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JP4661624B2 - 故障診断装置およびプログラム - Google Patents
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JP4661624B2 - 故障診断装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークに接続された各ノードに故障が発生しているか否かを診断する故障診断装置に関する。
従来、ネットワークに接続された各ノードに故障が発生しているか否かを診断する故障診断装置では、コネクタを介してネットワークに接続した後、各ノードそれぞれとのデータ通信を行った結果に基づいて、各ノードに故障が発生しているか否かを診断するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−283892号公報
しかし、従来の故障診断装置においては、コネクタを介してのネットワークへの接続が不完全な状態であると、各ノードとのデータ通信に際して不適切なデータが送受信されてしまう結果、適切な故障の診断ができなくなるばかりか、各ノードに悪影響を与えてしまう恐れがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、各ノードとのデータ通信に際して不適切なデータが送受信されてしまうことを防止するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため請求項1に記載の故障診断装置は、1以上のノードそれぞれが接続されてなるネットワークに対する接続を実現するためのコネクタと、該コネクタを介して前記ネットワークに接続された状態で、前記ノードそれぞれとのデータ通信を経て該ノードに故障が発生しているか否かを診断する故障診断手段と、を備えた故障診断装置である。
この故障診断装置では、接続判定手段が、前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタを介したデータの受信状態に基づいて、前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されているか否かを判定する。そして、故障診断手段が、前記接続判定手段により接続が適切に実現されていると判定された場合に、前記ノードそれぞれとのデータ通信を開始する、ように構成されている。
このように構成された故障診断装置によれば、故障診断手段による各ノードとのデータ通信は、コネクタを介したネットワークへの接続が適切に実現されたことを条件に開始されることとなる。そのため、ネットワークへの接続が不完全な状態である場合には、故障診断手段による各ノードとのデータ通信が行われることはなく、このことに起因して不適切なデータが送受信されてしまうことがない。
これにより、ネットワークへの接続が不完全な状態となることに起因して適切な故障の診断ができなくなったり、各ノードに悪影響を与えてしまったり、といったことを防止することができる。
なお、この構成における接続判定手段は、コネクタを介したネットワークへの接続が適切に実現されているか否かを判定することができれば、その判定を行うための具体的な構成については特に限定されない。
例えば、上述した各ノードが、本故障診断装置とのデータ通信以外で、ネットワークを介したデータ通信を行うように構成されている場合であれば、請求項2に記載の故障診断装置のように構成することが考えられる。
この故障診断装置は、前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタを介して前記ノードそれぞれが出力しうるデータを収集するデータ収集手段を備えている。そして、前記接続判定手段が、前記データ収集手段によりデータが収集された場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている。
このように構成すれば、コネクタを介してノードからのデータを収集することができたことをもって、接続が適切に実現されていると判定することができる。
上述したノードが、本故障診断装置とのデータ通信以外で、ネットワークを介したデータ通信を行うように構成されている場合には、そのデータ通信に際して送受信されるデータがネットワーク上を流通することになる。このとき、本故障診断装置が、コネクタを介して適切にネットワークと接続されていれば、そのようにノードから送信されたデータを、コネクタを介して受信することになる。つまり、コネクタを介してノードからのデータを受信することができたということは、本故障診断装置が、コネクタを介して適切にネットワークと接続されていることを意味する。上記構成では、このことを接続判定手段により判定しており、これにより、接続が適切に実現されているか否かを間違いなく判定することができる。
この構成におけるデータ収集手段は、ノードそれぞれが出力しうるデータを収集する手段であるが、このときデータを収集する期間については特に限定されない。例えば、所定数のデータが受信されるまでの期間だけデータを収集する,所定時間内に受信されるデータを収集する,といった構成とすればよい。
この場合、接続判定手段は、単にデータが収集されたことのみをもって、接続が適切に実現されていると判定することとしてもよいが、収集済みデータに基づく何らかの判断基準に従った判断を行うように構成してもよい。
例えば、収集済みデータそれぞれの内容が、ノードから送信されうる適正なデータであるか否かを判定し、少なくとも一部のデータが適正なデータであると判定された場合にのみ、接続が適切に実現されていると判定する、といった構成を考えることができる。
データ収集手段によりデータが収集されたとしても、それが適切なデータではない場合には、接続が適切に実現されているとは必ずしもいえない。そのため、上述のように収集済みデータが適切なデータであることを、接続が適切に実現されたと判定するための条件とすることで、接続が適切に実現されているか否かを、より高い精度で判定することができるようになる。
また、収集済みデータに基づく何らかの判断基準に従った判断を行う構成としては、請求項3に記載のように、前記データ収集手段により所定数以上のデータが収集された場合に、接続が適切に実現されていると判定する、といった構成を考えることもできる。
