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JP4637032B2 - 画像記録装置及びその制御方法 - Google Patents
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JP4637032B2 - 画像記録装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、音声付きの動画像データを記録する画像記録装置及びその制御方法に関する。
音声付きの動画像(以下、「動画」と呼ぶ)を記録する画像記録装置として、デジタルカメラが普及している。近年のデジタルカメラは、圧縮技術の向上、高画素化、撮像モードの多様化、記憶媒体のアクセス速度の高速化等により、ファイルサイズを小さく抑えつつ、高画質の動画を、高いフレームレートで長時間記録することが可能になっている。
動画を長時間記録する場合に問題となるのが、動画再生時に映像(「映像」は音声を含まない)と音声にずれが生じることである。例えば、映像信号と音声信号をサンプリングするクロックの元となる発振器が異なる場合は、各々の発振器のずれにより、撮影時間が経過すればするほど、映像と音声との間のずれが広がってしまう。この問題を解決するために、双方のクロックのずれを補正するデジタルカメラが提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−253056号公報
しかしながら、上述のデジタルカメラで動画を撮像しても、撮像した動画の記録方式に起因して、動画の再生時に、映像と音声がずれる場合があるという問題がある。この問題は、動画を記録する際のフレームレートが整数でないために生じるものであり、特許文献1に示すように映像信号用と音声信号用のクロックのずれを補正しても発生しうるものである。
例えば、ファイル形式がAVI、フレームレートが毎秒約60フレーム(60FPS)、サイズがQVGA(320x240)の動画を記録可能なデジタルカメラを考える。この種のデジタルカメラは、フレームレートが60FPSであるとユーザインタフェースに表示するが、実際には59.94FPSで動画を記録することが一般的である。これは、現在普及している動画の表示装置が対応するNTSC規格の表示レート(59.94FPS)に、記録時のフレームレートを一致させるためである。
AVI形式のファイルは、ある基本データブロックサイズ毎に映像と音声を交互に記録する形をとっており、例えば1秒分の映像データ・音声データが交互に繰り返し記録される。
この場合、音声データは1つのデータブロックに1秒分記録されるが、映像データは、1つのデータブロックに59.94フレーム記録するということは物理的に不可能であるため、直近の整数である60フレームに切り上げて記録される。すなわち、映像データは、1つのデータブロックに1秒よりもやや長く記録されることになる。
したがって、1つのデータブロックに記録されている映像データと音声データの長さが異なるため、動画の再生時に映像と音声にずれが生じることになる。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、動画を記録する際のフレームレートが整数でない場合でも、記録した動画の再生時に映像と音声のずれを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下の特徴を備える画像処理装置を提供する。すなわち、
映像及び音声を含む動画を動画ファイルとして記録する画像記録装置であって、前記動画ファイルは、映像データを格納する映像データ部と音声データを格納する音声データ部が交互に配置されている形式であり、前記画像記録装置は、
前記動画を記録するフレームレートを取得する取得手段と、
前記フレームレートに基づいて、1つあたりの前記映像データ部に格納される映像データのフレーム数を決定する第1の決定手段と、
前記第1の決定手段により決定されたフレーム数の映像データを再生するのに要する映像再生時間を計算する計算手段と、
前記動画ファイルを再生したときに生じうる音ずれを抑制するよう、1つあたりの前記音声データ部に格納される、サンプリングされた音声データのデータ数を前記映像再生時間に応じて決定する第2の決定手段と、
を備え
前記第2の決定手段は、前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間と前記映像再生時間との差の絶対値が、音ずれを低減するためにあらかじめ定められた値よりも小さくなるように、前記データ数を決定することを特徴とする画像記録装置。
また、本発明は、以下の特徴を備える制御方法を提供する。すなわち、
映像及び音声を含む動画を動画ファイルとして記録する画像記録装置の制御方法であって、前記動画ファイルは、映像データを格納する映像データ部と音声データを格納する音声データ部が交互に配置されている形式であり、前記制御方法は、
