JP4638633B2 - 車両衝突緩衝装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両進入禁止区域などへ自動車が飛び込み進入するのを阻止するために路面に置かれ、自動車を衝突、また乗り上げさせることにより急停止させる車両衝突緩衝措置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば道路の工事現場など、車両進入禁止となっている区域への自動車の飛び込み進入による単独事故や人身事故を防ぐために、路面上の進入禁止区域の両端位置には、水ドラムや、砂袋等の障害物が、標識看板やセィフティコーンなどの迂回標識と共に設置されている。
【0003】
しかしながら、これらの障害物は、実際に自動車が飛び込んできて衝突すると、弾き飛ばされたり、崩れたりして自動車を安全に急停止させることは困難であった。
【0004】
そこで、現在では、ウレタン樹脂等の緩衝材を用いた緩衝本体から、進入してくる自動車に向ってその進入方向に沿って一体的にシート状部が延長されてなる車両衝突緩衝装置が開発されている。
【0005】
この衝突緩衝装置では、誤って進入してきた自動車は、シート状部上を走行した後緩衝本体に衝突するものである。この衝突の際にシート状部上に乗ったままの自動車によって、路面にシート状部が押しつけられた状態であるため、シート状部と一体である緩衝本体は、自動車の衝突によって弾き飛ばされることなく、その場で衝撃を受けて変形し、また自動車を乗り上げさせて停止させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、緩衝材を用いた装置は、軽量であっても、一体的な延長部材によって、車両との衝突時に弾き飛ばされることなく、且つ衝撃を吸収して安全に車両を停止させることができる。
【0007】
このような構成の衝突緩衝装置の利用は、道路工事現場などの車両進入禁止区域での作業員や交通整理員および自動車運転者の安全が確保し易いことから普及していくことが考えられるが、実際の現場での使用にあたっては、より組立設置作業が簡便な構成であることや、耐久性に優れたもの、また装置全体として長持ちするように部分的に交換可能でコスト低減が図れるものが望まれている。
【0008】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、緩衝材を用いて安全に且つ確実に車両を停止できると共に、組立設置作業が簡便で容易な構成を持つ車両衝突緩衝装置を提供することにある。
【0009】
また本発明は、部分的に交換可能でコスト低減が図れ、また耐久性の優れた車両衝突緩衝装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る車両衝突緩衝装置は、路面上に載置されて車両の衝突により変形しその車両への衝撃を緩衝すると共に車両を停止させるための緩衝本体と、前記衝突の際に車両に踏まれるシート部材と、を有し、前記シート部材は、一端部に分岐部と、該分岐部から延びて上下にシート二枚重ねとなる二重構造部とを有すると共に、該二重構造部のシート間に前記緩衝本体を挟みこんだ状態で、その二重構造部の開放端部に上下シート同士が互いに解除可能に接合される接合手段を備えているものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明に係る車両衝突緩衝装置は、請求項1に記載の車両衝突緩衝装置において、前記緩衝本体は、緩衝部材とそれを包む包装部材とから構成され、前記緩衝本体の前記二重構造部の上下シートによる挟み込み領域以外の露出面には、前記包装部材に空気抜き孔が設けられているものである。
【0012】
また請求項3に記載の発明に係る車両衝突緩衝装置は、請求項1または請求項2に記載の車両衝突緩衝装置において、前記緩衝部材は、一つ以上の中空部を有することを特徴とするものである。
【0013】
さらに、請求項4に記載の発明に係る車両衝突緩衝装置は、請求項1に記載の車両衝突緩衝装置において、前記シート部材は、重しが挿脱可能に収納される風袋部を少なくとも一つ備えたことを特徴とするものである。
【0014】
