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JP4632582B2 - 外科用操作ハンドル分解構造 - Google Patents
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JP4632582B2 - 外科用操作ハンドル分解構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外科治療において使用される外科用器具などに用いられ、操作者が操作するための外科用操作ハンドルにおける分解構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、内視鏡手術において、腹部に小さな切開を施し、その切開口に体内と体外とのガイドとなる細長いチューブやカニューレなどの医療用具を挿入し、それらを通して外科用器具を挿通させ、この外科用器具によって、例えば、体内の気管、血管、ダクト、それ以外の身体組織にクリップを付与したり、または、切断及び縫合を行ったりすることが行われている。
【0003】
この種の外科用器具は、ディスポーザブルと再利用可能なリユースの2つのタイプがあり、前者のディスポーザブルの場合には、1人の患者に使用した後は、再利用せずに廃棄する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来のディスポーザブルの外科用器具は、金属製部品とプラスチック部品とを分別して廃棄することを前提とした構造ではないために、外科用器具から金属製部品を分別しようとすると、多大な手間と時間を要してしまう問題などがあり、殆ど一体化のまま廃棄されている現状がある。そのため、一体化のまま焼却等の廃棄処理を行うために、その処理コストが嵩むといった問題などがある。
【0005】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みなされたもので、使用後、簡単に分別処理することができる外科用操作ハンドル分解構造を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、請求項1記載の発明は、グリップケース内にプッシュバーが前後方向に移動可能に配設され、グリップケースに移動可能に取り付けられたトリガを操作することによりプッシュバーが前方に移動する外科用操作ハンドルにおいて、
グリップケースの先端開口に筒体が配設され、筒体とプッシュバーとの間に介挿されたリターンスプリングによって、プッシュバーが後方へと付勢され、
前記筒体は、グリップケースの内部に配置される基部と、グリップケースの外部に配置される外部連結部と、基部と外部連結部との間に形成される脆弱部とを備えており、外部連結部を基部に対して捻ることにより、該脆弱部において筒体は破断可能となっており、該破断された筒体から前記リターンスプリングが取り出し可能となっていることを特徴とする。
【0007】
使用後は、筒体の外部連結部を基部に対して捻って、筒体を破断させることにより、通常、金属製であるリターンスプリングをグリップケースから簡単に取り出すことができ、リターンスプリングと他の部品とを分別処理することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の前記基部が、グリップケースに対して回転可能に配設されており、前記基部のグリップケースには、弾性変形可能な弾性片が形成されており、該弾性片は、前記基部に係合可能となることを特徴とする。グリップケースに形成された弾性片をグリップケース内部へと押し込んで、基部と係合させることにより、筒体の基部のグリップケースに対する回転を阻止する。こうして、外部連結部を回転させることにより、外部連結部を基部に対して捻ることができる。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の前記基部の前面側に、前記グリップケースの前記先端開口の外周部に形成された複数のスリットに連通可能となった複数の治具挿入孔が形成されており、該スリット及び治具挿入孔に、治具に形成された突起が挿入可能となっていることを特徴とする。治具の突起を、グリップケースのスリット及び基部の治具挿通穴に差し込んで、治具を基部と係合させることにより、筒体の基部のグリップケースに対する回転を阻止する。こうして、外部連結部を回転させることにより、外部連結部を基部に対して捻ることができる。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のプッシュバーに、その移動方向に沿ってラチェット歯が形成されており、グリップケース内にはラチェット部材が配設されて、該ラチェット部材の頭部中央部がグリップケースに軸着されており、該ラチェット部材の頭部の先端は山形形状をなして、その両斜面にそれぞれプッシュバーのラチェット歯に噛み合うラチェット歯が形成されており、ラチェット部材にはさらにその頭部から反先端方向に伸びる板バネ部が形成されて、該グリップケースには、前記軸着部を中心としたラチェット部材の板バネ部の回動範囲を規制する規制部が形成されていることを特徴とする。
