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JP4662279B2 - パーキングブレーキ装置 - Google Patents
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本発明は、ATV等の車両が具備するハンドルバー先端側に設けられ、引っ張り操作可能とされたブレーキレバーをブレーキ位置でロックするためのパーキングブレーキ装置に関するものである。
ATV等の車両におけるハンドルバー先端側には、運転者が把持し得る把持グリップ、及び車両のブレーキを作動させて制動を図るためのブレーキレバー等が形成されているとともに、通常、当該ブレーキレバーを引っ張り操作した状態でロックするパーキングブレーキ装置が形成されている。従来のパーキングブレーキ装置は、引っ張り操作されたブレーキレバーをブレーキ位置で係止してロックし得るロック手段を具備していた。
かかるロックにより駐車時において車両のブレーキを維持させた状態とすることができる一方、ロック手段によりロックされた状態のブレーキレバーを更に引っ張り操作すると、当該ロック手段による係止が解かれ、ロックが自動的に解除されるよう構成されており、これにより通常の走行が可能となるよう構成されていた。尚、かかる先行技術は、文献公知発明に係るものでないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
しかしながら、上記従来のパーキングブレーキ装置においては、ロックされた状態のブレーキレバーを更に引っ張り操作すると、当該ロック手段によるロックが自動的に解除されるので、意図せず不用意にブレーキレバーを引っ張り操作しただけでロックが解除されてしまうという問題があった。即ち、従来においては、ロック状態とされたブレーキレバーのロック解除が、当該ブレーキレバーを単に引っ張り操作する単一操作で行ってしまうため、誤操作が生じ易くなっているのである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ロック状態とされたブレーキレバーのロック解除を複数の操作を経て行わせることにより、意図せず不用意なブレーキレバーのロック解除を回避することができるパーキングブレーキ装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、車両が具備するハンドルバー先端側に設けられ、非ブレーキ位置からブレーキ位置及び解除位置まで引っ張り操作可能なブレーキレバーと、引っ張り操作されたブレーキレバーをブレーキ位置でロックし得るとともに、ロックされた状態のブレーキレバーを解除位置まで引っ張り操作すると、当該ロックを解除し得るロック手段と、該ロック手段に取り付けられ、前記ブレーキレバーが解除位置にあるとき当該ブレーキレバーに対するロックを維持させ得る操作子とを具備したパーキングブレーキ装置であって、前記ブレーキレバーが解除位置まで引っ張り操作され、且つ、前記操作子を操作することにより、前記ブレーキレバーに対するロックが解除されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のパーキングブレーキ装置において、前記ブレーキレバーに形成された突起部と、前記ロック手段に形成され、前記ブレーキレバーがブレーキ位置にあるとき前記突起部と係止して前記ブレーキレバーをロックし得るとともに、当該ブレーキレバーが解除位置にあるとき当該係止を解除する切欠き部と、前記操作子に形成され、当該操作子の揺動操作によって前記切欠き部を塞ぐ閉塞位置と開放させる開放位置とで変位する爪部とを具備し、前記操作子が揺動操作されて当該爪部が閉塞位置から開放位置へ変位することにより、前記ブレーキレバーに対するロックが解除されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のパーキングブレーキ装置において、前記操作子には、運転者が当該操作子を揺動操作して前記爪部を閉塞位置から開放位置へ変位させ得る操作部が形成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ブレーキレバーに対するロックを解除するには、ブレーキレバーが解除位置まで引っ張り操作され、且つ、前記操作子の操作が必要とされるため、ロック状態とされたブレーキレバーのロック解除を複数の操作(即ち、2つの操作)を経て行わせることにより、意図せず不用意なブレーキレバーのロック解除を回避することができる。
