JP4639476B2 - 車両用キーレスエントリーシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用キーレスエントリーシステムに関し、特に携帯機からのアンロック信号を受信したときに、車両のドアを解錠させかつ車両の周囲を照明するためのランプを点灯させるようにしたものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両のドアの解錠を遠隔操作や車両の所有者(乗員)の接近により行うキーレスエントリーシステムはよく知られており、また、例えば特開平7−228191号公報に示されているように、ドアの近傍(ドアミラー)に、路面を照明するランプを設けておき、携帯機からのアンロック信号を受信したときに、ドアを解錠させると共に、上記ランプを点灯させるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例のようなランプを設ける場合、例えば運転席側及び助手席側のように複数のランプを設けることが望ましい。こうすれば、車両周囲がかなり暗いときに、運転者だけでなく同乗者も、開けようとするドアのハンドル位置や足元の確認を行うことができる。また、同乗者がいないときでも、助手席側ドア近傍に強盗等が潜んでいる可能性があるので、運転者はランプの点灯により助手席側の状況を確認することができ、そのような潜み強盗等に対する安全性をも向上させることができる。
【0004】
このように複数のランプを設ける場合、通常は、これら複数のランプを同時に点灯させる。しかしながら、複数のランプを同時に点灯させたのでは、潜み強盗等に対する安全性が低下する可能性がある。すなわち、例えば携帯機を所持している乗員に対して近い側と遠い側とのランプを同時に点灯させると、通常は、乗員の注意が近い側にしか向けられず、遠い側に潜んでいる強盗等を見落とす可能性が大きくなる。また、ランプの数が多くなるほど消費電流が増大してバッテリの消耗が問題となる。
【0005】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、携帯機からのアンロック信号を受信したときに、車両のドアを解錠させかつ車両の周囲を照明するためのランプを点灯させる場合に、乗員の利便性を向上させつつ、防犯性を確実に高めると共に、バッテリの消耗を出来る限り抑制しようとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、複数のランプ(運転席側ランプ及び助手席側ランプ)を設けて、携帯機からのアンロック信号を受信してその複数のランプを点灯させるときに、該複数のランプのうち特定ランプ(運転席側ランプ)の点灯タイミングを他のランプ(助手席側ランプ)に対して遅延させるようにした。
【0007】
具体的には、請求項1の発明では、車両のドアを施解錠する施解錠手段と、上記車両に設けられ、該車両の周囲を点灯により照明するランプと、アンロック信号を送信する携帯機と、上記携帯機からのアンロック信号を受信したときに、上記施解錠手段により車両のドアを解錠させかつ上記ランプを点灯させる車載制御手段とを備えた車両用キーレスエントリーシステムを対象とする。
【0008】
そして、上記ランプは複数設けられており、上記車載制御手段は、上記携帯機からのアンロック信号を受信して上記複数のランプを点灯させるときに、該複数のランプのうち特定ランプの点灯タイミングを他のランプに対して遅延させるように構成され、上記複数のランプは、上記車両の運転席側に設けられた運転席側ランプ及び助手席側に設けられた助手席側ランプであり、更に上記車載制御手段は、上記運転席側ランプを上記特定ランプとしてその点灯タイミングを上記助手席側ランプに対して遅延させるように構成されているものとする。
【0009】
上記の構成により、複数のランプを点灯させることで、複数の乗員が、それぞれ開けようとするドアのハンドル位置や足元の確認を行うことができ、乗員の利便性を向上させることができる。また、助手席側ランプが先に点灯することで、乗車前に車両外側の運転席側にいる乗員の注意が最初に助手席側に向けられ、助手席側に潜んでいる強盗等を見落とす可能性が少なくなって、防犯性を確実に向上させることができる。そして、乗員が助手席側の安全を確認し終えた頃に運転席側ランプが点灯するので、運転席ドアのハンドル位置や足元の確認を十分に行うことができる。しかも、特定ランプの点灯タイミングを遅延させる分だけ消費電流を抑えることができる。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、乗車前の乗員が、車両外側において特定ランプが設けられた側から、該特定ランプよりも先に点灯するランプの点灯時に、車両外側において該先に点灯するランプが設けられた側の車両下部相当部分を確認可能な確認手段を備えているものとする。
【0011】
こうすることで、確認手段により、乗員とは車両を挟んで反対側の通常では見えない車両下部相当部分を確認することができ、その部分に強盗等が身を屈めていたとしても、確実に発見することができ、防犯性のさらなる向上化を図ることができる。
【0012】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、携帯機は、該携帯機に設けた操作スイッチの操作により指令信号を送信可能に構成され、車載制御手段は、上記携帯機からの指令信号に基づいて、特定ランプの他のランプに対する点灯遅延時間を短縮させるように構成されているものとする。
【0013】
このことにより、状況に応じて点灯遅延時間を短縮することができ、例えば開けたいドアの近傍を特定ランプにより早く照明させたいという要求等に対応することができる。よって、使い勝手を向上させることができる。
【0014】
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれか1つの発明において、車載制御手段は、携帯機からのアンロック信号を受信したときに、運転席ドアのみをアンロックさせるか又は全ドアをアンロックさせるかを決定するための条件判別を行って、運転席ドアのみをアンロックさせると判定したときに、運転席側ランプを特定ランプとしてその点灯タイミングを助手席側ランプに対して遅延させるように構成されているものとする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る車両用キーレスエントリーシステムの全体構成を示し、このシステムは、車両の乗員が携帯する携帯機としてのトランスミッタ1と、車両に装備された車載機15とで構成されている。
【0016】
上記トランスミッタ1は、図2に例示するように、トランスミッタ本体2と、このトランスミッタ本体2に一体化され、車両のドアのキーシリンダに差し込まれてドアをロック(施錠)又はアンロック(解錠)させるキー部3とからなり、トランスミッタ本体2の表面には、車両の複数のドア(運転席ドア、助手席ドア及び左右後席ドア)をロックするために操作されるロック操作スイッチ5と、上記複数のドアをアンロックするために操作されるアンロック操作スイッチ6と、後述のドアミラーライト22を強制的に点灯させるために操作されるライト操作スイッチ7と、表示用のディスプレイ8とが設けられている。尚、トランスミッタ本体2とキー部3とを別体にしてトランスミッタ1をキー部3のないものとしてもよい。
