JP4638020B2 - 包装鏡餅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は包装鏡餅に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鏡餅形状をなす包装体本体により構成された、いわゆる包装鏡餅として、鏡餅形状の容器内に餅を充填密封したもの、鏡餅形状の容器内に個別包装された複数の餅片を収容したもの等が知られている。容器は通常、合成樹脂を用いて真空成形や射出成形等により製造される。
【0003】
包装鏡餅の代表例を図5に示すと、包装鏡餅Aは、二段重ね鏡餅の鏡餅形状をなして下端にフランジ部Cを有する容器本体Bと板状の底板部Dとを具備しており、フランジ部Cの下面とこれに対応する底板部Dとがヒートシール等の手段により接着されている。図5(a)において符号Eは充填された内容物の餅である。図5(b)において符号Fは個別包装された餅片である。包装鏡餅は、保存性に優れ、取扱も簡便なため、近時その需要が増大している。
【0004】
ところで、鏡餅を神仏に供えたり、正月に室内に飾ったりする場合、家系が代々繁栄することを願い、鏡餅の上にみかん(橙)を載せて、飾りつけることがよく行われる。これにより、装飾効果が発揮され、見映えのよいものとなる。このため、包装鏡餅においても、本物のみかんに似せて作った疑似みかんを組み合わせた商品が開発されている。
【0005】
このような商品では、商品の流通、さらに店頭における展示等を考慮すると、疑似みかんが包装鏡餅から取れてしまわず、包装鏡餅の上に保持されている必要がある。特許第2934873号公報に記載の発明では、重ね餅の上部に、ミカン形状の重ね果実をホットメルト等の接着剤を用いて付設している。また、特開平11−341959号公報に記載の発明では、鏡餅包装物の上部に橙などを真似た鏡餅飾りを載せ置き、鏡餅包装物の上段部の被覆部と鏡餅飾り保持部とで構成された略鐘状の形状の保持具を、鏡餅包装物の上段部に被せ付けている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の前者の発明では、接着剤を使用しなければならず、接着剤を付与する工程が必要である。また、後者の発明では、橙などと別に、保持具を必要としているため、部品点数が増加する。鏡餅包装物の上部に橙などを真似た鏡餅飾りを載せ置き、さらに、保持具を、鏡餅包装物の上段部に被せ付けるという二つの作業工程が必要となる。お飾りとしては本来不要な保持具で覆われ、見映えがよいとはいえない。
【0007】
本発明は、上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、接着剤を付与する工程を必要とせず、疑似みかんその他の装飾体を、簡単かつ確実に包装体に取り付けることができる包装鏡餅を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔請求項1に係る発明〕 鏡餅形状の包装体本体と、これに取り付けられる装飾体とからなる包装鏡餅において、
前記包装体本体の表面に突出部を形成し、
前記突出部に、その基部よりも端部側において、径方向に、基部の周部よりも部分的に張り出した係止部を形成し、
前記装飾体には、前記係止部を含む突出部の断面形状に適合する開口部を設け、
前記装飾体に前記突出部を挿入後、回すことにより、前記装飾体を前記包装体本体に取り付けた、
包装鏡餅である。
【0009】
なお、本発明において、包装鏡餅とは、鏡餅形状をなす包装体本体により構成されたものをいい、鏡餅形状の容器 (包装材)で包装された餅及び鏡餅形状の外観を模した包装体を含む。すなわち、内容物が餅である場合の他、鏡餅形状の外観であるが内容物を餅に代えて米、菓子等の適宜内容物に変更した包装体を含む。
【0010】
〔請求項2に係る発明〕 鏡餅形状の包装体本体と、これに取り付けられる装飾体とからなる包装鏡餅において、
前記包装体本体の表面に突出部を形成し、
前記突出部に、その基部よりも端部側において、径方向に、基部の周部よりも部分的に張り出した係止部を形成し、
前記装飾体には、前記突出部に適合する開口部を設け、
前記装飾体の開口部を前記突出部に押し込んで前記係止部に保持させることにより、前記装飾体を前記包装体本体に取り付けた、
包装鏡餅である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例を挙げ、図面を参照して説明する。
各実施例において、包装鏡餅1は、鏡餅形状の包装体本体10と、これに取り付けられる装飾体30とからなる。包装体本体10は、段重ねの鏡餅の形状をなし、包装体本体10の下端にはフランジ部17が形成されている。包装体本体10は、通常、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて真空成形や射出成形等により一体成形で製造される。包装体本体10の内部には、内容物41として餅を充填密封したり、あるいは個別包装された複数の餅片等の内容物を収容する。フランジ部17の下面には、フランジ部17の輪郭と対応する板状の底板部19が、ヒートシール等の手段により接着されて、封止される。もっとも、フランジ部17を設けない形状で構成することもできる。包装体本体10は、正面がほぼ楕円形、平面が円形にして径の異なるのものを、大小二段(上が小)に重ねた形状に一体化した、二段重ね形状を呈している。包装体本体10の内部には、餅等の内容物70が収納される。
【0012】
<実施例1>
図1(a)は請求項1に係る発明に相当する実施例1の包装鏡餅の斜視図、(b)は縦断面図である。
包装鏡餅1は、鏡餅形状の包装体本体10と、これに取り付けられる装飾体30とからなる。包装体本体10の頂部、表面には突出部11が形成されている。突出部11は、基部11aと、この基部11aよりも端部(先端部)側において、径方向に、基部11aの周部よりも部分的に張り出した係止部11bを有する。基部11aは断面が多角形又は円形に形成される。断面が多角形であると、装飾体30の回転が段階的に行われ、不用意に回ることがなく、固定が確実に行われる。係止部11bは、基部11aの周部よりも部分的に張り出す。図1に示す例では、係止部11bは2箇所形成されているが、1又は3以上、形成してもよい。例えば、図2に示すものは、係止部11bを3箇所形成した例である。係止部11bの形状は特に限定されない。
