(実施例1)
図1は、ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。以下、弾球遊技機としていわゆる第1種ぱちんこ遊技機を例に説明する。ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、発射ハンドル17、および入力ボタン88を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15の外周部分に入力ボタン88が設けられており、遊技者は入力ボタン88を押下する操作を通じて後述する停留解除指示を入力することができる。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、始動入賞口(以下、「始動口」という)62、センター飾り64、大入賞口66、作動口68、一般入賞口72、第1保留装置82および第2保留装置84(以下、第1保留装置82および第2保留装置84を総称する場合「保留装置86」という)、特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60、解除抽選表示装置176を含む。さらに遊技領域52には、図示しない複数の遊技釘や風車などの機構が設置される。始動口62は、遊技球の入球を検出するための始動入賞検出装置74と、始動口を拡開させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、大入賞口66を拡開させるための大入賞口ソレノイド80を備える。
大入賞口66は、特別図柄202が所定の態様にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。大入賞口66はアウト口58の上方等の位置に設けられる。大入賞口66の内側は、特定領域(いわゆるVゾーン)と一般領域に区画されている。大入賞口66の入賞検出装置78は、遊技球の特定領域の通過を検出するセンサと、一般領域の通過を検出するセンサを備えて構成される。
保留装置86は、遊技領域52において装飾図柄表示装置60の右側方位置、一般入賞口72の上方に設けられる。保留装置86は、それぞれ縦長円筒状に形成された第1保留装置82と第2保留装置84で構成される。第1保留装置82および第2保留装置84は互いに隣接するように設置され、それぞれの上部は遊技球が入球可能な開口部を形成し、それぞれの下面は制御により開閉自在な保留弁を形成する。保留装置86は、解除がなされるまで複数の遊技球を一時的に停留させることができ、停留状態が解除された場合は停留させていた遊技球を一般入賞口72の方向へ解放する。一般入賞口72に遊技球が入球した場合、比較的多くの賞球、たとえば15球の賞球が払い出される。作動口68は、遊技盤50の左側方位置に設けられる。作動口68への遊技球の通過は始動口62を拡開させる契機となる。
遊技領域52の略中央に設けられた特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60、および解除抽選表示装置176は、それぞれの画面に特別図柄202と、特別図柄202に連動する装飾図柄200と、解除抽選の結果を示す解除図柄177と、を変動させながら表示する(以下、そうした表示を「図柄変動」または「変動表示」等という)。ここで、特別図柄202は、始動口62への遊技球の落入を契機として行われる当否抽選の結果に応じた図柄であり、大当たりを発生させるか否かを示す役割をもつ。装飾図柄200は、当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。特別図柄表示装置61は、例えば7セグメントLEDで構成される表示手段である。装飾図柄表示装置60は、特別図柄202の変動表示と連動する形で装飾図柄200を変動させながら表示する。装飾図柄200は、特別図柄202で示される当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。装飾図柄表示装置60は、装飾図柄200として、例えばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。装飾図柄表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。なお、特別図柄202は演出的な役割をもつ必要がないため、本実施例では装飾図柄表示装置60の左下方の特別図柄表示装置61にて目立たない大きさで表示されるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を装飾図柄表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