前記動画を記録するフレームレートを取得する取得工程と、
前記フレームレートに基づいて、1つあたりの前記映像データ部に格納される映像データのフレーム数を決定する第1の決定工程と、
前記第1の決定工程により決定されたフレーム数の映像データを再生するのに要する映像再生時間を計算する計算工程と、
前記動画ファイルを再生したときに生じうる音ずれを抑制するよう、1つあたりの前記音声データ部に格納される、サンプリングされた音声データのデータ数を前記映像再生時間に応じて決定する第2の決定工程と、
を備え
前記第2の決定工程では、前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間と前記映像再生時間との差の絶対値が、音ずれを低減するためにあらかじめ定められた値よりも小さくなるように、前記データ数を決定することを特徴とする制御方法。
なお、その他の本発明の特徴は、添付図面及び以下の発明を実施するための最良の形態における記載によってさらに明らかになるものである。
以上の構成により、本発明によれば、動画を記録する際のフレームレートが整数でない場合でも、記録した動画の再生時に映像と音声のずれを抑制する技術を提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。
なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
<デジタルカメラ100の構成>
図1は、第1の実施形態における画像記録装置であるデジタルカメラ100の構成を示す機能ブロック図である。
10は光学レンズ、11はユーザが被写体像を確認するための光学ファインダーであり、ズーム制御部44による制御に従って、画角の変更が可能である。
12は絞り機能を備える絞り兼用シャッター、14は光学像を電気信号に変換する撮像素子(例えばCCD)であり、撮像素子14上には原色モザイクフィルタが配置されている。
15は撮像素子14の出力ノイズ除去のためのCDS(相関2重サンプリング)回路やAGC(自動利得制御)回路を含む前置処理回路である。16は前置処理回路15から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。
18は撮像素子14及びA/D変換器16にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路(TG)であり、クロック信号や制御信号を供給するタイミングは信号処理IC22により制御される。
信号処理IC22は、CPU50からの指示により、A/D変換器16又はDRAM30から入力されるデータに対して、画素補間処理や色変換処理、拡大・縮小、画像データ形式変換など、所定の画像処理を行う。信号処理IC22はまた、DMAコントローラ、画像表示部28に供給するアナログ信号を生成するためのD/A変換器、映像データを圧縮及び伸長する圧縮・伸長回路を備える。信号処理IC22はさらに、撮像した映像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果をDRAM30に保存する。CPU50はこの演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(ストロボプリ発光)処理を行う。
28はTFT LCDなどから構成される画像表示部であり、DRAM30に書き込まれた表示用の映像データを信号処理IC22内部のD/A変換器(不図示)を介して受け取り、映像を表示する。画像表示部28は映像の他、撮影モード設定情報などの各種情報の表示にも使用される。
画像表示部28に、撮像した映像を逐次表示すれば、画像表示部28を電子ビューファインダーとして機能させることもできる。また、画像表示部28は、CPU50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはデジタルカメラ100の電力消費を大幅に低減することが出来る。
さらに、画像表示部28は、回転可能なヒンジ部によってデジタルカメラ100本体に結合されていてもよい。この場合、ユーザは画像表示部28を自由な向き、角度を設定して、電子ビューファインダー機能や再生表示機能、各種表示機能を使用することが可能である。また、画像表示部28の表示部分をデジタルカメラ100本体側に向けることで表示部分を保護しつつ格納することが可能である。検知SW98は、画像表示部28が格納されたことを検知して、画像表示部28の表示動作を停止することが出来る。
DRAM30は撮影した映像の非圧縮データを一時的に格納したり、AF/AE/AWB/EF演算結果を保持したり、画像表示部28に表示する映像データを保持したり、圧縮された映像データを保持したりするために使用されるメモリである。DRAM30は、所定枚数の静止画や所定時間の動画を格納するのに十分な記憶量を備えている。DRAM30はまた、CPU50を実行させるプログラムのワーク領域としても機能する。
