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JP4623261B2 - 光電センサにおける光軸調整方法 - Google Patents
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JP4623261B2 - 光電センサにおける光軸調整方法 - Google Patents

光電センサにおける光軸調整方法

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Description

この発明は、光軸調整モードの制御動作が組み込まれた光電センサに係り、特に、当該光軸調整モードの制御動作中にあっては、投光器と受光器との間の信号伝達ゲインを周期的にかつ所定の最大値と最小値との間の各成分値を一様に含む波形に従って変化させるようにした光電センサに関する。
回帰反射型光電センサや透過型光電センサにあっては、一般に、その設置時に投光器と受光器との間の正確な光学中心軸合わせ(以下、光軸合わせという)が要求される。特に、投受光面が汚れやすい環境に設置される場合等、長期に亘り感度を良好に保ってメンテナンスフリーを実現するためには、より確実な光軸合わせが必須のものとなる。
一例として、従来の透過型光電センサの投受光器の配置例を図12に示す。同図において、符号3は投光器、符号30は投光器のケース、符号31は投光用窓、符号32は投光器の電源表示灯、符号33は電源線331とグランド線332とを含む電気コードをそれぞれ示している。また、符号4は受光器、符号40は受光器のケース、符号41は受光用窓、符号42は制御出力表示灯、符号43は電源線431とグランド線432と制御出力線433とを含む電気コードをそれぞれ示している。
同図に示されるように、透過型の光電センサにあっては、投光器3の投光用窓31から投射される検出光が受光器4の受光用窓41に入光するように、投光用窓31と受光用窓41とが対向して配置される。ところで、この種の透過型光電センサにあっては、例えば図13に示されるように、外径数cm程度のサイズの投光器と受光器とを、数メートル隔てて使用することが多い。このような場合、投光器及び受光器の設置部の機械的精度だけで光軸合わせを行うことは非常に困難であるため、一般には、設置部に位置調整機構を設けて、光電センサを設置した後に光軸合わせを行うといった手法が採用されている。
従来の光軸調整方法の説明図が図14に示されている。一般には、図13に示したように投光器3と受光器4とを設置した後、図14(a)に示されるように投光器3若しくは受光器4を上下(左右)に傾けることにより、センサ出力がONする(制御出力表示灯42が点灯する)角度範囲(+θ〜−θ)を確認し、その角度範囲の中央(θ=±0)を光軸として設置する方法が採用されている。しかしながら、このような方法には、以下の図14(b)に示されるような不具合が指摘されている。
図14(b)において、縦軸は受光器4の受光量、横軸は受光器4の首振り角度(光軸との角度ずれ量)θをそれぞれ示している。そして、実線Aは光電センサの定格検出距離近辺で使用した場合に見られる入光余裕度があまりないときの受光量の変化を、一点鎖線Bは光電センサの定格検出距離よりも十分短い距離に設置した場合に見られる入光余裕度が十分にあるときの受光量の変化をそれぞれ示している。同図から分かるように、いずれの場合も受光量が最大になる位置が『光軸が一致した状態』であり、その状態から投光器若しくは受光器を傾けるに従って受光量が低下する。同図に見て取れる通り、入光余裕度があまりないときには、実線Aに示されるようにセンサ出力がONする角度範囲(a)が狭いため、その中心を見極めることは容易である。しかしながら、入光余裕度が十分にあるときには、一点鎖線Bに示されるようにセンサ出力がONする角度範囲(b)が広いものとるため、その中央に位置する光軸を見分けることが困難となる。
そこで、昨今では、光軸調整時に投光器若しくは受光器を上下・左右に傾ける際、受光出力のピークを検出し表示するようにした光電センサが提案されている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、従来のそのような光電センサにあっては、制御回路にマイコン等を使用した複雑な演算機能が必要となるため、単純に物体の存在有無を検出するだけの安価で小規模な光電センサにそのような光軸調整モードを実装することはできない。
また、図15の一点鎖線で示されるように、入光余裕度が有りすぎて受光量が受光アンプの飽和レベルを超えてしまうような状況では、受光ピークを探すことはできず、従って適切に光軸合わせを行うことができない。殊、透過型の光電センサにあっては、近年、定格検出距離が10m〜15m程のものが一般的となっており、これを例えば1.5mの距離で使用した場合には、入光余裕度が100倍((15m/1.5m)))にもなり、このような場合には、上述したように受光量が受光アンプの飽和レベルを超えてしまうため、受光ピークを探すことはできない。
