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JP4658404B2 - ディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法及びその装置 - Google Patents
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JP4658404B2 - ディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法及びその装置 - Google Patents

ディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法及びその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼル機関の排気ガスに適用する集塵装置としては従来決定打がなかったが、現在、一部では電気集塵機やセラミックフィルタが採用され始めている。これらの電気集塵機やセラミックフィルタは従来のサイクロン式などの集塵装置と違い90%以上の捕集率を有する。このため、これらの電気集塵機やセラミックフィルタでは大量のすすが捕集されて回収される。すすは嵩比重が非常に小さいため(実績では約0.02g/ml)、嵩としては膨大なものとなる。
【0003】
そして、この回収されたすすは、現在、産業廃棄物として処理されるか、又は、セラミックフィルタで捕集されたものはヒータを用いて加熱処理されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回収したすすは嵩が膨大であるため、ハンドリング、輸送、及び、廃棄物処理が困難であり、処理費用も高く、また、処理業者も限られている。つまり、問題点を整理すると次のとおりである。
【0005】
(1)すすはハンドリングが悪く、輸送が困難である。
(2)すすは貯蔵中に自然発火する可能性があるため、自然発火することないように十分な注意が必要となる。
(3)すすは嵩密度が小さいため、膨大な貯蔵スペースや輸送コストがかかる。
(4)すすを投棄処理する場合には環境に良くなく、加熱処理する場合には多くのコストがかかる。
【0006】
従って、本発明は上記の事情に鑑み、ディーゼル機関の排気ガスから回収したすすを有効利用して、処理コストの低減、貯蔵や運搬コストの低減、ハンドリング及び貯蔵中の安全性の確保を図ることができるディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法及びその装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、ディーゼル機関の排気ガスから集塵手段によって回収したすすを、集塵手段から排出して造粒手段で造粒することにより燃料造粒物を得ることを特徴とする。
【0008】
また、第2発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第1発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜する一次貯溜工程と、
この一次貯溜した回収すすを造粒手段により造粒して燃料造粒物を得る造粒工程とを有することを特徴とする。
【0009】
また、第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第1又は第2発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
造粒工程の前段に混練工程を有し、この混練工程では回収すすを混練手段によりバインダとしての水又は薬液を用いて混練し、この混練した回収すすを造粒工程で造粒して燃料造粒物を得ることを特徴とする。
【0010】
また、第4発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
薬液として、水に界面活性剤を加えたものを用いることを特徴とする。
【0011】
また、第5発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
薬液として、水に界面活性剤を加え、且つ、これに有機結合剤を加えたもの用いることを特徴とする。
【0012】
また、第6発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第1,第2,第3,第4又は第5発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
造粒工程の後段にふるい工程を有し、このふるい工程では造粒工程で得た燃料造粒物をふるいにかけて良品と不良品とに分離し、不良品は前段の造粒工程に戻して再造粒するようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、第7発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、ディーゼル機関の排気ガスから集塵手段によって回収したすすを、集塵手段から排出して造粒手段で造粒することにより燃料造粒物を得るように構成したことを特徴とする。
【0014】
また、第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜する一次貯溜手段と、
この一次貯溜した回収すすを造粒して燃料造粒物を得る造粒手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
また、第9発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
一次貯溜手段の内部はN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気としたことを特徴とする。
【0016】
また、第10発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
一次貯溜手段に温度検出器を設け、この温度検出器によって一次貯溜手段の内部温度が所定値以上に異常に昇温したことを検知したら、ガス供給手段によってN2 ガスなどの不活性ガスを一次貯溜手段の内部に供給して、一次貯溜手段内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にするように構成したことを特徴とする。
