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JP4652188B2 - 高周波モジュール装置 - Google Patents
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この発明は、通信装置やレーダ装置等に用いられる高周波モジュール装置に関するものである。
マイクロ波・ミリ波帯で使用される発振器として、高次サブハーモニック注入同期発振器の構成が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この種の注入同期発振器は、基準信号に同期した高調波の信号を出力するものであり、ミリ波帯などの高周波発振器の低価格化に役立つ技術である。フェーズドアレーアンテナは、通信やレーダにおいて、アンテナビームを目標の方向に可変することにより、通信性能やレーダ性能の高性能化に役立つ技術である(例えば、非特許文献2参照)。一般にレーダや通信に用いられる送受信装置において、一つのアンテナを送受で共用し、送受信高周波モジュールは一つの筐体に実装されることが多い(例えば、非特許文献3参照)。
鴨川健司、豊田一彦他"高次サブハーモニックMMIC注入同期発 振器"1998年電子情報通信学会総合大会論文集、電子情報通信学会、C−2−32、1998年3月 吉田孝"改定 レーダ技術"社団法人電子情報通信学会編、P5〜P9 飯田尚志"衛星通信"オーム社、P124〜P129
従来の通信装置やレーダ装置では、ミリ波帯などの高周波領域において、送信モジュールおよび受信モジュールを離れた場所に設置し、送信および受信の同期を取るために10MHz程度の基準信号をそれぞれのモジュールに印加している。そのため、それぞれのモジュールに対して個別にPLL回路と発振回路を設ける必要があり、装置の大型化につながるという問題があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、ミリ波帯などの高周波領域において、送信モジュールおよび受信モジュールを離れた場所に設置した場合においても簡易な同期を可能とする高周波モジュール装置を得ることを目的とする。
この発明に係る高周波モジュール装置は、マイクロ波帯の基準信号を出力する基準信号源と、基準信号を分配する電力分配器と、配された基準信号に基づいたN(整数)倍の周波数の信号とIF信号とを混合してRF信号を生成し、生成されたRF信号を送信アンテナに供給する送信モジュールと、電力分配器で分配された基準信号に基づいたM(整数)倍の周波数の信号と受信アンテナで受信したRF信号とを混合してIF信号を取り出す受信モジュールとを備え、送信モジュールと受信モジュールは異なる筐体に実装され、送信モジュールは、入力される電力分配器で分配された基準信号の周波数に同期して、N倍の周波数の信号を出力する第1の注入同期発振器と、第1の注入同期発振器により出力されたN倍の周波数の信号と入力されるIF信号とを混合してRF信号を生成する送信ミキサと、送信ミキサにより生成されたRF信号を電力増幅して送信アンテナに供給する送信用増幅器とを有し、受信モジュールは、入力される電力分配器で分配された基準信号の周波数に同期して、M倍の周波数の信号を出力する第2の注入同期発振器と、入力される受信アンテナで受信したRF信号を増幅する低雑音増幅器と、低雑音増幅器で増幅されたRF信号と第2の注入同期発振器により出力されたM倍の周波数の信号とを混合してIF信号を取り出す受信ミキサとを有するものである。
この発明によれば、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに発振器からの基準信号を入力することができる。そのため、装置の小型化も可能であり、また基準信号の周波数のN倍あるいはM倍の信号がミリ波帯などの高周波になればなるほど、有用な構成として機能する効果がある。また、逓倍器ではミリ波帯で電力損失が発生するが、注入同期発振器の場合は素子に依存した発振電力が得られ、高出力化という点で有用となる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。