44は光学レンズ10及び光学ファインダー11のズーミングを制御するズーム制御部である。
46はコネクタであり、アクセサリーシューとも呼ばれ、外部ストロボ装置400と、デジタルカメラ100本体との電気接点や機械的な固定部を併せて備える。
48は内蔵ストロボであり、TTL調光機能を有している。
50はデジタルカメラ100全体を制御するCPUである。CPU50は、信号処理IC22によってDRAM30に格納されたAF/AE/AWB/EFの演算結果に基づき、AF/AE/AWB/EF制御を行う。CPU50はまた、信号処理IC22に対するデータフロー制御、各種キースキャン動作、ズーム制御、周辺モジュールとの通信等も行う。
52は電気的に消去・記録可能なフラッシュメモリであり、CPU50を動作させるために必要なプログラムやカメラ固有の調整データ等があらかじめ書き込まれている。
54はCPU50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いてデジタルカメラ100の動作状態やメッセージ等を表示する表示部である。表示部54は、スピーカー等の音声出力部を備え、音声によってデジタルカメラ100の動作状態やメッセージ等をユーザに通知してもよい。表示部54は、デジタルカメラ100の操作部70近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えばLCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されている。
表示部54による表示には、例えば、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示、ストロボ表示などがある。この他にも、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記憶媒体150の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示などがある。
60は電源SWを兼ねたモードレバーであり、デジタルカメラ100を、電源オフ(OFF)、撮影モード、再生モードの3状態のいずれかに設定することができる。62は撮影時、目的・シーンに合わせてユーザが設定する各種撮影モードが割り当てられたモードダイアルである。モードダイアル62により、ユーザはデジタルカメラ100を、例えば全自動撮影モード(AUTO)、プログラム撮影モード、シャッター速度優先撮影モード、絞り優先撮影モード、マニュアル撮影モードなどに設定することができる。この他にも、ポートレートモード、風景モード、夜景モード、色効果モード、スティッチアシストモードなどの各モードに切り替え設定することが出来る。
64はシャッタースイッチであり、2段階のスイッチSW1及びSW2で構成されている。シャッターボタンの半押しでSW1がONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の動作開始をCPU50に指示する。さらにシャッターボタンの全押しによりSW2がONとなり、撮像素子12から読み出した信号を、A/D変換器16、信号処理IC30を介してDRAM30に映像データとして書き込むことをCPU50に指示する。次いで、信号処理IC30はCPU50からの指示に従って、DRAM30から映像データを読み出し、色補正、画素補間、色変換等の画像処理を行った後、圧縮処理を行い、記憶媒体150に映像データを書き込む。
68はムービーSWであり、動画記録の開始・終了を指示するためのスイッチである。69は動画記録時のフレームレートを選択する、フレームレート選択部である。
72、74、76はそれぞれ、メニューキー、セットキー、十字キーであり、ユーザはこれらのキーを走査することにより、撮影時又は再生時の各種設定の変更や、各種機能の実行を、画像表示部28を見ながら行うことができる。このうち、十字キー76は上下左右の4つの方向キーから構成される複合キーである。
メニューキー72が1回押されると、画像表示部28にメニュー画面が表示される。このメニュー画面は、モードレバー60及びモードダイアル62が指す現在のモードによって異なる。その後、表示されているメニュー項目をユーザが十字キー76を使って選択し、セットキー74を押すことにより、メニュー項目が決定される。
例えば、撮影モードがプログラム撮影モードとなっている際のメニュー項目としては、記録画素サイズ、圧縮率、記録形式、感度、AFモード、撮影の確認の有無、画質チューニングパラメータ等がある。
また、モードレバーが再生モードに設定されている時のメニュー項目としては、例えば、画像の消去(一枚もしくは全部)、画像の保護(プロテクト)、画像の回転設定等が挙げられる。