【0017】
また、第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9又は第10発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
造粒手段の前段に混練手段を備え、この混練手段により回収すすをバインダとしての水又は薬液を用いて混練し、この混練した回収すすを造粒手段で造粒して燃料造粒物を得るように構成したことを特徴とする。
【0018】
また、第12発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
薬液として、水に界面活性剤を加えたものを用いるようにしたことを特徴とする。
【0019】
また、第13発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
薬液として、水に界面活性剤を加え、且つ、これに有機結合剤を加えたもの用いるようにしたことを特徴とする。
【0020】
また、第14発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12又は第13発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
造粒手段の後段にふるい手段を備え、造粒手段で得た燃料造粒物をふるい手段でふるいにかけて良品と不良品とに分離し、不良品は造粒手段に戻して再造粒するように構成したことを特徴とする。
【0021】
また、第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13又は第14発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段に2重の開閉手段を接続し、これらの開閉手段を交互に開閉動作して集塵手段から回収すすを排出するように構成したことを特徴とする。
【0022】
また、第16発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13,第14又は第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜手段、混練手段又は造粒手段へと搬送する搬送手段は、覆いを被せて密閉した構成としたことを特徴とする。
【0023】
また、第17発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第16発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
搬送手段の密閉内部をN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気としたことを特徴とする。
【0024】
また、第18発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13,第14又は第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜手段、混練手段又は造粒手段へと搬送する搬送手段は、不活性ガス搬送装置とし、且つ、内部が不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気の密閉循環ライン構成として、この密閉循環ライン内で回収すすを搬送するように構成したことを特徴とする。
【0025】
また、第19発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第16,第17又は第18発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
搬送手段には冷却手段を設け、この冷却手段によって搬送手段で搬送する回収すすを冷却するように構成したことを特徴とする。
【0026】
また、第20発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13,第14,第15,第16,第17,第18又は第19発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
造粒手段で得た燃料造粒物は貯留容器に貯溜する構成とし、且つ、この貯溜容器に燃料造粒物を貯溜後、貯溜容器内にN2 ガスなどの不活性ガスを封入して貯溜容器内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にし、覆いを被せて貯溜容器を密閉する構成としたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0028】
図1は本発明の実施の形態に係るディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置の構成図である。同図に示すように、ディーゼル機関1の排気ガスは、集塵手段としての集塵装置2において排気ガス中に含まれるすすが捕集されて回収された後、煙突3から放出される。ディーゼル機関1は、例えば定置型で出力が10MW、排ガス量が77000m3 N/hのものである。ディーゼル機関1の燃料には、一般にA重油又はC重油を用いている。周知のように重油は1種、2種、3種に分類され、これらを一般にA重油、B重油、C重油とよんでいる。
【0029】
集塵装置2はセラミックフィルタを用いたものである。セラミックフィルタによる回収すすの発生量は、ディーゼル機関の燃料としてA重油を用いた場合には例えば4.24kg/h(212リットル/h)となり、ディーゼル機関の燃料としてC重油を用いた場合には例えば7.70kg/h(77.0リットル/h)となる。A重油の場合とC重油の場合とですす発生量の体積が異なるのは、A重油を用いた場合にはすすに含有する不純物が少ないためすすの嵩密度が約0.02g/ml程度であるのに対し、C重油を用いた場合にはすすに硫黄分などの不純物が比較的多く含まれことからすすの嵩密度が約0.1g/ml程度の大きさになるためである。なお、集塵装置2としては必ずしもセラミックフィルタに限定するものではなく、電気集塵機などの他の方式の集塵装置で回収したすすを燃料化する場合にも、本実施の形態の燃料化装置を適用することができる。
