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JP4640845B2 - 画像処理装置およびそのプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、医用画像中の異常陰影を検出する画像処理装置およびそのプログラムに関するものである。
近年、医療分野においては、画像診断における医師等の読影者への負荷を軽減するとともに診断精度を向上させるために、デジタル医用画像(以下、単に医用画像という)を、コンピュータを用いて画像解析して診断するコンピュータ診断支援(CAD:Computer Aided Diagnosis)が用いられている。
このようなCADとして、例えば、医用画像中の病変の大きさ等の画像に基づいて、腫瘍の悪性度を自動的に解析するものが知られている。医療診断のためには、このような腫瘍の存在する場所の画像情報に基づいて胸部CT画像から腫瘍領域または腫瘍領域の輪郭を正確に検出することが必要となる。
特許文献1においては、腫瘍の輪郭を放射線専門医などが手作業で設定し、輪郭から得られた腫瘍の特徴量、例えば腫瘍の大きさ、腫瘍内部のCT値分布等に基づいて人工ニューラルネットワーク(ANN)手法により悪性腫瘍の尤度を自動解析する方法が提案されている。
また、非特許文献1では、ロバスト性に優れた腫瘍の検出方法として、腫瘍領域の輝度分布がガウス分布であると仮定し、異方性ガウス分布(Anisotropic Gaussian)の平均および分散を算出して、腫瘍領域の輝度分布にもっとも一致するガウス分布を求め、そのガウス分布の中央値の位置を中心とした楕円状の輪郭を取得する方法が提案されている。このとき、腫瘍領域内に存在する点をユーザに指示させ、その点の位置を徐々に変えながら、これら点を中心としたガウス分布に近似した輝度分布をもつ輪郭を探索して最適な輪郭を求めている。
特表2002−530133公報 K. Okada, D. Comaniciu, A. Krishnan, "Robust Anisotropic Gaussian Fitting for Volumetric Caracterization of Pulmonary Nodules in Multislice CT", IEEE Trans. Medical Imaging, Vol. 24, NO. 3, pp.409-423, 2005提案されている。
しかしながら、上述の各手法では、いずれも腫瘍の大凡の位置をユーザが指定しているが、同じ被写体の腫瘍の経時変化を観察するために撮影を行った場合には、同じ位置に腫瘍が現れる場合が多く、毎回、腫瘍の位置を指定するのはユーザにとって煩わしい。
本願発明は、上記事情に鑑み、ユーザの煩わしさを軽減し、かつ、腫瘍などの異常陰影の検出性能を向上させる画像処理装置および方法ならびにプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明の画像処理装置は、被写体を撮影して得られた異常陰影が現れた過去画像を記憶する過去画像記憶手段と、
前記過去画像を撮影した時よりも後に前記被写体を撮影した診断対象となる診断対象画像を記憶する診断対象画像記憶手段と、
前記過去画像と前記診断対象画像との間で被写体の位置合せをする位置合せ手段と、
該位置合せ手段により得られた位置合せ情報を記憶する位置合せ情報記憶手段と、
前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置情報を記憶する異常陰影位置情報記憶手段と、
前記異常陰影の位置情報と前記位置合せ情報とに基づいて、前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する前記診断対象画像の被写体上の対応位置を算出する対応位置算出手段と、
前記対応位置を用いて、前記診断対象画像より前記対応位置の近傍に存在する異常陰影を検出する診断対象画像異常陰影検出手段とを備えたことを特徴とするものである。
また、本願発明のプログラムは、コンピュータを、
被写体を撮影して得られた異常陰影が現れた過去画像を記憶する過去画像記憶手段と、
前記過去画像を撮影した時よりも後に前記被写体を撮影した診断対象となる診断対象画像を記憶する診断対象画像記憶手段と、
前記過去画像と前記診断対象画像との間で被写体の位置合せをする位置合せ手段と、
該位置合せ手段により得られた位置合せ情報を記憶する位置合せ情報記憶手段と、
前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置情報を記憶する異常陰影位置情報記憶手段と、
前記異常陰影の位置情報と前記位置合せ情報とに基づいて、前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する前記診断対象画像の被写体上の対応位置を算出する対応位置算出手段と、
前記対応位置を用いて、前記診断対象画像より前記対応位置の近傍に存在する異常陰影を検出する診断対象画像異常陰影検出手段として機能させることを特徴とするものである。
「異常陰影」とは、腫瘍など正常組織とは異なる組織を撮影した陰影をいい、異常陰影であるか否かが明らかでない異常陰影らしい陰影を含むものである。
また、前記過去画像上の異常陰影の大きさと、前記診断対象画像から検出された異常陰影の大きさと、前記過去画像が撮影された時から前記診断対象画像が撮影された時まで期間とに基づいて、前記過去画像の異常陰影の大きさが所定の大きさに変化する期間を算出する期間算出手段を備えたものであってもよい。