解除抽選表示装置176は、保留装置86による遊技球の停留状態を解除するか否かを判定するために実行される解除抽選の結果を解除図柄177の変動の形で表示する。解除図柄177は、当たりを示す「○」と外れを示す「×」の2種類である。特別図柄202および装飾図柄200が変動表示される間、解除図柄177は「○」と「×」が交互に表示される形で図柄変動表示がなされる。特別図柄202および装飾図柄200の変動が停止されるときに解除図柄177の変動も停止され、その停止図柄により解除抽選の結果が示される。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。保留装置86に落入した遊技球は、保留装置86の中に停留する。遊技球が一般入賞口72や始動口62、大入賞口66の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が始動口62に落入すると、特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60、および解除抽選表示装置176において特別図柄202、装飾図柄200、および解除図柄177が変動表示される。特別図柄202、装飾図柄200、および解除図柄177の変動表示は、原則として表示に先だって決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の解除図柄177が当たりを示す図柄である場合、入力ボタン88の押下が有効化される。有効化がなされた間に入力ボタン88が遊技者によって押下されると、保留装置86による遊技球の停留状態が解除され、保留装置86から遊技球が解放される。保留装置86から解放された遊技球は一般入賞口72へ落入する。停止時の特別図柄202および装飾図柄200が大当たりを示す図柄である場合、大入賞口66の開閉動作が開始され、通常遊技よりも遊技者に有利な状態である特別遊技に移行する。このときスロットマシンのゲームを模した装飾図柄200は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。
大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。大入賞口66が開放中に遊技球が特定領域へ少なくとも1球落入した場合、大入賞口66は再度開放される。このように、大入賞口66が1回開放される間に遊技球が少なくとも1球以上特定領域へ落入することを条件に大入賞口66の開閉が所定回数、例えば15回繰り返される。
停止時の特別図柄202または装飾図柄200が、確率変動付き大当たりを示す特定の図柄である場合、特別遊技の終了後に特定遊技として確率変動遊技が開始される。確率変動遊技においては、通常の確率状態より当たりの確率が高い抽選が行われ、比較的早期に新たな特別遊技が発生する。
装飾図柄表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60、および解除抽選表示装置176の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り64の所定位置には、保留ランプ20が設けられている。保留ランプ20は、4個のランプからなり、その点灯個数によって保留球数を表示する。保留球数は、図柄変動中に始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。また遊技効果ランプ90が遊技領域52に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
作動口68を遊技球が通過すると、所定時間、普通図柄204と呼ばれる図柄が変動表示される。普通図柄204は装飾図柄表示装置60の右下隅にて変動表示される。所定時間の経過後に普通図柄204の変動表示が停止すると、通常、50%から80%程度の確率で始動口62が所定時間拡開する。変動短縮遊技の実行中においては、普通図柄204の変動表示時間が短縮されるとともに、始動口62が開放状態となる時間が相対的に長く設定される。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板41は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に始動口62へ入賞したときの抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板49は、液晶ユニット42を備え、装飾図柄表示装置60および解除抽選表示装置176における表示内容を制御し、特にメイン基板41による抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板41およびサブ基板49は、遊技制御装置100を構成する。セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、保留装置の構造および配置を模式的に示す。図示するように、保留装置86は遊技領域52における一般入賞口72の上方に設けられ、複数の遊技球96を解除されるまで一時的に停留させることができ、停留状態が解除された場合は停留させていた遊技球96を一般入賞口72の方向へ解放する。保留装置86の上方には、遊技球96が第1保留装置82または第2保留装置84の開口部へ誘導されるような配置で複数の遊技釘92と風車94が設けられている。保留装置86の下方には、保留装置86と一般入賞口72の間に、保留装置86から解放された遊技球が一般入賞口72へ誘導されるような配置で複数の遊技釘92が設けられ、保留装置86から解放された遊技球はほぼ確実に一般入賞口72へ入球する。一方、保留装置86に停留された遊技球以外は、遊技釘92に阻まれて一般入賞口72へほぼ入球しない構造となっている。
