JP4665333B2 - ポジ型感光性樹脂前駆体組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子の表面保護膜及び層間絶縁膜、有機電界発光素子の絶縁層などに適した、紫外線で露光した部分がアルカリ水溶液に溶解するポジ型の感光性ポリイミド前駆体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
露光した部分がアルカリ現像により溶解するポジ型の耐熱性樹脂前駆体組成物としては、ポリアミド酸にナフトキノンジアジドを添加したもの、水酸基を有した可溶性ポリイミドにナフトキノンジアジドを添加したもの、水酸基を有したポリアミドにナフトキノンジアジドを添加したものなどが知られていた。
【0003】
しかしながら、通常のポリアミド酸にナフトキノンジアジドを添加したものではナフトキノンジアジドのアルカリに対する溶解阻害効果よりポリアミド酸のカルボキシル基の溶解性が高いために、ほとんどの場合希望するパターンを得ることが出来ないという問題点があった。そこで、ポリアミド酸のアルカリ溶解性をコントロールにするために、ポリアミド酸のカルボキシル基を、エステル基で保護したポリアミド酸誘導体が開発された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このポリアミド酸誘導体にナフトキノンジアジドを添加したものでは、ナフトキノンジアジドのアルカリに対する溶解阻害効果が非常に大きくなり、ほとんどの場合、希望するパターンを得ることはできるが、短時間に現像できない(以下、低感度と呼ぶ)及び微細パターンを解像しない(以下低解像度と呼ぶ)等を招くという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、(a)ポリマー主鎖末端に、カルボキシル基、フェノール性水酸基、スルホン酸基、チオール基より選ばれる基を少なくとも一つ有するポリアミド酸エステルと、(b)フェノール性水酸基を有する化合物と、(C)エステル化したキノンジアジド化合物を含有することを特徴とするポジ型感光性樹脂前駆体組成物である。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、アルカリ可溶性基を有する末端封止剤を使用して合成したポリイミド前駆体にフェノール性水酸基を有する化合物とナフトキノンジアジド化合物を添加することで得られる樹脂組成物が、露光前はアルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にアルカリ現像液に溶解するために、現像による膜減りが少なく、かつ短時間に現像でき(以下高感度と呼ぶ)、さらに微細パターンを解像する(以下、高解像度と呼ぶ)ことを見いだし、発明に至ったものである。
【0007】
本発明におけるポリアミド酸エステルは、加熱あるいは適当な触媒により、イミド環構造を有するポリマーとなり得るものである。イミド環構造となることで、耐熱性、耐溶剤性が飛躍的に向上する。
【0008】
上記一般式(1)、一般式(2)のR1は酸二無水物の構造成分を表しており、この酸二無水物は芳香族環又は脂肪族環を含有する4価の有機基であり、なかでも炭素原子数5〜40の有機基であることが好ましい。
【0009】
酸二無水物としては具体的には、ピロメリット酸二無水物、3,3’、4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5,6−ピリジンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物などの芳香族テトラカルボン酸二無水物や、ブタンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物などの脂肪族のテトラカルボン酸二無水物などを挙げることができる。これらのうち、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、1,1−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、1,1−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物が好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0010】
上記一般式(1)、一般式(2)のR2は、ジアミンの構造成分を表しており、このジアミンとしては、芳香族環又は脂肪族環を含有する2価の有機基を表し、中でも炭素原子数5〜40の有機基が好ましい。
【0011】
ジアミンの具体的な例としては、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルヒド、4,4’−ジアミノジフェニルスルヒド、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、ベンジン、m−フェニレンジアミン、P−フェニレンジアミン、1,5−ナフタレンジアミン、2,6−ナフタレンジアミン、ビス(4−アミノフェノキシフェニル)スルホン、ビス(3−アミノフェノキシフェニル)スルホン、ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス{4−(4−アミノフェノキシ)フェニル}エーテル、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジエチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’,3,3’−テトラメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’,4,4’−テトラメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジ(トリフルオロメチル)−4,4’−ジアミノビフェニル、あるいはこれらの芳香族環にアルキル基やハロゲン原子で置換した化合物や、脂肪族のシクロヘキシルジアミン、メチレンビスシクロヘキシルアミンなどが挙げられる。
【0012】
これらのうち、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルヒド、4,4’−ジアミノジフェニルスルヒド、m−フェニレンジアミン、P−フェニレンジアミン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン等が好ましい。特に好ましくは3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼンである。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0013】
