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JP4627538B2 - 露光装置 - Google Patents
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JP4627538B2 - 露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬入された感光性の基板上に露光用の原版を密着させて該基板を露光する露光装置に関する。
近年、コンピュータをはじめとする電子機器に関する技術が急速に進んでおり、小型で高性能な多種多様の電子機器が市場に出回るようになってきている。多くの電子機器には、集積回路、コンデンサ、ダイオード等といった、電子回路を構成する様々な電気素子が搭載されたプリント基板が内蔵されており、プリント基板上で構成される電子回路の働きが、電子機器の性能を左右する1つの要素となる。
プリント基板は、樹脂材などの絶縁性の基板の上に、電気伝導材が塗られてなるパターンがプリントされたものが多く、このパターンが、プリント基板上の電子回路における素子の配置や電流の流路を決定する。電子回路を構成する素子の分野では、年々、素子の高性能化・小型化が進展しており、この進展に対応して、狭い範囲に複雑な形状のパターンがプリントされたプリント基板が数多く現れるようになり、プリント基板上に高度に精密な電子回路が構成されるようになってきている。
プリント基板におけるパターンの作成にあたっては、まず、所望のパターン形状を持つ光透過性領域を有するフィルム原版を、感光材料が塗布された基板の上に密着させて、光をフィルム原版側から照射してフィルム原版の透過光で基板を露光することで所望の露光パターンを基板上に形成する処理が行われる。そして、その露光パターンが電気伝導材のパターンとなるように露光パターンを現像する処理が行われる。これらの処理のうち、特に露光パターンを形成する処理においては、精密な電子回路を構成するため、フィルム原版の光透過性領域が基板上の所定のパターン位置にうまく重なるように、高い精度でフィルム原版と基板とを位置合わせすることが要求され、最近では、基板上に露光パターンの形成を行う露光装置が数多く現れるようになってきている。また、密着時のフィルム原版と基板との間の相対的な位置ずれを精度よく検出する機構を備えた露光装置(例えば、特許文献1参照)や、フィルム原版や基板の歪みや曲がりに伴う相対的な位置ずれの発生を抑えるために、フィルム原版と基板とが収容される気密室を密着前に一旦加圧する過程を踏む露光装置(例えば、特許文献2参照)のように、露光パターン形成の際の精度向上が図られた露光装置も提案されている。
特開2006−350192号公報 特開2000−250232号公報
特許文献1や特許文献2記載の露光装置のように、露光パターン形成の際の精度向上が図られている露光装置の多くは、密着時のフィルム原版と基板との間の相対的な位置ずれを補正する機構を備えており、相対的な位置ずれが検出されると、フィルム原版を基板から一旦離間させ、検出された位置ずれが補正されるようにフィルム原版と基板との相対的な位置関係を調整した上で再度フィルム原版と基板との密着が行われる。しかしながら、フィルム原版を基板から離間させる際にはずみで基板が少し移動してしまい、この結果、基板の移動前の位置ずれに基づいて補正を行っても、基板が移動したことで新たに生じた位置ずれのために、フィルム原版と基板とを精度よく位置合わせすることができないことがある。こうした基板の移動は、周囲の環境に起因してフィルム原版と基板とが貼り付きやすくなったときに発生し、ある1つの基板についての露光パターン形成作業時に基板の移動が起きる状況では、その後に続く他の基板についての露光パターン形成作業時にも基板の移動が起きることが多い。フィルム原版と精度よく位置合わせすることができない基板は不良基板として搬出されることとなるが、不良基板が発生した原因が基板の移動によるものであることに気がつかないユーザも多く、原因を特定して適切な対応策を講じるまでに時間がかかってしまい露光パターン形成作業の生産性が低下してしまうことがある。
本発明は、上記事情に鑑み、露光パターン形成作業の生産性の低下を抑えた露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の露光装置は、