【0030】
そして、本実施の形態の燃料化装置では、一次貯溜工程、混練工程、造粒工程、ふるい工程、燃料貯溜工程の順で回収すすの燃料化処理を行う。
【0031】
詳述すると、集塵装置2で回収したすすは、集塵手段2に接続した開閉手段の一つである2重のゲートバルブ4a,4bを介して、搬送手段としての搬送装置5へ排出し、この搬送装置5によって、一次貯溜手段としての一次貯溜槽6まで搬送する。そして、この一次貯溜槽6にいったん回収すすを貯溜する。このとき、2重のゲートバルブ4a,4bを交互に開閉することにより、排気ガスを完全にシールして燃料化装置側に排気ガスが漏れるのを確実に防止している。即ち、まず、ゲートバルブ4bを閉じた状態でゲートバルブ4aを開けて回収すすを集塵装置2から排出する。続いて、ゲートバルブ4aを閉じた後、ゲートバルブ4bを開けて回収すすを搬送装置5へ排出する。以後、同様の動作を繰り返す。開閉手段はゲートバルブにこだわらずロータリーバルブ等でもよい。
【0032】
搬送装置5としてはフライトコンベアを用い、例えば搬送距離は100m、搬送速度は5m/minとする。フライトコンベアとは周知のように複数の板をチェーンなど循環駆動手段に取り付けたものであり、これらの板によって回収すすを押しながら搬送する機械的な搬送装置である。また、フライトコンベアは覆いを被せて完全密封とする。このようにフライトコンベアを完全密閉とすることにより、搬送中に回収すすが空気と接触して粉塵爆発や自然酸化発熱による火災(自然発火)が発生するのを防止することができる。また、この粉塵爆発や自然発火をより確実に防止するためには、フライトコンベアの密閉内部をN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気とすることが望ましい。
【0033】
また、フライトコンベアの回収すす排出部近傍(フライトコンベアの上流側部分)をウォータジャケット型とすることによって、このウォータジャケットに流す冷却水により、集塵装置2から排出された時点では例えば300〜400℃程度の高温の回収すすを自然酸化発熱が起こらない温度まで、好ましくは60℃以下まで冷却する。このようにすすの温度を下げることによってすすの粉塵爆発や自然発火を防止する。なお、冷却手段としては、必ずしもウォータジャケットに限定するものではなく、他のものであってもよい。例えばフライトコンベアの外側に冷却フィンを付けて放熱(空冷)するようにしてもよい。場合によっては自然放熱としてもよい。
【0034】
また、搬送装置5として、回収すすをブロアで吸引して搬送する空気搬送装置を用いてもよい。この場合の搬送速度は例えば20m/sec程度とする。この場合にも、好ましくはすすの粉塵爆発や自然発火をより確実に防止するためには、搬送ガスとして空気に代えてN2 ガスなどの不活性ガスを用いる。即ち、空気搬送装置ではなくて不活性ガス搬送装置とすることが望ましい。しかも、密閉循環ライン構成とし、この循環ラインの内部を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気とする。そして、この密閉循環ライン内で回収すすを搬送する。なお、この場合にも、ウォータジャケットや冷却フィンなどの冷却手段を設けて、回収すすを冷却するようにしてもよい。
【0035】
一次貯溜槽6における回収すすの貯溜容量は例えば5.1m3 とする。一次貯溜槽6は回収すすを混練装置9などの後段の工程へ安定に供給するために設置している。一次貯溜槽6内でのすすの粉塵爆発や自然発火を確実に防止するためには、一次貯溜槽6の内部はN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にすることが望ましい。また、一次貯溜槽6は気固分離のためのバグフイルタ付きとしてもよい。この場合にも、一次貯溜槽6の内部をN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気又は低O2 濃度雰囲気とすることによりすすの粉塵爆発や自然発火を防止することが望ましい。
【0036】
また、一次貯溜槽6に温度検出器を設け、この温度検出器によって一次貯溜槽6の内部温度が所定値以上に異常に昇温したことを検知したら、ガス供給装置によってN2 ガスなどの不活性ガスを一次貯溜槽6の内部に供給して、一次貯溜槽6内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にするようにしてもよい。このことによっても、回収すすの粉塵爆発や自然発火を未然に防ぐことができる。
【0037】
一次貯溜槽6に貯溜した回収すすは、切り出し装置7で所定容量分(例えば375リットル(1バッチ分))づつ切り出し、必要に応じて搬送装置8で搬送して、混練手段としての混練装置9へ供給する。
【0038】
切り出し装置7としてはテーブルフィーダを用いる。テーブルフィーダとは周知のように貯溜槽の下に設けられて回転しながら一定量を切り出す定量供給装置の一種である。この切り出し装置7による回収すすの切り出し速度は例えば0.75kg/minとする。また、切り出し装置7による切り出しは、レベル検出計によって一次貯溜槽6内に所定量以上の回収すすが貯溜されていることを確認した後に行う。レベル検出計としてはパドル式(羽根式)スイッチや振動式スイッチなどを用いる。また、切り出し装置7としてはテーブルフィーダに限定するものではなく、スクリューフィーダやロータリーフィーダを用いてもよい。回収すすを切り出す際にはインパクト流量計で計量しながら切り出すようにしてもよい。
【0039】
一次貯溜槽6と混練装置9との間に距離がある場合には、この両者の間に搬送装置8を設け、この搬送装置8によって、一次貯溜槽8から切り出した回収すすを混練装置9まで搬送する。この場合、搬送装置8としてはフライトコンベアなどを用いる。一次貯溜槽6と混練装置9が近接している場合には、一次貯溜槽6から切り出した回収すすを、直接、混練装置9に供給するようにしてもよい。
【0040】