図において、基準信号源1は、マイクロ波帯の周波数foの基準信号を出力する手段で、例えば電圧制御発振器で構成されている。電力分配器2は、基準信号源1の出力波を2つに分配し、送信モジュール3と受信モジュール4に供給する手段である。送信モジュール3は、筐体に実装され、分配された前記基準信号の周波数をN(整数)倍し、このN倍の信号に基づいてRF信号を生成し、生成されたRF信号を送信アンテナに供給する手段である。この実施の形態1場合、送信モジュール3は、逓倍器(第1の逓倍器)31、送信ミキサ32および送信用増幅器33から構成されている。逓倍器31は、電力分配器2で分配された基準信号の周波数をN倍した信号を生成する手段である。送信ミキサ32は、周波数が基準信号のN倍の信号と入力されるIF信号とを混合してRF信号を生成する手段である。送信用増幅器33は、送信ミキサ32の出力波を電力増幅し送信アンテナ5に供給する手段である。受信モジュール4は、送信モジュールとは異なる筐体に実装され、前記電力分配器で分配された基準信号の周波数をM(整数)倍した信号を生成し、この周波数が基準信号のM倍の信号と受信アンテナで受信したRF信号とを混合してIF信号を取り出す手段である。この実施の形態1場合、受信モジュール4は、逓倍器(第2の逓倍器)41、受信ミキサ42および低雑音増幅器43から構成されている。逓倍器41は、電力分配器で分配された基準信号の周波数をM倍した信号を生成する手段である。低雑音増幅器43は、受信アンテナ6で受信したRF信号を増幅する手段である。受信ミキサ42は、増幅されたRF信号とM倍した信号とを混合してIF信号を取り出す手段である。
次に動作について説明する。
基準信号源1よりマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)が出力され、電力分配器2で2つの出力に分配される。電力分配器2の一方の出力は送信モジュール3に入力される。逓倍器31から周波数foに同期したN×foの波の電力が生成され、送信ミキサ32において、IF信号と混合され和の周波数(N×fo+fif)であるRF信号となる。送信ミキサ32で得られたRF信号は送信用増幅器33で電力増幅され送信アンテナ5に供給されて放射される。一方、受信モジュール4において、受信アンテナ6で到来電波から取り出した受信RF信号が低雑音増幅器43で増幅されて受信ミキサ42に入力される。逓倍器41には電力分配器2の他方の出力が入力され、周波数foに同期した周波数M×foの波の電力が生成される。受信ミキサ42において、この周波数M×foの波の電力が受信RF信号と混合されIF信号を出力する。
以上のように、この実施の形態1によれば、送信ミキサ32で用いる局部発振周波数の1/Nおよび受信ミキサ42で用いる局部発振周波数の1/Mの周波数foの電力を、モジュール外部に設けた同じ基準信号源1より得て分岐することにより得、モジュール内の逓倍器31,41でそれぞれの局部発振周波数の電力に生成している。したがって、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力することができる。そのため、装置の小型化も可能であり、また周波数foのN倍あるいはM倍がミリ波帯などの高周波になればなるほど、有用な構成として機能することができる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図1に相当する部分には同一符号を付し、その説明は原則として省略する。ここでは、送信モジュール3において、実施の形態1の逓倍器31の代わりに注入同期発振器(第1の)35を備え、受信モジュール4において、逓倍器41の代わりに注入同期発振器(第2の)45を備えている。
注入同期発振器35は、電力分配器2で分配された基準信号の周波数foに同期した周波数がN倍の信号を発生する手段である。また、注入同期発振器45は、電力分配器2で分配された基準信号の周波数foに同期した周波数がM倍の信号(M×fo)を発生する手段である。

次に動作について説明する。
基準信号源1より出力されたマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で2つに分配され、送信モジュール3と受信モジュール4にそれぞれ入力される。送信モジュール3において、電力分配器2の一方の出力は注入同期発振器35により周波数foに同期した周波数N×foの波の電力に生成され、送信ミキサ32に供給される。また、電力分配器2の他方の出力は受信モジュール4において、注入同期発振器45により周波数foに同期した周波数M×foの波の電力に生成され、受信ミキサ42に供給される。送信ミキサ32および受信ミキサ42による動作は、上記実施の形態1の場合と同じなので、説明を省略する。
以上のように、この実施の形態2によれば、送信ミキサ32で用いる局部発振周波数の1/Nおよび受信ミキサ42で用いる局部発振周波数の1/Mの周波数foの電力を、モジュール外部に設けた同じ基準信号源1より得て分岐することにより得、モジュール内の注入同期発振器35,45でそれぞれの局部発振周波数の電力に生成している。したがって、実施の形態1と同様に、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力することができる。また、実施の形態1の逓倍器ではミリ波帯で電力損失が発生するが、注入同期発振器の場合は素子に依存した発振電力が得られ、高出力化という点で有用である。