データ収集手段によりデータが収集されたとしても、その数が少なければ、接続が適切に実現されていないにも拘わらず何らかの外乱によりデータが受信された,データ収集手段によるデータの収集中に適切な接続が解消された,といったトラブルが発生している可能性がある。そのため、上述のように所定数以上のデータが収集されたことを、接続が適切に実現されたと判定するための条件にすることで、接続が適切に実現されているか否かを、より高い精度で判定することができるようになる。
また、接続判定手段により判定を行うための別の構成としては、請求項4に記載の故障診断装置のように構成することが考えられる。
この故障診断装置は、前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタにおける各端子から入力される信号の信号レベルを判定するレベル判定手段を備えている。そして、前記接続判定手段は、前記レベル判定手段により判定された信号レベルそれぞれの組み合わせが、前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されている場合における各端子の信号レベルである想定レベルの組み合わせと一致している場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている。
このように構成すれば、コネクタにおける各端子の信号レベルの組み合わせが想定レベルの組み合わせと一致していることをもって、接続が適切に実現されていると判定することができる。
上述したネットワークを構成する経路は、本故障診断装置が接続されているか否かに拘わらず、それぞれ所定の信号レベルに保たれるように構成されていることが一般的である。そのため、本故障診断装置が、コネクタを介して適切にネットワークと接続されたならば、コネクタにおける各端子から入力される信号の信号レベルは、ネットワークにおいて該当する経路の信号レベル(想定レベル)と一致することになる。つまり、コネクタにおける各端子の信号レベルそれぞれの組み合わせが、想定レベルの組み合わせと一致するということは、本故障診断装置が、コネクタを介して適切にネットワークと接続されていることを意味する。上記構成では、このことを接続判定手段により判定しており、これにより、接続が適切に実現されているか否かを間違いなく判定することができる。
この構成における接続判定手段は、レベル判定手段により判定された信号レベルの組み合わせが想定レベルの組み合わせと一致したことをもって、直ちに接続が適切に実現されていると判定することとしてもよいが、何らかの判断基準に従った判断を行うように構成してもよい。例えば、請求項5に記載の故障診断装置のように構成することが考えられる。
この故障診断装置において、前記接続判定手段は、前記レベル判定手段により判定された信号レベルそれぞれの組み合わせが、前記想定レベルの組み合わせと所定時間以上継続して一致する場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている。
レベル判定手段により信号レベルが判定されたとしても、そのように判定した時間が短ければ、接続が適切に実現されていないにも拘わらず何らかの外乱により正しい組み合わせの信号レベルであると判定された,レベル判定手段による信号レベルの判定中または判定後に適切な接続が解消された,といったトラブルが発生する(している)可能性がある。そのため、上述したように同一の信号レベルである状態が所定時間以上継続したことを、接続が適切に実現されたと判定するための条件にすることで、接続が適切に実現されているか否かを、より高い精度で判定することができるようになる。
また、上述した各故障診断装置においては、請求項6に記載のように、モード切替手段を備えた構成にするとよい。このモード切替手段は、当該故障診断装置が起動した際に、当該故障診断装置の動作モードを、前記コネクタを介してデータの受信のみを行う受信専用モードに切り替え、その後、前記接続判定手段により接続が適切に実現されていると判定された場合に、当該故障診断装置の動作モードを、前記コネクタを介してデータの送受信を行う送受信可能モードに切り替える手段である。
このように構成すれば、故障診断装置が起動した以降、接続判定手段により接続が適切に実現されていると判定されるまでは、動作モードがコネクタを介したデータの受信のみを行う受信専用モードに切り替えられる。そして、接続判定手段により接続が適切に実現されていると判定されるまでは、動作モードがコネクタを介したデータの送受信を行う送受信可能モードに切り替えられることはない。
そのため、仮にコネクタを介したネットワークとの接続が不完全な状態になっていたとしても、ネットワークに対してデータの送信が行われることはないため、接続が不完全であることに起因する不適切なデータが各ノードに悪影響を与えてしまうことを防止できる。
また、この構成におけるモード切替手段は、請求項7に記載のように、前記故障診断手段による診断が行われた後、当該故障装置の動作モードを前記受信専用モードに切り替え直す、ように構成するとよい。
このように構成すれば、故障診断手段による診断が行われた後は、ネットワークに対してデータの送信が行われなくなる。そのため、診断後にコネクタを介したネットワークとの接続が不完全なものになってしまったとしても、そのことに起因して送信される不適切なデータが各ノードに悪影響を与えてしまうことを防止できる。
また、上述した各故障診断装置において、故障診断手段は、請求項8に記載のように、ユーザの操作を受けて前記ノードそれぞれとのデータ通信を開始する、ように構成されているとよい。
このように構成すれば、ユーザによる意思に基づいて故障の診断を行うことができる。
また、上述した各故障診断装置においては、請求項9に記載のように、前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタと前記ネットワークとを適切に接続すべき旨をユーザに促す第1接続督促手段を備えるとよい。この場合において、前記接続判定手段は、前記第1接続督促手段による督促の後、ユーザの操作を受けた場合に、前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されているか否かを判定する、ように構成されているとよい。