通常状態においては保留弁98が閉鎖されており、第1保留装置82および第2保留装置84にそれぞれ5球を上限として遊技球が入球し、入球した遊技球がその中で一時的に停留する。第1保留装置82および第2保留装置84にそれぞれ5球ずつ停留した状態では、それ以上の遊技球が入球しようとしても入球できずに保留装置86の外部へ弾かれる。本実施例においては、解除抽選の結果、解除抽選表示装置176に当たりを示す解除図柄177が表示されたときに入力ボタン88の押下が有効化される。その有効化がなされている間に遊技者が入力ボタン88を押下すると保留装置86の停留状態が解除される。入力ボタン88の押下が有効化されたとき、装飾図柄表示装置60には入力ボタン88の押下が有効化されたことを示すメッセージとして「ボタンPUSH!」の文字が表示される。遊技者が入力ボタン88を押下すると、保留弁98が開放されて第1保留装置82および第2保留装置84からそれぞれ5球ずつ、合計で10球の遊技球が一般入賞口72の方向へ解放される。10球の遊技球がすべて解放されるのに十分な期間が経過した後に、再び保留弁98は閉鎖される。入力ボタン88の押下の有効化は、停留状態の解除が所定の上限回数、たとえば3回実行されるまで継続される。これにより、解除抽選が当たりとなった場合、遊技者は所定回数を限度に任意のタイミングで保留装置86から複数の遊技球を一般入賞口72へ入賞させることができる。
一般入賞口72の賞球数は15球であるため、遊技者は10球の入球に対して150球の賞球を獲得できることとなる。このように、遊技者は特別遊技以外の遊技によって比較的多くの賞球を獲得することができる。従来、このような比較的多くの賞球が得られる遊技は大入賞口66を用いた遊技以外には実現されておらず、本実施例のような斬新な手法で賞球獲得の機会を付与することによって遊技性を向上させることができる。また、大当たりが発生するまでに長い時間がかかってしまうような場合であっても、遊技者は一時的に持ち玉の減少を抑えながら遊技を進行させることができる。
図4は、本実施例におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、始動口62、大入賞口66、特別図柄表示装置61、装飾図柄表示装置60、解除抽選表示装置176、スピーカ18、遊技効果ランプ90、一般入賞口72、保留装置86、入力ボタン88のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄の変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板41と、図柄の演出等を制御するサブ基板49とに機能を分担させた形態で構成されてもよい。入力ボタン88は、保留装置86の停留状態の解除を指示するための遊技者の操作を受け付ける操作入力手段である。
遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。本実施例の遊技制御装置100は、各入賞口への入球を判定する入球判定手段110、所定の当否確率にて当たりか否かの当否抽選を実行する当否抽選手段112、当否抽選の結果を示す図柄変動の表示パターンを保持するパターン記憶手段125、図柄変動の停止図柄および変動表示の表示パターンを決定する図柄決定手段130、図柄や電飾等の表示を制御する表示制御手段160、保留装置86による遊技球の停留を制御する保留制御手段170、その停留状態を解除するか否かを解除抽選の結果にしたがって判定する解除判定手段172、解除抽選を実行する解除抽選手段174、大当たり中の特別遊技を制御する特別遊技制御手段180、確率変動状態における遊技を実行する特定遊技実行手段190、始動口62などの普通電動役物の開閉を制御する普通電動役物開閉制御手段192、および大入賞口66の開閉を制御する大入賞口開閉制御手段194を備える。
始動入賞検出装置74は始動口62に設けられたセンサであり、始動口62への遊技球の落入を検出し、落入を示す始動入賞情報を生成する。一般入賞検出装置73は一般入賞口72に設けられたセンサであり、一般入賞口72への遊技球の落入を検出し、落入を示す一般入賞情報を生成する。入球判定手段110は、始動入賞情報を受け取ると遊技球が始動口62に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。保留装置86は、保留弁ソレノイド99を含む。保留弁ソレノイド99は、保留制御手段170に制御されて保留装置86の保留弁98を開閉する。