さらに、前記過去画像上の異常陰影の大きさと、前記診断対象画像から検出された異常陰影の大きさとに基づいて、該異常陰影の大きさが大きくなったか小さくなったかを表す大きさ変化情報を表示する変化表示手段を備えたものであってもよい。
本発明によれば、診断対象画像上の異常陰影を、過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置を基準にして、その近傍から検出することにより、異常陰影の検出精度を向上させることができる。また、過去画像上に現れていた異常陰影の変化が観察しやすくなる。
さらに、異常陰影の大きさが変化する期間を算出することにより、異常陰影の大きさがどのくらいの速さで大きくなっているかを知ることができ、診断に役立てることができる。
さらに、大きさの変化を表す情報を表示することで、即座に大きさの変化を認識することができ、診断に役立てることができる。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、画像処理装置1の構成を示すものである。なお、図1のような画像処理装置1の構成は、補助記憶装置に読み込まれた画像処理プログラムがコンピュータ(例えばワークステーション等)上で実行されることにより実現される。このとき、コンピュータには、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶された画像処理プログラムがインストールされる。あるいは、インターネット等のネットワークを介して画像処理プログラムが配布されて、コンピュータにインストールされる。
画像処理装置1は、過去に被写体を撮影して得られた異常陰影が現れた過去画像11を記憶する過去画像記憶手段10と、過去画像を撮影した時よりも後に同一の被写体を撮影した診断対象となる診断対象画像21を記憶する診断対象画像記憶手段20と、2つの医用画像(ここでは、過去画像と診断対象画像)の被写体の位置合せを行う位置合せ手段30と、過去画像11と診断対象画像21との間で位置合せをして得られた位置合せ情報を記憶する位置合せ情報記憶手段40と、所定の位置の近傍より異常陰影を検出する異常陰影検出手段50と、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の位置を表す位置情報を記憶する異常陰影位置情報記憶手段60と、過去画像11の異常陰影の位置情報と位置合せ情報に基づいて、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する診断対象画像21の被写体上の対応位置を算出する対応位置算出手段70と、異常陰影検出手段50を用いて、診断対象画像21から対応位置の近傍に存在する異常陰影を検出する診断対象画像異常陰影検出手段80とを備える。
以下、本実施の形態では、医用画像(過去画像および診断対象画像)が被写体をCT撮影装置などの断層撮影装置で撮影した複数の断層画像のである場合について具体的に説明する。
放射線科などに設置されたCT撮影装置などで撮影された医用画像は、ネットワークを介して画像サーバ(不図示)に保管される。画像サーバには、撮影した被写体の患者情報、撮影日、撮影したモダリティの情報などとともにDICOMに準拠した形式で医用画像が保存される。また、医用画像に付帯された種々の情報を用いて必要な画像を検索することが可能なように、画像サーバにはデータベースの機能を備えるように構成する。
画像処理装置1はネットワークを介して画像サーバに接続し、診断対象画像記憶手段20に、画像サーバに保管された画像の中から診断対象となる被写体の医用画像が診断対象画像21として読み込んで記憶する。また、過去画像記憶手段10には、画像サーバから診断対象となる被写体を過去に撮影した医用画像を検索して過去画像11として読み込んで記憶する。
CT画像の撮影を行う際には被写体の被爆量が大きいため、医師が詳しく観察したいと思う部位に限って撮影が行われるため、同じ被写体の同じ部位を診断する場合であっても、撮影された時期や撮影した技師によって撮影をした部位が前回の撮影とずれた部位を撮影する場合がある。
そこで、位置合せ手段30は、人体全体の解剖学的な構造物が標準的な濃度(輝度値)を持ち標準的な位置にある濃淡画像、つまり、全体基準画像31を用いて、この全体基準画像31の濃淡と過去画像11や診断対象画像21の濃淡が一致するように位置合せした後に、過去画像11と診断対象画像21とを位置合せすることにより、ずれて撮影された断層画像同士の位置合せを正確に行なう。
全体基準画像31は、多数の人体をCT撮影装置で撮影した断層画像から各臓器や骨などの解剖学的な構造物の濃度値や位置の平均値を求めて、被写体全体の解剖学的な構造物が標準的な濃度と位置を持った濃淡画像を用いる。また、全体基準画像31と一緒に、濃淡画像上の肩や胸郭上の点、肺尖、気管支の分岐点や肺葉の輪郭(具体的には、例えば「電子情報通信学会論文誌 D-II Vol.J87-D-II No.1 pp.357-360 2004年1月」に記載されている気管支の抽出や肺葉の輪郭の抽出などを用いることができる)などの位置合せの基準となる特徴点の位置の情報を予め記憶しておく。
まず、過去画像記憶手段10に記憶されている過去画像11の解剖学的構造物を全体基準画像31上の対応する部位の解剖学的構造物に位置合わせする。
例えば、被写体の胸部を撮影した断層画像を位置合せする場合には、過去画像11より肩や胸郭上にある特徴点を自動抽出して、全体基準画像31上の特徴点と対応させて大局的な位置合わせを行う。さらに、骨や臓器はそれぞれ画像上に特有の濃度値を持って現れるので、全体基準画像31と過去画像の濃淡情報を比較することにより、対応する構造物の位置を詳細に位置合せする。