【0011】
このプッシュバーの移動に伴い、プッシュバーのラチェット歯が移動すると、ラチェット部材の頭部が、枢着点を中心として回転して、その頭部先端がプッシュバーの移動方向へと傾き、頭部先端の両斜面の一方に形成されたラチェット歯がプッシュバーのラチェット歯に噛み合う。このとき、板バネ部の回動範囲が規制部によって規制されているために、板バネ部が曲がり、板バネ部によって頭部先端のラチェット歯は、プッシュバーのラチェット歯に噛み合う方向に付勢される。この状態では、ラチェット部材の頭部は、プッシュバーの移動中の方向と反対方向への移動を許容するように逃げることができないために、このようなプッシュバーの反対方向への移動は禁止される。こうして、プッシュバーは、そのラチェット歯がラチェット部材のラチェット歯を完全に通過するまで、移動中の方向にのみ移動する。
【0012】
次に、プッシュバーが前記移動方向と反対方向に移動すると、ラチェット部材の頭部が先と反対方向に回転して、その頭部先端がプッシュバーの移動方向へと傾き、頭部先端の両斜面の他方に形成されたラチェット歯がプッシュバーのラチェット歯に噛み合う。これにより、先と同様の作用によって、ラチェット部材の頭部は、プッシュバーの移動中の方向と反対方向への移動を許容するように逃げることができないために、プッシュバーの反対方向への移動は禁止される。こうして、プッシュバーは、そのラチェット歯がラチェット部材のラチェット歯を完全に通過するまで、移動中の方向にのみ移動する。前記ラチェット部材が板バネ部を備えているために、スプリングを要することなく、ラチェット部材のみで、プッシュバーの移動方向を規制することができる。このラチェット部材は、スプリングを要することがないために、使用後、前記グリップケースの中に収めたままで処分することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。尚、以下の実施形態は本発明を限定するものではない。
【0014】
図1は本発明に係る外科用操作ハンドル構造を使用した外科用器具としてのクリップ付与装置の全体斜視図である。この外科用クリップ付与装置10は、全体として、ハンドル部12と、ハンドル部12から先端側に延びるシャフト部14と、シャフト部14の先端部近傍に配置されるジョー18とを有している。シャフト部14内には、複数のクリップが収容されており、さらに、ハンドル部12の操作に応じて軸方向に移動可能となったプッシュロッドと、プッシュロッドに連結され、ジョー18のジョー要素を近接位置に移動させるためのジョー閉鎖部材と、ジョー18のジョー要素間にクリップを1個ずつ順番に供給するクリップ供給機構とが収容される。
【0015】
図1に示したように、ハンドル部12は、グリップ右ケース121とグリップ左ケース122とを有しており、これらのグリップ右ケース121とグリップ左ケース122とで、グリップケース124を構成して、その内部にケース内部空間を画成している。グリップケース124には、操作者が握るのに適した握り部124aが形成される。図2に示したように、ケース内部空間には、トリガ123が軸着されており、トリガ123のピン貫通孔123aをグリップケース124のケース内部空間に突設されたピン124bが貫通している。トリガ123の下端部は、グリップケース124から突出して、握り部124aに対して接近・離反可能に揺動運動するようになっている。握り部124aを握った操作者は、トリガ123を引く操作によって、クリップをジョー18にセットし、クリップを締付けて、身体組織の所望部位に付与する一連の動作を行うことができる。
【0016】