【0013】
装飾体30は、例えば疑似みかんとして、中空部31が形成される。装飾体30には、係止部11bを含む突出部11の断面形状に適合する開口部32を設けている。このため、装飾体30の開口部32に合わせて突出部11を挿入後、装飾体30を回すことにより、装飾体30は、装飾体30の中空部31に位置する係止部11bに保持され、包装体本体10に確実に取り付けられる。
【0014】
装飾体30としての疑似みかんは、通常、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の熱可塑性合成樹脂を用いて真空成形その他の適宜公知の成形手段により成形される。厚さは通常、0.4〜1.0mm程度で、ある程度の柔軟性を有するものとしてもよい。疑似みかんには、へた、茎、葉等を施してもよいのは、勿論である。例えば、疑似みかんの頭部に形成した透孔に、へた、茎、葉をプラスチックで成形した一体成形物33を差し込んで取り付ける。なお、へた、葉等をあしらったシール片を疑似みかんの頭部に貼りつけた態様とすれば、コストを抑えることができる。
【0015】
<実施例2>
図3は請求項2に係る発明に相当する実施例2の包装鏡餅1の縦断面図である。
図3に示す実施例2では、包装体本体10の表面に突出部11を形成している。基部11aは断面が多角形又は円形に形成される。突出部11に、その基部11aよりも端部側において、径方向に、基部11aの周部よりも部分的に張り出した係止部11bを形成している。係止部11bは複数箇所に形成され、その上面は包装体本体10側に向けて傾斜したテーパ面が形成されている。
装飾体30は、例えば疑似みかんとして、中空部31が形成される。装飾体30には、突出部11の基部11aの断面形状に適合する開口部32を設けている。装飾体30の開口部32を突出部11に押し込むことにより、装飾体30は、その開口部32が装飾体30の中空部31に位置する係止部11bに保持され、包装体本体10に確実に取り付けられる。係止部11bは部分的に張り出し、かつテーパ面が形成されているので、押し込むのが容易である。
【0016】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記したものに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で適宜変更、付加等して実施することができるのはいうまでもない。包装体本体10の段数は、二段に限られるものではなく、三段以上あるいは一段にしてもよい。また、装飾体30の形状は何ら限定されるものではなく、各種の形状・構造・素材のものを選択し得る。例示した疑似みかん等の他、干支人形や各種キャラクター等の形状としてもよい。装飾体30の取付け部位も特に限定されない。
【0017】
【発明の効果】
〔請求項1に係る発明〕 包装体本体の表面に突出部を形成し、前記突出部に、その基部よりも端部側において、径方向に、基部の周部よりも部分的に張り出した係止部を形成し、前記装飾体には、前記係止部を含む突出部の断面形状に適合する開口部を設け、前記装飾体に前記突出部を挿入後、回すことにより、前記装飾体を前記包装体本体に取り付けたので、接着剤を付与する工程を必要としない。装飾体を、簡単かつ確実に包装体に取り付けることができる。装飾体は常に包装体本体の所定位置に適正に保持される。取り付けられた装飾体は、包装体本体から離脱しにくい。
【0018】
〔請求項2に係る発明〕 包装体本体の表面に突出部を形成し、前記突出部に、その基部よりも端部側において、径方向に、基部の周部よりも部分的に張り出した係止部を形成し、前記装飾体には、前記突出部に適合する開口部を設け、前記装飾体の開口部を前記突出部に押し込んで前記係止部に保持させることにより、前記装飾体を前記包装体本体に取り付けたので、接着剤を付与する工程を必要としない。装飾体を、簡単かつ確実に包装体に取り付けることができる。装飾体は常に包装体本体の所定位置に適正に保持される。取り付けられた装飾体は、包装体本体から離脱しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の包装鏡餅の(a)は装飾体30取付前の状態の斜視図、(b)は装飾体30取付後の状態の縦断面図である。
【図2】 実施例1の包装鏡餅の(a)は装飾体30取付前の状態の斜視図、(b)は装飾体30取付後の状態の縦断面図である。
【図3】 実施例2の包装鏡餅の(a)は装飾体30取付前の状態の斜視図、(b)は装飾体30取付後の状態の縦断面図である。
【図4】 包装鏡餅の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 包装鏡餅
10 包装体本体
11 突出部
11a 基部
11b,11d 係止部
12 凹み部
30 装飾体
30a,30b 分割体
32 開口部
Claims (2)
- 鏡餅形状の包装体本体と、これに取り付けられる装飾体とからなる包装鏡餅において、
前記包装体本体の表面に突出部を形成し、
前記突出部に、その基部よりも端部側において、径方向に、基部の周部よりも部分的に張り出した係止部を形成し、
前記装飾体には、前記係止部を含む突出部の断面形状に適合する開口部を設け、
前記装飾体に前記突出部を挿入後、回すことにより、前記装飾体を前記包装体本体に取り付けた、
包装鏡餅。 - 鏡餅形状の包装体本体と、これに取り付けられる装飾体とからなる包装鏡餅において、
前記包装体本体の表面に突出部を形成し、
前記突出部に、その基部よりも端部側において、径方向に、基部の周部よりも部分的に張り出した係止部を形成し、
前記装飾体には、前記突出部に適合する開口部を設け、
前記装飾体の開口部を前記突出部に押し込んで前記係止部に保持させることにより、前記装飾体を前記包装体本体に取り付けた、
包装鏡餅。
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| JP2000351724A JP4638020B2 (ja) | 2000-11-17 | 2000-11-17 | 包装鏡餅 |
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