JP4626468B2 - 積層体、及び積層体の製造方法 - Google Patents
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また、かかる床材に一般的なフローリング仕上げが施された床は、掃除等の手入れが容易で、シックハウス症候群の一因とされるダニの発生を抑えるなどの利点を有することから、集合住宅を中心に急速に需要が高まっている。
前記文献2には、一液湿気硬化型ホットメルト接着剤の具体的組成について何等記載されていないことから、文献2に記載の化粧材を製造する際には、通常、建材用途で使用されている一般的な一液湿気硬化型ホットメルト接着剤を使用可能であると考えられる。しかし、一般の一液湿気硬化型ホットメルト接着剤は、接着剤層の硬度が高くなるように設計されると、通常、台板及び化粧シートに対する密着性を低下させる傾向にあるため、前記接着剤を用いて得られた化粧板は、優れた耐キャスター性と密着性との両立を図るという点で、未だ十分と言えるものではなかった。
各種組成の反応性ポリウレタンホットメルト組成物を検討するなかで、基材上に、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて得られる環構造を有するウレタンプレポリマーを含有してなる反応性ポリウレタンホットメルト組成物によって形成された層を有し、かつ前記層上に化粧材からなる層を有する積層体を検討した。前記積層体によれば、繰り返し荷重による積層体の凹みはある程度改善を図ることができたが、依然として化粧材の部分的な剥離を防止することはできなかった。
そこで、反応性ポリウレタンホットメルト組成物の組成を更に変更することによる密着性改善の検討を進めるなかで、基材上に、接着剤として一般的に使用されるウレタンプレポリマー含有の反応性ポリウレタンホットメルト組成物からなる層を有し、更に前記層上に化粧材からなる層を有する積層体を検討した。前記積層体によれば、化粧材の部分的な剥離を防止することは可能となったが、繰り返し荷重による積層体の凹みを防止することはできなかった。
また、前記ポリエステルポリオールとしては、800〜2000の範囲の数平均分子量を有するものを使用することが、得られる反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A)を加熱溶融した際の粘度を適度に維持することができ、良好な塗工作業性及び基材への浸透性を発現できることから好ましい。
,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4−MDI)、ナフタレンジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の脂肪族又は脂環族ジイソシアネート、及びこれらのカルボジイミド変性体等が挙げられ、これらを単独で使用又は2種以上併用することができる。これらのなかでも、芳香族環式構造または脂肪族環式構造を有するポリイソシアネートを使用することが好ましく、加熱溶融時の蒸気圧が低い前記4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(4,4’−MDI)、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート(2,4−MDI)を使用することが好ましい。
本発明で使用する基材としては、例えば木材、合板、パーチクルボード、MDF(ミディアムデンシティファイバーボード)等の木質基材、ベークライト、アクリル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アクリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、FRP、塩化ビニル等の樹脂からなる基材、ステンレス、鋼板等の金属基材、珪酸カルシウム板、スレート板、石膏ボード等の窯業系基材及びこれらの複合基材等を使用することができる。前記基材の形状は、突板を貼り合わせる面及びそれと反対側の面とが平行な平面であり、例えば四角柱や円柱であっても良い。
本発明で使用する化粧材は、基材に絵柄やエンボス等の意匠性を付与するためのもので、例えば突板、化粧紙、樹脂シート等を用いることができる。
これらの、化粧材には、必要に応じて、耐候性や耐擦傷性、耐久性等を高める目的とした表面保護層が適宜設けられていても良い。
また、前記樹脂シートとしては、塩化ビニル、ポリオレフィン、PET等の樹脂をシート状に成型したものに木目や石目、抽象柄等が印刷されたものを用いることができる。
なお、前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)を塗布する際に、予め基材上に塗布された前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A)の塗布面は、依然として加熱溶融状態であってもよいが、ほぼ固化が進行し、層(I)を形成した状態であることが好ましい。
次いで、前記方法で基材と、反応性ポリウレタン組成物(A)と、反応性ポリウレタン組成物(B)と、化粧材とを重ねあわせたものを、例えば2個のロールからなる一対のプレスロールを少なくとも1つ有するプレス機のロールの間に搬送し、ロールとロールの間を通過する際に圧力を加え圧締する。その結果、前記突板と前記基材とが十分に固着され、外観等に優れた積層体を得ることができる。