ここでは、胸部画像を位置合せする場合について、便宜上、図2、図3に示すような、2次元画像を用いて説明する。図2に示すように、過去画像11に撮影された胸部画像(図2(a)参照)を,全体基準画像31中の胸部の位置に大局的に位置合わせし(図2(b)には、全体基準画像に含まれる部位のうち胸部のみ図示する。)、その後、大局的位置合わせした画像を分割して得られた多数の局所領域について、それぞれ位置合わせを行う。過去画像11には、通常、撮影部位の情報が画像に付帯して記録されているので、その部位に関する情報から過去画像11が胸部画像であることがわかるので、過去画像11から胸郭を検出して胸郭の特徴を表す特徴点を抽出する。抽出された特徴点と全体基準画像31に記憶されている特徴点に基づいて、過去画像11に対して回転、平行移動および拡大・縮小等のアフィン変換を施して全体基準画像31に大雑把に大局的な位置合わせする。続いて、全体基準画像31を多数の矩形小領域R2に分割して、過去画像11の対応する位置に前記矩形小領域よりも大きい探索領域R1を設定して、探索領域R1の中から矩形小領域R2の濃淡情報と探索領域R1内の濃淡情報とが最も一致するところを探索する。全体基準画像31の各矩形小領域R2が一致する場所を探索して、過去画像11と全体基準画像31の対応位置を探索する。
同様にして、診断対象画像21と全体基準画像31の対応位置を探索する。さらに、過去画像11と全体基準画像31の対応位置と、診断対象画像21と全体基準画像31の対応位置とを用いて、過去画像11と診断対象画像21の対応位置を求めて位置合せ情報として位置合せ情報記憶手段40に記憶する。具体的には、例えば、過去画像11と診断対象画像21間の対応する位置をシフトベクトルで表したデータを記憶するようにすればよい。
上述では2次元で位置合せをする場合について説明したが、CT撮影装置などで胸部を撮影したときに得られた複数枚の断層画像から構成される3次元画像の場合であっても、3次元の過去画像11や診断対象画像21から胸郭などの3次元上の特徴点を検出して、過去画像11や診断対象画像21の胸郭をアフィン変換などにより全体基準画像31に大局的に位置合せした後、全体基準画像31を小領域(例えば、立方体形状の領域)に区分けし、全体基準画像31の小領域内の濃淡情報と、過去画像11や診断対象画像21に設定した探索領域(小領域より広い領域)内の濃淡情報が最も一致する場所を探索することにより対応位置を求めることができる。この過去画像11と診断対象画像21間の対応位置のシフトベクトルを位置合せ情報として求めて位置合せ情報記憶手段40に記憶する。
上述では、胸部について具体的に説明したが腹部など他の部位についても同様に位置合せすることができる。
次に、異常陰影検出手段50で、CT撮影装置などの断層撮影装置を用いてに取得された医用画像(過去画像11や診断対象画像21)の各断層画像Pに現れた腫瘍を撮影した異常陰影の輪郭を、所定の位置の近傍から検出する場合について説明する。本実施の形態では、予め輪郭が既知である異常陰影の領域を含んだ複数の断層画像のサンプル画像における各画素の特徴量を予め学習することにより、検出対象の画像に含まれる各画素が輪郭を示す画素であるかどうかを評価する評価関数を用いて輪郭を決定する方法について具体的に説明する。
図4に示すように、異常陰影検出手段50は、断層画像P上の所定の位置を入力する位置入力手段51と、入力された位置の近傍に存在する異常陰影の領域を検出する領域検出手段52からなる。以下、異常陰影の領域を腫瘍領域として説明する。
また、領域検出手段52は、図5に示すように、入力された点Cの近傍から腫瘍領域を含む充分な大きさの判別領域TTを決定する判定領域決定手段53と、決定した判別領域TTの画像を設定した点Cを基準とする極座標の画像PPに変換する座標変換手段54と、座標変換された画像PPを多重解像度化する多重解像度画像取得手段55と、取得した複数の多重解像度画像RPの各々に対して、腫瘍の輪郭Bを取得する輪郭取得手段56と、多重解像度画像各々に対して取得された輪郭Bから最適な輪郭BBを選択する最適輪郭選択手段57と、選択された最適輪郭BBの情報を含む極座標の画像を、設定した点Cに関する直交座標の画像に逆変換する逆座標変換手段58を備えている。
位置入力手段51には、図6に示すように、CT撮影装置等により取得された断層画像Pを表示装置上に表示して、表示された断層画像P上に現れた腫瘍領域内における点(×印)を、ユーザがキーボードやポインティングデバイス等を用いて設定し、設定した点Cの位置が入力される。
あるいは、診断対象画像21に腫瘍が存在する場所には過去画像11上の対応する位置にも腫瘍が存在していた場合も多いため、過去画像11から検出された腫瘍を基準に、その近傍に存在する腫瘍を検出するようにしてもよい。そこで、位置入力部51には、過去画像の腫瘍領域から得られた腫瘍の中心点Cの位置が入力されるようにしてもよい(図示せず)。これらの入力される点Cは、該腫瘍の輪郭を示す画素でなければどこにあってもよく、腫瘍の中心から外れた画素であってもよい。
判定領域決定手段53は、図7の(a)に示すように、位置入力手段51において入力された点Cを中心とした、腫瘍領域を充分に含む一定半径の領域を判別領域TTとして決定するものであり、全体画像Pから注目する領域の範囲を限定することにより、以降の処理を高速化することができる。
座標変換手段54は、判定領域決定手段53において決定された判別領域TTの画像を、中心点Cからの距離と、中心点Cを通る所定の直線とのなす角度θで表す極座標平面上に展開した判別画像PPに変換する機能を有する。例えば、図7(a)画像の半径方向線分CDを基準とした時計方向を角度θとして得られた図7(b)の極座標画像を用いて、平行移動という簡単な探索処理で、容易に判別領域内の各画素に対して処理を行なうことが可能となる。