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図1に相当する部分には同一符号を付し、その説明は原則として省略する。ここでは、送信モジュール3において、実施の形態1の送信ミキサ32の代わりに変調器36を備え、受信モジュール4において、受信ミキサ42の代わりに復調器46を備えている。
変調器36は、逓倍器31で生成された周波数が基準信号のN倍の信号を入力される変調信号で変調してRF信号を生成する手段である。また、復調器46は、受信RF信号と逓倍器41で生成された周波数が基準信号のM倍の信号を混合してIF信号を生成する手段である。
次に動作について説明する。
送信モジュール3において、逓倍器31にて生成された周波数N×foの波の電力が変調器36に供給されると、入力される変調信号により変調される。その変調出力は、送信用増幅器33で電力増幅されて送信アンテナ5から放射される。一方、受信モジュール4において、受信アンテナ6で受信され低雑音増幅器43で増幅された受信RF信号は、復調器46に入力され、逓倍器41にて生成された周波数M×foの波の電力と混合されてIF信号に復調される。
以上のように、この実施の形態3によれば、変調器36で用いる局部発振周波数の1/Nおよび復調器46で用いる局部発振周波数の1/Mの周波数foの電力を、モジュール外部に設けた同じ基準信号源1より得て分岐することにより得、モジュール内の逓倍器31,41でそれぞれの局部発振周波数の電力に生成している。したがって、実施の形態1と同様に、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力することができ、ダイレクトコンバージョン方式などの場合に有用な構成となる。
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図3に相当する部分には同一符号を付す。図4の高周波モジュール装置は、逓倍器31の代わりに図2の実施の形態2で用いたと同じ注入同期発振器35を、また逓倍器41の代わりに注入同期発振器45を適用したものであ。したがって、各構成部分についての説明は原則として省略する。
次に動作について説明する。
基準信号源1より出力されたマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で2つに分配され、送信モジュール3と受信モジュール4にそれぞれ入力される。送信モジュール3において、電力分配器2の一方の出力は注入同期発振器35により周波数foに同期したN×foの波の電力に生成され、変調器36に供給されてIF信号により変調される。また、電力分配器2の他方の出力は受信モジュール4において、注入同期発振器45により周波数foに同期したM×foの波の電力に生成され、復調器46に供給されて受信RF信号と混合することによりIF信号を復調する。
以上のように、この実施の形態4によれば、変調器36で用いる局部発振周波数の1/Nおよび復調器46で用いる局部発振周波数の1/Mの周波数foの電力を、モジュール外部に設けた同じ基準信号源1より得て分岐することにより得、モジュール内の注入同期発振器35,45でそれぞれの局部発振周波数の電力に生成している。したがって、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力することができ、ダイレクトコンバージョン方式などの場合に有用な構成となる。
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図1に相当する部分には同一符号を付し、その説明は原則として省略する。ここでは、図1の構成に対し、送信モジュール3が送信ミキサ32を備えず、逓倍器31の出力を直接、送信用増幅器33で電力増幅している。
次に動作について説明する。
基準信号源1より出力されたマイクロ波帯の周波数foの電力は電力分配器2で2つに分配され、送信モジュール3と受信モジュール4にそれぞれ入力される。送信モジュール3において、電力分配器2の一方の出力は逓倍器31により周波数foに同期したN×foの波の電力に生成され、送信用増幅器33で電力増幅された後、送信アンテナ5から放射される。また、電力分配器2の他方の出力は受信モジュール4において、逓倍器41により周波数foに同期したM×foの波の電力に生成され、受信ミキサ42に供給され、受信RF信号と混合されて周波数変換される。
以上のように、この実施の形態5によれば、送信モジュール3で生成する送信波の周波数の1/Nおよび受信ミキサ42で用いる局部発振周波数の1/Mの周波数foの電力を、モジュール外部に設けた同じ基準信号源1より得て分岐することにより得、モジュール内の逓倍器31,41でそれぞれの周波数の電力に生成している。したがって、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力することができる。この実施の形態5の構成は、例えば基準信号源1としての電圧制御発振器で周波数変調を行うFM方式のレーダなどにおいて有用である。
実施の形態6.