前記平板としては、例えば金属、樹脂、木材、セメント等で構成される板状の成形物やこれらの複合材からなるものを使用することが好ましい。
前記平板に使用できる金属としては、例えば、鉄、アルミ、ステンレス、鋼板が挙げられる。
また、樹脂としては、例えばメラミン樹脂、フェノール樹脂や、繊維強化プラスチック(FRP)等の熱硬化性樹脂や、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
一輪あたり20kgの加重がかかるように調整された直径50mmプラスチック双輪キャスターを、積層体の表面に縦方向に35000回往復させた際の、積層体の凹みや化粧材の剥離を目視で観察し、下記基準で評価した。
○:200μm以上の凹み、化粧材や塗膜の剥がれ、割れが見られない。
△:200μm以上の著しい凹みがみられる。
×:化粧材や塗膜の剥がれ、割れが見られる。
カッターナイフを用いて、積層体の表面に基材に達する切傷を碁盤目状(1マスあたり2mm角で100マス)に作成した。この碁盤目状の切傷の上にセロハン粘着テープを貼付した後、該テープを剥がした際の化粧材の付着状態を目視によって観察した。
○:はがれがない。
△:剥がれの面積が碁盤目全体に対して35%未満。
×:剥がれの面積が碁盤目全体に対して35%以上。
圧締した直後の積層体の表面を目視で観察し、その外観を評価した。
○:全体に渡って、化粧材の剥がれ、割れ及びしわがない。
△:一部に、化粧材の剥がれ、割れ及びしわが見られる。
×:全体に渡って、化粧材の剥がれ、割れ及びしわが見られる。
20℃で相対湿度60%の雰囲気下で72時間静置することで各反応性ポリウレタンホットメルト層を完全に硬化させて得られた積層体を、80℃の雰囲気下で192時間放置した。放置後の積層体表面の、化粧材の剥離や割れが生じたか否かを目視で判定した。
○:全体に渡って、化粧材の剥がれ、割れ及びしわがない。
△:一部に、化粧材の剥がれ、割れ及びしわが見られる。
×:全体に渡って、化粧材の剥がれ、割れ及びしわが見られる。
20℃で相対湿度60%の雰囲気下で72時間静置することで各反応性ポリウレタンホットメルト層を完全に硬化させて得られた積層体を、70℃の温水中に2時間浸漬した。次いで、浸漬後の積層体を60℃に調整した乾燥機で3時間乾燥した後、その表面の化粧材の剥離や割れが生じたか否かを目視で判定した。
○:全体に渡って、化粧材の剥がれ、割れ及びしわがない。
△:一部に、化粧材の剥がれ、割れ及びしわが見られる。
×:全体に渡って、化粧材の剥がれ、割れ及びしわが見られる。
1リットル4ツ口フラスコ内で数平均分子量が3000のポリテトラメチレングリコールの75質量部と、無水フタル酸と1,6−ヘキサンジオールとを反応させて得られる数平均分子量が1000の芳香族ポリエステルポリオールの425質量部とを混合し、120℃で減圧加熱することによって前記フラスコ内の水分が0.05質量%となるまで脱水した。
2リットル4ツ口フラスコ内で、数平均分子量2000のポリプロピレングリコール190質量部と、1,12−ドデカンジカルボン酸と1,6−ヘキサンジオールとを反応させて得られる、水酸基当量質量が1750の脂肪族ポリエステルポリオールの380質量部と、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールとを反応させて得られる、水酸基当量質量が2000の脂肪族ポリエステルポリオールの200質量部と、エチレングリコールとネオペンチルグリコールとイソフタル酸とテレフタル酸とを反応させて得られる、水酸基当量質量が1500の芳香族系ポリエステルポリオールの380質量部とを混合し、100℃で減圧加熱することによって前記フラスコ内の水分が0.05質量%となるまで脱水した。
数平均分子量1622)を得た。
図1は、本発明の一実施形態にかかる積層体の製造方法を示す概略図である。
図1に記載の製造方法において、製造例1で得られた反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)を、図1中の温度調節が可能な1対のロールからなるロールコーター5(松下工業(株)製、DTW−420、ロールの表面温度120℃、ロールの回転速度20m/分)の間に流下し、前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)を、コンベア9によって搬送された基材1(合板:厚さ12mm、幅300mm、長さ1800mm)の表面に50g/m2塗布した。
図1に記載の製造方法において、製造例1で得られた反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)を、図1中の温度調節が可能な1対のロールからなるロールコーター5(松下工業(株)製、DTW−420、ロールの表面温度120℃、ロールの回転速度20m/分)の間に流下し、前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)を、コンベア9によって搬送された基材1(合板:厚さ12mm、幅300mm、長さ1800mm)の表面に50g/m2塗布した。
圧締の際に平板を使用しない以外は、前記実施例2と同様の方法で積層体を製造した。
