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JP4634584B2 - 樹脂注入繊維強化下層および高分子上層によってロールコアを被覆する方法および装置であり、該方法は改良された成形テープおよび他の要素の使用を含む。 - Google Patents
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JP4634584B2 - 樹脂注入繊維強化下層および高分子上層によってロールコアを被覆する方法および装置であり、該方法は改良された成形テープおよび他の要素の使用を含む。 - Google Patents

樹脂注入繊維強化下層および高分子上層によってロールコアを被覆する方法および装置であり、該方法は改良された成形テープおよび他の要素の使用を含む。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属または非金属のいずれであってもよいロールコアを樹脂注入繊維強化マット下層および高分子上層によって被覆するための方法および装置に関し、該上層は好ましくは高性能熱可塑性材料から成る。しかしながら、本発明は高性能熱可塑性材料の使用に限定されることなく、一般に、ゴムや加工可能なウレタンなどの他の押出成形可能なエラストマー、およびポリウレタンやエポキシなどの高粘度熱硬化性樹脂を使用することも意図している。注入のために用いられる樹脂は、エポキシまたは他の好ましい樹脂、たとえばシアネートエステル、ビニルエステル、フェノール系、および他の低粘度熱硬化系樹脂である。強化繊維マットは、好ましくはガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維(たとえばケブラー繊維)、あるいは他の鉱物/金属性高強度繊維から成る。
【0002】
【従来の技術】
ここで、本発明は上述のような樹脂注入繊維マット下層を含むロールコア被覆に限定されないことを述べておくことが重要である。これに反して、本発明は高分子材料のみで金属ロールコアを被覆することも明らかに意図しており、該高分子材料はロールコアとの間に下層を介在せずに該ロールコアの外表面に直接適用される。
【0003】
これらの被覆されたロールは、カレンダ加工として知られる用途を含む多くの用途に用いられる。カレンダ加工とは、たとえば布、ゴム、プラスチックまたは紙などの材料を、平滑化または研磨するために、あるいはシート状に薄くするために、ロールまたはプレート間で圧延する動作のことをいう。本願において検討する被覆ロールは、カレンダロール、ソフトニップカレンダロール、および超カレンダロールとして知られているものであり、製紙工場などの工業環境においてよく利用されている。しかしながら、本明細書中に記載する発明は上記の名称によって知られるか、あるいは上記の環境において用いられる被覆ロールに限定されることはない。
【0004】
典型的な製紙工場においては、用紙になる紙匹シートを搬送するためだけでなく、紙匹シートを特定の等級の用紙にカレンダ加工または加工するために多数のロールが用いられている。最終紙製品は、ある一定の品質特性、たとえば高度な厚みの均一性、かさの均一性、平滑度、光沢および印刷適性を保持していなければならない。これらの品質特性を達成するために、カレンダロールは紙加工時の過酷な機械的および化学的条件に耐えることのできる材料を用いて精密に製造される必要がある。たとえば、紙加工中に紙匹シートを搬送するために使用される場合、これらの被覆ロールは用紙の搬送を可能にする引張り力を与えることが必要である。さらに、これらのロールは摩擦および腐食に対して耐性を有していなければならない。カレンダ加工のための使用時には、これらの被覆ロールは高い動応力、熱、速度、摩耗および衝撃にさらされるため、これらの要素に耐えるように製造されなければならない。こうした特別な用途に適切に機能するためには、被覆ロールは該被覆ロールに対して意図された用途に基づいた適切な表面硬度を有していなければならず、またそれらが使用される環境における高い温度および圧力に耐えるだけの高い熱耐性を有していなければならない。用途に関わらず、これらの被覆ロールはそれが使用されるシステム内における精密要素であるため、バランス、特定の大きさおよび形状の仕様、表面特性および気密耐性をを達成するように精密に製造されなければならない。被覆ロールは、繊維産業において、また磁気テープを製造する施設においても同様の搬送およびカレンダ機能を果たしている。
【0005】
従来の先行技術のカレンダロールは、カレンダ動作時におけるカレンダロール間の金属−紙匹−金属接触を回避するために、綿充填材または熱硬化性複合層(または複数の複合層)のいずれかが付加される金属円筒体を含んでいる。綿充填ロール被覆が長い間用いられてきたのもの、頻繁に再研削する必要があるなどそれらの使用に関連していくつかの欠点があった。さらに、綿充填材料は、現代の紙製造などにおける要求の厳しい用途に付随する高圧力、高衝撃要件および高温度に耐えるのに十分なほど頑丈ではない。製紙工場においては、満足に動作している場合であっても綿充填ロール被覆を頻繁に研削または交換しなければならない。このため著しい生産停止時間と、交換用ロールのストックに付随する高いコストを要する。
【0006】
ここ20〜30年の間に、合成複合ロール被覆が開発され、綿充填ロール被覆に付随する問題の多くが解決されてきた。これらの合成複合ロール被覆の殆どは、とりわけエポキシ、ゴムまたはポリエチレンなど、何らかの形の熱硬化性樹脂を基材として用い、これに強度を高めるための何らかの形の強化材料を組み合わせている。
【0007】
一例としては、合成複合ロール被覆は強化繊維マットの単一層から成り、この単一層に熱硬化性エポキシを含浸させて硬化させる。次に硬化させた単一層の表面に機械加工を施して顧客の仕様に応じた平滑化仕上げを行う。あるいは、硬化させた単一層に機械加工を施して平滑化仕上げを行う代わりに、別のさらなる強化繊維マット層を硬化させた単一層上に付加してもよく、この追加の層にエポキシ樹脂を含浸させて硬化させて上層を形成することもできる。硬化させた上層の表面はより良好な特性を有するロールの外表面を提供し、これにさらに機械加工を施して顧客の仕様に応じた平滑化仕上げを行う。下層を形成する単一層は、金属コアと上層との間の遷移要素を提供し、被覆ロールの2層間の効率的な接着と応力分布を確立するのを助ける。また、別の層を追加することも可能である。
【0008】
実際の使用に際しては、数インチ幅の乾燥強化繊維マットの条片をリールから繰り出し、繰り出された条片をエポキシ浴に送り込むことによって、合成複合被覆層がロールコアに付加される。ロールコアは水平に配置され、エポキシ含浸条片をロールコア上にロールコア全長に亘って前後に数回、所望の厚みに達するまで螺旋状に巻き付けるように回転される。その後、エポキシを硬化させて層を形成し、これに機械加工を施して平滑化仕上げを行う。
【0009】
これらの合成複合ロール被覆は従来の綿充填ロール被覆に勝る良好な性能特性を有するため、その使用はここ10年間で劇的に増加してきた。製紙産業において合成複合ロール被覆が受け入れられ使用されるようになった結果、綿充填ロール被覆が姿を消し始めた。綿充填ロール被覆よりも優れているにも拘わらず、合成複合材料、たとえば熱硬化性エポキシにはいくつかの欠点がある。たとえば、高い靱性、高い温度特性、すなわち高いガラス転移温度(Tg)などのある一定の望ましい特性を有する合成複合ロール被覆を開発するためには、常に高濃度の強化繊維を使用する必要がある。このようにして用いられる強化繊維の濃度を上げると、許容されない表面仕上げになったり、層間剥離が起きやすくなったり、もろくなったり、被覆とロールコアの金属外表面との間の接着性が低下したりといった他の望ましくない特性が生じることがある。ロール製造業者はこれらの相反する特性を最適化して優れたロール被覆を実現しようと奮闘している。当該技術分野における合成複合ロール被覆の欠陥および首尾一貫しない性能は、これまでから現在に至るまで共通の手に負えない課題で有り続けている。最近の樹脂化学における進歩をもってさえ、今日の合成複合ロール被覆は最高動作温度が約121℃(250°F)を大幅には越えず、最大ニップ圧が約0.7Pa(10,000p.s.i)を大幅には越えず、表面の粗さが10Raマイクロインチよりも大幅に低い動作条件において最適に機能する。
【0010】
本発明の方法および装置は、熱硬化性エポキシから成る被覆に対抗するような、強靱な繊維マット下層と、高性能またはエンジニアリング熱可塑性樹脂外層とを有するロール被覆の製造を可能にする。前述したように、本発明の方法および装置は、上述のような強靱な繊維マット下層を含むロールコア被覆に限定されることはない。これに反し、本発明は、高分子材料をロールコアとの間に下層を介在せずに該ロールコアの外表面に直接適用し、上述のような高性能またはエンジニア熱可塑性材料などの高分子材料のみで金属ロールコアを被覆することを明確に意図するのに十分な範囲を有する。
【0011】
エポキシ含浸条片が水平に配置されたロールコア上に螺旋状に巻き付けられるという上記において検討した従来技術の方法は、高性能熱可塑性材料を適用するためには不適切である思われる。これは熱可塑性樹脂の押出成形物単独では、水平に配置されたロールコア上に適用される際に被覆の形状を形成するのに十分な粘性を有しないためである。本発明の方法においては、ロールコアが水平ではなく垂直に向けられ、ロールコアの外表面に対して間隔を空けた状態で該表面を包囲する成形テープを使用してせき(weir)または適用領域を形成して、この領域において熱可塑性材料を押出し、硬化させ、固化させることができる。
【0012】
熱可塑性材料は多くの非常に望ましい特性を有することから、被覆ロールコアの製造においてエポキシなどの熱硬化性材料よりも優れている。これらの特性としては、高いガラス転移温度、高い引張強さ、高い衝撃強さ、高い平滑度、より均一な表面仕上げ、およびより均質な物理的および熱的特性が含まれる。したがって、高性能熱可塑性材料によって被覆されたロールコアは、エポキシ樹脂などの熱硬化性材料によって被覆されたものに比べて優れた性能特性を有すると考えられる。本発明の方法および装置はまた、上で検討したような従来技術の熱硬化性材料によって被覆されたロールの製造も可能にする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の一般的な目的は、従来技術の外層材料の欠点を克服する、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0014】
本発明のさらなる目的は、ロールコアと高性能熱可塑性外層または被覆層との間の遷移層としての働きをする下層を有するロールコアのための被覆を提供することにある。
【0015】
本発明のさらなる目的は、被覆する金属ロールの外表面により効率よく付着する、ロールコアのための被覆を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ロールコアを被覆するための方法および装置であって、蓄積される内部応力を最小限に抑え、これによりひび割れ、層間剥離またはエッジリフティングの可能性を最小限に抑える方法および装置を提供することにある。
【0016】
本発明のさらなる目的は、被覆ロールコアの早期故障の可能性を最小限に抑えるロールコアを被覆するための方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、高い引張強さを有する高分子被覆が得られるような、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0017】
本発明のさらなる目的は、より適切なヤング係数を有する高分子被覆が得られるような、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、被覆が高いガラス転移温度を有することを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0018】
本発明のさらなる目的は、被覆が高い耐久性と長い寿命を有することを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、従来技術の方法および装置に比べて費用がかからないロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0019】
本発明のさらなる目的は、被覆がエポキシ樹脂などの熱硬化性材料からなる従来技術の被覆よりも平滑な外表面を有することを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0020】
本発明のさらなる目的は、極度に高い圧力または高温加熱条件および高速下において損傷することのない被覆を有する被覆ロールが得られるような、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0021】
本発明のさらなる目的は、被覆ロールの外径に基づいて容易に得られる曲率半径を有する成形テープ集成体を製造するための方法および装置を提供することにある。