このように構成すれば、接続判定手段による判定,ひいては故障診断手段による診断に先立って、ユーザにコネクタを介したネットワークへの接続を促すことができる。
また、上述した各故障診断装置においては、請求項10に記載のように、前記接続判定手段により接続が適切に実現されていないと判定された場合に、前記コネクタと前記ネットワークとを適切に接続すべき旨をユーザに促す第2接続督促手段を備えるとよい。この場合において、前記接続判定手段は、前記接続督促手段による督促の後、ユーザの操作を受けて、再度前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されているか否かを判定し直す、ように構成されているとよい。
このように構成すれば、接続判定手段により接続が適切に実現されていないと判定された場合に、コネクタとネットワークとを適切に接続すべき旨をユーザに促すことができる。
なお、上述した接続督促手段(第1,第2接続督促手段)は、ユーザに促すべき事項を示すメッセージを、スピーカから出力させる,表示部に表示させる,などといった方法により督促を行うように構成すればよい。
また、請求項11に記載のプログラムは、請求項1から10のいずれかに記載の故障診断装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラムである。
このようなプログラムにより制御されるコンピュータシステムは、請求項1から10のいずれかに記載の故障診断装置の一部を構成することができる。
なお、上述した各プログラムは、コンピュータシステムによる処理に適した命令の順番付けられた列からなるものであって、各種記録媒体や通信回線を介して故障診断装置や、これらを利用するユーザに提供されるものである。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(1)第1実施形態
(1−1)全体構成
故障診断装置10は、図1に示すように、複数のノード20(20a〜20c)それぞれが接続されてなるネットワーク30に対して接続した状態で使用されるものであって、これらノード20それぞれに異常が発生しているか否かを診断するための装置である。
なお、本実施形態においては、各ノード20が車両における制御対象を制御するためのECUであり、ネットワーク30におけるプロトコルにCAN(Controller Area Network )が採用されており、ネットワーク30としてそれぞれ信号レベルがHレベルおよびLレベルに定められた2線式の通信バスからなるものが採用されている構成について例示する。
この故障診断装置10は、ネットワーク30に対する接続を実現するためのコネクタ11、コネクタ11を介したネットワーク30とのデータ通信を制御する通信制御部13、各種情報を表示するための表示部15、ユーザの操作を受け付ける操作部17、故障診断装置10全体の動作を制御するマイコン19などを備えている。
これらのうち、コネクタ11は、ネットワーク30側に設けられたコネクタ32と嵌合した状態でネットワーク30の通信バスそれぞれを通信制御部13に接続する端子を備え、この端子を介して故障診断装置10とネットワーク30との接続を実現する。
また、通信制御部13は、マイコン19に接続された入出力端子(TXD,RXD),および,コネクタ11を介してネットワーク30それぞれの通信バスに接続される接続端子(CANL,CANH)を備えたトランシーバICであり、これら端子を介して、マイコン19とネットワーク30との間の通信を中継する。
なお、上述したノード20は、ネットワーク30とのデータ通信を制御する通信制御部22、ノード20全体の動作を制御するマイコン24などを備えている。これらのうち、通信制御部22は、マイコン24に接続された入出力端子(TXD,RXD),および,ネットワーク30それぞれの通信バスに接続される接続端子(CANL,CANH)を備えたトランシーバICであり、これら端子を介して、マイコン24とネットワーク30との間の通信を中継する。そして、これらノード20それぞれは、マイコン24が、ノード20同士の通信,ネットワーク30を流通するデータなどに基づき、これらに関する情報であるダイアグ情報をマイコン24の内蔵メモリに記憶するように構成されている。
(1−2)マイコン19による診断処理
以下に、マイコン19により実行される診断処理の処理手順を図2に基づいて説明する。この診断処理は、操作部17にて各ノード20の診断を開始するための操作が行われた際に起動する。
この診断処理が起動されると、まず、初期化処理が行われる(s110)。ここでは、マイコン19の内蔵メモリの初期化やパラメータ(初期値)のセットなどが行われる。
次に、故障診断装置10の動作モードが受信専用モードに切り替えられる(s120)。本実施形態においては、マイコン19の内蔵メモリに、故障診断装置10の動作モードを示す値がセットされたフラグが用意されており、このフラグには、上記s110にて送受信可能モードを示す値「0」が初期値としてセットされる。そのため、このs120においては、そのフラグに受信専用モードを示す値「1」をセットすることで、動作モードが受信専用モードに切り替えられる。
なお、動作モードとは、故障診断装置10がデータの送受信をどのように行うかを示すものであって、「送受信可能モード」に切り替えられている状態においては、ネットワーク30側との間でデータの送受信両方を行う状態となる。一方、「受信専用モード」に切り替えられている状態においては、ネットワーク30との間でデータの受信のみを行う状態となる。
次に、故障診断装置10のコネクタ11をネットワーク30へと接続させるためのメッセージが、表示部15に表示される(s130)。ここでは、マイコン19から表示部15に対し、コネクタ11をネットワーク30に接続させるためのメッセージを表示させる旨の指令がなされ、この指令を受けた表示部15がそのメッセージを表示する(図3(a)参照)。こうして、メッセージが表示された後、ユーザは、コネクタ11をネットワーク30のコネクタ32に嵌合させた後、操作部17により以降の処理を継続させるための操作を行うこととなる。
このs130にてメッセージが表示された後、ユーザにより以降の処理を継続させるための操作が行われたら、コネクタ11を介して入力されるデータの収集が所定期間にわたって行われる(s140)。ここでは、ネットワーク30においてやりとりされうるデータを、コネクタ11(および通信制御部13)を介して受信した回数が、所定期間(例えば、5秒間)にわたってカウントされる。なお、この「所定期間」については、ユーザの設定操作により任意に変更できるように構成してもよい。