図2に示したように、トリガ123の上端部は、前記シャフト部14と同一線上に配置されるプッシュバー126に形成された突起126aに係合している。プッシュバー126は、ケース内部空間において、シャフト部14の軸方向に移動可能に配設されており、トリガ123の揺動運動が、プッシュバー126のシャフト部14軸方向の移動に変換される。図3に示したように、プッシュバー126の後端部には、下方に膨出した部分が形成されており、この膨出部分の下面にラチェット歯126bが形成されている。このラチェット歯126bの各歯は、直角二等辺三角形の輪郭をしている。ラチェット歯126bが形成された膨出部分の前側と後側は、逃げ部126c、126dとなっている。プッシュバー126の先端部は軸部126eが伸びており、軸部126eの先端には、プッシュロッドの後端と相対回転可能に連結する受部126fが形成されている。
【0017】
さらに、ケース内部空間には、ラチェット部材128が軸着されている。即ち、ラチェット部材128は、その頭部の中央部にピン貫通孔128aが形成されており、該ピン貫通孔128aをグリップケース124のケース内部空間に突設されたピン124cが貫通している。そして、そのラチェット部材128の頭部の先端は、図4に示したように、山形状に形成されて、その山形の両斜面にそれぞれラチェット歯128b、128cが形成されている。これらのラチェット歯128b、128cは、前記プッシュバー126のラチェット歯126bと噛合い可能となるべく、直角二等辺三角形の輪郭をしている。ラチェット部材128の頭部からは、反先端方向に可撓性を有する薄板状の板バネ部128dが形成されている。ラチェット部材128の板バネ部128dは、グリップケース124のケース内部空間に形成されたゲート(規制部)124d内を通過しており、このゲート124d内に板バネ部128dが存在する範囲で、ラチェット部材128は前記ピン124cを中心として回動可能となっている。ゲート124dは、ラチェット部材128がプッシュバー126に対して垂直となった中立位置にあるときに、板バネ部128dが中間位置を通過するように、ラチェット部材128に対して左右対称に形成される(図2はやや斜めから見た図となっているため非対称に見えている)。
【0018】
グリップケース124の先端開口には、回転コマ(筒体)130が回転可能に配設される。回転コマ130は、図5に示すように、ケース内部空間に配置される基部130aと、回転コマ130の基部130aよりも先端側にあって、グリップケース124の外部に配置されるネジ部(外部連結部)130cと、基部130aとネジ部130cとの間に形成される脆弱部130eとを有している。脆弱部130eは、任意の構成とすることができるが、この実施形態のものは、周方向に複数の開口130gを設けて、他の部分よりも脆弱に構成している。
【0019】
また、基部130aには、外径方向に伸びる複数のリブ130bが形成されており、これらのリブ130bの間に、前記グリップ右ケース121とグリップ左ケース122のケース面にそれぞれ切り起こしにより形成された弾性片121aと、122a(122aのみ図1に示す)とが噛み合うことが可能となっている。
【0020】
さらには、基部130aの前面側には、周方向に離間して、複数の治具挿入孔130fが形成されている。この実施形態では、治具挿入孔130fは、基部130aの全長に渡って形成されている。
【0021】
前記プッシュバー126の軸部126eの外周には、リターンスプリング132が巻回されており、リターンスプリング132の先端は、前記回転コマ130の内部に形成された段部130d(図5(b))に当接している。また、リターンスプリング132の後端は、プッシュバー126の段部126gに当接しており、プッシュバー126は、リターンスプリング132によって、常時後退する方向に付勢されている。また、前記プッシュバー126の受部126f及び軸部126eの先端は、プッシュバー126をリターンスプリング132の付勢力に抗して前進させると、前記回転コマ130を挿通してハンドル部12から突出可能となっている。
【0022】
以上のハンドル部12を構成する部品は、リターンスプリング132が金属製となっているのみであり、残りの部品、グリップ右ケース121、グリップ左ケース122、トリガ123、プッシュバー126、ラチェット部材128、回転コマ130はすべてプラスチック製となっている。好ましくは、これらプラスチック製部品は、すべて同じプラスチック材料から形成されていると、後述のような再利用処理を行う場合に、より有利となる。
【0023】