【0022】
本発明のさらなる目的は、使用者が得られる成形テープ集成体の曲率半径を決定することのできるような、成形テープ集成体の製造方法および装置を提供することにある。
【0023】
本発明のさらなる目的は、被覆ロールの製造中にそれ自身の上に巻き付いて実質的に直線状の円筒体を形成する成形テープ集成体を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、得られる成形テープの高さが容易に制御されることを特徴とする、成形テープ集成体の製造方法および装置を提供することにある。
【0024】
本発明のさらなる目的は、多重構造の成形テープ集成体を製造するための方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、被覆が高い衝撃強さを有することを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0025】
本発明のさらなる目的は、極度に高い圧力、高い加熱および高速条件下において一貫して機能するロールコアのための被覆を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、被覆が高い圧縮強さを有することを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0026】
本発明のさらなる目的は、被覆が高い熱耐性を有することを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、表面の不規則性を最小限に抑えるガラスまたは他の強化繊維マット下層を製造し巻き付ける方法および装置を提供することにある。
【0027】
本発明のさらなる目的は、径方向、軸方向および周方向の引張強さを向上させるガラスまたは他の繊維マット下層を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、金属ロールコアの外表面上に密に巻き付けられたガラスまたな他の繊維マット下層を提供することにある。
【0028】
本発明のさらなる目的は、エポキシ樹脂の注入中に空隙が最小限に抑えられることを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、高い繊維濃度の接着層を有する高温の高分子材料によってロールコアを被覆するための方法および装置を提供することにある。
【0029】
本発明のさらなる目的は、熱可塑性材料が単一の層を構成することを特徴とする、熱可塑性材料によるロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0030】
本発明のさらなる目的は、合成材料が単一の層を構成することを特徴とする、合成複合材料によるロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、固化前に熱可塑性材料のたわみを防ぐ、熱可塑性材料によるロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0031】
本発明のさらなる目的は、被覆が最小限の残留応力しか有しないことを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、被覆の適用中にロールコアが装置内において水平ではなく垂直に配置されることを特徴とする、ロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0032】
本発明のさらなる目的は、従来技術の方法よりも製造時間の短いロールコアの被覆方法および装置を提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記および他の目的は、エポキシまたは他の熱硬化性樹脂を注入したガラス繊維または他の繊維マット下層と、高分子材料、好ましくは高性能熱可塑性材料からなる平滑な外層とを有する被覆ロールを製造するための方法、装置および要素を提供することによって達成される。マットは複数の層から構成され、各層はロールコアに巻き付けられたときに後縁部に当接する前縁部を有し、各後続の層は先行する層に継ぎ目に沿って固定され、継ぎ目同士は角度方向に互いに間隔が空けられ結果として得られる被覆ロールコアの表面上に凹凸が生じるのが防止されている。ガラス繊維マットなどの1層またはそれ以上の乾燥繊維マットは、不規則なパターンで配列された繊維を有する第1の層と、ロールコアの中心軸に対して平行または垂直に配向された繊維を有する第2の層との2重構造から構成してもよい。本発明はまた、ロールコア上に高分子被覆材料を適用する際に用いる改良された成形テープ集成体、および該成形テープ集成体を製造するための新規な装置も含む。成形テープ集成体は、実質的に平行かつ部分的に重複して配列された少なくとも2本のリボンから構成され、それらのリボンは所定の曲率半径でスポット溶接されている。成形テープ集成体を製造するための装置は、溶接前にリボンを整合するための新規な装置と、溶接中に所定の曲率半径でリボンを配置するための新規な湾曲シューとをさらに含んでいる。
【0034】
前述したように、本発明は樹脂注入繊維マット下層を含むロールコア被覆に限定されず、高分子材料がロールコアとの間に下層を介在せずに該ロールコアの外表面に直接適用されるような、高分子材料のみで金属ロールコアを被覆するための方法および装置も明らかに意図している。
【0035】
本発明の1つの目的は、改良された被覆を有するロール要素を提供することにある。
本発明の1つの態様に従えば、カレンダ加工などの加工に用いられるロール要素が提供され、該要素は被覆を有する略円筒形のコアを含み、該被覆は硬化された熱可塑性材料を含むことを特徴としている。
【0036】
熱可塑性材料は、広範な材料から選択することができる。好ましくは、熱可塑性材料は、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、またはポリフェニレンオキシドのうちの1つまたはそれ以上である。
【0037】
1つの好ましい態様において、熱可塑性材料は、高い繊維濃度を有する熱可塑性材料から成る内側層と、内側層よりも低い繊維濃度を有する熱可塑性材料から成る外側層を含む。
【0038】
好ましくは、繊維はガラス繊維、炭素繊維またはアラミド繊維のうちの1つまたはそれ以上である。
好ましくは内側層中の繊維濃度は10〜40重量%である。
【0039】
1つの好ましい態様において、内側層は硬化した熱硬化性樹脂中の繊維から成る繊維マットを含む。好ましくは、外側層中の繊維濃度はガラス繊維で0〜40重量%、アラミド繊維で0〜30重量%、および/または炭素繊維で0〜35重量%である。
【0040】
円筒体は、金属またはプラスチックや紙などの非金属のいずれから成るものであってもよい。
エポキシ含浸条片を水平に配置されたロールコア上に螺旋状に巻き付ける既知の被覆方法は、熱可塑性材料を適用するためには不適切である。これは、熱可塑性樹脂の押出物単独では、水平に配置されたロールコアに適用されたときに被覆を形成するのに十分な粘性を有しないからである。
【0041】
本発明の他の目的は、本発明の被覆をロールコアに適用するのに適した方法を提供することにある。
他の態様において、本発明はロール要素の略円筒形のコアの表面にプラスチックを適用することにより、高分子被覆を該ロール要素の略円筒形のコアに適用するための方法であって、ロールコアが実質的に垂直に配置され、高温のプラスチックがコアの周辺に配置されたターンテーブルに搭載された押出装置から供給されることを特徴とする方法を提供する。
【0042】
好ましくは、本方法は乾燥強化マットをコアの外表面上に巻き付ける工程を含む。
好ましくは、本方法は適用された強化マット上にフィルタ材料を注入するさらなる工程を含む。
【0043】
さらに他の態様において、本発明は高分子被覆をロールコアに適用するための装置を提供し、該装置は、a)基部と、垂直な側方枠部材と、側方枠部材を架橋する横断枠部材とを含み、下方に向いた第1のチャックを有する主枠組立体と、b)第1のチャックと垂直方向に一直線上に配置された上方に向いた第2のチャックを有する、垂直に移動可能なプラットホーム組立体を含む、モータ駆動式昇降機組立体と、c)ロールコアの下端付近に配置され、ロールコアの外表面よりも大きな円周を有するスペーサ組立体と、d)基部上に回転可能に取り付けられ、ロールコアの垂直移動を収容するような寸法の中央開口部を有するターンテーブルと、e)ターンテーブル上に配置され、スペーサ組立体への固定のための前縁部を有する、一定の長さの成形テープを供給するための成形テープディスペンサと、f)ターンテーブル上に配置された少なくとも1つの押出し機と、g)昇降機組立体の回転によりロールコアを開始位置から終了位置まで降下させながらターンテーブルをロールコア周りに回転させるための手段であり、これにより、成形テープディスペンサおよび押出し機をロールコアの周囲の円形経路内において移動させて、テープをロールコア外表面の周囲に該表面と間隔を空けて螺旋状に巻き付けて、前記成形テープの内表面とロールコア外表面との間の適用区域を規定する手段とを含み、前記押出し機は押し出されたフィラメントを前記適用区域内に適用し、前記フィラメントをロールコア外表面上に巻き付けて前記ロールコアが仕上がり位置に達したときに該表面を被覆する。
【0044】
さらに他の態様において、本発明は複数のリボンから成形テープを作製するための装置を提供し、該装置は、a)複数の供給スプールであって、それぞれ一定長の単一のリボンを当該スプール上に巻かれた状態で受容する複数の供給スプールと、b)各供給スプールから単一のリボンを同時に受け取り、単一のリボンを実質的に平行かつ部分的に重なり合う配向に整合するための整合組立体と、c)湾曲シューであって、整合されたリボンを整合組立体から受け取り、溶接の間該リボンが該シュー上を搬送される際に該リボンを所定の曲率半径で支持するための湾曲シューと、d)湾曲シューの上部に配置された溶接手段であって、整合され部分的に重なり合った単一のリボンを該リボンが湾曲シュー上を搬送される際にともに溶接し、成形テープ集成体を形成するための溶接手段と、e)搬送手段であって、単一リボンを各供給スプールから引き出し、該リボンを同時に整合組立体内および湾曲シュー上に搬送し、最終成形テープ集成体を該搬送手段上に巻き取られた状態で受容する搬送手段とを含む。
【0045】
さらに他の態様において、本発明は、各リボンが所定の幅を有する少なくとも第1および第2の単一リボンを実質的に平行かつ部分的に重なり合う配向に整合するための組立体を提供し、該組立体は、a)溝および該溝に隣接する棚状部を含む床部を有する包囲チャネルであって、前記溝は第1の単一リボンの全幅を収容するような寸法を有し、棚状部は溝の上方に立設され実質的に溝と平行であり、第2の単一リボンの幅の一部分のみを該棚状部上に収容するような寸法を有し、第2の単一リボンの残りの幅は部分的に第1のリボンに重なりあうような包囲チャネルと、b)包囲チャネル内に配設された少なくとも1つのローラであって、前記ローラは溝の上に該溝と間隔を空けて配置されそれらの間でのみ第1のリボンの経路を収容する第1の肩部を有し、前記ローラは棚状部の上に該棚状部と間隔を空けて配置されそれらの間でのみ第2のリボンの経路を収容する第2の肩部を含み、第1の肩部は第2の肩部よりも大きな径を有しているローラとを含む。
【0046】
さらに他の態様において、複数の単一リボンを受け取り、溶接中にその上方を該リボンが搬送される際に所定の曲率半径で該リボンを支持するための湾曲シューが提供され、該湾曲シューは、a)互いに所定の距離の間隔を空けた第1および第2の固定要素であって、各要素は複数の整合された単一リボンが該要素上部を搬送される際にこれらを支持するように構成された上面を含む第1および第2の固定要素と、b)固定要素間に配設された調節可能要素であって、前記調節可能要素は複数の整合された単一リボンが該要素上部を搬送される際にこれらを支持するように構成された上面を含み、前記調節可能要素は、整合されたリボンが固定ヘッドおよび調節可能なヘッドの上面に渡されて該上面上に最大曲率半径で維持される下降位置から、整合されたリボンが固定された調節可能なヘッドの上面に渡されて該上面上に最小曲率半径で維持される上昇位置までの調節を行うように構成されており、前記調節可能なヘッドは下降位置と上昇位置との間の任意の位置において固定可能であり、リボンの曲率半径を最大曲率半径と最小曲率半径との間の任意の曲率半径に調節することを可能にする調節可能要素とを含んでいる。
【0047】
本発明の他の新規的および進歩的態様は、従属請求項に記載されている。
本発明の他の目的および多くの付随する特徴は、添付の図面と組み合わせて考慮された場合に以下の詳細な説明からより良く理解され、容易に把握されるであろう。
【0048】
【発明の実施の形態】
