以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図面は本発明をパチンコ機として具現化した実施例を示す。図1及び図2において、遊技機本体1は、矩形枠状の外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備えている。前枠3は左端側の上下一対のヒンジ4aを介して外枠2に着脱及び開閉自在に装着されている。
前枠3の上部側には遊技盤5が着脱自在に装着されると共に、遊技盤5の前側にガラス扉6が、ガラス扉6の下側に前面板7が夫々配置されている。ガラス扉6、前面板7はヒンジ4aと同一側のヒンジ4b(図3)により前枠3に開閉自在に枢支されている。
前面板7には、遊技球貯留用の上皿8と下皿9とが上下に配置され、下皿9の一側、例えば向かって右側には、遊技球を発射する発射手段10を操作するための発射ハンドル10aが前向き突出状に設けられている。
また、前面板7には、上皿8内に向けて開口する上皿排出口8aと、下皿9内に向けて開口する下皿排出口9aとが例えば前向き開口状に設けられ、更に機外排出口11が、例えば下皿9の下側に下向き等の開口状に設けられている。
また、前枠3の前側の所定位置、例えば上皿8の側方には、操作パネル部13が設けられている。この操作パネル部13には、図3に示すように、図外の自動球貸し機用の球貸しボタン13a、返却ボタン13bの他、後述する払い出し切換手段76用の払い出し切換ボタン13cが設けられている。
前面板7の後側には、発射手段10と、下皿9側の遊技球を発射手段10側に1個ずつ供給する球送り手段21とが配置され、例えば前枠3の前側に着脱自在に装着されている。
発射手段10は、図6等に示すように、遊技球を発射方向に案内する発射レール22、前後方向の軸回りに揺動自在に支持された打撃槌23、この打撃槌23を揺動駆動する発射駆動ソレノイド(図示省略)等を備え、取付板24を介して前枠3側に装着されている。
球送り手段21は、箱形の球送りケース25、この球送りケース25に設けられ且つ下皿9側に開口する球導入口26、球送りケース25に設けられ且つ発射レール22側に開口する球供給口27、球送りケース25内に設けられ且つ球導入口26に流入した遊技球を1個ずつ球供給口27側に送る球送り部材(図示省略)、球送りケース25内に設けられ且つ球送り部材を駆動する球送り駆動手段(図示省略)等を備え、例えば発射レール22の前側に配置されており、発射手段10による発射動作に同期して球送り駆動手段が球送り部材を駆動して、遊技球を1個ずつ発射レール22上に供給するようになっている。
遊技盤5は、ガラス扉6の後側に対応するように、前枠3の裏側の遊技盤装着枠31に着脱自在に装着されている。遊技盤5の前面側には、図1に示すように、発射手段10から発射された遊技球を案内するガイドレール32が環状に装着されると共に、そのガイドレール32の内側の遊技領域33に、液晶表示手段34の表示枠35が設けられたセンターケース36をはじめ、普通図柄始動手段37、特別図柄始動手段38、大入賞手段39、普通入賞手段40等の各種遊技部品が配置されている。
遊技盤5の裏側には、図2に示すように、センターケース36等の遊技部品を裏側から覆う裏カバー41が装着されている。裏カバー41の裏側には、演出制御基板が格納された演出基板ケース43と、主制御基板が格納された主基板ケース45とが着脱自在に装着されている。
前枠3の後側には、遊技盤5を裏側から押圧して固定するための裏機構板51が開閉自在に枢着されており、遊技盤装着枠31の後側に設けられた複数の締結具52により閉状態で固定可能となっている。
裏機構板51には、その中央部に裏カバー41が嵌合する開口部53が形成され、この開口部53の上側には遊技球タンク54とタンクレール55が、左右一側には払い出し手段56が、下側には払い出し案内手段57の他、電源基板が格納された電源基板ケース59、払い出し制御基板が格納された払い出し基板ケース61等が夫々設けられており、遊技球タンク54内に貯留された遊技球がタンクレール55を介して払い出し手段56に供給され、遊技球が大入賞手段39等に入賞したとき、或いは図外の自動球貸し機から球貸し指令があったときに、払い出し手段56が作動して、所定個数の遊技球を払い出し案内手段57側に払い出すようになっている。