特開平11−225058号公報
この発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、従来のように光軸調整時に投光器若しくは受光器を上下・左右に傾けて光軸合わせ行う手法を採用しつつも、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行えるようにした光電センサにおける光軸調整方法を提供することにある。
この発明の他の目的とするところは、従来のように光軸調整時に投光器若しくは受光器を上下・左右に傾けて光軸合わせ行う手法を採用しつつも、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行えるようにした光軸調整モードの制御動作が組み込まれた光電センサを提供することにある。
この発明の他の目的並びに作用効果については、明細書の以下に記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
この発明の光電センサにおける光軸調整方法は、投光器と受光器との間の信号伝達ゲインを周期的にかつ所定の最大値と最小値との間の各成分値を一様に含む波形に従って変化させながら投光器と受光器とを動作させた状態において、投光器の光軸と受光器の光軸との位置関係を変化させ、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度に基づいて両光軸の整合点を探すことを特徴とする。
ここで『信号伝達ゲイン』とあるが、この変化は、投光器の投光回路に含まれる波形発生器の発生波形、投光器の投光回路に含まれる増幅器のゲイン、又は受光器の受光回路に含まれる増幅器のゲイン、のいずれかの制御により実現することができる。
また、『投光器と受光器』とあるが、本発明は、投光器と受光器とが別体の透過型光電センサのみならず、設置時の光軸合わせが必要とされる回帰反射型光電センサ等の反射型光電センサの光軸調整方法にも適用可能である。
そして、本発明の光電センサにおける光軸調整方法によれば、光軸合わせ実行時において、投光器と受光器との間の信号伝達ゲインが周期的にかつ所定の最大値と最小値との間の各成分値を一様に含む波形に従って変化されるから、投光器の光軸と受光器の光軸との相対位置の変化に応じて、受光器の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度が視認可能な程度に変化をする。したがって、従来のように光軸調整時に投光器若しくは受光器を上下・左右に傾けて光軸合わせ行う手法を採用しつつも、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度に基づいて、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行うことが可能となる。
別の一面から見た本発明は、投光器と、制御出力表示灯を備えた受光器とを有し、投光器には、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれており、光軸調整モードの制御動作において、投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形は、所定の最大光強度と最小光強度との間の各光強度成分を一様に含んだ波形とされている、ことを特徴とする光電センサとして捉えることができる。
そして、本発明の光電センサによれば、光軸調整モードが選択されているときには、投光器と受光器との間の信号伝達ゲインが周期的にかつ所定の最大値と最小値との間の各成分値を一様に含む波形に従って変化されるから、投光器の光軸と受光器の光軸との相対位置の変化に応じて、受光器の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度が視認可能な程度に変化をする。したがって、従来のように光軸調整時に投光器若しくは受光器を上下・左右に傾けて光軸合わせ行う手法を採用しつつも、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度に基づいて、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行うことが可能となる。