本発明の車両衝突緩衝装置においては、車両の衝突により変形しその車両への衝撃を緩衝すると共に車両を停止させるための緩衝本体と、その衝突の際に車両に踏まれるシート部材とがそれぞれ別体に成形されたものであり、これら緩衝本体とシート部材が、路面上への設置時に着脱可能に結合されて車両衝突緩衝装置として機能するものであり、シート部材の一端部の分岐部から延びる二重構造部の二枚重ねとなっている上下シート間に緩衝本体を挟み込み、この状態で二重構造部の開放端部に設けられた接合手段によって、上下シート同士を接合することによって、緩衝本体のシート部材への結合が成されるものである。
【0015】
緩衝本体およびシート部材は、大型車両を含む各種自動車の衝突に対応できるような大きさや長さを有するものとするため、これら緩衝本体およびシート部材は人手で扱うには負担の軽いものではない。しかしながら、上記のごとく本発明の車両衝突緩衝装置によれば、道路工事現場などでの設置の際にまず緩衝本体とシート部材とを別個に運搬できるため、両部材が一体に結合されたままのものに比べて扱いやすく、作業者の負担は軽減される。
【0016】
さらに運搬後、路面上にシート部材を載置し、一端部の二重構造部の上側シートを下側に対して開き、下側シート上に緩衝本体を置いて上側シートを重ね、シート間に緩衝本体を挟み込む状態として上下シート同士を開放端部の接合手段で接合するという簡便な手順で、緩衝本体とシート部材の結合を完了することができる。
【0017】
本発明の構成においては、以上のように簡単な手順で容易に車両衝突緩衝装置の設置が行える。また、前記接合手段は解除可能であるため、装置撤収時には、二重構造部の上下シート同士の接合を解除すれば、容易に緩衝本体を取り外すことができ、緩衝本体とシート部材とを互いに別体に戻してそれぞれ簡単に運搬できる。
【0018】
また、このように緩衝本体はシート部材に対して着脱可能であるので、長期の使用に亘って、緩衝本体とシート部材の何れかに劣化や損傷が見られたらその一方のみを交換すればよく、装置全体としては使用寿命が長い。このように、必ずしも装置全体を新たに交換する必要がなく、部分的な交換ができることから、装置のコスト低減が可能となる。
【0019】
また、本発明の接合手段としては、自動車の衝突時の衝撃に対して接合部が解除されたり壊れたりして緩衝本体を弾き飛ばすことのないような頑丈な構成のものとする。しかも接合、解除の作業は簡便であることが望ましく、例えば、工業用ファスナーや、強力な貼り合わせ面ファスナーが好適なものとして挙げ、またその他、スナップ留め、ボタン留め等の構成も利用できる。
【0020】
また、緩衝本体は、衝突時に変形しながら衝撃を吸収できる様々な緩衝部材から構成できる。例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ゴム等の各種合成樹脂や発泡体を成型したものが、水ドラムや多数個の砂袋などに比べて比較的軽量で扱いやすいと共に緩衝効果が高い好適なものとして挙げられる。
【0021】
これらの緩衝部材は、単独で用いるのではなく、従来から行われているように高い強度を持つ包装部材で覆ったものを緩衝本体とするのが、衝突時の衝撃に対する耐久性は大きくなり好ましい。この場合、包装部材に空気抜き孔を形成しておけば、衝突時における緩衝本体の破裂を防止することができる。空気抜き穴は、ハトメ加工等によって形成すれば良い。
【0022】
また、緩衝本体が一固体の緩衝部材からなるものである場合には、その緩衝部材に中空部分を一つ以上形成しておくことによって、衝突時の変形が容易で部材そのものが引き千切られたり破損することが避けられ、緩衝本体の耐久性を向上されることができる。この中空部分は、前述のような各種合成樹脂の成型時の型によって予め形成しても、また、成型後に切削して形成しても良い。また、多孔質の素材を用いることで構成することも可能である。
【0023】
また、本発明におけるシート部材は、耐水性が高く且つ自動車の走行と引っ張りに耐えられる強度のものが望まれるが、例えば、ポリ塩化ビニールなどが好ましい。
【0024】
なお、本発明のシート部材一端部の上下にシート二枚重ねとなる二重構造部は、例えば一枚のシート部材の一端部分の分岐したい分岐部に所定長さの別シートの端部を融着等によって一体に取り付けて形成することができる。
【0025】
また、前記シート部材は、路面上で設置状態において風圧によって捲れたり、捩れ折れたりしないように、重しを取り付けられる構成とすることが好ましい。例えば、重しを挿脱可能に収納できる風袋部を少なくとも一つ備えておけば、風の強い日などの装置設置の際、その風袋部内に重しを挿入しておけば良い。また、装置の撤収の際には風袋部から重しを抜き取ることができるので、シート部材自体を重く構成する場合に比べて扱いやすく作業性は良い。
