JP4629248B2 - 自動車用ホイールのマーキング塗料の供給方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ホイールの位相マークを形成するために要するマーキング塗料の供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ホイールの製造工程において、自動車用ホイールの位相ポイントに位相マークを形成するマーキング工程にあっては、例えば、所定のマーキング塗料を塗布したスタンプ台に、マーキング治具の転写面を押しつけて該転写面にマーキング塗料を付着させた後、該マーキング治具の転写面を自動車用ホイールの位相ポイントとなる所定箇所に接触させて、マーキング塗料を塗着させることによって、位相マークを形成していた。ここで、位相ポイントとは、自動車用ホイールとタイヤをセットする際に両者の偏心具合を予め検査し、自動車用ホイールの最小径位置と、タイヤの最大径位置とを合わせてセットすることにより両者の偏心具合を相殺するための、該自動車用ホイールの最小径位置を記すものであり、自動車用ホイールとタイヤとのマッチングを示す重要な印である。
【0003】
上記のようにスタンプ台を用いてマーキング治具の転写面にマーキング塗料を付着させるマーキング塗料の供給方法においては、スタンプ台の特定位置にマーキング治具の転写面が幾度も押しつけられることにより、その部分のマーキング塗料が減少し、マーキング治具の転写面に付着するマーキング塗料が不足する等してマーキング不良が生じる。そのため、マーキング塗料を保管している塗料タンクからマーキング塗料を随時供給して、該スタンプ台のマーキング治具を押しつける位置に適宜マーキング塗料を補充することによって、適切なマーキングが行われるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、自動車用ホイールに位相マークを形成する工程は、一般的に常温常圧下で行われるため、上記のようなスタンプ台上に存在するマーキング塗料では、径時変化が進行して、塗料の揮発成分の気化が進み、塗料の粘度が増加することとなる。この粘度増加によって、マーキング治具の転写面にマーキング塗料が十分付着せず、位相マークのマーキング不良が生じ易くなっていた。また、上述のようにマーキング塗料を該スタンプ台に適宜供給しても、供給したマーキング塗料と、スタンプ台に残留する高粘度のマーキング塗料との間に粘度差を生じることから、適切な粘度のマーキング塗料と粘度の高いマーキング塗料の両方がマーキング治具の転写面に付着することとなるため、自動車用ホイールの位相マークを形成する際に位相マークがかすれたり、位相マークの大きさが不十分になる等の不具合が生じやすく、マーキング不良率が比較的高くなる傾向にあった。
【0005】
また、このようなスタンプ台を使用した従来のマーキング塗料の供給方法では、省人化等の合理化のために作業工程の自動化を行っても、上記のようにマーキング塗料の不良が生じ、生産効率が低下するため、マーキング塗料の粘度調整をする作業員を配する等の対応を行う必要が生じ、結果として製造コストが向上する一つの要因となっていた。また、このマーキング塗料の粘度調整には、塗料の希釈液の補充が適切に行われなければならないが、担当する作業員の熟練度によってマーク不良率が変動する等の障害も起こりえた。
【0006】
さらに、上述のようなスタンプ台を使用したマーキング塗料の供給方法では、スタンプ台上にマーキング治具の転写面を押しつけることにより、スタンプ台が部分的に変形すること等から、供給したマーキング塗料がマーキング治具の転写面に充分付着しないため、マーキング塗料の供給量の約60%程度しか使用されず、さらなるマーキング不良の誘発や、塗料のコストアップ等が生じ、適正な位相マークを形成することがなかなか困難となっていた。
本発明はかかる問題点を解決することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自動車用ホイールの所定の箇所に転写面に付着されたマーキング塗料を転着して、位相マークを形成するマーキング治具の、その転写面へのマーキング塗料の供給方法において、吸引装置に連通する倣い凹部が表面に形成された塗料転写台と、該塗料転写台上を間欠走行する担持シートとを備え、吸引装置の吸引作用により倣い凹部内面に担持シートを倣い密着させる貯留溝生成工程と、該貯留溝にマーキング塗料を所定量供給する供給工程と、マーキング治具を貯留溝内に挿入して、その転写面にマーキング塗料を付着させる転着工程と、さらに該マーキング治具が、その転写面を自動車用ホイールの所定の箇所に接触させるために移動した後、吸引装置の吸引作用を解除して、担持シートを所定量移動させる更新工程とを順次実行することを特徴とする(請求項1の手段)。