混練装置9としてはマラーホイール式の混練装置を用いる。この混練装置9では一次貯溜槽6から1バッチ毎に供給される回収すすを、薬液供給タンク10から供給される薬液を用いて一定時間混練する。混練装置9で処理する1バッチ当たりのすす量は例えば7.5kgとし、混練装置9へのすす供給速度は例えば0.75kg/minとする。また、混練時間は例えば20分程度とする。
【0041】
薬液としては水を用いる。薬液の添加量はすすと薬液の重量比がすす:薬液=100:50となる量とする。また、水に界面活性剤を加えたもの薬液として用いてもよい。この場合には水の重量に対して例えば1%の重量の界面活性剤を加える。界面活性剤を加えることにより、水分とすすとの混ざりが早くなることから、混練時間を短縮することができる。この場合の混練時間は例えば15分程度となる。このため、ランニングコストを低減することができ、混練によって生じる混練装置9の摩耗の速度を低減することもできる。また、この水に界面活性剤を加えたものに更に有機結合剤を加えたものを薬液として用いてもよい。この場合には水の重量に対して例えば1%の重量の界面活性剤を加え、且つ、これに混練するすすの重量に対して例えば3%の重量のリグニンを加える。この場合には界面活性剤によって混練時間が15分程度に短縮できるのに加えて、リグニンを加えることにより、後段の造粒工程で回収すすを造粒して得られる燃料ペレット(燃料造粒物)の強度が向上するため、この燃料ペレットの輸送中の破損等を抑制することができる。
【0042】
また、混練装置9としては2軸ニーダーを用いてもよい。この場合、回収すす及び薬液を2軸ニーダーに連続的に供給して連続的に混練を行う。このときの回収すすの供給速度は例えば100kg/hとする。
【0043】
混練装置9で混練された回収すすは、ベルトコンベアなどの搬送装置11によって、造粒手段としての造粒装置12へと搬送される。造粒装置12としてはブリケッティングロール(圧縮成形機)を用いる。この造粒装置12は混練装置9から混練後の回収すすが排出されるのに対応して稼動し、混練後の回収すすが供給されると即座にこれを造粒し始める。その結果、回収すすの造粒物として例えば縦横の寸法が17mm×27mmで厚さが9mmのブリケット状の燃料ペレットが得られる。また、このときの造粒速度は例えば100kg/hとする。
【0044】
また、造粒装置12としてはスクリュー型押し出し成形機を用いてもよい。この場合には回収すすの造粒物として例えば直径及び長さがφ20mm×50mmの棒状の燃料ペレットが得られる。更には、造粒装置12としてスクリュー型押し出し成形機を用いるとともに混練装置9として2軸ニーダーを用い、この2軸ニーダーとスクリュー型押し出し成形機とを一体にして混練と造粒を連続的に行うようにしてもよい。この場合には回収すすの造粒物として例えば直径及び長さがφ20mm×50mmの棒状の燃料ペレットが得られる。また、切り出し装置7でのすすの切り出し速度、スクリュー型押し出し成形機におけるすすの供給速度、及び、2軸ニーダーでのすすの造粒速度は例えば10kg/hとする。
【0045】
造粒装置12で造粒された燃料ペレットは、搬送装置13によって、ふるい手段としてのふるい装置14へと搬送する。搬送装置13としてはバケットコンベアなどを用いる。また、ふるい装置14としては振動ふるいを用いる。ふるい装置14では造粒装置12から供給された燃料ペレットをふるいにかけて良品と不良品とに分離する。不良品の燃料ペレットはベルトコンベアなどの搬送装置13によって前段の造粒装置12に戻されて再造粒され、良品の燃料ペレットのみが後段の燃料貯留装置16に供給される。
【0046】
燃料貯留装置16では貯溜容器に燃料ペレットを貯溜するが、この燃料ペレットに含まれる水分を少なくしたい場合には、貯溜容器の側面よりブロアなどで熱風を供給して燃料ペレットの乾燥を行う。一方、あまり水分を少なくする必要がなければ、燃料ペレットを貯溜容器に入れたまま放置して自然乾燥させてもよい。また、貯溜容器に燃料ペレットを貯溜後には、必要により貯溜容器内にN2 ガスなどの不活性ガスをを封入して貯溜容器内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にし、覆いを被せて貯溜容器を密閉してもよい。このことによって、貯溜容器内で燃料ペレットが自然発火するのを防止することができる。また、貯溜容器はフォークリフトで搬送可能な形状とする。そして、例えば燃料ペレットを貯溜容器とともにフォークリフトでコンテナまで搬送してコンテナ詰めした後、搬出する。
【0047】
以上の装置構成はディーゼル機関の燃料としてA重油を用いた場合であるが、この燃料化装置によって製造する燃料ペレットの物性値は、熱風乾燥を行った場合には例えば真発熱量が6588kcal/kg、灰分(dry)が6.3%、嵩密度が0.61g/ml、水分が1%、圧壊強度が5kg/個となり、自然乾燥の場合には例えば真発熱量が3996kcal/kg、灰分が6.3%、嵩密度が0.61g/ml、水分が36.7%、圧壊強度が5kg/個となる。また、薬液にリグニンを加えた場合には圧壊強度が例えば7kg/個に向上する。
【0048】
一方、ディーゼル機関の燃料としてC重油を用いた場合には、回収すすに硫黄分などの不純物を多少含んでいるため、バインダとして薬液を加えて混練しなくても、回収すすを造粒することができる。このため、C重油を用いた場合には混練工程を省略してもよい。即ち、一次貯溜槽6から切り出し装置7で切り出した回収すすを、そのまま造粒装置12で造粒する。この場合、例えば造粒装置12としては2軸ロール型押し出し成形機を用いて、10kg/hの造粒速度で造粒し、一辺の寸法が10mm〜30mmの矩形板状の燃料ペレットを製造する。このときの燃料ペレットの物性値は例えば真発熱量が4880kcal/kg、灰分が25.1%、嵩密度が0.61g/ml、水分が1%、圧壊強度が5kg/個となる。また、圧壊強度向上のため水又は薬液を加える混練工程を加えてもよい。
【0049】
そして、本実施の形態によれば回収すすを燃料化することから、次のような効果が得られる。
(1)これまで産業廃棄物として処理されたり、ヒータで加熱処理されていた回収すすを、燃料として有効利用することができる。燃料ペレットの適用先としては、a)石炭焚きボイラにて燃焼させる(石炭ミルに投入する)、b)セメント製造用又は金属精錬用リロータリキルンで燃焼させる(この場合には燃料ペレットを大形のものにする)、等がある