続いて、払い出し手段56により払い出された遊技球の誘導経路について詳しく説明する。まず、払い出し手段56の下流側に配置される払い出し案内手段57は、図4,図5等に示すように、払い出し手段56側から払い出された遊技球が流入する流入通路部71と、この流入通路部71側からの遊技球を上皿排出口8a、下皿排出口9a、機外排出口11に夫々誘導する上皿払い出し通路部72、下皿払い出し通路部73、機外払い出し通路部74と、流入通路部71側と上皿払い出し通路部72、下皿払い出し通路部73、機外払い出し通路部74とを夫々連結する分岐通路部75と、この分岐通路部75において流入通路部71側からの遊技球の流下先を上皿払い出し通路部72、下皿払い出し通路部73、機外払い出し通路部74の何れかに切り換える払い出し切換手段76とを備えている。
流入通路部71は、払い出し手段56の下側に例えば上下方向に配置されており、上端側が払い出し手段56に、下端側が分岐通路部75に夫々連結されている。
分岐通路部75は、例えば左右方向に配置され、その底面75aが上流端側から下流端側にかけて緩やかな傾斜状に形成されており、その上流端側に流入通路部71の下流端側が連結されている。また、分岐通路部75には、例えばその底面75a側に、上皿誘導口77、下皿誘導口78、機外誘導口79の3つの誘導口が開口状に設けられている。
本実施形態では、これら3つの誘導口77〜79が、分岐通路部75の上流側から下流側にかけて、上皿誘導口77、機外誘導口79、下皿誘導口78の順序で一列状に配置されている。
払い出し切換手段76は、図5に示すように、上皿誘導口77を開閉可能な第1開閉手段81と、機外誘導口79を開閉可能な第2開閉手段82と、払い出し切換制御手段83と、払い出し切換ボタン13cとを備えている。
第1開閉手段81は、上皿誘導口77に対応して例えば前後方向移動可能に設けられた第1開閉板85と、この第1開閉板85を、上皿誘導口77を閉鎖する閉状態と開放する開状態とに切り換える電磁ソレノイド等よりなる第1開閉駆動手段86とで構成されている。
同様に、第2開閉手段82は、機外誘導口79に対応して例えば前後方向移動可能に設けられた第2開閉板87と、この第2開閉板87を、機外誘導口79を閉鎖する閉状態と開放する開状態とに切り換える電磁ソレノイド等よりなる第2開閉駆動手段88とで構成されている。なお、最下流側の下皿誘導口78については開閉手段は設けられておらず、常に開放されているものとする。
払い出し切換制御手段83は、流入通路部71側からの遊技球の流下先を上皿払い出し通路部72、下皿払い出し通路部73、機外払い出し通路部74の何れかに切り換えるべく第1開閉駆動手段86と第2開閉駆動手段88とを駆動制御するもので、払い出し切換ボタン13cによる設定内容に応じて作動するように構成されている。
払い出し切換ボタン13cは、外部からのボタン操作により、賞球等の遊技球の払い出し先を、「上皿」、「下皿」、「機外」の3つのうちの何れかに設定できるようになっている。
払い出し切換制御手段83は、図7に示すように、払い出し切換ボタン13cにより払い出し先が「上皿」に設定された場合には、第1開閉駆動手段86が開状態、第2開閉駆動手段88が閉状態となるように制御して流入通路部71側からの遊技球を上皿誘導口77側に誘導し、「下皿」に設定された場合には、第1開閉駆動手段86と第2開閉駆動手段88とが共に閉状態となるように制御して流入通路部71側からの遊技球を下皿誘導口78側に誘導し、「機外」に設定された場合には、第1開閉駆動手段86が閉状態、第2開閉駆動手段88が開状態となるように制御して流入通路部71側からの遊技球を機外誘導口79側に誘導するように構成されている。
なお、最下流側の下皿誘導口78は常に開放されているため、払い出し切換ボタン13cにより払い出し先が「上皿」或いは「機外」に設定されている場合に、上皿誘導口77或いは機外誘導口79を飛び越えて下流側に流れてしまった遊技球は全てその下皿誘導口78に流入する。
上皿払い出し通路部72は、上皿誘導口77と上皿排出口8aとを接続するように配置され、払い出し切換手段76により上皿誘導口77側に流下した遊技球を上皿排出口8aを介して上皿8に案内するように構成されている。