【0008】
このようにマーキング塗料の供給方法として、貯留溝生成工程、供給工程、転着工程、更新工程の四工程を順次実行することにより、マーキング塗料を供給する担持シート上の貯留溝を、マーキング治具の転写面にマーキング塗料を付着させる毎に、担持シートの新たな部分に形成し、該貯留溝に新規のマーキング塗料を供給するようにしたから、マーキング治具の転写面に付着するマーキング塗料は常に更新されるため、適正な粘度のマーキング塗料が常に使用できることになり、マーキング不良率が低減でき得る。
【0009】
上記の貯留溝生成工程としては、塗料転写台上を間欠走行する担持シートが停止している状態において、該塗料転写台の表面に備えられた倣い凹部の内面に連通する吸引装置を吸引作動させることによって、該担持シートを該倣い凹部内面に倣い密着させて貯留溝を生成する。ここで貯留溝は、転着工程においてマーキング治具の転写面にマーキング塗料を付着させるためのマーキング塗料を貯留するものであるから、マーキング治具の転写面には適正な位相マークを形成するために必要な量のマーキング塗料を付着できる大きさが必要であり、また、転写面の形状に合わせて、貯留溝の深さや形状を適切にする必要がある。例えば、転写面を半球形状とすると、貯留溝が転写面の形状より一回り大きな類似形状の半球形状を成すように、塗料転写台表面の凹部内面形状を構成し、適切な量のマーキング塗料を転写面に付着させるようにしても良い。
【0010】
このような貯留溝には、後述する供給工程においてマーキング塗料が供給されるから、該マーキング塗料が適正に供給され得るように貯留溝を形成しておくことが必要となるため、倣い凹部に担持シートを吸引装置の吸引作動により倣い密着させるようにして貯留溝を形成する。このような吸引装置による吸引作動としては、例えば、倣い凹部内面に吸引装置に連通した吸引孔等を設け、該吸引装置は、担持シートが裂けること無く、倣い凹部内面に倣い密着する適度な吸引力によって吸引作動を実行するようにして貯留溝を形成しても良い。また、このような倣い凹部を塗料転写台の表面に複数個存在させるようにしても良く、これによって、該複数の倣い凹部において同時に貯留溝を生成させるようにすることもできるから、複数個の倣い凹部に対応する数の塗料色数を一度に用いたり、又は、複数の自動車用ホイールに対して、同時系列で位相マークを形成することもできるという利点を生じさせることができ得る。
【0011】
次に上記の貯留溝にマーキング塗料を供給する供給工程としては、一回の供給によるマーキング塗料が全てマーキング治具の転写面に付着して自動車用ホイールにマーキングされることが理想的である。そのため、貯留溝にマーキング治具の転写面を挿入させた際に、転写面全てにマーキング塗料が付着でき得る塗料量を貯留溝に供給することが望ましい。実際には、マーキング治具の転写面の大きさに対する貯留溝の大きさの適正化や、マーキング塗料の粘度の適正化等を行い、少なくとも位相ポイントの表示に必要な量のマーキング塗料を一回分供給するようにする。このようなマーキング塗料を貯留溝に供給する方法としては、例えば、マーキング塗料の貯蔵タンク等から吐出バルブ等を通して供給する方法を用いても良いし、又は、マーキング塗料の貯蔵タンクから、スポイト等で一旦吸引して、貯留溝に供給する方法を用いることもでき得る。
【0012】
次に上述の転着工程としては、自動車用ホイールに位相マークを形成した後に移動してきたマーキング治具が、供給工程においてマーキング塗料が供給された貯留溝に、転写面を挿入させることによりマーキング塗料を転着させる。
ここで、位相ポイントの表示が十分行い得るようにするため、転写面の全域にマーキング塗料が付着するようにすることが望ましい。
【0013】
次に上述の更新工程としては、転着工程によりマーキング塗料を転写面に付着したマーキング治具が転写面を貯留溝より離脱させた後、貯留溝を生成保持していた吸引装置の吸引作動を停止し、担持シートの新しい部分が塗料転写台上に配されるように、該担持シートを所定量だけ移動させて、再び貯留溝生成工程に移行していくものである。この場合に、貯留溝跡に貯留溝に残留するマーキング塗料も一緒に移動することとなる。
【0014】
上記のような担持シートの移動方法としては、予め担持シートが巻回され、ロール軸に支持しているシートロール体から、該担持シートが該シートロール内で切れることなく、塗料転写台上を通過するように引出して、更新工程における所定のタイミングで所定量だけ移動するように間欠走行させることが提案される(請求項2の手段)。該担持シートは、シートロール体から塗料転写台上に引き出して使用されるものであるから、該担持シートが切れることなく移動させることが望ましい。また、担持シートの移動量としては、少なくとも転着工程で使用済みの貯留溝跡が、次の貯留溝生成工程で生成される新規の貯留溝と重ならないだけの距離は必要である。このような担持シートを移動させる送り機構としては、例えば、該担持シートを上下よりローラーで挟み、該ローラーを回転させることによって担持シートを移動させる構成としても良いし、又は、別のロール軸材に該担持シートを巻き付けていくことにより担持シートが移動する構成とすることもできる。