次に、s140にて所定数(例えば、10)以上のデータを収集できたか否かがチェックされる(s150)。ここでは、s140にてカウントされたカウンタのカウント値が所定数以上となっていれば、所定数以上のデータを収集できたと判定される。
このs150で、所定数以上のデータが収集できていないと判定された場合(s150:NO)、コネクタ11とネットワーク30との接続が適切に実現されていないと判定され(s160)、故障診断装置10のコネクタ11をネットワーク30へと接続し直すべき旨のメッセージが表示部15に表示される(s170)。ここでは、マイコン19から表示部15に対し、コネクタ11をネットワーク30に接続し直すべき旨のメッセージを表示させる旨の指令がなされ、この指令を受けた表示部15がそのメッセージを表示する(図3(b)参照)。こうして、メッセージが表示された後、ユーザは、改めてコネクタ11をネットワーク30のコネクタ32に嵌合させることとなる。
こうして、s170にてメッセージが表示された後、プロセスがs130へ戻り、メッセージが表示される。コネクタ11をネットワーク30のコネクタ32に嵌合させた後、ユーザは、操作部17により以降の処理を継続させるための操作を行うこととなる。
また、上記s150で、所定数以上のデータが収集できていると判定された場合(s150:YES)、コネクタ11とネットワーク30との接続が適切に実現されていると判定され(s180)、故障診断装置10のネットワーク30への接続が完了した旨のメッセージが、表示部15に表示された後(s190)、故障診断装置10の動作モードが送受信可能モードに切り替えられる(s200)。s190では、マイコン19から表示部15に対し、故障診断装置10のネットワーク30への接続が完了した旨のメッセージを表示させる旨の指令がなされ、この指令を受けた表示部15がそのメッセージを表示する(図3(c)参照)。また、s200では、上記フラグに送受信可能モードを示す値「0」をセットすることで、動作モードが送受信可能モードに切り替えられる。これにより、故障診断装置10は、ネットワーク30側との間でデータの送受信両方を行う状態となる。
次に、故障診断装置10による実際の診断を開始させるためのメッセージが、表示部15に表示される(s210)。ここでは、マイコン19から表示部15に対し、実際の診断を開始させるためのメッセージを表示させる旨の指令がなされ、この指令を受けた表示部15がそのメッセージを表示する(図3(d)参照)。こうして、メッセージが表示された後、ユーザは、操作部17により以降の処理を継続させるための操作を行うこととなる。
このs210にてメッセージが表示された後、ユーザにより以降の処理を継続させるための操作が行われたら、各ノード20に対する診断が開始される(s220)。ここでは、各ノード20がマイコン24の内蔵メモリに記憶しているダイアグ情報を通知すべき旨を指令するための指令データが、ネットワーク30に接続されたノード20それぞれに対してあらかじめ定められた順番に送信される。この指令データを受けた各ノード20からは、マイコン24の内蔵メモリに記憶されたダイアグ情報が返信されてくることとなる。なお、このs220では、上記指令データの送信と共に、マイコン19から表示部15に対し、診断中である旨のメッセージを表示させる旨の指令がなされ、この指令を受けた表示部15がそのメッセージを表示する(図3(e)参照)。
そして、各ノード20に対する診断が終了(全てのノード20からのダイアグ情報を受信)するまでの待機が行われた後(s230:NO)、各ノード20に対する診断が終了したら(s230:YES)、上記s120と同様、故障診断装置10の動作モードが受信専用モードに切り替えられて(s240)、本診断処理が終了する。また、このs240では、上記s220にて指令されたメッセージの表示を消去すべき旨の指令が、マイコン19から表示部15に対してなされ、この指令を受けた表示部15がそのメッセージを消去させる。
なお、s220において各ノード20からダイアグ情報を受信した以降は、このダイアグ情報に基づいて各ノード20に異常が発生しているか否かの判定がなされ、その結果に応じた報知などが行われることとなるが、その具体的な処理については本発明を理解する上で重要ではないため省略する。
(1−3)作用,効果
上記実施形態のようなネットワーク30において、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32との接続が適切に実現されていない場合は、上記通信バスのうち1以上の通信バスが通信制御部13に接続されていない状態となってしまう。
このような場合、コネクタ11と通信制御部13との間で全くデータの入出力が行われない,または,コネクタ11と通信制御部13とを接続する特定の通信バスのみで信号レベルが変化する異常なデータが入出力されることとなる。この後者の場合における異常なデータは、適切な故障の診断ができなくなったり、各ノードに悪影響を与えてしまう要因となってしまう。
例えば、各ノード20が異常なデータを受信したことをダイアグ情報の一部として記憶するように構成されているとすると、正常であるにも拘わらず異常が発生した旨を示すダイアグ情報が記憶されてしまうため、診断処理による診断が正常に行えなくなる恐れがある。また、異常なデータを受信したノード20がそのデータを無効化するためのデータを送信する構成とされている場合、故障診断装置1からは異常なデータしか送信されないため、その都度、無効化するためのデータがネットワーク30上を流れてしまい、ネットワーク30のトラフィックを無用に増加させる要因になってしまう。
ところが、上記実施形態の故障診断装置1では、コネクタ11を介したネットワーク30への接続が適切に実現されていると判定された場合にのみ、各ノード20に対する診断に際してのデータ通信が行われる構成となっている。そのため、ネットワーク30への接続が不完全な状態である場合には、各ノード20に対する診断に際してのデータ通信が行われることはなく、このことに起因して不適切なデータが送受信されてしまうことがない。
これにより、ネットワーク30への接続が不完全な状態となることに起因して適切な故障の診断ができなくなったり、各ノードに悪影響を与えてしまったり、といったことを防止することができる。
