多いと、アーク溶接時に熱影響部に粗大な上部ベイナイトが生成して靭性が劣化する。そのため本発明ではSiの含有量を0.4%以下に制限する。
Mn:0.2〜2.0%
Mnは焼入性を向上させ、それによって鋼帯の強度を上昇させ、また、Sの粒界偏析を防止してスラブ割れを抑制する効果を奏する元素であり、0.2%以上含有させる。しかし、2%を超えて含有させると、Ar変態点の低下が大きく軟質なフェライト相の析出が抑制され、降伏点が上昇して低降伏比が得られなくなる。
P:0.02%以下、S:0.01%以下
Pは鋼中に不純物として不可避的に含まれる元素であり、フェライト変態を促進する効果があるが、含有量が過剰になると溶接性が劣化するため0.02%以下とする。また、SもPと同様に鋼中に不純物として不可避的に含まれる元素であるが、含有量(残留量)が0.01%以上になるとスラブ割れの原因や熱延鋼板のセパレーション発生原因となる。
Al:0.1%以下
Alは鋼の脱酸剤としての効果があるため、残留含有量を0.01%以上とするのが望ましい。しかし、0.1%を超えると抵抗溶接部の品質を著しく劣化させるので、その含有量の上限は0.1%とする。
N:0.006%以下
Nが鋼中のN固溶量が過大であると、降伏点が著しく上昇し、降伏比を小さくすることができなくなる。また、多量のNとTiが共存すると、粗大なTi窒化物の形成により鋼の破壊靭性を低下させる。これらの理由によりN含有量は0.006%以下とすべきである。
Nb:0.01〜0.1%
Nbは炭窒化物として微細析出することにより、溶接性を損なうことなく熱延鋼帯の強度を上昇させる効果がある。この高強度化のために必要なNb量は0.01%以上、好ましくは0.02%以上である。しかし、過剰な添加は仕上圧延中の圧延荷重が増大して圧延に支障をきたすため含有量の上限を0.1%とする。なお、Nbは降伏点を上昇させる元素であるが、本発明にしたがう加工熱処理を行なうことにより、α−γ二相分離およびα相析出後のγ相の焼入れにより可動転位を導入することにより降伏棚を消失させて降伏比の低い高強度熱延鋼板を得ることができる。
Ti:0.005〜0.1%
Tiは本発明のための必須の添加元素ではないが、Nを固定して降伏点を下げる効果があり、微量の含有は炭化物の微細析出により鋼を高強度化する効果がある。そのため、0.005%以上含有させることが望ましい。しかし、その含有量が0.1%を超えると炭化物の析出強化により降伏点が著しく上昇するため、上限を0.1%とする。
V:0.1%以下、Cr:0.2%以下
Vはγ相の焼入性を上昇させるとともに、炭窒化物を形成して鋼を高強度化する効果があるが、含有量が0.1%を超えると溶接性を劣化させる。Crはγ−α変態時にパーライト変態を遅らせてγ相の焼入性を確保する効果があるが、0.2%を超えると抵抗溶接時に溶接欠陥が生じやすくなるため、上限を0.2%として含有させることができる。
上記の組成を有するスラブは、スラブ加熱、粗圧延を経て仕上圧延に付される。スラブ加熱および粗圧延の条件は、通常の低炭素鋼について採用される条件とすればよい。
仕上圧延も表面温度が920℃に達するまでは通常の低炭素鋼について採用される条件とすればよい。しかし、表面温度が920℃に達した後は(Ar−30)℃に至る間に累積圧下率が50%以上となるように圧下率を制御する。このような熱間圧延時の歪が完全には回復しない温度域での低温圧下により鋼中に歪みが蓄積され続く急冷処理と相俟ってフェライト変態が促進される。なお、圧延中の温度測定は鋼板の表面を赤外線放射温度計にて測定することが一般的であるため、鋼板表面の温度とする。
上記の低温圧下を伴う仕上圧延に続いて1次冷却が行なわれる。この1次冷却は仕上圧延後の鋼板を断面平均温度(700±30)℃までの間を冷却速度が80℃/s以上となる条件で急冷するものである。1次冷却を上記の条件で行なうことにより、フェライト変態ノーズを高温短時間側に誘導し、Si含有量の低い成分系の鋼であってもフェライトを短時間で析出させることができるようになる。
図1は、表1に示す組成(質量%、Ar:760℃)の鋼片を1250℃に加熱した後830℃で圧下率30%相当の加工し、20℃及び200℃/sの速度で所定温度まで一次冷却を行ない、その温度で所定時間保持したときのフェライト変態開始位置を示す恒温変態線図である。ここに示すように、1次冷却速度が200℃/sのときはフェライト変態ノーズが高温かつ短時間側に移動している。