シャフト部14は、回転ノブ142とガイドパイプ144から構成される。回転コマ130のネジ部130cに、回転ノブ142の内周面に形成されたネジ部142bが螺合される。また、ガイドパイプ144の後端に形成された鍔部144aが、回転コマ130の先端面と、回転ノブ142の内周面に形成された段部142aとの間に挟着される。これで、回転ノブ142、ガイドパイプ144及び回転コマ130は一体的に結合され、操作者が、回転ノブ142を回転することにより、ガイドパイプ144及び回転コマ130が一体に回転し、ガイドパイプ144内に配設される部品も一体に回転する。よって、操作者がクリップを付与する向きを回転させたい場合には、回転ノブ142を回転することにより、適宜調整することができる。
【0024】
プッシュバー126の受部126fは、シャフト部14内を伸びるプッシュロッドに連結される。プッシュロッドには、クリップ供給機構の一部の部品である係止部材が連結されており、該係止部材は、前記ジョー18のジョー要素間にクリップを押し出すクリップキャリーに係止されている。また、プッシュロッドの前端には、ジョー18のジョー要素同士を閉鎖するジョー閉鎖部材が連結されている。クリップ付与の一連の動作は、プッシュロッドが前進すると、プッシュロッドの前進と共にクリップ供給機構が作動し始め、ジョー18の一対のジョー要素の間にクリップを押し込み、さらにプッシュロッドの前進により、係止部材がクリップキャリーからの係止が外れてクリップキャリーが後退し、一方、さらに、ジョー閉鎖部材が前進して一対のジョー要素を接近位置へと移動させるので、クリップが締付けられて、クリップが所望の身体組織に付与され、その後、プッシュロッドが後退すると、係止部材がプッシュロッドと共に後退して、クリップキャリーに再び係止する、という流れで行われる。
【0025】
以上のように構成されるハンドル部12の作用を説明する。操作者が前記握り部124aを握り、トリガ123を引いて握り部124aに接近させると、トリガ123の上端がプッシュバー126の突起126aに係合していることから、プッシュバー126は前進、即ち、シャフト部14の方へと移動する。これにより、ラチェット部材128の先端頭部は、プッシュバー126のラチェット歯126bに当たり、図6に示すように、その先端頭部が前側、即ちシャフト部14側へと押し倒されるようにピン124cを中心として回転する。そして、ラチェット歯128bがプッシュバー126のラチェット歯126bと噛合う。同時に、板バネ部128dはゲート124dの図6中右端にある柱に当たりつつ、図6中、右に凸となるように曲げられる。この板バネ部128dのバネ力によって、ラチェット部材128の先端頭部は、プッシュバー126のラチェット歯126bの方へ押し付けられ、特に図6の右上方へと押し付けられる。プッシュバー126の前進を続けると、ラチェット部材128の先端頭部が、図6の右上方と左下方との間を揺動して、そのラチェット歯128bがラチェット歯126bから適宜逃げながら、ラチェット歯126bに対して相対移動する。トリガ123の揺動運動を停止して、プッシュバー126の前進運動が停止すると、ラチェット部材128の先端頭部が右上方に向けてラチェット歯126bの方へと押圧されて、ラチェット歯128bとラチェット歯126bとの間の噛み合いが確保され、プッシュバー126の停止が保持される。このとき、プッシュバー126には、リターンスプリング132の付勢力によって、プッシュバー126を後退させようとする力が作用するが、ラチェット歯128bとラチェット歯126bとが噛み合っており、ラチェット歯128bは、プッシュバー126の後退を許容する方向に逃げることができないために、プッシュバー126の後退は禁止される。
【0026】
トリガ123をさらに引いて、プッシュバー126がさらに前進すると、図7に示すように、ラチェット部材128のラチェット歯128bとプッシュバー126のラチェット歯126bとの噛み合いがはずれ、ラチェット部材128の先端頭部は、逃げ部126dの所に入る。こうして、プッシュバー126は、ラチェット部材128から解放される。ラチェット部材128は直線に戻る。
【0027】