搬入された感光性の基板上に露光用の原版を密着させて該基板を露光する露光装置において、
搬入された基板が載置される載置台と、
前記原版を前記載置台の上方に保持し、該原版を水平方向に移動させて該原版を前記載置台上の基板に対して位置決めするとともに、該原版を上下方向に移動させて該原版を前記載置台上の基板に対し密着および離間させる原版移動部と、
前記載置台に載置された基板の位置、および該基板に密着した状態の原版の位置を測定するセンサと、
上記原版移動部を制御することにより、前記載置台に載置された基板上に前記原版を密着させ、該原版の該基板に対する位置ずれが第1の閾値を超えていたときに該原版を該基板から一旦離間させ位置調整の上再度密着させる原版移動制御部と、
前記載置台に載置された基板に前記原版を一回目に密着させたときの該基板の位置と該原版を該基板から一旦離間させて該基板に該原版を再度密着させたときの該基板の位置との差分が第2の閾値を超えたときに警告を出力する警告部と、
前記基板に前記原版を密着させた状態で該基板に光を照射し該基板を該原版の透過光で露光する露光部とを備えたことを特徴とする。
本発明の露光装置は、基板に原版を一回目に密着させたときの該基板の位置と、原版を基板から一旦離間させて後に再度密着させたときの基板の位置との差分が、第2の閾値を超えると警告を出力するため、原版を基板から離間させる際にはずみで基板が移動する事態が生じても、ユーザは、こうした事態の発生をすぐに認識することができる。
基板の移動は、周囲の環境に起因して原版と基板とが貼り付きやすくなったときに発生し、特に、原版や基板に静電気や水蒸気が付着しやすい環境下で起こりやすい。そこで、基板の移動が生じていることが早めに把握されることで、ユーザは、原版や基板周辺の拭き取りや除電の実行、露光装置の設置環境の湿度低減といった、原版と基板との貼り付きを防止する措置を早めに講じることができ、この結果、その後の露光パターン形成作業において、生産性が低下することが抑えられることとなる。
また、本発明の露光装置において、「前記基板は、該基板表面に位置検出用のマークが付されたものであり、前記原版は、前記基板上のマークを上方から覗く位置に光透過窓が形成されたものであって、前記センサは、上方から、前記光透過窓の輪郭および前記マークを認識し、該輪郭の位置および該マークの位置により、それぞれ前記原版の位置および前記基板の位置を測定するものである」という形態は好ましい形態である。
このような形態によれば、センサが、原版の光透過窓を通して基板表面のマークを認識することで、原版と基板との相対的な位置関係が簡単に把握されることとなる。
本発明によれば、露光パターン形成作業の生産性の低下が抑えられる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に相当する露光装置を側方から見た図である。
図1の露光装置1000は、図の左側の矢印Aの方向から送り込まれた感光性の基板20Bの上に露光パターンの形成を行い、露光パターンが形成された基板20Bを図の右側の矢印Cの方向に送り出す露光装置である。この露光装置1000の内部は、図に示すように大きく分けて3つの部屋に分かれている。
露光装置1000内部の左側の部屋には、矢印Aの方向から差し込まれた基板20Bを、複数のローラを用いて露光装置1000内部に搬入して右方向に搬送して中央の部屋に送り込む搬入装置200が設けられている。
露光装置1000内部の中央の部屋には、搬入装置200によって搬送されてきた基板20Bに対して、露光パターンを形成するための露光パターン形成装置が備えられている。この露光パターン形成装置は、所望のパターンの形状の光透過性領域を有するフィルム原版10Fを有しフィルム原版10F上に形成されている紫外光透過領域が基板20B上の所定のパターン位置に一致するようにフィルム原版10Fと基板20Bとを密着させる整合処理を行う整合装置100と、整合処理後の基板20Bに紫外光を照射して基板20Bをフィルム原版10Fの透過光で露光して露光パターンを基板20B上に形成する露光部150とで構成されている。整合装置100では、フィルム原版10Fは、この図では不図示の原版支持板移動部により図の垂直方向(中央の部屋の両矢印B方向)、およびこの方向に垂直な面に沿った水平方向(中央の部屋の両矢印Eで示す方向、および図面に直交する方向)に移動可能な、透光性の高いアクリル製の原版支持板10に透明テープで貼り付けられている。