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JP4631282B2 - スイッチ回路およびそれを用いた点火装置 - Google Patents
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Description

本発明は、パワー素子からなるメインセルと共に電流検出セルが備えられたスイッチ回路およびそれを用いた点火装置に関するものである。
従来、IGBTやMOSFET等のパワー素子からなるメインセルに流れる電流量を検出するために、電流検出素子からなる電流検出セルをメインセルと共に形成した半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この半導体装置では、複数のトランジスタセルを有するパワー素子の一部のトランジスタセルの陰極を独立させ、電流検出端子として用いることで電流検出セルを形成している。
この構造では、電流はメインセルの陰極と電流検出セルにおける電流検出端子に分流され、その電流比は、各々の電極に接続されたトランジスタセルの面積比で決定されたものとなる。このため、大きな許容電力を有するシャント抵抗を用いなくても、電流検出端子に流れる微小電流をモニタすることで、メインセルに流れる大電流の値を推定することができる。
特開昭60−94772号公報
上記半導体装置は、メインセルへの通電によるパワー素子のオンオフによって負荷を駆動するために用いられる。このような負荷駆動に上記半導体装置を適用するに際し、外部サージが生じる事がある。図9は、外部サージが発生した場合の電流経路を示したものである。
図9に示されるように、外部サージが発生した場合、負荷100側から電流検出セルのIGBT101のコレクタ−エミッタ間を通る経路Aと、GND端子102側からメインセルのIGBT103のエミッタ−ゲート間および電流検出セルのIGBT101のゲート−エミッタ間を通る経路Bのいずれかをサージ電流が流れる。このようなサージ電流が流れると、電流検出セルのIGBT101が破壊され易いということが確認された。
例えば、経路Bの場合を考えると、サージ電流が発生した場合に、メインセルのIGBT103のエミッタ−ゲート間に形成される容量と電流検出セルのゲート−エミッタ間に形成される容量を通じてサージ電流が流れることになる。この場合、電流検出セルのIGBT101の電流検出用端子となるエミッタ電極の面積がメインセルのIGBT103の陰極となるエミッタ電極の面積より小さいため、小さな容量に大きなサージ電流が流れることになり、破壊されてしまうのである。
本発明は、上記点に鑑みて、電流検出セルとパワー素子からなるメインセルとが共に備えられる半導体装置において、外部サージによって電流検出セルが破壊されることを防止することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1または第2導電型の半導体基板(1)に、パワー素子からなるメインセルとパワー素子と同じ構成の素子からなる電流検出セルとを形成してなる半導体装置であって、メインセルにおけるパワー素子および電流検出セルの素子は、共に、ゲート電極(6)、エミッタ電極(8a、8b)およびコレクタ電極(9)を備えており、コレクタ電極(9)が共通化されていると共に、エミッタ電極(8a、8b)が分離された構成とされており、電流検出セルの素子におけるエミッタ電極(8b)にはサージ保護用抵抗(11)とサージ保護用インダクタンス(30)の少なくとも一方が接続されており、かつ、電流検出セルの素子におけるエミッタ電極(8b)に対してサージ保護用抵抗(11)とサージ保護用インダクタンス(30)の少なくとも一方を介して接続される第1端子(17)と、メインセルの素子におけるエミッタ電極(8a)に対して接続される第2端子(16)と、電流検出セルの素子におけるエミッタ電極(8b)およびサージ保護用抵抗(11)の間と第2端子(16)との間に接続された電流検出用抵抗(10)と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、例えばサージ電流が電流検出セル側の素子を流れようとしても、その電流がサージ保護用抵抗(11)やサージ保護用インダクタンス(30)によって制限され、電流量があまり大きな値にならない。このため、外部サージによるサージ電流が流れても、電流検出セルの素子が破壊されることを防止することが可能となる。