また、十字キー76はメニュー設定時以外にも使用される。例えば、モードダイアル62でシャッター速度優先モードに設定されている場合には、ユーザは十字キー76の左右方向キーを使って、シャッター速度の変更を行うことができる。また、再生モードにおいては、画像送りを行うために十字キー76が使用される。
70は、メニューキー72、セットキー74、及び十字キー76以外の操作部をまとめたものである。操作部70は、ズームレバー、測光モード切替ボタン、マクロボタン、AEロックボタン、画像表示部28のON/OFFを設定する画像表示ON/OFFスイッチ等を備える。前述のメニューに含まれている項目のうち、比較的使用頻度の高いものが、操作部70に割り当てられている。
80は電源制御手段であり、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成される。電源制御手段80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。そして、検出結果及びCPU50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給し、必要に応じて表示部54、画像表示部28に電池残量表示を行う。
82及び84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源である。
150はメモリカードやハードディスク等の記憶媒体である。記憶媒体150は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部152、デジタルカメラ100とのインタフェース154、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタ156を備えている。
92はメモリカードやハードディスク等の記憶媒体150とデジタルカメラ100を接続するためのコネクタである。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ100は、記憶媒体を取り付けるインタフェース及びコネクタを1系統持つものとして説明している。しかし、もちろん、記憶媒体を取り付けるインタフェース及びコネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える構成としても構わない。また、異なる規格のインタフェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても構わない。
インタフェース及びコネクタとしては、PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))カード等の規格に準拠したものを用いて構成して構わない。
94はデジタルカメラ100に音声を入力するためのマイクである。マイク94は主に、動画撮影時に音声データを取得するために使用される。
98は検知SWであり、画像表示部28の表示部分をデジタルカメラ100に向けて格納した格納状態にあるかどうかを検知したり、電池蓋が開けられたことを検知したり、外部ストロボ404の装着状態を検知したりすることができる。
400は外部ストロボ装置である。本実施形態では、デジタルカメラ100は、内蔵ストロボ48の他に外部ストロボを後から装着できる構成となっており、内蔵ストロボ同様、TTL調光撮影が可能となっている。402はデジタルカメラ100のアクセサリーシュー(コネクタ46)と接続するためのコネクタである。404は外部ストロボであり、AF補助光の投光機能、ストロボ調光機能も有する。
<動画撮影動作の概要>
デジタルカメラ100を用いた動画撮影動作の概要について説明する。ムービーSW68が押下されると、デジタルカメラ100は、以下に説明する動画撮影のスタンバイ状態になる。
被写体像から入射した光は、光学レンズ10を通過し、絞り兼用シャッター12において露出制御されて、撮像素子14に結像する。動画撮影時には、絞り兼用シャッター12におけるメカ機構のシャッターは開いたままであり、絞りによって露出が制御される。
撮像素子14で被写体像はアナログ映像データに光電変換され、A/D変換器16に送られる。A/D変換器16は、アナログ映像データをデジタル映像データに変換して、信号処理IC22に転送する。
動画撮影時には、撮像素子14から全画素が読み出されてA/D変換器16に送られるわけではなく、水平方向や垂直方向に間引かれた(あるいは加算されて重畳した)画素が、記録する映像のフレームレートに合わせて読み出される。
なお、記録する映像のフレームレートは、前述のようにフレームレート選択部69によって選択される。本実施形態では、30FPS又は59.94FPSがフレームレートとして選択可能であるものとする。ただし、フレームレートが59.94FPSに設定されても、画像表示部28や表示部54では、60FPSとしてユーザに示されるものとする。