なお、以下ではアクリル製の原版支持板10が用いられるものとして話を進めるが、アクリル製の原版支持板10に替えて、透明なガラス製の原版支持板が用いられてもよい。この整合装置100では、搬入装置200によって搬送されてきた基板20Bは、載置台20の上に載置される。上記の整合処理は、原版支持板10が図の下方向に移動してフィルム支持板10上のフィルム原版10Fを載置台20上の基板20Bに押し付けることにより実行される。後述するように、整合装置100において適切な整合処理が施されない基板20Bが現れることがあり、こうした基板20Bは、不良基板として露光部150による露光の対象からはずされる。
露光装置1000内部の右側の部屋には、基板20Bを、複数のローラを用いて中央の部屋から右側の部屋に引き入れ、右方向に搬送して第1搬出口301から露光装置1000外部に送り出す搬出装置300が備えられている。この搬出装置300は、右側の部屋内の両矢印D方向に移動可能であり、露光部150による露光の対象からはずされた基板20Bは、搬出装置300に図の上方向に運ばれた後、第2搬出口302から露光装置1000外部の不良基板回収トレイ(不図示)に向けて送り出される。
また、露光装置1000の上部には、ユーザが、露光装置1000の運転操作を行うための操作盤110が備えられており、操作の際の操作項目は操作盤110に設けられた表示部110a上に表示される。後述するように、整合処理のおいて異常が生じていることを知らせる警告メッセージも、この表示部110a上に表示される。
次に、整合装置100について説明する。
図2は、整合装置100の構成を表した模式図である。
整合装置100には、上述した、フィルム原版10F、原版支持板10、載置台20に加え、整合処理の際に、フィルム原版10Fおよび基板20Bの位置を測定するCCDカメラ40、原版支持板10を保持した状態で図の垂直方向および水平方向に移動する支持板移動部23、載置台20上に基板20Bを吸着する吸着部22、フィルム原版10Fと基板20Bとの密着性を高めるため、フィルム原版10Fと基板20Bの周囲に形成される気密室の減圧を行う減圧部24、これら各部の制御を行う制御部50が備えられている。
また、載置台20の中央付近には、吸着部22に通じる複数の吸着管22aが設けられており、吸着部22が空気を吸引することにより、基板20Bは、載置台20上に空いた、これらの吸着管22aの入り口に吸着される。図では、載置台20の断面の中に図の垂直方向に延びた5本の吸着管が示されており、載置台20に上に載置された基板20Bが、載置台20上に空いた、それぞれの吸着管22aの入り口に吸着されている様子が示されている。さらに、載置台20には、これらの吸着管22aの両側に、減圧部24に通じる減圧管24aも設けられており、この減圧管24aは、減圧部24による減圧の際に空気の通り道となる。図では、載置台20の断面の中に減圧部24に通じる2本の減圧管24aが示されている。
この図では、原版支持板10に貼り付けられたフィルム原版10Fが載置台20上の基板20Bに密着している様子が示されており、この状態は、原版支持板移動部23が原版支持板10とともに図の下方向に移動することにより実現する。原版支持板10の周囲にはパッキン26が備えられており、図では、原版支持板10の両端部においてパッキン26の一部が図示されている。図に示すように基板20Bにフィルム原版10Fが密着する密着状態では、パッキン26も載置台20と接触し、このパッキン26と、原版支持板10と、載置台20とで囲まれた、フィルム原版10Fと基板20Bの周囲の空間は、整合装置100外部と空気の流通のない気密室となり、この状態で減圧部24が、気密室の空気を吸引し、この気密室の減圧を行う。
また、制御部50内には、原版支持板移動部23の制御を行うことで、フィルム原版10Fの水平方向についての位置調整や、フィルム原版10Fの基板20Bへの密着を行わせる支持板移動制御部56、CCDカメラ40によって測定されたフィルム原版10Fおよび基板20Bの位置を取得する位置取得部51、吸着部22の制御を行う吸着制御部53、減圧部24の制御を行う減圧制御部54、位置取得部51に取得された基板20Bの位置の情報に基づき、フィルム原版10Fと基板20Bとの相対的な位置ずれが許容範囲内のずれであるか否かの判定や、後述する基板20Bの移動が生じた際に移動量が所定の閾値を超えたか否かかの判定を行う判定部55が備えられている。この判定部55が、基板20Bの移動が所定の閾値を超えたと判定すると、判定部55の指示に基づき、表示部110a(図1にも図示)に警告メッセージが表示される。また、この判定部55は、搬出装置300(図1にも図示)に、フィルム原版10Fとの相対的な位置ずれが解消されない基板20Bを不良基板回収トレイ(不図示)に向けて送り出すように指示を与える役割も果たしている。