(2)回収すすの処理コストを低減することができる。
(3)回収すすの減容化により貯蔵、運搬コストを低減することができる。
(4)回収すすのハンドリング及び貯蔵中の安全性を確保することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、ディーゼル機関の排気ガスから集塵手段によって回収したすすを、集塵手段から排出して造粒手段で造粒することにより燃料造粒物を得ることを特徴とする。
【0051】
従って、この第1発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法によれば、回収すすを燃料化することから、次のような効果が得られる。
(1)これまで産業廃棄物として処理されたり、ヒータで加熱処理されていた回収すすを、燃料として有効利用することができる。
(2)回収すすの処理コストを低減することができる。
(3)回収すすの減容化により貯蔵、運搬コストを低減することができる。
(4)回収すすのハンドリング及び貯蔵中の安全性を確保することができる。
【0052】
また、第2発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第1発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜する一次貯溜工程と、
この一次貯溜した回収すすを造粒手段により造粒して燃料造粒物を得る造粒工程とを有することを特徴とする。
【0053】
従って、この第2発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法によれば、回収すすを一次貯溜することにより、後段の工程へ回収すすを安定に供給することができる。
【0054】
また、第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第1又は第2発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
造粒工程の前段に混練工程を有し、この混練工程では回収すすを混練手段によりバインダとしての水又は薬液を用いて混練し、この混練した回収すすを造粒工程で造粒して燃料造粒物を得ることを特徴とする。
【0055】
従って、この第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法によれば、水又は薬液を用いて回収すすを混練するため、ディーゼル機関の燃料としてA重油を用いた場合にも、回収すすを燃料化することができる。
【0056】
また、第4発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
薬液として、水に界面活性剤を加えたものを用いることを特徴とする。
【0057】
従って、この第4発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法によれば、界面活性剤を加えた薬液を用いて回収すすを混練することにより、すすと水分の混ざりが早くなるため、混練時間を短縮することができる。このため、ランニングコストを低減することができ、混練によって生じる混練手段の摩耗の速度を低減することもできる。
【0058】
また、第5発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第3発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
薬液として、水に界面活性剤を加え、且つ、これに有機結合剤を加えたもの用いることを特徴とする。
【0059】
従って、この第5発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法によれば、有機結合剤を加えた薬液を用いて回収すすを混練することにより、後段の造粒工程で得られる燃料造粒物の強度が向上するため、この燃料造粒物の輸送中の破損等を抑制することができる。
【0060】
また、第6発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法は、第1,第2,第3,第4又は第5発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
造粒工程の後段にふるい工程を有し、このふるい工程では造粒工程で得た燃料造粒物をふるいにかけて良品と不良品とに分離し、不良品は前段の造粒工程に戻して再造粒するようにしたことを特徴とする。
【0061】
従って、この第6発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法によれば、燃料造粒物をふるいにかけて良品と不良品とに分離するとともに不良品は前段の造粒工程に戻して再造粒するため、良品の燃料造粒物を確実且つ効率的に得ることができる。
【0062】
また、第7発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、ディーゼル機関の排気ガスから集塵手段によって回収したすすを、集塵手段から排出して造粒手段で造粒することにより燃料造粒物を得るように構成したことを特徴とする。
【0063】
従って、この第7発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、回収すすを燃料化することから、次のような効果が得られる。
(1)これまで産業廃棄物として処理されたり、ヒータで加熱処理されていた回収すすを、燃料として有効利用することができる。
(2)回収すすの処理コストを低減することができる。
(3)回収すすの減容化により貯蔵、運搬コストを低減することができる。
(4)回収すすのハンドリング及び貯蔵中の安全性を確保することができる。
【0064】
また、第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜する一次貯溜手段と、
この一次貯溜した回収すすを造粒して燃料造粒物を得る造粒手段とを備えたことを特徴とする。
【0065】
従って、この第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、回収すすを一次貯溜することにより、後段の工程へ回収すすを安定に供給することができる。