ここで図面中の様々な図を詳細に参照するが、図面においては同様の参照符号は同様の部材を指すものとする。図1および図2の符号10により、高分子材料、好ましくは高性能熱可塑性材料をロールコアの外表面に適用するための装置が示されている。ここで、本発明の1つの態様に従えば、ロールコアが図1および図2に示される装置10内に配置される前に、ロールコアの外表面上に乾燥ガラス繊維マットまたは他の繊維マット層332が巻き付けられることを述べておくことが重要である。図20は、ロールコアの表面に巻き付けられた乾燥ガラス繊維マット層332を示している。ガラス繊維マット332の構成の詳細ならびにマット332をロールコア320上に巻き付けて層を形成する方法については、本明細書中で後述する。ここでは装置10が、すでに乾燥ガラス繊維マット層332の巻き付けられたロールコア320を受容するように構成されるということだけ述べておけば十分であろう。装置10はまた、巻き付けを行ったロールコアをほぼ垂直な方向に保持し、高分子材料の層をガラス繊維マット層332上に適用して被覆ロール、たとえば製紙工場などの工業的環境において使用される大型のカレンダロールまたは超カレンダロールを形成するように構成されている。製紙工場においては、ロールは抄紙機を通過して最終用紙となる紙匹シートの搬送に用いられる。好ましくは、高分子被覆は高性能熱可塑性材料からなる。しかしながら、本発明の方法および装置は、一般に他の種類の高分子材料、たとえばゴムまたは加工可能なウレタンを含む他の押出可能なエラストマー、ならびにポリウレタンやエポキシなどの高粘性熱硬化性樹脂などを用いることも意図している。
【0049】
本発明が上述のような樹脂注入繊維マット下層を含むロールコア被覆に限定されないことを述べておくことも重要である。これに反して、本発明は高分子材料がロールコアとの間に下層を介在せずに該ロールコアの外表面に直接適用されるような、高分子材料のみで金属ロールコアを被覆することも明らかに意図している。本発明のこの態様の実施形態は、本明細書中で後述する。
【0050】
図1および図2に示されるように、装置10は、基部20と、基部20に垂直に立設された一対の側方枠部材25および30間に水平に配置された横断枠部材35とを含んで構成される主枠組立体15を含んでいる。ここで示す本発明の実施形態において、ロールコアはロールコア製造業者から所望の使用、長さ、直径で購入することができる従来のロールコアである。
【0051】
図2および図3に最適に示されるように、各側方枠部材25および30は、任意の適切な高さ、たとえば約12メートル(40フィート)を有することができ、また任意の適切な構造のもの、たとえばI形鋼から構成することができる。同様に横断枠部材35は、任意の適切な靱性材料、たとえば箱形ビーム製作物から構成することができる。図2に最適に示されるように、横断枠部材35は側方枠部材25および30間に延び、それらの間において鉛直方向に運動するように構成されている。側方枠部材25は精密直線軌道45を有する内面40を含み、精密直線軌道45は内面40上をその長手方向に走行する。同様に側方枠部材30は精密直線軌道55を有する内面50を含み、該精密直線軌道55は内面50上をその長手方向に走行する。横断枠部材35の底面には、その両端部にブラケット組立体60および65が取り付けられている。ブラケット組立体60は、横断枠部材35の精密直線軌道45への摺動装着を可能にするように、精密直線軌道45上に配置されるように構成されたガイド軸受(図示せず)を含むウェブ部分60aを含んでいる。同様に、ブラケット組立体65は、横断枠部材35の精密直線軌道55への摺動装着を可能にするように、精密直線軌道55上に配置されるように構成されたガイド軸受(図示せず)を含むウェブ部分65aを含んでいる。このようにして横断枠部材35は、側方枠部材25および30の上部付近の上昇位置から側方枠部材25および30の底部付近の下降位置まで下方向に垂直に移動することができる。さらに、各側方枠部材25および30には、横断枠部材35が上昇位置を越えてさらに上昇移動するのを防ぐために、該側方部材の上部にリミットストップ31が設けられている。
【0052】
主枠組立体15は、横断枠部材35を側方枠部材25と30の間に懸架し、横断枠部材35の重量を打ち消すための釣り合いおもり組立体をさらに含んで構成される。ここで図1〜3を参照すると、釣り合いおもり組立体は、一端において横断枠部材35に装着された一対のローラ鎖70aおよび70bを含んでいる。ローラ鎖70aおよび70bは、両端において釣り合いおもり85に装着されている。図3に最適に示されるように、釣り合いおもり85は、側方枠部材25の外表面上に配設された長手方向レール90に沿って移動する。同様に、組立体100aおよび100b上に一対のローラ鎖75aおよび75bが延び、それぞれ側方枠部材30の上部に配置された一対のローラ鎖スプロケットを含んでいる。ローラ鎖75aおよび75bは、それらの両端において、釣り合いおもり85と同様の釣り合いおもり105に装着されており、長手方向レール110上を移動する(図3)。
【0053】
後述する方法によってロールコアを装置内に垂直に配置する前に、横断枠部材35は上昇位置またはその付近まで移動させなければならない。ここで図1、図2および図3を参照すると、横断枠部材35を上昇位置まで上昇させるために、電気駆動組立体145が、側方枠部材30の上部の100bにある一方のローラ鎖スプロケットに駆動可能に連結される。この電気駆動組立体145は、基本的に、組立体100b内の一方のローラ鎖スプロケットに駆動可能に連結されたクラッチブレーキ(図示せず)を介して歯車減速機(図示せず)に連通する、電気モータを含んで構成される。組立体100b内のモータ駆動式ローラ鎖スプロケットは、介在する駆動アクスル150を介して組立体100a内のローラ鎖スプロケットに連結される。このように、電気駆動組立体145は、両組立体100aおよび100b内に設けられたローラ鎖スプロケットとの連結によって、一方の端部において横断枠部材35に連結し他方の端部において釣り合いおもり105に連結する、ローラ鎖75a(図2に最適に示されている)および75b(図3のみに示されている)を駆動する。
【0054】
同様に、駆動組立体145と同じ要素から構成される電気駆動組立体125は、側方枠部材25の上部において組立体80a内部の一方のローラ鎖スプロケットに駆動可能に連結される。組立体80a内のモータ駆動式ローラ鎖スプロケットは、介在する駆動アクスル130を介して組立体80b内のローラ鎖スプロケットに連結される。このように、同様の方法によって、電気駆動組立体125は、一方の端部において横断枠部材35に連結し他方の端部において釣り合いおもり85に連結するローラ鎖70aおよび70bを駆動する。駆動組立体125および145は、同期して動作し、横断枠組立体35の均衡のとれた上昇および下降を達成している。
【0055】
あるいは、反対側の端部に直角ギヤボックスを有する軽量のトルクチューブ(図示せず)を用いることにより、上記の駆動組立体のうちの一方、すなわち駆動組立体125を省略することもできる。特に、その端部の一方において、トルクチューブは直角ギヤボックスに接続することができ、該ギヤボックスの出力が組立体100a内のローラ鎖スプロケットに連結される。トルクチューブは、横断枠部材35の上方で側方枠部材30から側方枠部材25にかけて延びる。反対側の端部において、トルクチューブは組立体80a内のローラ鎖スプロケットに連結された他の直角ギヤボックスを駆動する。このようにして、第2の同時に駆動される駆動組立体125を無くすことができる。このように、トルクチューブ(図示せず)および駆動アクスル130および150を介して、横断枠部材35の上昇および降下を単一の駆動組立体145を用いて均衡しかつ同期した状態で達成することができる。釣り合いおもりが設けられていることから、電気駆動組立体145は横断枠部材35を上昇させるために少量の釣り上げ力しか作用させる必要がない。
【0056】
図1および図2を参照すると、基部20は、任意の適切な材料たとえば厚み約2.5cm(1インチ)の鋼製シリンダから成る垂直壁182を含む一般に円筒形状の中央開口部180をさらに含んで構成される。垂直壁182は耐水性であってもよい。中央開口部180は、その内部に配置されるモータ駆動式昇降機組立体185(図5)を収容するのに十分な大きさの任意の寸法とすることができ、たとえば約13.4メートル(44フィート)である。ここで図5を参照すると、モータ駆動式昇降機組立体185は、複数の歯車減速機212に駆動可能に連結されたモータ190を含んで構成され、該複数の歯車減速機212の出力軸は、モータの作動に応答して同期して回転する複数の螺刻されたボールねじ軸195に接続されている。各ボールねじ軸195は、垂直壁182に隣接固定され、そこからブラケット197によって中央開口部内へと懸架されている(図2)。各ボールねじ軸195の反対側の駆動端部は、中央開口部180内に自由に懸架されている。図2において最適に示されるように、各ボールねじ軸195は、ボールねじ軸195の回転運動を可能にする従来の軸受箱198内に取り付けられている。図5を再度参照すると、モータ190には該モータ190の下方に延び、その上部に延びる複数の連続するループ駆動タイミングベルト205を収容することのできる駆動プーリ200が設けられている。駆動タイミングベルト205は、タイミングベルトスプロケット210上にも延びて、ボールねじ軸195の同期回転を可能にする。歯車減速機機構212は、各タイミングベルトスプロケット210と各ボールねじ軸195の間に、タイミングベルトスプロケット210からボールねじ軸195への1分あたりの回転を減らす目的で設けられる。歯車減速機212は、ボールねじ軸195とタイミングベルトスプロケット210を連結する任意の適切な構成のものとすることができる。
【0057】
図5に最適に示されるように、各ボールねじ軸195上には、ボールねじ軸195の回転運動に応じて垂直かつ非回転的に運動する、内側が螺刻された可動ボールナット要素215が設けられている。この可動ボールナット要素215は、水平板225を含んで構成される略三角形のプラットホーム組立体220の角に固定される。前記水平板225上には上方に向いた連動チャック230が固定されている。上方に向いた連動チャックはロールコアの底部を受容するように構成されている。したがって、一方方向におけるボールねじ軸195のモータ駆動同期回転により、プラットホーム組立体220が上方に動かされる。同様に、反対方向におけるボールねじ軸195のモータ駆動同期回転により、プラットホーム組立体220が下方に動かされる。横断枠部材35の場合と同様に、プラットホーム組立体220は、可動ボールナット要素215がブラケット197に隣接したボールねじ軸195の上部付近の位置にくる上昇位置から、可動ボールナット要素215が鎖スプロケット275の真上の位置にくる下降位置までの間を中央開口部180内で移動するように構成されている。
【0058】
モータ190は、2枚の円形板245および250から成る中央部分を含んで構成される枠組立体240の中央に収容されている。前記2枚の円形板245および250のそれぞれは、モータ190が配置される中央開口部を有している。枠組立体240はまた、中央部分から120°の間隔をおいて径方向に延びるアーム255を含んで構成される。各アーム255は、2つの水平なウェブの間に介在された垂直ウェブを含むI形鋼から構成されている。各アームはその基端部において、たとえば溶接などの任意の適切な手段によって中央部分に固定されている。より詳細には、円形板245はアーム255の上面に固定されており、円形板250は同様にして上記アームの底面に固定されている。ブラケット270は各アーム255の先端部において、たとえばボルト締めなどの任意の適切な手段によってその上面に固定されている。
【0059】
ここで図5および7を参照すると、枠組立体240全体が複数の繋留ロッド257によって垂直壁182に固定されており、各繋留ロッドには螺刻された部分およびこれを覆って配される、内側が螺刻されたターンバックルが設けられ、各繋留ロッド257の締め付けおよび緩めを可能にしている。各繋留ロッド257は、各アーム255の先端部に配置されたブラケット270に装着するように構成された第1の端部と、開口部180の垂直壁182に装着するように構成された第2の端部とを含んで構成される。図7に最適に示されるように、繋留ロッド257は、対を成して構成され、電気モータ190の動作中に発生する振りおよび振動を低減しつつ、熱および負荷によって誘引されるボールねじ軸195の長さの変化を許容する目的で、電気モータ190の回転運動の方向に対して接線方向に配設される。
【0060】
各ブラケット270は内部孔を含み、この内部孔にボールねじ軸195の1つが挿通される。各ボールねじ軸195には、各ブラケット270の直ぐ上の位置にさらなる鎖スプロケット275が設けられる。連続安全チェーン280が鎖スプロケット275に掛け回される。安全チェーン280は、装置10の動作中に駆動タイミングベルト205が故障した場合に、ボールねじ軸195の同期的な回転が確実に続行されるようにするためのものである。各ブラケット270と各アームの上面との間に固定された板290は、安全チェーンに張力を与えるために該安全チェーンに当接する引張ローラ組立体282に対する取付面として機能する。同様に、アーム255の底面から下方に延びている複数のローラ組立体295は、駆動タイミングベルト205に張力を与える。
【0061】
