JP4649570B2 - 風車のブレードピッチダブル制御機構 - Google Patents
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Description
しかしながら、強風時におけるブレードの飛散事故等が多発しており、現在まで、実用に耐えうる機種はあまり無いといえる。従来から、風車の過回転を抑える機構は検討されている。特に、大型風車においては、風速を検出し、モーターや油圧を用いてピッチ角を変化させることによるピッチ制御方式は一般的であるが、このような制御方式を小型風車に適用するのは非常にコスト高となり、また、メンテナンスの困難性が問題視される。
しかしながら、このような強風域における過回転による破損などの問題を効果的に解決できれば、逆に強風を積極的にエネルギー源として有効利用して効率良く発電し、蓄電しておくことが可能となり、理想的な風力発電装置を実現可能となる。
本発明の技術的課題は、10kw程度までの小出力水平軸風車を安価に提供するため、ブレードのピッチ・フラップのパッシブ制御に加えて、各ブレードの受ける風力条件および風車回転数に応じて、強風時および風車過回転時において各ブレードのピッチ角制御もパッシブに行なう直交3軸ダブル失速制御を実現することにある。
前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を風車軸と斜めに固設し、その先端に前記ブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した風車軸と平行の首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してなり、
ブレードが風下側に傾くのを抑制するバネ手段を有し、かつブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与するための弾性手段を有することを特徴とする風車のブレードピッチダブル制御方法である。
このような制御機構において、ブレードが風下側に傾くのを弾力で抑制するので、風圧が強くなると、前記弾力に抗してブレードが風下側にパッシブに傾くことができる。また、ブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与しているため、風力がアップして、回転数が著しく増加する、すなわち過回転状態になると、弾力に抗してブレードの遠心力で風車軸の半径方向に起こしてピッチ角が変化するので、前記の風下方向へのフラップ動作と相まって、風力と風車回転数に応じた風車の速度制御と強風時の失速制御が可能となる。
しかも、前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を固設し、その先端にブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してあるため、ブレード軸は前記のようなフラップ動作や回転方向の前傾動作や起立動作に支障を生じさせずに、ブレード軸の先端を支持することによって、安定性の悪いブレードを安定良く支持することができる。
このように、ブレードが風下側に傾くのを抑制する弾性手段とブレードを回転方向前方に所定角前傾させるための弾性手段が、風力の増大と風車回転数に応じて同時に連動するように、ばね力並びに各部の寸法を設定すると、風力でブレードが風下側に傾くフラップ運動とブレードが回転による遠心力で起立する動作が同時にパッシブに可能となる。
前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を風車軸と斜めに固設し、その先端に前記ブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した風車軸と平行の首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してなり、
ブレードが風下側に傾くのを抑制するバネ手段を有し、かつブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与するための弾性手段を有することを特徴とする風車のブレードピッチダブル制御機構である。