請求項2に記載の発明では、エミッタ電極(8b)に接続されたサージ保護用抵抗(11)とサージ保護用インダクタンス(30)の少なくとも一方は、半導体基板(1)の外部に備えられていることを特徴としている。このように、サージ保護用抵抗(11)やサージ保護用インダクタンス(30)を半導体基板(1)の外部に備えた構成とすることもできる。
請求項1または2に記載のスイッチ回路は、例えば、請求項に示されるように、スイッチ回路におけるメインセルのパワー素子および電流検出セルの素子のゲート電極(6)に印加される電圧を制御する駆動回路(20)と、電流検出セルにおけるエミッタ−コレクタ間に流れる電流を検出する電流検出回路(21)とを備え、スイッチ回路におけるメインセルのパワー素子により、点火コイル(26)への通電を制御し、点火プラグ(27)の放電を制御するように構成された点火装置に適用可能である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態が適用された半導体装置Sの断面構成を示す図、図2は、図1に示す半導体装置Sの等価回路図である。本実施形態は、半導体装置Sによってスイッチ回路が構成されている例を示している。以下、これら図1および図2に基づき、本実施形態における半導体装置Sの構成について説明する。
図1に示される領域Iは、パワー素子としてIGBT12が形成されたメインセルの終端部を示した領域であり、領域IIは、電流検出素子としてパワー素子と同様の構成のIG
BT13が形成された電流検出セルの終端部を示した領域である。
メインセルにおけるIGBT12は、図1に示されるように、P+型基板1の上にN-型ドリフト層2が形成され、N型ドリフト層2の表層部にP型ボディ層3が形成されていると共に、P型ボディ層3の表層部にN+型エミッタ層4が形成されている。また、N+型エミッタ層4およびN型ドリフト層2との間に位置するP型ボディ層3の表層部をチャネル領域とし、その表面にはゲート酸化膜5を介してゲート電極6が形成されている。さらに、ゲート電極6を覆うように層間絶縁膜7が形成されていると共に、層間絶縁膜7を覆うようにエミッタ電極8aが形成され、層間絶縁膜7に形成されたコンタクトホール7aを通じて、エミッタ電極8aがN+型エミッタ層4およびP型ボディ層3に電気的に接続されている。そして、P+型基板1の裏面側にコレクタ電極9が形成された構成となっている。
一方、電流検出セルにおける電流検出素子もIGBT13によって構成され、メインセルにおけるIGBT12と同様の構成とされている。この電流検出素子を構成するIGBT13は、メインセルのIGBT12と同じ工程中に形成されるもので、メインセルのIGBT12におけるエミッタ電極8aから電気的に切り離された電流検出用エミッタ電極8bを備え、層間絶縁膜7に形成されたコンタクトホール7bを通じてN+型エミッタ層4およびP型ボディ層3に電気的に接続された構成となっている。
そして、P+型基板1の裏面側に、メインセルおよび電流検出セル共通のコレクタ電極9が形成された構成となっている。
また、メインセルと電流検出セルの間において、層間絶縁膜7の上には多結晶シリコンによって構成された電流検出用抵抗10が形成されている。この電流検出用抵抗10は、メインセルのエミッタ電極8aと電流検出セルのエミッタ電極8bとの間に電気的に接続された構成となっている。
さらに、メインセルに隣接するように、層間絶縁膜7の上にも、多結晶シリコンによって構成されたサージ保護用抵抗11が備えられていると共に、このサージ保護用抵抗11と電気的に接続された電極(端子)17が備えられている。サージ保護用抵抗11は、100〜5kΩ、好ましくは200〜1kΩ程度の抵抗値に設定されたもので、例えば500Ωに設定されている。端子17は、例えば半導体装置Sの外部に備えられる電流検出回路に接続される端子として用いられるものであり、サージ保護用抵抗11を通じて電流検出セルに流れる電流を電流検出回路に伝えるものである。