ここで、原版支持板10と、原版支持板移動部23と、支持板移動制御部56とを合わせたものが、本発明にいう原版移動部の一例に相当し、支持板移動制御部56と、位置取得部51と、判定部55とを合わせたものが、本発明にいう原版移動制御部の一例に相当する。また、CCDカメラ40が、本発明にいう原版移動部に一例に相当し、位置取得部51と、判定部55と、表示部110aとを合わせたものが、本発明にいう警告部の一例に相当する。
以上説明した露光装置各部の働きは、以下に説明する露光装置1000の動作の説明において合わせて詳述する。
図3は、基板に、フィルム原版を密着させて露光を行う際の露光装置の動作の流れを表したフローチャートである。
図1の搬入装置によって図1の中央の整合装置100まで運ばれたきた基板20Bは、図1や図2では不図示の配置手段により載置台20の上に配置される。この配置手段としては、例えば公開特許公報「特開2002−162749」に開示されているものが採用され得る。この配置手段による配置で、載置台20のほぼ中央に基板20Bは配置され、さらに図2の吸着制御部53の制御の下で、吸着部22が吸着管を介して基板20Bを載置台20上に吸着させる。また、基板20Bが、整合装置100の所に運びこまれてくる際には、フィルム原版20Fが載置台20中央部の上方に位置するように、支持板移動制御部56の制御の下で原版支持板移動部23が原版支持板10とともに移動している。そして、吸着部22により基板20Bが載置台20上に吸着されると、支持板移動制御部56は、原版支持板移動部23に指示を出し原版支持板10を下方に向けて移動させ、図2に示すように、原版支持板10に貼り付けられたフィルム原版10Fを基板20Bに密着させる(ステップS1)。次に、図2のCCDカメラ40が、この密着状態のフィルム原版10Fと基板20Bの位置を測定し、その測定値が位置取得部51に取得されて記憶される(ステップS2)。ここで、この位置の測定について具体的に説明する。
図4は、基板の位置の測定のために基板に設けられている位置検出用のマークを表した図、図5は、フィルム原版の位置の測定のためにフィルム原版に設けられている、円形で透明な光透過窓を表した図である。
図4に示すように、基板20Bの2つの端(図では上下端)に黒点のマーク201,202が付されており、これらのマーク201,202の位置が、図2に示す2つのCCDカメラ40にそれぞれ測定される。これらマーク201,202の位置が基板20Bの位置を表す指標となり、これらの位置が、位置取得部51に記憶される。
また、図5に示すように、フィルム原版10Fの2つの端(図では上下端)には同じ大きさの円形の光透過窓101,102が形成されており、これら光透過窓101,102の輪郭の位置が、図2の2つのCCDカメラ40によりそれぞれ測定される。これら光透過窓101,102の輪郭の位置がフィルム原版10Fの位置を表す指標となり、これら位置が、位置取得部51に記憶される。
ここで、上述したように、フィルム原版10Fには、所望のパターンの形状を有する紫外光透過領域が設けられており、一方、基板20B上には、このパターンがプリントされるべき領域としてパターン位置があらかじめ定められている。このパターン位置に、フィルム原版10Fの光透過性領域がぴったり重なる状態が、フィルム原版10Fの光透過窓101,102の中心に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置する状態である。
図6は、基板のパターン位置に、フィルム原版の光透過性領域がぴったり重なっている状態を、図2のCCDカメラの側から見たときの、フィルム原版10Fの光透過窓と基板20Bのマークとを表した図である。
