JP4625359B2 - 動物用火葬車 - Google Patents
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Description
火葬物である愛玩動物を火葬するには、コンテナ101の後方ドア101aを開放し、蓋体103を開放位置まで回動させて、入出口を開放し、燃焼室の内部に火葬物を搬入する。次に、蓋体103を閉止位置に回動させて、入出口を閉止し、火葬物を燃焼する。燃焼後には、再び蓋体103を開放位置に回動させて、入出口を開放し、遺骸・残灰を取り出す。
ところで、愛玩動物については、相当な大きさとなるものがある。例えば、大型犬では、約20kg程度となるものがある。このような場合に、コンテナ101の開放口から奥まったところにある燃焼室の内部に火葬物を搬入することは、大変な重労働となる。
「コンテナ」とは、一定の内部空間を区画して、その内部空間に火葬炉を搭載可能なものを意味しており、その形状は問われない。車両とコンテナとを一体の空間としたワンボックスタイプのものを用いることもできるが、好適には、車両の運転席とコンテナとが分離したものが用いられる。
「火葬炉」とは、火葬物を燃焼させる燃焼室の他に、燃焼のための燃料(ガス、液体、電気を含む)を供給する機構、燃焼のための操作用機器などの付属物が含まれる。
「支持凸部」は、蓋体の外壁面またはコンテナの底面のうちの少なくともいずれか一方に設けられている。例えば、(1)蓋体の外壁面に支持凸部を設けた場合には、蓋体が開放位置に至ると、支持凸部がコンテナの底面に当接する。また、(2)コンテナの底面に支持凸部を設けた場合には、蓋体が開放位置に至ると、支持凸部が蓋体の外壁面に当接する。また、(3)支持凸部を、蓋体の外壁面及びコンテナの底面の両側に設けておき、蓋体が開放位置に至ったときに、両支持凸部が当接する構成とすることもできる。上記(1)の構成とすると、火葬炉の構成のみを変更すればよいので、車両側への機構配置の手間が少なくて済む。特に、火葬炉の製造現場と、車両に対する改造現場とが異なる場合には、良好な構成となる。上記(2)の構成とすると、蓋体の外壁面には、支持凸部がないので、火葬炉をコンテナの開放口に対して、より近い場所に設置できる。このため、火葬炉の設置の際に操作性が良くなる。更に、より大型の火葬炉をコンテナ内に配置することが可能となる。上記(3)の構成とすると、蓋体の外壁面側の支持凸部を短くすることができるので、上記(2)と同様の効果が得られる。
本発明によれば、火葬物を燃焼室内に搬入するには、まず閉止位置にある蓋体を、下端部分に設けられた回動軸を中心として、前面手前側に倒すように回しつつ、入出口を開放する開放位置まで回動する。蓋体が開放位置に至ると、支持凸部が蓋体を支持し、蓋体の内壁面と燃焼室の底面とがほぼ面一となる。このため、この面を火葬物を燃焼室内に搬入する際の載置台として利用することができるので、円滑な搬入操作を行える。
第1の発明において、前記蓋体には、前記燃焼室を視認可能な覗き窓が設けられていると共に、前記支持凸部は、この覗き窓の左右について、一対に設けられている構成とすることが好ましい。覗き窓があることにより、燃焼室内部の状態を確認(例えば、火力、火葬物の燃焼状態などの確認)することが可能となる。加えて、支持凸部が覗き窓の左右一対に設けられているので、蓋体が開放位置にあるときには、左右で支持されるため、載置台として利用する際の安定性がより良好となる。
「コンテナの側面外方」とは、コンテナの上壁に登ることなく、側面側から開閉ハンドルを操作可能であることを意味している。側面とは、必ずしも左右側面に限られず、コンテナの上壁に登らずに操作可能であれば、コンテナの前面または後面の外側であってもよい。
このようにすれば、操作者は、コンテナの上壁に登らずに、開閉蓋の開放または閉止操作を行うことができるので、操作性が良好となる。このことは、特に車両として、大型トラックを用いた場合に有効な構成となる。
このようにすれば、例えば車両の運搬中に、誤って開閉蓋が閉止位置から開放位置に移動してしまう事態を回避できる。また、閉止位置とした開閉蓋が勝手に開放してしまい、火葬炉内に雨水等が浸入してしまう事態が回避される。また万一、開閉蓋を開放したままで車両を運搬したとしても、開閉蓋が勝手にあちらこちらに回動することがない。
第2の発明によれば、操作者は、コンテナの上壁に登らずに、開閉蓋の開放または閉止操作を行うことができるので、操作性が良好となる。
なお、第2の発明においても、前記開閉ハンドルには、前記開閉蓋が開放位置及び閉止位置に至ったときにおいて、前記開閉蓋が意図せずに反対側の位置に回動するのを規制するロック機構が設けられている構成とすることが好ましい。
そのようにすれば、開閉ハンドルの誤動作を防止し、円滑な操作が行われる。この構成は、特に車両として大型トラックのように、直接に排気口の開放・閉止を確認し難い場合に好適に用いられる。
図1には、本実施形態の動物用火葬車1(以下、「火葬車1」という)において、車両5に設けられたコンテナ2の内部を示したものである。実際には、コンテナ2は略直方体状に6個の壁面を備えており、その内部空間4に火葬炉3が搭載されている。火葬炉3には、液体燃料を充填した燃料タンク6が設けられており、液体燃料が図示しないパイプからバーナ7、8に運ばれる。火葬炉3の下面には、コンテナ2の底面16との間に一定の距離を保つために、台部17が設けられている。火葬炉3が燃焼中には、相当程度の高温(例えば、900℃〜1200℃)となるので、コンテナ2の底面16に直接的に火葬炉3が接触するのを避けるためである。