信号処理IC22は、入力されたデジタル映像データに対して、水平垂直のフィルタ処理やアパチャー補正処理やガンマ処理などの各種処理を行う。信号処理IC22は、次に、デジタル映像データを所定の画素サイズ、例えばVGA(水平640画素、垂直480ライン)サイズにリサイズして、DRAM30に転送する。DRAM30上の映像データは、画像表示部28に転送され、表示される。画像表示部28は、設定されたフレームレートでDRAM30に転送されてくる映像データを連続的に表示する。
次に、操作部70などに含まれる記録開始ボタンが押下されると、以下に説明するように、動画の記録が開始される。
信号処理IC22は、DRAM30に格納されている映像データを例えばJPEG形式のデータに変換(符号化)する。併せて、CPU50は、マイク94から入力された音声を例えばWAVE形式の音声データに変換する。
CPU50は、符号化された映像データ及び音声データにヘッダー情報などの付加情報を付加して、例えばAVI形式の動画ファイルを生成する。CPU50は、コネクタ92を介して、記憶媒体150にAVI形式の動画ファイルを記録する。AVI形式の動画ファイルは、動画ファイルの先頭にあるヘッダー情報で映像データと音声データの配置を管理するデータ構造を持つ。
<動画記録形式の詳細>
以下、本実施形態において、フレームレートを30FPS及び60FPS(厳密には59.94FPS)に設定した場合に、デジタルカメラ100が動画データをAVI形式のファイルに格納する方法について説明する。ここでは、映像のサイズがQVGA(320x240)であり、音声のサンプリングレートが44.1KHz、16bitステレオであるものとする。
(1)30FPSの場合
図2は、フレームレートが30FPSで記録されたAVI形式の動画ファイル200を示す図である。動画ファイル200は、ヘッダー部201及び複数の基本データブロック202を備える。基本データブロック202は、映像データ部203及び音声データ部204を備える。ヘッダー部201は、総フレーム数、フレーム間隔、映像サイズ、コーデックの種類、音声のサンプリング周波数等の情報を含む。
各映像データ部203には、フレームレートが30FPSの場合、例えば再生時間1秒分に相当する30フレームの映像データが格納される。
各音声データ部204には、映像データ部203の再生時間と同じ、1秒分に相当する音声データが格納される。格納されるデータの数はサンプリングレートに一致する、44100個(44.1×1000)である。また、音声は16bit(2Byte)ステレオであるため、音声データの容量は、44100×2×2=176400(Byte)となる。以下、音声データのデータ数とは、サンプリングされた音声データのデータ数(サンプリング数)を意味するものとする。
このように、動画ファイル200は、動画1秒分を1単位とし、これを基本データブロック202とする。そして、映像データ部203と音声データ部204を1秒単位で交互に配置する。
CPU50は、動画ファイル200を作成するために、符号化した映像データをバッファーするための映像バッファー領域と音声データをバッファーするための音声バッファー領域をDRAM30で確保する。そして、その領域にそれぞれ映像データと音声データを格納する。そして1秒単位で、映像データと音声データをAVI形式のデータにまとめて、DRAM30上に確保したAVIバッファー領域に格納する。
ここで、本実施形態の場合、音声データはWAVE形式なので1秒間のデータサイズは固定であるが、映像データはJPEG形式なのでデータサイズが不定である。そこで、先の映像バッファーはAVIバッファーの映像データ領域と兼用にして、AVIバッファー上の音声データ領域を空けながらJPEGデータを書きこんでいく事が可能である。これにより、DRAM30の容量を削減することができる。CPU50は、AVIバッファーに格納したデータを、順次記憶媒体150へファイルとして書き込んでいく。
この例では、動画記録時のフレームレートが整数であり、映像・音声とも基本データブロックに1秒分のデータが記録されているため、動画再生時に映像と音声にずれが生じることはない。
(2)60FPS(厳密には59.94FPS)の場合
フレームレートがちょうど60FPSであれば、上述した30FPSの場合と同様、映像・音声とも動画ファイルの基本データブロックに1秒分のデータを記録できるため、動画再生時に映像と音声にずれが生じることはない。
しかし、前述のように、デジタルカメラ100は、記録時のフレームレートをNTSCの表示レートに一致させるために、実際には59.94FPSで動画を記録する。この場合、前述のように、1つのデータブロックに映像データを59.94フレーム記録するということは物理的に不可能であるため、直近の整数である60フレームに切り上げて記録される。すなわち、映像データは、1つのデータブロックに1秒よりもやや長く記録されることになり、動画再生時に映像と音声がずれる原因となる。