当否抽選手段112は、抽選値取得手段113、テーブル格納手段114、当たり判定手段120を含む。抽選値取得手段113は、始動入賞検出装置74から始動入賞情報を取得したときに乱数の値を当否抽選値として取得する。ここでいう乱数は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。テーブル格納手段114は、当否判定で参照されるテーブルを保持する。このテーブルには、当たりまたは外れなどの判定結果と当否抽選値とが対応付けられており、対応付けられた当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。通常時には通常確率による当否判定のためのテーブルが使用され、確率変動時には通常確率より当たりの確率が高くなるテーブルが使用される。当たり判定手段120は、テーブル格納手段114に保持されたテーブルを参照し、当否抽選値が当たりか否かを判定する。当否抽選値が当たりであった場合、当たり判定手段120はテーブル格納手段114に保持されたテーブルに基づいて当否抽選値が確率変動付きの当たりか否かを判定する。
パターン記憶手段125は、特別図柄や装飾図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた表示パターンとして複数種のパターンを保持する。表示パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な表示時間をもつパターンが含まれる。各表示パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに表示時間が定められており、その表示時間の経過時に図柄変動が停止される。
図柄決定手段130は、特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60に表示させる図柄の内容とその表示パターンを当否抽選手段112によって抽選がなされるたびに決定する。図柄決定手段130は、装飾図柄を決定する装飾図柄決定手段132と、特別図柄を決定する特別図柄決定手段140と、普通図柄を決定する普通図柄決定手段148を含む。
特別図柄決定手段140は、当否抽選手段112による抽選の結果に応じてパターン記憶手段125からいずれかのパターンを選択するパターン選択手段144と、当否抽選手段112による抽選の結果に応じた特別図柄の停止図柄を決定する図柄選択手段146とを含む。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄であり、図柄決定用の乱数に基づいて決定される。当否抽選値が当たりであった場合、確率変動付きの当たりであるか否かが当否抽選値または図柄決定用の乱数に応じて決定される。
装飾図柄決定手段132は、特別図柄決定手段140による決定に応じてパターン記憶手段125からいずれかのパターンを選択するパターン選択手段136と、当否抽選手段112による当否抽選の結果に応じた装飾図柄の停止図柄を決定する図柄選択手段138とを含む。図柄選択手段138は、特別図柄が当たり図柄であった場合、確率変動付きの当たりとなる図柄か否かに応じて装飾図柄を決定する。
普通図柄決定手段148は、入球判定手段110が作動口68への遊技球の通過を判定した場合に、普通図柄を決定するための抽選乱数を取得し、その抽選乱数に応じて普通図柄を決定する。普通図柄決定手段148が特定の図柄であった場合、普通電動役物開閉制御手段192が始動口62を所定時間拡開する。
表示制御手段160は、当否抽選手段112による当否抽選の結果を、図柄決定手段130により選択された表示パターンにしたがって図柄変動の形で特別図柄表示装置61および装飾図柄表示装置60に表示させる。本実施例における表示制御手段160は、特別図柄表示装置61に特別図柄を表示させ、装飾図柄表示装置60に装飾図柄、普通図柄を表示させる。表示制御手段160は、遊技効果ランプ90の点灯と消灯をさらに制御する。
解除抽選手段174は、始動口62への入球があったときに、当否抽選手段112による当否抽選とは別の抽選として解除抽選を実行する。すなわち、解除抽選手段174は当否抽選値とは別の抽選値を取得する。解除判定手段172は、解除抽選の抽選値にしたがって停留状態を解除するか否かを判定するとともに、解除図柄を変動停止させるときに表示すべき停止図柄を解除抽選の判定結果に応じて決定する。表示制御手段160は、解除抽選の判定結果を、解除図柄を変動させる形で解除抽選表示装置176に表示させる。解除判定手段172は、解除抽選の抽選値が当たりであった場合、保留装置86による停留状態を解除すべき旨の判定をする。
保留制御手段170は、遊技者から停留解除を指示するための入力ボタン88の操作入力があったとき、解除指示が入力されたことを示す指示信号を入力ボタン88から受け取る。保留制御手段170は、解除判定手段172によって停留状態を解除すべき旨の判定がなされた場合に、入力ボタン88による解除指示の可能回数を所定回数、たとえば3回に設定することにより、入力ボタン88による解除指示を有効化する。このとき、保留制御手段170は入力ボタン88の押下が有効化されたことを示すメッセージを、表示制御手段160による制御を介して装飾図柄表示装置60に表示させる。入力ボタン88による解除指示が有効化されている間、保留制御手段170は、入力ボタン88から受け取る指示信号を有効な信号と判断する。保留制御手段170は、解除指示の取得が有効化されている間に入力ボタン88の押下があった場合、保留弁ソレノイド99を制御して保留装置86の保留弁98を開放させ、遊技球の停留状態を解除し、解除指示の可能回数から1を減算する。停留状態を解除すべき旨の判定が解除判定手段172によりなされていない間は、保留制御手段170は解除指示の取得を無効とする。保留制御手段170は、解除指示の取得を有効化した後、解除指示の可能回数が0になったとき、すなわち停留状態の解除が3回に達したとき、ふたたび解除指示の取得を無効化する。