下皿払い出し通路部73は、下皿誘導口78と下皿排出口9aとを接続するように配置され、払い出し切換手段76により下皿誘導口78側に流下した遊技球を下皿排出口9aを介して下皿9に案内するように構成されている。
機外払い出し通路部74は、機外誘導口79と機外排出口11とを接続するように配置され、払い出し切換手段76により機外誘導口79側に流下した遊技球を機外排出口11を介して例えばその下側に置かれたいわゆるドル箱A内に排出するように構成されている。
また、払い出し切換手段76による払い出し切換状況は、払い出し報知手段80により報知されるようになっている。払い出し報知手段80は、図1及び図4に示すように、例えば上皿排出口8a、下皿排出口9a、機外排出口11の近傍に夫々配置された表示ランプ80a〜80cにより構成されており、払い出し切換手段76による払い出し切換状況に応じて、表示ランプ80a〜80cのうち、払い出し先に対応する1個が点灯等するように構成されている。
続いて、上皿8と下皿9との間の球誘導経路について説明する。上皿8と下皿9との間には、溢流通路91と流下連絡通路92との2種類の通路が設けられている。溢流通路91は、図4及び図5に示すように、上皿払い出し通路部72に設けられた溢流口93と下皿排出口9aとを接続するように配置され、上皿8内が満杯になって溢流口93側に流れ込んだ遊技球を下皿排出口9aを介して下皿9に案内するように構成されている。
流下連絡通路92は、図4に示すように、上皿8内に設けられた流下口92aと下皿排出口9aとを接続するように配置され、上皿8内の遊技球を下皿9側に流下させるようになっている。なお、上皿8内には、流下口92a側に向けて緩やかに傾斜する上皿誘導経路94(図3)が設けられており、上皿8内の遊技球はその上皿誘導経路94に沿って流下連絡通路92に向かって自然に流下するようになっている。
また、本実施形態では、流下連絡通路92を開閉するための流下開閉手段101が設けられている。流下開閉手段101は、流下連絡通路92上の所定位置においてその流下連絡通路92を遊技球通過可能に開放する開状態と通過不能に閉鎖する閉状態とに切り換え可能な開閉板102と、この開閉板102を手動操作可能な流下開閉操作レバー103と、開閉板102を閉鎖側に付勢する付勢手段104とを備えており、遊技者が流下開閉操作レバー103を開方向に操作した場合に、開閉板102が付勢手段104の付勢力に抗して流下連絡通路92を開放し、上皿8内の遊技球が下皿9側に流下するようになっている。
続いて、下皿9側からその下流側への球誘導経路について説明する。下皿9には、図4及び図6に示すように、発射手段10に向けて遊技球を供給するための下皿発射球供給通路105と、下皿9内の遊技球を抜き取るための第1球抜き口106とが設けられている。
下皿発射球供給通路105は、下皿9内に設けられた下皿発射案内口107と、球送り手段21の球導入口26とを接続するように配置されており、下皿9内の遊技球を一列状に整列した状態で球送り手段21側に案内するようになっている。
なお、下皿9内には、図6に示すように、下皿発射案内口107側に向けて緩やかに傾斜する下皿誘導経路108が設けられており、下皿9内の遊技球はその下皿誘導経路108に沿って下皿発射球供給通路105に向かって自然に流下するようになっている。
また、下皿発射球供給通路105には、その最下流側、即ち球送り手段21の球導入口26の直前の位置に、第2球抜き口111と、この第2球抜き口111を例えば手動により開閉可能な第2球抜き開閉手段112とが設けられている。
第2球抜き口111は、下皿発射球供給通路105内及びそれよりも上流側の遊技球を抜き取るためのもので、その下側には第2球抜き通路113が接続されている。第2球抜き開閉手段112は、通常は閉状態に保持されており、第2球抜きレバー112aが操作されたときに第2球抜き口111を開放して、下皿発射球供給通路105側の遊技球を第2球抜き通路113側に流下させるようになっている。なお、第2球抜き通路113は、例えば下皿9の下側に載置されるドル箱Aに対応して下向きに開放されている。