多重解像度画像取得手段55は、図8に示すように、座標変換された判別画像PPを多重解像度化して解像度の異なる複数の画像RP〜RPK−1、RPを生成する機能を有している。対象腫瘍の画像の解像度を変えることにより画像の大きさを変えることができ、大きさの違う腫瘍を同じ評価関数Fを用いて評価を行なうことができる。つまり、評価関数が所定の範囲の大きさの腫瘍を評価するように生成された場合、評価関数が想定している腫瘍の大きさの範囲内にない腫瘍を評価す場合には、低解像度または高解像度を用いることで腫瘍の大きさを評価関数Fが想定している大きさの範囲内に収めることが可能となり、さまざまな大きさの腫瘍領域に対して輪郭の検出を確実に行うことができる。
なお、本実施の形態では、判別画像の多重解像度画像に対して、設定された一定の大きさの腫瘍を評価する評価関数Fを用いる場合について例示しているが、単一の判別画像に対して、異なる大きさの腫瘍を評価する評価関数を用意し、異なる大きさの腫瘍領域に対して輪郭を検出するようにすることもできる。
また、輪郭取得手段56は、図5に示すように、判別領域TT内の各画素から特徴量Lを抽出する特徴量抽出手段561と、抽出した特徴量Lに基づいて、各画素が輪郭を示す画素であるかどうかの評価値Sを、評価関数Fを用いて算出する評価値算出手段562と、算出した評価値Sに基づいて輪郭Bを決定する輪郭決定手段563とを有している。
ここで、検出対象となる断層画像に含まれている各画素が輪郭を示す画素であるかどうかを評価する評価関数Fの取得方法について説明する。例えば、アダブースティングアルゴリズム(Adaboosting Algorithm)を用いて、輪郭が既知である腫瘍領域を含む複数のサンプル画像(ここでは、断層画像)における各画素の特徴量を予め機械学習することにより、断層画像内の各画素が輪郭を示す画素であるかどうかを評価する評価関数Fを取得することができる。
具体的には、まず、腫瘍領域が撮影されている断層画像より、予め腫瘍領域の輪郭がわかっている断層画像Pから、ポジティブサンプルとネガティブサンプルにラベリングされている多数の学習サンプル(x1,y1),・・・,(xN,yN)を用意する。ここで、xiは学習サンプルのデータ、すなわち、本実施の形態では1次元輝度プロファイルを示す。また、yiは学習サンプルのラベルであり、yi=1は、学習サンプルがポジティブサンプルとしてラベリングされている場合を示し、yi=−1は、学習サンプルがネガティブサンプルとしてラベリングされていることを示すものとする。
例えば図9に示すような、腫瘍を横切るように設定し、腫瘍の輪郭部を含む所定の長さの線上(例えば、図9(a)(c)のA-A’の線)に存在する画素の輝度の変化を表す1次元輝度プロファイル(図9(b)(d))内に、輪郭部の輝度を2箇所含む1次元輝度プロファイルをポジティブサンプルとして抽出する。一方、輪郭部の輝度を1箇所しか含まない1次元輝度プロファイルや、腫瘍内部の線または背景組織に輪郭部を含まないように設定された線上の画素から得られた1次元輝度プロファイルをネガティブサンプルとして抽出する。また、一次元輝度プロファイルが同じ長さになるように、線の長さを規格化(例えば、32画素)して一次元輝度プロファイルを抽出したものが好ましい。
さらに、抽出された1次元輝度プロファイルにおいてコントラストを一定のレベルに揃えるように正規化を施す。例えば、図10(a)に示すように1次元輝度プロファイルの輝度値の大きさが小さい側に偏って分布している場合には、図10(b)に示すように、輝度値の大きさが0〜255の全領域に亘って現れるように正規化する。
なお、情報量を少なくして高速に処理することができるように、図10(c)に示すように、1次元輝度プロファイルのヒストグラムにおける分布範囲を例えば5分割し、5分割された頻度分布が図10(d)に示すように、0〜255の値を5分割した各区間に現れる頻度で表すように正規化することが好ましい。
アダブーストにおいて、取得される評価関数Fは、図11に示すように、複数の弱判別器f〜f(M:弱判別器の個数)から構成されており、各弱判別器f〜fはそれぞれ上述した学習サンプルのデータ、すなわち、1次元輝度プロファイル内の輝度情報に基づく特徴量Lを用いて各学習サンプルがポジティブサンプルであるか否かの判別を行う。
各弱判別器f〜fは図12に示すようなヒストグラムを有しており、このヒストグラムに基づいて1次元輝度プロファイル内の輝度情報に基づく特徴量Lの値に応じた判別結果を出力する。
本実施の形態では、正規化処理を施した1次元輝度プロファイル内における3つの画素の輝度値の組み合わせから得られた特徴量Lを用いる。また、各弱判別器f〜fの特徴量は、1次元輝度プロファイル内における画素から、各弱判別器f〜fごとに異なる組み合わせの3つの画素から得た特徴量を用いる。例えば、弱判別器fでは1次元輝度プロファイルの左端から三つの画素の輝度値を組み合わせた特徴量Lを用い、弱判別器fでは1次元輝度プロファイルの左端から1画素おきに位置する3つの画素の輝度値を組み合わせた特徴量Lを用いるようにすることができる。
なお、各弱判別器f〜fがそれぞれ異なる複数の画素の輝度値の組み合わせを特徴量として用いる場合について例示しているが、輝度値の差分、コントラスト、エッジ等の他の画像から得られる情報を用いる弱判別器を用いてもよい。
次に、アダブーストのアルゴリズムに従って複数の弱判別器fを逐次生成し、評価関数Fを構成する方法について説明する。