【0017】
上記トランスミッタ1は、図1に示す如く、各種の信号処理のための動作を行うCPU4をトランスミッタ本体2に内蔵しており、このCPU4には、上記ロック操作スイッチ5、アンロック操作スイッチ6及びライト操作スイッチ7を含む各種のスイッチ(上記の他に、トランクをアンロックするために操作されるトランク操作スイッチや緊急時に車両のホーン24(後述)を吹鳴させるために操作されるホーン操作スイッチ8等を設けてもよい)と、上記ディスプレイ8と、警報を発するブザー10と、車載機15における後述のキーレス送受信機26に対し無線で信号を送受信するキーレス送受信機11とが信号を授受可能に接続されている。
【0018】
一方、車載機15は、上記トランスミッタ1からの信号を受信して、車両の各ドアをロック又はアンロックさせかつ後述のドアミラーライト22を点灯させる車載制御手段を構成しており、この車載機15にも各種の信号処理動作を行うためのCPU16が設けられている。このCPU16には、車両の各ドアがロック又はアンロックされていることを検出するドアロック検出センサ17と、車両を運転状態にするイグニッションスイッチ18と、各ドアに設けたドアハンドルの操作の有無を検出するドアハンドルスイッチ19と、運転席ドア及び助手席ドアに設けたキーシリンダが上記トランスミッタ1のキー部3によりロック又はアンロック操作されたことを検出するドアキーシリンダスイッチ20と、各ドアが開き状態にあることを検出するドア開センサ21と、車両の左右ドアミラー(車両の車幅方向の対向面)にそれぞれ設けられ、車両の周囲における運転席ドア近傍及び助手席ドア近傍を点灯によりそれぞれ照明するランプとしての左右ドアミラーライト22(各々、車両の運転席側に設けられた運転席側ランプ及び助手席側に設けられた助手席側ランプを構成していると共に、運転席ドア及び助手席ドアに対応して設けられていることになる)と、各ドアをロック状態又はアンロック状態に切り換える施解錠手段としてのドアロックアクチュエータ23と、警報のためのホーン24と、左右の方向指示ランプを点滅させるためのハザード25と、上記トランスミッタ1のキーレス送受信機11に対し無線で信号を送受信するキーレス送受信機26と、左右ドアミラーをそれぞれ格納するドアミラー格納アクチュエータ27と、左右ドアミラーのミラー面を下方に向くように駆動するミラー面駆動アクチュエータ28とが信号の授受可能に接続されている。
【0019】
以下に、上記トランスミッタ1のCPU4で行われる信号処理の動作を図4及び図5により、また車載機15のCPU16で行われる信号処理の動作を図6及び図7によりそれぞれ説明する。尚、図3にトランスミッタ1と車載機15との間で各々のキーレス送受信機11,26を介して交信される信号の順序を示している。
【0020】
先ず、トランスミッタ1のCPU4の信号処理動作では、図4及び図5に示すように、最初のステップSA1で、アンロック操作スイッチ6の操作を検出したか否かを判定し、この判定が未検出のNOのときには、そのままステップSA3に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA2に進んで、車載機15に対し所定のIDコードを含むプレアンロック信号をキーレス送受信機11,26を介して送信し、しかる後にステップSA3に進む。
【0021】
上記ステップSA3では、車載機15から上記プレアンロック信号の応答としてアンロックリクエスト信号が送信されて該信号が受信されたかどうかを判定する。この判定がNOのときには、そのままステップSA5に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA4に進んで、アンロックリクエスト信号の応答として該アンロックリクエスト信号に含まれるIDコードを所定の演算により書き換えたアンロック信号を車載機15に送信した後にステップSA5に進む。
【0022】
上記ステップSA5では、車載機15から上記アンロック信号の応答として第1アンロック確認信号が送信されたときにそれが受信されたかどうかを判定する。この判定がNOのときには、そのままステップSA7に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA6に進んで、トランスミッタ1のディスプレイ8に車両の全ドアのうちの一部(運転席ドア)がアンロックされたことを示す「一部ドアアンロック」を表示すると共に、ブザー10を1回吹鳴させた後にステップSA7に進む。
【0023】
上記ステップSA7では、車載機15から上記アンロック信号の応答として第2アンロック確認信号が送信されたときにそれが受信されたかどうかを判定する。この判定がNOのときには、そのままステップSA9に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA8に進んで、トランスミッタ1のディスプレイ8に車両の全ドアがアンロックされたことを示す「全ドアアンロック」を表示すると共に、ブザー10を2回吹鳴させた後にステップSA9に進む。
【0024】
上記ステップSA9では、今度はロック操作スイッチ5の操作を検出したか否かを判定する。この判定が操作の未検出のNOのときには、そのままステップSA11に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA10に進んで、車載機15に所定のIDコードを含むプレロック信号を送信し、しかる後にステップSA11に進む。
【0025】
上記ステップSA11では、車載機15から上記プレロック信号の応答としてロックリクエスト信号が送信されて該信号が受信されたかどうかを判定する。この判定がNOのときには、そのままステップSA13に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA12に進んで、ロックリクエスト信号の応答として該ロックリクエスト信号に含まれるIDコードを所定の演算により書き換えたロック信号を車載機15に送信した後にステップSA13に進む。
【0026】
上記ステップSA13では、車載機15から上記ロック信号の応答としてロック確認信号が送信されて該信号が受信されたかどうかを判定し、この判定がNOのときには、そのままステップSA15に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA14に進んで、トランスミッタ1のディスプレイ8に車両の全ドアがロックされたことを示す「ロック」を表示すると共に、ブザー10を3回吹鳴させた後にステップSA15に進む。
【0027】
上記ステップSA15では、ライト操作スイッチ7の操作を検出したか否かを判定する。この判定が操作の未検出のNOのときには、そのままステップSA17に進む一方、判定がYESのときには、ステップSA16に進んで、車載機15に所定のIDコードを含むプレライト信号(指令信号)を送信し、しかる後にステップSA17に進む。
【0028】