第1球抜き口106は、下皿9内の遊技球を抜き取るためのもので、例えば下皿発射案内口107の上流側近傍に設けられており、その下側には第1球抜き通路115が接続されている。また、この第2球抜き口111には例えば手動により開閉可能な第1球抜き開閉手段116が設けられている。第1球抜き開閉手段116は、通常は閉状態に保持されており、第1球抜きレバー116aが操作されたときに第1球抜き口106を開放して、下皿9内の遊技球を第1球抜き通路115側に流下させるようになっている。なお、第1球抜き通路115は、例えば下皿9の下側に載置されるドル箱Aに対応して下向きに開放されている。
以上のようなパチンコ機において、下皿9内に遊技球が貯留された状態では、それらの遊技球は下皿誘導経路98に沿って発射案内口97側に流下し、球送り手段21の手前を先頭に下皿発射球供給通路105内に一列状に整列する。
遊技者が発射ハンドル10aを操作すると、発射手段10の発射駆動ソレノイドが作動して打撃槌23が揺動動作を開始すると共に、その発射動作に同期して球送り手段21の球送り駆動手段が球送り部材を駆動して、下皿発射球供給通路105側の遊技球を1個ずつ発射レール22上に供給する。これにより、発射レール22上に供給された遊技球は順次打撃槌23に打撃され、ガイドレール32に沿って遊技領域33内に案内される。
遊技領域33内に打ち込まれた遊技球が普通入賞手段40等に入賞すると、払い出し手段56が作動して、賞球としてその入賞に応じた個数の遊技球が下流側に繰り出される。払い出し手段56から繰り出された遊技球は、払い出し案内手段57の流入通路部71を経て分岐通路部75に流入する。
ここで、例えば払い出し切換ボタン13cにより遊技球の払い出し先が「下皿」に設定されていた場合には、払い出し切換制御手段83の制御により、第1開閉駆動手段86が上皿誘導口77を、第2開閉駆動手段88が機外誘導口79を夫々閉鎖した状態となっているため(図7)、払い出し手段56から繰り出された遊技球は全て下皿誘導口78側に誘導され、下皿払い出し通路部73を経て下皿排出口9aから下皿9内に排出される。
なお、このように払い出し先が「下皿」に設定されている場合には、下皿排出口9aに対応する表示ランプ80bが点灯するため、遊技者は賞球が下皿9に払い出されることを容易に認識できる。
短期間に大量の賞球が払い出されて下皿9が満杯に近くなった場合には、遊技者が払い出し切換ボタン13cを操作して払い出し先を例えば「上皿」に設定すると、払い出し切換制御手段83の制御により、第2開閉駆動手段88は機外誘導口79を閉鎖した状態のまま、第1開閉駆動手段86が上皿誘導口77を開放する(図7)。これにより、それ以降に払い出し手段56から繰り出された遊技球は、分岐通路部75の最上流側に設けられた上皿誘導口77側に誘導され、上皿払い出し通路部72を経て上皿排出口8aから上皿8内に排出される。また、上皿排出口8aに対応する表示ランプ80aが点灯して、賞球が上皿8に払い出されることを遊技者に報知する。
なお、下皿9が満杯になったことを検出する下皿満杯検出スイッチを設け、この下皿満杯検出スイッチにより下皿9の満杯が検出された場合には例えば払い出し手段56による払い出し動作を停止するように構成してもよい。
上皿8内に払い出された遊技球は、上皿誘導経路94に沿って流下口92a側に流下し、先頭の遊技球から順に流下連絡通路92内に流入するが、通常状態では流下連絡通路92は流下開閉手段101により閉鎖されているため、上皿8側の遊技球の下皿9側への流下は阻止される。
その後、下皿9内の遊技球が少なくなってきた場合には、遊技者が流下開閉操作レバー103を開方向に操作すれば、開閉板102が流下連絡通路92を開放する方向に移動するため、流下連絡通路92内の遊技球の流下が許容され、上皿8側の遊技球が下皿9側に移動する。
また、払い出し先が上皿8側に設定されている状態で上皿8が満杯になると、払い出し手段56から払い出された遊技球は、上皿払い出し通路部72の溢流口93側に流れ込み、溢流通路91を介して下皿排出口9aから下皿9内に排出される。
またこのような場合には、遊技者が第1球抜きレバー116aを開方向に操作すれば、第1球抜き開閉手段116により第1球抜き口106が開放されるため、下皿9内の遊技球は第1球抜き口106から第1球抜き通路115を経て例えば下皿9の下側に載置したドル箱A内に排出される。