最終評価関数Fは、全ての弱判別器の判別結果の総和の符号、すなわち下記式(1)に示す評価関数Fが正か負かを判断することで、ポジティブサンプル、すなわち、輪郭部を2箇所含む1次元輝度プロファイルであるかどうかを評価することができる。
なお、ここでは、評価関数10がアダブースティングアルゴリズムを用いて評価関数Fを取得する場合について例示しているが、それに代えてニューラルネットワーク等他の機械学習の手法を用いることもできる。
徴量抽出手段561は、判別画像RPの各画素に対して特徴量を抽出するものであり、図7(a)(b)(同図(b)は同図(a)を極座標変換した図である)に示すように、中心点Cと座標(x、y)を結ぶ直線上の画素の1次元輝度プロファイル(図13(a)参照)と、その直線の方向と異なる方向を持つ中心点Cと座標(i、j)を通る直線上の画素の1次元輝度プロファイルとを組み合わせた1次元輝度プロファイル(図13(b)参照)を、座標(x、y)、(i、j)の画素における1次元輝度プロファイルP((x、y)、(i、j))(図13(c)参照)として取得する。
取得した1次元輝度プロファイルの長さを評価関数Fが対応するように画素数を調節し、さらに、正規化および5値化処理を行なうようになっている。また、評価関数Fを構成する各弱判別器f〜fに用いられる、正規化された1次元輝度プロファイル内のそれぞれ異なる3つの画素における輝度値の組み合わせを、座標(x、y)の画素における特徴量Lとして抽出する。
評価値算出手段562は、判別領域内の各画素(x、y)における1次元輝度プロファイル内の輝度情報から抽出される特徴量Lに基づいて、判別領域内の各画素(x、y)が輪郭を表す画素であるかどうかの評価値Sを算出する機能を有している。具体的には、下記式(2)に示すように、1次元輝度プロファイルP((x、y)、(i、j))内の異なる3つの画素における輝度値の組み合わせからなる特徴量Lに基づいて得られた、各弱判別器f〜fでの判別結果の和Σm=1 が設定しきい値(ゼロ)以上であるか否かによって、しきい値以上である場合は得られた判別結果の和を AdaSとし、しきい値以下である場合は0とする。ここで、座標(x、y)および任意の座標(i、j)が腫瘍の輪郭部に相当する画素である可能性が高いほど、AdaSの値は大きくなる。AdaSを、座標(x、y)と判別画像RP内の各座標(i、j)に対して求め、下記式(3)により、座標(x、y)の評価値Sを算出する。図7(c)は、画像の各画素の特徴量に基づいて算出された評価値Sの結果を各画素の輝度値として表した画像であり、白く現れているところが評価値が高く輪郭である可能性が高い画素である。
輪郭決定手段563は、評価値算出手段562において算出された各画素の評価値Sに基づいて、動的計画法による最適輪郭経路を求め、腫瘍の輪郭Bとして決定する機能を有する。下記式(4)に示すように、ある程度の連続性を確保できるように輪郭上の一つの画素に連なる次の画素を探索する探索範囲を、一つの画素から2画素離れたところまでとして最適輪郭経路を求める。具体的には、動的計画法などを用いて、輪郭の最適経路を探索範囲内の候補画素の中から探索した最適点(合計が最大となる画素)を次の輪郭点とすることを繰り返して最適解を求めることにより、ある程度の連続性を確保できるように最適輪郭Bを決める。図7(c)と(d)は画像の各画素の評価値Sに基づいて輪郭決定手段563により決定した輪郭の一例を示す画像である。
さらに、最適輪郭選択手段57は、多重解像度化された複数の画像の各々に対して取得された、腫瘍の輪郭B〜B毎に輪郭上の評価値Sの合計を求め、最も大きい値となる輪郭を最適な輪郭BBとして選択するものである。
逆座標変換手段58は、座標変換手段54による変換の逆変換として、中心点Cを関する極座標の画像を、中心点Cを関する直交座標の画像に逆変換する機能を有するものであり、最適輪郭選択手段57において選択された輪郭情報を含む極座標の画像を、中心点Cを関する直交座標の画像に逆変換することにより、図7(e)に示すように、判別領域TTの画像等の医用画像上に輪郭Bを表示することができる。
上記実施の形態によれば、輪郭が既知である腫瘍領域を含む複数のサンプル画像における各画素の特徴量を予め機械学習することにより、各画素が輪郭を示す画素であるかどうかを評価する評価関数Fを特徴量に対応させて求め、医用画像中の腫瘍領域内に設定した任意の点Cから決定される判別領域TTの画像を多重解像度化し、多重解像度化された複数の画像の各々に対して特徴量Lを抽出し、各画素が輪郭を示す画素であるかどうかの評価値Sを上記評価関数Fから算出し、その評価値Sに基づいて輪郭Bを決定することにより、複雑な濃度分布を有し、さまざまな大きさおよび形状を有する腫瘍領域に対しても精度よく輪郭を決定することができる。
異常陰影位置情報記憶手段60は、過去画像11上に現れた異常陰影の位置情報を記憶する。この異常陰影の位置情報は、上述の異常陰影検出手段50を用いて検出した異常陰影の位置を記憶したものでもよいが、ポインティングデバイスなどの入力装置を用いて、マニュアルで過去画像11の異常陰影を囲んで異常陰影の位置を入力したものを記憶してもよい。
対応位置算出手段70は、位置合せ情報記憶手段40に記憶されている診断対象画像21と過去画像11間で対応する位置のシフトベクトルと、異常陰影位置情報記憶手段60に記憶されている過去画像11上の異常陰影の位置とから、診断対象画像21の被写体上の異常陰影の対応位置を求める。