図6はこの発明の実施の形態6による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図5に相当する部分には同一符号を付し、その説明は原則として省略する。ここでは、図5の構成に対し、逓倍器31の代わりに実施の形態2で説明した同様な注入同期発振器35を適用し、また逓倍器41の代わりに注入同期発振器45を備えている。
次に動作について説明する。
基準信号源1より出力されたマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で2つに分配され、送信モジュール3と受信モジュール4にそれぞれ入力される。送信モジュール3において、電力分配器2の一方の出力は注入同期発振器35により周波数foに同期したN×foの波の電力に生成され、送信用増幅器33に入力されて電力増幅された後、送信アンテナ5に供給されて放射される。また、電力分配器2の他方の出力は受信モジュール4において、注入同期発振器45により周波数foに同期したM×foの波の電力に生成され、受信ミキサ42に供給されて受信RF信号と混合され、周波数変換される。
以上のように、この実施の形態6によれば、送信モジュール3で生成する送信波の周波数の1/Nおよびう受信モジュール4の受信ミキサ42で用いる局部発振周波数の1/Mの周波数foの電力を、モジュール外部に設けた同じ基準信号源1より得て分岐することにより得、モジュール内の注入同期発振器35,45でそれぞれの周波数の電力に生成している。したがって、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力することができる。この実施の形態6の構成は、例えば基準信号源1としての電圧制御発振器で周波数変調を行うFM方式のレーダなどにおいて有用である。
実施の形態7.
図7はこの発明の実施の形態に7よる高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図2に相当する部分には同一符号を付し、その説明は原則として省略する。ここでは、送信モジュール3および受信モジュール4内に、新たに電力分配器37,47と移相回路38,48を設けている。また、ここでは、送信アンテナ5と受信アンテナ6はそれぞれ複数の素子アンテナでフェーズドアレーアンテナやダイバーシティアンテナを構成されている。電力分配器(第1の分配器)37は、送信用増幅器37で電力増幅された出力波を送信アンテナ5の素子数にあわせて分配する手段である。移相回路(第1の移相器群)38は、電力分配器37で分配された各出力波の位相を送信アンテナ5の各素子に合わせてそれぞれ調整する手段である。移相回路(第2の移相器群)48は、受信アンテナ6の各素子で受信した受信RF信号のそれぞれの位相を合わせるよう調整する手段である。電力分配器(第2の分配器)47は、移相回路48で位相が整合された受信RF信号を合成する手段である。
次に動作について説明する。
基準信号源1よりマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)が出力され、電力分配器2で2つの出力に分配される。電力分配器2の一方の出力は送信モジュール3に入力される。注入同期発振器35、送信ミキサ32および送信用増幅器33までの動作は実施の形態2と同様である。送信用増幅器33で電力増幅された出力波(N×fo+fif)は電力分配器37により送信アンテナ5の素子数にあわせて分配され、それぞれの対応する移相回路38に出力される。分配された出力波は移相回路38によりそれぞれの位相を調整した後、送信アンテナ5の各素子にそれぞれ供給されて放射される。一方、受信モジュール4において、受信アンテナ6の各素子のそれぞれから取り出した受信RF信号は移相回路48でそれぞれ位相調整された後、電力分配器47で合成され低雑音増幅器43に出力される。注入同期発振器45、受信ミキサ42および低雑音増幅器43の動作は実施の形態2と同様であり、受信ミキサ42からIF信号が出力される。
以上のように、この実施の形態7によれば、上記実施の形態2と同様な効果が得られる。また、電力分配器と移相回路を設けることにより、一つ一つの出力波の位相設定ができるため、アンテナパターンを変化させるアクティブフェーズドアレイアンテナなどに適用可能となる。また、任意の位相で送信および受信ができるため、フェーズドアレーやダイバーシティの効果を得ることが可能となる。
実施の形態8.