図5および図6に最適に示されるように、一対の線形案内レール300が開口部180の垂直壁182上に垂直に対向配置されている。三角形のプラットホーム組立体220の両端に固定されたブラケット組立体305は、線形軸受310を含み、各線形軸受は各線形案内レール300上に配置されて、各線形軸受が案内レール300の全長に亘って垂直に摺動できるように構成されている。このようにして三角形のプラットホーム組立体220を案内レール300に装着することにより、上昇および下降中におけるプラットホーム組立体220の回転および横方向の移動が防止される。
【0062】
ここで図2および図9を参照すると、ガラス繊維マット332を巻き付けたロールコア320が、上方に向いた連動チャック230と横断枠部材35の底面に設けられた下方に向いた連動チャック325の間に配置されている。本明細書中でこれまでに何度も記載しているように、本発明は図9に示されるような樹脂注入繊維マット下層を含むロールコア被覆の製造には限定されない。本発明は、高分子材料がロールコアとの間に下層を配置せずに該ロールコアの外表面に直接適用されるような、高分子材料のみで金属ロールコアを被覆するために本明細書に記載の装置を使用することも明らかに意図している。そのような繊維マット下層を持たずに高分子材料が外表面に直接適用されたようなロールコアが図11(b)に示されている。したがって、本発明においては、ガラス繊維マット325が巻き付けられていないロールコアもまた、本発明に従ってロールコアの外表面に直接高分子層を適用するためにチャック230と325の間に配置することができる。この垂直配向で装置10内に載置された場合、ロールコアは上端部317と底端部319とを含む。連動チャックの位置合わせによりロールコア320が確実に垂直に配置されるようにする。ロールコア320は、所定の長さを有し、一般には筒形であり、中心軸とたとえば金属などの任意の適切な材料から成る外表面を含んでいる。前述したように、本発明の1つの態様に従えば、ロールコアを対向するチャック230と325の間に配置する前に、ロールコアの外表面上に乾燥ガラス繊維マット層332が巻き付けられる。したがって、図2に示されるように、対向するチャック間にはすでに乾燥ガラス繊維マット層332が巻き付けられたロールコア320が配置されている。ガラス繊維マット332の構成の詳細ならびにマット332をロールコア320上に巻き付けて層を形成する方法については、本明細書中で後述する。
【0063】
図9に最適に示されるように、金属ロールコア320は、該ロールコアの端部に任意の適切な手段によって固定されたキャップ324をさらに含んで構成される。キャップ324はロールコアの周面とほぼ同じ円周を有し、ジャーナル330を含んでいる。ジャーナル330は、金属ロールコア320の中心軸と同心円上にあり、金属ロールコア320を対向する連動チャック230および325内に固定することを可能にしている。キャップ324には螺刻された開口部327が設けられ、ボルト335などの任意の適切な手段による延長部分340の装着を可能にしている。各延長部分340は、ロールコアの円周とほぼ等しい円周を有し、ジャーナル330上に延長部分340を配置して、該延長部分340のキャップ324への装着を可能にするための中央開口部345を含む。ここで、図面中に示された延長部分340および図示した該延長部分340のロールコアキャップ324への装着の方法は単なる例にすぎないことを述べておくことが重要である。多くの異なる構成を有する延長部分が、様々な方法でのロールコアへの装着を可能にするために適用されうる。ガスケット(図示せず)を延長部分340とキャップ324の間に挿入して、これらの間を確実に気密封止することもできる。さらに、スペーサ組立体350が、ロールコア320の底端部319に装着されるように、該ロールコア320上に位置する延長部分340上に配置される。図9および図20に最適に見られるように、スペーサ組立体350は、スペーサリング355と中ナット360とを含んで構成される。スペーサリング355は、ロールコア320の外周よりも大きな外周を有し、中ナット360によって延長部分340上に摺動可能に取り付けられている。特に、図9に最適に示されるように、スペーサリング355は延長部分340と当接する関係にもたらされ、中ナット360はスペーサリング355に当接し、たとえばボルト365などの任意の適切な手段によって延長部分340に固定される。このようにスペーサリング355を装着することにより、該スペーサリングは延長部分340の外表面の周りを同心円状に摺動可能に回転することができる。
【0064】
図20を再度参照すると、スペーサリング355は、僅かに傾斜した上面355aを含み、該上面355aはロールコアの周囲に約一回転分延長して傾斜路を形成している。上面355aの全長に亘っての傾斜量、たとえば約1.3cm(0.50インチ)は、ロールコア320の下方移動速度、たとえば後述のターンテーブル400一回転当たり約1.3cm(0.50インチ)に基づいている。スペーサリング355には開口部356も設けられており、該開口部356を通してロール被覆材料を押し出すことができ、押出し機に対する始動調整は以下で詳細に検討する方法で行われる。
【0065】
ここで図2および図3を参照すると、装置10は中央開口部405を含むターンテーブル40をさらに含み、該中央開口部405は、円形で、基部20内の中央開口部180と同心円上にありかつ実質的に同じ径を有している、その結果、ロールコア320が連動チャック325と230の間に配置されて固定されると、該ロールコア320は、底端部319を含めたロールコア320全体が基部20およびターンテーブル400の上方に配置されるような上昇位置から、ロールコアの全長320がターンテーブルの中央開口部405内かつ基部の中央開口部180内に配置されるような下降位置まで降下される。
【0066】
ここで図2および図4を参照すると、ターンテーブル400はレース組立体によって基部20に回転可能に取り付けられており、該レース組立体はターンテーブル400の下側に装着された上部レース455(図4に最適に示されている)と、基部20の一部に装着された下部固定レース450(図2に最適に示されている)とを含んでいる。下部および上部レースは協働して玉軸受460が配置される軌道を構成し、基部20上におけるターンテーブル400の回転を可能にする。ターンテーブルの回転中心は、上部および下部チャック組立体325および230の中心軸に揃えられている。図2を再度参照すると、関連する歯車減速機475を有するモータ470が、ターンテーブル400の下方において基部20の表面に取り付けられている。モータ470は、ターンテーブル400の下側に配置された上部レース455と一体化されたリングギヤ465を有する歯車減速機の大歯車473(図4に最適に示されている)によって、ターンテーブル400に駆動的に連結されている。このようにして、モータ470とそれに関連する歯車減速機475はターンテーブル400の回転運動を制御する。
【0067】
図2および図3において、ターンテーブル400上に配置された複数の細長いスロット514内に移動可能に固定されたプラットホーム512に取り付けられた幾つかの要素が示されている。これらの要素には、押出し機組立体410、誘導加熱炉組立体420、巻き付けられた成形テープ440を一定の長さで供給するための成形テープディスペンサ430、ピン割り出し要素449および他の以下で検討する要素が含まれる。このようにして、プラットホーム512は細長いスロット514に沿って移動され、プラットホームに取り付けられた要素のロールコアからの距離を調整することができ、これにより、これに先立って適用された乾燥ガラス繊維マット層332にフィラメント510を適用する前に該フィラメントの厚さを調整することが可能になる。言い換えれば、調整可能なプラットホーム512は、ロールコアの径方向の寸法を参照して装置の径方向の位置決めを行うことができる。あるいは、これらの要素はターンテーブルに直接取り付けられてもよい。ターンテーブル400が基部20に回転可能に取り付けられていることから、これらの要素がロールコア320の周りの円形経路を回転することができる一方で、ロールコアは回転せずに維持され、その上昇位置から下方に下降されて高分子材料またはフィラメントの層を前もって適用された乾燥繊維マット層332上に加えることができる。押出し機組立体410は、当業者によって知られる方法によって動作し、複数の、たとえば2つのビン412を含んで構成され、該ビン412の中にペレット状の高分子材料413を入れることができる。ペレット状の高分子材料413は、重力によって各ビン412からそれらに連結されたホッパ414中に落下する。各ホッパ414からは、ペレット状の高分子材料が押出し機415に送られる。各押出し機415は高分子材料を共通の供給ヘッド411(図2および図3に最適に示されている)に押出し、該供給ヘッド411では高分子材料のフィラメント510をロールコア外表面322に適用する。
【0068】
供給ヘッド411は幾つかの押出し機415に共通であるので、それぞれ異なる量の充填剤または添加剤を含んだ幾つかの異なる高分子材料が供給ヘッド411中で混合されて乾燥繊維マット層332に適用されて、異なる機械的特性を有する幾つかの別の層から成る高分子フィラメント510を形成することができる。たとえば、ビン412の一方に低い繊維濃度の、あるいは繊維を全く含まないペレット状の熱可塑性材料413を導入し、他方に高い繊維濃度を有する熱可塑性材料413を導入することができる。使用される繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維および/またはアラミド繊維が可能である。ここで図9および図11(a)を参照すると、このようにして2つの異なる熱可塑性材料が供給ヘッド411中で集束し、得られた押出物は高い繊維含量を有する熱可塑性下層ストック510aと低い繊維含量を有するか或いは繊維を含有しない熱可塑性上層ストック510bとを含む二層フィラメント510である。熱可塑性下層ストック510aの繊維含量を高くすると、この層の熱膨張係数をロールコアの金属面322の熱膨張係数付近まで低下させることができ、これにより硬化後の残留応力を最小限に抑えることができる。たとえば、下層ストックにガラス、炭素またはアラミド繊維が用いられる場合、推奨量はこれらの繊維の重量で10〜40%である。下層510aの繊維含量をより高くすることにより、靱性を高め、熱伝導率、熱安定性および衝撃耐性を高め、硬化後の残留応力を最小限に抑えることができる。フィラメント510の上層ストック510bの繊維濃度を低くすることにより、望ましい動作特性を提供するより柔軟で平滑な外表面が得られる。たとえば、ガラス繊維が上層ストック510bに用いられる場合、推奨量はガラス繊維の重量で0〜20%、好ましくは10%である。ケブラー繊維などのアラミド繊維が上層ストックに用いられる場合、推奨量はケブラー繊維重量で0〜15%、好ましくは8〜9%である。炭素繊維が上層ストック510bに用いられる場合は、推奨量は炭素繊維重量で0〜20%、好ましくは10%である。あるいは、下層ストック510aと上層ストック510bの両方を繊維含量を含む同一の組成を有する熱可塑性材料から製造してもよい。繊維以外の添加物を熱可塑性材料に添加して層の機械的特性を変化させることもできる。
【0069】
本発明においては、乾燥繊維マット層332を被覆するためにフィラメント510内で用いられることのできる、高性能熱可塑性材料および熱硬化性材料を含む多くの異なる適切な高分子材料が存在する。特に適切な熱可塑性材料の例としては、ポリエチレンまたはポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンオキシド、またはポリエーテルエーテルケトンが挙げられる。従来技術において利用されているエポキシ樹脂に浸漬された繊維状担体などの熱硬化性材料とは対照的に、高性能またはエンジニアリング熱可塑性材料をフィラメント510として使用することにより多くの利点が得られる。最も重要なものとして、高性能熱可塑性材料からなるフィラメント510は、著しく高い性能特性、たとえば高い引張強さ、高い熱耐性、高い表面平滑度、高い耐久性、および長い寿命などを有している。本発明の方法に従い、本発明の装置を利用して、乾燥繊維マット外表面332にたとえばポリエタンやエポキシなどの他の粘性熱硬化性材料を適用することもできる。
【0070】
図2および図4を再度参照するが、ここでは、回転可能なターンテーブル400上に取り付けられた各要素は動作のために電力を必要とすることを述べておくことが重要である。図2および図4に最適に示されるように、ターンテーブルに取り付けられた要素に対する電力および制御信号の伝達は、複数の導電性ブラシ485と連通するケーブル480を介して外部供給源から供給される。前記導電性ブラシ485は、ターンテーブル400の下側に配置された複数の同心円上に取り付けられたスリップリング490と電気的に連通している(図4も参照のこと)。このようにして、スリップリングからターンテーブル400を通して電気が送られ、ターンテーブルが静止している間および回転している間、ターンテーブルに取り付けられた要素に連続的に電力およびプロセス制御を提供している。
【0071】