【0015】
このような担持シートとしては、ビニールシートが提案される(請求項3の手段)。担持シートは、吸引による凹部への密着に対応するだけの伸縮性と、塗料転写台表面に備えられた凹部内面への倣い性とに優れ、また、本発明にかかるマーキング塗料の供給方法の各工程において、裂傷することが無いだけの強さを有し、さらには、コストが比較的安価なものであることが望ましい。このようなものとして、ビニールシートが好ましく用いられる。また、ビニールシートの代用として、例えば、ポリエチレン製のフィルム等を用いることも考えられ得る。
【0016】
上述した貯留溝生成工程、供給工程、転着工程、更新工程の四工程が、それぞれ関係しあって順次繰り返し作動していくことによって、自動車用ホイールの位相ポイントに適切な位相マークを形成するためのマーキング塗料の供給が行われることとなる。これら四工程が効率良く進行するために、例えば、転着工程でマーキング塗料を付着した転写面を有するマーキング治具が、所定の自動車用ホイールに位相マークを形成した後、再びマーキング塗料を付着させる転着工程に至るまでに、更新工程と貯留溝生成工程と供給工程が終了するように、各工程の作業時間を設定することができる。
【0017】
また、自動車用ホイールに位相マークを形成した後、マーキング治具が次の転着工程に移行する前に、マーキング治具の転写面を洗浄する工程を設けるようにしても良く、これによって、位相マークを形成した後に転写面に残留しているマーキング塗料を除去でき得るため、次の位相マークの形成時には新たな塗料のみを使用できるという利点が生じる。このような洗浄としては、溶剤による洗浄や、超音波による洗浄等を使用することができる。
【0018】
一方、貯留溝に供給するマーキング塗料を蓄えられている供給元において、マーキング塗料が経時変化によって粘度増加することが無いように、遮蔽性塗料タンク等を供給元とし、マーキング塗料を貯留溝に供給することも提案される(請求項4の手段)。このように、マーキング塗料の供給元に遮蔽性塗料タンクを用いることにより、マーキング塗料が直接外気に触れることを防止できるため、マーキング塗料の揮発成分の気化を防ぐことができる。また、該遮蔽性塗料タンク内のマーキング塗料の粘度を適正に保つため、例えば、遮蔽性塗料タンクに循環ポンプを配設したり、一定の温度を維持するように熱を加えるような設備を配する等することもできる。
【0019】
本発明にかかるマーキング塗料の供給方法によって、自動車用ホイールに位相マークを形成するためのマーキング塗料を常に適正な粘度状態に保つことができるから、マーキング不良による不具合の発生を低減することができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1と図2は、本発明にかかるマーキング塗料の供給方法を用いたマーキング塗料供給装置の一具体例である。
【0021】
図1はマーキング塗料供給装置1の上面図であり、マーキング塗料供給装置1は、吸引装置(図示せず)に連通する吸引孔4を有する倣い凹部3を表面に備えた塗料転写台2と、倣い凹部3の内面に倣い密着される担持シート5が巻回され、ロール軸に遊体支持されたシートロール体6と、担持シート5をシートロール体6より引出し、塗料転写台2上を間欠走行させる送りローラー8と、送りローラ8を駆動させる担持シート送りモーター9と、塗料転写台2上を移動する担持シート5に張力をかけるテンションローラー7とを備えるものである。また、マーキング塗料供給装置1には、マーキング治具11が位相マークを形成した後、再び転着工程に移行する前に転写面17を洗浄するための超音波洗浄装置10も設置されている。このマーキング治具11は、マーキング塗料供給装置1と、自動車用ホイールの位相ポイントを検知して位相マークの形成を実行する装置との間を移動して、マーキング塗料供給装置1により転写面17に付着させたマーキング塗料を所定の自動車用ホイールに位相マークを形成するものである。
【0022】
図2は図1のA−A’部断面図であり、マーキング塗料供給装置1には、塗料転写台2上の倣い凹部3の内面に倣い密着されて生成された貯留溝12にマーキング塗料を供給する塗料吐出バルブ13を備えた遮蔽性塗料タンク14が配設されており、マーキング塗料は遮蔽性塗料タンク14から塗料吐出バルブ13により、吐出ノズル15を介して貯留溝に供給される。この遮蔽性塗料タンク14は、外気と遮蔽性塗料タンク14内のマーキング塗料を遮断するものである。また、この遮蔽性塗料タンク14には循環ポンプ18が接続され、循環ポンプ18によってマーキング塗料の粘度を適正に保つようにしている。さらには、循環ポンプ18を、マーキング塗料の貯蔵タンク(図示せず)と接続し、遮蔽性塗料タンク14が常時所定量を保管維持できるように、適宜貯蔵タンクよりマーキング塗料を供給できうる設備を配するようにしても良い。