このように構成される半導体装置Sは、図2の等価回路で表される。すなわち、メインセルを構成するIGBT12と電流検出セルを構成するIGBT13とは同じコレクタ電極9で共通化され、負荷14に接続される端子15に接続された状態となっている。また、IGBT12のエミッタ電極8aはGND端子16に接続され、IGBT13のエミッタ電極8bはサージ保護用抵抗11を介して端子18に接続された状態となっている。さらに、IGBT12およびIGBT13の各エミッタ電極8a、8bの間に電流検出抵抗10が備えられた状態となっている。そして、IGBT12およびIGBT13の各ゲート電極6が共にゲート制御端子18に接続され、ゲート制御端子17を通じて入力される印加電圧に基づいてIGBT12およびIGBT13を共にオンオフ駆動できるような構成となっている。
続いて、このように構成された半導体装置Sの作動について説明する。
このような半導体装置Sでは、ゲート制御端子18から入力されるゲート制御電圧に基づいてメインセルのIGBT12がオンさせられると、それに伴って電流検出セルにおけるIGBT13がオンさせられる。このとき、メインセルのIGBT12と電流検出セルのIGBT13とが同じ構成とされていることから、電流検出セルのIGBT13にはメインセルのIGBT12に流れる電流量に比例した電流が流れる。このため、電流検出セルにおけるIGBT13に流れる電流を検出することで、メインセルに流れる電流を測定することが可能となる。
具体的には、IGBT13のエミッタ電極8bの電位が電流検出抵抗10での電圧ドロップ分によって決定される。このため、その電位と端子17の電位との間の電位差とサージ保護用抵抗11の抵抗値とによってサージ保護用抵抗11に流れる電流値が決定する。この電流値に基づいて、メインセルに流れる電流を測定することが可能となる。なお、サージ保護用抵抗11の抵抗値が上述したように高抵抗となっていることから、上記電流値が小さくなるが、電流検出を行う回路側が高インピーダンスに対応できるようにすれば良い。
次に、本実施形態の半導体装置Sにおいて外部サージが発生した場合について説明する。図3は、外部サージが発生した場合におけるサージ電流の流れを示したものである。
この図中の破線矢印に示されるように、端子15を通じて負荷14側から電流検出セルのIGBT13のコレクタ−エミッタ間を通る経路Aと、GND端子16側からメインセルのIGBT12のエミッタ−ゲート間および電流検出セルのIGBT13のゲート−エミッタ間を通る経路Bのいずれかをサージ電流が流れる。
このとき、いずれのサージ電流に関しても、サージ保護用抵抗11を通じて流れることになり、サージ保護用抵抗11の抵抗値に応じてサージ電流の電流量が制限されることになる。そして、本実施形態では、このサージ保護用抵抗11が上記した抵抗値(例えば500Ω)という大きな値とされていることから、サージ電流の電流量が絞られて小さくなる。このため、例えばサージ電流が経路Bを通じて流れたとしても、その電流量があまり大きな値ではないため、電流検出セルのIGBT13のエミッタ電極8bの面積がメインセルのIGBT12のエミッタ電極8aと比べて小さくても、サージ電流によって破壊されないようにすることが可能となる。
このように、本実施形態の構成とすることにより、外部サージによるサージ電流が流れても、電流検出セルのIGBT13が破壊されることを防止することが可能となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。図4に、本実施形態における半導体装置Sの回路構成を示す。本実施形態も、半導体装置Sによってスイッチ回路を構成している例について示している。以下、図4に基づいて本実施形態の半導体装置Sについて説明するが、半導体装置Sを構成する主な要素は第1実施形態と同様であるため、異なる部分についてのみ説明し、同様の部分に関しては図1と同様の符号を付して説明を省略する。
本実施形態では、第1実施形態に示したサージ保護用抵抗18(図2参照)の代わりに、図4に示されるように、電流検出セルにおけるIGBT13のゲート電極6とゲート制御端子18との間にサージ保護用抵抗19を設けた構成となっている。このサージ保護用抵抗19の抵抗値は、100〜5kΩ、好ましくは200〜1kΩ程度の抵抗値に設定されたもので、例えば500Ωに設定されている。その他の構成については、第1実施形態と同様である。
このような構成の半導体装置Sでは、GND端子16側からメインセルのIGBT12のエミッタ−ゲート間および電流検出セルのIGBT13のゲート−エミッタ間をサージ電流が流れる場合(第1実施形態で示した図3の経路B)、その経路中にサージ保護用抵抗19が存在することになる。