ガラス繊維マット層332をロールコアの外表面332に巻き付け、高分子材料510をガラス繊維マット332上に押し出すための工程について、本発明の方法および装置を用いるための典型的なケースとして以下で詳細に検討していく。工程の最初に、使用済みロールコア320が、最終製品を製造する際に被覆ロールを使用するような顧客、たとえば製紙工場、繊維工場、あるいは磁気フィルム製造業者から返却される。顧客から返却されたロールコアは被覆が実質的に消費されており、新しい被覆を適用する必要がある。まず最初に、被覆材料を物理的に除去した後、当業者によって知られている方法によってロールコアの外表面322を完全に清浄化して全ての残留した被覆材料を除去しなければならない。この清浄化工程には、脱脂または既知の溶媒および溶液を用いてロールコア外表面322上に残留する全てのグリースおよび/または油を除去することが含まれる。脱脂工程の後、延長部分340を上述の方法でロールコア320の端部に固定する。次に、ロールコア外表面322全体に対してを該外表面に固定された延長部分340とともに、全てのさび、汚れおよび残留ロール被覆材料を除去する目的でショットブラストを行う。ショットブラスト後、ショットブラストを行って直ぐのロールコア外表面322上に当業者によって知られている方法によって化学溶液をブラシで塗布する。この化学溶液はロールコア外表面322の酸化を容易にして、ロールコア外表面322とエポキシとの接着性を高める。該エポキシは下塗り剤として塗布されるか、或いは下塗り剤として使用されない場合には工程中の後ほどにガラス繊維マット層332に注入される。次に、液体のエポキシ下塗り層331(図23)をロールコア外表面320全体に塗布し、該ロールコア上に巻き付けられる乾燥ガラス繊維マット332と接着させる。
【0072】
ここで図21および図22を参照すると、ガラス繊維マット332は、内側層600、第2層605、第3層610および外側層615を含む複数のガラス繊維材料の層を含んで構成されている。図22に最適に示されるように、第2層605はその前縁部605a付近において任意の適切な手段、たとえば縫合部606によって内側層600に固定される。この縫合部606は、前縁部600aから内側層600全長に沿って約四分の一の位置に設けられ、継ぎ目を形成する。同様に、第3層610はその前縁部610a付近において任意の適切な手段、たとえば縫合部611によって第2層605に固定される。この縫合部611は、前縁部605aから第2層605全長に沿って約四分の一の位置に設けられ、継ぎ目を形成する。最後に、外側層615はその前縁部615a付近において任意の適切な手段、たとえば縫合部616によって第3層610に固定される。この縫合部616は、前縁部610aから第3層610全長に沿って約四分の一の位置に設けられ、継ぎ目を形成する。
【0073】
図22に最適に示されるように、ロールコアは乾燥ガラス繊維マット332の巻き付けのために水平に向けられている。ここで、ガラス繊維マット332は、乾燥状態において高い引張張力下、エポキシ樹脂を一切加えずにロールコア外表面上に適用されることを述べておくことが重要である。液体エポキシ樹脂が高分子層510を通して乾燥ガラス繊維層332に注入されその内部で硬化されるのは、高分子層510をマット332に巻き付け、適当な温度に冷却してから後のことである。エポキシ樹脂の注入の仕方は後で詳細に説明する。
【0074】
内側層600の前縁部600aがまずエポキシで下塗りされたロールコア外表面322に適用される。その後、乾燥ガラス繊維マット332がスプール620から繰り出され、ローラ625上に搬送され、ここでロールコア外表面322にしっかりと巻き付けられる。同時に、供給ローラ635に巻き付けられた一定の長さの担体材料630、たとえば紙などが該ローラから巻き戻されて、ローラ625上のマット332によって搬送される。担体材料630は、マット332がロールコア外表面322の主要部分に巻き付く際にマット332とともに移動する。このようにして、担体材料630は乾燥ガラス繊維マット332を支持し、ロールコア外表面322上へのしっかりとした巻き付けを保証する。担体材料630は、第2のローラ640によってロールコア外表面322から離反され、ローラ645上に巻き取られる。ここで記載の実施形態において、ロールコア外表面を予め加熱しておく必要がないことを述べておくことが重要である。
【0075】
ここで図22および図23を参照すると、前縁部600aから後縁部600bまでの内側層600の長さは、ロールコア外表面322の円周と略等しく、内側層がロールコア外表面上に適用されたときに、その後縁部600bが先に適用された前縁部600aに当接するような関係になる。縁部600aと600bの当接については、図23の600cに示されている。第2層605は内側層600よりも僅かに長く、第2層が内側層上に適用されたときに、その後縁部605bがその前縁部605aに当接するような関係になる。縁部605aと605bの当接については、図23の605cに示されている。同様に、第3層610は内側層605よりも僅かに長く、第3層610が第2層605上に適用されたときに、その後縁部610bがその前縁部610aに当接するような関係になる。縁部610aと610bの当接については、図23の610cに示されている。同様に、外側層615の縁部615aと615bの当接は、図23の615cに示されている。外側層615の前縁部615aおよび後縁部615bは、たとえば縫合などの任意の適切な手段によって互いに固定される。このように巻き付けを行うことにより、各層の当接継ぎ目600c、605c、610cおよび615cは、互いに重なり合うことなく、ロールコア外表面322の周囲において互いに均等に十分な間隔が保たれる。縫合継ぎ目が互いに重なり合うと、仕上がったロールコアの外層の厚みにばらつきが生じることがある。得られる強化繊維マット332は、約0.64cm(0.25インチ)〜約0.81cm(0.32インチ)の厚みを有し、好ましくは約0.76cm(0.30インチ)の厚みを有する。繊維層の数およびそれらの構造と材料ならびに厚みは、その用途に応じて設計することができる。
【0076】
図21および図22に示されるように、乾燥ガラス繊維マットの層600および605はそれぞれ2重構造から成っている。すなわち、内側層600は不規則なパターンで配列された密に充填されたガラス繊維から成る第1の層601と、密に充填された一方向ガラス繊維から成る第2の層602とによって構成され、これらの層は互いに平行であり、ロールコア320の中心軸に対して垂直に配向されている。第2層605は、不規則なパターンで配列された密に充填されたガラス繊維から成る第1の層607と、密に充填された一方向ガラス繊維から成る第2の層608とによって構成され、これらの層は互いに平行であり、ロールコア320の中心軸に対して平行に配向されている。直線状かつ、ロールコアの中心軸に対して平行および垂直方向に配向されたガラス繊維を含めることにより、ガラス繊維マット332はロールコアの中心軸方向においてロールコアの円周全体に亘って高い引張強さを与える。第3層610および外側層615はいずれも不規則パターンで配列された密に充填されたガラス繊維の単一層によって構成されている。
【0077】
次に、図24に最適に示されるように、前述したようにスペーサリング355が、中ナット360を用いてロールコア底端部319に配設された延長部分状に摺動可能に取り付けられる。一定の長さのシール材357が、ロールコア下端部319付近のガラス繊維マット層332の下縁部とスペーサリング355の間で延長部分340に適用される。シール材357は、後述する注入工程中におけるエポキシ樹脂の漏れを防ぐために設けられる。次に、マットが巻き付けられたロールコア320が装置10内に配置され、前述のようにして上昇位置において対向チャック230と325の間に垂直に保持される。
【0078】
前述のように、本発明に従えば、ガラス繊維マット325が巻き付けられていないロールコアであっても、該ロールコアの外表面に直接高分子層を適用するためにチャック230と325の間に配置することができる。この実施形態においては、ロールコアを対向チャック230と320の間に垂直に配置する前に加熱工程を実施する必要がある。予熱工程の間、ロールコア320全体をオーブン321(図1)内に置き、その外表面322(図23)および延長部分340が所定の温度、たとえば約35℃〜288℃(95°〜550°F)に達するまで予熱する。外表面が所定の温度に達したところで、ロールコアをオーブン321から取り出して装置10内に配置し、前述のようにして上昇位置において対向チャック230と325の間に垂直に保持する。
【0079】
次に、(1)成形テープ440に所定量の張力をかける(2)押出し機組立体410の供給ヘッド411から押し出される高分子材料を安定化してターンテーブル400回転中の適切な押出し速度を保証する、という2つの目的のために「起動プロセス」を実施する。起動工程は乾燥ガラス繊維マット層332上に高分子材料を適用する前に実施する。一般的に言えば、起動中、昇降機が下降しないようにしながら、ターンテーブル400およびこれに取り付けられた押出し機組立体400が非回転ロールコア周りに回転される。押出し機ヘッド411から押し出されたフィラメントは、ターンテーブル400および押出し機組立体410とともに回転しているスペーサリング355内の開口部356を介して落下する。
【0080】
ここで起動プロセスについてより詳細に説明する。成形テープディスペンサ430は、所定の温度および張力で該ディスペンサに巻き付けられた状態で保存されている一定の長さの成形テープ集成体440を供給するために設けられる。ここで図20を参照すると、「起動」を行うために、成形テープ集成体440の前縁部が成形テープディスペンサ430(図1)から巻き戻され、任意の適切な手段、たとえば高温接着テープ445などのによってスペーサリング355の外表面に装着される。図20に最適に示されるように、成形テープ集成体440の前縁部は、該前縁部がスペーサリング355の一体部分を構成する開口部356上に延びるように適用される。ターンテーブル400の回転はロールコア320を非回転に保ち、上昇位置にある状態で開始される。言い換えれば、起動中、昇降機組立体185は作動されず、したがってロールコアは下降されずに上昇位置に保たれる。起動手順の間は成形テープ440が螺旋巻き取り工程を開始しないことが重要である。
【0081】
ここで図9および図12を参照すると、起動中は成形テープ集成体440が自身の上に巻き付かないことが重要である。これが起こらないようにするために、ロールコア320を非回転に保ったまま、成形テープ集成体440の前縁部が装着されるスペーサリング355をターンテーブル400とともに回転させなければならない。起動中のスペーサリング355の摺動回転を可能にするために、スペーサリング355には該リングの側壁に孔495が設けられ、該孔495はターンテーブルに搭載されたピン割り出し要素449上に取り付けられたピン500と整合しかつこれを受容するように構成されている。起動手順の間、ピン割り出し要素449は、ピン500が孔495から離れている後退位置(図9に最適に示されている)から、ピン500が孔495内に挿入されている伸長位置(図12に最適に示されている)までピン500を割り送るように構成されている。ピン割り出し要素449は、空気圧縮機447(図2に最適に示されている)によって給送される圧縮空気によって駆動されるとともに、ターンテーブル400上に取り付けられ昇降移動の開始と同期して作動される。ピン500がスペーサリング355の孔495内に挿入されると(図12)、ターンテーブル400の回転に従ってスペーサリング355がロールコア外表面322に対して摺動回転する。前述のように起動手順の間、ロールコア320は静止したままである。このようにして、起動手順の間、前縁部がスペーサ355に装着されている成形テープ集成体440がスペーサリング355上に巻き付くのを防いでいる。
【0082】
開口部356は図12および図20に最適に示されている。成形テープ集成体355が該図中に示されるように開口部356上に延びている状態において、開口上部と、開口底部と、成形テープ集成体440によって形成される外側壁とを有する筐体が形成される。これに関して、押出し機組立体410の供給ヘッド411が開口部356の開口上部の真上に位置している。ピン500が孔496内に挿入されているので、起動手順の間、開口部356はターンテーブル400が回転しても押し出しの供給ヘッド411の真下の位置に維持される。このようにして、供給ヘッド411が回転の間に適切な供給速度が得られるように調節されながら、高分子材料510が乾燥ガラス繊維マット送332に対して重積されないように(あるいは乾燥ガラス繊維マット送332が用いられない場合には金属ロールコア外表面322に対して)して開口部356を介して押し出される。所定の成形テープ張力に達し、ターンテーブル400および供給ヘッド411からの押出物の両方が安定した速度に達したところで起動手順は終了し、高分子送を巻き付けによって乾燥ガラス繊維マット層332(あるいはあるいは乾燥ガラス繊維マット送332が用いられない場合には金属ロールコア外表面322)上に高分子層を形成することができる。本発明における起動手順は2〜4回で達成される。