トリガ123への力を解除すると、リターンスプリング132の付勢力によって、プッシュバー126は後退する。このとき、ラチェット部材128の先端頭部は、プッシュバー126のラチェット歯126bに当たり、図8に示すように、その先端頭部が後側、即ち反シャフト14側へと押し倒されるようにピン124cを中心として回転する。そして、ラチェット歯128cがプッシュバー126のラチェット歯126bと噛合う。同時に板バネ部128dはゲート124dの図8中左端にある柱に当たりつつ、図8中、左に凸となるように曲げられる。この板バネ部128dのバネ力によって、ラチェット部材128の先端頭部は、プッシュバー126のラチェット歯126bの方へ押し付けられ、特に図8の左上方へと押し付けられる。プッシュバー126の後退を続けると、ラチェット部材128の先端頭部が、図8の左上方と右下方との間を揺動して、そのラチェット歯128cがラチェット歯126bから適宜逃げながら、ラチェット歯126bに対して相対移動する。仮に、図8のような途中状態で、再びトリガ123を引いて、プッシュバー126を前進させようとすると、ラチェット歯128cとラチェット歯126bとが噛み合っており、ラチェット歯128cは、プッシュバー126の前進を許容する方向に逃げることができないために、プッシュバー126の前進は禁止される。
【0028】
そして、プッシュバー126がさらに後退すると、図2の状態に戻り、ラチェット部材128のラチェット歯128cとプッシュバー126のラチェット歯126bとの噛み合いがはずれ、ラチェット部材128の先端頭部は、逃げ部126cの所に入る。こうして、プッシュバー126は、ラチェット部材128から解放される。
【0029】
以上のプッシュバー126とラチェット部材128との作用によって、トリガ123の完全な引き動作と完全な解除動作とからなる一サイクルの動作が確実に行われるようにし、中途半端な動作は阻止し、クリップの付与と次のクリップの準備とが確実に行われるようにしている。
【0030】
クリップを使い切ると、処分を行う必要がある。次に、このハンドル部12の処分手順について説明する。まず、シャフト部14の回転ノブ142と、ハンドル部12の回転コマ130との螺合を外して、シャフト部14をハンドル部12から分離する。
【0031】
次に、前記グリップ右ケース121とグリップ左ケース122のケース面にそれぞれ切り起こしにより形成された弾性片121a、122aをケース内方向へ押して、弾性片121a、122aをリブ130bに係合すると、基部130aがグリップケース124に対して回転することができなくなる。この状態で、ネジ部130cをペンチなどを用いて、基部130aに対して捻ると、脆弱部130bにおいて回転コマ130が破断して(図3(c)参照)、ケース内部空間内にあるリターンスプリング132が取り出される(図10)。こうして、唯一の金属製部品であるリターンスプリング132を取り出すことができ、残りは、プラスチック製部品であるため、金属製部品とプラスチック製部品とを分別して処分することができる。
【0032】
また、任意には、図11に示す治具134を用いて回転コマ130の回転を止めることもできる。治具134は、リング状の本体134aと、本体134aから前記治具挿入孔130fに対応して形成された突起134bとが形成されている。リング状の本体134aの内側には、前記回転コマ130のネジ部130cが通過可能となっている。また、グリップケース124の先端開口において、グリップ右ケース121とグリップ左ケース122との間には隙間が形成されており、この隙間がスリット124e、124eとなっており、スリット124e、124eは、治具挿入孔130fと整合したときに、治具挿入孔130fと連通するような間隔と数となっている。
【0033】
分解するときには、回転ノブ142を外して、シャフト部14とハンドル部12とを分解した後、図12に示すように、治具134の本体134aに回転コマ130のネジ部130cを挿通して、突起134bを前記スリット124e、124eに通して治具挿入孔130fに挿入する。これにより、回転コマ130の基部130aがグリップケース124に対して回転することができなくなる。この状態で、ネジ部130cをペンチなどを用いて、基部130aに対して捻ると、脆弱部130bにおいて回転コマ130が破断して、ケース内部空間内にあるリターンスプリング132が取り出される。
【0034】
金属製のリターンスプリング132は、検査後、オートクレーブによって高温圧殺菌を行って再使用することもできる。また、残りのプラスチック製の部品についても、滅菌処理した後、再使用することもできる。例えば、特開平9−990919号公報に記載された処理方法によれば、アミノ基を有する生科学物質の付着するプラスチック製部品と、オキシラン環を有するエポキシ化合物を混合することによって、前記アミノ基によるエポキシ化合物のオキシラン環の開環反応を生じさせ、プラスチック製部品とエポキシ硬化樹脂との固結物を生成させて、滅菌を行った後、再利用を行うことが可能である。
【0035】