蓋体11の上端中央には、蓋体11の開放または閉止操作の際に、保持可能なレバー18が設けられている。また、蓋体11の上端よりも上方位置には、左右一対の固定具19が設けられている。固定具19には、固定用レバー20が設けられている。固定用レバー20の下端付近からは、蓋体11に当接する固定突起21が突設されている。
この他に、火葬炉3の側壁には、上下一対の熱電対22が設けられており、燃焼室9の内部温度を計測し、制御ボックス23に伝達するようになっている。また、火葬炉3の上部には、燃焼室9から排出される燃焼ガスをコンテナ2の外部に導出する排気口24が設けられている。この排気口24は、コンテナ2の上壁25を貫通しており、その上端には、開閉蓋26が設けられている。開閉蓋26は、排気口24よりも一回り大きな円形状とされており、その側端には、前後一対の支持部27を介して、操作軸28の一端側が一体に連結されている。操作軸28の他端側は、コンテナ2の後端縁から僅かに飛び出るようになっており、ここには開閉ハンドル29が設けられている。開閉ハンドル29は、操作軸28から径方向外側に突設されている。
火葬車1が火葬を行う場所(例えば、火葬物である愛玩動物を飼っていた家、愛玩動物用墓地など)に移動した後、コンテナ2の後壁38を開放する。ここで、後壁38は、左右中央で分割され、観音開きの形式とされている。
次に、図4に示すように、左右一対の固定用レバー20を上方に回動させて、蓋体11に対する固定を解除し、蓋体11のレバー18を持ちつつ、蓋体11を閉止位置から開放位置に(つまり、鉛直方向から水平方向に)回動させる。蓋体11が開放位置に至ると、左右一対の支持凸部14がコンテナ2の底面16に当接することにより、図5に示すように、蓋体11がほぼ水平方向で静止する。このとき、蓋体11の内壁面37は、燃焼室9の底面39とほぼ面一となる。このため、火葬物を燃焼室9に搬入する際に、内壁面37を載置面として利用することができるので、円滑な搬入操作を行うことができる。火葬物を入出口10から燃焼室9に搬入した後には、蓋体11を開放位置から閉止位置に戻し、固定用レバー20を下方に回し付けて、固定突起21を蓋体11の外壁面15に当接させることで、蓋体11を閉止位置に固定する。
このように、本実施形態によれば、火葬物を燃焼室9に搬入するには、まず閉止位置にある蓋体11を、下端部分に設けられた回動軸である軸受12を中心として、前面手前側に倒すように回しつつ、入出口10を開放する開放位置まで回動する。蓋体11が開放位置に至ると、支持凸部14が蓋体11を支持し、蓋体11の内壁面37と燃焼室9の底面39とがほぼ面一となる。このため、この面を火葬物を燃焼室9に搬入する際の載置台として利用することができるので、円滑な搬入操作を行える。
排気口24を開閉する開閉蓋26の操作は、コンテナ2の側面外方(後面外方)から行うことができるので、従来のようにコンテナの上壁に登る必要がなく、操作性が良好となる。特に、火葬車1として、大型トラック(例えば、1トン車以上のトラック)を用いた場合には有効な構成となる。
なお、ガイド31の後面側(コンテナの側面外方側)には、左側に「閉」を、右側に「開」を目立つように記載しておくことが好ましい。そのようにすれば、開閉ハンドル29の位置が、開閉蓋26の位置(閉止位置または開放位置)を示しているので、円滑な操作が行える。この構成は特に、大型トラックのように、直接に排気口24の開放・閉止を確認し難い場合には好適に用いられる。
2…コンテナ
3…火葬炉
4…内部空間
5…車両
9…燃焼室
10…入出口
11…蓋体
12…軸受(回動軸)
13…覗き窓
14…支持凸部
15…外壁面
16…コンテナの底面
24…排気口
25…上壁(コンテナ)
26…開閉蓋
29…開閉ハンドル
34,35…バネ部材(ロック機構)
36…バネ止め孔(ロック機構)
37…内壁面
39…燃焼室の底面
Claims (1)
- 車両に設けられたコンテナの内部空間に搭載された火葬炉と、この火葬炉の内部に設けられて火葬の対象である火葬物を燃焼させる燃焼室と、この燃焼室に対して前記火葬物の搬入及び搬出を行う入出口と、この入出口を閉止する閉止位置と入出口を開放する開放位置との間で前記火葬炉に対して回動可能に組み付けられると共にその回動軸が下端部分に備えられた蓋体と、前記燃焼室から排出される燃焼ガスを前記コンテナの外部に導出する排気口とを備えた動物用火葬車であって、
前記蓋体の外壁面または前記コンテナの底面のうちの少なくともいずれか一方には、前記蓋体が前記開放位置に至ったときに、前記外壁面または前記底面に当接することで、前記蓋体の内壁面を前記燃焼室の底面とほぼ面一に支持する支持凸部が設けられており、
前記蓋体には、前記燃焼室を視認可能な覗き窓が設けられていると共に、前記支持凸部は、この覗き窓の左右について、一対に設けられ、
前記排気口は、前記コンテナの上壁に設けられており、この排気口には排気口を開放する開放位置と排気口を閉止する閉止位置との間で回動可能に開閉蓋が備えられていると共に、この開閉蓋を開放または閉止する開閉ハンドルは、前記コンテナの側面外方から操作可能とされており、前記開閉ハンドルには、前記開閉蓋が開放位置及び閉止位置に至ったときにおいて、前記開閉蓋が意図せずに反対側の位置に回動するのを規制するロック機構が設けられていることを特徴とする動物用火葬車。
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