【0026】
このような風袋部は、シート部材に別のシート材を重ねてその縁辺を接着して形成することもでき、また、シート部材自身を二枚のシートを重ね合わせたものとし、両者を部分的に所定間隔毎に接着すれば、隣り合う接着部同士の間に風袋部が形成できる。
【0027】
この場合、二枚のシートの或る接着部を分岐部として一端部側を開放状態のままとすれば、緩衝本体を結合するための上下にシート二枚重ねとなる二重構造部が簡単に得られるので、上下シート同士を開放端部で解除可能に接合するための接合手段を取り付ければ良い。
【0028】
なお、緩衝本体の形状は、路面上に安定して載置できるものであれば良く、例えば、三角柱の横倒し形状や四角柱形状が挙げられる。また、シート部材の緩衝本体結合部である二重構造部は、上下から緩衝本体の外表面に沿ってしっかり保持できように、緩衝本体の外形状に沿える長さ位置で上下シート同士が接合されるようにシートの長さや接合手段の取り付け位置等を設定し、シート幅も緩衝本体の幅とほぼ同一にするのが良い。
【0029】
また、シート部材および緩衝本体の幅は、衝突対象の車両を良好に受け止めるために、その車幅に亘るだけの幅が望ましいが、一組のシート部材と緩衝本体にそれだけの幅を持たせると、両部材とも非常に大きくなり、運搬、設置が困難であるだけでなく、製造、収納も容易ではないため、比較的小さい幅のもの、例えば車両幅の1/2〜2/3程度の幅のものを二組一対で並設して用いる構成とすることが簡便で望ましい。
【0030】
また、運転者の視認性を高めるため、緩衝本体上側の進入してくる自動車に対向する面領域のシート部材表面に、注意を促すゼブラマークや矢印マークのシートを貼り付けることが考えられる。さらに、シート部材の前記領域を光反射面とすることによって、特に夜間の視認性を向上させることができる。この光反射面は、シート自身を光反射シートで構成したり、光反射シートを取り付けるあるいは光反射塗料を塗布すること、また前記マークシートを光反射シートで形成したものとするなどの方法で容易に構成できる。
【0031】
また、シート部材の緩衝本体より手前の領域に適当な間隔で凸状部を設け、連続した凸凹状態を形成すれば、運転者がシート部材に乗り上げた際に気付き易くブレーキを踏むのが早まると共に、自動車とシート部材および路面との摩擦抵抗が増加し、車両停止がより早く、確実になり得る。なお、前述のように重しが収納された風袋部に、その膨らみで前記凸状部の機能を兼ねさせることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態として、緩衝本体が三角柱の横倒し形状を備えた車両衝突緩衝装置を図1〜図4に示す。図1は、本車両衝突緩衝装置の全体構成を示す概略斜視図であり、図2は緩衝本体の結合部分の斜視図、図3は緩衝本体の緩衝部材の形状の一例を示す模式図、図4はシート部材の構成の一例を示す模式図である。
【0033】
本実施形態による車両衝突緩衝装置1は、主に、路面上で車両の衝突の際に変形してその車両への衝撃を緩衝すると同時にその車両を停止するための三角柱の横倒し形状の緩衝本体2と、路面上に広げられて衝突の際に車両に踏まれるシート部材3とから構成されるものである。
【0034】
本装置1は、このシート部材3の一端部分に緩衝本体2が着脱可能の結合されて一体化するものである。したがってこの結合状態において、緩衝本体2に自動車が衝突した際にこの自動車がシート部材上に乗り上げたままでこれを路面に押しつけており、このシート部材と結合されている緩衝本体は自動車の衝突によって弾き飛ばされることなくその場で衝撃を受けて変形し、また自動車を乗り上げさせて停止させることができる。
【0035】
本装置1においては、シート部材3の一端部分に分岐部を有し、この分岐部から延びて上下にシート二枚重ねとなる二重構造部4を有しており、この二重構造部4の上下シート部(4a,4b)には、開放端部に互いに解除可能に接合される接合手段として工業用ファスナー5が取り付けられている。
【0036】
また、本実施形態では、この二枚重ねの上下シート部(4a,4b)は、工業用ファスナー5で互いに接合された輪状態における内周長が緩衝本体2の外周長にほぼ一致するように長さおよびファスナー5の設置位置が設定されている。したがって、一端部分の二重構造部4の上側シート4aを下側シート4bに対して開き(図1(a))、下側シート4b上に緩衝本体1を置いて上側シート4aを重ね、両シート間に緩衝本体1を挟み込む状態として上下シート(4a,4b)の端部同士を互いに工業用ファスナー5で接合すれば、緩衝本体1は、その外表面に沿って上下シート(4a,4b)間で挟み込まれてしっかり保持され、シート部材3と緩衝本体2との結合が完了する(図1(b))。