Figure 0004617692
本発明では、このようにフェライト変態ノーズを高温かつ短時間側に誘導し、該ノーズ近傍の温度で保持してフェライト変態を短時間で完了させるものであり、それにより軟質なフェライト相を得るものである。このような効果が得られる1次冷却速度は80℃/s以上、好ましくは100℃/s以上である。
このようにして、低温圧下を伴う仕上圧延及び仕上圧延後の急冷処理を受けてフェライト変態ノーズが高温かつ短時間側に移動した熱延材は、上記フェライト変態ノーズ近傍の温度に保持される。具体的には、上記1次冷却を(700±30)℃の範囲で停止し、その後、0.5℃/s以上5℃/s以下の冷却速度で6s以上15s以下の時間に亘って冷却するフェライト析出処理を行なうのである。
1次冷却停止温度が(700±30)℃の範囲で本発明の効果が顕著に得られる。この1次冷却停止温度が低い場合には低温変態相であるベイニティックフェライトもしくはベイナイトが生成して鋼板の降伏点が上昇して延性が低下する。逆に1次冷却停止温度が高いと、生成したフェライトが粗大化して鋼板の靭性および強度が低下する。
1次冷却停止後の保持温度は、先に図1に基づいて説明したように、フェライト変態ノーズ付近の温度であり、前述の低温圧下を伴う仕上圧延及びそれに続く1次冷却を行なうことにより、1次冷却停止後にフェライト変態が顕著に進行する。この条件は、成分系、仕上圧延条件及び仕上圧延後の急冷処理条件等の影響を受けるので、先に示した実験を行なって求めるのがよいが、0.5℃/s以上5℃/s以下の速度で6s以上15s以下の時間に亘って冷却することによって目的を達しうる。
このフェライト析出処理の際、冷却速度を0.5℃/s以上とするのは、冷却速度が0.5℃/s未満であると、鋼板の圧延終了から巻き取りまでの間に冷却を遅滞させるための手段、たとえば加熱処理手段あるいはコイル形状に巻き取る手段などが必要となり著しく生産性を阻害するためであり、一方、5℃/s以下とするのは、5℃/s超ではフェライト析出処理中に鋼板の温度が低下しすぎてフェライトの析出が十分進行しないためである。このような目的を達する冷却は、熱延鋼板の空冷による冷却速度は通常0.5℃/s〜5℃/sであるのでこれによればよい。
上記フェライト析出処理の際の経過時間を6s以上15s以下とするのは、6s未満では効果が小さく、15sを超えるとパーライトが析出し始めて降伏比を低下させる効果が得られなくなるためである。
なお、上記1次冷却速度、冷却停止温度は、冷却過程において鋼帯の厚さ方向に亘る温度差が生ずることを考慮して、鋼帯の断面平均温度によるものとする。すなわち、熱延鋼板の製造工程においては、鋼板温度は赤外線温度計などを用いて表面温度により測定するのが一般的であるが、本発明においては1次冷却速度が高速であるため、冷却直後は表面が内部より大きく温度低下しており、表面温度によったのでは鋼板内部の組織を制御する基準となし得ないため、鋼帯の断面平均温度を用いるのである。
この鋼帯の断面平均温度とは板厚方向各位置での温度を積分平均したものである。板厚方向の温度変動が小さければ表面温度で代表できるが、たとえば水冷直後では板厚方向で温度が大きく変化し、表面温度では代表できない。その場合は直接測定及び計算によって求める。鋼帯の断面平均温度を求める方法に関しては特に規定しないが、例えば以下のような方法によって求めることができる。まず、仕上圧延後の鋼板の空冷時の断面平均冷却速度Vを予め実験的に測定しておく。次に1次冷却後、内部からの復熱が終了して鋼板温度が板厚方向に均一になった時点の表面温度Tを測定し、このTに空冷時の断面平均冷却速度と空冷時間より求めた空冷時の断面平均温度低下分を加算して1次冷却終了時の断面平均温度とする。すなわち、
1次冷却終了温度=T+V×t
とする。ここに、tは冷却終了から温度測定時点までの時間であり、通常5秒以上あれば足りる。
上記のようにしてフェライト相が生成した鋼は、次いで10℃/s以上の冷却速度で450度以下まで冷却する2次冷却に付され、残留しているγ相をベイナイトもしくはマルテンサイトに変態させる。これにより、フェライト相中に変態第2相である硬質相が分散した組織となり、降伏棚が消滅する。この2次冷却の停止温度が450℃を超えるとベイナイトまたはマルテンサイトへの変態が十分に進行しない。また、2次冷却速度が小さい場合も同様である。したがって、2次冷却条件は上記のように10℃/s以上の冷却速度で450度以下まで冷却するものとする。