尚、本発明の光電センサにあっても、『信号伝達ゲイン』の変化は、投光器の投光回路に含まれる波形発生器の発生波形、投光器の投光回路に含まれる投光素子への入力を増幅する増幅器のゲイン、又は受光器の受光回路に含まれる受光素子からの出力を増幅する増幅器のゲイン、のいずれかの制御により実現することができる。また、『投光器と受光器』とあるが、本発明は、投光器と受光器とが別体の透過型光電センサのみならず、設置時の光軸合わせが必要とされる回帰反射型光電センサ等の反射型光電センサにも適用可能である。
本発明の光電センサにおいて、好ましくは、光軸調整モードの制御動作の選択は、投光器側の電気コードに含まれる制御入力線を介して入力される信号に基づいて行われる。
このような態様によれば、PLC等の上位装置からの指示信号に基づいて光軸調整モードに移行するように構成することができるから、複数組のセンサを隣接して設けるような場合にも、一括して或いは適宜の順番で光軸調整モードに移行させることも可能となる。。
また、本発明の光電センサにおいて、好ましくは、投光器から周期的に投光される光パルス列が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものであってもよい。また、投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形を、鋸歯状波や三角波等のように、直線的な包絡線を有する波形としてもよい
このような態様によれば、ランダムな包絡線を有する波形を生成する場合に比して、制御出力表示灯のオン・オフ動作が安定するため、制御出力表示灯の点滅デューティー或いは実効輝度の変化をより一層容易に視認することが可能となる。
また、本発明の光電センサにおいて、投光器と受光器とが想定される間隔で配置されているときに、投受光器の光軸が一致していない状態では前記制御出力表示灯が点滅状態となり、かつ光軸が一致している状態では前記制御出力表示灯が連続点灯状態となるように、前記信号伝達ゲインの最小値の値が決定されてもよい。
更に別に一面から見た本発明は、投光器と制御出力表示灯を備えた受光器とを有し、受光器には、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれ、更に受光素子からの出力を増幅する受光増幅器が含まれており、光軸調整モードの制御動作において、受光器に含まれる受光増幅器のゲイン制御波形は、所定の最大ゲイン値と最小ゲイン値との間の各ゲイン値成分を一様に含んだ波形である、ことを特徴とする光電センサとして捉えることができる。
すなわち、上述したように、信号伝達ゲインの変化は、受光器に含まれる受光増幅器のゲインの制御により実現することも可能であるため、このように、受光器に含まれる受光増幅器のゲイン制御波形を、所定の最大ゲイン値と最小ゲイン値との間の各ゲイン値成分を一様に含んだ波形とすることによっても、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度に基づいて、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行うことが可能となる。
尚、上記発明の光電センサにおいても、受光増幅器のゲイン制御波形を、鋸歯状波や三角波等のように、直線的な包絡線を有する波形とすれば、ランダムな包絡線を有する波形を生成する場合に比して、制御出力表示灯のオン・オフ動作が安定するため、制御出力表示灯の点滅デューティー或いは実効輝度の変化をより一層容易に視認することが可能となる。また、受光増幅器のゲイン波形が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものであってもよい。
更に別の一面から見た本発明は、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれており、光軸調整モードの制御動作において、投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形は、所定の最大光強度と最小光強度との間の各光強度成分を一様に含んだ波形とされている、ことを特徴とする光電センサの投光器として捉えることができる。
このような投光器を用いれば、光軸調整モードにあっては、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度が視認可能な程度に変化をする。したがって、従来のように光軸調整時に投光器若しくは受光器を上下・左右に傾けて光軸合わせ行う手法を採用しつつも、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度に基づいて、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行うことが可能となる。