また、上記実施形態においては、コネクタ11を介して各ノード20からのデータを収集することができたことをもって、ネットワーク30との接続が適切に実現されていると判定することができる(図2のs150〜s180)。
上述したノード20は、本故障診断装置10とのデータ通信以外で、ネットワーク30を介したデータ通信を行うものであるため、そのデータ通信に際して送受信されるデータがネットワーク30上を流通することになる。このとき、本故障診断装置10が、コネクタ11を介して適切にネットワーク30と接続されていれば、そのようにノード20から送信されたデータを、コネクタ11を介して受信することになる。つまり、コネクタ11を介してノード20からのデータを受信することができたということは、本故障診断装置10が、コネクタ11を介して適切にネットワーク30と接続されていることを意味する。上記構成では、このことを図2のs140,s150にて判定しており、これにより、接続が適切に実現されているか否かを間違いなく判定することができる。
また、上記実施形態においては、故障診断装置10が起動し、診断処理が起動された以降、図2のs180で接続が適切に実現されていると判定されるまでは、動作モードがコネクタを介したデータの受信のみを行う受信専用モードに切り替えられる(図2のs120)。そして、同図s180で接続が適切に実現されていると判定されるまでは、動作モードがコネクタを介したデータの送受信を行う送受信可能モードに切り替えられることはない。そのため、仮にコネクタ11を介したネットワーク30との接続が不完全な状態になっていたとしても、ネットワーク30に対してデータの送信が行われることはないため、本故障診断装置10からの不適切なデータが各ノード20に悪影響を与えてしまうことを防止することができる。
さらに、図2において各ノード20に対する診断が行われた後(同図s220)、同図s240で、動作モードが受信専用モードに戻される(同図s240)。そのため、図2において各ノード20に対する診断が行われた後は、その後にコネクタ11を介したネットワーク30との接続が不完全なものになってしまったとしても、ネットワーク30に対してデータの送信が行われなくなるため、本故障診断装置10からの不適切なデータが各ノード20に悪影響を与えてしまうことを防止することができる。
また、上記実施形態においては、図2のs210にて、メッセージを表示させた後、ユーザの操作を受けて各ノード20との通信を開始するように構成されている(同図s220)ため、ユーザによる意思に基づいて故障の診断を行うことができる。また、このように、ユーザ主導で故障の診断が行われるようにすることで、予期せぬ誤動作により通信バスに悪影響が及ぶことを防止できる。
また、上記実施形態においては、図2のs130にて、コネクタ11をネットワーク30へと接続させるためのメッセージを表示させた後、ユーザの操作を受けてコネクタ11とネットワーク30との接続が適切に実現されているか否かを判定するように構成されている(同図s140〜s150)。そのため、接続が適切に実現されているか否かの判定に先立って、ユーザにコネクタ11を介したネットワーク30への接続を促すことができる。
また、上記実施形態においては、ネットワーク30との接続が適切に実現されていないと判定された場合に、図2のs130にて、再度、コネクタ11をネットワーク30へと接続させるためのメッセージを表示させるように構成されている(同図s160,s170→s130)。そのため、ネットワーク30との接続が適切に実現されていない場合に、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32とを適切に接続すべき旨をユーザに促すことができる。
また、図2のs220では、表示部15により、診断中である旨のメッセージが表示される(図3(e)参照)。これにより、診断中にコネクタ11の接続を解消してしまわないよう、ユーザに注意を喚起することができる。
(2)第2実施形態
(2−1)全体構成
本実施形態における故障診断装置40は、図4に示すように、第1実施形態における故障診断装置10と同様の構成要素の他、コネクタ11からの入力信号に基づいて後述する接続判定を行う判定部42、判定部42による判定結果を示す情報を格納する格納部44、コネクタ11を介してネットワーク30それぞれの通信バスに接続すべき経路(以降、「接続経路」という)を通信制御部13または判定部42に切り替える切替スイッチ46などを備えている。
これらのうち、判定部42は、切替スイッチ46に接続された接続端子(CANL,CANH)からの入力信号の信号レベルそれぞれが、所定のしきい値レベルより大きくなっているか否かを判定し、その結果を格納部44に通知するように構成された回路である。
具体的な回路構成としては、図5に示すように、それぞれ切替スイッチ46からの入力信号の信号レベルが所定のしきい値レベルよりも大きい場合にのみHレベルの信号を出力するコンパレータ42a,42bと、コンパレータ42a,42bそれぞれからの出力信号を論理積演算した信号を出力する論理積部42cと、で構成される。
このコンパレータ42a,42bにおけるしきい値レベルは、ネットワーク30における通信バスそれぞれがとりうる信号レベルの下限となる信号レベルに設定されている。
そのため、切替スイッチ46により接続経路が判定部42側に切り替えられているときに、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32との接続が適切に実現された場合は、コンパレータ42a,42bからの出力信号が共にHレベルとなる結果、論理積部42cからの出力信号がHレベルとなる。つまり、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32との接続が適切に実現されている場合に、判定部42からの出力信号がHレベルになる。
それに対し、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32との接続が適切に実現されていない場合は、上記通信バスのうち1以上の通信バスが切替スイッチ46に接続されていない状態となってしまう。このような場合には、少なくともコンパレータ42a,42bいずれかからの出力信号がLレベルとなる結果、論理積部42cからの出力信号がLレベルとなる。つまり、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32との接続が適切に実現されていない場合には、判定部42からの出力信号がLレベルになる。