2次冷却された鋼帯は250〜450℃で巻き取られる。巻き取り温度の上限は2次冷却停止温度の上限温度450℃によって制限され、下限温度は焼き入れ歪等による鋼板形状の悪化やコイル強度の上昇による熱延鋼帯の巻き取り困難性等を考慮して250℃以上と定められる。
表2に示す化学組成を有する鋼のスラブを準備し、1200〜1250℃にスラブ加熱後、粗圧延、仕上圧延を行ない、最終板厚2.6〜12.7mmの熱延鋼板コイルとした。仕上圧延の際の920℃から(Ar−30)℃間の累積圧下率、仕上圧延温度、1次冷却速度、1次冷却停止温度、フェライト析出処理保持時間、2次冷却速度、2次冷却停止温度、巻取り温度は表3、表4に示す。得られた製品から試験片を採取し製品の特性値を調査した。製品の特性値は表5に示す。このとき1次冷却終了後のフェライト析出処理は空冷であり、その冷却速度は1.2〜4℃/sであった。
Figure 0004617692
Figure 0004617692
Figure 0004617692
Figure 0004617692
上記結果から、本発明に定める鋼組成を有する鋼符号A、B及びDの鋼においては、熱延条件(920℃以下の累積圧下率、仕上温度)及びその後の冷却条件(1次冷却速度及び2次冷却停止温度)を適正に保つことにより降伏比を十分低くすることができることが分かる。これに対し、本発明に定める鋼組成を有する鋼符号A、B及びDの鋼であっても、熱延条件及びその後の冷却条件が本発明に定めるものを満足しない場合はいずれも降伏比を十分低くすることができなかった。また、本発明に定める鋼組成を満足しない鋼符号E(Mn含有量が高い)、鋼符号F(C含有量が低い)、鋼符号G(N含有量が高い)、鋼符号H(Mo含有量が高い)ものは、本発明の熱延条件及びその後の冷却条件が本発明に定めるものを満足しても降伏比が低下しなかった。
表2に記載の鋼符号Aの組成を有する鋼を表6に示した条件により熱延鋼板を製造し、得られた熱延コイルのコイル内材質平均およびばらつきを調査した。コイル長手方向の先頭部(LE)、中央部(M)および尾端部(TE)の3箇所についてコイル幅方向1/2幅、1/4幅位置の2箇所合計6箇所からサンプリングした。結果は表7に示す。本発明の条件にしたがい処理された試材27と冷却速度が遅い試材28を対比すると、前者が後者に比べてYPのばらつきが少なく、降伏比YRも低くなっている。
Figure 0004617692
Figure 0004617692
表1に示す組成の鋼片を1250℃に加熱した後830℃で圧下率30%相当の加工し、20℃及び200℃/sの速度で所定温度まで一次冷却を行ない、その温度で所定時間保持したときのフェライト変態開始位置を示す恒温変態線図である。

Claims (3)

  1. 質量比で、C:0.03〜0.12%、Si:0.4%以下、Mn:0.2〜2.0%、P:0.02%以下、S:0.01%以下、Al:0.1%以下、N:0.006%以下、Nb:0.01〜0.1%を含有し、残部不可避的不純物を除きFeよりなる鋼スラブにスラブ加熱、粗圧延、仕上圧延を行なった後コイルに巻取る一連の熱延工程を行なうにあたり、
    仕上圧延を被圧延材の表面温度が920℃から(Ar−30)℃間の累積圧下率が50%以上となるように施し、
    該仕上圧延後、断面平均温度(700±30)℃まで80℃/s以上の冷却速度で1次冷却し、
    該1次冷却の後、0.5℃/s以上5℃/s以下の速度で6s以上15s以下の時間に亘って冷却するフェライト析出処理を行い、
    該フェライト析出処理の後、450℃以下まで10℃/s以上の冷却速度で2次冷却し、
    ついで250℃以上450℃以下の間でコイルに巻き取ることを特徴とする低降伏比高強度熱延鋼板の製造方法。
  2. スラブはさらにTi:0.005〜0.1%を含有するものであることを特徴とする請求項1記載の低降伏比高強度熱延鋼板の製造方法。
  3. スラブはさらにV:0.1%以下及びCr:0.2%以下から選んだ1種又は2種を含有する請求項1又は2記載の低降伏比高強度熱延鋼板の製造方法。
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