なお、溢流通路91は溢流口93と機外排出口11とを接続するように配置してもよい。また、溢流通路91に代えて、上皿8が満杯になったことを検出する上皿満杯検出スイッチを設け、この上皿満杯検出スイッチにより上皿8の満杯が検出された場合には例えば払い出し手段56による払い出し動作を停止するように構成してもよい。
また、例えば下皿9と上皿8とが共に満杯に近くなった場合には、遊技者が払い出し切換ボタン13cを操作して払い出し先を「機外」に設定すると、払い出し切換制御手段83の制御により、第1開閉駆動手段86が上皿誘導口77を閉鎖し、第2開閉駆動手段88が機外誘導口79を開放する(図7)。これにより、それ以降に払い出し手段56から繰り出された遊技球は、分岐通路部75の略中央に設けられた機外誘導口79側に誘導され、機外払い出し通路部74を経て機外排出口11から例えば下皿9の下側に載置したドル箱A内に排出される。また、機外排出口11に対応する表示ランプ80cが点灯して、賞球が機外排出口11から払い出されることを遊技者に報知する。
また、例えば遊技者が遊技をやめる場合には、第2球抜きレバー112aを開方向に操作すれば、第2球抜き開閉手段112により第2球抜き口111が開放されるため、下皿発射球供給通路105内を含めて下皿9内の全ての遊技球を第2球抜き口111から第2球抜き通路113を経て例えば下皿9の下側に載置したドル箱A内に抜き取ることができる。その際、例えば同時に流下開閉操作レバー103を開方向に操作すれば、上皿8側の遊技球を下皿9側に流下させることができるため、上皿8及び下皿9内の全ての遊技球を抜き取ることができる。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、下皿9から発射手段10へと遊技球を供給する下皿発射球供給通路105と、払い出し手段56の下流側に連通し且つ遊技機本体1の前側に向けて開口する機外排出口11と、払い出し手段56からの遊技球の払い出し先を上皿8と下皿9と機外排出口11との何れかに切り換える払い出し切換手段76とを備えているため、下皿9から上皿8へ遊技球を移し替える煩わしさを解消できる。
また、例えば下皿9が満杯になるまでは払い出し先を下皿9側に設定しておけば、払い出された遊技球が下皿9に迅速に供給されるため、払い出しがあったにも拘わらず発射が途切れるといった状況を極力防止することが可能である。更に、払い出し先を遊技機外に設定できるため、皿満杯時の下皿からの球抜きの手間を解消できる利点もある。
図8〜図11は本発明の第2の実施形態を例示し、下皿9側から発射手段10へと遊技球を供給する下皿発射球供給通路105の他に、上皿8から発射手段10に向けて遊技球を供給する上皿発射球供給通路121を設け、更に発射手段10への遊技球の供給元を下皿発射球供給通路105と上皿発射球供給通路121との何れかに切り換える発射球供給経路切換手段122を設けた例を示している。
本実施形態では、球送り手段21の上流側に例えば連絡通路123を介して発射球供給経路切換手段122が設けられ、下皿9と発射球供給経路切換手段122との間に下皿発射球供給通路105が、上皿8と発射球供給経路切換手段122との間に上皿発射球供給通路121が夫々配設されている。
下皿発射球供給通路105は、下皿9内に設けられた下皿発射案内口107から発射球供給経路切換手段122の上流側に至るように緩やかな傾斜状に配設されている。
上皿発射球供給通路121は、上皿8内に設けられた流下口92aから発射球供給経路切換手段122の上流側に至るように配設されている。また、上皿発射球供給通路121は、少なくともその下流端側の所定範囲が下皿発射球供給通路105に隣接して略平行に配設されている。
発射球供給経路切換手段122は、図11に示すように、下流端側が連絡通路123を介して球送り手段21の球導入口26に接続され、上流端側が、下皿発射球供給通路105側の下皿側供給口105aに接続する下皿接続状態と上皿発射球供給通路121側の上皿側供給口121aに接続する上皿接続状態とに変化可能な切換通路131と、この切換通路131を下皿接続状態と上皿接続状態とに切換駆動する電磁ソレノイド等よりなる切換駆動手段132とを備えている。