上記ステップSA17では、車載機15から上記プレライト信号の応答としてライトリクエスト信号が送信されて該信号が受信されたかどうかを判定する。この判定がNOのときには、そのままリターンする一方、判定がYESのときには、ステップSA18に進んで、ライトリクエスト信号の応答として該ライトリクエスト信号に含まれるIDコードを所定の演算により書き換えたライト信号(指令信号)を車載機15に送信した後にリターンする。
【0029】
尚、上記ステップSA15の判定がNOのときには、上記ステップSA17の処理動作を省略してリターンする一方、上記ステップSA15の判定がYESのときには、上記ステップSA16の処理動作の代わりに上記ステップSA18の処理動作を行ってリターンするようにしてもよい。
【0030】
これに対し、車載機15のCPU16の信号処理動作では、図6及び図7に示す如く、最初のステップSB1で、イグニッションスイッチ18がOFF状態にあるか否かを判定し、この判定がスイッチONのNOのときには、そのままリターンする一方、判定がスイッチOFFのYESのときには、ステップSB2に進んで、上記トランスミッタ1から送信されたプレアンロック信号を受信したか否かを判定する。この判定が信号受信無しのNOのときには、そのままステップSB4に進む一方、判定が受信有りのYESのときには、ステップSB3に進んで、上記プレアンロック信号の応答として該プレアンロック信号に含まれるIDコードを所定の演算により書き換えたアンロックリクエスト信号をトランスミッタ1に送信し、その後にステップSB4に進む。
【0031】
上記ステップSB4では、今度は上記トランスミッタ1から送信されたプレロック信号を受信したか否かを判定する。この判定が信号受信無しのNOのときには、そのままステップSB6に進む一方、判定が受信有りのYESのときには、ステップSB5に進んで、上記プレロック信号の応答として該プレロック信号に含まれるIDコードを所定の演算により書き換えたロックリクエスト信号をトランスミッタ1に送信した後にステップSB6に進む(尚、上記ステップSB3及びSB5におけるIDコードの書換えは必ずしも行う必要はない)。
【0032】
上記ステップSB6では、ドアキーシリンダスイッチ20の出力信号に基づき、キーシリンダによるドアロック操作があるか否かを判定する。この判定がドアロック操作無しのNOのときには、ステップSB7に進んで、上記トランスミッタ1から送信されかつIDコードが一致しているロック信号を受信したか否かを判定し、このステップSB7の判定がロック信号の受信無しのNOのときには、ステップSB8に進む。
【0033】
上記ステップSB8では、今度はドアキーシリンダスイッチ20の出力信号に基づき、キーシリンダによるドアアンロック操作があるかどうかを判定する。この判定がドアアンロック操作無しのNOのときには、ステップSB9に進んで、上記トランスミッタ1から送信されかつIDコードが一致しているアンロック信号を受信したか否かを判定する。この判定がアンロック信号の受信無しのNOのときには、そのままステップSB22に進む。
【0034】
上記ステップSB6の判定がドアロック操作有りのYESのとき、又は、上記ステップSB7の判定がロック信号の受信有りのYESのときには、ステップSB10に進んで、ドアミラーが非格納状態であればドアミラー格納アクチュエータ27を作動させてドアミラーを格納する(尚、この格納されたドアミラーは、ドアミラー格納アクチュエータ27の作動により元の非格納状態に戻されるが、その戻すタイミングは、アンロック信号を受信したときか、イグニッションスイッチ18がON状態になったときか、又は、乗員が操作可能なマニュアルスイッチが操作されたときである)。そして、次のステップSB11で、ミラー面駆動アクチュエータ28を作動させてドアミラーのミラー面を下方に向くように駆動し(尚、この下方に向けられたミラー面は、ミラー面駆動アクチュエータ28により元の状態に戻されるが、その戻すタイミングも、上記ドアミラーを元の非格納状態に戻すタイミングと同様である)、次のステップSB12で、ドアがアンロック状態にあるときにはドアロックアクチュエータ23をドアロック作動させ(全ドアをロックさせ)、さらにステップSB13で、そのドアロック作動の直後にロック確認信号をトランスミッタ1に送信すると共に、ホーン24を3回吹鳴作動させるか又はハザード25を3回点灯作動させた後にステップSB22に進む。
【0035】
上記ステップSB8の判定がドアアンロック操作有りのYESのとき、又は、上記ステップSB9の判定がアンロック信号の受信有りのYESのときには、ステップSB14に進んで、全ドアのうち一部(運転席ドア)のみをアンロックさせるか又は全ドアをアンロックさせるかを決定するための条件判別サブルーチンを実行し、次のステップSB15で、その条件判別サブルーチンにおいて所定条件が成立すると判別されたか否かを判定する。
【0036】
上記ステップSB15の判定が条件不成立のNOのときには、ステップSB16に進んで、運転席ドアがロック状態であれば運転席ドアのドアロックアクチュエータ23のみをドアアンロック作動させ、次のステップSB17で、ドアミラーライト22の点灯制御に関するドアミラーライトサブルーチン1を実行し、さらにステップSB18で、上記ドアアンロック作動の直後に第1アンロック確認信号をトランスミッタ1に送信すると共に、ホーン24を1回吹鳴作動させるか又はハザード25を1回点灯作動させた後にステップSB22に進む。
【0037】
一方、上記ステップSB15の判定が条件成立のYESのときには、ステップSB19に進んで、全ドアのドアロックアクチュエータ23をドアロック作動させ、次のステップSB20で、ドアミラーライト22の点灯制御に関するドアミラーライトサブルーチン2を実行し、さらにステップSB21で、上記ドアアンロック作動の直後に第2アンロック確認信号をトランスミッタ1に送信すると共に、ホーン24を2回吹鳴作動させるか又はハザード25を2回点灯作動させた後にステップSB22に進む。
【0038】
上記ステップSB22では、上記トランスミッタ1から送信されたプレライト信号を受信したか否かを判定し、この判定が信号受信無しのNOのときには、そのままステップSB24に進む一方、判定が受信有りのYESのときには、ステップSB23に進んで、上記プレライト信号の応答として該プレライト信号に含まれるIDコードを所定の演算により書き換えたライトリクエスト信号をトランスミッタ1に送信した後にステップSB24に進む(尚、上記ステップSB23におけるIDコードの書換えは必ずしも行う必要はない)。
【0039】
上記ステップSB24では、上記トランスミッタ1から送信されかつIDコードが一致しているライト信号を受信したか否かを判定し、この判定がライト信号の受信無しのNOのときには、そのままリターンする一方、判定がライト信号の受信有りのYESのときには、ステップSB25に進んで、ドアミラーライト22の点灯制御に関するドアミラーライトサブルーチン3を実行してリターンする。
【0040】
