以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る装身具用留め具構成治具100を備える装身具用留め具1000を示す正面断面図、図2は装身具用留め具1000の分解斜視図である。なお、図2においては、左右の位置関係が図1に対しほぼ反転している。
図1及び図2に示すように、第1の実施形態に係る装身具用留め具構成治具100は、装飾部材10に取付けられて該装飾部材10を本体部とする装身具用留め具1000を構成する治具であって、この装飾部材10に形成された差込孔13内に差し込まれる差込部材20と、装飾部材10に差し込まれた差込部材20に係合することによって該差込部材20を装飾部材10内より抜け止めされた状態とする係合部31と、該係合部31と差込部材20との係合状態を解除操作するための操作部32と、係合部31と操作部32とを一体的に有し、装飾部材20に対し可動とされる可動部材30と、可動部材30が内部に挿入され、該可動部材30を解除操作の方向及びその反対方向にガイドするガイド筒60と、を備えている。
ガイド筒60は、装飾部材10に形成された配設孔11に配設され、該配設されたガイド筒60を介して可動部材30も装飾部材10に取付けられる。
更に、装身具用留め具構成治具100は、可動部材30及びコイルスプリング40をガイド筒60に取付けるためのピン(単一の部材)50と、可動部材30を付勢するコイルスプリング(可動部材付勢手段)40と、ガイド筒60の一端部を閉塞するガイド筒閉塞部材75と、差込孔13の一端部を閉塞する差込孔閉塞部材80と、を備えている。なお、装身具用留め具構成治具100の各構成要素(差込部材20、可動部材30、ガイド筒60、コイルスプリング40、ガイド筒閉塞部材75及び差込孔閉塞部材80)は、例えば、金属からなる。
以下、各構成要素について詳しく説明する。
<装飾部材>
装飾部材10は、装身具用留め具構成治具100の各構成要素(差込部材20、可動部材30、ガイド筒60、ガイド筒閉塞部材75及び差込孔閉塞部材80)とは異なる材質のものからなる。具体的には、装飾部材10は、例えば、ガラス玉、真珠或いは珊瑚といったような宝飾品からなる。或いは、装飾部材10は、装身具用留め具構成治具100の各構成要素とは異なる材質の金属(例えば、貴金属)からなることとしても良い。
この装飾部材10には、配設孔11及び差込孔13が、該装飾部材10の内部において相互に交わるように形成されている。
なお、差込孔13と配設孔11とは、例えば、相互に直交するように形成されているとともに、例えば、各々装飾部材10の中心を通過するように形成されている。
<差込部材>
図1及び図2に示すように、差込部材20において、例えば、少なくとも装飾部材10内に差し込まれる部分は、ピン状(丸棒状)に構成されている。本実施形態の場合、例えば、差込部材20のほぼ全体がピン状に構成されている。
この差込部材20には、係合部31が係合される被係合溝21が形成されている。この被係合溝21は、例えば、差込部材20の胴回りを一周するように形成された、くびれ状の部分となっている。
また、図1に示すように、差込部材20の先端部22は、その先端側に向けて次第に径が細くなるように形成されたテーパ状部と、差込部材20の先端側の端面を構成する平面状部と、からなる。このうちテーパ状部は、差込部材20を装飾部材10内に差し込む際に、該差込部材20を所定位置に案内しやすくするためのものである。また、先端側の端面を平面状部としているのは、該端面が尖っていると使用者の手などが傷ついてしまう虞があるためである。
なお、差込部材20は、例えば、比較的小径の小径部23と比較的大径の大径部24とを備え、このうち小径部23には、上記の被係合溝21及び先端部22が含まれる。また、大径部24は使用者が差込部材20をつまんで扱いやすいように大径に形成されたものである。
なお、大径部24において、小径部23側の端部は、その外径が小径部23と等しく、該大径部24の基端部(先端部22とは反対側の端部)に向かうにつれて、大径部24の外径は次第に大径に変化している。
更に、差込部材20の基端部、すなわち、例えば大径部24の基端部には、差込部材20を例えばネックレス90(図5参照)或いはその他の装身具の一端部と連結するための連結環(連結部)26が形成されている。
<可動部材>
図1及び図2に示すように、可動部材30は、上記のように係合部31及び操作部32を備える他に、該可動部材30の内部にピン50を貫通させるための第1貫通孔33と、該可動部材30の内部に差込部材20(例えば、特に小径部23)を貫通させるための第2貫通孔34と、コイルスプリング40の一部を外挿状態で保持するスプリング保持部35と、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部36と、を備えている。
ここで、可動部材30は、ピン状(丸棒状)に構成されているとともに、その径が、例えば2段階に変化している。すなわち、可動部材30は、例えば、図1に示すように、大径部301及び小径部303を相互に隣接して備えている。
そして、可動部材30の一端部(例えば、大径部301の一端部)により、操作部32が構成されている。
また、ピン50を貫通させる第1貫通孔33は、可動部材30をその長手方向に対し直交方向へ貫通した状態に形成されている。この第1貫通孔33は、ピン50が貫通した状態でも可動部材30が操作方向及びその反対方向である係合部31の係合方向(図1の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、その方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも十分に大きく形成されているが、図1の紙面の手前から奥に向かう方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、差込部材20を貫通させる第2貫通孔34も、可動部材30をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。なお、第1及び第2の貫通孔33,34の貫通方向は、例えば、相互に平行な方向に設定されている。従って、差込部材20とピン50とは相互に平行な状態で可動部材30を貫通し、装飾部材10に装着される。また、第2貫通孔34は、差込部材20が貫通した状態でも可動部材30が操作方向及びその反対方向である係合部31の係合方向(図1の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、この方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも十分に大きく形成されているが、図1の紙面の手前から奥に向かう方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、係合部31は、例えば、突起部からなり、第2貫通孔34の内周面より該第2貫通孔34の中心側に向けて起立するように形成されている。より具体的には、係合部31が配置されているのは、第2貫通孔34の内周面において、例えば、スプリング保持部35側の部分である。この係合部31には、差込孔13側に臨む傾斜面31a(図1)が形成されている。この傾斜面31aは、差込部材20の先端部22を第2貫通孔34内に好適に案内する。
なお、第1及び第2貫通孔33、34は、例えば、大径部301に設けられ、スプリング保持部35は、例えば、小径部303により構成されている。
このスプリング保持部35の径(つまり、例えば小径部303の径)は、コイルスプリング40の内径とほぼ同じに設定されている。
また、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部36は、例えば、小径部303と大径部301との境界の段差部により構成されている。
<ガイド筒>
図1及び図2に示すように、ガイド筒60は、該ガイド筒60の内部にピン50を貫通させるための第1貫通孔63と、該ガイド筒60の内部に差込部材20(例えば、特に小径部23)を貫通させるための第2貫通孔64と、可動部材30を内部に挿入させる挿入孔60aと、を備えている。
ここで、ガイド筒60は、例えば、両端が開口された筒状(例えば円筒状)に構成され、その内周部により、挿入孔60aが構成されている。
また、ピン50を貫通させる第1貫通孔63は、ガイド筒60をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。この第1貫通孔63は、ピン50(の本体筒51)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、差込部材20を貫通させる第2貫通孔64も、ガイド筒60をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。なお、第1及び第2の貫通孔63,64の貫通方向は、例えば、相互に平行な方向に設定されている。従って、差込部材20とピン50とは相互に平行な状態でガイド筒60を貫通する。また、第2貫通孔64は、差込部材20(の小径部23)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、ガイド筒60において、後述するように操作部32が配置される側の開口端部61の径は、配設孔11の内径よりも大径に形成されている。