【0066】
また、第9発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
一次貯溜手段の内部はN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気としたことを特徴とする。
【0067】
従って、この第9発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、一次貯溜手段での回収すすの粉塵爆発や自然発火を防止することができる。
【0068】
また、第10発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第8発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
一次貯溜手段に温度検出器を設け、この温度検出器によって一次貯溜手段の内部温度が所定値以上に異常に昇温したことを検知したら、ガス供給手段によってN2 ガスなどの不活性ガスを一次貯溜手段の内部に供給して、一次貯溜手段内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にするように構成したことを特徴とする。
【0069】
従って、この第10発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、一次貯溜手段での回収すすの粉塵爆発や自然発火を防止することができる。
【0070】
また、第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9又は第10発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
造粒手段の前段に混練手段を備え、この混練手段により回収すすをバインダとしての水又は薬液を用いて混練し、この混練した回収すすを造粒手段で造粒して燃料造粒物を得るように構成したことを特徴とする。
【0071】
従って、この第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、水又は薬液を用いて回収すすを混練するため、ディーゼル機関の燃料としてA重油を用いた場合にも、回収すすを燃料化することができる。
【0072】
また、第12発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
薬液として、水に界面活性剤を加えたものを用いるようにしたことを特徴とする。
【0073】
従って、この第12発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、界面活性剤を加えた薬液を用いて回収すすを混練することにより、すすと水分の混ざりが早くなるため、混練時間を短縮することができる。このため、ランニングコストを低減することができ、混練によって生じる混練手段の摩耗の速度を低減することもできる。
【0074】
また、第13発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第11発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
薬液として、水に界面活性剤を加え、且つ、これに有機結合剤を加えたもの用いるようにしたことを特徴とする。
【0075】
従って、この第13発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、有機結合剤を加えた薬液を用いて回収すすを混練することにより、後段の造粒工程で得られる燃料造粒物の強度が向上するため、この燃料造粒物の輸送中の破損等を抑制することができる。
【0076】
また、第14発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12又は第13発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
造粒手段の後段にふるい手段を備え、造粒手段で得た燃料造粒物をふるい手段でふるいにかけて良品と不良品とに分離し、不良品は造粒手段に戻して再造粒するように構成したことを特徴とする。
【0077】
従って、この第14発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、燃料造粒物をふるいにかけて良品と不良品とに分離するとともに不良品は前段の造粒工程に戻して再造粒するため、良品の燃料造粒物を確実且つ効率的に得ることができる。
【0078】
また、第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13又は第14発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段に2重の開閉手段を接続し、これらの開閉手段を交互に開閉動作して集塵手段から回収すすを排出するように構成したことを特徴とする。
【0079】
従って、この第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、排気ガスをシールして燃料化装置側に排気ガスが漏れるのを確実に防止することができる。
【0080】
また、第16発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13,第14又は第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜手段、混練手段又は造粒手段へと搬送する搬送手段は、覆いを被せて密閉した構成としたことを特徴とする。
【0081】
従って、この第16発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、搬送中に回収すすが空気と接触して粉塵爆発や自然発火が発生するのを防止することができる。
【0082】
また、第17発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第16発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