上記ステップSB14で行われる条件判別サブルーチンについて、具体的に図8により説明すると、最初のステップSC1で、キーシリンダによるドアアンロック操作又はアンロック信号受信の所定時間以内前に前回のキーシリンダによるドアアンロック操作が有ったか否かを判定し、この判定がNOのときには、ステップSC2に進んで、キーシリンダによるドアアンロック操作又はアンロック信号受信の所定時間以内前に前回のアンロック信号の受信が有ったか否かを判定し、この判定がNOのときには、ステップSC3に進んで、条件不成立と判定して終了する。
【0041】
一方、上記ステップSC1の判定がYESのとき、又は、上記ステップSC2の判定がYESのときには、ステップSC4に進んで、前回のドアアンロック操作又は前回のアンロック信号受信以降にキーシリンダによるドアロック操作又はロック信号の受信が有ったか否かを判定する。この判定がYESのときには、上記ステップSC3に進む一方、判定がNOのときには、ステップSC5に進んで、条件成立と判定して終了する。
【0042】
すなわち、キーシリンダによる1回目のドアロック操作により、最初に運転席ドアのみがアンロックされ、その操作から所定時間以内に2回目のドアロック操作(又はトランスミッタ1のアンロック操作スイッチ6の操作)を行うと、全ドアがアンロックされる。また、同様に、アンロック操作スイッチ6の1回目の操作により、最初に運転席ドアのみがアンロックされ、その操作から所定時間以内に2回目の操作(又はキーシリンダによるドアロック操作)を行うと、全ドアがアンロックされる。
【0043】
図9は上記条件判別サブルーチンの変形例1を示し、運転席ドアの施解錠状態によって条件が成立するか否かを判定するようにしたものである。具体的には、最初のステップSD1で、運転席ドアがアンロック状態か否かを判定し、この判定がロック状態のNOのときには、ステップSD2に進んで、条件不成立と判定して終了する一方、判定がアンロック状態のYESのときには、ステップSD3に進んで、条件成立と判定して終了する。
【0044】
尚、上記ステップSD1において、運転席ドアがアンロック状態か否かを判定する代わりに、いずれかのドアがアンロック状態か否かを判定するようにしてもよい。
【0045】
図10は上記条件判別サブルーチンの変形例2を示し、アンロック信号自体が全ドアアンロック信号か又は一部ドアアンロック信号かの識別信号を有する(アンロック操作スイッチ6の1回目のON操作であれば、一部ドアアンロック信号を有し、1回目のON操作から所定時間以内の2回目のON操作であれば、全ドアアンロック信号を有する)ようにしておき、そのいずれの信号かを判別することにより、条件が成立するか否かを判定するようにしたものである。具体的には、最初のステップSE1で、アンロック信号が全ドアアンロック信号か否かを判定し、この判定がNOであってアンロック信号が一部ドアアンロック信号であるときには、ステップSE2に進んで、条件不成立と判定して終了する一方、判定がYESのときには、ステップSE3に進んで、条件成立と判定して終了する。
【0046】
上記ステップSB17で行われるドアミラーライトサブルーチン1について、具体的に図11により説明すると、最初のステップSF1で、上記ステップSB10と同様に、ドアミラーが非格納状態であればドアミラー格納アクチュエータ27を作動させてドアミラーを格納し、次のステップSF2で、上記ステップSB11と同様に、ミラー面駆動アクチュエータ28を作動させてドアミラーのミラー面を下方に向くように駆動する。このステップSF1におけるドアミラーの格納と、ステップSF2におけるドアミラーのミラー面の駆動により、乗車前の乗員が、車両外側における運転席側から、車両外側における助手席側の車両下部相当部分(ドアのウインドウよりも下側部分)を見ることが可能(逆に助手席側から運転席側の車両下部相当部分を見ることも可能)なようになっている。
【0047】
次のステップSF3では、上記ステップSB16でアンロックしたドアとは反対側(助手席側)のドアミラーライト22を点灯させ、次のステップSF4で、その点灯から所定遅延時間後に、ステップSB16でアンロックしたドアと同じ側(運転席側)のドアミラーライト22を点灯させて終了する。
【0048】
尚、上記ドアミラーライト22を消灯させるタイミングは、対応するドアが開けられたとき(ドア開センサ21により検出)、所定時間経過後、又は、トランスミッタ1に別途に設けた消灯操作スイッチ等が操作されたときである。
【0049】
図12は上記ドアミラーライトサブルーチン1の変形例(本発明とは異なる参考例として示す)を示し、この変形例では、ステップSG1で、アンロックしたドアと同じ側(運転席側)のドアミラーライト22を点灯させて終了する。
【0050】
上記ステップSB20で行われるドアミラーライトサブルーチン2では、図13に示すように、ステップSH1で、全ドアミラーライト22を点灯させて終了する。
【0051】
上記ステップSB25で行われるドアミラーライトサブルーチン3では、図14に示すように、ステップSH1で、全ドアミラーライト22を点灯させて終了する。
【0052】
図15は上記ドアミラーライトサブルーチン3の変形例1を示し、この変形例1では、ステップSJ1で、運転席側又はライト信号到来方向側に設けられたドアミラーライト22を点灯させて終了する。
【0053】
図16は上記ドアミラーライトサブルーチン3の変形例2を示し、この変形例2では、ステップSK1で、今回又は次回の上記ステップSF4における所定遅延時間を縮小補正(所定遅延時間を0にすることも含む)して終了する。
【0054】
次に、上記実施形態1の作用について説明する。先ず、トランスミッタ1のアンロック操作スイッチ6がON操作されると、プレアンロック信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。このトランスミッタ1からのプレアンロック信号を受信した車載機15では、そのプレアンロック信号に含まれるIDコードが所定の演算により書き換えられ、この書換えのIDコードを含むアンロックリクエスト信号が車載機15からトランスミッタ1に送信される。この車載機15からのアンロックリクエスト信号を受信したトランスミッタ1では、そのアンロックリクエスト信号の応答として該アンロックリクエスト信号に含まれるIDコードが書き換えられ、その書換えのIDコードを含むアンロック信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。
【0055】