また、ガイド筒60において、後述するようにガイド筒閉塞部材75が設けられる側の開口端部の内周には、該ガイド筒閉塞部材75が螺入される雌ネジ部65が形成されている。
<ピン>
本実施形態の場合、ピン50は、例えば、図3に示すように、円筒状の本体部55と、該本体部55の軸方向における両端部に亘って形成された切り欠き部56と、本体部55が僅かに先細となるよう該本体部55の両端部に形成された面取部57と、を備えるスプリングピンである。
このようなピン50は、該ピン50の外径(胴回り)とほぼ等しいか、或いは、該外径よりも若干狭い孔部(つまり、ガイド筒60の第1貫通孔63)に無理嵌めすることにより、該第1貫通孔63に固定されるようになっている。なお、ピン50が面取部57を備えるのは、無理嵌めをスムーズにするためである。
なお、ピン50の長さは、例えば、ガイド筒60の直径と等しく設定されている。
<コイルスプリング>
コイルスプリング40は、例えば圧縮型のコイルスプリングであり、その内径が、スプリング保持部35の外径とほぼ等しく設定されている。
<ガイド筒閉塞部材>
ガイド筒閉塞部材75は、例えば、一端側が閉塞された筒状(例えば、円筒状)のキャップ部材であり、その筒状部の外周面には、ガイド筒60の雌ネジ部65に対し螺入される雄ネジ部78が形成されている。
また、ガイド筒閉塞部材75の筒状部の内周部77には、コイルスプリング40の一部が配される。なお、この内周部77は、コイルスプリング40に反力を付与する反力付与部としての機能も兼ね備える。
また、ガイド筒閉塞部材75において、閉塞された側の端部79の外径は、例えば、装飾部材10の配設孔11の内径よりも大径に形成されている。
<差込孔閉塞部材>
差込孔閉塞部材80は、例えば、一端側が閉塞された筒状(例えば、円筒状)のキャップ部材である。
差込孔閉塞部材80の筒状部84の外径は、差込孔13の内径とほぼ等しく設定されている。
また、差込孔閉塞部材80の筒状部84の内周部83には、差込部材20の先端部22を挿入可能となっている。
また、差込孔閉塞部材80において、閉塞された側の端部82の外径は、例えば、装飾部材10の差込孔13の内径よりも大径に形成されている。
更に、差込孔閉塞部材80の端部82には、該差込孔閉塞部材80を例えばネックレス90(図5参照)或いはその他の装身具の一端部(連結環26が連結されるのとは反対側の端部)と連結するための連結環(連結部)81が形成されている。
なお、この差込孔閉塞部材80は、例えば、その筒状部84が差込孔13内に接着されて、装飾部材10に取付けられるようになっていることが挙げられるが、差込孔13に雌ネジを形成する一方で、筒状部84には雄ネジを形成し、該筒状部84を差込孔13内に螺入により取付けるようにしても良い。
<組み付け>
以上のように構成された装身具用留め具構成治具100の各構成要素の装飾部材10への組み付けは、例えば、以下の要領で行うことができる。
先ず、可動部材30のコイルスプリング保持部35にコイルスプリング40の一部を外挿する。ここで、コイルスプリング保持部35の外径は、コイルスプリング40の内径とほぼ等しいため、コイルスプリング40は、手を離しても落下しない。
そして、コイルスプリング40及び可動部材30をガイド筒60の挿入孔60a内に、コイルスプリング40側から挿入する。
続いて、ガイド筒60の第1貫通孔63と、可動部材30の第1貫通孔33とを相互に位置合わせし、これら両孔部63,33内にピン50を貫通させる。ここで、ピン50がガイド筒60から突出しないように、ピン50の位置を合わせる。
この段階で、可動部材30とガイド筒60とは、ピン50により相互に連結されている。なお、操作部32は、ガイド筒60の一端部より突出した状態である。
次に、可動部材30、ピン50及びコイルスプリング40とともに、ガイド筒60を、未だ開口している端部62側から図2の矢印C方向に装飾部材10の配設孔11内に挿入する。なお、この際に、第2貫通孔64が差込孔13のほぼ中心の通過線上に位置するように、ガイド筒60の向きを調節する。
次に、ガイド筒閉塞部材75をガイド筒60の端部62の内部に螺入する。これにより、コイルスプリング40は、ガイド筒閉塞部材75の内周部77と、可動部材30の付勢受部36とに挟持されて、圧縮状態となる。
なお、ガイド筒60は、装飾部材10に対し接着剤を用いて接着することも好ましい。また、ガイド筒閉塞部材75は、ガイド筒60に対し螺入により取付けるのに限らず、単に、接着剤のみにより固定しても良い。
また、差込孔閉塞部材80の筒状部84を、差込孔13において、差込部材13が差し込まれるのとは反対側の端部に取付ける。この取付けは、無理嵌めにより行うこととしても良いが、接着剤を用いて行うこととしても良いし、或いは、螺入により行うこととしても良い。
<動作>
次に、動作について説明する。
先ず、係合部31と差込部材20との係合動作について説明する。
係合部31と差込部材20とを係合させるには、差込部材20をその先端部22側から装飾部材10の差込孔13内へと図1の矢印D方向に差し込む。
また、差込部材20の先端部22が可動部材30の第2貫通孔34内に差し込まれて係合部31に達した後、更に奥へと差し込まれると、係合部31は徐々に先端部22のテーパ状部に押圧され、コイルスプリング40の付勢力に抗して図1の矢印E方向に移動する。なお、この際に、係合部31とともに、可動部材30の全体が矢印E方向に移動する。また、この際に、ピン50は動かないが、可動部材30が矢印E方向に移動するため、ピン50は、第1貫通孔34内において、可動部材30に対し矢印E方向とは反対方向の矢印F方向へと相対的に移動する。
その後、更に、差込部材20が奥へと差し込まれ、該差込部材20の被係合溝21が係合部31に達すると、該係合部31がコイルスプリング40の付勢力に従って矢印F方向に移動して被係合溝21内に入り込み、該被係合溝21と係合する。この際に、係合部31とともに、可動部材30の全体が矢印F方向に移動する。また、この際に、ピン50は動かないが、可動部材30が矢印F方向に移動するため、ピン50は、第1貫通孔34内において、可動部材30に対し矢印E方向へと相対的に移動する。
こうして、図1に示すように、差込部材20に対し係合部31が係合し、該差込部材20が装飾部材10から抜け止めされた状態となる。
次に、係合解除動作について説明する。
係合部31と差込部材20との係合状態を解除させるには、操作部32を矢印E方向に押圧操作する。すなわち、操作部32を含む可動部材30の全体を、コイルスプリング40の付勢に抗して矢印E方向に押すことにより、係合部31と差込部材20との係合状態が解除される。このように操作を行った状態では、差込部材20を矢印G方向へと装飾部材10内から引き抜くことができる。
以上のような第1の実施形態によれば、使用者のニーズに合わせて、例えば店頭においても装身具用留め具1000の各構成部材の組み合わせを変更することができ、これにより、予め生産すべき各構成部品の種類は抑制することが可能となる。
また、装身具用留め具100の各構成部材にメッキや塗装を施す場合、仮に、各構成要素を相互に組み付けた後でメッキや塗装を施すものとすれば、例えば、可動部材30が動かなくなったりして具合が悪いし、また、マーキングして色分けしたりする必要もあり、面倒であるが、本実施形態の場合、各構成部材にメッキや装飾を施した後で、組み付けることができるので、例えば、可動部材30が動かなくなったりすることがないとともに、各構成部品へのメッキや塗装を美しく行うことができ、また、色のコーディネイト(各構成部品の色分け)が容易であるという効果も得られる。
なお、係合部31と被係合溝21との係合強度(差込部材20が矢印G方向に引っ張られた場合に脱落する強度)は、被係合溝21の山の角度、高さ、及びコイルスプリング40の強度を適宜に調節することにより設定することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、図4乃至図6を参照して、第2の実施形態について説明する。
図4は第2の実施形態に係る装身具用留め具構成治具200を備える装身具用留め具2000を示す正面断面図、図5は装身具用留め具2000の分解斜視図である。なお、図5においては、左右の位置関係が図4に対しほぼ反転している。
図4に示す装身具用留め具2000は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る装身具用留め具1000と異なり、その他の点では装身具用留め具1000と同様に構成されているため、装身具用留め具1000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
図4に示すように、第2の実施形態に係る装身具用留め具構成治具200は、差込部材20と、可動部材30(係合部31及び操作部32を含む)と、コイルスプリング40と、ピン50と、ガイド筒60と、このガイド筒60と装飾部材210との接触を緩衝する緩衝部材としての緩衝リング70と、を備えている。
このうち、差込部材20及びコイルスプリング40は、上記の第1の実施形態と同様に構成されているが、可動部材30、ピン50及び装飾部材210が、上記の第1の実施形態とは異なる。
以下、可動部材30、ピン50、装飾部材210及び緩衝リング70について詳しく説明する。
<可動部材>