図8はこの発明の実施の形態8による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、電力分配器2は、マイクロ波帯の周波数foの基準信号を複数分岐し、複数個の送信モジュール3と複数個の受信モジュール4に供給する機能を有している。基準信号源1、送信モジュール3、受信モジュール5および受信アンテナ6は図2の実施の形態2で述べたものと同様の構成である。また、各送信モジュール3と各受信モジュール4はそれぞれが異なる筐体に実装されている。
次に動作について説明する。
基準信号源1より出力されるマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で複数の出力に分配され、複数個の送信モジュール3と複数個の受信モジュール4のそれぞれに供給される。各送信モジュール3と各受信モジュール4では実施の形態2で説明したと同様の動作が行われる。
したがって、この実施の形態8の構成により、上記各実施の形態と同様、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールおよび受信モジュールに基準信号を入力できる効果がある。加えて、複数の送受信モジュールの配置に関する自由度が増すため、フェーズドアレーやダイバーシティの効果を高めるという効果もある。
実施の形態9.
図9はこの発明の実施の形態9による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、この実施の形態9の高周波モジュール装置は図8の送信系のみで構成されている。
この実施の形態9では、基準信号源1より出力されるマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で複数の出力に分配され、複数個の送信モジュール3のそれぞれに供給される。各送信モジュール3では、上記実施の形態2で説明したと同様の動作が行われる。
したがって、この実施の形態9の構成により、上記各実施の形態と同様、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された送信モジュールに基準信号を入力できる効果がある。また、通信装置の送信系に適用して、フェーズドアレーやダイバーシティの効果を高めるという効果がある。
実施の形態10.
図10はこの発明の実施の形態10による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、この実施の形態9の高周波モジュール装置は図8の受信系のみで構成されている。
この実施の形態10では、基準信号源1より出力されるマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で複数の出力に分配され、複数個の受信モジュール4のそれぞれに供給される。各受信モジュール4では、上記各実施の形態で説明したと同様の動作が行われる。
したがって、この実施の形態10の構成により、上記各実施の形態と同様、低損失で、かつ位相ずれの少ない状態で、離れた位置に設置された受信モジュールに基準信号を入力できる効果がある。また、通信装置の受信系に適用して、フェーズドアレーやダイバーシティの効果を高めるという効果がある。
実施の形態11.
図11はこの発明の実施の形態11による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。図において、図8に相当する部分には同一符号を付し、その説明は原則として省略する。この実施の形態11の高周波モジュール装置は、図8の構成に対して新たに複数の移相回路7,8を設けたものである。
移相回路7,8のそれぞれは、電力分配器2で分配されたマイクロ波帯の周波数foの電力の位相を調整する手段である。各送信モジュール3と受信モジュール4は、図4に記載の実施の形態4と同様のものである。
この実施の形態11では、基準信号源1より出力されるマイクロ波帯の周波数foの基準信号(電力)は電力分配器2で複数の出力に分配され、複数の移相回路7,8に与えられて、それぞれにおいて位相調整された後、複数個の送信モジュール3と受信モジュール4のそれぞれに供給される。各送信モジュール3と受信モジュール4では、上記実施の形態4で説明したと同様の動作が行われる。
したがって、この実施の形態11の構成により、低損失で、離れた位置に設置された受信モジュールに基準信号を入力できる効果がある。また、各モジュールと基準信号源との間に移相回路を設けたことにより、一つ一つのモジュールに入力する波の位相設定が可能となり、アンテナパターンを変化させるアクティブフェーズドアレイアンテナなどに適用可能である。Nfoがミリ波帯などの高周波の場合でも、この移相回路は周波数foで設計すればよいため、従来のマイクロ波帯の移相回路設計技術を用いることで、高い設計精度が得られる利点がある。さらに、基準信号源と複数のモジュール間の接続線路長が等長でない場合でも、移相回路により最適な移相量を設定できるため、全モジュールへの入力位相を等しくすることも可能である。
実施の形態12.
この実施の形態12では、上記各実施の形態における送信モジュール3および/もしくは受信モジュール4のそれぞれを、マイクロマシニング技術などのプロセス微細加工技術を用いてそれぞれパッケージングする。このことにより小型のモジュールを構成できる。
したがって、ミリ波帯などの高い周波数領域を扱うアレーアンテナではアンテナ素子間隔が短いため、一つ一つのモジュールを小さくする必要があるが、実施の形態12を適用することで、小さいモジュールを実現することができる。また、これにより、実装部分の制約がなくなり、自由度を広げることができる利点もある。
実施の形態13.