尚、この発明の光電センサの投光器においても、光軸調整モードの制御動作の選択は、投光器側の電気コードに含まれる制御入力線を介して入力される信号に基づいて行われるようにすることもでき、また、投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形を、鋸歯状波や三角波等のように、直線的な包絡線を有する波形とするとより好ましいであろう。さらに、投光器から周期的に投光される光パルス列が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものであってもよい
更に別の一面から見た本発明は、制御出力表示灯を有すると共に、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれ、更に受光素子からの出力を増幅する受光増幅器が含まれており、光軸調整モードの制御動作において、受光器に含まれる受光増幅器のゲイン制御波形は、所定の最大ゲイン値と最小ゲイン値との間の各ゲイン値成分を一様に含んだ波形である、ことを特徴とする光電センサの受光器として捉えることができる。
上述したように、信号伝達ゲインの変化は、受光器に含まれる受光増幅器のゲインの制御により実現することも可能であるため、このように、受光器に含まれる受光増幅器のゲイン制御波形を、所定の最大ゲイン値と最小ゲイン値との間の各ゲイン値成分を一様に含んだ波形とすることによっても、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度に基づいて、定格検出距離等に影響されず確実に光軸合わせを行うことが可能となる。
尚、本発明の光電センサの受光器においても、受光増幅器のゲイン波形を、鋸歯状波や三角波等のように、直線的な包絡線を有する波形とすればより好ましいことは上述した通りである。加えて、受光増幅器のゲイン波形が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものであってもよい。
以上の説明で明らかなように、本発明の光電センサによれば、ユーザは、制御出力表示の点滅デューティー或いは実効輝度に基づき、容易かつ確実に両光軸の整合点を探すことが可能となる。
以下に、この発明の好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明のほんの一例を示すものに過ぎず、本発明の要旨とするところは、特許請求の範囲の記載によってのみ規定されるものである。
本発明の1実施形態である透過型光電センサの投受光器の配置例が図1に示されている。同図において、符号1は投光器、符号10は投光器のケース、符号11は投光用窓、符号12は投光器の電源表示灯、符号13は電源線131とグランド線132と制御入力線133とを含む電気コードをそれぞれ示している。また、符号2は受光器、符号20は受光器のケース、符号21は受光用窓、符号22は制御出力表示灯、符号23は電源線231とグランド線232と制御出力線233とを含む電気コードをそれぞれ示している。
同図に示されるように、本実施形態の透過型光電センサにあっても、従前のそれと同様に、投光器1の投光用窓11から投射される検出光が受光器2の受光用窓21に入光するように、投光用窓11と受光用窓21とが対向して配置される。従前のものと異なる点は、投光器1の電気コード13に、光軸調整モード切替のための制御入力線133が含まれている点にある。したがって後述するように、投光器1の回路構成が従前のものとは異なっている。尚、図示はされていないが、本実施形態で示される透過型光電センサの定格検出距離は10m〜15mであり、投受光器共に、そのサイズは、高さ3cm、奥行き2cm、幅1cmの小型のものが採用されている。
本発明が適用された透過型光電センサの投光器の回路構成が図2に示されている。同図に示されるように、この投光器は、発光ダイオード101、トランジスタ102(TR1)、エミッタ抵抗103を含む投光部100と、50μsec周期で幅2.5μの方形波出力を生成する投光波形発信器104と、100mmsec周期で所定の最高値と最低値とを有する三角波出力を生成する三角波発生器105とを含んでなる。
符号106で示されるのは、直流電源入力端子106aと三角波形出力入力端子106bとを2者択一的に切り替え可能に有するスイッチ部106であり、直流電源を取り込むか三角波発生器105の出力を取り込むかを決定する。このスイッチ部106の切り替えは、制御入力線122からの制御信号に基づき作動する制御部107により行われる。
符号108で示されるのは、NOT回路であり、投光波形発信器104の出力を反転する。また、符号109(TR2)で示されるのは第2のトランジスタであり、NOT回路108の出力がそのベース端子に入力され、また第1のトランジスタ102(TR1)の前段で、直流電源或いは三角波発生器105の出力がコレクタ端子側に入力可能に接続されている。尚、符号110、111はいずれも抵抗器を示している。