基板20Bのパターン位置に、フィルム原版10Fの光透過性領域がぴったり重なっている状態では、図6に示すように、フィルム原版10Fの光透過窓101,102の中心に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置する。逆に、基板20Bのパターン位置と、フィルム原版10Fの光透過性領域とが相対的にずれているほど、フィルム原版10Fの上側の光透過窓101の中心位置と基板20Bの上側のマーク201の位置との差や、フィルム原版10Fの下側の光透過窓102の中心位置と基板20Bの下側のマーク202の位置との差は大きくなる。この差の大きさがいずれも、フィルム原版10Fの円径の2つの光透過窓101,102内の、図5および図6に点線で示す所定の同心円101’,102’の半径以下である場合、すなわち、基板20Bのマーク201,202が、それぞれ所定の同心円101’,102’の内側に収まっている場合には、基板20Bのパターン位置と、フィルム原版10Fの光透過性領域との間の相対的なずれは、電子回路を構成する上で問題とはならず、許容範囲内のずれであるということができる。ステップS1で基板20Bとフィルム原版10Fとの密着が行われた時点でも、上述した配置手段により基板20Bが載置台20上の所定位置にほぼ正確に配置されこの所定位置に合わせてフィルム原版10Fが基板20Bに密着することで、フィルム原版10Fの光透過窓101,102の内側に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置する状態とはなっている。しかし、必ずしもフィルム原版10Fの光透過窓101,102の中心に十分に近い位置に基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置する状態になっているわけではない。そこで、図2の判定部55は、位置取得部51に記憶されている、光透過窓101,102の輪郭の位置の情報および基板20Bのマーク201,202の位置の情報に基づき、光透過窓101,102内の所定の同心円101’,102’の内側に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置しているか否かの判定を行う(図3のステップS3)。ここで、所定の同心円101’,102’の半径が、本発明にいう第1の閾値の一例に相当する。
上記の同心円101’,102’の内側に基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置している場合(ステップS3;Yes)には、フィルム原版10Fと基板20Bとが密着した状態のまま、図2の減圧制御部54の制御の下で減圧部24が、フィルム原版10Fと基板20Bの周囲の気密室の空気を吸引してこの気密室の減圧を行う。この減圧により、原版支持板10は強く載置台20に向かって押し付けられることとなり、フィルム原版10Fと基板20Bとがより強く密着する。このようにフィルム原版10Fと基板20Bとがより強く密着した状態で、図1の露光部150が紫外線を照射し、基板20B上のパターン位置に露光パターンが形成される。そして、図2の減圧制御部54の制御の下で減圧部24が減圧を解除することで気密室内部の圧力が通常気圧(露光装置1000が置かれている部屋の圧力)に戻り、さらに、支持板移動制御部56の制御の下で原版支持板移動部23が原版支持板10とともに図2の上方向に移動してフィルム原版10Fが基板20Bから離間する。そして、露光パターンが形成された基板20Bが、図1の搬出装置300によって図1の下側の第1搬出口301から搬出される(ステップS10)。
一方、基板20Bのマーク201,202のいずれか一方、あるいは両方が、上記の同心円101’,102’の内側に存在しない場合(ステップS3;No)には、基板20Bとフィルム原版10Fとの相対的な位置ずれを補正する必要がある。そこで、判定部55は、まず、支持板移動制御部56に指示を与えて原版支持板10を図2の上方向に移動させ、フィルム原版10Fを一旦基板20Bから離間させる。次に、判定部55は、フィルム原版10Fの上側の光透過窓101の中心位置と基板20Bの上側のマーク201の位置との差、および、フィルム原版10Fの下側の光透過窓102の中心位置と基板20Bの下側のマーク202の位置との差が解消するように、載置台20に平行な平面内(図1および図2の水平方向に広がった面内)においてフィルム原版10Fを動かすべき方向と動かす距離を求める。そして、判定部55は、支持板移動制御部56に指示を与え、原版支持板移動部23に、判定部55が求めた方向と距離に従って原版支持板10を移動させる。