この実施の形態13では、上記実施の形態1〜実施の形態11における送信モジュール3および受信モジュール4のそれぞれを、それぞれの送信アンテナ5および受信アンテナ6と組み合わせて、マイクロマシニング技術などのプロセス微細加工技術を用いてそれぞれパッケージングしてそれぞれ一体化する。このことにより小型のモジュールを構成できる。
したがって、実施の形態13の利点に加え、アンテナをモジュールと一体化させることで、アンテナとモジュール間の伝送損失も小さくすることができる。また、所望のアンテナ利得に必要な数のモジュールを並べることにより、スケーラブルなレーダや通信装置を実現できる。
この発明の実施の形態1による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態2による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態3による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態4による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態5による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態6による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態に7よる高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態8による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態9による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態10による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。 この発明の実施の形態11による高周波モジュール装置の構成を示すブロック回路図である。
符号の説明
1 基準信号源、2,37,47 電力分配器、3 送信モジュール、4 受信モジュール、5 送信アンテナ、6 受信アンテナ、7,8,38,48 移相回路、31,41 逓倍器、32 送信ミキサ、33 送信用増幅器、35,45 注入同期発振器、42 受信ミキサ、43 低雑音増幅器、36 変調器、46 復調器。

Claims (11)

  1. マイクロ波帯の基準信号を出力する基準信号源と、
    前記基準信号を分配する電力分配器と、
    配された前記基準信号に基づいたN(整数)倍の周波数の信号とIF信号とを混合してRF信号を生成し、生成された前記RF信号を送信アンテナに供給する送信モジュールと、
    記電力分配器で分配された前記基準信号に基づいたM(整数)倍の周波数の信号と受信アンテナで受信したRF信号とを混合してIF信号を取り出す受信モジュールとを備え
    前記送信モジュールと前記受信モジュールは異なる筐体に実装され、
    前記送信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、N倍の周波数の信号を出力する第1の注入同期発振器と、
    前記第1の注入同期発振器により出力された前記N倍の周波数の信号と入力されるIF信号とを混合してRF信号を生成する送信ミキサと、
    前記送信ミキサにより生成されたRF信号を電力増幅して前記送信アンテナに供給する送信用増幅器とを有し、
    前記受信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、M倍の周波数の信号を出力する第2の注入同期発振器と、
    入力される前記受信アンテナで受信したRF信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器で増幅されたRF信号と前記第2の注入同期発振器により出力された前記M倍の周波数の信号とを混合してIF信号を取り出す受信ミキサとを有することを特徴とする高周波モジュール装置。
  2. マイクロ波帯の基準信号を出力する基準信号源と、
    前記基準信号を分配する電力分配器と、
    配された前記基準信号に基づいたN(整数)倍の周波数の信号と変調信号によりRF信号を生成し、生成された前記RF信号を送信アンテナに供給する送信モジュールと、
    記電力分配器で分配された前記基準信号に基づいたM(整数)倍の周波数の信号と受信アンテナで受信したRF信号とを混合してIF信号を取り出す受信モジュールとを備え
    前記送信モジュールと前記受信モジュールは異なる筐体に実装され、
    前記送信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、N倍の周波数の信号を出力する第1の注入同期発振器と、
    前記第1の注入同期発振器により出力された前記N倍の周波数の信号を入力される変調信号で変調してRF信号を生成する変調器と、
    前記変調器により生成されたRF信号を電力増幅して前記送信アンテナに供給する送信用増幅器とを有し、
    前記受信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、M倍の周波数の信号を出力する第2の注入同期発振器と、
    入力される前記受信アンテナで受信したRF信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器で増幅されたRF信号と前記第2の注入同期発振器により出力された前記M倍の周波数の信号とを混合してIF信号を取り出す復調器とを有することを特徴とする高周波モジュール装置。