切換通路131は、例えばその下流端側に配置された上下方向の回転軸131a回りに揺動自在に設けられており、上流端側には、下皿接続状態のときに上皿側供給口121aを略閉鎖して上皿発射球供給通路121側の遊技球の流下を規制する上皿側閉鎖片133と、上皿接続状態のときに下皿側供給口105aを略閉鎖して下皿発射球供給通路105側の遊技球の流下を規制する下皿側閉鎖片134とを例えば一体に備えている。
また、例えば操作パネル部13には、払い出し切換ボタン13cの他に、発射球供給経路切換手段122用の発射球供給経路切換ボタン13dが設けられており、切換駆動手段132は、この発射球供給経路切換ボタン13dによる設定内容に応じて、切換通路131を下皿接続状態と上皿接続状態との何れかに切り換えるようになっている。
また、発射球供給経路切換手段122による発射球供給経路切換状況は、発射球供給経路報知手段140により報知されるようになっている。発射球供給経路報知手段140は、例えば上皿8、下皿9の近傍に夫々配置された表示ランプ140a,140bにより構成されており、発射球供給経路切換手段122による切換状況に応じて、表示ランプ140a,140bのうち、発射手段10側への遊技球の供給元に対応する1個が点灯等するように構成されている。
また、例えば連絡通路123には、その最下流側、即ち球送り手段21の球導入口26の直前の位置に、第2球抜き口111と、この第2球抜き口111を例えば手動により開閉可能な第2球抜き開閉手段112とが設けられている。
第2球抜き口111は、発射球供給経路切換手段122の切換状況に応じて、下皿発射球供給通路105内及びそれよりも上流側又は上皿発射球供給通路121内及びそれよりも上流側の遊技球を抜き取るためのもので、その下側には第2球抜き通路113が接続されている。第2球抜き開閉手段112は、通常は閉状態に保持されており、第2球抜きレバー112aが操作されたときに第2球抜き口111を開放して、連絡通路123の上流側の遊技球を第2球抜き通路113側に流下させるようになっている。なお、第2球抜き通路113は、例えば下皿9の下側に載置されるドル箱Aに対応して下向きに開放されている。
なお、本実施形態では、上皿発射球供給通路121、発射球供給経路切換手段122等を設けたことにより第1の実施形態における流下連絡通路92は省略したが、それらを共に設けることも可能である。また、本実施形態で特に言及した部分以外は第1の実施形態と同様の構成を採用できる。
以上のようなパチンコ機においては、遊技者が発射球供給経路切換ボタン13dを操作することにより、発射手段10への遊技球の供給元を下皿9側と上皿8側とに自由に切り換えることができるため、例えば下皿9、上皿8内の遊技球の貯留状況等に応じて発射手段10への遊技球の供給を効率よく行うことができる利点がある。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、払い出し切換手段76は、上皿8及び下皿9の貯留状況、遊技状態等に応じて自動的に動作するように構成してもよい。
例えば払い出し切換手段76が上皿8及び下皿9の貯留状況に応じて自動的に動作するように構成する場合、例えば第1の実施形態のように発射手段10への遊技球の供給を下皿9からのみ行う場合には、払い出し先の優先順位を、下皿9、上皿8、機外排出口11の順に設定することが望ましい。
この場合、例えば下皿9、上皿8に夫々満杯検出スイッチを設け、通常状態における払い出し先を下皿9側に設定し、下皿9が満杯になることを条件に払い出し先を上皿8側に切り換え、下皿9と上皿8とが共に満杯になることを条件に払い出し先を機外排出口11側に切り換えるように構成することが考えられる。
また、例えば第2の実施形態のように発射手段10への遊技球の供給を下皿9側と上皿8側とに切り換え可能である場合には、その切換状況に応じて、下皿9と上皿8との優先順位を入れ替えるようにしてもよい。
実施形態では、流下連絡通路92に手動により開閉可能な流下開閉手段101を設けた例を示したが、流下開閉手段101を省略して、例えば下皿9側の遊技球の減少に応じて上皿8側の遊技球が順次流下するように構成してもよい。また、流下開閉手段101を、下皿9側の貯留量等に応じて自動的に開閉するように構成してもよい。
また、実施形態では本発明をパチンコ機に適用した例を示したが、アレンジボール機等の他の弾球遊技機においても同様に実施可能であることは言うまでもない。