請求項2の発明によれば、操作子が揺動操作されて爪部が閉塞位置から開放位置へ変位することにより、ブレーキレバーに対するロックが解除されるので、比較的簡単な構成にて誤操作を回避できるパーキングロック装置を提供することができる。また、従来のパーキングブレーキ装置におけるロック手段に操作子を付加することで、ロック状態とされたブレーキレバーのロック解除を複数の操作を経て行わせ、意図せず不用意なブレーキレバーのロック解除を回避することができるので、既存のパーキングブレーキ装置を流用することができる。
請求項3の発明によれば、運転者が操作子を揺動操作して爪部を閉塞位置から開放位置へ変位させ得る操作部が形成されているので、操作子の操作を確実且つスムーズに行わせることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係るパーキングブレーキ装置は、ATV等の車両が具備するハンドルバー先端側に設けられ、引っ張り操作可能とされたブレーキレバーをブレーキ位置でロックするためのもので、図1〜図3に示すように、ブレーキレバー1と、ロック手段2と、操作子3とから主に構成されている。
ブレーキレバー1は、車両のハンドルバーHの先端側に固定された固定部材6に対して揺動軸L1を中心に揺動自在とされており、運転者がグリップGを把持した状態で、非ブレーキ位置(初期位置)Aからブレーキ位置B及び解除位置Cまで引っ張り操作可能とされている。そして、ブレーキレバー1が非ブレーキ位置Aからブレーキ位置B及び解除位置Cまで引っ張り操作されると、ワイヤWが引っ張られ、図示しない車両のブレーキ(前輪用又は後輪用制動手段)を動作させ得るよう構成されている。
また、ブレーキレバー1の基端側には、図1中紙面に対して手前側に突出した突起部1aが形成されている。これにより、ブレーキレバー1が揺動軸L1を中心に揺動するのに伴って、突起部1aが所定軌跡で移動するようになっている。一方、固定部材6には、突起部1aの移動を妨げないよう屈曲形成されたステー部材7が固定されており、該ステー部材7にロック手段2が取り付けられている。
かかるロック手段2は、揺動軸L2を中心に揺動可能とされたアーム状部材から成るもので、図2に示すように、先端側に形成されて下方に開口した切欠き部2aと、紙面手前方向に折り曲げ加工された折り曲げ部2bと、同方向に突出形成されたストッパ部2cと、操作子3の揺動中心となる揺動軸L3とが形成されている。尚、揺動軸L2のボス部4には、一端がロック手段2の一部に、他端がステー部材7の一部に固定されたリターンバネ5が介装されている。
そして、ブレーキレバー1がブレーキ位置Bにあるとき、初期位置(図2中二点鎖線で示した位置)にあるロック手段2を、リターンバネ5の付勢力に抗しつつ揺動軸L2を中心に揺動させることにより、当該ブレーキレバー1の突起部1aが切欠き部2aに入り込んで係止されるようになっている。これにより、ブレーキレバー1は、ブレーキ位置Bにてロックされ、運転者が当該ブレーキレバー1から手を離しても車輪に対するブレーキ作用が維持されることとなる。
然るに、当該ロック手段2が単体で取り付けられた場合(即ち、後述する操作子3が取り付けられない状態の場合)、上記ロック状態から更にブレーキレバー1を引っ張り操作して当該ブレーキレバー1を解除位置Cまで揺動させると、突起部1aとロック手段2とが相対的に移動することとなり、切欠き部2aの開口から突起部1aが外れ、係止が解かれることとなる。
操作子3は、ロック手段2の先端側に揺動軸L3を中心に揺動可能に取り付けられ、ブレーキレバー1が解除位置Cにあるとき当該ブレーキレバー1に対するロックを維持するためのものである。即ち、ブレーキレバー1が解除位置Cにあるとき、ロック手段2によるロックは解除されるものの、操作子3によりブレーキレバー1に対するロックが維持されるのである。
具体的には、操作子3は、図3に示すように、爪部3aと、操作部3bと、当接部3cと、嵌合孔3dとを有しており、ロック手段2の揺動軸L3を嵌合孔3dに嵌合させて揺動可能に取り付けられるとともに、図示しない捻りバネにより当接部3cが折り曲げ部2bに当接する方向に付勢されている。しかして、操作子3がロック手段2に取り付けられて揺動軸L3を中心に揺動することにより、爪部3aがロック手段2の切欠き部2aを塞ぐ閉塞位置(図4参照)と、当該切欠き2aを開放させる開放位置(図5参照)との間で変位するよう構成されている。