また、ブレードが風下側に傾くのを抑制するバネ手段を有しているので、風圧が強くなると、前記バネ手段に抗してブレードが風下側にパッシブに傾くことができる。加えて、ブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与するための弾性手段を有しているので、風力がアップすると、弾性手段の弾力に抗して、ブレードの遠心力で風車軸の半径方向に起こしてピッチ角が変化するので、前記の風下方向へのフラップ動作と相まって、風力に応じた風車の速度制御と強風時の失速制御が可能となる。
しかも、前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を固設し、その先端にブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してあるため、ブレード軸は前記のようなフラップ動作や回転方向の前傾動作や起立動作に支障を生じさせずに、ブレード軸の先端を支持することによって、安定性の悪いブレードを安定良く支持することができる。
このように、ブレードが風下側に傾くのを抑制する弾性手段とブレードを前進方向に所定角前傾させるための弾性手段が、風力の増大と風車回転数に応じて同時に連動するように、ばね力並びに各部の寸法を設定すると、風力でブレードが風下側に傾くフラップ運動とブレードが回転による遠心力で起立する動作が同時にパッシブに可能となる。
このように、ブレードが風下側に傾くのを抑制する方向に作用するバネ手段を、ブレード軸の風車軸寄りの先端又は前記の支持フレームに取付けてあるため、ブレードを効果的にパッシブにフラップ制御できる。
このように、ブレードを回転方向前方に所定角前傾させる方向の弾力を付与するための弾性手段を、ブレード軸の風車軸寄りの先端又は前記の支持フレームの風車軸寄りに取付けてあるため、ブレードを前進方向に前傾させたり遠心力で半径方向に起立させたり、効果的にパッシブ制御できる。
このような制御機構において、ブレードが風下側に傾くのを弾力で抑制するので、風圧が強くなると、前記弾力に抗してブレードが風下側にパッシブに傾くことができる。また、ブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与しているため、風力がアップして、回転数が著しく増加する、すなわち過回転状態になると、弾力に抗してブレードの遠心力で風車軸の半径方向に起こしてピッチ角が変化するので、前記の風下方向へのフラップ動作と相まって、風力と風車回転数に応じた風車の速度制御と強風時の失速制御が可能となる。
しかも、前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を固設し、その先端にブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してあるため、ブレード軸は前記のようなフラップ動作や回転方向の前傾動作や起立動作に支障を生じさせずに、ブレード軸の先端を支持することによって、安定性の悪いブレードを安定良く支持することができる。
また、ブレードが風下側に傾くのを抑制するバネ手段を有しているので、風圧が強くなると、前記バネ手段に抗してブレードが風下側にパッシブに傾くことができる。加えて、ブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与するための弾性手段を有しているので、風力がアップすると、弾性手段の弾力に抗して、ブレードの遠心力で風車軸の半径方向に起こしてピッチ角が変化するので、前記の風下方向へのフラップ動作と相まって、風力に応じた風車の速度制御と強風時の失速制御が可能となる。
しかも、前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を固設し、その先端にブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してあるため、ブレード軸は前記のようなフラップ動作や回転方向の前傾動作や起立動作に支障を生じさせずに、ブレード軸の先端を支持することによって、安定性の悪いブレードを安定良く支持することができる。
ブレード軸bのホルダーHは、後述する支持フレームfを介して、紙面と垂直方向の支軸4で回動可能に支持されているので、ブレード軸bをホルダーHと共に回転方向a1に引っ張りコイルバネ2の弾力で常時βだけ前傾されている。
いま、矢印a2のように正面から風力を受けると、引っ張りコイルバネ6の引っ張り力に抗して、ブレードBが鎖線で示すように風下側に押されてαだけ傾くが、その際の回転中心が前記のフラップ支軸5である。
なお、両側の組立てフレームF1、F2は、風車のナセル側に取付け固定されるが、組立てフレームF1、F2とナセルとを兼ねさせることも可能である。
