JP4636615B2 - 多点ヒーターチップ - Google Patents
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Description
加熱し押圧するための多点ヒーターチップの構造に関するものである。
方の樹脂部材に突起を設け、他方の部材の前記突起と対応する位置に孔を設け、該突起を
該孔に貫通させてから突出した突起の先端に熱と押圧力を加え、軟化した先端近傍を潰す
ようにして両部材を固定する所謂熱かしめが広く行われている。
れてきた。少量生産に適用する場合は、はんだ鏝の先端を適宜加工するなどして、樹脂か
らなる突起を1点1点かしめることが行われ、より効率を高めるためには複数の突起を一
度にかしめる工夫がなされてきた。また近年では、このかしめ作業の品質や効率の向上を
目的として、抵抗発熱を得るのにパルスヒート電源が用いられるようになってきた。
対し、瞬間的に大電流を流して急激なヒーターチップの温度上昇を得、さらに精度のよい
温度制御を行う電源であり、熱容量の比較的大きな作用部を用いて安定的に加熱する所謂
コンスタントヒート方式に用いる電源とは区別される。
装置には、主にコンスタントヒート方式の熱かしめが適用されてきた。つまり、複数の突
起を一度にかしめる場合も、熱容量の大きなブロックをヒータで加熱しておき、このブロ
ックに連通して設けられた複数の突起を熱伝導で過熱するのが一般的であった。そしてこ
のようなコンスタントヒート方式の場合は、被接合物を軟化温度以上に加熱するだけであ
り、1回の熱かしめ工程中に加熱温度を昇降させるような温度制御は不可能であった。
加熱する熱かしめ装置において複数の突起部を同時にかしめる装置の実現が試みられてい
るが、ここでは、ヒーターチップとこれに電流を供給するための一対の通電ブロックとを
ひとまとまりと捉えて、このまとまりを複数束ねて複数対の通電ブロックに電源からの配
線を接続して給電する技術が開示されている。
しめするには構造上限界があり、また、給電ブロックを含めた前記ひとかたまりを複数必
要とし、この複数対の給電ブロックに対応して大電流を供給する配線や分配装置が必要と
なるため、装置全体として高価なものになってしまう。この事情に鑑み、出願人はパルス
ヒート方式の熱かしめにおいて、単独のヒーターチップに複数の突起を設けるようにした
。
描いてある。図5において符号81がヒーターチップであり、略コの字型に曲折した板状
の金属部材からなる。また符号81a、81bは、板状のヒーターチップの両端に位置す
る固定端であり、図示しない一対の電極にこれら固定端を固定することで、ヒーターチッ
プ81全体に電流を流す。
の突起に接触し、加熱しながら押圧する。ここでこれら突起の作用面は、被接合物の突起
を押圧しやすいようにドーム状の凹所が形成されている。またこれら突起は、板状のヒー
ターチップ本体と一体的に切削により立設されているため,切削加工が容易な四角柱とな
っているが、これが他の多角柱や円柱である場合もある。
ヒート電源による電流が流れるのはほとんど板状の本体のみであり、突起82、83、8
4、85は加熱した板状の本体からの熱伝導により温度上昇しているに過ぎない。したが
って、前記板状の本体と各突起の先端とでは温度変化に時間差が生じ、瞬間的なな温度上
昇と温度コントロールを実現するパルスヒート方式のメリットが十分生かせない。また被
接合物の構造に起因して、加熱時に被接合物へ流出する熱量が各突起において均一でない
場合には、全ての被接合物の突起に対して好適な温度管理を行えない。
ともに、この複数の突起に対し均一で品質の良い熱かしめ作業を行えるようにしたもので
ある。
前記中間部を、板状に形成した板状部と板状部の一方の面に形成した前記複数の突起で構成し、前記板状部の他方の面側から前記突起の個々に対応した凹所を形成し、
この凹所により、少なくとも突起直下の領域の一部において前記板状部の板厚部分を空間とし、前記中間部に流れる電流を前記突起と前記板状部に分流させることを特徴とする多点ヒーターチップ。を提供するものである。
本発明の第1の態様によれば、ヒーターチップの中間部を流れる電流が、板状部に立設した突起の根元の部分の空間で遮られ、電流の一部がこの空間を迂回するために前記突起を流れるので、突起自体の抵抗発熱が生じる。つまりパルスヒート電源の出力の制御で、突起自体の抵抗発熱を制御することが可能となり、熱かしめの品質の向上に寄与する。また、同時に複数個所の熱かしめを行うのに、ヒーターチップを複数かしめ用のものに交換するだけでよく、装置のコストを抑えることができる
。図1は本発明の一実施形態の熱圧着装置の要部を示す側面図である。図1において1は
ヒーターチップであり、略コの字型に曲折した板状の金属からなり、その両端は一対の給
電ブロック2a、2bに固定されている。また一対の給電ブロック2a、2bは絶縁ブロ
ック3に互いが絶縁された状態で固定され、さらに絶縁ブロック3はロッド4に固定され
ており、このロッド4は図示しない制御部からの指令で駆動する駆動手段5によって上下
方向に移動する。