以下に、この投光回路の動作を説明する。通常時、すなわち光軸調整モードにないときには、制御部107の制御により、スイッチ部106の端子は直流電源端子106aが選択されている。この場合には、NOT回路108の存在により、投光波形発信器104の出力がオフしている期間(47.5μsec幅、50μsec周期)は、トランジスタ109(TR2)のベース端子に入力があるため、端子106aから入力される直流電源は、トランジスタ109(TR2)のコレクタ−エミッタ間を流れ、トランジスタ102(TR1)へのベース入力はない。一方、投光波形発信器104の出力がオンしている期間(2.5μ幅、50μ周期)は、トランジスタ109(TR2)のベース端子に入力がないため、端子106aから入力される直流電源は、トランジスタ109(TR2)のコレクタ−エミッタ間を流れることなく、トランジスタ102(TR1)のベース端子に入力する。このため、通常時には、50μsec毎に2.5μsecの間、発光ダイオード101からの投光が行われることとなる。
一方、光軸調整モードにあるときには、制御部107の制御により、スイッチ部106の端子は三角波形出力入力端子106bが選択されている。この場合には、NOT回路108の存在により、投光波形発信器104の出力がオフしている期間(47.5μsec幅、50μsec周期)は、トランジスタ109(TR2)のベース端子に入力があるため、端子106bから入力される三角波形信号は、トランジスタ109(TR2)のコレクタ−エミッタ間を流れ、トランジスタ102(TR1)へのベース入力はない。一方、投光波形発信器104の出力がオンしている期間(2.5μsec幅、50μsec周期)は、トランジスタ109(TR2)のベース端子に入力がないため、端子106bから入力される三角波形信号は、トランジスタ109(TR2)のコレクタ−エミッタ間を流れることなく、トランジスタ102(TR1)のベース端子に入力する。このため、光軸調整モードにあるときには、50μsec毎に2.5μsecの間、発光ダイオード101からの投光が行われることとなる。より具体的には、後述するように、光軸調整モードにあるときには、発光ダイオード101から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形は、所定の最大光強度と最小光強度との間の各光強度成分を一様に含んだ波形となる。
本発明が適用された透過型光電センサの受光器の回路構成が図3に示されている。同図に示されるように、この受光器は、フォトダイオード201と、電源とアースとの間に直列接続された抵抗器202と、それらの接続点に現れる電圧の変化分を取り出す結合コンデンサ203と、結合コンデンサ23で取り出された交流信号を増幅して出力する増幅回路(AMP)204と、受光増幅アンプの出力を所定のしきい値と比較して2値化信号(受光有無信号)を出力するコンパレータ205と、ノイズ除去回路(フリップフロップ206、発信器207、8ビットシフトレジスタ208、フリップフロップ209から構成される)と、制御出力表示灯42のオン・オフ動作を制御する制御出力表示灯制御回路210と、を有してなる。
ここで、ノイズ除去回路は、ローパスフィルタとしての役割を果たすものであり、データ入力端子INとクロック入力端子CLKを有するnステージ(この例では8ステージとして説明する)のシフトレジスタ208と、コンパレータ205の出力(受光有無信号)が‘H’のときセットされ、発信器207からの所定周期(この例では100μsec周期)のタイミング規定パルスが入力されるとリセットされるRSフリップフロップ206と、シフトレジスタの各ステージ出力の論理積を取る図示されないANDゲートと、同様に各ステージ出力の反転論理和を取るNORゲートと、ANDゲートの出力でセットされNORゲートの出力でリセットされるRSフリップフロップ209とを備えている。
シフトレジスタ208のクロック入力端子CLKには、発信器207からの取込タイミング規定パルスが入力される。すなわち、ノイズ除去回路においては、取り込みタイミング規定パルスに基づいて、コンパレータ205から出力される複数の受光有無信号‘H’,‘L’が、フリップフロップ206を介してシフトレジスタ208の各ステージへと順次シフト入力される。
そして、シフトレジスタ208の各ステージ(この例ではステージ1〜8)がすべて‘H’を示す‘1’のとき、ANDゲートの出力が‘H’となり、フリップフロップ209はセット状態となる。このときフリップフロップ209の出力(この例では、センサ出力)は、自身の投光パルスを正常に受け取ったことを示す‘H’となる。一方、シフトレジスタ208の各ステージがすべて‘L’を示す‘0’のときには、NOR回路の出力が‘H’、ANDゲートの出力が‘L’となり、フリップフロップ209はリセット状態となる。これにより、フリップフロップ209の出力は、再びANDゲートからのセット入力があるまで出力状態は‘L’となる。