このため、この経路を通じてサージ電流が流れたとしても、サージ保護用抵抗19が上記した抵抗値(例えば500Ω)という大きな値とされていることから、サージ電流の電流量が絞られて小さくなる。したがって、電流検出セルのIGBT13のエミッタ電極8bの面積がメインセルのIGBT12のエミッタ電極8aと比べて小さくても、サージ電流によって破壊されないようにすることが可能となる。
このように、本実施形態の構成とすることにより、外部サージによるサージ電流が流れても、電流検出セルのIGBT13が破壊されることを防止することが可能となる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態に示した半導体装置Sを制御素子とを組み合わせてアクチュエータを駆動する回路構成について説明する。図5は、アクチュエータを駆動するスイッチ回路に第1実施形態の半導体装置Sを適用した場合を示したものである。以下、図5に基づいて本実施形態の回路構成について説明するが、半導体装置Sに関しては第1実施形態と同様であるため、図2と同様の符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態のスイッチ回路には、第1実施形態で示した半導体装置Sに加えて、図示しないECUなどから出力される制御信号を受け取る駆動回路20および電流検出回路21を備えた制御IC22が備えられている。そして、これら制御IC22と半導体装置Sとがボンディングワイヤ22a、22bによって電気的に接続されている。
制御IC22では、電源に接続される端子が備えられていると共に、駆動回路20が半導体装置Sにおけるメインセルおよび電流検出セルのIGBT12、13のゲート制御端子18に接続され、電流検出回路21が端子17を通じてサージ保護用抵抗11および電流検出セルにおけるIGBT13のエミッタ端子8bに接続された構成となっている。そして、半導体装置Sでは、メインセルにおけるIGBT12のコレクタ端子9に接続される端子15に、制御IC22によって駆動されるアクチュエータ30が接続された構成となっている。
駆動回路20では、電源からの電圧印加に基づき、IGBT12、13をオンオフ制御するための制御信号、すなわちハイレベルとローレベルの電圧が出力されるようになっている。
電流検出回路21は、例えば、IGBT13に直列接続される抵抗と、その抵抗の両端の電位を反転入力端子および非反転入力端子の入力電位とするオペアンプとから構成されている。そして、オペアンプの出力が駆動回路20に入力されるように構成されている。
このような構成によれば、動回路20からの制御信号に基づいてIGBT12、13がオン、オフされると、点火コイル26の一次巻線26aに電流が遮断される。この遮断時に、二次巻線26b側に高電圧が発生し、その高電圧により点火プラグ27に放電が生じるようになっている。
このとき、IGBT12のエミッタ−コレクタ間に流れる電流に比例した電流が電流検出セルのIGBT13のエミッタ−コレクタ間に流れ、電流検出回路21に流される。そして、電流検出回路21により、その電流量が検出される。例えば、電流検出回路21が上述のように抵抗とオペアンプで構成される場合、抵抗の両端電位が電流検出セルのIGBT13に流れる電流に応じて変化することから、それらの電位差がオペアンプを介して駆動回路20にフィードバックされる。これにより、駆動回路20によるメインセルのIGBT12のオンオフがフィードバック制御されるようになっている。
以上のように、第1実施形態で示した半導体装置Sを本実施形態の回路構成に用いることが可能である。そして、このような回路構成においては、外部サージが発生すると、第1実施形態で示した経路A、Bを通じるサージ電流が流れる。しかしながら、第1実施形態で示したように、半導体装置Sにサージ保護用抵抗11が備えられていることから、サージ電流の電流量が小さくなる。このため、半導体装置Sに備えられる電流検出セルのIGBT13が破壊されることを防止することができると共に、大きなサージ電流が電流検出回路21に流れることも防止することができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に示した半導体装置Sを制御素子と組み合わせて回路構成の具体例として、上記各実施形態の半導体装置Sを車両用の点火装置IGに適用した場合について説明する。図6は、本実施形態における点火装置IGの回路構成を示したものである。