図4及び図5に示すように、可動部材30は、上記のように係合部31及び操作部32を備える他に、該可動部材30の内部にピン50を貫通させるための第1貫通孔33と、該可動部材30の内部に差込部材20(例えば、特に小径部23)を貫通させるための第2貫通孔34と、コイルスプリング40の一部を外挿状態で保持するスプリング保持部35と、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部36と、を備えている。
ここで、可動部材30は、ピン状(丸棒状)に構成されているとともに、その径が、例えば3段階に変化している。すなわち、可動部材30は、例えば、図5に示すように、大径部301、中径部302及び小径部303をこの配置順に備えて構成されている。
そして、可動部材30の一端部(例えば、大径部301)により、操作部32が構成されている。
また、ピン50を貫通させる第1貫通孔33は、可動部材30をその長手方向に対し直交方向へ貫通した状態に形成されている。この第1貫通孔33は、ピン50が貫通した状態でも可動部材30が操作方向及びその反対方向である係合部31の係合方向(図4の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、その方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも十分に大きく形成されているが、図4の紙面の手前から奥に向かう方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、差込部材20を貫通させる第2貫通孔34も、可動部材30をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。なお、第1及び第2の貫通孔33,34の貫通方向は、例えば、相互に平行な方向に設定されている。従って、差込部材20とピン50とは相互に平行な状態で可動部材30を貫通し、装飾部材210に装着される。また、第2貫通孔34は、差込部材20が貫通した状態でも可動部材30が操作方向及びその反対方向である係合部31の係合方向(図4の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、この方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも十分に大きく形成されているが、図4の紙面の手前から奥に向かう方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、係合部31は、例えば、突起部からなり、第2貫通孔34の内周面より該第2貫通孔34の中心側に向けて起立するように形成されている。より具体的には、係合部31が配置されているのは、第2貫通孔34の内周面において、例えば、スプリング保持部35側の部分である。この係合部31には、差込孔13側に臨む傾斜面31a(図4)が形成されている。この傾斜面31aは、差込部材20の先端部22を第2貫通孔34内に好適に案内する。
なお、第1貫通孔33は、例えば、大径部301から中径部302にかけての部分に設けられ、第2貫通孔34は、例えば、中径部302に設けられている。
また、スプリング保持部35は、例えば、小径部303により構成されている。このスプリング保持部35の径(つまり、例えば小径部303の径)は、コイルスプリング40の内径とほぼ同じに設定されている。
また、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部36は、例えば、小径部303と中径部302との境界の段差部により構成されている。
<ピン>
本実施形態の場合、ピン50は、例えば、図6に示すように、バネ棒である。
すなわち、ピン50は、筒状の本体筒51と、この本体筒51の両端の開口部よりそれぞれ突出可能となるように該本体筒51に設けられた突出部材52と、本体筒51内に圧縮状態で配設された圧縮型のコイルスプリング(付勢手段)53と、を備えている。
このうち突出部材52は、本体筒51内に配置され該本体筒51の内周面に沿って摺動する摺動部52aと、この摺動部52aよりも小径に構成され本体筒51外に突出させたり該本体筒51内に入り込ませたりすることが可能な伸縮部52bと、からなる。
また、本体筒51の両端部は、コイルスプリング53及び一対の突出部材52を該本体筒51内に配置した状態で内側に向けて折り曲げ形成され、該両端部の開口面積が、突出部材52の伸縮部52bの径よりは大きいが摺動部52aの径よりは小さい広さに狭められている。これにより、一対の突出部材52及びコイルスプリング53が本体筒51より脱落防止されている。
このようなピン50においては、突出部材52の伸縮部52bを図6の矢印A方向(右側の突出部材52の場合は矢印B方向)に押すと、該押された突出部材52の伸縮部52bが、コイルスプリング53の付勢に抗して本体筒51内に入り込み、外見上はピン50が縮むような動作となる。なお、この際に、摺動部52aは本体筒51の内周面に沿って摺動する。また、突出部材52に対する押圧力を解除すると、該突出部材52の伸縮部52bは、再びコイルスプリング53の付勢に従って本体筒51外に突出し、外見上はピン50が伸びるような動作となる。
<ガイド筒>
図4及び図5に示すように、ガイド筒60は、該ガイド筒60の内部にピン50を貫通させるための第1貫通孔63と、該ガイド筒60の内部に差込部材20(例えば、特に小径部23)を貫通させるための第2貫通孔64と、可動部材30を内部に挿入させる挿入孔69と、を備えている。
ここで、ガイド筒60は、例えば、両端が開口された筒状(例えば円筒状)に構成されている。
このガイド筒60の内周部により、挿入孔69が構成されている。
また、ピン50を貫通させる第1貫通孔63は、ガイド筒60をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。この第1貫通孔63は、ピン50(の本体筒51)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、差込部材20を貫通させる第2貫通孔64も、ガイド筒60をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。なお、第1及び第2の貫通孔63,64の貫通方向は、例えば、相互に平行な方向に設定されている。従って、差込部材20とピン50とは相互に平行な状態でガイド筒60を貫通し、装飾部材210に装着される。また、第2貫通孔64は、差込部材20(の小径部23)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
なお、ガイド筒60の外径は、例えば2段階に変化している。すなわち、ガイド筒60は、例えば、図5に示すように、大径部601及び小径部602を相互に隣接して備える。
このうち大径部601には、第1貫通孔63及び第2貫通孔64が設けられている。
なお、小径部602には、緩衝リング70が外挿されるようになっている。
<装飾部材>
図4及び図5に示すように、装飾部材210は、例えば、楕円柱状の筐体状に構成されている。
この装飾部材210も、上記の第1の実施形態の場合の装飾部材10と同様に、例えば、装身具用留め具構成治具200の各構成要素とは異なる材質のものからなる。
この装飾部材210には、可動部材30、ガイド筒60、コイルスプリング40及びピン50の配設領域となる配設孔211が形成されている。
後述するように、可動部材30、ガイド筒60、コイルスプリング40及びピン50は配設孔211内に挿入されて、該配設孔211内に配置される。
また、装飾部材210の内部には、配設孔211を構成する筒状の壁状部212が、該装飾部材210と一体形成されている。
更に、装飾部材210には、差込部材20が差し込まれる差込孔213が形成されている。この差込孔213は、差込部材20の差込方向が、配設孔211への可動部材30の挿入方向とは交差方向、より具体的には直交方向となるように形成されている。なお、より具体的には、差込部材20の差込方向と、配設孔211への可動部材30の挿入方向と、が同一平面内に含まれるようになっている。
また、壁状部212には、貫通孔212aが形成され、この貫通孔212aを、差込孔213より差し込まれた差込部材20が貫通するようになっている。なお、この貫通孔212aは、差込孔213に近づくにつれて広がる(差込孔213から遠ざかるにつれて狭まる)すり鉢状部とされ、差込部材20の先端部22を該貫通孔212aの中心位置へと好適に案内する。
なお、装飾部材210の内部空間において、壁状部212よりも差込孔213に近い部分、並びに、壁状部212よりも差込孔213から遠い部分は、それぞれ差込部材20が差し込まれる空間部218、219を構成している。
更に、壁状部212には、ピン50を位置決めさせるための一対の孔部214、215が形成されている。これら位置決め用の孔部214,215は、より具体的には、例えば、ピン50の両端部、すなわち両伸縮部52bを位置決めすることにより、該ピン50を装飾部材210内に位置決めさせるものである。
孔部214,215の内径は、それぞれ突出部材52の伸縮部52bの外径に対し遊びを有している。
なお、孔部215は配設孔211及び空間部218へと連通し、孔部214は配設孔211及び空間部219へと連通している。
また、装飾部材210の外面において、差込孔213とは反対側の部分には、例えば、ネックレス90(図5参照)或いはその他の装身具の一端部(例えば、差込部材20の連結環26と連結されるのとは反対側の端部)と連結するための連結環(連結部)216が形成されている。