このように水平方向に原版支持板10を動かすことで、上述した、基板20Bとフィルム原版10Fとの相対的な位置ずれが補正される位置に、フィルム原版10Fが位置決めされることとなる。そして、原版支持板移動部23は、このように位置決めされたフィルム原版10Fを、再度図1および図2の下方に向かって移動させて基板20Bと再度密着させる(ステップS4)。そして、図2のCCDカメラ40が、フィルム原版10Fの光透過窓101,102の輪郭の位置と、基板20Bのマーク201,202の位置とを測定し、測定値が位置取得部51に取得されて記憶される(ステップS5)。このとき、位置取得部51に記憶される位置の情報は、一回目の密着の際にステップS2で測定された位置の情報に上書きされるわけではなく、一回目の密着の際の位置の情報とは別個に記憶される。
このステップS5の時点では、本来ならば、上述のフィルム原版10Fの位置決めにより、図6のように、フィルム原版10Fの光透過窓101,102の中心に基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置するようになっているはずである。しかし、フィルム原版10Fと基板20Bとの一回目の密着後にフィルム原版10Fが基板20Bから離間する際に、はずみで基板20Bが少し移動してしまうことがあり、このような基板20Bの移動が生じている状態では、上記のように、基板20Bの移動前の位置の情報に基づいてフィルム原版10Fの位置決めを行っても、基板20Bが移動したことで新たに生じた位置ずれのために、フィルム原版10Fと基板20Bとを精度よく位置合わせすることができないことがある。
そこで、判定部55は、ステップS2およびステップS5で位置取得部51に記憶された位置の情報に基づき、一回目の密着の際の基板20Bのマーク201,202の位置と、再度の密着の際の基板20Bのマーク201,202の位置との差分を、上側のマーク201および下側のマーク202それぞれについて求める。そして、この差分の大きさが、上側および下側の両方のマークについて所定の閾値以下となっているか否かを判定する(ステップS6)。上側および下側の両方あるいは一方のマークについての差分の大きさが、上記の所定の閾値を超えている場合(ステップS6;No)は、図2の判定部55は、図1および図2の表示部110aに、基板20Bの移動が生じていることをユーザに知らせる警告メッセージを表示させる(ステップS7)。
一般に、上記のような基板の移動は、周囲の環境に起因して原版と基板とが貼り付きやすくなったときに発生し、特に、原版や基板に静電気や水蒸気の付着しやすい環境の下で起こりやすい。そこで、上記のように警告メッセージが表示されることにより、露光装置1000のユーザは、基板20Bの移動が生じていることを早めに把握することができ、フィルム原版10Fや基板20B周辺の拭き取りや除電の実行、露光装置の設置環境の湿度低減といった、原版20Bと基板10Fとの貼り付きを防止する措置を早めに講じることができる。この結果、露光装置1000では、その後の露光パターン形成作業において、生産性が低下することが抑えられることとなる。
ここで、上記の所定の閾値が、本発明にいう第2の閾値の一例に相当する。
警告メッセージの表示の後、判定部55は、ステップS5で位置取得部51に記憶された、光透過窓101,102の輪郭の位置の情報および基板20Bのマーク201,202の位置の情報に基づき、光透過窓101,102内の、上述した所定の同心円101’,102’の内側に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置しているか否かの判定を行う(ステップS8)。なお、上側および下側の両方のマークについての差分の大きさが、上記の所定の閾値以下である場合(ステップS6;Yes)は、警告メッセージが表示されることなく、そのままステップS8に進み、光透過窓101,102内の所定の同心円101’,102’の内側に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置しているか否かの判定が行われる。