搬送手段の密閉内部をN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気としたことを特徴とする。
【0083】
従って、この第17発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、搬送中の回収すすの粉塵爆発や自然発火を、より確実に防止することができる。
【0084】
また、第18発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13,第14又は第15発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜手段、混練手段又は造粒手段へと搬送する搬送手段は、不活性ガス搬送装置とし、且つ、内部が不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気の密閉循環ライン構成として、この密閉循環ライン内で回収すすを搬送するように構成したことを特徴とする。
【0085】
従って、この第18発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、搬送中の回収すすの粉塵爆発や自然発火を確実に防止することができる。
【0086】
また、第19発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第16,第17又は第18発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
搬送手段には冷却手段を設け、この冷却手段によって搬送手段で搬送する回収すすを冷却するように構成したことを特徴とする。
【0087】
従って、この第19発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、回収すすの温度を下げることにより、回収すすの粉塵爆発や自然発火を防止することができる。
【0088】
また、第20発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置は、第7,第8,第9,第10,第11,第12,第13,第14,第15,第16,第17,第18又は第19発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
造粒手段で得た燃料造粒物は貯留容器に貯溜する構成とし、且つ、この貯溜容器に燃料造粒物を貯溜後、貯溜容器内にN2 ガスなどの不活性ガスを封入して貯溜容器内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にし、覆いを被せて貯溜容器を密閉する構成としたことを特徴とする。
【0089】
従って、この第20発明のディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置によれば、貯溜容器内で燃料造粒物が自然発火するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置の構成図である。
【符号の説明】
1 ディーゼル機関
2 集塵装置
3 煙突
4 ゲートバルブ
5 搬送装置
6 一次貯溜槽
7 切り出し装置
8 搬送装置
9 混練装置
10 薬液タンク
11 搬送装置
12 造粒装置
13 搬送装置
14 ふるい装置
15 搬送装置
16 燃料貯留装置

Claims (20)

  1. ディーゼル機関の排気ガスから集塵手段によって回収したすすを、集塵手段から排出して造粒手段で造粒することにより燃料造粒物を得ることを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法。
  2. 請求項1に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
    集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜する一次貯溜工程と、
    この一次貯溜した回収すすを造粒手段により造粒して燃料造粒物を得る造粒工程とを有することを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法。
  3. 請求項1又は2に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
    造粒工程の前段に混練工程を有し、この混練工程では回収すすを混練手段によりバインダとしての水又は薬液を用いて混練し、この混練した回収すすを造粒工程で造粒して燃料造粒物を得ることを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法。
  4. 請求項3に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
    薬液として、水に界面活性剤を加えたものを用いることを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法。
  5. 請求項3に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
    薬液として、水に界面活性剤を加え、且つ、これに有機結合剤を加えたもの用いることを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法。
  6. 請求項1,2,3,4又は5に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法において、
    造粒工程の後段にふるい工程を有し、このふるい工程では造粒工程で得た燃料造粒物をふるいにかけて良品と不良品とに分離し、不良品は前段の造粒工程に戻して再造粒するようにしたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化方法。
  7. ディーゼル機関の排気ガスから集塵手段によって回収したすすを、集塵手段から排出して造粒手段で造粒することにより燃料造粒物を得るように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  8. 請求項7に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜する一次貯溜手段と、