【0083】
図2および図9を参照すると、高分子層510を形成するために、ピン500がスペーサ組立体孔495から引き戻され、スペーサリング355は任意の適切な手段、たとえばテーピングなどによって延長部分340にロックされる。ターンテーブル400が作動される。スペーサリング355が延長部分に固定されているので、ターンテーブル400が回転すると成形テープ集成体440が巻き戻る。これと同時に、モータ駆動式昇降機組立体185が作動され、これによりロールコア320が上昇位置から下方位置にゆっくりと降下する。ロールコア320の下方移動は、任意の適切な速度、たとえば一回転あたり約1.27cm(0.50インチ)とすることができ、該速度は押出物の外形の寸法によって決定されう。ターンテーブル400が回転移動することにより、成形テープディスペンサ430がロールコア320の周りの円形経路内を移動し、成形テープ集成体440をロールコア320上のスペーサリング355の周囲に巻き付ける。図2および図9に最適に見られるように、昇降機組立体185によるロールコア320の降下により、成形テープ集成体440が乾燥ガラス繊維マット層332の底部319から上部317に至るまでの全長に亘って螺旋状に重なるように巻き付けられる。重なりの量、たとえば約1.3cm(0.5インチ)は、ロールコア320の下方移動の速度、たとえば1回転あたり約1.3cm(0.5インチ)ならびに使用されるテープの幅、たとえば約2.5cm(1インチ)によって決定される。得られるフィラメント510は、被覆ロールに対して顧客の要求する厚み、たとえば約1.27cm〜1.02cm(0.50インチ〜0.40インチ)まで機械加工を行うことができるように、十分な厚み、たとえば約1.65cm(0.65インチ)の厚みを有している。
【0084】
前述したように、本発明においては、高分子層510を予め巻き付けられたガラス繊維マット325上にではなく、ロールコア320の外表面322に直接適用することもできる。この実施形態においては、高分子層510はロールコア320の外表面322に直接適応されるので、ロールコア外表面322を予熱する必要がある。予熱は、使用される高分子材料に応じた所定の温度、たとえば約399℃(750°F)などにおいてロールコア外表面322を局所的に加熱できるような、回転式搭載誘導加熱器420(図3)を用いて行われる。予熱は該表面上に押し出された熱可塑性フィラメント510を適用する直前に行われる。局所的加熱は、ロールコア外表面から約0.64cm(4分の1インチ)の位置に適用される。このようにして、表面処理された露出金属からなるロールコア外表面322は、ロールコア外表面322への適用中におけるフィラメント510の急激な冷却を避けながら、押し出されたフィラメント510とほぼ同温度まで加熱される。
【0085】
本発明の誘導加熱装置420は、溶融高分子押出物510をロールコア外表面に適用する前に、該ロールコア外表面を急速に高温まで加熱するために調節可能に設計されている。局所的加熱は、ロールコア外表面の表皮の深さを浅くする、たとえば金属シェル外表面の下の全深さが約0.38cm(0.15インチ)になるようにするためだけのものである。金属シェルの局所的加熱は、溶融高分子と金属表面との間の接着性を高める。局所加熱された外表面よりも低い温度を有するロールコアの残りの部分は、表面からゆっくりと熱を吸収する。ロールコアの予熱およびその金属シェルの局所的加熱はともに、適用された溶融高分子が徐々に冷却されるこを可能にする。熱収縮によって押し出されたフィラメント510内に蓄積された応力は、冷却が徐々に行われるために最小限に抑えられ、接着界面510cを介して上層ストック510bの外部に広がる。より低い温度の予熱された金属コアからの熱は、ブレーキとして機能し、高分子被覆がそのガラス転移温度(Tg)に近づくにつれ冷却プロセスが迅速に起こるのを防止する。フィラメント510の温度がガラス転移温度(Tg)以上の該温度付近に保たれる時間を引き延ばすことにより、フィラメント510内の残留応力を劇的に減少させるような効果的なアニーリング工程が達成される。また、下層510aが上層ストック510bよりも高い繊維含量を有することから、金属シェルと下層510aとの間ならびに下層510aと上層ストック510bとの間の熱膨張係数(CTE)の差異が小さいため冷却中の残留応力をさらに低減することができる。したがって、このように局所的加熱を適用することにより、押し出されたフィラメント510に対する残留応力が効果的に減少し、プラスチック被覆のひび割れの可能性が最小限に抑えられる。局所的加熱はロールコア外表面322に対するフィラメント510の接着性も高める。
【0086】
図8および図17に最適に示されるように、成形テープ集成体440は任意の適切な材料、たとえばステンレス鋼などから構成することができ、複数のリボン、すなわち内側リボン541、中間リボン542および外側リボン543から構成される。各リボンは任意の適切な高さ、たとえば約1.0cm(0.4インチ)を有することができ、また任意の適切な厚み、たとえば約0.013cm(0.005インチ)を有することができる。リボンは、任意の適切な手段、たとえば仮付け溶接部444などによって、互いに重なり合うように固定され、3重構造を構成する。内側リボン541と中間リボン542の間ならびに中間リボン542と外側リボン543の間の重なり領域は、任意の適切な大きさ、たとえば約0.25cm(0.1インチ)とすることができる。重大なことは、得られる成形テープ集成体440の形状が円弧状あるいはスペーサリング355の円周に略等しい長さ(図8に最適に示されている)、たとえば約8.9〜76.2cm(3.5〜30インチ)に亘って所定の曲率半径で湾曲するように、リボン同士が仮付け溶接されることである。言い換えれば、図17に示されるように、円弧状に形成された成形テープ集成体440が直線状または平坦に形成されていたならば、仮付け溶接部444間のリボン542は曲率半径を維持しながらリボン541に仮付け溶接されていることから波うった様相を呈することになるであろう。同様に、仮付け溶接部444間のリボン543は曲率半径を維持しながらリボン542に仮付け溶接されていることから波うった様相を呈することになるであろう。
【0087】
ここで図9および図11(a)を参照すると、成形テープ集成体440は固有の円弧または曲率半径を有するものとして作製されているので、供給時には自身に巻き付いて螺旋を形成する傾向にある。ここで図10(a)を参照すると、3重構造の成形テープ集成体440の3つの巻線の例が示されている。ここに示された巻線の例には、内側リボン541aと、中間リボン542aと、外側リボン543aとを含んで構成される第1の巻線、内側リボン541bと、中間リボン542bと、外側リボン543bとを含んで構成される第2の巻線、ならびに内側リボン541cと、中間リボン542cと、外側リボン543cとを含んで構成される第3の巻線が含まれる。図10(a)に示されるように、第2の巻線の外側リボン543bは、第1の巻線の中間リボン542aに接触し、部分的に重なり合っている。同様に、第2の巻線の中間リボン542bは、第1の巻線の内側リボン541aに接触し、部分的に重なり合っている。同様にして、第3の巻線の外側および中間リボン、すなわち543cおよび542cは、それぞれ第2の巻線の中間リボンおよび内側リボン、すなわち542bおよび541bに接触し、部分的に重なり合っている。また、図10(a)に最適に示されるように、1つの巻線から次の巻線への重なりの量は、昇降機組立体185によってロールコアを降下させるときの速度を調節することにより調節することができる。したがって、図9、図10(a)および図11(a)に示されるように、成形テープ集成体440が巻き付けられると、内側リボン541と、中間リボン542と、外側リボン543とを含んで構成される3重構造の円筒形状が得られる。ここで成形テープ440が2重構造から成る図10(b)を参照すると、3重構造に関して記載したようにして巻き付けた場合、この2重構造もまた同様の円筒形状になる。円筒形状に形成された成形テープ集成体440は、遷移被覆ロールコアを該ロールコアと間隔を空けて包囲し、せきまたは適用区域505を形成し、ここに高分子材料からなるフィラメント510を押し出すことができる(図9に最適に示されている)。適用区域505は、螺旋状に巻き付けられた成形テープ集成体440の内表面と乾燥ガラス繊維層332の外表面との間の空間として定義される。あるいは、繊維層332を用いない先に検討した実施形態においては、適用区域505は、螺旋状に巻き付けられた成形テープ集成体440の内表面と金属ロールコアの外表面322との間の空間として定義される。
【0088】
成形テープ440が適用区域505を形成する一方で、押出し機組立体410は高分子のフィラメント510をガラス繊維層332(またはガラス繊維層332が用いられない場合にはロールコアの外表面)上に押し出す。上で検討したように、フィラメント510はガラス含量の高い下層とガラス含量の低い外層とから成る2重構造を有するものであってもよい。成形テープ440はフィラメント510が硬化前に弛むのを防ぐための支持型として機能する。該成形テープ440はフィラメント510の外径も定義する。ターンテーブル400の回転移動により、押出し機組立体410がロールコア320の周りの円形経路内を移動する。これは、中央開口部180内における上昇位置から下降位置までの繊維被覆ロールコア320のゆっくりとした降下と組み合わさって、連続的に押し出されたフィラメント510をロールコア底部319に配置された延長部分340の外表面上に螺旋上に巻き付かせる。フィラメント510の第1の巻線はスペーサリング355によって支持されている。フィラメント510の後続の巻線は、前の回転の間に巻き付けられた前層によって支持される。フィラメント510の後続の巻線はガラス繊維層332の底部から上部に巻き付けられた後、ロールコア上部317に配置された延長部分340に巻き付けられる。
【0089】
ガラス繊維マット322を用いる実施形態においては、フィラメント510が、露出した金属から成るロールコアの外表面322上に直接ではなく、ガラス繊維マット332上に押し出されるので、ロールコア外表面の局所的加熱が一切必要でないことを述べておくことが重要である。したがって、非常に低い熱伝導係数と高い温度耐性を有するガラス繊維マット332は、過度に急激な冷却を防ぐとともに、冷却中における残留応力の蓄積およびフィラメント510のひび割れを防ぐ。
【0090】
フィラメント510は、異なるサイズの供給ヘッド411を用いて顧客に適した所定の厚み、たとえば約0.762cm〜2.54cm(0.300インチ〜1.000インチ)で押し出すことができる。図3に最適に示されるように、フィラメント510を異なるサイズのロールコアに適用するために、押出し機組立体410、誘導加熱器420および成形テープディスペンサ430はすべて、ターンテーブル上に設けられた複数の細長いスロット514内に移動可能に固定された可動プラットホーム512に取り付けられる。このようにして、プラットホーム512を細長いスロット514に沿って移動させて、ロールコア外表面322からプラットホームに取り付けられた要素までの距離を調節することができ、これにより、乾燥ガラス繊維層332またはロールコア外表面322への適用に先だってフィラメント510の位置決めを行うことができる。
【0091】
前述のように、フィラメント510を螺旋状に巻き付ける間、ロールコア320は回転せずに、押出し機組立体410がターンテーブルに搭載された残りの要素とともに回転される。フィラメント510の適用はロールコア320を回転させ、押出し機組立体410および他の回転可能な搭載された要素を静止状態に保つのではなく、上記のようにして行われる。このように適用した場合、押し出されたフィラメント510を螺旋巻き付けの間にロールコア外表面322から遠ざけ、乾燥ガラス繊維層332に対する押し出されたフィラメント510の接着性を悪化させる傾向にある遠心力が不要に蓄積される結果になる。
【0092】
この遠心力は、非常に大きなサイズのロールコアを比較的低粘度またはゆっくりと硬化する樹脂材料によって高い生産速度、すなわち高い回転速度で被覆する場合、特に悪影響を及ぼす。本発明においては、連続するフィラメント510を垂直に配向されたロールコア320に適用する際に、フィラメント510を支持層上に突き固めるために重力を利用する。従来技術の方法においては、水平に向けられたロールコアを回転させることによって被覆を行っており、この場合重力は、被覆が回転の最上部にあるときに該被覆をロールコアに押しつけ、該被覆が回転の最下部にあるときに該被覆をロールコアから引き離す傾向にある。この問題を相殺するためにより高い回転速度を適用することもできるものの、これによって、被着されたフィラメント510をロールコア外表面322から引き離す傾向になる遠心力が蓄積してしまう。また、被覆の巻き付け時にロールコアが水平に向けられる先行技術においては、(自身の発熱または外部から与えられる熱のいずれかによって)速く硬化する熱硬化性樹脂のみが使用に適しており、得られる被覆は超カレンダ加工などの需要の高い要求には適さないこともある。