再度の密着の際に、光透過窓101,102内の所定の同心円101’,102’の内側に、基板20Bのマーク201,202がそれぞれ位置している場合(ステップS8;Yes)には、フィルム原版10Fと基板20Bとが密着した状態のまま、減圧部24による気密室の減圧が行われ、さらに、図1の露光部150による露光が行われる。露光後、減圧の解除と、基板20Bからのフィルム原版10Fの離間とが実行されて、露光パターンが形成された基板20Bが、図1の搬出装置300によって下側の第1搬出口301から搬出される(ステップS10)。
一方、再度の密着の際においても、基板20Bのマーク201,202のいずれか一方、あるいは両方が、光透過窓101,102内の所定の同心円101’,102’の内側に存在しない場合(ステップS8;No)には、露光が行われることなく減圧の解除と、基板20Bからのフィルム原版10Fの離間とが実行される。そして、判定部55が、図1および図2の搬出装置300に指示を出し、露光パターンが形成されていない基板20Bを、不良基板として上側の第2搬出口302から搬出させる(ステップS9)。
以上が本発明の実施形態の説明である。
本実施形態の露光装置は、搬入装置200と搬出装置300とを備え、次々と流れてくる基板上に露光パターンを形成するのに適した、いわゆる自動露光装置であったが、本発明は、搬入装置と搬出装置とを備えておらず、ユーザが手動で基板を露光装置にセットする手動式の露光装置であってもよい。
本発明の一実施形態に相当する露光装置を側方から見た図である。 整合装置100の構成を表した模式図である。 基板に、フィルム原版を密着させて露光を行う際の露光装置の動作の流れを表したフローチャートである。 基板の位置の測定のために基板に設けられている位置検出用のマークを表した図である。 フィルム原版の位置の測定のためにフィルム原版に設けられている、円形で透明な光透過窓を表した図である。 基板のパターン位置に、フィルム原版の光透過性領域がぴったり重なっている状態を、図2のCCDカメラの側から見たときの、フィルム原版10Fの光透過窓と基板20Bのマークとを表した図である。
符号の説明
1000 露光装置
100 整合装置
10 フィルム支持板
10F フィルム原版
101,102 光透過窓
101’,102’ 同心円
20 載置台
20B 基板
201,202 マーク
22 吸着部
22a 吸着管
23 支持板移動部
24 減圧部
24a 減圧管
26 パッキン
40 CCDカメラ
50 制御部
51 位置取得部
53 吸着制御部
54 減圧制御部
55 判定部
56 支持板移動制御部
110 操作盤
110a 表示部
150 露光部
200 搬入装置
300 搬出装置
301 第1搬出口
302 第2搬出口

Claims (2)

  1. 搬入された感光性の基板上に露光用の原版を密着させて該基板を露光する露光装置において、
    搬入された基板が載置される載置台と、
    前記原版を前記載置台の上方に保持し、該原版を水平方向に移動させて該原版を前記載置台上の基板に対して位置決めするとともに、該原版を上下方向に移動させて該原版を前記載置台上の基板に対し密着および離間させる原版移動部と、
    前記載置台に載置された基板の位置、および該基板に密着した状態の原版の位置を測定するセンサと、
    前記原版移動部を制御することにより、前記載置台に載置された基板上に前記原版を密着させ、該原版の該基板に対する位置ずれが第1の閾値を超えていたときに該原版を該基板から一旦離間させ位置調整の上再度密着させる原版移動制御部と、
    前記載置台に載置された基板に前記原版を一回目に密着させたときの該基板の位置と該原版を該基板から一旦離間させて該基板に該原版を再度密着させたときの該基板の位置との差分が第2の閾値を超えたときに警告を出力する警告部と、
    前記基板に前記原版を密着させた状態で該基板に光を照射し該基板を該原版の透過光で露光する露光部とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記基板は、該基板表面に位置検出用のマークが付されたものであり、前記原版は、前記基板上のマークを上方から覗く位置に光透過窓が形成されたものであって、
    前記センサは、上方から、前記光透過窓の輪郭および前記マークを認識し、該輪郭の位置および該マークの位置により、それぞれ前記原版の位置および前記基板の位置を測定するものであることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
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