【0037】
以上のように、本実施形態の車両衝突緩衝装置1は、緩衝本体2とシート部材3を別個に運搬できて作業者の負担が小さいと共に、シート部材3を路面上に載置し、その一端部分の下側シート4b上に緩衝本体2を置いて上側シート4aを閉じて両シート間に挟み込んだ状態で工業用ファスナー5を閉じて両シート端部同士を接合するという簡単な手順で緩衝本体2とシート部材3との結合と同時に装置の設置作業が完了し、全作業工程が容易に短時間で済む。
【0038】
なお、本実施形態においては、緩衝本体2は、合成樹脂からなる緩衝部材を包装部材で包んだものとすることによって緩衝部材のみからなる緩衝本体より強度を向上させた。例えば、図2に示すように、ポリ塩化ビニルとポリエステルと積層した厚み0.35mmのターポリンシートを包装部材10とし、緩衝部材に比重0.05のチップウレタンを用いて幅約800mm,奥行き約800mm,高さ約900mmの三角柱を横倒した形状の緩衝本体2を構成したところ、本体重量は約13.6kgであった。なお、この緩衝本体2の高さ(約900mm)およびサイズは、扱い難いほど大きくはならないと共に衝撃緩衝対象として大型車両にも対応して視認性と緩衝、車両停止効果の点で有効な、特に道路工事現場用に適したものと言える。
【0039】
これに対して、幅約800mm,上記緩衝本体2の結合状態において全長約4800mmとなる厚み1.0mmのポリ塩化ビニール製のシート部材3は、重量約8.3kgとなった。
【0040】
これらと同レベルのサイズ、重量を備えた緩衝本体およびシート部材が予め一体に形成されている場合、全重量は20kg以上となり、人手で扱うには負担が大きいが、本実施形態の構成によれば、上記緩衝本体2およびシート部材3はそれぞれ10kg前後のものとして別個に運搬し、扱えるため、作業者への負担が軽減されることは明らかである。
【0041】
また、本実施形態では、緩衝本体2の包装部材10には、シート部材3の一端部で挟み込まれる領域以外の露出側面に空気抜き穴11がハトメ加工で形成されており、これによって自動車衝突時の破裂が防止され、緩衝本体2の耐久性が向上する。
【0042】
さらに、シート部材3の一端部分における二重構造部4の上下シート(4a,4b)のうち、緩衝本体2の上に来る上側シート4bの表面には、進入してくる自動車に対向する面領域には、貼り合わせ面ファスナー6を数カ所接着しておき、光反射シート等を着脱可能に貼り付けられる構成とした。これによって、特に夜間における運転者の視認性を向上させることができる。このシートの代わりに、昼間でも視認性を向上させるようなゼブラマークや矢印マークのシートを用いても良い。
【0043】
また、包装部材10内の緩衝部材12は、図3に示すように一固体からなる部材に中空部13を形成することによって、より変形し易く且つ衝撃を吸収しやすくでき、緩衝効果の増強と共に、自動車衝突時の衝撃によって千切れ破損しにくく、緩衝本体2の耐久性の向上に寄与する。例えば、図3に示す緩衝部材12が、幅800mm,奥行き800mm,高さ900mmの三角柱の横倒し形状を持つものである場合、部材のほぼ中央部に、直径240mmと直径85mmの管状中空部13を二つ設けておけば、緩衝部材12の破損の可能性は大きく低減できる。
【0044】
なお、緩衝部材としては、ポリウレタンに限らず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ゴム等の各種合成樹脂や発泡体など、緩衝効果を有する部材で所定形状に成型可能であれば、広く様々なものが使用できる。
【0045】
また、シート部材3については、一端部分における二重構造部4は、基礎部となる一枚のシート部材に所望の分岐部で所定長さの別シート部材の端部を融着等により一体に接着することによって容易に形成できる。もしくは、シート部材全体を二枚のシートの積層体から形成しても良い。この場合、上下シート同士を一端から所定の長さ位置で接着することによって分岐部を形成できると共に、一端部分を上下にシート二枚重ねとなる二重構造部4に形成できる。
【0046】