【0093】
次に、被覆ロールコアを中央開口部180内に収納しながら放冷する。あるいは、被覆ロールコアの冷却速度を調節するために、被覆ロールコアを装置10から取り出して、乾燥機または他の断熱性チャンバ内に入れることもできる。
【0094】
ガラス繊維マット下層を用いる実施形態においては、冷却が終了すると、ロールコアに対して成形テープ440および高分子層510を通してガラス繊維マット層332の内部まで穴あけすることにより、密に覆われたガラス繊維マット層332内にエポキシ樹脂を注入することが可能である。図24〜26に最適に示されるように、複数の入口孔が図示された位置においてロールコア底部319付近に穴あけされ(図24および図25に最適に示されている)、バルブ333がその中に挿入される。バルブ333はそれぞれライン336に接続されており、該ライン336を介してエポキシ樹脂が給送(または供給)される。同様のバルブ341がロールコア上部317付近に穴あけされた真空孔を介して挿入される。バルブ341は真空ライン343によって真空源に接続され、真空にされる。エポキシ樹脂が入口バルブ333を介して給送(または供給)され、ガラス繊維層332中に注ぎ込む。予め適用されたシール材357は、エポキシ樹脂がロールコア319の底端部付近に配置された延長部分340を越えて下方に漏れるのを防ぐ。真空バルブ341のレベルを入口バルブ33のレベルより高く維持することにより、ガラス繊維マット内332の泡がエポキシ樹脂注入中に真空バルブ341を介して確実に逸出する。最終的に、エポキシ樹脂が真空バルブ341から滲出する。これが起こると、全てのバルブ333および341が閉じられる。その後、エポキシ樹脂をゲル化させる。
【0095】
図27は、ガラス繊維マット層332中へのエポキシ樹脂の注入を行うためのロールコアの別の製造方法を示している。この方法において、ロールコア底部319付近に設けられた延長部分340を介し、ガラス繊維マット層332の内部のシール材357の直ぐ上の位置まで通路孔が穿孔され、該通路孔内にバルブ333が挿入される。その後、成形テープ440によって覆われた被覆ロールコア440を装置10から取り外し、乾燥機中に水平に載置し、回転させながらエポキシ樹脂を硬化させる。
【0096】
次に、いずれの実施形態においても、すなわちガラス繊維マット下層を用いるものと用いない実施形態のいずれにおいても、成形テープ440を繰り出すことによってこれを高分子材料510の外表面から除去することができる。図28に最適に示されるように、高分子材料層510は粗い表面を有しており、所望の平滑度にするために機械加工を行う必要がある。この機械加工は、被覆ロールコアを旋盤520上に水平に載置し、高分子層510の外表面を図29に示されるような適切なバイト525を用いて所定の平滑度515まで機械加工することによって達成される。
【0097】
加工の次の段階は、高分子材料層510をロールコア外表面まで貫通し、2つの延長部分340をその端部において取り外すことである。縁部は、顧客に返却できるような最終ロールを得るために、僅かな斜面(図示せず)を形成するように処理されてもよく、このことは現在では技術上周知である。最終的な被覆ロールが図30の550に延長部分340およびスペーサ組立体350が取り外された状態で示されている。本発明の方法および装置によって作製された径が約51cm(20インチ)、長さが約381cm(150インチ)の寸法を有するの典型的な被覆ロールは、向上した性能特性を併せ持っている。それらの性能特性としては、0〜2Raミクロインチの表面荒さを達成可能、約69Pa〜45Pa(650,000〜1,000,000psi)のヤング率、87〜93ショアDの被覆硬さ、および約(221℃)430°Fのガラス転移温度Tgなどが含まれる。
【0098】
典型的には、本発明に従って被覆された超カレンダロールは、長さが約254cm〜762cm(100インチ〜300インチ)であり、ロールコアに被覆を適用した後の径が約25cm〜91cm(10インチ〜36インチ)である。典型的には、磁気テープを作製するために用いられるロールは、長さが約25cm〜102cm(10インチ〜40インチ)であり、本発明に従ってロールコアに被覆を適用した後の径が約15cm〜51cm(6インチ〜20インチ)である。上述の長さおよび径は単なる例であって、本明細書中に記載される発明の範囲を限定することを意図していないことが認識されるべきである。繊維製造などの他の用途において使用されるロールコアは、上記の範囲外の長さおよび径を有するかもしれないが、本発明に従って被覆することができる。
【0099】
ここで図13を参照すると、本発明の多重構造の成形テープ集成体440を作製するための装置700が示されている。ここに示されるように、装置700は、それぞれ単一のリボンが巻き付けられた複数の供給スプール705、710および715を含んで構成される。詳細には、供給スプール705には内側リボン541が巻き付けられており、供給スプール710には中間リボン542が巻き付けられており、供給スプール715には外側リボン543が巻き付けられている。駆動ベルト730によってモータ駆動式駆動プーリ725に連結された巻き取りホイール720は、単一のリボン541、542および543を同時にそれぞれの供給スプール705、710および715から引き出し、該単一のリボンを連続する速度で整合組立体735から湾曲シュー740の表面上に搬送する。湾曲シュー740は、リボンを弧状に保ち、その上に配置された溶接装置736はリボンがその下方を通過する際に断続的に該リボンを仮付け溶接し、これにより所定の曲率半径を有する成形テープ集成体440が得られる。各供給スプール705、710および715にはブレーキ組立体716が設けられ、成形テープ集成体440の作製時におけるリボンの張力調節を可能にしている。得られる成形テープ集成体440は巻き取りホイール720に巻き付けられる。最終的な成形テープ集成体が巻き付けられた巻き取りホイール720は、装置700から取り外し、ターンテーブルに搭載された成形テープディスペンサ430に取り付けることができる。
【0100】
ここで図14および図15を参照すると、整合組立体735は単一のリボン541,542および543を各供給スプール705,710および715から同時に受け取り、単一のリボンが該組立体735を通過する際に、該単一のリボンを互いにほぼ平行かつ部分的に重なり合うような配置に整合し、図8に示されるような本発明の成形テープ集成体440を形成するために設けられている。整合組立体735は、任意の適切な手段、たとえば複数のボルト760などによって互いに固定されて図14のような包囲チャネル761を形成できるような、上側部分750と下側部分755とを含んで構成される。整合組立体735の下側部分755は、溝770と、溝770の上方に位置する第1の棚状部772と、第1の棚状部772の上方に位置する第2の棚状部774とを含み、これらが共に包囲チャネル761の床を形成している。溝770は、内側リボン541が包囲チャネル761を通過する際に、該リボンの全体の幅および厚さを収容するような大きさを有する。第1の棚状部772は、中間リボン542の幅の一部のみを収容するような大きさを有し、中間リボン542の残りの幅は、該リボンが包囲チャネル761を通過する際に内側リボン541に部分的に重なり合う。第2の棚状部774は、外側リボン543の幅の一部のみを収容するような大きさを有し、外側リボン543の残りの幅は、該リボンが包囲チャネル761を通過する際に中間リボン542に部分的に重なり合う。
【0101】
上側部分750は、下方に延びる一対の対向壁751および752をさらに含んで構成される。壁751は、複数の、たとえば3つの開口部を含み、該開口部は対向壁752上に配設された複数の、たとえば3つの貫通開口部と一直線上に設けられる。貫通開口部は複数のローラを包囲チャネル761内において壁間に平行な関係で取り付けることを可能にする。各ローラは中央アクスル756aを含み、その上に第1の肩部758、第2の肩部762および第3の肩部764が設けられ、第1の肩部758の径は第2の肩部762の径よりも僅かに大きく、第2の肩部762の径は第3の肩部764の径よりも僅かに大きい。第1の肩部758は溝770に対して間隔をおいてチャネル761内に配設され、それらの間に内側リボン541のみを通過させる。第2の肩部762は第1の棚状部772に関して間隔を空けた状態でチャネル761内に配設され、それらの間に中間リボン542のみを通過させる。同様に、第3の肩部764は第2の棚状部774に対して隔てた状態でチャネル761内に配設され、それらの間に外側リボン543のみを通過させる。このようにして、整合組立体735は、成形テープ集成体440を形成するための溶接の間、リボン541、542および543のほぼ平行かつ重なり合った配置での適切な整合を確実に行う。下側部分755には、リボンが包囲チャネル761を通過するのを容易にするための複数の案内ローラ776も配されている。さらに、下側部分755上には、単一のリボン541、542および543を受け取り、該リボンを整合組立体735に案内するためのV字形入口778が設けられている。
【0102】
湾曲シュー740の詳細は図16、図18および図19に示されている。前述のように、湾曲シュー740は、単一のリボン541、542および543を受け取り、該リボンがその上に搬送され溶接装置736によって互いに仮付け溶接される間、該リボンを所定の曲率半径で支持するために設けられる。湾曲シュー740は基本的に、一対の固定要素780と調節可能な要素782とを含んで構成される。図18に最適に示されるように、固定要素780は互いに所定の距離だけ離れている。各固定要素780は上面780aを有し、該上面780aは、複数の整合されたリボン440がその上を搬送される際に、該リボンを支持するために設けられる。各上面780aには丸みがつけられている。図19に最適に示されるように、固定要素780は任意の適切な手段、たとえばボルト781によって装置700に固定されている。図18を再度参照すると、調節可能要素782は、固定要素780間に設けられ、溶接の間、複数の整合された単一リボン440を搬送するために支持するように構成された丸みのある上面782aを含んでいる。図19に最適に示されるように、調節可能要素782は任意の適切な手段、たとえばボルト781によって装置に固定されている。図18に最適に示されるように、調節可能要素782は凹部785内に設けられる垂直に向いたスロット783を含む。ボルト781は、調節可能要素782が下降位置(図18中の想像線で示される)から多数の調節位置を通って上昇位置(図18中の実線で示される)まで垂直に移動できるように、凹部785内のスロット783内に配設される。下降位置において、整合されたリボン440(図18中の想像線で示される)は、固定ヘッド780aおよび調節可能ヘッド782aの上面に掛け渡され、該上面上で最大曲率半径に保たれる。さらに、固定要素780および調節可能要素782には指示目盛り787が設けられ、使用者が所望の成形テープ440の曲率半径を正確に得ることができるようになっている。湾曲シュー上に配置した状態でリボン同士を仮付け溶接することにより、リボン同士が所望の曲率半径で接着され本発明の成形テープ集成体440が形成される。上昇位置においては、整合されたリボン440(図18中の実線で示される)は、固定ヘッド780aおよび調節可能ヘッド782aの上面に掛け渡され、該上面上において厳密な曲率半径に保たれる。リボン同士を仮付け溶接したとき、得られる成形テープ集成体440はこの曲率半径を維持している。
【0103】
溶接装置736は図16に最適に示されており、リボン541、542および543をともに重なり合う配向でかつ湾曲シュー740の調節によって決定される所定の曲率半径で仮付け溶接し、成形テープ440が上述のように高分子材料510に適用される間に繊維被覆ロールコアの周りに螺旋状に巻き付くことができるようにする。溶接装置736は、電気接点ブラシ790を介して電圧/電流源788(図13)に電気接触する一対の円形の溶接ヘッド784および786を含んでいる。溶接ヘッド784は、中間リボン542が内側リボン541上に横たわる領域において該中間リボン542と接触する。同様に、溶接ヘッド786は、外側リボン543が中間リボン542上に横たわる領域において該外側リボン543と接触する。リボン541、542および543が湾曲シュー上を搬送されると、溶接ヘッド784および786は接触状態を保ったまま回転する。周期的電圧/電流が溶接ヘッド784を介して電圧/電流源788から供給され、これによりリボン542および541が複数の仮付け溶接部444によって互いに接着される(図8に最適に示されている)。同様に、周期的電圧/電流が溶接ヘッド786を介して供給され、これによりリボン543と542とが複数の仮付け溶接部444によって互いに接着される(図8に最適に示されている)。あるいは、本発明における湾曲シュー740の調節可能要素782aは、溶接中に複数の整合された単一リボン440を支持してその上で搬送するように機械加工された表面を有するローラを用いることで代用することもできる。
【0104】
【発明の効果】