  3. マイクロ波帯の基準信号を出力する基準信号源と、
    前記基準信号を分配する電力分配器と、
    配された前記基準信号に基づいたN(整数)倍の周波数の信号を送信アンテナに供給する送信モジュールと、
    記電力分配器で分配された前記基準信号に基づいたM(整数)倍の周波数の信号と受信アンテナで受信したRF信号とを混合してIF信号を取り出す受信モジュールとを備え
    前記送信モジュールと前記受信モジュールは異なる筐体に実装され、
    前記送信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、N倍の周波数の信号を出力する第1の注入同期発振器と、
    前記第1の注入同期発振器により出力された前記N倍の周波数の信号を電力増幅して前記送信アンテナに供給する送信用増幅器とを有し、
    前記受信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、M倍の周波数の信号を出力する第2の注入同期発振器と、
    入力される前記受信アンテナで受信したRF信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器で増幅されたRF信号と前記第2の注入同期発振器により出力された前記M倍の周波数の信号とを混合してIF信号を取り出す受信ミキサとを有することを特徴とする高周波モジュール装置。
  4. 送信モジュールは、
    送信用増幅器で電力増幅された出力波を送信アンテナの素子数にあわせて分配する第1の分配器と、
    前記第1の分配器で分配された各出力波の位相をそれぞれ調整して前記送信アンテナの素子にそれぞれ供給する第1の移相器群を有し、
    受信モジュールは、
    受信アンテナの各素子で受信したそれぞれの受信RF信号のそれぞれの位相を合わせるように調整する第2の移相器群と、
    前記第2の移相器群で位相が整合された受信RF信号を合成して低雑音増幅器に入力するする第2の分配器を有することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置。
  5. 送信モジュールと受信モジュールをそれぞれ複数個備え、
    電力分配器は、基準信号源から出力されるマイクロ波帯の基準信号を前記複数個の送信モジュールと複数個の受信モジュールに分配することを特徴とする請求項1から請求項4に記載の高周波モジュール装置。
  6. 各送信モジュールと各受信モジュールは、それぞれ異なる筐体に実装されていることを特徴とする請求項5記載の高周波モジュール装置。
  7. マイクロ波帯の基準信号を出力する基準信号源と、
    前記基準信号を分配する電力分配器と、
    配された前記基準信号に基づいたN(整数)倍の周波数の信号とIF信号とを混合してRF信号を生成し、生成された前記RF信号を送信アンテナに供給する複数の送信モジュールとを備え
    前記複数の送信モジュールはそれぞれ異なる筐体に実装され、
    前記送信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、N倍の周波数の信号を出力する第1の注入同期発振器と、
    前記第1の注入同期発振器により出力された前記N倍の周波数の信号と入力されるIF信号とを混合してRF信号を生成する送信ミキサと、
    前記送信ミキサにより生成されたRF信号を電力増幅して前記送信アンテナに供給する送信用増幅器とを有することを特徴とする高周波モジュール装置。
  8. マイクロ波帯の基準信号を出力する基準信号源と、
    前記基準信号を分配する電力分配器と、
    配された前記基準信号に基づいたM(整数)倍の周波数の信号と受信アンテナで受信したRF信号とを混合してIF信号を取り出す複数の受信モジュールとを備え
    前記複数の受信モジュールはそれぞれ異なる筐体に実装され、
    前記受信モジュールは、
    入力される前記電力分配器で分配された前記基準信号の周波数に同期して、M倍の周波数の信号を出力する第2の注入同期発振器と、
    入力される前記受信アンテナで受信したRF信号を増幅する低雑音増幅器と、
    前記低雑音増幅器で増幅されたRF信号と前記第2の注入同期発振器により出力された前記M倍の周波数の信号とを混合してIF信号を取り出す受信ミキサとを有することを特徴とする高周波モジュール装置。
  9. 電力分配器と各送信モジュールの間および前記電力分配器と各受信モジュールの間にそれぞれ移相回路を設けたことを特徴とする請求項5から請求項8のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置。
  10. 送信モジュールおよび受信モジュールのうちの少なくともいずれか一方は、それぞれマイクロマシニングなどの微細加工技術を用いてパッケージングして構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置。
  11. 送信モジュールと送信アンテナの組み合わせおよび受信モジュールと受信アンテナの組み合わせのうちの少なくともいずれか一方は、それぞれマイクロマシニングなどの微細加工技術を用いてパッケージングして構成されたことを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の高周波モジュール装置。
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