続いて、車載機15では、上記トランスミッタ1から送信されたアンロック信号を受信してIDコードが一致すれば、運転席ドアのみをアンロックさせるか又は全ドアをアンロックさせるかを決定するための条件判別を行い、この条件判別結果が条件不成立であれば(アンロック操作スイッチ6の1回目のON操作が行われたとき)、運転席ドアのドアロックアクチュエータ23のみをドアアンロック作動させて、ロック状態にある運転席ドアをアンロックさせる。この運転席ドアのアンロックと略同時に、運転席ドアとは反対側にある助手席側のドアミラーライト22を点灯させ、この点灯から所定遅延時間後に、運転席側のドアミラーライト22を点灯させる。すなわち、運転席側のドアミラーライト22を特定ランプとしてその点灯タイミングを助手席側のドアミラーライト22に対して遅延させる。そして、上記運転席ドアのアンロックと略同時に、ドアミラー格納アクチュエータ27によりドアミラーが格納されると共に、ミラー面駆動アクチュエータ28によりこのドアミラーのミラー面が下方を向くように駆動され、このことで、乗車前の乗員が、車両外側における運転席側(特定ランプが設けられた側)から、助手席側のドアミラーライト22(特定ランプよりも先に点灯するランプ)の点灯時に、車両外側における助手席側の車両下部相当部分を確認可能な状態となる。つまり、ドアミラー格納アクチュエータ27及びミラー面駆動アクチュエータ28は、乗車前の乗員が、車両外側における運転席側から、助手席側のドアミラーライト22の点灯時に、車両外側における助手席側の車両下部相当部分を確認可能な確認手段を構成している。また、上記ドアミラーライトサブルーチン1の変形例を実行する場合には、運転席ドアのアンロックと略同時に、運転席側のドアミラーライト22が点灯する。その後、第1アンロック確認信号が車載機15からトランスミッタ1に送信されると共に、ホーン24が1回吹鳴作動し又はハザード25が1回点灯する。上記車載機15からの第1アンロック確認信号を受信したトランスミッタ1では、そのディスプレイ8に車両の一部ドアのアンロック状態を示す「一部ドアアンロック」が表示されてブザー10が1回吹鳴する。
【0056】
一方、上記条件判別結果が条件成立であれば(アンロック操作スイッチ6の1回目のON操作から所定時間以内に2回目のON操作が行われたとき)、全ドアのドアロックアクチュエータ23をドアアンロック作動させて、全ドアがアンロックする(運転席ドアは既にアンロックされているので、運転席ドア以外の他のドア(助手席ドア及び左右後席ドア)が実質的にアンロックされる)。このとき、助手席側のドアミラーライト22の点灯から所定遅延時間が経過していなくて運転席側のドアミラーライト22が非点灯状態であれば、全ドアのアンロックと略同時に運転席側のドアミラーライト22が点灯するが、助手席側のドアミラーライト22の点灯から所定遅延時間が経過していれば、運転席側のドアミラーライト22が既に点灯状態になっているので、実質的な変化はない。また、上記ドアミラーライトサブルーチン1の変形例を実行する場合には、運転席ドア以外の他のドアのアンロックと略同時に、助手席側のドアミラーライト22が点灯する。つまり、この場合には、助手席側のドアミラーライト22の点灯タイミングが運転席側のドアミラーライト22に対して遅延されると共に、各ドアミラーライト22の点灯タイミングが、該各ドアミラーライト22と対応する運転席ドア及び助手席ドアの解錠タイミングにそれぞれ一致することになる。その後、第2アンロック確認信号が車載機15からトランスミッタ1に送信されると共に、ホーン24が2回吹鳴作動し又はハザード25が2回点灯する。上記車載機15からの第2アンロック確認信号を受信したトランスミッタ1では、そのディスプレイ8に車両の全ドアのアンロック状態を示す「全ドアアンロック」が表示されてブザー10が2回吹鳴する。
【0057】
また、トランスミッタ1のライト操作スイッチ7がON操作されると、トランスミッタ1からキーレス送受信機11,26を介してプレライト信号が車載機15に送信される。このトランスミッタ1からのプレライト信号を受信した車載機15では、そのプレライト信号の応答としてプレライト信号に含まれるIDコードが所定の演算により書き換えられ、その書換えのIDコードを含むライトリクエスト信号が車載機15からトランスミッタ1に送信される。この車載機15からのライトリクエスト信号を受信したトランスミッタ1では、そのライトリクエスト信号に含まれるIDコードが書き換えられ、その書換えのIDコードを含むライト信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。そして、車載機15では、上記トランスミッタ1から送信されたライト信号を受信してIDコードが一致すれば、全ドアミラーライト22を強制的に点灯させる。また、上記ドアミラーライトサブルーチン3の変形例1を実行する場合には、運転席側又はライト信号到来方向側に設けられたドアミラーライト22が強制的に点灯され、さらに、ドアミラーライトサブルーチン3の変形例2を実行する場合には、運転席側のドアミラーライト22の助手席側のドアミラーライト22に対する点灯遅延時間(上記所定遅延時間)が短くなって、運転席側のドアミラーライト22が通常よりも早く点灯する。
【0058】
さらに、トランスミッタ1のロック操作スイッチ5がON操作されると、トランスミッタ1からキーレス送受信機11,26を介してプレロック信号が車載機15に送信される。このトランスミッタ1からのプレロック信号を受信した車載機15では、そのプレロック信号の応答としてプレロック信号に含まれるIDコードが所定の演算により書き換えられ、その書換えのIDコードを含むロックリクエスト信号が車載機15からトランスミッタ1に送信される。この車載機15からのロックリクエスト信号を受信したトランスミッタ1では、そのロックリクエスト信号に含まれるIDコードが書き換えられ、その書換えのIDコードを含むロック信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。そして、車載機15では、上記トランスミッタ1から送信されたロック信号を受信してIDコードが一致すれば、ドアミラーを格納しかつドアミラーのミラー面を下方を向くように駆動すると共に、ドアロックアクチュエータ23をロック作動させて、アンロック状態にあるドアをロックさせる。その後、ロック確認信号が車載機15からトランスミッタ1に送信され、ホーン24が3回吹鳴作動し又はハザード25が3回点灯する。尚、上記車載機15からのロック確認信号を受信したトランスミッタ1では、そのディスプレイ8に車両のドアのロック状態を示す「ロック」が表示されてブザー10が3回吹鳴する。
【0059】
したがって、上記実施形態1では、左右ドアミラーライト22が点灯するので、複数の乗員が、それぞれ開けようとするドアのハンドル位置や足元の確認を行うことができ、乗員の利便性を向上させることができると共に、左右ドアミラーライト22のうち運転席側の点灯タイミングが助手席側に対して遅延されるので、特に乗員が1人(ドライバ)である場合に、その乗員が乗車前に車両外側の運転席側にいるとき、助手席側のドアミラーライト22が先に点灯することで、乗員の注意が最初に助手席側に向けられ、助手席側に潜んでいる強盗等を見落とす可能性が少なくなる。しかも、助手席側のドアミラーライト22の点灯時に、ドアミラーが格納されかつドアミラーのミラー面が下方を向くことにより、乗車前の乗員が、車両外側における運転席側から、車両外側における助手席側の車両下部相当部分(ドアのウインドウよりも下側部分)を見ることができるようになっているので、その部分に強盗等が身を屈めていたとしても、確実に発見することができ、防犯性をより一層向上させることができる。そして、乗員が助手席側の安全を確認し終えた頃に運転席側のドアミラーライト22が点灯するので、ドアのハンドル位置や足元の確認を十分に行うことができる。さらに、運転席側のドアミラーライト22の点灯タイミングを遅延させる分だけ消費電流を抑えることができる。
【0060】