尚、理解を容易とするために、受光器内の信号状態を示す波形図を図9に示す。同図には、上から順に、投光信号、受光信号(増幅回路(AMP)204の出力)(図3、a点)、受光モニタタイミング(発信器207の出力(この例では投光周期50μsecを考慮した100μsec周期の出力))(図3、b点)、シフトレジスタ入力(図3、c点)、シフトレジスタの各ステージの状態(同図では第1〜第4ステージまでを示し、残りは省略されている。)が時系列的に示されている。
このように、本発明の光電センサにおいては、受光器側において、投光器から送り出された光パルスが所定回数繰り返し受け取られたときのみ、‘H’を出力するローパスフィルタが具備されている。また、一度‘H’の出力がなされると、シフトレジスタ208の各ステージがすべて‘0’となるまで‘H’の出力が継続されるから、それによりヒステリシス特性が付与されている。
次に、本発明の要部となる投光器内の信号状態を図4乃至図6を参照しつつ説明する。
図4は、第1実施形態における投光信号の状態を示す図である。第1実施形態では、図2の符号105で示す三角波発生器においては、図4(a)に示されるように最低値をバイアス(VBE)分とする鋸歯状波が生成される。その結果、光軸調整モードにあるときには、発光ダイオード101から周期的(50μsec周期)に投光される光パルス列の包絡線波形は、図4(b)に示されるように、所定の最大光強度と最小光強度(この例ではほぼゼロレベル)との間の各光強度成分を一様に含んだ鋸状波形となる。
また、図5は、第2実施形態における投光信号の状態を示す図である。第2実施形態では、図2の符号105で示す三角波発生器においては、図5(a)に示されるように最低値をバイアス(VBE)分とする三角波が生成される。その結果、光軸調整モードにあるときには、発光ダイオード101から周期的(50μsec周期)に投光される光パルス列の包絡線波形は、図5(b)に示されるように、所定の最大光強度と最小光強度(この例ではほぼゼロレベル)との間の各光強度成分を一様に含んだ三角波形となる。
また、図6は、第3実施形態における投光信号の状態を示す図である。第3実施形態では、図2の符号105で示す三角波発生器においては、図6(a)に示されるように最低値を、バイアス(VBE)と所定の電圧V1とを加えた値とする鋸歯状波が生成される。尚、『所定の電圧V1』の値は、適宜設定されるものであり、具体的には、その光電センサの投光器と受光器とを所定の距離隔てて、かつ光軸を一致させた場合を想定し、そのとき受光器側でしきい値をえるのに必要な最低光量に相当する値を意味している。尚、このような波形生成の作用効果については、後に図8を参照しつつ説明する。そして、その結果、光軸調整モードにあるときには、発光ダイオード101から周期的(50μsec周期)に投光される光パルス列の包絡線波形は、図4(b)に示されるように、所定の最大光強度と最小光強度(この例ではほぼV1レベル)との間の各光強度成分を一様に含んだ鋸歯状波形となる。
光軸ずれと制御信号出力との関連を示す波形図が図7に示されている。光軸調整モード実行中において、同図(a)に示すような包絡線波形を有する光パルス列(図4参照)を発生しつつ、同図(b)に示すように投光器と受光器との光軸合わせを行う。すると、光軸が一致していない場合には、同図(c)に示されるように、制御出力(センサ出力)がオフしている期間がオンしている期間より長いこととなる。そして、光軸が一致してくると、同図(d)に示されるように、制御出力がオンしている期間がオフしている期間より長くなる。これらの変化は、制御出力表示の点滅デューティー或いは実効輝度としてユーザに視認される。したがって、本発明によれば、ユーザは、制御出力表示の点滅デューティー或いは実効輝度に基づき、容易かつ確実に両光軸の整合点を探すことが可能となるのである。尚、図7では、先に図4に示したような鋸波状の包絡線波形を有する光パルス列を発生するものとしたが、先に図8で示したような三角波状の包絡線波形を有する光パルス列を発生したときも、上述の原理により、制御出力表示の点滅デューティー或いは実効輝度に基づき、両光軸の整合点を探すことが可能となる。
光軸ずれと制御信号出力との関連を示す波形図(その2)が図8に示されている。光軸調整モード実行中において、同図(a)に示すように、最小光強度をほぼV1レベルとする包絡線波形を有する光パルス列(図6参照)を発生しつつ、光軸合わせを行う。尚、先に説明したが、この例は、光電センサの投光器と受光器の距離が予め分かっている場合に実施可能な例である。そして、この場合には、投光器と受光器とを所定距離隔てている状態において、光軸が一致していない場合には、同図(b)に示されるように、制御出力(センサ出力)がオフしている期間がオンしている期間より長くる。そして、光軸が一致してくるにしたがって、同図(c)に示されるように、制御出力がオンしている期間がオフしている期間より長くなる。更に、光軸が完全に一致すると、同図(d)に示されるように、制御出力はオンし続けることとなる。このように、予め投光器と受光器との距離が分かっている場合には、図2の符号105で示す三角波発生器において、図6(a)に示されるように、最低値を、バイアス(VBE)と、所定の電圧V1とを加えた値とすることで、より一層確実かつ簡易に光軸合わせを行うことが可能となる。