特別遊技制御手段180は、当たり判定手段120による判定結果が当たりであった場合に、特別遊技の実行処理を制御する。特別遊技移行判定手段182は、当たりであった抽選結果に対応する図柄変動が停止されたか否かに応じて特別遊技開始のタイミングを判定する。特別遊技は、大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした複数回の単位遊技で構成される。単位遊技は例えば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において大入賞口66を約30秒間開放させる。単位遊技実行手段184は、大入賞口開閉制御手段194を制御して、大入賞口66を開閉させることにより単位遊技を実行する。大入賞口開閉制御手段194は、単位遊技中、大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、大入賞口66を開放させる。特別遊技終了手段186は、単位遊技の継続回数、大入賞口66の特定領域への通過検出の有無に基づいて、単位遊技を継続させるか否か、すなわち次回の単位遊技を開始するか否かを判定する。次回の単位遊技を開始するための継続条件が満足されない場合、または単位遊技の上限回数を消化した場合には、特別遊技終了手段186が特別遊技を終了させる。
普通電動役物開閉制御手段192は、普通図柄が特定の図柄で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、始動口62を開放させる。これにより、始動口62は、遊技者にとって有利な状態に変化する。
当たり判定手段120による判定結果が確率変動付きの当たりであった場合であって、図柄決定手段130により決定された当たりの停止図柄が確率変動付き大当たりを示す特定の図柄であった場合、特定遊技実行手段190は、遊技状態を確率変動状態へ移行させる。確率変動状態は原則として次の大当たりが発生するまで続行され、その間は当たり判定手段120による当たり判定の確率が高い値のまま維持される。
図5は、入力ボタンの押下が有効化された旨を示すメッセージ表示の例を示す。解除抽選手段174による解除抽選の結果、停留状態を解除すべき旨の判定が解除判定手段172によってなされた場合に、保留制御手段170は表示制御手段160による制御を介して装飾図柄表示装置60の画面にメッセージ210を表示させる。メッセージ210には、「ボタンPUSH!」の文字列が含まれており、遊技者に対して入力ボタン88の操作入力を促す意図、または、入力ボタン88の操作入力の機会付与を示す意図を含む。遊技者は、メッセージ210が表示された後に入力ボタン88を押下すると、それまで閉鎖されていた保留装置86の保留弁98が開放され、停留していた遊技球が一般入賞口72へ入賞し、その入賞数に応じた賞球を獲得することができる。
図6は、通常遊技および特別遊技の基本的な動作過程を示すフローチャートである。まず、通常遊技状態であれば当否判定などの通常遊技の制御処理を実行し(S10)、特別遊技状態であれば特別遊技の制御処理を実行し(S12)、S10またはS12における入賞に応じた賞球払出を処理する(S14)。
図7は、図6におけるS10を詳細に示すフローチャートである。S10の通常遊技制御処理においては、まず始動口62への入賞に応じて当否判定処理が実行される(S20)。次いで、当否判定および解除抽選の結果に応じた図柄変動を表示させ(S22)、当否判定の結果が当たりであった場合は図柄変動表示が終了したか否かに基づいて特別遊技への移行タイミングを判定するとともに(S24)、保留装置86による停留状態の制御を処理する(S26)。
図8は、図7におけるS20を詳細に示すフローチャートである。まず、始動口62に遊技球が入球したとき(S30のY)、抽選値の保留数が上限に達していなければ(S30のY)、抽選値取得手段113は当否抽選値を取得し(S34)、解除抽選手段174は解除抽選の抽選値を取得する(S36)。S30において始動口62に遊技球が入球していない場合はS32からS36の処理をスキップし(S30のN)、S32において抽選値の保留数が上限に達していた場合はS34とS36の処理をスキップする(S32のN)。
特別遊技が実行中か否かを示す特別遊技フラグがオフになっている場合であって(S38のY)、抽選値の保留がある場合(S40のY)、当たり判定手段120は当否抽選値が当たりか否かを判定し(S42)、解除判定手段172は解除抽選の抽選値が当たりか否かを判定し(S44)、図柄決定手段130および解除判定手段172は特別図柄202、装飾図柄200、および解除図柄177を決定し(S46)、図柄変動の表示パターンを決定する(S48)。S38において特別遊技フラグがオンになっていた場合はS40からS48までの処理をスキップし(S38のN)、S40において抽選値の保留がなかった場合はS42からS48までの処理をスキップする(S40のN)。