また、上記ドアミラーライトサブルーチン1の変形例を実行する場合には、左右ドアミラーライト22の各点灯タイミングが、該左右ドアミラーライト22と対応するドアの解錠タイミングにそれぞれ一致するので、ドア毎の施解錠状態が容易に分かり、乗員の利便性をさらに向上させることができる。
【0061】
さらに、ライト操作スイッチ7のON操作により、ドアミラーライト22をいつでも強制的に点灯させることができる。特にドアミラーライトサブルーチン1の変形例を実行する場合において、運転席ドアがアンロックされて他のドアがアンロックされる前に、ライト操作スイッチ7をON操作することにより、助手席側のドアミラーライト22を強制的に点灯させることができ、使い勝手を向上させることができる。また、ドアミラーライトサブルーチン3の変形例2を実行する場合には、ライト操作スイッチ7のON操作により、運転席側のドアミラーライト22の助手席側のドアミラーライト22に対する点灯遅延時間を状況に応じて短縮することができる。
【0062】
尚、車両周囲を照明するランプとしては、ドアミラーライト22に限らず、例えば左右のルーフレール側面にそれぞれ設けたランプであってもよく、このように車両の車幅方向の対向面に複数のランプをそれぞれ設ければよい。さらに、ランプを3つ以上設けてもよく、4つのランプを運転席ドア、助手席ドア及び左右後席ドアにそれぞれ対応して設けるようにしてもよい。
【0063】
(実施形態2)
図17は本発明の実施形態2を示し(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、トランスミッタ本体2の表面に、トランスミッタ1を作動状態にする電源スイッチ12を設けて、この電源スイッチ12がON操作されると、所定時間(例えば1分程度)が経過するまでの間、所定周期毎にアンロック信号を自動的に出力するようにしたものである。
【0064】
すなわち、この実施形態2では、車載機15は、上記トランスミッタ1からのアンロック信号を受信して、そのアンロック信号の電界強度が所定レベルよりも大きいときにアンロック可能状態にしておき、ドアハンドルスイッチ19により1回目のドアハンドル操作が有ったことを検出したときには、運転席ドアをアンロックすると共に、1回目のドアハンドル操作から所定時間以内に2回目のドアハンドル操作が有ったことを検出したときには、全ドアをアンロックするように構成されている。
【0065】
以下に、上記トランスミッタ1のCPU4で行われる信号処理の動作を図18及び図19により、また車載機15のCPU16で行われる信号処理の動作を図20及び図21によりそれぞれ説明する。
【0066】
先ず、トランスミッタ1のCPU4の信号処理動作では、図18及び図19に示すように、最初のステップSL1で、タイマのカウントにより、トランスミッタ1の電源スイッチ4がON操作されてからの経過時間が所定時間以内かどうか(電源スイッチ4のON操作が所定時間ホールドされているかどうかでもよい)を判定する。この判定がNOのときには、ステップSL3に進む一方、判定がYESのときには、ステップSL2に進んで、予めアンロック信号の間欠送信のために設定されている所定周期(例えば0.5〜1秒)が経過したか否かを判定する。この判定が所定周期未経過のNOのときには、上記ステップSL3に進む一方、所定周期経過のYESのときには、ステップSL4に進んで、車載機15に対し所定のIDコードを含むプレアンロック信号を送信した後にステップSL5に進む。上記ステップSL3では、アンロック操作スイッチ6の操作を検出したか否かを判定し、この判定が未検出のNOのときには、そのままステップSL5に進む一方、判定がYESのときには、上記ステップSL4に進み、しかる後にステップSL5に進む。
【0067】
そして、ステップSL5及びSL6では、上記実施形態1におけるステップSA3及びSA4とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSL5の判定がYESのときにおけるステップSL6の後のステップSL7では、所定周期の間、ブザー10やディスプレイ8によりアンロック可能状態を報知して、ステップSL8に進む。一方、ステップSL5の判定がNOのときには、そのままステップSL8に進む。
【0068】
続いて、ステップSL8〜SL13では、上記実施形態1におけるステップSA5〜SA10とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSL12の判定がYESのときにおけるステップSL13の後のステップSL14では、所定時間が経過するまでの間、上記周期的なアンロック信号の送信を禁止してステップSL15に進む。一方、ステップSL12の判定がNOのときには、そのままステップSL15に進む。
【0069】
次いで、ステップSL15〜SL22では、上記実施形態1におけるステップSA11〜SA18とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSL21の判定がNOのときには、そのままリターンする一方、ステップSL21の判定がYESのときには、ステップSL22の後にリターンする。
【0070】
これに対し、車載機15のCPU16の信号処理動作では、図20及び図21に示す如く、ステップSM1〜SM9では、上記実施形態1におけるステップSB1〜SB9とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSM9の判定がアンロック信号の受信有りのYESのときには、ステップSM10に進んで、その受信したアンロック信号の電界強度が第1所定レベルL1よりも大きいか否かを判定する。この判定が電界強度>L1のYESのときには、ステップSM8の判定がドアアンロック操作有りのYESのときと同様に、ステップSM17に進む一方、判定が電界強度≦L1のNOのときには、ステップSM11に進む。
【0071】
上記ステップSM11では、上記アンロック信号の受信から所定時間以内に、上記第1所定値L1よりも低い第2所定値L2(<L1)以上でかつIDコードが一致しているアンロック信号を受信したかどうかを判定する。この判定が信号受信無しのNOのときには、ステップSM6の判定がドアロック操作有りのYESのとき、又は、上記ステップSM7の判定がロック信号の受信有りのYESのときと同様に、ステップSM13に進み、ステップSM13〜SM16で、上記実施形態1におけるステップSB10〜SB13とそれぞれ同様の処理動作を行った後にステップSM25に進む一方、判定が信号受信有りのYESのときには、ステップSM12に進んで、上記ステップSM11の判定に係る受信アンロック信号よりも後に電界強度が第2所定値L2以上でありかつIDコードが一致しているロック信号を受信したかどうかを判定する。この判定が信号受信有りのYESのときには、上記ステップSM13〜SM16の処理動作を経てステップSM25に進む一方、判定が信号受信無しのNOのときには、そのままステップSM25に進む。
【0072】
上記ステップSM17では、全ドアのうち一部(運転席ドア)のみを解錠させるか、全ドアを解錠させるか、又はロック状態を維持させるかを決定するための条件判別サブルーチンを実行し、次のステップSM18で、その条件判別結果がどうであったかを判定する。
【0073】