    この一次貯溜した回収すすを造粒して燃料造粒物を得る造粒手段とを備えたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  9. 請求項8に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    一次貯溜手段の内部はN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気としたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  10. 請求項8に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    一次貯溜手段に温度検出器を設け、この温度検出器によって一次貯溜手段の内部温度が所定値以上に異常に昇温したことを検知したら、ガス供給手段によってN2 ガスなどの不活性ガスを一次貯溜手段の内部に供給して、一次貯溜手段内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にするように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  11. 請求項7,8,9又は10に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    造粒手段の前段に混練手段を備え、この混練手段により回収すすをバインダとしての水又は薬液を用いて混練し、この混練した回収すすを造粒手段で造粒して燃料造粒物を得るように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  12. 請求項11に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    薬液として、水に界面活性剤を加えたものを用いるようにしたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  13. 請求項11に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    薬液として、水に界面活性剤を加え、且つ、これに有機結合剤を加えたもの用いるようにしたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  14. 請求項7,8,9,10,11,12又は13に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    造粒手段の後段にふるい手段を備え、造粒手段で得た燃料造粒物をふるい手段でふるいにかけて良品と不良品とに分離し、不良品は造粒手段に戻して再造粒するように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  15. 請求項7,8,9,10,11,12,13又は14に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    集塵手段に2重の開閉手段を接続し、これらの開閉手段を交互に開閉動作して集塵手段から回収すすを排出するように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  16. 請求項7,8,9,10,11,12,13,14又は15に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜手段、混練手段又は造粒手段へと搬送する搬送手段は、覆いを被せて密閉した構成としたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  17. 請求項16に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    搬送手段の密閉内部をN2 ガスなどの不活性ガスで置換して不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気としたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  18. 請求項7,8,9,10,11,12,13,14又は15に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    集塵手段から排出した回収すすを一次貯溜手段、混練手段又は造粒手段へと搬送する搬送手段は、不活性ガス搬送装置とし、且つ、内部が不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気の密閉循環ライン構成として、この密閉循環ライン内で回収すすを搬送するように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  19. 請求項16,17又は18に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    搬送手段には冷却手段を設け、この冷却手段によって搬送手段で搬送する回収すすを冷却するように構成したことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
  20. 請求項7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18又は19に記載するディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置において、
    造粒手段で得た燃料造粒物は貯留容器に貯溜する構成とし、且つ、この貯溜容器に燃料造粒物を貯溜後、貯溜容器内にN2 ガスなどの不活性ガスを封入して貯溜容器内を不活性ガス雰囲気或いは低O2 濃度雰囲気にし、覆いを被せて貯溜容器を密閉する構成としたことを特徴とするディーゼル機関排気ガス回収すすの燃料化装置。
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