以上の実施形態では、クリップ付与装置を例にとって説明したが、これに限るものではなく、例えば、鉗子などにも使用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、使用後は、筒体の外部連結部を基部に対して捻って、筒体を破断させることにより、通常、金属製であるリターンスプリングをグリップケースから簡単に取り出すことができ、リターンスプリングと他の部品とを分別処理することができ、廃棄処理のためのコストを低減させることができる。また、部品を再利用することも可能になり、再利用した場合には環境に考慮した製品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外科用操作ハンドル構造を使用した外科用器具としてのクリップ付与装置の全体斜視図である。
【図2】ハンドル部のグリップ左ケースを取り除いて見た内部構成を表す図である。
【図3】ハンドル部のプッシュバーの側面図である。
【図4】ハンドル部のラチェット部材の側面図である。
【図5】ハンドル部の回転コマの(a)は斜視図、(b)は半縦断面図、(c)は破断された状態の側面図である。
【図6】(a)はハンドル部のグリップ左ケースを取り除いて見たトリガを引いている途中の内部構成を表す図であり、(b)はプッシュバーのラチェット歯とラチェット部材のラチェット歯の拡大図である。
【図7】ハンドル部のグリップ左ケースを取り除いて見たトリガを完全に引いた状態を表す内部構成を表す図である。
【図8】(a)はハンドル部のグリップ左ケースを取り除いて見たトリガを戻す途中の内部構成を表す図であり、(b)はプッシュバーのラチェット歯とラチェット部材のラチェット歯の拡大図である。
【図9】回転コマと、シャフト部の縦断面図である。
【図10】ハンドル部を分解したときの図である。
【図11】治具の斜視図である。
【図12】治具を用いた場合の斜視図である。
【符号の説明】
12 ハンドル部
14 シャフト部
121a、122a 弾性片
123 トリガ
124 グリップケース
124d ゲート(規制部)
126 プッシュバー
126b ラチェット歯
128 ラチェット部材
128b、128c ラチェット歯
128d 板バネ部
130 回転コマ(筒体)
130a 基部
130c ネジ部(外部連結部)
130e 脆弱部
130f 治具挿入孔
132 リターンスプリング

Claims (4)

  1. グリップケース内にプッシュバーが前後方向に移動可能に配設され、グリップケースに移動可能に取り付けられたトリガを操作することによりプッシュバーが前方に移動する外科用操作ハンドルにおいて、
    グリップケースの先端開口に筒体が配設され、筒体とプッシュバーとの間に介挿されたリターンスプリングによって、プッシュバーが後方へと付勢され、
    前記筒体は、グリップケースの内部に配置される基部と、グリップケースの外部に配置される外部連結部と、基部と外部連結部との間に形成される脆弱部とを備えており、外部連結部を基部に対して捻ることにより、該脆弱部において筒体は破断可能となっており、該破断された筒体から前記リターンスプリングが取り出し可能となっていることを特徴とする外科用操作ハンドル分解構造。
  2. 前記基部は、グリップケースに対して回転可能に配設されており、前記基部のグリップケースには、弾性変形可能な弾性片が形成されており、該弾性片は、前記基部に係合可能となることを特徴とする請求項1記載の外科用操作ハンドル分解構造。
  3. 前記基部の前面側には、前記グリップケースの前記先端開口の外周部に形成された複数のスリットに連通可能となった複数の治具挿入孔が形成されており、該スリット及び治具挿入孔に、治具に形成された突起が挿入可能となっていることを特徴とする請求項1または2記載の外科用操作ハンドル分解構造。
  4. プッシュバーには、その移動方向に沿ってラチェット歯が形成されており、グリップケース内にはラチェット部材が配設されて、該ラチェット部材の頭部中央部がグリップケースに軸着されており、該ラチェット部材の頭部の先端は山形形状をなして、その両斜面にそれぞれプッシュバーのラチェット歯に噛み合うラチェット歯が形成されており、ラチェット部材にはさらにその頭部から反先端方向に伸びる板バネ部が形成されて、該グリップケースには、前記軸着部を中心としたラチェット部材の板バネ部の回動範囲を規制する規制部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の外科用操作ハンドル分解構造。
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