さらに二重構造部4以外の積層領域に亘って、所定間隔毎に部分的に上下シート同士を接着すれば、隣合う接着部同士の間で風袋部が形成できる。この風袋部は、内部に重しを挿脱可能に収納できるものとすれば、風の強い日などに重しを各風袋部内に挿入しておくことにより、シート部材3は、風圧で捲れたり捩れ折れたりすることなく、路面上に広げられた当初の状態を維持できる。もちろんこの風袋部は、一枚シートに対してそれぞれ別の小シートを重ねてその縁辺を接着することによっても形成できる。
【0047】
また、シート部材3の緩衝本体2の手前領域には、図4の側面図(a)と上方から見た平面図(b)に示すように、適当な間隔で凸状部7を設けて連続した凸凹状態を形成すれば、運転者がシート部材3に乗り上げた際に気付き易くブレークを踏むのが早まると共に、自動車とシート部材3および路面との摩擦抵抗が増加し、車両停止がより早く、確実になり得る。なお、前記のように風袋部内に重しが収納された状態においては、その膨らがこの凸状部7として機能することができる。
【0048】
なお、上記実施の形態においては、シート部材3の二重構造部4の開放端部で上下シート同士を接合するのに工業用ファスナーを用いた場合を示したが、本発明における接合手段としては、解除可能に接合できると共に接合状態において自動車の衝突の衝撃によっても破損しにくい強度を持つものであれば、前記工業用ファスナーに限らず、各種手段が使用できることは言うまでもない。
【0049】
なお、上記実施形態に示したような車両衝突緩衝装置1は、実際の現場に置いては、二組を一対として、路面上に並列設置して用いれば良い。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の車両衝突緩衝装置は、安全に且つ確実に車両を停止できると共に、それぞれ部体に形成された緩衝本体とシート部材とが互いに着脱可能に結合されるものであるため、運搬や組立設置、撤収等の作業が簡便で容易であり、作業性が高く作業者の負担が軽いという効果がある。
【0051】
また、本発明の車両衝突緩衝装置では、緩衝本体とシート部材とが互いに着脱可能に結合されるものであるため、劣化や破損が生じた一方のみを部分的に交換すればよく、装置全体として使用寿命が長くなり、低コスト化が図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による本車両衝突緩衝装置の全体構成を示す概略斜視図であり、(a)は装置設置時の緩衝本体とシート部材の結合前の状態図であり、(b)は緩衝本体とシート部材の結合完了時の状態図である。
【図2】本実施形態のシート部材二重構造部における緩衝本体の結合構成を示す概略斜視図である。
【図3】本発明の緩衝本体の緩衝部材の形状の一例を示す模式図である。
【図4】本発明のシート部材の構成の一例を示す模式図であり、(a)は側面図、(b)は上方から見た平面図である。
【符号の説明】
1:車両衝突緩衝装置
2:緩衝本体
3:シート部材
4:二重構造部
4a:上側シート
4b:下側シート
5:工業用ファスナー
6:貼り合わせ面ファスナー
7:凸状部
10:包装部材
11:空気抜き孔
12:緩衝材
13:中空部
Claims (4)
- 路面上に載置されて車両の衝突により変形しその車両への衝撃を緩衝すると共に車両を停止させるための緩衝本体と、前記衝突の際に車両に踏まれるシート部材と、を有し
前記シート部材は、一端部に分岐部と、該分岐部から延びて上下にシート二枚重ねとなる二重構造部とを有すると共に、該二重構造部のシート間に前記緩衝本体を挟みこんだ状態で、その二重構造部の開放端部に上下シート同士が互いに解除可能に接合される接合手段を備えていることを特徴とする車両衝突緩衝装置。 - 前記緩衝本体は、緩衝部材とそれを包む包装部材とから構成され、前記緩衝本体の前記二重構造部の上下シートによる挟み込み領域以外の露出面には、前記包装部材に空気抜き孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両衝突緩衝装置。
- 前記緩衝部材は、一つ以上の中空部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両衝突緩衝装置。
- 前記シート部材は、重しが挿脱可能に収納される風袋部を少なくとも一つ備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両衝突装置。
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