次に、本発明の変形例を示す。本発明が適用された受光器の回路図(変形例)が図10に示されている。上述の実施形態では、投光器と受光器との間の信号伝達ゲインは、投光器の投光回路に含まれる波形発生器の発生波形制御により行われたが、本発明の変形例では、この信号伝達ゲインを増幅回路(AMP)204の制御により行っている。すなわち、図10に示されるように、この変形例に示される光電センサは、受光器の増幅回路204の増幅率を制御可能なゲイン制御回路300を更に有している。この変形例における光軸ずれと制御信号出力との関連を示す波形図が図11に示されている。すなわち、変形例では、光軸調整モード実行中においては、同図(a)に示すような通常の光パルス列を発生しつつ、同図(b)に示すように投光器と受光器との光軸合わせを行う。ここで、その受光量は、ゲイン制御回路300の存在により、同図(c)、(d)に示されるように、鋸波状(或いは三角波状)の包絡線波形を有するパルス列とされる。したがって、上述の実施形態と同様に、光軸が一致していない場合には、同図(c)に示されるように、制御出力(センサ出力)がオフしている期間がオンしている期間より長いこととなる。そして、光軸が一致してくると、同図(d)に示されるように、制御出力がオンしている期間がオフしている期間より長くなる。これらの変化は、同様に、制御出力表示の点滅デューティー或いは実効輝度としてユーザに視認される。
このように、本発明における信号伝達ゲインの変化は、投光器の投光回路に含まれる波形発生器の発生波形の制御以外にも、受光器の受光回路に含まれる増幅器のゲインの制御によっても実現可能である。更には、図示は省略するが、投光器の投光回路に含まれる増幅器のゲイン制御によって当該信号伝達ゲインを変化させるようにすることも可能である。
尚、上記実施の形態では、透過型光電センサをその一例として示したが、本発明は、透過型のもののみならず、設置時の光軸合わせ必要とされる回帰反射型光電センサ等の反射型光電センサにも適用可能である。
また、上記実施の形態では、制御出力表示灯の点滅デューティー或いは実効輝度を目視により確認するものとしたが、これらは、PLC等の上位装置で回路的に確認処理するようにすることもできる。
本発明の透過型光電センサの投受光器の配置を示す図である。 本発明が適用された投光器の回路図である。 本発明が適用された受光器の回路図(その1)である。 投光器内の信号状態を示す波形図(その1)である。 投光器内の信号状態を示す波形図(その2)である 投光器内の信号状態を示す波形図(その3)である 光軸ずれと入出力信号との関連を示す波形図(その1)である。 光軸ずれと入出力信号との関連を示す波形図(その2)である 受光器内の信号状態を示す波形図である。 本発明が適用された受光器の回路図(変形例)である。 光軸ずれと入出力信号との関連を示す波形図(変形例)である。 従来の透過型光電センサの投受光器の配置を示す図である。 通常の設置状況下における光軸調整の説明図である。 従来の光軸調整方法の説明図(その1)である。 従来の光軸調整方法の説明図(その2)である。
1 投光器
2 受光器
3 投光器
4 受光器
10 投光器のケース
11 投光面
12 電源表示灯
13 電気コード
20 受光器のケース
21 受光面
22 制御出力表示灯
23 電気コード
30 投光器のケース
31 投光面
32 電源表示灯
33 電気コード
40 受光器のケース
41 受光面
42 制御出力表示灯
43 電気コード
100 投光部
101 発光ダイオード(LED)
102 トランジスタ(TR1)
103 エミッタ抵抗
104 投光波形発信器
105 三角波発生器
106 スイッチ部
107 制御部
108 NOT回路
109 トランジスタ(TR2)
110,111 抵抗器
131 電源線
132 グランド線
133 制御入力線
201 フォトダイオード
202 抵抗器
203 結合コンデンサ
204 増幅器(AMP)
205 コンパレータ(比較器)
206 RSフリップフロップ
207 発信器
208 8ビットシフトレジスタ
209 RSフリップフロップ
210 制御出力表示灯制御回路
231 電源線
232 グランド線
233 制御出力線

Claims (9)