診断対象画像21に腫瘍などの異常陰影が存在する場所には過去画像11上の対応する位置にも同じ異常陰影が現れていた場合が多い。そこで、診断対象画像異常陰影検出手段80は、対応位置算出手段70で求められた診断対象画像21上の異常陰影の対応位置の近傍に現れる異常陰影を、異常陰影検出手段50を用いて検出する。具体的には、異常陰影が現れている過去画像11の断層画像に対応する診断対象画像21の断層画像を探して、さらに、その診断対象画像21の断層画像上で過去画像上に現れていた異常陰影の対応位置を求め、その対応位置の近傍の存在する異常陰影を上述の異常陰影検出手段50を用いて検出する
以下、図14、図15のフローチャートを用いて、画像処理装置1を用いて過去画像から検出された異常陰影の位置情報を用いて、診断対象画像の異常陰影を検出する処理の流れについて説明する。
まず、図14に示すように、被写体を撮影した過去画像11を観察して診断するための正確な情報を得るために、過去画像11から異常陰影検出手段50を用いて異常陰影の検出を行なう。そこで、図6に示すように、CT撮影装置等により取得された過去画像の断層画像Pを表示装置上に表示して、ユーザに表示された断層画像P上に現れた腫瘍領域内の点(×印)を指示させる。位置入力手段51には指示した点Cの位置が入力される(S100)。入力された点Cの近傍から領域検出手段52を用いて異常陰影の領域を検出し(S101)、検出した異常陰影の位置情報を過去画像11と対応付けて画像サーバに一旦記憶する(S102)。
次に、図15に示すように、過去画像11と同じ被写体を撮影した診断対象画像21の診断を行うために、過去画像11から検出された異常陰影の位置情報を用いて、診断対象画像21の異常陰影を検出する。まず、画像サーバから診断対象画像21を取り出して診断対象画像記憶手段20に記憶する(S103)。さらに、画像サーバから過去画像11を取り出して過去画像記憶手段10に記憶し、過去画像の異常陰影の位置情報を異常陰影位置情報記憶手段60に記憶する(S104)。
位置合せ手段30を用いて、過去画像11と診断対象画像21との位置合せを行って得られた位置合せ情報を位置合せ情報記憶手段40に記憶する(S105)。異常陰影位置情報記憶手段60に記憶されている異常陰影の位置情報と位置合せ情報記憶手段40の位置合せ情報とを用いて、対応位置算出手段70で、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する診断対象画像21の被写体上の対応位置を算出する(S106)。
そこで、診断対象画像21上の対応位置から異常陰影の略中心にある点Cを求めて、位置入力部51に点Cの位置を入力する(S107)。診断対象画像21の点Cの近傍から領域検出手段52を用いて異常陰影の領域を検出する(S108)。
上述では、異常陰影検出手段を用いて過去画像から異常陰影の存在する位置を検出する場合について説明したが、ユーザがポインティングデバイスなどの入力装置を用いて、マニュアルで異常陰影の位置を入力し、この異常陰影の位置情報を用いて診断対象画像から異常陰影を検出するようにしてもよい。
以上、詳細に説明したように、過去画像で検出異常陰影の位置の近傍から診断対象となる画像の異常陰影を検出することによって、効率よく異常陰影を検出することが可能になる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、第1の実施の形態とほぼ同じ構成のものについては詳細な説明を省略し、相違するものについてのみ詳細な説明を行う。
図16に示すように、本実施の形態の画像処理装置1aは、過去に被写体を撮影して得られた異常陰影が現れた過去画像11を記憶する過去画像記憶手段10と、過去画像を撮影した時よりも後に前記被写体を撮影し、診断対象となる診断対象画像21を記憶する診断対象画像記憶手段20と、2つの医用画像(ここでは、過去画像と診断対象画像)の位置合せを行う位置合せ手段30と、過去画像11と診断対象画像21との間で位置合せをして得られた位置合せ情報を記憶する位置合せ情報記憶手段40と、所定の位置の近傍より異常陰影を検出する異常陰影検出手段50と、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の位置を表す位置情報を記憶する異常陰影位置情報記憶手段60と、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の大きさを表す大きさ情報を記憶する異常陰影大きさ情報記憶手段61と、過去画像11の異常陰影の位置情報と位置合せ情報に基づいて、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する診断対象画像21の被写体上の対応位置を算出する対応位置算出手段70と、異常陰影検出手段50を用いて診断対象画像21より対応位置の近傍に存在する異常陰影を検出する診断対象画像異常陰影検出手段80と、過去画像11上の異常陰影の大きさと、診断対象画像21から検出された異常陰影の大きさと、過去画像11が撮影された時から診断対象画像21が撮影された時まで期間とに基づいて、過去画像11の異常陰影の大きさが所定の大きさに変化する期間を算出する期間算出手段90とを備える。
異常陰影大きさ情報記憶手段61は、上述の異常陰影検出手段50を用いて過去画像11から検出した異常陰影の現れた領域からその大きさを求めたものを記憶したものでもよいが、ポインティングデバイスなどの入力装置を用いて、マニュアルで過去画像11上の異常陰影を囲んだものから大きさを求めてもよい。また、この過去画像11上の異常陰影の大きさは、異常陰影位置情報記憶手段60に記憶されている異常陰影の位置に存在する異常陰影の大きさである。