図9は、図7におけるS22を詳細に示すフローチャートである。まず、抽選値の保留があった場合であって(S50のY)、図柄変動表示が許可されるタイミングであった場合(S52のY)、表示制御手段160は特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動表示を開始させるとともに(S54)、解除図柄177の図柄変動表示を開始する(S56)。S50において抽選値の保留がなかった場合はS52からS56の処理をスキップする(S50のN)。S52において図柄変動表示が許可されないタイミングであった場合はS54とS56の処理をスキップする(S52のN)。
図柄変動表示が所定の表示時間を経過した場合(S58のY)、表示制御手段160は特別図柄202および装飾図柄200の図柄変動を停止させるとともに(S60)、解除図柄177の図柄変動を停止させる(S62)。図柄変動表示が所定の表示時間を経過していない場合はS60とS62の処理をスキップする(S58のN)。
図10は、図7におけるS26を詳細に示すフローチャートである。まず、解除抽選の抽選値が当たりであった場合(S70のY)、保留装置86による停留状態を解除できる回数として「3回」の値を設定し(S72)、入力ボタン88による操作入力が有効化されたことを示すメッセージ210を表示させる(S74)。S70において解除抽選の抽選値が外れであった場合はS72とS74の処理をスキップする(S70のN)。
遊技者による入力ボタン88の操作入力があった場合であって(S76のY)、停留状態を解除できる回数が1回以上残っている場合(S78のY)、保留制御手段170は入力ボタン88による操作入力が有効であると判定して保留弁ソレノイド99を制御して保留弁98を開放させ(S80)、停留状態の解除可能回数から1を減算する(S82)。S76において入力ボタン88による操作入力がなかった場合はS78以降の処理をすべてスキップしてS26のフローを終了する(S76のN)。S78において停留状態の解除可能回数が0であった場合、保留制御手段170は入力ボタン88の操作入力が無効であると判定してS80以降の処理をスキップし、S26のフローを終了する(S78のN)。
以上のように、実施例1におけるぱちんこ遊技機10には、合計で10球まで遊技球を停留させることができる保留装置86が遊技領域52に設けられている。解除抽選で当たりとなった場合に入力ボタン88の操作入力が有効化され、その間に遊技者が入力ボタン88を押下すると、保留装置86から遊技球が解放され、一般入賞口72へ入賞する。このように、特別遊技以外にも比較的多くの賞球を獲得できる機会を従来にない遊技手法を介して遊技者へ付与することができる。また、そうした機会付与に関するメッセージを表示するという新たな演出を施すことができるとともに、遊技者が遊技の進行に関与する機会が増加するので、遊技性をさらに向上させることができる。
(実施例2)
本実施例においては、機械的な構成である抽選機構による解除抽選で当たりとなった場合に遊技者による入力ボタンの操作入力を有効化する。この点、電子的な手段により解除抽選を実行する実施例1と異なる。以下、相違点を中心に説明し、共通点の説明を省略する。
図11は、実施例2におけるぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す。本実施例におけるぱちんこ遊技機10は、遊技領域52に抽選機構178が設けられている点で実施例1と異なる。抽選機構178は、上方向に断面を有する略半球状の形状をもち、その上面は皿状に窪んでおり、その皿状上面に複数の孔部が設けられている。本実施例における抽選機構178は、その皿状上面に3つの孔部が設けられた、いわゆる3穴クルーンとも呼ばれる機構である。3つの孔部のそれぞれに遊技球が入球可能であり、本実施例の解除抽選では、いずれの孔部に入球したかに応じて解除に関する当否が判定される。
図12は、抽選機構の外観および構造の概略を示す。本図は、抽選機構178を手前側の上方から見た外観を実線で示し、その方向からは本来見えない一部の構造を隠れ線で示す。抽選機構178はその上部に皿状の窪み形状を有し、その皿状面に3つの孔部として第1入球口220、第2入球口222、および第3入球口224が設けられている。第1入球口220、第2入球口222、および第3入球口224のうち、第1入球口220へ遊技球が入球したときは当たりと判定され、第2入球口222および第3入球口224に入球したときは外れと判定される。第1入球口220へ入球したか否かは入球検出装置226により検出される。
図13は、実施例2におけるぱちんこ遊技機10の機能ブロックを示す。主に、抽選機構178および回数抽選手段179が設けられている点と、解除判定手段172における処理内容の点で、図4に示される実施例1のぱちんこ遊技機10と異なる。本実施例における解除判定手段172は、抽選機構178による解除抽選の結果に応じて保留装置86による遊技球の停留状態を解除するか否かを判定する。抽選機構178の第1入球口220に遊技球が入球して解除判定手段172が保留装置86による停留状態を解除すべきと判定したとき、回数抽選手段179は保留制御手段170によってなされる解除の回数を決定する。回数抽選手段179は、解除回数としてたとえば1回〜3回のうちいずれかの回数に決定する。保留制御手段170は、回数抽選手段179により決定された解除の回数を上限として保留装置86による停留状態を解除する。