  1. 投光器と受光器との間の信号伝達ゲインを周期的にかつ所定の最大値と最小値との間の各成分値を一様に含む波形に従って変化させながら投光器と受光器とを動作させた状態において、投光器の光軸と受光器の光軸との位置関係を変化させ、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度の変化に基づいて両光軸の整合点を探すことを特徴とする光電センサにおける光軸調整方法。
  2. 信号伝達ゲインの変化は、投光器の投光回路に含まれる波形発生器の発生波形、投光器の投光回路に含まれる投光素子への入力を増幅する増幅器のゲイン、又は受光器の受光回路に含まれる受光素子からの出力を増幅する増幅器のゲイン、のいずれかの制御により実現される、ことを特徴とする請求項1に記載の光電センサにおける光軸調整方法。
  3. 投光器と、制御出力表示灯を備えた受光器とを有し、
    投光器には、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれており、
    受光器には、受光素子からの出力を増幅する受光増幅器が含まれており、
    光軸調整モードの制御動作において、投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形は、所定の最大光強度と最小光強度との間の各光強度成分を一様に含んだ波形であり、かつ受光器に含まれる受光増幅器のゲインは一定であり、
    投光器と受光器とを動作させた状態において、投光器の光軸と受光器の光軸との位置関係を変化させることで、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度の変化に基づいて両光軸の整合点を探すことが可能であることを特徴とする光電センサ。
  4. 投光器から周期的に投光される光パルス列が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものである、ことを特徴とする請求項3に記載の光電センサ。
  5. 投光器と制御出力表示灯を備えた受光器とを有し、
    受光器には、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれ、更に受光素子からの出力を増幅する受光増幅器が含まれており、
    光軸調整モードの制御動作において、投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形は、一定レベルを有する直線状波形であり、受光器に含まれる受光増幅器のゲイン制御波形は、所定の最大ゲイン値と最小ゲイン値との間の各ゲイン値成分を一様に含んだ波形であり、
    投光器と受光器とを動作させた状態において、投光器の光軸と受光器の光軸との位置関係を変化させることで、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度の変化に基づいて両光軸の整合点を探すことが可能であることを特徴とする光電センサ。
  6. 受光増幅器のゲイン制御波形が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものである、ことを特徴とする請求項5に記載の光電センサ。
  7. 光電センサの投光器と共に使用されるものであって、前記投光器から周期的に投光される光パルス列の包絡線波形は、一定レベルを有する直線状波形であり、
    制御出力表示灯を有すると共に、光軸調整モードの制御動作が選択可能に組み込まれ、更に受光素子からの出力を増幅する受光増幅器が含まれており、
    光軸調整モードの制御動作において、受光器に含まれる受光増幅器のゲイン制御波形は、所定の最大ゲイン値と最小ゲイン値との間の各ゲイン値成分を一様に含んだ波形であり、
    前記投光器と共に動作させた状態において、投光器の光軸と受光器の光軸との位置関係を変化させることで、受光器側の制御出力表示灯の点滅デューティー又は実効輝度の変化に基づいて両光軸の整合点を探すことが可能であることを特徴とする光電センサの受光器。
  8. 受光増幅器のゲイン波形が、最大値から最小値へ、もしくは最小値から最大値へ連続的に変化するものである、ことを特徴とする請求項7に記載の光電センサの受光器。
  9. 前記投光器と前記受光器とが想定される間隔で配置されているときに、投受光器の光軸が一致していない状態では前記制御出力表示灯が点滅状態となり、かつ光軸が一致している状態では前記制御出力表示灯が連続点灯状態となるように、前記信号伝達ゲインの最小値の値が決定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の光電センサにおける光軸調整方法。
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