上記ステップSM18の判定が「ロック維持」のときには、そのままステップSM25に進む。また、ステップSM18の判定が「一部ドアアンロック」のときには、ステップSM19に進み、ステップSM19〜SM21で、上記実施形態1におけるステップSB16〜SB18とそれぞれ同様の処理動作を行った後にステップSM25に進む。さらに、ステップSM18の判定が「全ドアアンロック」のときには、ステップSM22に進み、ステップSM22〜SM24で、上記実施形態1におけるステップSB19〜SB21とそれぞれ同様の処理動作を行った後にステップSM25に進む。尚、ステップSM20におけるドアミラーサブルーチン1及びステップSM23におけるドアミラーサブルーチン2の具体的な処理も、上記実施形態1と同様である(ドアミラーサブルーチン1については図11又は図12参照、ドアミラーサブルーチン2については図13参照)。
【0074】
次いで、ステップSM25〜SM28では、上記実施形態1におけるステップSB22〜SB25とそれぞれ同様の処理動作を行い、ステップSM27の判定がNOのときには、そのままリターンする一方、ステップSM27の判定がYESのときには、ステップSL28の後にリターンする。尚、ステップSM28におけるドアミラーサブルーチン3の具体的な処理も、上記実施形態1と同様である(図14、図15又は図16参照)。
【0075】
上記ステップSM17で行われる条件判別サブルーチンについて、具体的に図22により説明すると、最初のステップSN1で、キーシリンダによるドアアンロック操作及びアンロック信号受信のうちどちらが有ったかを判定する。この判定が「ドアアンロック操作」のときには、ステップSN2に進んで、運転席ドア又はドアロック操作されたドアがアンロック状態か否かを判定し、このステップSN2の判定がNOのときには、ステップSN3に進んで、一部ドアアンロックと判定して終了する一方、ステップSN2の判定がYESのときには、ステップSN4に進んで、全ドアアンロックと判定して終了する。
【0076】
一方、上記ステップSN1の判定が「アンロック信号受信」のときには、ステップSN5に進んで、ドアハンドルスイッチ19によりドアハンドル操作が有ったか否かを判定し、この判定がドアハンドル操作無しのNOのときには、ステップSN6に進んで、ロック維持と判定して終了する一方、判定がドアハンドル操作有りのYESのときには、ステップSN7に進む。
【0077】
上記ステップSN7では、そのドアハンドル操作の所定時間以内前に前回のドアハンドル操作が有ったか否かを判定し、この判定がドアハンドル操作無しのNOのときには、ステップSN8に進んで、一部ドアロックと判定して終了する一方、判定がドアハンドル操作有りのYESのときには、ステップSN9に進んで、全ドアロックと判定して終了する。
【0078】
尚、上記ステップSN5において、ドアハンドル操作が有ったか否かを判定する代わりに、ドアハンドルに手を近付ける操作(超音波センサ等により検出)や音声による操作(音声認識により検出)等の所定操作が有ったか否かを判定するようにしてもよい。この場合、ステップSN7では、前回のドアハンドル操作が有ったか否かを判定する代わりに、前回の所定操作が有ったか否かを判定するようにすればよい。
【0079】
図23は上記条件判別サブルーチンの変形例1を示し、この変形例1では、最初のステップSO1で、キーシリンダによるドアアンロック操作又はアンロック信号受信の所定時間以内前に前回のドアアンロック操作が有ったか否かを判定し、この判定がNOのときには、ステップSO2に進んで、一部ドアアンロックと判定して終了する一方、判定がYESのときには、ステップSO3に進んで、その前回のドアアンロック操作以降にドアロック操作が有ったか否かを判定する。この判定がドアロック操作無しのNOのときには、上記ステップSO2に進む一方、判定がドアロック操作有りのYESのときには、ステップSO4に進んで、全ドアアンロックと判定して終了する。尚、上記ステップSO1の判定がYESのときには、ステップSO3の処理動作を省略して、直接ステップSO4に進むようにしてもよい。
【0080】
図24は上記条件判別サブルーチンの変形例2を示し、この変形例2では、最初のステップSP1で、ドアハンドル操作が有ったか否か(又は上述したような所定操作が有ったか否か)を判定し、この判定がNOのときには、ステップSP2に進んで、一部ドアアンロックと判定して終了する一方、判定がYESのときには、ステップSP3に進んで、全ドアアンロックと判定して終了する。
【0081】
図25は上記条件判別サブルーチンの変形例3を示し、この変形例3では、最初のステップSQ1で、ドアハンドル操作が有ったか否かを判定し、この判定がNOのときには、ステップSQ2に進んで、ロック維持と判定して終了する一方、判定がYESのときには、ステップSQ3に進む。このステップSQ3では、そのドアハンドル操作の後に、上述したような所定操作が有ったか否かを判定し、この判定が所定操作無しのNOのときには、ステップSQ4に進んで、一部ドアアンロックと判定して終了する一方、判定が所定操作有りのYESのときには、ステップSQ5に進んで、全ドアアンロックと判定して終了する。
【0082】
したがって、上記実施形態2では、トランスミッタ1の電源スイッチ4がON操作されてから所定時間が経過するまでの間、所定周期毎にプレアンロック信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。また、トランスミッタ1のアンロック操作スイッチ6が直接ON操作されてもプレアンロック信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。このトランスミッタ1からのプレアンロック信号を受信した車載機15では、上記実施形態1と同様に、そのプレアンロック信号に含まれるIDコードが所定の演算により書き換えられ、この書換えのIDコードを含むアンロックリクエスト信号が車載機15からトランスミッタ1に送信される。この車載機15からのアンロックリクエスト信号を受信したトランスミッタ1では、そのアンロックリクエスト信号の応答として該アンロックリクエスト信号に含まれるIDコードが書き換えられ、その書換えのIDコードを含むアンロック信号がトランスミッタ1から車載機15に送信される。
【0083】
続いて、車載機15では、上記トランスミッタ1から送信されたアンロック信号を受信して、IDコードが一致しかつ受信したアンロック信号の電界強度が第1所定値L1よりも大きければ、ドアのロック状態は維持されるものの、ドアハンドル操作によりドアをいつでもアンロックできる状態になる。そして、1回目のドアハンドル操作により最初に運転席ドアのみがアンロックされ、この運転席ドアのアンロックと略同時に、助手席側のドアミラーライト22が点灯し、この点灯から所定遅延時間後に、運転席側のドアミラーライト22が点灯する。また、上記ドアミラーライトサブルーチン1の変形例を実行する場合には、運転席ドアのアンロックと略同時に、運転席側のドアミラーライト22が点灯する。一方、1回目のドアハンドル操作から所定時間以内に2回目の操作が行われると全ドアがアンロックされ、このとき、助手席側のドアミラーライト22の点灯から所定遅延時間が経過していなくて運転席側のドアミラーライト22が非点灯状態であれば、全ドアのアンロックと略同時に運転席側のドアミラーライト22が点灯する。また、上記ドアミラーライトサブルーチン1の変形例を実行する場合には、運転席ドア以外の他のドアのアンロックと略同時に、助手席側のドアミラーライト22が点灯する。