このように、判定部42は、切替スイッチ46を介して入力される信号の信号レベルが適切な組み合わせとなっているか否かに基づいて、コネクタ11とネットワーク30のコネクタ32との接続が適切に実現されているか否かの判定(接続判定)を行っている。そして、信号レベルが適切な組み合わせとなっており、接続が適切に実現されていると判定される場合には、Hレベルの信号を出力することでその旨を格納部44に通知する。一方、信号レベルが適切な組み合わせとなっておらず、適切に実現されていないと判定される場合には、Lレベルの信号を出力することでその旨を格納部44に通知する。
また、格納部44は、判定部42から出力される信号の信号レベルに対応する値を格納する回路により構成されており、その信号レベルがHレベルであれば「1」を格納し、その信号レベルがLレベルであれば「0」を格納する。
また、切替スイッチ46は、マイコン19からの指令を受けて接続経路を通信制御部13または判定部42へと切り替える。なお、接続経路は、初期状態において通信制御部13側に切り替えられている。
(2−2)マイコン19による診断処理
以下に、本実施形態における診断処理の処理手順を図6に基づいて説明する。なお、第1実施形態における診断処理と同様の処理については、同じステップ番号を付し、その具体的な処理内容を省略する。
この診断処理が起動されると、まず、初期化処理が行われる(s110)。
次に、故障診断装置10の動作モードが受信専用モードに切り替えられる(s120)。
次に、故障診断装置10のコネクタ11をネットワーク30へと接続させるためのメッセージが、表示部15に表示される(s130)。
このs130にてメッセージが表示された後、ユーザにより以降の処理を継続させるための操作が行われたら、接続経路が通信制御部13から判定部42へと切り替えられる(s132)。ここでは、切替スイッチ46に対して、接続経路を判定部42へと切り替える旨の指令がなされ、この指令を受けた切替スイッチ46が接続経路を判定部42側へと切り替える。こうして接続経路が判定部42に切り替えられた以降、この判定部42は、各通信バスにおける信号レベルがしきい値レベルより大きいか否かをコンパレータ42a,42bにてチェックし、全ての通信バスにおける信号レベルがしきい値レベルより大きくなっている間、その旨の判定結果を示す信号レベルの信号を格納部44に出力する。格納部44では、こうして判定部42から入力した信号の信号レベルに対応する値(0または1)が格納される。
次に、格納部44に格納されている値が「1」であるか否かがチェックされ(s134)、「1」でない(つまり「0」である)と判定された場合(s134:NO)、コネクタ11とネットワーク30との接続が適切に実現されていないと判定され(s160)、故障診断装置10のコネクタ11をネットワーク30へと接続し直すべき旨のメッセージが表示部15に表示される(s170)。こうして、s170にてメッセージが表示された後、プロセスがs130へ戻る。
また、s134で格納部44に格納されている値が「1」であると判定された場合(s134:YES)、その値が所定期間(例えば5秒)にわたって監視される(s136)。なお、この「所定期間」については、ユーザの設定操作により任意に変更できるように構成してもよい。
次に、s136にて監視を行った結果、格納部44に格納されている値が「1」から「0」へと変化していたか否かがチェックされる(s138)。
このs138で、格納部44に格納されている値が変化していたと判定された場合(s138:YES)、プロセスがs160へ移行する。その一方、格納部44に格納されている値が変化していないと判定された場合(s138:NO)、コネクタ11とネットワーク30との接続が適切に実現されていると判定され(s180)、故障診断装置10のネットワーク30への接続が完了した旨のメッセージが、表示部15に表示された後(s190)、故障診断装置10の動作モードが送受信可能モードに切り替えられる(s200)。
次に、故障診断装置10による実際の診断を開始させるためのメッセージが、表示部15に表示される(s210)。
このs210にてメッセージが表示された後、ユーザにより以降の処理を継続させるための操作が行われたら、接続経路が判定部42側から通信制御部13側へと戻される(s212)。ここでは、切替スイッチ46に対して、接続経路を通信制御部13へと切り替える旨の指令がなされ、この指令を受けた切替スイッチ46が接続経路を通信制御部13側へと切り替える。
次に、各ノード20に対する診断が開始される(s220)。
そして、各ノード20に対する診断が終了(全てのノード20からのダイアグ情報を受信)するまでの待機が行われた後(s230:NO)、各ノード20に対する診断が終了したら(s230:YES)、上記s120と同様、故障診断装置10の動作モードが受信専用モードに切り替えられて(s240)、本診断処理が終了する。
(2−3)作用,効果
このように構成された故障診断装置40によれば、第1実施形態と同様の構成により得られる作用・効果の他、以下に示すような作用・効果を得ることができる。
例えば、判定部42は、切替スイッチ46を介してコネクタ11から入力される各信号の信号レベルが適切な組み合わせとなっていることをもって、接続が適切に実現されていると判定することができる。
上述したネットワーク30を構成する通信バスは、本故障診断装置40が接続されているか否かに拘わらず、それぞれ所定の信号レベルに保たれるように構成されていることが一般的である。そのため、本故障診断装置40が、コネクタ11を介して適切にネットワーク30と接続されたならば、コネクタ11の各端子から入力される信号の信号レベルは、ネットワーク30において該当する通信バスの信号レベル(想定レベル)と一致することになる。つまり、コネクタ11における各端子の信号レベルそれぞれの組み合わせが、想定レベルの組み合わせと一致するということは、本故障診断装置40が、コネクタ11を介して適切にネットワーク30と接続されていることを意味する。上記構成では、このことを判定部42により判定しており、これにより、接続が適切に実現されているか否かを間違いなく判定することができる。