そこで、本実施形態では、動画再生時に映像と音声にずれを生じさせないようにするため、基本データブロックの音声データ部のデータサイズを変更する。映像データ60フレームを59.94FPSで再生すると、60/59.94≒1.001(秒)かかる。そのため、基本データブロックの音声データ部のデータサイズを1秒から1.001秒に変更する。以下、図3を参照して具体的に説明する。
図3は、フレームレートが59.94FPSで記録されたAVI形式の動画ファイル300を示す図である。動画ファイル300は、ヘッダー部301及び複数の基本データブロック302を備える。基本データブロック302は、映像データ部303及び音声データ部304を備える。ヘッダー部301は、総フレーム数、フレーム間隔、映像サイズ、コーデックの種類、音声のサンプリング周波数等の情報を含む。映像データ部303は、前述のように、59.94ではなく、60フレーム分の映像データを含む。
フレームレートが整数の場合は、図2に示すように、音声データ部203に格納されるデータ数はサンプリングレートに一致し、音声1秒分に相当する、44100個であった。しかし、フレームレートが59.94FPSの場合は、音声データ部303には、音声1.001秒分に相当する、44100×1.001=44144個のデータが格納される。この場合、音声データの容量は、44144×2×2=176576(Byte)となる。
すなわち、フレームレートが59.94FPSの場合、CPU50は、1秒ではなく1.001秒を基本データブロック302の1単位とする。そして、映像データと音声データを交互に1.001秒間毎に動画ファイル300に記録する。これにより、動画再生時に映像と音声がずれることを抑制できる。なお、60/59.94は厳密には1.001ではないため、丸め誤差に起因する映像と音声のずれは発生しうるが、従来の記録方式で発生するずれに比べれば、無視できるほど小さい。
動画ファイルの記録に際しては、30FPSの場合と同様、AVIバッファーに格納したデータを、順次記憶媒体150へファイルとして書き込んでいけばよい。
<動画記録処理の詳細>
図4は、デジタルカメラ100を使用した動画記録処理の詳細を示すフローチャートである。前述のように、CPU50がムービーSW64の押下を検知すると、デジタルカメラ100は動画撮影のスタンバイ状態になり、CPU50が操作部70などに含まれる記録開始ボタンの押下を検知すると、本フローチャートの処理が開始する。
ステップS401で、CPU50は、フレームレート選択部69によってあらかじめ設定されているフレームレートを判定する。フレームレートが30FPSに設定されている場合はステップS402に進み、60FPS(実際には59.94FPS)に設定されている場合はステップS404に進む。
ステップS402では、CPU50は、映像データがQVGA・30FPSになるように撮像素子14を駆動するように、タイミング発生器18を制御する動作を開始する。次に、ステップS403で、CPU50は、動画ファイルに含まれる基本データブロックの音声データ部のデータ数を、音声1秒分に相当する、44100個に設定し、CPU50中のレジスタ(不図示)などに記憶する。
一方、ステップS404では、CPU50は、映像データがQVGA・59.94FPSになるように撮像素子14を駆動するように、タイミング発生器18を制御する動作を開始する。次に、ステップS405で、CPU50は、動画ファイルに含まれる基本データブロックの音声データ部のデータ数を、音声1.001秒分に相当する、44144個に設定し、CPU50中のレジスタ(不図示)などに記憶する。
ステップS406で、CPU50は、ステップS402及びS403、又は、ステップS404及びS405で設定した内容に従って、映像データ及び音声データを取得し、動画ファイルとして記憶媒体150に記録する。ただし、フレームレートが59.94FPSの場合は、基本データブロックの映像データ部に格納される映像のフレーム数は、60個である。この処理は、ステップS407においてCPU50が記録終了の指示を受けるまで継続される。
図5は、図4をより一般化したフローチャートである。図5において、図4と同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、説明を省略する。
ステップS501で、CPU50は、動画ファイルにおける基本データブロックの音声データ部のデータ数を、操作部70等を介して設定された値であるA個(例えば、44.1KHz1秒分の44100個)にする。