尚、本発明において、閉塞位置とは、切欠き2aの開口を完全に閉塞した状態に限らず、一部を閉塞し、ブレーキレバー1が解除位置にあるとき、突起部1aを係止し得る状態であれば足りる。また、開放位置とは、切欠き2aの開口を完全に開放させた状態に限らず、ブレーキレバー1が解除位置にあり、且つ、操作子3が揺動操作されたとき、突起部1aとの係止が解かれる状態であれば足りる。
また、操作子3には、運転者が当該操作子3を揺動操作して爪部3aを閉塞位置から開放位置へ変位させ得る操作部3bが形成されている。これにより、ブレーキレバー1が解除位置Cにあるとき、図4で示すように、爪部3aが切欠き部2aを塞いだ状態(閉塞位置)であるため、当該爪部3aが突起部1aを係止してブレーキレバー1のロックが維持される一方、操作部3bを操作して操作子3を揺動させれば、爪部3aが開放位置まで変位して突起部1aの爪部3aによる係止が解除され、ブレーキレバー1のロックが解除されることとなる。
次に、上記パーキングブレーキ装置の作用について説明する。
まず、ブレーキレバー1をロックするには、非ブレーキ位置A(図1中実線の状態)にあるブレーキレバー1をブレーキ位置Bまで引っ張り操作して図6で示す状態とする。その後、操作部3bを操作して操作子3を揺動させることにより切欠き部2aを開放させた状態としつつ、ロック手段3を揺動軸L2を中心に揺動させ、当該切欠き部2aに突起部1aを入り込ませる(図7参照)。
このとき、操作子3は初期位置(爪部3aが閉塞位置となる位置)まで戻されるが、突起部1aに対する係止は専ら切欠き部2aにて行われている。これにより、ブレーキレバー1がブレーキ位置Bにてロックされ、運転者が当該ブレーキレバー1から手を離しても、当該ロックが維持されることとなる。従って、ワイヤWが引っ張られた状態となって車両の車輪に対するブレーキ作用が継続してなされることにより、パーキングブレーキとして機能する。
かかるロックを解除するには、まず、ブレーキレバー1をブレーキ位置Bから解除位置Cまで更に引っ張り操作する。このとき、突起部1aとロック手段2とが相対的に移動して、当該突起部1aが切欠き部2aの開口から外れようとするが、閉塞位置にある操作子3の爪部3aに当接して係止された状態となる(図8参照)。かかる状態を維持しつつ、操作部3bを押圧操作することにより、操作子3を揺動軸L3を中心に揺動させ、爪部3aを閉塞位置から開放位置へ変位させる(図9参照)。尚、爪部3aが開放位置まで変位すると、操作子3がロック手段2のストッパ部2cに当接して更なる揺動が規制される。
上記2つの操作(ブレーキレバー1の解除位置までの引っ張り操作、及び操作子3の操作)により、突起部1aと爪部3aとの係止が解かれるので、リターンバネ5の付勢力により、ロック手段2が操作子3と共に初期位置(図1で示す位置)まで戻り、ブレーキレバー1に対するロックが解除される。しかして、ブレーキレバー1はワイヤWの張力により非ブレーキ位置まで戻り、車輪に対するブレーキ作用が解除される。
上記実施形態によれば、ブレーキレバー1に対するロックを解除するには、ブレーキレバー1が解除位置Cまで引っ張り操作され、且つ、操作子3の操作が必要とされるため、ロック状態とされたブレーキレバー1のロック解除を複数の操作(即ち、2つの操作)を経て行わせることにより、意図せず不用意なブレーキレバー1のロック解除を回避することができる。
また、操作子3が揺動操作されて爪部3aが閉塞位置から開放位置へ変位することにより、ブレーキレバー1に対するロックが解除されるので、比較的簡単な構成にて誤操作を回避できるパーキングロック装置を提供することができる。更に、従来のパーキングブレーキ装置におけるロック手段2に操作子3を付加することで、ロック状態とされたブレーキレバーのロック解除を複数の操作を経て行わせ、意図せず不用意なブレーキレバーのロック解除を回避することができるので、既存のパーキングブレーキ装置を流用することができる。