なお、配設孔211の底部、つまり、装飾部材210の外面に対し裏面となる内周面は、コイルスプリング40に反力を付与する反力付与部217を構成している。
また、反力付与部217の周囲には、円環状の突起部220が形成されている。この突起部220は、緩衝リング70を介してガイド筒60を受けるものである。
<緩衝リング>
緩衝リング70は、その内周が、ガイド筒60の小径部602の外周とほぼ同じ寸法に設定され、該緩衝リング70を小径部602内に外挿した状態において、緩衝リング70から手を離しても、該緩衝リング70が小径部602より落下しないようになっている。
<組み付け>
以上のように構成された装身具用留め具構成治具200の各構成要素の装飾部材210への組み付けは、例えば、以下の要領で行うことができる。
先ず、可動部材30のコイルスプリング保持部35にコイルスプリング40の一部を外挿する。ここで、コイルスプリング保持部35の外径は、コイルスプリング40の内径とほぼ等しいため、コイルスプリング40は、手を離しても落下しない。
そして、コイルスプリング40及び可動部材30をガイド筒60の挿入孔69内に、コイルスプリング40側から挿入する。
続いて、ガイド筒60の第1貫通孔63と、可動部材30の第1貫通孔33とを相互に位置合わせし、これら両孔部63,33内にピン50を貫通させる。
この段階で、可動部材30とガイド筒60とは、ピン50により相互に連結されている。
次に、緩衝リング70をガイド筒60の小径部602に対し最奥部まで外挿する。ここで、ガイド筒60の小径部602の外径は、緩衝リング70の内径とほぼ等しいため、緩衝リング70は、手を離しても落下しない。
次に、ピン50の一対の伸縮部52bをともに押し縮めた状態で、ガイド筒60、緩衝リング70、コイルスプリング40、ピン50及び可動部材30を、装飾部材210の配設孔211内に、ガイド筒60の小径部602側から図5の矢印C方向に挿入する。
この挿入の際に、ピン50の一対の伸縮部52bは、孔部214、215に達するまでは配設孔211の内周面を摺動し、孔部214、215に達すると、ピン50内のスプリング53の付勢に従って突出し、それぞれ孔部214、215内に入り込む。
また、この挿入の結果、コイルスプリング40は、可動部材30の付勢受部36と、装飾部材210の反力付与部217とに挟持されて、圧縮状態となる。
また、緩衝リング70は、装飾部材210の突起部220と、ガイド筒60の小径部602及び大径部601の境界に位置する段差部と、により挟持された状態となる。また、操作部32は装飾部材210外に突出した状態となる。
なお、この状態で、ピン50の両端部の伸縮部52bがそれぞれ孔部214、215内に位置決めされているため、可動部材30、ガイド筒60、緩衝リング70、コイルスプリング40及びピン50は装飾部材210から脱落しない。
<動作>
係合部31と差込部材20との係合動作及び係合解除動作については、上記の第1の実施形態の場合と同様である。
<部品交換動作>
次に、何らかの理由で何れかの部品を交換する場合の動作について説明する。
ここで、何らかの理由とは、例えば、何れかの部品が壊れた場合や、何れかの部品を、異なる装飾性を有する同一部品へと交換したい場合に生ずる。
このような部品交換動作は、差込部材20を装飾部材210から抜いた状態で行う。
この状態で、装飾部材210の差込孔213に、例えば、ピン(図示略)を差し込み、該差し込んだピンの先端を、空間部218を介して更に孔部215内に差し込み、該ピンの先端によりピン50の一端側の伸縮部52bを押して縮める。すると、ピン50の該一端側が、コイルスプリング40の付勢力に従って図4の矢印F方向に移動し、第1の貫通孔33の内部においてピン50が傾動する。なお、この傾動の際に、ピン50の他端側の伸縮部52bは、孔部214内において傾動する。
更に、ピン50の前記一端側の伸縮部52bは、コイルスプリング40の付勢に従って、配設孔211の内周壁づたいに矢印F方向へと移動し、ピン50は更に傾動する。なお、ピン50の移動に伴い、可動部材30も矢印F方向に移動する。
この状態で、操作部32を配設孔211から引き抜くことにより、該操作部32とともに、ピン50、コイルスプリング40及びガイド筒60も配設孔211から取り出すことができる。
よって、ピン50、コイルスプリング40、ガイド筒60、可動部材30及び装飾部材210のうちの何れか1つ或いは2つ以上の部品を交換することができる。
また、部品交換動作は、以下のようにして行うこともできる。
すなわち、上記のように、装飾部材210の差込孔213に、例えば、ピン(図示略)を差し込み、該差し込んだピンの先端を、空間部218を介して更に孔部215内に差し込み、該ピンの先端によりピン50の一端側の伸縮部52bを押して縮めると同時に、装飾部材210の差込孔213に、例えば、J字形状のピンを差し込み、該ピンの先端を、空間部218〜空間部219を介して孔部214内に差し込み、該ピンの先端によりピン50の他端側の伸縮部52bを押して縮める。
すると、ピン50が、コイルスプリング40の付勢力に従って図4の矢印F方向に移動するので、例えば、更に、操作部32を配設孔211から引き抜くことにより、該操作部32とともに、ピン50、コイルスプリング40及びガイド筒60も配設孔211から取り出すことができる。
なお、上記の交換作業のうち後者の作業(2つのピンを差し込む場合)においては、上記のようなJ字状のピンを用いる代わりに、装飾部材210の空間部219側の外周面において、孔部214と対向する部分に孔部(図示略)を設けておき、該孔部よりピンを差し込み、更にこのピンを、空間部219を介して孔部214内に差し込み、ピン50の他端側の伸縮部52bを押し縮めることにより、一層容易に行うことができる。
以上のような第2の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他に、部品交換を容易に行うことができるという効果も得られる。
〔第3の実施形態〕
図7は第3の実施形態に係る装身具用留め具構成治具300を備える装身具用留め具3000を示す正面断面図である。
図7に示す装身具用留め具3000は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る装身具用留め具1000と異なり、その他の点では装身具用留め具1000と同様に構成されているため、装身具用留め具1000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
図7に示すように、第3の実施形態に係る装身具用留め具構成治具300は、装飾部材310内に差し込まれる差込部材20と、装飾部材310に差し込まれた差込部材20に係合することによって該差込部材20を装飾部材310内より抜け止めされた状態とする第1及び第2の係合部331、341と、該第1及び第2の係合部331、341と差込部材20との係合状態を解除操作するための第1及び第2の操作部332、342と、を備えている。
ここで、第1の係合部331と第1の操作部332とは相互に一体的に構成されている。すなわち、第1の係合部331と第1の操作部332とはそれぞれ第1の可動部材330の一部分ずつを構成している。
同様に、第2の係合部341と第2の操作部342とは相互に一体的に構成されている。すなわち、第2の係合部341と第2の操作部342とはそれぞれ第2の可動部材340の一部分ずつを構成している。
更に、装身具用留め具構成治具300は、第1及び第2の可動部材330、340を付勢するコイルスプリング40と、このコイルスプリング40と第1及び第2の可動部材330、340が装飾部材310から脱落してしまうことを防止するピン50と、を備えている。
以下、各構成要素について詳しく説明する。
<ピン>
本実施形態の場合、ピン50は、例えば、バネ棒(図6)である。
<差込部材>
図7に示すように、本実施形態の場合、差込部材20には、複数段の被係合溝21が形成されている。つまり、差込部材20の長手方向(差込方向)における複数箇所に、被係合溝21が形成されている。
なお、係合部331,341と差込部材20とを係合させるには、これら3つの被係合溝21のうち何れか2つの被係合溝21に対して係合部331、341を係合させれば良いため、若干ではあるが、ネックレス90(図5参照)或いはその他の装身具の長さ(図7の矢印D方向及び矢印G方向における長さ)を調節することが可能となる。
また、このように、長さ調節が可能となることから、差込部材20の装飾部材310からの突出量が可変となる。これにより、装飾部材310を、それぞれ異なる寸法(図7の矢印D方向及び矢印G方向における寸法で、特に、係合部331の配置位置から差込孔313の開口端部までの寸法)を有する複数種類の装飾部材310の中から、好みのもの(例えば、色やデザインが好みに合致するもの)を適宜に選択できるという副次的効果も得られる。
また、例えば、複数の被係合溝21のうち、最も先端部22から遠い側の被係合溝21及び真ん中の被係合溝21に対して係合部331、341を係合させておけば、何らかのはずみでその係合状態が解除されてしまった場合にも、係合部331、341が、それまで係合していたよりも先端部22側の別の被係合溝21に対しそれぞれ係合し直すことにより、差込部材20と装飾部材310との結合状態を維持させることができる。よって、ネックレス90或いはその他の装身具を何らかのはずみで落下させたりする可能性を低減できる。