ステップS502で、CPU50は、フレームレート選択部によって設定されているフレームレートFが整数であるか否かを判定する。整数である場合はステップS503に進み、整数でない場合はステップS504に進む。
ステップS503で、CPU50は、操作部70等を介して設定された条件(例えば映像サイズはQVGAである、など)に従って撮像素子を駆動するように、タイミング発生器18を制御する動作を開始する。
ステップS504で、CPU50は、フレームレートFに最も近い整数Nを求める。例えば、F=59.94の場合や、F=60.49の場合は、N=60となる。なお、ステップS504において重要なことは、フレームレートFと相関の高い整数を求めることであり、整数Nは、必ずしもFに最も近い整数でなくても構わない。すなわち、例えば、NはFの少数以下を切り上げたり切り捨てたりして求まる整数でもよい。
ステップS505で、CPU50は、A=A×(N/F)とする。ただし、計算の結果、Aが整数にならない場合は、少数以下を例えば四捨五入することにより、Aを整数にする。
ステップS506で、CPU50は、ステップS503と同様にタイミング発生器18を制御する動作を開始する。
ステップS507で、CPU50は、ステップS406と同様に、映像データ及び音声データを取得し、動画ファイルとして記憶媒体150に記録する。ただし、フレームレートFが整数でない場合は、基本データブロックの映像データ部に格納される映像のフレーム数はN個である。
以上、図5を参照して説明したように、本実施形態では、フレームレートは30又は59.94FPSに限られるものではないし、映像サイズはQVGAに限られるものではない。また、動画ファイルの形式は、映像データと音声データが所定の単位で交互に記録されるものであれば、AVI形式に限られるものではない。すなわち、本発明は、種々のフレームレート、基本データブロックサイズ、ファイル形式、映像サイズ、音声サンプリング周波数での動画記録に適用可能であり、動画の表示装置もNTSC規格以外の規格に準拠していてもよい。
<ずれ抑制の程度>
図4のステップS405及び図5のステップS505では、次のことを目的とした処理が行われている。すなわち、基本データブロックの映像データ部に記録されている映像データを再生するのに要する時間を映像再生時間とする。音声データ部に記録されている音声データを再生するのに要する時間を音声再生時間とする。そして、映像再生時間と音声再生時間との差の絶対値(以下、「再生時間の差」と呼ぶ)が最小となるように、音声データ部に記録されるデータ数が決定される。もちろん、再生時間の差が0になるのが最も好ましいが、音声データ部に記録されるデータ数は整数でなければならないため、再生時間の差は必ずしも0にならない。
一方、再生時間の差は、必ずしも最小になる必要は無い。再生時間の差が小さくなればなるほど、動画再生時に、映像と音声のずれが目立たなくなるため、人間が映像と音声のずれを認識できない程度に再生時間の差を小さくすれば、「映像と音声のずれを抑制する」という目的に対して一定の効果が得られる。
そこで、ステップS405及びS505において、再生時間の差があらかじめ定められた値よりも小さくなるように、音声データ部に記録されるデータ数が決定されるように、デジタルカメラ100を構成してもよい。
<第1の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態によれば、デジタルカメラ100は、動画の記録時に、基本データブロックの音声データ部に格納されるデータ数を、フレームレートに応じて変化させる。具体的には、基本データブロックの映像データ部及び音声データ部の再生時間の差を、あらかじめ定められた値よりも小さくする。
これにより、表示装置で動画を再生する際に、映像と音声がずれることを抑制できる。
[その他の実施形態]
上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供してもよい。そして、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
第1の実施形態における画像記録装置であるデジタルカメラ100の構成を示す機能ブロック図である。 フレームレートが30FPSで記録されたAVI形式の動画ファイル200を示す図である。 フレームレートが59.94FPSで記録されたAVI形式の動画ファイル300を示す図である。 デジタルカメラ100を使用した動画記録処理の詳細を示すフローチャートである。 図4をより一般化したフローチャートである。

Claims (7)

  1. 映像及び音声を含む動画を動画ファイルとして記録する画像記録装置であって、前記動画ファイルは、映像データを格納する映像データ部と音声データを格納する音声データ部が交互に配置されている形式であり、前記画像記録装置は、
    前記動画を記録するフレームレートを取得する取得手段と、