また、図6のs138では、格納部44に格納された値が所定時間以上、「1」のまま変化していない場合に、ネットワーク30との接続が適切に実現されていると判定している(同図s134〜s180)。
判定部42によりコネクタ11を介して適切にネットワーク30と接続されていると判定されて、格納部44に「1」が格納されたとしても、そのように判定された時間が短ければ、何らかのトラブルが発生している(する)可能性がある。例えば、接続が適切に実現されていないにも拘わらず何らかの外乱により適切な信号レベルの組み合わせで各コンパレータ42a,42bからの信号が出力された、判定部42による判定中または判定後に適切な接続が解消された、といったトラブルが考えられる。そのため、上述したように、格納部44に格納された値が所定時間以上「1」のまま変化していない,つまり判定部42により適切な接続が実現されていると判定された状態が所定時間以上継続したことを、接続が適切に実現されたと判定するための条件にすることで、その判定を、より高い精度で行うことができるようになる。
(3)変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、各ノード20が車両における制御対象を制御するためのECUである構成において本発明を適用した場合を例示したが、各ノード20がECU以外である構成において本発明を適用することとしてもよい。
また、上記実施形態においては、ネットワーク30におけるプロトコルとしてCANが採用されている構成を例示したが、CAN以外のプロトコルを採用した構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、ネットワーク30が2線式の通信バスで構成された場合を例示したが、ネットワークは、1線式や3線式以上の通信バスで構成されたものとしてもよい。
また、上記実施形態においては、マイコン19の内蔵メモリに用意されたフラグに所定の値を変更することで動作モードを切り替えるように構成されたものを例示した。しかし、動作モードの切り替えについては、他の方法により実現してもよい。例えば、通信制御部13に対してネットワーク30側へのデータの送信を禁止すべき旨を指令し、この指令を受けた通信制御部13がその旨を解除すべき旨の指令があるまで、データの送信を行わないようにすることで、切替を実現する構成を考えることができる。
また、上記実施形態においては、図2のs140にて、データの収集を所定期間にわたって行うように構成されたものを例示した。しかし、このs140でのデータの収集は、1または複数のデータが受信されるまでの期間だけ行うように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、図2のs140にて、所定数以上データが収集されたことを条件に、接続が適切に実現されていると判定するように構成されたものを例示した。しかし、接続が適切に実現されていると判定するための条件としては、収集したデータの数以外の基準を用いてもよい。
例えば、同図s150で、収集済みデータそれぞれの内容がノード20から送信されうる適正なデータであるか否かをそのデータ構造から判定し、一部または全部のデータが適正なデータであると判定された場合にのみ、同図s180へ移行して、接続が適切に実現されていると判定する、といった構成を考えることができる。
同図s140でデータが収集されたとしても、それが適切なデータではない場合には、接続が適切に実現されているとは必ずしもいえない。そのため、上述のように収集済みデータが適切なデータであることを、接続が適切に実現されたと判定するための条件とすることで、接続が適切に実現されているか否かを、より高い精度で判定することができるようになる。
また、上記実施形態においては、表示部15にメッセージを表示させることにより、そのメッセージの内容をユーザに通知するように構成されたものを例示した。しかし、このようなメッセージの内容をユーザに通知することは、そのメッセージをスピーカから出力させることで実現してもよい。
また、ネットワークが、プロトコルの異なる複数の通信バスで構成されている場合、それぞれのプロトコルに合わせて診断を行うことが可能な故障診断装置を複数設ければよい。
また、上記実施形態において、操作部17の操作によって、図2のs110からs120〜s200を行わずにs210へ移行する処理モード(または、図6のs110からs120〜s200を行わずにs210→s220へ移行する処理モード)に設定できるように構成してもよい。
また、上記実施形態においては、図6のs134にて、ネットワーク30への接続が適切に実現されているか否かを判定するにあたり、判定部42による判定結果(格納部44に格納される値)に基づいてその判定を行うように構成されたものを例示した。しかし、このように判定部42により実現している判定を、マイコン19の処理により実現するように構成してもよい。
具体的な構成としては、例えば、故障診断装置を第1実施形態の構成とし、図6の診断処理を以下に示すようなものとすればよい。
すなわち、マイコン19は、図7に示すように、図6のs110〜s130を行った後、s132を行うことなく、ネットワーク30における通信バスそれぞれから入力される信号の信号レベルを、通信制御部13を介して間接的に特定し(s302)、その特定した信号レベルの組み合わせが上記想定レベルの組み合わせと一致するか否かを判定する(s304)。
このs304にて一致しないと判定した場合(s304:NO)、プロセスをs160へ移行させる。一方、s304にて一致していると判定した場合(s304:YES)、s302にて特定した信号レベルを所定期間(例えば、5秒)監視する(s306)。
その後、s306による監視期間中に、いずれかの信号の信号レベルが変化していたか否かをチェックし(s308)、変化していると判定した場合(s308:YES)、プロセスをs160へ移行させる。一方、s308で変化していないと判定された場合(s308:NO)、プロセスをs180へ移行させる。以降は、図6と同様である。
(4)本発明との対応関係
以上説明した実施形態において、判定部42は本発明におけるレベル判定手段,接続判定手段である。
また、図2,図6のs220は本発明における故障診断手段であり、図2のs140〜s180,図6のs132〜s180は本発明における接続判定手段であり、図2のs140は本発明におけるデータ収集手段である。