更に、本実施形態の場合、各被係合溝21は、先端部22側に向けて縮径するような傾斜を有している。このため、差込部材20を矢印D方向に差し込む際には、係合部331、341が容易に次段の被係合溝21へと移ることができるが、差込部材20が矢印G方向に引っ張られても、係合部331、341が各被係合溝21から脱落し難いようになっている。
なお、係合部331、341と被係合溝21との係合強度(差込部材20が矢印G方向に引っ張られた場合に脱落する強度)は、被係合溝21の山の角度、高さ、及びコイルスプリング40の強度を適宜に調節することにより設定する。
<第1の可動部材>
図7に示すように、第1の可動部材330は、上記のように第1の係合部331及び第1の操作部332を備える他に、該第1の可動部材330の内部にピン50を貫通させるための第1貫通孔333と、該第1の可動部材330の内部に差込部材20(例えば、特に小径部23)を貫通させるための第2貫通孔334と、コイルスプリング40を内部に保持するスプリング保持凹部335と、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部336と、を備えている。
ここで、第1の可動部材330は、例えば、一端側が閉塞された筒状(例えば円筒状)に構成されている。
この第1の可動部材330の閉塞された側の端部により、第1の操作部332が構成されている。この第1の操作部332は、装飾部材310の外表面に沿う面(本実施形態の場合、例えば、曲面)を構成するように形成及び配置される。つまり、本実施形態の場合、例えば、第1の操作部332は、装飾部材310と同一寸法の球面の一部を構成するような形状・寸法とされている。
また、ピン50を貫通させる第1貫通孔333は、第1の可動部材330をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。この第1貫通孔333は、ピン50が貫通した状態でも第1の可動部材330が操作方向及びその反対方向である係合部331の係合方向(図7の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、その方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも十分に大きく形成されているが、図7の紙面の手前から奥に向かう方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、差込部材20を貫通させる第2貫通孔334も、第1の可動部材330をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。なお、第1及び第2の貫通孔333,334の貫通方向は、例えば、相互に平行な方向に設定されている。従って、差込部材20とピン50とは相互に平行な状態で第1の可動部材330を貫通し、装飾部材310に装着される。また、第2貫通孔334は、差込部材20が貫通した状態でも可動部材330が操作方向及びその反対方向である係合部331の係合方向(図7の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、この方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも十分に大きく形成されているが、図7の紙面の手前から奥に向かう方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、第1の係合部331は、第2貫通孔334の両端の開口部のうち、後述する差込孔313側に配置される方の開口部に形成されている。より具体的には、差込孔313側に配置される方の開口部の内周縁部において第1の操作部332から遠い側の部分に、該第1の操作部332側を向くように、第1の係合部331は形成されている。
この第1の係合部331には、差込孔313側に臨む傾斜面が形成されている。この傾斜面は、差込部材20の先端部22を第2貫通孔334内に好適に案内する。
なお、第2貫通孔334は、第1貫通孔333よりも第1の操作部332に近い位置に設けられている。
また、スプリング保持凹部335は、例えば、第1の可動部材330において、第2貫通孔334よりも第1の操作部332側に位置する内周部により構成されている。このスプリング保持凹部335の内径は、コイルスプリング40の外径(巻径)よりも若干大きい程度に設定されている。
また、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部336は、スプリング保持凹部335の底面(第1の操作部332の裏面でもある)により構成されている。
<第2の可動部材>
図7に示すように、第2の可動部材340は、上記のように第2の係合部341及び第2の操作部342を備える他に、該第2の可動部材340の内部にピン50を貫通させるための第3貫通孔343と、該第2の可動部材340の内部に差込部材20(例えば、特に小径部23)を貫通させるための第4貫通孔344と、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部345と、を備えている。
ここで、第2の可動部材340も、例えば、一端側が閉塞された筒状(例えば円筒状)に構成されている。
この第2の可動部材340を構成する筒状部の外径は、第1の可動部材330を構成する筒状部の内径よりも僅かに小さい寸法に設定されている。そして、第2の可動部材340は、その筒状部の開口端側が、第1の可動部材330の筒状部内に挿入されるようになっている。
この第2の可動部材340の閉塞された側の端部により、第2の操作部342が構成されている。この第2の操作部342は、装飾部材310の外表面に沿う面(本実施形態の場合、例えば、曲面)を構成するように形成及び配置される。つまり、本実施形態の場合、例えば、第2の操作部342は、装飾部材310と同一寸法の球面の一部を構成するような形状・寸法とされている。より具体的には、第2の操作部342は、例えば、第1の操作部332と同一の寸法・形状とされている。
また、ピン50を貫通させる第3貫通孔343は、第2の可動部材340をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。この第3貫通孔343は、ピン50が貫通した状態でも第2の可動部材340が操作方向及びその反対方向である係合部331の係合方向(図7の矢印E方向及びF方向)に移動できるように、この方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも十分に大きく形成されているが、図7の紙面の手前から奥に向かう方向においてはピン50(の本体筒51)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、差込部材20を貫通させる第4貫通孔344も、第2の可動部材340をその長手方向に対し直交方向に貫通した状態に形成されている。なお、第3及び第4の貫通孔343,344の貫通方向は、例えば、相互に平行な方向に設定されている。従って、差込部材20とピン50とは相互に平行な状態で第1及び第2の可動部材340を貫通し、装飾部材310に装着される。また、第4貫通孔344は、差込部材20が貫通した状態でも第2の可動部材340が操作方向及びその反対方向である係合部331の係合方向に移動できるように、この方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも十分に大きく形成されているが、図7の紙面の手前から奥に向かう方向においては差込部材20(の小径部23)の径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
また、第2の係合部341は、第4貫通孔344の両端の開口部のうち、後述する差込孔313側に配置される方の開口部に形成されている。より具体的には、差込孔313側に配置される方の開口部の内周縁部において第2の操作部342から遠い側の部分に、該第2の操作部342側を向くように形成されている。
この第2の係合部341には、差込孔313側に臨む傾斜面が形成されている。この傾斜面は、差込部材20の先端部22を第4貫通孔344内に好適に案内する。
なお、第4貫通孔344は、第3貫通孔343よりも第2の操作部342から遠い位置に設けられている。
また、コイルスプリング40からの付勢力を受ける付勢受部345は、第2の可動部材340を構成する筒状部の開口側の端面により構成されている。
<装飾部材>
図7に示すように、装飾部材310は、例えば、球形状の筐体状に構成されている。
この装飾部材310には、第1の可動部材330、第2の可動部材340、コイルスプリング40及びピン50の配設領域となるとともに、第1の可動部材330をその移動方向にガイドする配設孔311が形成されている。
後述するように、第1及び第2の可動部材330、340、コイルスプリング40及びピン50は、配設孔311内に挿入されて、該配設孔311内に配置される。この配設孔311は、装飾部材310を貫通した状態に形成されている。
また、装飾部材310の内部には、配設孔311の一部を構成する略筒状(略円筒状)の壁状部312が、該装飾部材310と一体形成されている。