図14は、実施例2における通常遊技および特別遊技の基本的な動作過程を示すフローチャートである。通常遊技状態であれば当否判定などの通常遊技の制御処理を実行し(S90)、特別遊技状態であれば特別遊技の制御処理を実行し(S92)、通常遊技状態であるか特別遊技状態であるかを問わず保留装置86による停留状態を制御し(S94)、S90〜S94における入賞に応じた賞球払出を処理する(S96)。
図15は、図14におけるS94を詳細に示すフローチャートである。まず、抽選機構178の第1入球口220に遊技球が入球した場合(S100のY)、保留装置86による停留状態を解除できる回数を1回〜3回のうちいずれかに決定し(S102)、決定した回数の値を解除可能回数に設定し(S104)、入力ボタン88による操作入力が有効化されたことを示すメッセージ210を表示させる(S106)。S100において第1入球口220に遊技球が入球しないか第2入球口222または第3入球口224に遊技球が入球した場合はS102からS106までの処理をスキップする(S100のN)。
遊技者による入力ボタン88の操作入力があった場合であって(S108のY)、停留状態を解除できる回数が1回以上残っている場合(S110のY)、保留制御手段170は入力ボタン88による操作入力が有効であると判定して保留弁ソレノイド99を制御して保留弁98を開放させ(S112)、停留状態の解除可能回数から1を減算する(S114)。S108において入力ボタン88による操作入力がなかった場合はS110以降の処理をすべてスキップしてS94のフローを終了する(S108のN)。S110において停留状態の解除可能回数が0であった場合、保留制御手段170は入力ボタン88の操作入力が無効であると判定してS112以降の処理をスキップし、S94のフローを終了する(S110のN)。
以上のように、実施例2においても実施例1におけるぱちんこ遊技機10と同様に、合計で10球まで遊技球を停留させることができる保留装置86が遊技領域52に設けられている。抽選機構178による解除抽選で当たりとなった場合に入力ボタン88の操作入力が有効化され、その間に遊技者が入力ボタン88を押下すると、保留装置86から遊技球が解放され、一般入賞口72へ入賞する。このように、特別遊技以外にも比較的多くの賞球を獲得できる機会を従来にない遊技手法を介して遊技者へ付与することができる。また、そうした機会付与に関するメッセージを表示するという新たな演出を施すことができるとともに、遊技者が遊技の進行に関与する機会が増加するので、遊技性をさらに向上させることができる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、変形例を挙げる。
各実施例においては、第1保留装置82および第2保留装置84のそれぞれが5球ずつ遊技球を停留させることができる構成を説明した。変形例においては、5球ずつに限らず任意の球数の遊技球を停留させることができる保留装置を採用してもよい。また、各実施例においては、二つの保留装置を設けた構成を説明したが、変形例においては三つ以上の保留装置を設けた構成を採用してもよい。
各実施例においては、解除判定手段172によって解除すべき旨の判定がなされた後で遊技者による入力ボタン88の操作入力があったときに保留装置86による停留状態が解除される構成を説明した。変形例においては、入力ボタン88が設けられていない構成とし、解除判定手段172によって解除すべき旨の判定がなされた場合はそのまま保留装置86による停留状態が解除される構成であってもよい。この場合、保留制御手段170は、解除図柄177の変動が当たり図柄にて停止されたとき、または、抽選機構178の第1入球口220に遊技球が入球したときに、保留装置86による停留状態を解除する。
また、実施例1においては、始動口62に遊技球が入球したときに解除抽選を実行する構成を説明した。変形例においては、始動口62への遊技球の入球タイミング以外のタイミングで解除抽選を実行する構成であってもよい。たとえば、一般入賞口など他の入賞口への遊技球の入球タイミングで解除抽選を実行する構成であってもよいし、ランダムなタイミングで解除抽選を実行する構成であってもよい。
さらに、実施例1においては、解除抽選の結果を解除図柄177の変動表示という形で解除抽選表示装置176に表示させる構成を説明した。変形例においては、解除抽選表示装置176を設けず、解除図柄177を装飾図柄表示装置60に変動表示させる構成であってもよいし、解除図柄177をどこにも表示させない構成であってもよい。
50 遊技盤、 52 遊技領域、 72 一般入賞口、 86 保留装置、 96 遊技球、 112 当否抽選手段、 160 表示制御手段、 170 保留制御手段、 172 解除判定手段、 174 解除抽選手段、 176 解除抽選表示装置、 177 解除図柄、 178 抽選機構、 179 回数抽選手段。