また、図2,図6のs120,s200,s240は本発明におけるモード切替手段であり、同図s130は本発明における第1接続督促手段であり、同図s130,s170は本発明における第2接続督促手段である。
第1実施形態における故障診断装置およびネットワークの構成を示すブロック図 第1実施形態における診断処理を示すフローチャート 表示部に表示されるメッセージ,画面を示す図 第2実施形態における故障診断装置の構成を示すブロック図 判定部の回路構成を示すブロック図 第2実施形態における診断処理を示すフローチャート 別の実施形態における診断処理を示すフローチャート
符号の説明
1…故障診断装置、10…故障診断装置、11…コネクタ、13…通信制御部、15…表示部、17…操作部、19…マイコン、20…ノード、22…通信制御部、24…マイコン、30…ネットワーク、32…コネクタ、40…故障診断装置、42…判定部、42a…コンパレータ、42b…コンパレータ、42c…論理積部、44…格納部、46…切替スイッチ。

Claims (11)

  1. 1以上のノードそれぞれが接続されてなるネットワークに対する接続を実現するためのコネクタと、該コネクタを介して前記ネットワークに接続された状態で、前記ノードそれぞれとのデータ通信を経て該ノードに故障が発生しているか否かを診断する故障診断手段と、を備えた故障診断装置であって、
    前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタを介したデータの受信状態に基づいて、前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されているか否かを判定する接続判定手段を備え、
    前記故障診断手段は、前記接続判定手段により接続が適切に実現されていると判定された場合に、前記ノードそれぞれとのデータ通信を開始する、ように構成されている
    ことを特徴とする故障診断装置。
  2. 前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタを介して前記ノードそれぞれが出力しうるデータを収集するデータ収集手段を備えており、
    前記接続判定手段は、前記データ収集手段によりデータが収集された場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  3. 前記接続判定手段は、前記データ収集手段により所定数以上のデータが収集された場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の故障診断装置。
  4. 前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタにおける各端子から入力される信号の信号レベルを判定するレベル判定手段を備えており、
    前記接続判定手段は、前記レベル判定手段により判定された信号レベルそれぞれの組み合わせが、前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されている場合における各端子の信号レベルである想定レベルの組み合わせと一致している場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の故障診断装置。
  5. 前記接続判定手段は、前記レベル判定手段により判定された信号レベルそれぞれの組み合わせが、前記想定レベルの組み合わせと所定時間以上継続して一致する場合に、接続が適切に実現されていると判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の故障診断装置。
  6. 当該故障診断装置が起動した際に、当該故障診断装置の動作モードを、前記コネクタを介してデータの受信のみを行う受信専用モードに切り替え、その後、前記接続判定手段により接続が適切に実現されていると判定された場合に、当該故障診断装置の動作モードを、前記コネクタを介してデータの送受信を行う送受信可能モードに切り替えるモード切替手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の故障診断装置。
  7. 前記モード切替手段は、前記故障診断手段による診断が行われた後、当該故障装置の動作モードを前記受信専用モードに切り替え直す、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の故障診断装置。
  8. 前記故障診断手段は、ユーザの操作を受けて前記ノードそれぞれとのデータ通信を開始する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の故障診断装置。
  9. 前記故障診断手段による前記ノードそれぞれとのデータ通信に先立ち、前記コネクタと前記ネットワークとを適切に接続すべき旨をユーザに促す第1接続督促手段を備え、
    前記接続判定手段は、前記第1接続督促手段による督促の後、ユーザの操作を受けた場合に、前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されているか否かを判定する、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の故障診断装置。
  10. 前記接続判定手段により接続が適切に実現されていないと判定された場合に、前記コネクタと前記ネットワークとを適切に接続すべき旨をユーザに促す第2接続督促手段を備え、
    前記接続判定手段は、前記接続督促手段による督促の後、ユーザの操作を受けて、再度前記コネクタと前記ネットワークとの接続が適切に実現されているか否かを判定し直す、ように構成されている
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の故障診断装置。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の故障診断装置の備える全ての手段として機能させるための各種処理手順を、コンピュータシステムに実行させるためのプログラム。
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