更に、装飾部材310には、差込部材20が差し込まれる差込孔313が形成されている。この差込孔313は、差込部材20の差込方向が、配設孔311への第1及び第2の可動部材330、340の挿入方向とは交差方向、より具体的には直交方向となるように形成されている。なお、より具体的には、差込部材20の差込方向と、配設孔311への第1及び第2の可動部材330、340の挿入方向と、が同一平面内に含まれるようになっている。
また、壁状部312において、差込孔313側に臨む部位には、貫通孔312aが形成され、この貫通孔312aを、差込孔313より差し込まれた差込部材20が貫通するようになっている。なお、この貫通孔312aにおいて差込孔313側に臨む部位は、差込孔313に近づくにつれて広がる(差込孔313から遠ざかるにつれて狭まる)すり鉢状部312bとされ、差込部材20の先端部22を該貫通孔312aの中心位置へと好適に案内する。
なお、装飾部材310内部空間において、壁状部312よりも差込孔313に近い部分、並びに、壁状部312よりも差込孔313から遠い部分は、それぞれ差込部材20が差し込まれる空間部318、319を構成している。
更に、壁状部312には、ピン50を位置決めさせる位置決め用の一対の孔部314、315が形成されている。これら孔部314,315は、より具体的には、例えば、ピン50の両端部、すなわち両伸縮部52bを位置決めすることにより、該ピン50を装飾部材310内に位置決めさせるものである。
孔部314,315の内径は、それぞれ、ピン50の突出部材52の伸縮部52bの外径よりも僅かだけ大きい寸法に設定されている。
なお、孔部315は配設孔311及び空間部318へと連通し、孔部314は配設孔311及び空間部319へと連通している。
また、装飾部材310の外面において、差込孔313とは反対側の部分には、例えば、ネックレス90(図5参照)或いはその他の装身具の一端部(例えば、差込部材20の連結環26と連結されるのとは反対側の端部)と連結するための連結環(連結部)316が形成されている。
<組み付け>
本実施形態の場合の各構成要素の組み付けは、例えば、以下の要領で行うことができる。
先ず、コイルスプリング40を第1の可動部材330のコイルスプリング保持凹部335内に挿入し、更に、第1の可動部材330の筒状部内に第2の可動部材340の筒状部をその開口端側から挿入する。
そして、第1の可動部材330の第1の係合部331、並びに、第2の可動部材340の第2の係合部341が、同じ側となるように第1及び第2の可動部材330,340の位置合わせをする。
次に、ピン50を、第1の可動部材330の第1貫通孔333及び第2の可動部材340の第3貫通孔343内を貫通させる。
この段階で、第1及び第2の可動部材330,340は、ピン50により相互に連結されている。また、コイルスプリング40は、コイルスプリング保持凹部335内において、第1の可動部材330の付勢受部336と、第2の可動部材340の付勢受部345とに挟持されて、圧縮状態となっている。
次に、ピン50の一対の伸縮部52bをともに押し縮めた状態で、これら第1及び第2の可動部材330,340、コイルスプリング40及びピン50を配設孔311内へと図7の矢印E方向に挿入する。
この挿入の際に、ピン50の一対の伸縮部52bは、孔部314、315に達するまでは配設孔311の内周面を摺動し、孔部314、315に達すると、ピン50内のスプリング53の付勢に従って突出し、それぞれ孔部314、315内に入り込む。
これにより、各構成要素が所定位置に組み付けられた状態となる(図7から差込部材20を除いた状態)。
図7に示すようにピン50が配置された状態では、ピン50の両端部の伸縮部52bがそれぞれ孔部314、315内に位置決めされているため、第1及び第2の可動部材330、340、ピン50及びコイルスプリング40は装飾部材310から脱落しない。
このように組み付けることにより、第1及び第2の操作部332、342は、装飾部材310との協働で装身具用留め具3000の外周面を構成した状態となる。つまり、第1及び第2の操作部332、342は、装飾部材310の外表面に沿うように配置される。よって、装飾部材310と、第1及び第2の操作部332、342とを含んで、あたかも1個の球であるかのように視認される。
<動作>
次に、以上のような構成の装身具用留め具3000の動作について説明する。
先ず、第1及び第2の係合部331、341と差込部材20との係合動作について説明する。
第1及び第2の係合部331と差込部材20とを係合させるには、差込部材20をその先端部22側から装飾部材310の差込孔313内へと図7の矢印D方向に差し込む。
この際に、差込部材20の先端部22が貫通孔312aのセンター位置からずれていても、該先端部22がすり鉢状部312bにより貫通孔312aのセンター位置へと案内される。
また、差込部材20の先端部22が第1の可動部材330の第1の係合部331及び第2の可動部材340の第2の係合部341に達した後、更に奥へと差し込まれると、第1及び第2の係合部331は徐々に先端部22のテーパ状部22aに押圧される。このため第1の係合部331はコイルスプリング40の付勢力に抗して図7の矢印F方向に移動する一方で、第2の係合部341はコイルスプリング40の付勢力に抗して図7の矢印E方向に移動する。なお、この際に、第1の係合部331とともに、第1の可動部材330の全体が矢印F方向に移動し、第2の係合部341とともに、第2の可動部材340の全体が矢印F方向に移動する。
差込部材20が更に奥へと差し込まれ、最も先端部22側の被係合溝21が第1の係合部331に達すると、該第1の係合部331がコイルスプリング40の付勢力に従って矢印E方向に移動して被係合溝21内に入り込み、該被係合溝21と係合する。この際に、第1の係合部331とともに、第1の可動部材330の全体が矢印E方向に移動する。
差込部材20が更に奥へと差し込まれると、第1の係合部331は、被係合溝21の傾斜に沿って再び矢印F方向に移動し、それに伴い第1の可動部材330の全体も矢印F方向に移動する。
その後、先端側から2番目の被係合溝21が第1の係合部331に達すると、該第1の係合部331が該被係合溝21と係合する。また、それとほぼ同時に、最も先端部22側の被係合溝21は第2の係合部341に達し、該第2の係合部341が該被係合溝21と係合する。
こうして、差込部材20に対し第1及び第2の係合部331、341がそれぞれ係合し、該差込部材20が装飾部材310から抜け止めされた状態となる。
なお、図7に示すのは、差込部材20が更に奥へと差し込まれ、第1及び第2の係合部331、341が、1つずつ隣の被係合溝21へと移った状態である。
次に、係合解除動作について説明する。
第1及び第2の係合部331、341と差込部材20との係合状態を解除させるには、第1及び第2の操作部332、342を挟み込むように(相互に近づけるように)押圧操作する。すなわち、第1の操作部332は図7の矢印F方向に押圧操作する一方で、第2の操作部342は矢印E方向に押圧操作する。
つまり、第1の操作部332が矢印F方向に操作されることにより、第1の係合部331は、それまで係合していた被係合溝21から離れる一方で、第2の操作部342が矢印E方向に操作されることにより、第2の係合部341も同様に、それまで係合していた被係合溝21から離れるので、第1及び第2の係合部331、341と差込部材20との係合状態が解除される。
このように第1及び第2の係合部331、341と差込部材20との係合状態を解除した状態では、差込部材20を矢印G方向へと装飾部材310内から引き抜くことができる。
このように、本実施形態に係る装身具用留め具3000においては、第1及び第2の操作部332、342に対し、これらを相互に近づけるように押圧操作を一度に行うことにより、差込部材20と第1及び第2の係合部331、342との係合状態を解除することができる。
<部品交換動作>
部品交換動作は、上記の第2の実施形態の場合と同様にして行うことができる。
以上のような第3の実施形態によれば、差込部材20と第1及び第2の係合部331、342との係合解除を、第1及び第2の操作部332、342を挟み込むように押圧操作することにより行うような構成であるため、第1の操作部332の押圧ストローク(係合解除のための移動距離)と、第2の操作部342の押圧ストロークと、をそれぞれ短く設定しても、差込部材20を好適に装飾部材310より抜け止めすることができる。よって、第1及び第2の操作部332,342の装飾部材310からの突出量を極力抑制することができる。
具体的には、例えば、本実施形態のように、装飾部材310の外径形状を球状とすることにより、第1及び第2の操作部332,342が装飾部材310から全く突出していないようなデザインとすることができる。
これにより、装身具用留め具3000の見栄えを向上させることができる。
加えて、3段の被係合溝21を備えるため、装身具の長さの調節ができるという効果も得られる。
なお、上記の第3の実施形態においては、球体状の装飾部材310を例示したが、装飾部材310の形状は任意であり、例えば、直方体形状に構成しても良い。
また、差込部材20の被係合部21の段数を3段としたが、該段数は、例えば、2段であっても良いし、或いは、4段以上であっても良い。
〔第4の実施形態〕
図8は第4の実施形態に係る装身具用留め具構成治具400を備える装身具用留め具4000を示す正面断面図である。