以下、図6に基づいて本実施形態の点火装置IGについて説明するが、点火装置IGの基本構成に関しては第3実施形態と同様であるため、図5と同様の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、点火装置IGには、図示しないエンジンECUなどから出力される点火信号を受け取る駆動回路20および電流検出回路21を備えた制御IC22と、第1実施形態で示した半導体装置Sが備えられた構成となっている。この点火装置IGには、電源となるバッテリ25が接続されていると共に、半導体装置Sにおける端子15に点火コイル26の一次巻線26aが接続された構成となっている。
このような構成によれば、駆動回路20からの制御信号に基づいてIGBT12、13がオンされると、点火コイル26の一次巻線26aに電流が流される。これにより、二次巻線26b側に高電圧が発生し、その高電圧により点火プラグ27に放電が生じるようになっている。
このとき、IGBT12のエミッタ−コレクタ間に流れる電流に比例した電流が電流検出セルのIGBT13のエミッタ−コレクタ間に流れ、サージ保護用抵抗11を通じて電流検出回路21に流される。そして、電流検出回路21により、その電流量が検出される。例えば、電流検出回路21が上述のように抵抗とオペアンプで構成される場合、抵抗の両端電位が電流検出セルのIGBT13に流れる電流に応じて変化することから、それらの電位差がオペアンプを介して駆動回路20にフィードバックされる。これにより、駆動回路20によるメインセルのIGBT12のオンオフがフィードバック制御されるようになっている。
以上のように、第1実施形態で示した半導体装置Sを本実施形態のような点火装置IGに用いる場合、点火装置IGによって点火コイル26を通じて点火プラグ27の点火制御を行っていることから、外部サージが発生する頻度が高くなる。このような場合に対しても、第1実施形態で示した経路A、Bを通じるサージ電流が流れることになるが、半導体装置Sにサージ保護用抵抗11が備えられていることから、サージ電流の電流量が小さくなる。このため、半導体装置Sに備えられる電流検出セルのIGBT13が破壊されることを防止することができると共に、大きなサージ電流が電流検出回路21に流れることも防止することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、スイッチ回路を半導体装置Sのみによって構成し、その半導体装置S内に形成したサージ保護用抵抗11、19によってサージ電流を絞るようにしている。しかしながら、半導体装置Sの外部にサージ保護用抵抗11、19を備えるようにしても良い。
また、サージ保護用抵抗11、19の代わりに、もしくはサージ保護用抵抗11、19と併用して、サージ保護用インダクタンスを備えるようにすることも可能である。図7、図8に、第1、第2実施形態に示した回路構成におけるサージ保護用抵抗11、19の代わりにサージ保護用インダクタンス30、31を設けた例を示す。このように、上記第1、第2実施形態においてサージ保護用抵抗11、19をサージ保護用インダクタンス30、31に置き換えたり、それらを併用したりすることが可能である。
また、サージ保護用インダクタンス30を半導体装置Sの外部に備えるようにしても良い。例えば、図7に示されるように、第1実施形態の構成に対してサージ保護インダクタンス30が適用される場合には、半導体装置Sにおける電流検出セルのエミッタ電極8bに繋がる端子17に直接接続された構成とすることができる。さらに、第2実施形態の構成に対してサージ保護インダクタンス31が適用される場合には、例えば、半導体装置Sにおける電流検出セルとメインセルそれぞれのゲート電極6に繋がる端子18を別々の構成とし、電流検出セルのゲート電極6に繋がる端子側にサージ保護用インダクタンスを接続する構成とすることができる。
このようなサージ保護用インダクタンスを備えた場合、例えば、静電気サージが発生したような交流サージ電流に対しても、電位の変化を抑制することが可能となり、交流サージ電流にも有効に対応可能なスイッチ回路とすることができる。
上記第3、第4実施形態では、第1実施形態に示した半導体装置Sをアクチュエータ駆動用の回路または点火装置IGに適用した例を示したが、第2実施形態に示した半導体装置Sを適用することも可能である。