【0084】
また、トランスミッタ1のライト操作スイッチ7がON操作されると、上記実施形態1と同様に、ドアミラーライト22が強制的に点灯されたり、運転席側のドアミラーライト22の助手席側のドアミラーライト22に対する点灯遅延時間が短縮されたりする。
【0085】
このようにドアのアンロック方法については上記実施形態1と異なるものの、左右ドアミラーライト22の点灯タイミングについては上記実施形態1と同様である。よって、この実施形態2においても、上記実施形態1と同様の作用効果が得られる。
【0086】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の車両用キーレスエントリーシステムによると、車両の周囲を点灯により照明する複数のランプ(運転席側ランプ及び助手席側ランプ)を設けておき、携帯機からのアンロック信号を受信してその複数のランプを点灯させるときに、該複数のランプのうち特定ランプ(運転席側ランプ)の点灯タイミングを他のランプ(助手席側ランプ)に対して遅延させるようにしたことにより、乗員の利便性を向上させつつ、防犯性を確実に高めると共に、バッテリの消耗を出来る限り抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係る車両用キーレスエントリーシステムの全体構成を示す図である。
【図2】 トランスミッタの概略平面図である。
【図3】 トランスミッタと車載機との間で交信される信号の順序を示す図である。
【図4】 トランスミッタのCPUで行われる処理動作の前半部を示すフローチャートである。
【図5】 トランスミッタのCPUで行われる処理動作の後半部を示すフローチャートである。
【図6】 車載機のCPUで行われるメインルーチンの処理動作の前半部を示すフローチャートである。
【図7】 車載機のCPUで行われるメインルーチンの処理動作の後半部を示すフローチャートである。
【図8】 条件判別サブルーチンの処理動作を示すフローチャートである。
【図9】 条件判別サブルーチンの変形例1の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 条件判別サブルーチンの変形例2の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】 ドアミラーライトサブルーチン1の処理動作を示すフローチャートである。
【図12】 ドアミラーライトサブルーチン1の変形例(本発明とは異なる参考例)の処理動作を示すフローチャートである。
【図13】 ドアミラーライトサブルーチン2の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】 ドアミラーライトサブルーチン3の処理動作を示すフローチャートである。
【図15】 ドアミラーライトサブルーチン3の変形例1の処理動作を示すフローチャートである。
【図16】 ドアミラーライトサブルーチン3の変形例2の処理動作を示すフローチャートである。
【図17】 本発明の実施形態2を示す図1相当図である。
【図18】 実施形態2においてトランスミッタのCPUで行われる処理動作の前半部を示すフローチャートである。
【図19】 実施形態2においてトランスミッタのCPUで行われる処理動作の後半部を示すフローチャートである。
【図20】 実施形態2において車載機のCPUで行われるメインルーチンの処理動作の前半部を示すフローチャートである。
【図21】 実施形態2において車載機のCPUで行われるメインルーチンの処理動作の後半部を示すフローチャートである。
【図22】 実施形態2における条件判別サブルーチンの処理動作を示すフローチャートである。
【図23】 実施形態2における条件判別サブルーチンの変形例1の処理動作を示すフローチャートである。
【図24】 実施形態2における条件判別サブルーチンの変形例2の処理動作を示すフローチャートである。
【図25】 実施形態2における条件判別サブルーチンの変形例3の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 トランスミッタ(携帯機)
7 ライト操作スイッチ
15 車載機(車載制御手段)
22 ドアミラーライト(ランプ)
23 ドアロックアクチュエータ(施解錠手段)
27 ドアミラー格納アクチュエータ(確認手段)
28 ミラー面駆動アクチュエータ(確認手段)
Claims (4)
- 車両のドアを施解錠する施解錠手段と、
上記車両に設けられ、該車両の周囲を点灯により照明するランプと、
アンロック信号を送信する携帯機と、
上記携帯機からのアンロック信号を受信したときに、上記施解錠手段により車両のドアを解錠させかつ上記ランプを点灯させる車載制御手段とを備えた車両用キーレスエントリーシステムであって、
上記ランプは複数設けられており、
上記車載制御手段は、上記携帯機からのアンロック信号を受信して上記複数のランプを点灯させるときに、該複数のランプのうち特定ランプの点灯タイミングを他のランプに対して遅延させるように構成され、
上記複数のランプは、上記車両の運転席側に設けられた運転席側ランプ及び助手席側に設けられた助手席側ランプであり、
更に上記車載制御手段は、上記運転席側ランプを上記特定ランプとしてその点灯タイミングを上記助手席側ランプに対して遅延させるように構成されていることを特徴とする車両用キーレスエントリーシステム。 - 請求項1記載の車両用キーレスエントリーシステムにおいて、
乗車前の乗員が、車両外側において特定ランプが設けられた側から、該特定ランプよりも先に点灯するランプの点灯時に、車両外側において該先に点灯するランプが設けられた側の車両下部相当部分を確認可能な確認手段を備えていることを特徴とする車両用キーレスエントリーシステム。 - 請求項1又は2記載の車両用キーレスエントリーシステムにおいて、
携帯機は、該携帯機に設けた操作スイッチの操作により指令信号を送信可能に構成され、
車載制御手段は、上記携帯機からの指令信号に基づいて、特定ランプの他のランプに対する点灯遅延時間を短縮させるように構成されていることを特徴とする車両用キーレスエントリーシステム。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両用キーレスエントリーシステムにおいて、
車載制御手段は、携帯機からのアンロック信号を受信したときに、運転席ドアのみをアンロックさせるか又は全ドアをアンロックさせるかを決定するための条件判別を行って、運転席ドアのみをアンロックさせると判定したときに、運転席側ランプを特定ランプとしてその点灯タイミングを助手席側ランプに対して遅延させるように構成されていることを特徴とする車両用キーレスエントリーシステム。
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