また更に、運転者が操作子3を揺動操作して爪部3aを閉塞位置から開放位置へ変位させ得る操作部3bが形成されているので、操作子3の操作を確実且つスムーズに行わせることができる。尚、操作部3bの形成位置及び形状等は、任意設計することができるが、本実施形態の如く把持グリップGから比較的離間した位置に形成すれば、運転者が一方の手でブレーキレバー1を解除位置まで引っ張り操作するとともに、他方の手で操作部3bを押圧操作することとなり、安全性をより向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば爪部3aを閉塞位置と開放位置とで変位させるべく、操作子を摺動(スライド)させるよう構成してもよい。即ち、解除位置まで引っ張り操作されたブレーキレバー1に対し、所定の操作を行うことにより当該ブレーキレバー1のロックが解除されるものであれば、本実施形態に係る操作子3に代えて他の形態のものを用いることができる。また、本実施形態においては、ATVのパーキングブレーキ装置に適用しているが、ハンドルバー先端側にブレーキレバーが形成された他の車両のパーキングブレーキ装置に適用してもよい。
ブレーキレバーが解除位置まで引っ張り操作され、且つ、操作子を操作することにより、ブレーキレバーに対するロックが解除されるパーキングブレーキ装置であれば、外観形状が異なるもの或いは他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
本発明の実施形態に係るパーキングブレーキ装置(ブレーキレバーが非ブレーキ位置)を示す全体図 同パーキングブレーキ装置におけるロック手段を示す模式図 同パーキングブレーキ装置における操作子を示す模式図 同操作子のロック手段に対する位置関係を示す図であって、爪部が閉塞位置にある状態を示す模式図 同操作子のロック手段に対する位置関係を示す図であって、爪部が開放位置にある状態を示す模式図 同パーキングブレーキ装置を示す全体図であって、ブレーキレバーがブレーキ位置まで引っ張り操作された状態を示す図 同パーキングブレーキ装置を示す全体図であって、ブレーキレバーがブレーキ位置にあり、且つ、ロック手段にて当該ブレーキレバーをロックした状態を示す図 同パーキングブレーキ装置を示す全体図であって、ブレーキレバーが解除位置まで引っ張り操作されるとともに、操作子の爪部にてロックが維持された状態を示す図 同パーキングブレーキ装置を示す全体図であって、ブレーキレバーが解除位置にあり、且つ、ロック手段及び操作子の爪部によるロックが解除された状態を示す図
符号の説明
1 ブレーキレバー
1a 突起部
2 ロック手段
2a 切欠き部
3 操作子
3a 爪部
3b 操作部
4 ボス部
5 リターンバネ
6 固定部材
7 ステー部材
A 非ブレーキ位置
B ブレーキ位置
C 解除位置
H ハンドルバー

Claims (3)

  1. 車両が具備するハンドルバー先端側に設けられ、非ブレーキ位置からブレーキ位置及び解除位置まで引っ張り操作可能なブレーキレバーと、
    引っ張り操作されたブレーキレバーをブレーキ位置でロックし得るとともに、ロックされた状態のブレーキレバーを解除位置まで引っ張り操作すると、当該ロックを解除し得るロック手段と、
    該ロック手段に取り付けられ、前記ブレーキレバーが解除位置にあるとき当該ブレーキレバーに対するロックを維持させ得る操作子と、
    を具備したパーキングブレーキ装置であって、
    前記ブレーキレバーが解除位置まで引っ張り操作され、且つ、前記操作子を操作することにより、前記ブレーキレバーに対するロックが解除されることを特徴とするパーキングブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキレバーに形成された突起部と、
    前記ロック手段に形成され、前記ブレーキレバーがブレーキ位置にあるとき前記突起部と係止して前記ブレーキレバーをロックし得るとともに、当該ブレーキレバーが解除位置にあるとき当該係止を解除する切欠き部と、
    前記操作子に形成され、当該操作子の揺動操作によって前記切欠き部を塞ぐ閉塞位置と開放させる開放位置とで変位する爪部と、
    を具備し、前記操作子が揺動操作されて当該爪部が閉塞位置から開放位置へ変位することにより、前記ブレーキレバーに対するロックが解除されることを特徴とする請求項1記載のパーキングブレーキ装置。
  3. 前記操作子には、運転者が当該操作子を揺動操作して前記爪部を閉塞位置から開放位置へ変位させ得る操作部が形成されたことを特徴とする請求項2記載のパーキングブレーキ装置。
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