次いで、風圧が低下すると、引っ張りコイルバネ6に引っ張られて元の実線で示す直立位置に戻り、ホルダーH中でブレード軸bが回動してピッチ角も元に戻る。このようなフラップ動作の際のブレードBの回転中心が前記の支軸5である。
いま、風速が増大して強風域に達すると、前傾状態のブレードBが、その遠心力によって、鎖線で示すように、風車軸1の半径方向に支軸4を中心に起こされる。この際に、ブレードBのピッチがパッシブ変化し、しかも前記のようにブレードBが風下側にαだけ傾斜するために逆ピッチとなって失速が増幅され、ブレードの回転が停止する。
図7の特性試験グラフにおいて、約150秒後に1回だけ、突風による失速停止が発生して、出力電力0を示している。
このように、本発明の場合は、従来のように設定風速を越えた時点でアクチュェータで強制的にピッチ角制御する方式と違って、図7の特性試験グラフからも明らかなように、刻々変化する風速に即応して2方向の引っ張りコイルバネ2、6のばね力でアナログ的に反応できるので、風速変化に忠実なパッシブ制御が可能となり、小型風車による強風時の風力発電の実用化が期待できる。
その結果、ブレード軸bの先端側でも、球面軸受け9、自在継手11を介して揺動自在にフレームF1側に連結されていて、常に2点で支持されるので、ブレードBが安定的に制御される。
また、ブレードBを風車軸1の半径方向から前傾させる引っ張りコイルバネ2は、図1のようにブレード軸bの風車軸寄りの先端に取付けてもよいが、図3のように、支持フレームfの風車軸1寄りに取付けることも可能である。この場合、支持フレームfから風車軸1寄りに延長したレバーを引っ張る構造でもよい。
なお、以上の構造は、引っ張りコイルバネ6や2で引っ張る構造であるが、逆に圧縮コイルバネで逆方向から弾圧する構造も可能である。
従って、矢印a3方向とa4方向との合成力が得られるように矢印a5方向に引っ張る引っ張りコイルバネを設ければ、1本で代用できる。圧縮コイルバネを使用する場合は、ブレード軸bの背部を矢印a5方向に弾圧すれば足りる。
図6(1)は、図5の矢印a5方向に直線状のガイド溝G1を形成して、その中にブレード軸bの先端をボールベアリング13を介して挿入してある。低風速の場合は、引っ張りコイルバネ6と2で矢印a5方向にブレード軸b端が引っ張られているので、ガイド溝G1の後端に位置しているが、強風になると、ブレードが風下側a2に押されると共に、ブレードの遠心力で風車軸の半径方向に起こされるので、ブレード軸b先端は、矢印a5と逆方向に移動する。このとき、直線状のガイド溝G1にガイドされながら移動するので、ブレードBのフラップ動作やピッチ角制御動作が安定的に行われる。
図6(2)のガイド溝G2は、風速が高速になると、低風速時のブレード軸b端位置から、前後方向の溝G3→湾曲溝G4→風車回転方向の溝G5の順にブレード軸b端が移動するので、最初はフラップ動作が優先して、ブレードが風下側に傾き、さらに風車が高速回転して遠心力が増大したら、フラップ動作の終了前に、ブレードが半径方向に起立する。
図6(2)(3)のようにガイド溝が曲がっている場合は、引っ張り方向が矢印a3、a4と異なる2方向の引っ張りコイルバネ2、6を使用するのが効果的である。なお、優先する方のバネ力を強くすることも可能である。
このようにガイド溝G1、G2、G6でブレード軸b端の移動を規制すると、風向きの変化によってブレード軸bに多少無理な力が作用することは避けられないが、ガイド溝G1、G2、G6がブレード軸bのストッパー機能を兼ねるので、構造を簡素化できる。
図3では、ブレード軸ホルダーHの前後に配設したストッパーピンP1・P2を支持フレームfに固定し、ブレードBの風上・風下方向の動きを規制している。また、支持フレームfの下部に固設したバネ取付けボルト14が突出しているガイドスリット15のスリット長によって、ブレードの前傾角と風車軸の半径方向の角度との間の動きを規制している。しかし、図1では、ブレード軸bの下端とフレームF1後方に延びた取付けアーム16との間に引っ張りコイルバネ2を取付けてある。
そして、ホルダーH支持フレームfの前後両端と前後の組立てフレームF1、F2との間を支軸4で軸支して、ブレード軸bすなわちブレードBが前傾運動可能に支持している。
このようにブレード軸bがピッチ角変化可能にスラストベアリング3を受けているブレード軸bのホルダーHが、フラップ運動可能でかつホルダーHが、風車回転方向に前傾も可能に軸支する機構は、図示例に限定されない。