期間算出手段90は、画像サーバに記憶された過去画像11に付帯されて記憶されている撮影日時と、診断対象画像21に付帯して記憶されている撮影日時とから、2つの画像を撮影した間隔を算出し、異常陰影位置情報記憶手段60に記憶されている異常陰影の位置を用いて診断対象画像異常陰影検出手段80で得られた診断対象画像21の異常陰影の大きさと、異常陰影大きさ情報記憶手段61に記憶されている過去画像11の異常陰影の大きさとから、過去画像11の異常陰影が、例えば、2倍の大きさになる期間を算出する。
以下、図17、図18のフローチャートを用いて、本実施の形態の画像処理装置1を用いて過去画像から検出された異常陰影の位置を用いて、診断対象画像の異常陰影を検出する処理の流れについて説明する。
まず、図17に示すように、被写体を撮影した過去画像11を観察して診断するための正確な情報を得るために、過去画像11から異常陰影検出手段50を用いて異常陰影の検出を行なう。そこで、図6に示すように、CT撮影装置等により取得された過去画像の断層画像Pを表示装置上に表示して、ユーザに表示された断層画像P上に現れた腫瘍領域内の点(×印)を指示させる。位置入力手段51には指示した点Cの位置が入力される(S200)。入力された点Cの近傍から領域検出手段52を用いて異常陰影の領域を検出し(S201)、検出した異常陰影の位置情報を過去画像11と対応付けて画像サーバに一旦記憶する。このとき、さらに、異常陰影の領域の大きさを算出して、大きさの情報を過去画像11と対応付けて画像サーバに一旦記憶する(S202)。
次に、図18に示すように、過去画像11と同じ被写体を撮影した診断対象画像21の診断を行うために、過去画像11から検出された異常陰影の位置情報を用いて、診断対象画像21の異常陰影を検出する。まず、画像サーバから診断対象画像21を取り出して診断対象画像記憶手段20に記憶する(S203)。さらに、画像サーバから過去画像11を取り出して過去画像記憶手段10に記憶し、過去画像の異常陰影の位置情報を異常陰影位置情報記憶手段60に、異常陰影の大きさの情報を異常陰影大きさ情報記憶手段61に記憶する(S204)。
位置合せ手段30を用いて、過去画像11と診断対象画像21との位置合せを行って得られた位置合せ情報を位置合せ情報記憶手段40に記憶する(S205)。異常陰影位置情報記憶手段60に記憶されている異常陰影の位置情報と位置合せ情報記憶手段40の位置合せ情報とを用いて、対応位置算出手段70で、過去画像11の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する診断対象画像21の被写体上の対応位置を算出する(S206)。
そこで、診断対象画像21上の対応位置から異常陰影の略中心にある点Cを求めて、位置入力部51に点Cの位置を入力する(S207)。診断対象画像21の点Cの近傍から領域検出手段52を用いて異常陰影の領域を検出する(S208)。
さらに、期間算出手段90で診断対象画像21から検出された異常陰影の領域の大きさを求め、画像サーバの過去画像11に付帯されて記憶されている撮影日時と、診断対象画像21に付帯して記憶されている撮影日時とから、2つの画像を撮影した間隔を算出し、異常陰影大きさ情報記憶手段61に記憶されている過去画像11の異常陰影の大きさと、診断対象画像21の異常陰影の大きさと、過去画像を撮影した日時と診断対象画像を撮影した日時とから、過去画像と診断対象画像で同じ位置に存在する異常陰影が、例えば、2倍の大きさになる期間(ダブリングタイム)を求める(S209)。
以上、詳細に説明したように、異常陰影が2倍の大きさになる時間を求めることで、異常陰影の進行の早さなどを算出して、診断に役立てることが可能になる。
上述では、前回撮影した過去画像についてのみ説明したが、前々回の過去画像など多くの過去画像で異常陰影の大きさを求めて、大きさの変化をグラフにして表示するようにしてもよい。
さらに、図19に示す第3の実施の形態の画像処理装置1bのように、第2の実施の形態の画像処理装置1aに加えて、過去画像上の異常陰影の大きさと診断対象画像から検出された異常陰影の大きさとに基づいて、2つの画像間で異常陰影の大きさが大きくなったか小さくなったかを表す大きさ変化情報を表示する変化表示手段91を備えるようにしてもよい。
具体的には、表示装置上に、異常陰影の大きさの変化に応じて「増大」「縮小」などと表示したり、大きさの変化量を数値で表示したり、過去画像の異常陰影と診断対象画像に異常陰影の輪郭を重ねて変化がわかるように表示するようにしてもよい。
このように大きさの変化がわかるようにすることで、異常陰影を観察して診断する際に参考にすることが出来る。
上述の各実施の形態では、CT画像について具体的に説明をしたがMRI画像などでも同様に行うことが可能である。
また、上述では、過去画像と診断対象画像の位置合せを標準の濃度値で表わした標準画像を用いて行う場合について説明したが、特開平8−131403に開示されているように、2つの3次元画像データ各々から少なくとも3つずつ特徴点を抽出して位置合せを行う手法や、特開平10−137231に開示されているように、解剖学的な形態情報に基づいて選択した複数画像情報の相対的な位置関係を算出して位置合せを行う手法や、特開2000−185036に開示されているように、臓器などの特定の部位を抽出して位置合せを行う手法や、特開平8−294485に開示されているように、三次元画像の中から解剖学的断層位置が略同一の断層を探すようにして位置合せを行う手法や、特開2005−124895に開示されているように、気管や気管支などの特徴ある部位を抽出して、複数枚の断層画像の位置合せする手法などを用いることができる。