図8に示す装身具用留め具4000は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る装身具用留め具1000と異なり、その他の点では装身具用留め具1000と同様に構成されているため、装身具用留め具1000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
本実施形態の場合、操作部32を装飾部材410より引っ張り操作することにより、係合解除操作がなされるようになっている。
本実施形態の場合の装飾部材410は、上記の第1の実施形態の場合の装飾部材10と比べて、以下に説明する点で異なる。
先ず、配設孔11は、装飾部材410を貫通しておらず、差込孔13に達するまでの深さに留められている。
また、差込孔13も、装飾部材410を貫通していない。
加えて、差込孔13の長手方向が、上記の第1の実施形態とは異なる。すなわち、差込孔13の長手方向が、配設孔11の長手方向と同一面内に含まれる点では上記の第1の実施形態と同様であるが、その面内において、差込孔13の長手方向が、配設孔11に対し直交方向とは異なる方向とされている。つまり、差込孔13の長手方向が、上記の第1の実施形態の場合と比べて傾斜した配置となっている。
また、装飾部材410には、ピン50の配設用の孔部411が、装飾部材410を貫通した状態に形成されている。
更に、装飾部材410には、連結環416が設けられている。この連結環416は、差込部材20の連結環26の位置(差込部材20を差込孔13内に差し込んだ状態での位置)に対し、配設孔11の軸心を中心とする線対称な配置となっている。
なお、装飾部材410の全体形状は、本実施形態の場合、例えば、球形(又は円柱形)となっている。
また、本実施形態の場合、可動部材30は、上記の第1の実施形態の場合と比べて、以下に説明する点で異なる。
先ず、本実施形態の場合の可動部材30は、係合部31の突出方向が、差込孔13の長手方向に対し直交するように、上記の第1の実施形態の場合と比べて傾斜している。更に、係合部31が形成されている面31bも、差込孔13の長手方向に沿うように、上記の第1の実施形態の場合と比べて傾斜している。
また、操作部32には操作用のツマミ460を連結するための連結孔32aが形成されている。
具体的には、例えば、ツマミ460は連結環61を介して操作部32の連結孔32aに連結される。これにより、このツマミ460をつまんで、容易に操作部32を引っ張り操作することが可能となっている。このツマミ460は、装飾性のある部材であることが好ましく、具体的には、例えば真珠或いはガラス珠により構成されている。
また、本実施形態の場合、コイルスプリング40に反力を付与する反力付与リング420を更に備える。この反力付与リング420は、図8に示すように、可動部材30に外挿状態で設けられるリングであり、その内径が、コイルスプリング40の巻径よりも小さく設定されている。
この反力付与リング420には、ピン50が貫通される貫通孔421が形成されている。ここで、図8に示すように、貫通孔421及び第1貫通孔33を貫くようにピン50を差し込んだ状態にて、反力付与リング420の一端が装飾部材410の表面とほぼ面一となるように、反力付与リング420の長さ及び貫通孔421の形成位置が設定されている。
なお、この貫通孔421の内径は、ピン50の外径に対し遊びを有していない。ただし、第1貫通孔33は、上記の第1の実施形態と同様に、ピン50の移動領域(相対的な移動領域)を確保するため、ピン50の移動方向(相対的な移動方向)においてはピン50の径よりも大きく形成されている。
次に、本実施形態の場合の組み付け動作について説明する。
例えば、予め、可動部材30のスプリング保持部35にコイルスプリング40を外挿し、続いて、反力付与リング410も可動部材30に外挿し、その状態で連結孔32aに連結環61を取り付けておく。
そして、可動部材30、コイルスプリング40及び反力付与リング420を配設孔11内に図8の矢印F方向に挿入する。
そして、反力付与リング420の一端部を装飾部材410の表面と面一に位置決めした状態(図8の状態)で、孔部411の何れか一方の開口端よりピン50を図8の位置まで押し込み、該ピン50により反力付与リング420の貫通孔421を貫通させる。
図8に示すようにピン50が配置された状態では、反力付与リング420を矢印F方向に押圧する力を解除しても、可動部材30、コイルスプリング40及び反力付与リング420が装飾部材410から脱落しない。これは、ピン50の両端部がそれぞれ孔部411から抗力を受け、更に、ピン50から反力付与リング420が抗力を受け、更に、反力付与リング420からコイルスプリング40が抗力を受け、更に、コイルスプリング40から可動部材30の付勢受部36が抗力を受けるからである。
なお、図8に示す状態で、コイルスプリング40は、付勢受部36と反力付与リング420とに挟持されて、圧縮状態となっている。また、操作部32は本体部10外に露出した状態となっている。
また、係合部31と差込部材20との係合動作及び係合解除動作(解除操作)については、上記の各実施形態の場合と同様である。
更に、本実施形態の場合、部品の交換作業は、孔部411内にピン(図示略)を強く押し込んでピン50を孔部411外に突き出すことによって行うことができる。
以上のような第4の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、操作部32を引っ張り操作することにより差込部材20と係合部31との係合状態を解除することができるので、操作部32の寸法が小さい場合にも、指が痛くなったりすることがない。
しかも、操作部32を引っ張り操作するという斬新且つ意外性のある操作を行うことにより差込部材20と係合部31との係合状態を解除することができるので、機能の面で使用者の興趣を好適に惹きつけることができる。
また、図8に示すように、差込部材20の差し込み方向が図1の場合と比べて傾斜しており、しかも、連結環16の配置位置も差込部材20の連結環26に対し対称な配置となっているため、例えば、装身具用留め具400にネックレス90を取り付けた場合に、このネックレス90を自然な角度で首にかけることができる。
なお、上記の第4の実施形態の場合にも、被係合溝21を複数段に構成しても良い。
〔第5の実施形態〕
図9は第5の実施形態に係る装身具用留め具構成治具500を備える装身具用留め具5000を示す正面断面図である。
図9に示す装身具用留め具5000は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る装身具用留め具1000と異なり、その他の点では装身具用留め具1000と同様に構成されているため、装身具用留め具1000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
本実施形態の場合、差込孔13において、差込部材20が差し込まれるのとは反対側の端部の開口径が縮径され、該端部は、差込孔閉塞部材80を取付けるための取付孔14を構成している。
ここで、本実施形態の場合、差込孔閉塞部材80は、装飾部材10の取付孔14内に挿入される突起状の挿入部86と、装飾部材10の外面において取付孔14の周縁部に沿わされる面状部85と、連結環81と、を備えている。なお、挿入部86を装飾部材10の外側から取付孔14内に挿入した状態で、該挿入部86の先端が差込孔13内に突出するように、該挿入部86の突出長さが設定されている。
そして、差込孔閉塞部材80は、その挿入部86を取付孔14に挿入した状態で、該挿入部86の先端を打撃により変形させることによって(図9に示すのは変形後の状態)、装飾部材10に固定される。
また、配設孔11において、操作部32が配置されるのとは反対側の端部の開口径が縮径され、該端部には、ガイド筒60を装飾部材10に固定するための固定孔11bが形成されている。
また、本実施形態の場合、装身具用留め具構成治具500は、ガイド筒閉塞部材75を備えていない。
また、ガイド筒60は、操作部32が配置されるのとは反対側の端部が閉塞されている点で、上記の第1の実施形態とは異なる。ガイド筒60において、閉塞されている側の端部は、その先端側に向けて縮径するテーパ状部65を構成している。更に、該テーパ状部65の先端部には、棒状に突出する突出部66が形成されている。この突出部66の外径は、装飾部材10の固定孔11bの内径よりも若干小さい程度に設定されている。
また、配設孔11において、操作部32が配置されるのとは反対側の端部には、ガイド筒60のテーパ状部65に沿うような傾斜面状部11aが形成されている。
なお、差込部材20は、上記の第1の実施形態と同様である。たたし、本実施形態の場合、差込部材20には、例えば、複数段の被係合溝21が形成されている。
また、可動部材30、コイルスプリング40及びピン50は、例えば、上記の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の場合、ガイド筒60,可動部材30、ピン50及びコイルスプリング40の装飾部材10への組み付けは、例えば、以下の要領で行うことができる。
先ず、可動部材30のコイルスプリング保持部35にコイルスプリング40の一部を外挿する。
そして、コイルスプリング40及び可動部材30をガイド筒60の挿入孔60a内に、コイルスプリング40側から挿入する。
続いて、ガイド筒60の第1貫通孔63と、可動部材30の第1貫通孔33とを相互に位置合わせし、これら両孔部63,33内にピン50を貫通させる。ここで、ピン50がガイド筒60から突出しないように、ピン50の位置を合わせる。