【0023】
次に、上記マーキング塗料供給装置1の作動を図3乃至図7に従って説明する。
まず、マーキング塗料を貯留するための貯留溝12を生成する貯留溝生成工程を図3に従って説明する。塗料転写台2上を送りローラー8により所定量だけ移動した後静止した担持シート5が、塗料転写台2の表面に形成された半球状の倣い凹部3に連通する吸引装置(図示省略)が吸引作動(矢印で示す)することによって、凹部3に設けられた吸引孔4から吸引されて、凹部3の各内面に倣い接触し、貯留溝12が生成される。この貯留溝12の生成時に、過度の張力が担持シート5にかかり、担持シート5が破れることがないよう、適正な張力がかかるようにテンションローラ7を調整する。
【0024】
次にマーキング塗料を上記貯留溝生成工程で生成した貯留溝12に供給する供給工程を図4に従って説明する。貯留溝12が生成されると、マーキング塗料を適正な粘度で保管している遮蔽性塗料タンク14より、塗料吐出バルブ13が所定量のマーキング塗料を貯留溝12に吐出することによって、マーキング塗料が貯留溝12に供給される。ここで塗料吐出バルブ13はマーキング塗料を吐出する際に貯留溝12からマーキング塗料が漏れることがないように、貯留溝12近傍まで延びる吐出ノズル15を介してマーキング塗料を吐出するようにしても良い。なお、本実施例に示す貯留溝12は三箇所成形されるものとしたため、各貯留溝12に対応するように三セットの遮蔽性塗料タンク14と塗料吐出バルブ13を配設しても良いし、同一の塗料を使用するのであれば、一つの遮蔽性塗料タンクから、三つの塗料吐出バルブ13を介してマーキング塗料をそれぞれの貯留溝12に供給するようにしても良い。
【0025】
次に貯留溝12に貯留されたマーキング塗料をマーキング治具11の転写面17に付着させる転着工程を図5に従って説明する。自動車用ホイールに位相マークを形成したマーキング治具11が、転写面17を超音波洗浄装置10にて洗浄し、マーキング塗料供給装置1に移動して来る。上記の供給工程によりマーキング塗料が貯留している貯留溝12の上域にマーキング治具11が移動し、マーキング治具11の転写面17が貯留溝12に向かって下降して転写面17を貯留溝12に挿入し、貯留しているマーキング塗料を付着させる。このとき、転写面17に適量のマーキング塗料が付着するように、マーキング塗料の種類や粘度によって適切に設定された所定の圧力によって貯留溝12に転写面17が押しつけられるようにしても良い。本実施例では図5で表示していない、他の貯留溝12に対しても同様な転着工程が同時系列で実行されることとなる。
【0026】
次に図6に従って、貯留溝12を構成する担持シート5の更新工程を説明する。上記転着工程により所定量のマーキング塗料を付着した転写面17が上昇し、マーキング治具11は所定の自動車用ホイールに位相マークを形成するために移動する。同期して吸引装置の吸引作動を停止し、送りローラー8を駆動させて上記貯留溝12跡である貯留部16が塗料転写台2から離れ、担持シート5の新規な部分が塗料転写台2上に配されるように担持シート5を所定量だけ移動させる。このとき、テンションローラー7によって適切な張力を担持シート5に負荷することにより、担持シート5の新規な部分が塗料転写台2上の適正な位置に配置されるようにする。この更新工程終了後、再び貯留溝生成工程に移行する。
【0027】
上述の貯留溝生成工程、供給工程、転着工程、更新工程の四つの工程がそれぞれ関連して作動するようにして、全体としてマーキング塗料の供給がスムーズかつ迅速に実行されることが効率的である。例えば更新工程において、マーキング塗料を転写面17に付着したマーキング治具11が、所定の自動車用ホイールに位相マークを形成した後、転写面17を超音波洗浄装置10で洗浄し、再びマーキング塗料を付着させるために転着工程に移行するタイミングに合わせて、上記の更新工程と貯留溝生成工程と供給工程が進行して新しい貯留溝12にマーキング塗料が供給されているようにして、位相ポイントのマーキングに係る時間を効率的に用いるようにすることができる。
【0028】
一方、転着工程において、マーキング治具11の転写面17に付着せずに残ったマーキング塗料は、図7に示すように、更新工程による担持シート5の移動に伴って移動する。このような使用済みのマーキング塗料が付着している貯留部16を有する部分の担持シート5は、廃棄するか、又は、洗浄して再利用することもでき得る。ここで担持シート5に残っているマーキング塗料がマーキング塗料供給装置1に接触しないように、上側の送りローラー8を円矩形にする等することも提案される。