上記実施形態では、IGBTを例に挙げて説明したが、他の半導体装置S、例えば図1における半導体基板としてのP+型基板1の導電型をN型にしたパワーMOSFETに対しても本発明を適用することが可能である。また、上記各実施形態では、第1導電型としてN型、第2導電型としてP型の半導体装置Sを例に挙げて説明したが、これら各導電型が反対となる半導体装置Sであっても本発明を適用することが可能である。
また、上記各実施形態では、メインセルのパワー素子と電流検出セルの素子とが全く同じ断面構成のIGBT12、13で構成されるようにしている。しかしながら、本発明でいう同じ構成とは、同じ素子構造という意味であり、例えば、各セルが構成する素子のチャネル長やチャネル幅が異なるような場合であっても素子構造としては同じであるため、必ずしも全く同じ断面構造である必要はない。
本発明の第1実施形態における半導体装置Sの断面図である。 図1に示す半導体装置Sの等価回路図である。 図2に示す半導体装置Sに外部サージが発生した場合のサージ電流の経路を示した図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置Sの回路構成図である。 本発明の第3実施形態であって、第1実施形態に示した半導体装置Sを制御素子と組み合わせた場合の回路構成を示した図である。 本発明の第4実施形態であって、第1、第2実施形態に示した半導体装置Sを車両用の点火装置に適用した場合の回路構成を示した図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置Sの断面図である。 本発明の他の実施形態における半導体装置Sの断面図である。 従来の半導体装置Sに外部サージが発生した場合のサージ電流の経路を示した図である。
符号の説明
1…P+型基板、2…N型ドリフト層、3…P型ボディ層、4a、4b…N+型エミッタ層、6…ゲート電極、7…層間絶縁膜、7a、7b…コンタクトホール、8a、8b…エミッタ電極、9…コレクタ電極、10…電流検出抵抗、11、19…サージ保護用抵抗、12、13…IGBT。

Claims (3)

  1. 第1または第2導電型の半導体基板(1)に、パワー素子からなるメインセルと前記パワー素子と同じ構成の素子からなる電流検出セルとを形成してなる半導体装置であって、
    前記メインセルにおけるパワー素子および前記電流検出セルの素子は、共に、ゲート電極(6)、エミッタ電極(8a、8b)およびコレクタ電極(9)を備えており、前記コレクタ電極(9)が共通化されていると共に、前記エミッタ電極(8a、8b)が分離された構成とされており、
    前記電流検出セルの素子における前記エミッタ電極(8b)にはサージ保護用抵抗(11)とサージ保護用インダクタンス(30)の少なくとも一方が接続されており、
    かつ、前記電流検出セルの素子における前記エミッタ電極(8b)に対して前記サージ保護用抵抗(11)と前記サージ保護用インダクタンス(30)の少なくとも一方を介して接続される第1端子(17)と、
    前記メインセルの素子における前記エミッタ電極(8a)に対して接続される第2端子(16)と、
    前記電流検出セルの素子における前記エミッタ電極(8b)および前記サージ保護用抵抗(11)の間と前記第2端子(16)との間に接続された電流検出用抵抗(10)と、を備えていることを特徴とするスイッチ回路。
  2. 前記エミッタ電極(8b)に接続された前記サージ保護用抵抗(11)とサージ保護用インダクタンス(30)の少なくとも一方は、前記半導体基板(1)の外部に備えられていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
  3. 請求項1または2に記載のスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路における前記メインセルの前記パワー素子および前記電流検出セルの前記素子のゲート電極(6)に印加される電圧を制御する駆動回路(20)と、
    前記電流検出セルにおけるエミッタ−コレクタ間に流れる電流を検出する電流検出回路(21)とを備え、
    前記スイッチ回路における前記メインセルの前記パワー素子により、点火コイル(26)への通電を制御し、点火プラグ(27)の放電を制御するように構成されていることを特徴とする点火装置。
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