JP4649892B2 - ハードコートフィルムの製造方法 - Google Patents
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Description
幅1.4〜4mの樹脂フィルム上に活性エネルギー線硬化樹脂層を設けた後、活性エネルギー線の照射時間(t)と照度(W)の関係が下記a、bの範囲に調整された活性エネルギー線照射ゾーンを通過させて、活性エネルギー線を照射し硬化することを特徴とするハードコートフィルムの製造方法。
b.照射開始から最大照度Wmaxに達するまでの傾きdW/dtが、0.1〜0.6(W/cm2・sec)の範囲
前記樹脂フィルムがセルロースエステルフィルムであり、かつ膜厚が10〜60μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のハードコートフィルムの製造方法。
b.照射開始から最大照度Wmaxに達するまでの傾きdW/dtが、0.1〜0.6(W/cm2・sec)の範囲
本発明者らは、活性エネルギー線照射の照射エネルギー量や照度と、活性エネルギー線硬化樹脂層の硬化状態について詳細な検討を加えた結果、従来の活性エネルギー線の照射は、一般的に集光型の反射板を設けたランプによってその集光位置近傍で照射行う為、照射開始から最大照度に達するまでの傾きが急峻になる為、活性エネルギー線硬化樹脂層の急激な硬化収縮の発生が起こり易いという解析結果を得、照射条件を上記の範囲内に改善することで本発明の第1の目的である平面性の向上が達成出来ることを見出したものである。
(II)0≦Y≦1.2
アシル基の置換度の測定方法はASTM−D817−96の規定に準じて測定することが出来る。
UV−2:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール
UV−3:2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
UV−4:2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
UV−5:2−(2′−ヒドロキシ−3′−(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール
UV−6:2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)
UV−7:2−(2′−ヒドロキシ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール
UV−8:2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェノール(TINUVIN171、チバスペシャルティケミカルズ(株)製)
UV−9:オクチル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネートと2−エチルヘキシル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネートの混合物(TINUVIN109、チバスペシャルティケミカルズ(株)製)
以下にベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
UV−11:2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
UV−12:2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン
UV−13:ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニルメタン)
本発明に用いられるセルロースエステルフィルムでは、フィルムに滑り性を付与し、ロール状フィルムのブロッキングを防止するために微粒子を添加することが好ましい。
溶剤と微粒子を撹拌混合した後、分散機で分散を行う。これを微粒子分散液とする。微粒子分散液をドープ液に加えて撹拌する。
溶剤と微粒子を撹拌混合した後、分散機で分散を行う。これを微粒子分散液とする。別に溶剤に少量のセルロースエステルを加え、撹拌溶解する。ここで添加するセルロースエステルとして、本発明の固形物を添加することが特に好ましい。
溶剤に少量のセルロースエステルを加え、撹拌溶解する。これに微粒子を加えて分散機で分散を行う。これを微粒子添加液とする。微粒子添加液をインラインミキサーでドープ液と十分混合する。
二酸化珪素微粒子を溶剤などと混合して分散する時の二酸化珪素の濃度は5〜30質量%が好ましく、10〜25質量%が更に好ましく、15〜20質量%が最も好ましい。分散濃度は高い方が、添加量に対する液濁度は低くなる傾向があり、ヘイズ、凝集物が良化するため好ましい。
バックコート層/樹脂フィルム/クリアハードコート層/高屈折率層/低屈折率層
バックコート層/樹脂フィルム/クリアハードコート層/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層
帯電防止層/樹脂フィルム/クリアハードコート層/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層
バックコート層/樹脂フィルム/防眩性ハードコート層/高屈折率層/低屈折率層
バックコート層/樹脂フィルム/防眩性ハードコート層/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層
帯電防止層/樹脂フィルム/防眩性ハードコート層/中屈折率層/高屈折率層/低屈折率層
本発明によって得られた光学フィルムは平面性に優れるため、特に液晶表示装置、或いは有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイの前面に用いられる反射防止フィルム或いは防眩フィルム、クリアハードコートフィルムとして有用であり、優れた視認性を提供することが出来、これらを偏光板保護フィルムとして用いた偏光板或いは表示装置を提供することが出来る。
(ドープ組成物)
セルローストリアセテート(アセチル置換度2.88) 100質量部
エチルフタリルエチルグリコレート 5質量部
チヌビン109(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 1質量部
チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 1質量部