【0029】
かかる本発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施しうるものである。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、自動車用ホイールの位相マークを形成するマーキング塗料の供給方法として、塗料転写台上に設けた倣い凹部に担持シートを密着させることにより貯留溝を設け、該貯留溝にマーキング塗料を供給した後、マーキング治具の転写面を貯留溝に挿入させてマーキング塗料を付着させ、その後担持シートを所定量だけ移動させて、再び新たな貯留溝を形成する一連の工程を繰り返し進行するようにしたから、位相マークを形成するマーキング治具の転写面に付着させるマーキング塗料が常に新しく供給されたマーキング塗料となるため、マーキング塗料の経時変化等による粘度増加が起こらず、適切なマーキング塗料を安定供給できることとなり、マーキング不良率を減少することができ得る。
【0031】
従来方法の装置ではマーキング塗料の粘度増加に伴うマーキング不良のため、作業員によるマーキング塗料の希釈等の工程を必要としたのに対し、本発明に係る方法の装置では常に適正な粘度のマーキング塗料が供給されるから、マーキング不良による不具合が解消されるため、自動車用ホイールの位相ポイントのマーキング装置を省人化ができ、製造コストの低減が期待でき得る。
【0032】
本発明にかかるマーキング塗料を供給する貯留溝には、長尺のシートを巻回した巻きロールから間欠的に移動する担持シートを用いることより、貯留溝の生成に伴うシートの供給作業が合理化でき、また、マーキング治具の転写面に付着せずに残ったマーキング塗料を有する担持シート部分も自動的に処理されるため、人件費の削減に繋がる。また、マーキング塗料を供給するに好適な貯留溝を生成するために、伸縮性に優れる担持シートとして、比較的安価なビニールシートを使用することにより、製造に係るコストを抑制することができ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるマーキング塗料の供給方法によるマーキング塗料供給装置の具体例の上面図である。
【図2】図1のA−A’部断面図である。
【図3】本発明にかかる貯留溝生成工程の具体例における進行図である。
【図4】本発明にかかる塗料供給工程の具体例における進行図である。
【図5】本発明にかかる塗料転着工程の具体例における進行図である。
【図6】本発明にかかる担持シート更新工程の具体例における進行図である。
【図7】本発明にかかる更新工程による担持シートの移動を表す具体例である。
【符号の説明】
2 塗料転写台
3 倣い凹部
5 担持シート
6 シートロール体
8 送りローラー
11 マーキング治具
12 貯留溝
14 遮蔽性タンク
17 転写面
Claims (4)
- 自動車用ホイールの所定の箇所に転写面に付着されたマーキング塗料を転着して、位相マークを形成するマーキング治具の、その転写面へのマーキング塗料の供給方法において、
吸引装置に連通する倣い凹部が表面に形成された塗料転写台と、該塗料転写台上を間欠走行する担持シートとを備え、
吸引装置の吸引作用により倣い凹部内面に担持シートを倣い密着させる貯留溝生成工程と、
該貯留溝にマーキング塗料を所定量供給する供給工程と、
マーキング治具を貯留溝内に挿入して、その転写面にマーキング塗料を付着させる転着工程と、
さらに該マーキング治具が、その転写面を自動車用ホイールの所定の箇所に接触させるために移動した後、吸引装置の吸引作用を解除して、担持シートを所定量移動させる更新工程とを順次実行することを特徴とする自動車用ホイールのマーキング塗料の供給方法。 - 担持シートをロール状に巻回してなるシートロール体をロール軸に支持し、該シートロール体から担持シートを引き出して、塗料転写台上で間欠走行させることによって、更新工程が実行されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ホイールのマーキング塗料の供給方法。
- 塗料転写台上を間欠走行する担持シートがビニールシートである請求項1または請求項2に記載の自動車用ホイールのマーキング塗料の供給方法。
- 貯留溝にマーキング塗料を所定量供給する供給工程にあって、遮蔽性塗料タンクから所定粘度のマーキング塗料を供給するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の自動車用ホイールのマーキング塗料の供給方法。
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