図1に記載の製造方法において、製造例2で得られた反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B−1)を、図1中の温度調節が可能な1対のロールからなるロールコーター5(松下工業(株)製、DTW−420、ロールの表面温度120℃、ロールの回転速度20m/分)の間に流下し、前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B−1)をコンベア9によって搬送された基材1(合板:厚さ12mm、幅300mm、長さ1800mm)の表面に100g/m2塗布した。
図1に記載の製造方法において、製造例2で得られた反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)を、図1中の温度調節が可能な1対のロールからなるロールコーター5(松下工業(株)製、DTW−420、ロールの表面温度120℃、ロールの回転速度20m/分)の間に流下し、前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)をコンベア9によって搬送された基材1(合板:厚さ12mm、幅300mm、長さ1800mm)の表面に100g/m2塗布した。
2 反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A−1)からなる層2
3 反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B−1)からなる層3
4 化粧材4
5 ロールコーター5
6 ロールコーター6
7 プレスロール7
8 積層体8
9 コンベア9
Claims (7)
- 基材上に、
反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A)によって形成された層(i)を有し、前記層(i)上に、反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)によって形成された層(ii)を有し、
更に前記層(ii)上に化粧材からなる層を有する積層体であって、
前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A)が、ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて得られるウレタンプレポリマー(a)を含有してなり、前記ウレタンプレポリマー(a)が、前記ウレタンプレポリマー(a)全体に対して環構造を30質量%〜60質量%有するものであり、
かつ前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)が、ポリプロピレングリコールと、1,12−ドデカンジカルボン酸と1,6−ヘキサンジオールとを反応させて得られる脂肪族ポリエステルポリオールと、アジピン酸と1,6−ヘキサンジオールとを反応させて得られる脂肪族ポリエステルポリオールと、エチレングリコールとネオペンチルグリコールとイソフタル酸とテレフタル酸とを反応させて得られる芳香族ポリエステルポリオールと、ポリイソシアネートとを反応させて得られるウレタンプレポリマー(b)を含有してなることを特徴とする積層体。 - 前記ウレタンプレポリマー(a)が、芳香族ポリエステルポリオール、脂環族ポリエステルポリオール、100〜500の範囲の数平均分子量を有する芳香族ポリオール、及び100〜500の範囲の数平均分子量を有する芳香族ポリオールにエチレンオキサイド及び/またはプロピレンオキザイドが付加してなるポリオールからなる群より選ばれる1種以上のポリオールと、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートとを反応させて得られるものである、請求項1に記載の積層体。
- 前記基材が、木、不燃材、プラスチック、ゴム、合成木材、または繊維からなるものである、請求項1に記載の積層体。
- 前記化粧材が、突板、樹脂含浸紙、樹脂からなる層を表面に有する紙、オレフィンからなるシート、またはポリエチレンテレフタラートからなるシートである、請求項1に記載の積層体。
- 請求項1〜4のいずれか積層体からなる床材。
- 基材上に加熱溶融させた前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A)を塗布し、次いで該塗布面に加熱溶融させた前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)を塗布し、次いで前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)の塗布面上に化粧材を載置したものを圧締することで、前記基材と前記化粧材とを張り合せる積層体の製造方法。
- 基材上に加熱溶融させた反応性ポリウレタンホットメルト組成物(A)を塗布し、次いで該塗布面に加熱溶融させた反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)を塗布し、次いで前記反応性ポリウレタンホットメルト組成物(B)の塗布面上に突板を載置し、次いで前記突板上に平板を載置したものを、少なくとも1対のプレスロールまたはプレスベルトを用いて圧締することで、前記基材と前記突板とを張り合せる積層体の製造方法。
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