酸化珪素微粒子(アエロジル200V) 0.1質量部
メチレンクロライド 430質量部
メタノール 90質量部
上記組成物を密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温し撹伴しながら完全に溶解した。
(バックコート層(BC層)塗布組成物)
アセトン 72質量部
メタノール 18質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 10質量部
ジアセチルセルロース 0.5質量部
2%アセトン分散超微粒子シリカ(日本アエロジル(株)製アエロジル200V)
0.1質量部
上記透明樹脂フィルムa面に、上記バックコート層塗布組成物をウェット膜厚13μmとなるように塗布し、80℃に設定された乾燥部で乾燥して、BC層を設けた。
(クリアハードコート層(CHC層)塗布組成物)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 60質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 20質量部
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 20質量部
イルガキュア184(チバスペシャルティケミカルズ(株)製) 2質量部
イソプロピルアルコール 50質量部
酢酸エチル 50質量部
メチルエチルケトン 50質量部
上記作製した透明樹脂フィルムのb面に、上記クリアハードコート層塗布組成物を押し出しコートし、次いで80℃に設定された乾燥部で乾燥した後、下記の条件にて図1に記載の紫外線照射設備を使用して紫外線を照射した。照度の調整は表1に記載のようにランプ電力、ランプ及び拡散板の形状または透明樹脂フィルムの搬送速度を変化させて行い、膜厚7μmのクリアハードコート層(CHC層)を有する透明樹脂フィルム1〜21を得た。
作製したハードコートフィルムを用いて下記の評価を行い、結果を下記表1に記載した。
(平面性)
幅90cm、長さ100cmの大きさに各試料を切り出し、50W蛍光灯を5本並べて試料台に45°の角度から照らせるように高さ1.5mの高さに固定し、試料台の上に各フィルム試料を置き、フィルム表面に反射して見える凹凸を目で見て、次のように判定した。この方法によって「つれ」及び「しわ」の判定が出来る。
○:蛍光灯が少し曲がって見えるところがある
△:蛍光灯が全体的に少し曲がって見える
×:蛍光灯が大きくうねって見える
(中屈折率層塗布組成物)
テトラ(n)ブトキシチタン 250質量部
末端反応性ジメチルシリコーンオイル(日本ユニカー社製L−9000)
0.48質量部
アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBE903)
22質量部
UV硬化性エポキシ樹脂(旭電化社製KR500) 21質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 4900質量部
イソプロピルアルコール 4840質量部
(高屈折率層塗布組成物)
テトラ(n)ブトキシチタン 310質量部
末端反応性ジメチルシリコーンオイル(日本ユニカー社製L−9000)
0.4質量部
アミノプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBE903)
4.8質量部
UV硬化性エポキシ樹脂(旭電化社製KR500) 4.6質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 4900質量部
イソプロピルアルコール 4800質量部
(テトラエトキシシラン加水分解物Aの調製)
テトラエトキシシラン580gとエタノール1144gを混合し、これにクエン酸水溶液(クエン酸1水和物5.4gを水272gに溶解したもの)を添加した後に、25℃にて1時間攪拌することでテトラエトキシシラン加水分解物Aを調製した。
テトラエトキシシラン加水分解物A 1020質量部
末端反応性ジメチルシリコーンオイル(日本ユニカー社製L−9000)
0.42質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 2700質量部
イソプロピルアルコール 6300質量部
上記CHC層を有する透明樹脂フィルム1〜21上に、中屈折率層、高項屈折率層、低屈折率層の順番でCHC層の上に、ダイを用いて塗布し、120℃で乾燥した後、CHC層形成時と同様の条件(表1に記載の条件)で紫外線照射を行い各反射防止層を硬化させ、多層反射防止層を形成した。形成される層の膜厚をオンラインで測定しながら流量条件を制御した。この様にして、中屈折層(厚さ:0.075μm)、高屈折層(厚さ:0.070μm)、低屈折率層(厚さ:0.093μm)を形成し、多層反射防止層を有する反射防止フィルム1〜21を作製した。
(色ムラの評価)
上記作製した各反射防止フィルムの反射防止層を塗設したのとは反対側の面に黒いアクリル板を貼り付け、反射防止層塗設面側表面を強い白色光源で照射し、目視による色ムラ発生の有無を確認し、更に、アクリル板を外し、透過光による色ムラ発生の有無を確認し、下記の基準に則り色ムラの評価を行った。
○:黒アクリル板貼付品で極弱い色ムラが認められるが、透過光による観察では色ムラが認められない
△:黒アクリル板貼付品の一部で色ムラが認められるが、実用上許容の範囲にある
×:黒アクリル板貼付品及び透過光による観察で色ムラがはっきりと認められ、実用上問題がある
以上により得られた結果を、上記表1に示す。
2 バックアップロール
3 ランプボックス
4 反射板
5 ランプ
6 拡散板
10 活性線光源
Claims (2)
- 幅1.4〜4mの樹脂フィルム上に活性エネルギー線硬化樹脂層を設けた後、活性エネルギー線の照射時間(t)と照度(W)の関係が下記a、bの範囲に調整された活性エネルギー線照射ゾーンを通過させて、活性エネルギー線を照射し硬化することを特徴とするハードコートフィルムの製造方法。
a.最大照度Wmaxが0.1〜0.3(W/cm2)の範囲
b.照射開始から最大照度Wmaxに達するまでの傾きdW/dtが、0.1〜0.6(W/cm2・sec)の範囲 - 前記樹脂フィルムがセルロースエステルフィルムであり、かつ膜厚が10〜60μmの範囲であることを特徴とする請求項1に記載のハードコートフィルムの製造方法。
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