り、これらの他端はパルスヒート電源7の出力端子7a、7bに接続されている。さらに
ヒーターチップ1の中間部上面には熱電対8が固着されており、この熱電対8のリード8
aはパルスヒート電源7の端子7cに接続されている。一方ロッド4と絶縁ブロック3と
を貫通して一端のノズル11aがヒーターチップ1に向けられたチューブ11が設けられ
ており、このチューブ11の他端は図示しないエア供給手段に接続されている。
9、10が図示しないステージ上に載置された状態が示されている。一方の部材9には複
数の突起9a、他方の部材10には複数の孔10aが形成されており、突起9aを孔10
aに貫通させた状態になっている。例えばカメラ付き携帯電話の樹脂製ケースの内面側に
、カメラ用のレンズ組立を固定する場合等にこのような組立形態が見られるが、部材10
は樹脂である場合だけでなく、全部あるいは一部が金属である場合もあり、ヒーターチッ
プ1が被接合部材に接触することによる熱の流出量が各突起で均一でない場合がある。
る。この通電によりヒーターチップ1の一端から他端には大電流が流れ、ヒーターチップ
1は抵抗発熱により急激に温度上昇する。このときヒーターチップ1に固着された熱電対
8が温度情報をパルスヒート電源7に還すので、パルスヒート電源7はヒーターチップ1
の温度に基づいて出力電流を帰還制御する。また、一回の接合の過程で時間の経過ととも
に最適の温度にヒーターツール1の温度を上下させるように、パルスヒート電源7は予め
設定した温度プロファイルを記憶しておき、このプロファイルに基づいた帰還制御を行う
。また、素早く温度を下降させるには、ノズル11aからヒーターチップ1へのエアの噴
出を利用する。
明の第1の態様に係るヒーターチップを示すもので、本図ではこのヒーターチップを符号
101で示す。図2において、図2(a)はヒーターチップ101を被接合物の方向から
見て描いたもの、図2(b)は図2(a)に示された面X−Xでの断面図である。図2に
おいて101aはヒーターツール101の一端、101bは他端であり、この両者が一対
の給電ブロックに接続されて通電される。また本発明の場合、この通電による電流の正逆
方向、および直流か交流か、ならびにパルス状か否かは問わない。
るとし、その流れを模式的に矢印アで示す。電流は、ヒーターチップ101の中間部10
1cを流れるが、この板状の中間部101cにおいて、図2(a)では点線の四角、図2
(b)では符号31、32で示す位置に空間(凹所)が形成されている。このため、これ
を迂回する電流が突起内を流れることになる。
係るヒーターチップを被接合物の方向から見て描いたものであり、このヒーターチップを
符号102で示す。ここでも電流の流れを模式的に矢印イで示す。本態様では前記空間を
電流を横切る方向のスリット41、42、43、44としており、スリット42はスリッ
ト41、44よりも短く、スリット43はスリット41、44よりも長く形成してある。
なお、各突起の立設部(突起直下)以外の領域では、これらスリットは中間部102cを
板厚方向に貫通している。
係るヒーターチップを示すものであり、このヒーターチップを符号103で示す。またこ
こでも電流の流れを矢印ウで示す。図4において図4(a)はヒーターチップを被接合物
の方向から見て描いたものであり、図4(b)は図4(a)に示された面Y−Yでの断面
図である。
するものではなく、他の多角柱や円柱、楕円柱でもよく、突起全体の形状が多角錐や円錐
状でもよく、それらの組合わせでもよい。また、図では突起の先端を平面に描いているが
、個々の熱かしめに好適な形状に加工すればよい。さらに複数の突起は4個に限らず、2
個以上の任意の数を適用しても同様の効果を奏することは言うまでもない。
2a、2b 給電ブロック
3 絶縁ブロック
4 ロッド
5 駆動手段
6a、6b 給電ケーブル
7 パルスヒート電源
8 熱電対
9、10 被接合物
21〜24、51〜54、82〜85 突起
Claims (2)
- 一端から他端へ中間部を介して電流を流すことで抵抗発熱を得て、この発熱により前記中間部に設けた複数の突起を加熱し、この複数の突起の先端にある作用面を被接合物に同時に接触させて加熱する多点ヒーターチップであって、
前記中間部を、板状に形成した板状部と板状部の一方の面に形成した前記複数の突起で構成し、前記板状部の他方の面側から前記突起の個々に対応した凹所を形成し、
この凹所により、少なくとも突起直下の領域の一部において前記板状部の板厚部分を空間とし、前記中間部に流れる電流を前記突起と前記板状部に分流させることを特徴とする多点ヒーターチップ。 - 前記凹所は、前記一端から他端へ流れる電流を横切る方向に形成され、対応する突起の直下の領域を含んだスリット状の凹所であり、対応する突起直下の領域以外では、前記板状部を板厚方向に貫通したスリットとし、前記板状部に流れる電流量と前記突起に流れる電流量を前記スリットの長さで調整可能とすることを特徴とする請求項1に記載の多点ヒーターチップ。
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