第1の実施の形態の画像処理装置の概略構成図。 過去画像と全体基準画像の一例 過去画像と全体基準画像の詳細な位置合せを説明するための図 異常陰影検出手段の構成図 領域検出手段の概略構成図 異常陰影の領域(腫瘍領域)の検出を開始する位置を指定した図 本発明の腫瘍領域の検出方法を説明するための図 多重解像度化画像の一例を示す図 腫瘍を通る直線上の1次元輝度プロファイルを表す図 1次元輝度プロファイルの正規化を説明するための図 評価関数の構成を表した一例 弱判別器が用いるヒストグラムの一例 1次元輝度プロファイルを生成する方法を説明するための図 第1の実施の形態の画像処理装置を用いて過去画像から検出された異常陰影の位置を用いて診断対象画像の異常陰影を検出する処理の流れを表すフローチャート(その1) 第1の実施の形態の画像処理装置を用いて過去画像から検出された異常陰影の位置を用いて診断対象画像の異常陰影を検出する処理の流れを表すフローチャート(その2) 第2の実施の形態の画像処理装置の概略構成図 第1の実施の形態の画像処理装置を用いて過去画像から検出された異常陰影の位置を用いて診断対象画像の異常陰影を検出する処理の流れを表すフローチャート(その1) 第1の実施の形態の画像処理装置を用いて過去画像から検出された異常陰影の位置を用いて診断対象画像の異常陰影を検出する処理の流れを表すフローチャート(その2) 第3の実施の形態の画像処理装置の概略構成図
符号の説明
1、1a 画像処理装置
10 過去画像記憶手段
11 過去画像
20 診断対象画像記憶手段
21 診断対象画像
30 位置合せ手段
40 位置合せ情報記憶手段
50 異常陰影検出手段
51 位置入力手段
52 領域検出手段
53 判定領域決定手段
54 座標変換手段
55 多重解像度画像取得手段
56 輪郭取得手段
57 最適輪郭選択手段
58 逆座標変換手段
60 異常陰影位置情報記憶手段
70 対応位置算出手段
80 診断対象画像異常陰影検出手段
90 期間算出手段
91 変化表示手段

Claims (4)

  1. 被写体を撮影して得られた異常陰影が現れた過去画像を記憶する過去画像記憶手段と、
    前記過去画像を撮影した時よりも後に前記被写体を撮影した診断対象となる診断対象画像を記憶する診断対象画像記憶手段と、
    前記過去画像と前記診断対象画像との間で被写体の位置合せをする位置合せ手段と、
    該位置合せ手段により得られた位置合せ情報を記憶する位置合せ情報記憶手段と、
    前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置情報を記憶する異常陰影位置情報記憶手段と、
    前記異常陰影の位置情報と前記位置合せ情報とに基づいて、前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する前記診断対象画像の被写体上の対応位置を算出する対応位置算出手段と、
    前記診断対象画像より前記対応位置内の点を含み、かつ、異常陰影を十分に含む所定の範囲を判別領域とし、該判別領域のみを異常陰影の検出の対象領域として異常陰影を検出する診断対象画像異常陰影検出手段とを備え
    前記診断対象画像異常陰影検出手段が、前記対応位置内の1点と前記判別領域内の他の点とを結ぶ線上で異常陰影の輪郭を探索することにより異常陰影を検出するものであることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記過去画像上の異常陰影の大きさと、前記診断対象画像から検出された異常陰影の大きさと、前記過去画像が撮影された時から前記診断対象画像が撮影された時までの期間とに基づいて、前記過去画像の異常陰影の大きさが所定の大きさに変化する期間を算出する期間算出手段を備えた請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記過去画像上の異常陰影の大きさと、前記診断対象画像から検出された異常陰影の大きさとに基づいて、該異常陰影の大きさが大きくなったか小さくなったかを表す大きさ変化情報を表示する変化表示手段を備えた請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. コンピュータを、
    被写体を撮影して得られた異常陰影が現れた過去画像を記憶する過去画像記憶手段と、
    前記過去画像を撮影した時よりも後に前記被写体を撮影した診断対象となる診断対象画像を記憶する診断対象画像記憶手段と、
    前記過去画像と前記診断対象画像との間で被写体の位置合せをする位置合せ手段と、
    該位置合せ手段により得られた位置合せ情報を記憶する位置合せ情報記憶手段と、
    前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置情報を記憶する異常陰影位置情報記憶手段と、
    前記異常陰影の位置情報と前記位置合せ情報とに基づいて、前記過去画像の被写体上に現れた異常陰影の位置に対応する前記診断対象画像の被写体上の対応位置を算出する対応位置算出手段と、
    前記診断対象画像より前記対応位置内の点を含み、かつ、異常陰影を十分に含む所定の範囲を判別領域とし、該判別領域のみを異常陰影の検出の対象領域として異常陰影を検出する診断対象画像異常陰影検出手段として機能させるプログラムであって、
    前記診断対象画像異常陰影検出手段が、前記対応位置内の1点と前記判別領域内の他の点とを結ぶ線上で異常陰影の輪郭を探索することにより異常陰影を検出するものであることを特徴とするプログラム。
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