従って、本発明の風力発電機は、湾岸や山岳部などの強風地域で特に有効で、一般の風力発電装置が、カットオフ風速15m/s程度であるのに対し、本風力発電装置は25〜30m/sと、高速回転に耐えうる構造である。その結果、高風速領域における運転が可能で、従来の風力発電装置に比較し、発電効率が格段に上昇する。
本風力発電装置の活用事例としては、離島や山岳地域における集落の独立型発電システムや、農業用灌漑動力として、また、都市部においても、商業用発電や自家用発電システムとしての活用が充分期待できる。
現在、この試作機の実証実験を行って、その性能を評価しているが、図7のように、ダブルピッチ制御の効果が顕著に表れていることが確認できた。また、プレード引っ張り試験でも25tN(回転速度1000r.p.m.)の耐荷重性能を保証できた。
B ブレード
b ブレード軸
M ブレードピッチダブル制御機構部
H ブレードホルダー
f 支持フレーム
2 前傾用の引っ張りコイルバネ
3 スラストベアリング
4 前傾制御支軸
5 フラップ制御用の支軸
6 フラップ制御用の引っ張りコイルバネ
7 連接金具
8 平行体
9 球面軸受け
10 首振り体
11 自在継手
12… 間隔バー
F1・F2 組立てフレーム
13 ボールベアリング
G1・G2・G6 ガイド溝
Claims (6)
- 風車のブレード軸をピッチ運動可能にスラストベアリングを介して支持するブレード軸ホルダーのフラップ支軸をブレード軸と直角方向に設けると共に、前記ホルダーのフラップ支軸を回動可能に支持する支持フレームを風車軸と平行でかつ前記フラップ支軸と直交する前傾制御支軸でナセル側又は組立てフレーム側に回動可能に軸支する方法において、
前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を風車軸と斜めに固設し、その先端に前記ブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した風車軸と平行の首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してなり、
ブレードが風下側に傾くのを抑制するバネ手段を有し、かつブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与するための弾性手段を有することを特徴とする風車のブレードピッチダブル制御方法。 - ブレードが風下側に傾くのを抑制する弾性手段とブレードを回転方向の前進方向に所定角前傾させるための弾性手段が、風力の増大に応じて同時に連動するように又は単一の弾性手段で兼ねるように、ばね力並びに各部の寸法を設定することを特徴とする請求項1に記載の風車のブレードピッチダブル制御方法。
- 風車のブレード軸をピッチ運動可能にスラストベアリングを介して支持するブレード軸ホルダーのフラップ支軸をブレード軸と直角方向に設けると共に、前記ホルダーのフラップ支軸を回動可能に支持する支持フレームを風車軸と平行でかつ前記フラップ支軸と直交する前傾制御支軸でナセル側又は組立てフレーム側に回動可能に軸支する構造において、
前記のブレード軸ホルダーから風車軸側に突出したブレード軸に直角方向の連接体を風車軸と斜めに固設し、その先端に前記ブレード軸と平行に固定した平行体と軸受け手段を介して連結した風車軸と平行の首振り体を、ナセル側又は組立てフレーム側に揺動可能に支持してなり、
ブレードが風下側に傾くのを抑制するバネ手段を有し、かつブレードを回転方向前方に所定角前傾させるような弾力を常時付与するための弾性手段を有することを特徴とする風車のブレードピッチダブル制御機構。 - ブレードが風下側に傾くのを抑制する弾性手段とブレードを回転方向前方に所定角前傾させるための弾性手段が、風力の増大に応じて同時に連動するように又は単一の弾性手段で兼ねるように、ばね力並びに各部の寸法を設定することを特徴とする請求項3に記載の風車のブレードピッチダブル制御機構。
- ブレードが風下側に傾くのを抑制する方向に作用するバネ手段を、ブレード軸の風車軸寄りの先端とナセル側又は組立てフレームとの間に取付けてあることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の風車のブレードピッチダブル制御機構。
- ブレードを回転方向前方に所定角前傾させる方向の弾力を常時付与するための弾性手段を、ブレード軸の風車軸寄りの先端又は前記の支持フレームの風車軸寄りに取付けてあることを特徴とする請求項3、請求項4または請求項5に記載の風車のブレードピッチダブル制御機構。
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