    前記フレームレートに基づいて、1つあたりの前記映像データ部に格納される映像データのフレーム数を決定する第1の決定手段と、
    前記第1の決定手段により決定されたフレーム数の映像データを再生するのに要する映像再生時間を計算する計算手段と、
    前記動画ファイルを再生したときに生じうる音ずれを抑制するよう、1つあたりの前記音声データ部に格納される、サンプリングされた音声データのデータ数を前記映像再生時間に応じて決定する第2の決定手段と、
    を備え
    前記第2の決定手段は、前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間と前記映像再生時間との差の絶対値が、音ずれを低減するためにあらかじめ定められた値よりも小さくなるように、前記データ数を決定することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記第2の決定手段は、前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間が前記映像再生時間に一致させることが可能な場合は該音声再生時間が該映像再生時間に一致するように前記1つあたりの音声データ部に格納されるサンプリングされた音声データのデータ数を決定し、
    前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間が前記映像再生時間に一致させることが不可能な場合は該音声再生時間と該映像再生時間との差の絶対値が最小になるように前記1つあたりの音声データ部に格納されるサンプリングされた音声データのデータ数を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. ユーザの指示に応答して前記フレームレートを設定する設定手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記動画ファイルの形式は、AVI形式であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像記録装置。
  5. 映像及び音声を含む動画を動画ファイルとして記録する画像記録装置の制御方法であって、前記動画ファイルは、映像データを格納する映像データ部と音声データを格納する音声データ部が交互に配置されている形式であり、前記制御方法は、
    前記動画を記録するフレームレートを取得する取得工程と、
    前記フレームレートに基づいて、1つあたりの前記映像データ部に格納される映像データのフレーム数を決定する第1の決定工程と、
    前記第1の決定工程により決定されたフレーム数の映像データを再生するのに要する映像再生時間を計算する計算工程と、
    前記動画ファイルを再生したときに生じうる音ずれを抑制するよう、1つあたりの前記音声データ部に格納される、サンプリングされた音声データのデータ数を前記映像再生時間に応じて決定する第2の決定工程と、
    を備え
    前記第2の決定工程では、前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間と前記映像再生時間との差の絶対値が、音ずれを低減するためにあらかじめ定められた値よりも小さくなるように、前記データ数を決定することを特徴とする制御方法。
  6. 映像及び音声を含む動画を動画ファイルとして記録する画像記録装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記動画ファイルは、映像データを格納する映像データ部と音声データを格納する音声データ部が交互に配置されている形式であり、前記制御方法は、
    前記動画を記録するフレームレートを取得する取得工程と、
    前記フレームレートに基づいて、1つあたりの前記映像データ部に格納される映像データのフレーム数を決定する第1の決定工程と、
    前記第1の決定工程により決定されたフレーム数の映像データを再生するのに要する映像再生時間を計算する計算工程と、
    前記動画ファイルを再生したときに生じうる音ずれを抑制するよう、1つあたりの前記音声データ部に格納される、サンプリングされた音声データのデータ数を前記映像再生時間に応じて決定する第2の決定工程と、
    を備え
    前記第2の決定工程では、前記1つあたりの音声データ部に格納される音声データを再生するのに要する音声再生時間と前記映像再生時間との差の絶対値が、音ずれを低減するためにあらかじめ定められた値よりも小さくなるように、前記データ数を決定することを特徴とするプログラム。
  7. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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