この段階で、可動部材30とガイド筒60とは、ピン50により相互に連結されている。なお、操作部32は、ガイド筒60の一端部より突出した状態である。
次に、可動部材30、ピン50及びコイルスプリング40とともに、ガイド筒60を、突出部66側から装飾部材10の配設孔11内に挿入し、該突出部66を固定孔11bを介して装飾部材10の外部に突出させる。この際に、第2貫通孔64が差込孔13のほぼ中心の通過線上に位置するように、ガイド筒60の向きを調節する。
次に、突出部66を適当な長さ(装飾部材10から僅かだけ突出するような長さ)に切断し、該切断後の突出部66の先端部を打撃により変形させることによって(図9に示す先端部67は変形後の状態)、装飾部材10に固定される。
或いは、突出部66を、図9に仮想線で示すように固定孔11bよりも大径の輪っか状に折り曲げ形成することにより、連結環68に変化させても良い。
以上のような第5の実施形態によれば、上記の第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる他に、ガイド筒閉塞部材75を必要としないというメリットがある。
なお、本実施形態の場合にも、差込孔閉塞部材80、ガイド筒60を装飾部材10に対し接着剤を用いて接着することも好ましい。
〔第6の実施形態〕
図10は第6の実施形態に係る装身具用留め具構成治具600を備える装身具用留め具6000を示す正面断面図である。
図10に示す装身具用留め具6000は、以下に説明する点でのみ上記の第5の実施形態に係る装身具用留め具5000と異なり、その他の点では装身具用留め具5000と同様に構成されているため、装身具用留め具5000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
本実施形態の場合、差込孔13は、装飾部材10を貫通していない。
また、差込孔閉塞部材80を備えていない。その代わりに、装飾部材10には、連結環15が形成されている。
更に、本実施形態の場合、配設孔11は、装飾部材10を貫通していない。
また、ガイド筒60は、突出部66を備えていない。
本実施形態の場合、ガイド筒60は、装飾部材10に対し接着剤により接着される。
以上のような第6の実施形態によれば、上記の第5の実施形態と同様の効果が得られる他に、差込孔閉塞部材80を必要としないという利点や、ガイド筒60の構成が簡素であり製造しやすいという利点がある。
〔第7の実施形態〕
図11は第7の実施形態に係る装身具用留め具構成治具700を備える装身具用留め具7000を示す正面断面図である。
図11に示す装身具用留め具7000は、以下に説明する点でのみ上記の第5の実施形態に係る装身具用留め具5000と異なり、その他の点では装身具用留め具5000と同様に構成されているため、装身具用留め具5000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
本実施形態の場合、ガイド筒60は、突出部66を備えていない。また、ガイド筒60の先端部には開口部60bが形成されている。
また、装飾部材710は、例えば、上記の第2の実施形態と同様に、内部が空洞のケース部材からなる。ただし、本実施形態の場合、装飾部材710の外径形状は、例えば、上記の第1の実施形態と同様に、球状又は円柱状とされている。
この装飾部材710の差込孔13は、該装飾部材710を貫通しておらず、該装飾部材710は連結環15を備えている。
更に、本実施形態の場合、装身具用留め具構成治具700は、ガイド筒60を装飾部材710に固定するための固定ピン720を備えている。
この固定ピン720は、ガイド筒60の開口部60b及び装飾部材710の固定孔11bを通過可能な寸法の棒状の本体部721と、開口部60b及び固定穴11bを通過不能な寸法の頭部721と、を備えている。なお、この頭部721の外径は、例えば、コイルスプリング40の内径よりも小さい寸法に設定されている。
また、本実施形態の場合、差込孔閉塞部材80は備えていない。
次に、本実施形態の場合、ガイド筒60,可動部材30、ピン50、コイルスプリング40及び固定ピン720の装飾部材710への組み付けは、例えば、以下の要領で行うことができる。
先ず、ガイド筒60内に固定ピン720を挿入し、該固定ピン720の本体部721をガイド筒60の開口部60bを介してガイド筒60の外部に突出させる(図11参照)。
続いて、コイルスプリング40をガイド筒60内に挿入し、コイルスプリング40の一端部を固定ピン720の頭部722に対し外挿状態とさせる(図11参照)。
続いて、可動部材30をガイド筒60内に、コイルスプリング保持部35側から挿入し、該コイルスプリング保持部35をコイルスプリング40の他端に挿入する。
続いて、ガイド筒60の第1貫通孔63と、可動部材30の第1貫通孔33とを相互に位置合わせし、これら両孔部63,33内にピン50を貫通させる。ここで、ピン50がガイド筒60から突出しないように、ピン50の位置を合わせる。
この段階で、可動部材30とガイド筒60とは、ピン50により相互に連結されている。なお、操作部32は、ガイド筒60の一端部より突出した状態であり、コイルスプリング40は、付勢受部36とガイド筒60の先端部の内周面との間に挟持され圧縮状態である。
次に、可動部材30、ピン50、コイルスプリング40及び固定ピン720とともに、ガイド筒60を、固定ピン720の本体部721側から装飾部材710の配設孔11内に挿入し、該本体部721を固定孔11bを介して装飾部材710の外部に突出させる。この際に、第2貫通孔64が差込孔13のほぼ中心の通過線上に位置するように、ガイド筒60の向きを調節する。
続いて、固定ピン720の本体部721を、図11に仮想線で示すように固定孔11bよりも大径の輪っか状に折り曲げ形成することにより、連結環723に変化させる。これにより、固定ピン720により、ガイド筒60が装飾部材710に固定され、該ガイド筒60を介して可動部材30、ピン50及びコイルスプリング40も装飾部材710に取付けられる。
以上のような第7の実施形態によれば、上記の第5の実施形態と同様の効果が得られる他に、装飾部材710の軽量化が可能である。
〔第8の実施形態〕
次に、図12を参照して、第8の実施形態について説明する。
図12(a)は第8の実施形態に係る装身具用留め具構成治具800を備える装身具用留め具8000を示す正面断面図、図12(b)は装身具用留め具2000の上面図である。
図12に示す装身具用留め具8000は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る装身具用留め具1000と異なり、その他の点では装身具用留め具1000と同様に構成されているため、装身具用留め具1000におけるのと同様の構成要素には同一の符号を付すとともに、その説明を省略することがある。
本実施形態の場合、装身具用留め具構成治具800は、装飾部材810に取付けられる取付ベース部材820を備えている。
この取付ベース部材820には、差込部材20が差し込まれる差込孔13と、可動部材30,ピン50及びコイルスプリング40が配設される配設孔11と、が形成されている。
ここで、取付ベース部材820は、例えば、板状(例えば、円盤状)の本体部821と、この本体部821の片面に形成され、内部が空洞の空洞部822と、を備えている。
このうち空洞部822は、例えば、例えば十字状に形成されている。
この空洞部822には、差込孔13及び配設孔11が、例えば、相互に直交するとともに、該空洞部822の内部で相互に交わるように形成されている。
この空洞部822において、配設孔11を有する部位は、ガイド筒として機能する。
なお、配設孔11は、例えば、空洞部822を貫通しないように形成され、その底部は、コイルスプリング40に反力を付与する反力付与部830を構成している。
他方、差込孔13は、例えば、空洞部822を貫通した状態に形成されているが、貫通しないように形成しても良い。
なお、例えば、空洞部822には、連結環16が形成されている。
また、装飾部材810は、例えば、半筐体状に構成され、該装飾部材810内には、その開口部より取付ベース部材820の本体部821が挿入され、該本体部821が取付けられるようになっている。この取付けは、例えば、接着剤或いは両面テープを用いた接着により行うと良い。
なお、本実施形態の場合、可動部材30、ピン50及びコイルスプリング40の取付ベース部材810への組み付けは、上記の第5の実施形態における可動部材30、ピン50及びコイルスプリング40のガイド筒60への組み付けと同様に行う。
以上のような第8の実施形態によれば、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
また、ガイド筒(配設孔11を備える)及び差込孔13が相互に一体的に構成されているので、装身具用留め具800の装飾部材810への取付けが容易であるという利点もある。
なお、上記の各実施形態では、ピン50として、バネ棒或いはスプリングピンのみを例示したが、ピン50はこの例に限らず、例えば、図13に示すように、一端部が大径に形成され、該大径部58により孔部内より抜け止めされるような構成であっても良いし、或いは、図14に示すように、雄ネジ部59を備え、孔部内に螺入されるような構成であっても良い。また、ピン50は、その他の構成であっても良い。