上記構成の本発明によれば、例えば熱硬化性樹脂からなる従来のロールコアの被覆と比較して強度などの多くの特性において向上したロールコアの被覆、特に熱可塑性樹脂からなる被覆を有するロールの製造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属ロールコアを高分子材料で被覆するための装置の好ましい実施形態の上面図。
【図2】図1の線2−2に沿った断面図。
【図3】図2の線3−3に沿った断面図。
【図4】図2の線4−4に沿った拡大断面図。
【図5】本発明の装置の一部を構成するモータ駆動式昇降機組立体の等角図。
【図6】図2の線6−6に沿った断面図。
【図7】図2の線7−7に沿った断面図。
【図8】本発明の装置の一部を構成する成形テープの等角図。
【図9】本発明に従って強化繊維マット下層および高分子外層によって被覆された金属ロールコアの部分断面図であり、該高分子外層は好ましくは高性能熱可塑性材料から成る。
【図10】(a)本発明に従って螺旋状に巻き付けられた3重構造成形テープ集成体の拡大図。(b)本発明に従って螺旋状に巻き付けられた2重構造成形テープ集成体の拡大図。
【図11】(a)図9の線11−11に沿った断面図。(b)高分子材料のみによって被覆された金属ロールコアの断面図であって、該高分子材料はロールコア外表面との間にいかなる下層も介在せずに該ロールコア外表面に直接適用されている。
【図12】図9の線12−12に沿った断面図。
【図13】本発明の一部分を構成する成形テープ作製装置の側面図。
【図14】図13の線14−14に沿った拡大断面図。
【図15】図13に示された本発明の成形テープ作製装置の部品である2部分整合治具の等角図。
【図16】図13の線16−16に沿った拡大断面図。
【図17】本発明に従って作製された3重構造成形テープ集成体の等角図。
【図18】図13に示される本発明の成形テープ作製装置の部品であるスポット溶接シューの固定された調節可能な部分の側面図。
【図19】図18の線19−19に沿った拡大断面図。
【図20】本発明に従って乾燥強化繊維マットが巻き付けられた金属ロールコアの底部の等角図。
【図21】本発明に従って作製された乾燥ガラス繊維マット下層の等角図。
【図22】本発明に従い担体マットを用いて金属ロールコアに乾燥ガラス繊維マット下層を巻き付ける様子を示す図。
【図23】本発明に従って乾燥ガラス繊維マット下層が巻き付けられた金属ロールコアの横断面図。
【図24】本発明の1つの態様に従って被覆されたロールコアの部分断面図であって、本発明に従って樹脂材料を乾燥強化繊維マット下層中に注入する方法も示す図。
【図25】図24の線25−25に沿った断面図。
【図26】図24の線26−26に沿った断面図。
【図27】本発明に従って樹脂材料を注入するための代替方法を示す、被覆ロールの底部の断面図。
【図28】本発明に従って被覆された金属ロールコアの側面図。
【図29】本発明に従って被覆された金属ロールコアを施盤内に端部が保持された状態で示した側面図。
【図30】本発明に従って被覆された最終ロールコアの等角図。
【符合の説明】
332…ロールコア、20…基部、25,30…側方枠部材、35…架橋部材、15…主枠組立部材、325…第1のチャック、230…第2のチャック、220…プラットフォーム組立体、185…昇降機組立体、350…スペーサ組立体、400…ターンテーブル、180…中央開口、430…成形テープディスペンサ、410…押出し機、3…チェーンケーブル、85,105…釣り合いおもり、340…延長部分、355…スペーサリング、360…中ナット、495…側壁の孔、449…割り出しピン要素、500…ピン、195…ボールねじ軸、215…ボールナット可動要素、255…アーム、275…アイドラスプロケット、280…連続ループ安全チェーン、205…連続ループ駆動ベルト、705,710,715…供給スプール、735…整合組立体、740…湾曲シュー、736…溶接手段、720,725,730…搬送手段、780…湾曲シューの固定要素、782…湾曲シューの調節可能要素。

Claims (25)

  1. カレンダー法において使用されるロール要素であって、
    a)外表面を有するほぼ円筒状のコアと
    b)熱硬化性樹脂を注入した強化繊維マット層であって、前記繊維マット層は前記コアの外表面を円周状に囲み、前記コアの外表面と前記繊維マット層との間に配置された接着層によって接着され、前記繊維マット層は少なくとも内側層と該内側層上に配置される外側層とを備え、前記内側層はその長手方向両端部に前縁部及び後縁部を含み、前記内側層が前記コアの周りに円周状に巻き付けられたときに前記前縁部と前記後縁部とは互いに隣接するような関係にあり、前記外側層は前記内側層よりも長い、強化繊維マット層と、
    c)硬化した熱可塑性樹脂材料を含むカバーであって、前記繊維マットを囲むカバーとを含むことを特徴とするロール要素。
  2. 前記熱可塑性樹脂は、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルエーテルケトン、またはポリフェニレンオキシドの内の1以上のものである請求項1に記載のロール要素。
  3. 前記熱可塑性樹脂材料は、繊維密度の高い熱可塑性樹脂材料を含む下部ストック、及び、内側層の繊維密度よりも低い繊維密度を有する熱可塑性樹脂材料を含む上部ストックを備える請求項1または2に記載のロール要素。
  4. 前記繊維は、ガラス繊維、炭素繊維、及びアラミド繊維の内の1以上のものである請求項3に記載のロール要素。
  5. 前記下部ストックの繊維密度は、重量にして10%〜40%である請求項3または4に記載のロール要素。
  6. 前記上部ストックは、重量にして0%〜40%のガラス繊維、及び/または重量にして0%〜30%のアラミド繊維、及び/または重量にして0%〜35%の炭素繊維の繊維密度を有する請求項3または4に記載のロール要素。
  7. 前記コアは金属にて形成される請求項1乃至6のいずれかに記載のロール要素。
  8. 前記コアは最大12mの長さを有する請求項1乃至7のいずれかに記載のロール要素。
  9. カレンダー法において使用されるロール要素のほぼ円筒状のコアに樹脂コーティングを施すことによりコアに高分子被覆を施すための方法において、
    a)前記コアの外表面上にドライ強化マットを巻装する工程と、
    b)前記ロールコアはほぼ垂直に配され、コアの周囲に配されるターンテーブル上に置かれる押出し機から高温の樹脂が供給され、前記ロールコアは回転させずに前記ターンテーブルを前記コアの周りで回転させながら上昇位置から下方に下降させつつ前記高温の樹脂を前記ドライ強化マット上に適用させる工程と
    を備えることを特徴とする方法。
  10. 前記適用された強化マット上にエポキシ樹脂を注入する更なる工程を含む請求項に記載の方法。
  11. 前記樹脂は熱可塑性樹脂材料である請求項または10に記載の方法。
  12. カレンダー法において使用されるロール要素のロールコアに高分子被覆を適用するための装置であって、
    a)基部、垂直な側方枠部材、及び、該側方枠部材同士を互いに架橋する架橋部材を備え、下方を向いた第1のチャックを有する主枠組立体と、
    b)前記第1のチャックに対して垂直方向において同一直線上に配され、上方を向いた第2のチャックを有する垂直方向に移動可能なプラットフォーム組立体を備えた、モータ駆動式昇降機組立体と、
    c)前記ロールコアの下端近傍に配置され、前記ロールコアの外表面よりも大きな外周を有するスペーサ組立体と、
    d)前記基部上に回転可能に配され、前記ロールコアがこれを通じて垂直方向に運動可能であるような大きさに形成された中央開口を有するターンテーブルと、
    e)該ターンテーブル上に配置され、スペーサ組立体への固定のための前縁部を有する、一定の長さの成形テープを供給するための成形テープディスペンサと、
    f)前記ターンテーブル上に配置された少なくとも1つの押出し機と、
    g)前記昇降機組立体によりロールコアを開始位置から終了位置まで降下させ
    つつターンテーブルをロールコア周りに回転させるための手段であって、これにより、前記成形テープディスペンサおよび押出し機をロールコアの周囲に円形の経路にて移動させて、テープをロールコア外表面の周囲に該表面と間隔をおいて螺旋状に巻き付けて、前記成形テープの内表面とロールコア外表面との間に所定の適用区域を画定する手段とを含み、前記押出し機は押し出されたフィラメントを前記適用区域内に適用し、前記フィラメントをロールコア外表面上に巻き付けて前記ロールコアが前記仕上がり位置に達したときに該表面を被覆する装置。
  13. 各側方枠部材の最上部に配される付勢手段であって、チェーンケーブルとこれに付随するスプロケット手段とを有し、該チェーンケーブルの一端は前記架橋部材に連結され、該チェーンは前記スプロケット手段に回り込んで延びて他端において釣り合いおもりに連結されて架橋部材の重量を相殺する付勢手段を有する請求項12に記載の装置。
  14. 前記スペーサ組立体は、ロールコアの下端に固定された延長部分上に配され、摺動可能に該延長部分に取り付けられることにより該スペーサ組立体はロールコアの中心軸に対して回転可能である請求項12または13に記載の装置。
  15. 前記スペーサ組立体は、スペーサリング及び中ナットを有し、該スペーサリングは前記延長部分に摺動可能に取り付けられることにより、該スペーサ組立体はロールコアの中心軸に対して回転可能であり、前記中ナットは延長部分に固定されるとともにスペーサリングに当接する請求項14に記載の装置。
  16. 前記スペーサ組立体は高分子フィラメントがこれを通じて押出される開口を有する請求項14または15に記載の装置。
  17. 前記摺動可能に取り付けられたスペーサ組立体は、孔が設けられた側壁を有し、前記ターンテーブル上には割り出しピン要素が配置され、該割り出しピン要素はピンを有し、該ピンは、ピンが前記側壁の孔から離れている後退位置から、ピンが孔に受容される伸長位置へと、ピンを割り送るために孔に対して同一直線上に整列し、ピンが前記後退位置にあるターンテーブルの回転時にはスペーサ組立体は非回転に保たれ、ピンが前記伸長位置にあるときにはスペ
    ーサ組立体はターンテーブルとともに摺動回転する請求項12乃至15のいずれかに記載の装置。
  18. 前記モータ駆動式昇降機組立体は、垂直方向に向けられたボールねじ軸に作動連結された電気モータ組立体を有し、前記プラットフォーム組立体は、各ボールねじ軸上に配される、内側が螺刻された可動要素を有して、各可動要素はそれぞれに付随する軸の回転運動に応じて垂直方向に可動であり、前記モータによって軸が同時に回転運動を行うことにより前記プラットフォーム組立体の垂直方向の運動が行われる請求項12乃至17のいずれかに記載の装置
  19. 装置は、中央部分と、該中央部分から径方向に延び、それぞれが末端を有する複数のアームとを有するI形鋼組立体を更に備え、該複数の径方向に延びるアームは前記垂直方向に向けられた複数のボールねじ軸に対応し、前記電気モータ組立体は前記I形鋼組立体の前記中央部分内部に配置され、各アームの前記末端は垂直に向けられたボールねじ軸の1本の自由端に連結される請求項18に記載の装置。
  20. 前記電気モータ組立体上には更に駆動スプロケットが配され、垂直に向けられる各ボールねじ軸上にはアイドラスプロケットが配され、前記駆動スプロケット及び垂直に向けられるボールねじ軸の前記アイドラスプロケットには連続ループ駆動ベルトが掛け回される請求項19に記載の装置。
  21. 3本の軸が三角形の配置に配され、前記プラットフォーム組立体は、それぞれに可動要素が固定された3つの角部を有するほぼ三角形をなす枠組立体であり、各可動要素は前記3本の軸の1本に螺着され、前記I形鋼組立体は120°の角度の間隔をおいて径方向に延びる3本のアームを有し、各アームの末端は1本のシャフトの自由端に連結される請求項20に記載の装置。
  22. 垂直に向けられた前記軸のそれぞれに設けられる前記アイドラスプロケットは、該軸の自由端に配される第1のアイドラスプロケットを含み、各軸には更に第2のアイドラスプロケットが配され、各第2のアイドラスプロケットには連続ループ安全チェーンが掛け回される請求項21に記載の装置。
  23. 前記I形鋼組立体は前記安全チェーンまたは各駆動ベルトの少なくともいずれか一方に当接してこれに張力を与える張力手段を有する請求項22に記載の装置。
  24. 前記電気モータの動作時に生じる振り及び振動を低減するため、前記I形鋼組立体のアームの1本の末端に取り付けられる第1の端部と前記開口部の垂直壁に取り付けられる第2の端部とを有する少なくとも1本の固定ロッドを備える請求項22に記載の装置。
  25. 大形開口部の前記垂直壁上に鉛直方向に対向して配される1対の線形案内レールを更に有し、各案内レール上には該案内レールの全長にわたった垂直運動を可能とするための線形軸受けが配され、各線形軸受けは前記プラットフォーム組立体に取り付けられて垂直運動におけるプラットフォーム組立体の回転及び横方向の運動を防止する請求項24に記載の装置。
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