一般式(1)、一般式(2)のR3は水素、または炭素数1〜20の有機基を表している。得られるポジ型感光性樹脂前駆体溶液の安定性からは、R3は有機基が好ましいが、アルカリ水溶液の溶解性より見ると水素が好ましい。本発明においては、水素原子とアルキル基を混在させることができる。このR3の水素と有機基の量を制御することで、アルカリ水溶液に対する溶解速度が変化するので、この調整により適度な溶解速度を有したポジ型感光性樹脂前駆体組成物を得ることができる。好ましい範囲は、R3の10%〜90%が水素原子である。またR3の炭素数が20を越えるとアルカリ水溶液に溶解しなくなる。以上よりR3は、炭素数1〜16までの炭化水素基を少なくとも1つ以上含有し、その他は水素原子であることがより好ましい。
【0014】
一般式(1)、一般式(2)の構造成分である−NH−(R4)m−Xは、下記一般式(8)で示され、これらは、末端封止剤である1級モノアミンに由来する成分である。
【0015】
【化6】
【0018】
一般式(8)中、R4は−CR18R19−、−CH2O−、−CH2SO2−より選ばれる2価の基を示し、R18、R19は水素原子、水酸基、炭素数1から10までの炭化水素基より選ばれる1価の基を示す。R 13、R14は水素原子、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、チオール基、炭素数1から10までの炭化水素基より選ばれ、少なくとも一つは水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、チオール基を示す。A、B、Cは炭素原子、または窒素原子であり、各々同じでも異なっていてもよい。mは0から10まで整数であり、好ましくは0から4の整数である。lは0または1であり、好ましくは0である。pは0または1であり、好ましくは0である。qは1〜3までの整数であり、好ましくは1または2である。
【0019】
一般式(8)に関する1級モノアミンとは、具体的には、5−アミノ−8−ヒドロキシキノリン、4−アミノ−8−ヒドロキシキノリン、1−ヒドロキシ−8−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−7−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−5−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−4−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−3−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−2−アミノナフタレン、1−アミノ−7−ヒドロキシナフタレン、2−ヒドロキシ−7−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−5−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−4−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−3−アミノナフタレン、1−アミノ−2−ヒドロキシナフタレン、1−カルボキシ−8−アミノナフタレン、1−カルボキシ−7−アミノナフタレン、1−カルボキシ−6−アミノナフタレン、1−カルボキシ−5−アミノナフタレン、1−カルボキシ−4−アミノナフタレン、1−カルボキシ−3−アミノナフタレン、1−カルボキシ−2−アミノナフタレン、1−アミノ−7−カルボキシナフタレン、2−カルボキシ−7−アミノナフタレン、2−カルボキシ−6−アミノナフタレン、2−カルボキシ−5−アミノナフタレン、2−カルボキシ−4−アミノナフタレン、2−カルボキシ−3−アミノナフタレン、1−アミノ−2−カルボキシナフタレン、2−アミノニコチン酸、4−アミノニコチン酸、5−アミノニコチン酸、6−アミノニコチン酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、6−アミノサリチル酸、3−アミノ−o−トルイック酸、アメライド、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼンスルホン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール、5−アミノ−8−メルカプトキノリン、4−アミノ−8−メルカプトキノリン、1−メルカプト−8−アミノナフタレン、1−メルカプト−7−アミノナフタレン、1−メルカプト−6−アミノナフタレン、1−メルカプト−5−アミノナフタレン、1−メルカプト−4−アミノナフタレン、1−メルカプト−3−アミノナフタレン、1−メルカプト−2−アミノナフタレン、1−アミノ−7−メルカプトナフタレン、2−メルカプト−7−アミノナフタレン、2−メルカプト−6−アミノナフタレン、2−メルカプト−5−アミノナフタレン、2−メルカプト−4−アミノナフタレン、2−メルカプト−3−アミノナフタレン、1−アミノ−2−メルカプトナフタレン、3−アミノ−4,6−ジメルカプトピリミジン、2−アミノチオフェノール、3−アミノチオフェノール、4−アミノチオフェノール等が挙げられる。
【0020】
これらのうち、5−アミノ−8−ヒドロキシキノリン、1−ヒドロキシ−7−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−5−アミノナフタレン、1−ヒドロキシ−4−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−7−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−6−アミノナフタレン、2−ヒドロキシ−5−アミノナフタレン、1−カルボキシ−7−アミノナフタレン、1−カルボキシ−6−アミノナフタレン、1−カルボキシ−5−アミノナフタレン、2−カルボキシ−7−アミノナフタレン、2−カルボキシ−6−アミノナフタレン、2−カルボキシ−5−アミノナフタレン、2−アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、6−アミノサリチル酸、2−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノベンゼンスルホン酸、4−アミノベンゼンスルホン酸、3−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、2−アミノフェノール、3−アミノフェノール、4−アミノフェノール、2−アミノチオフェノール、3−アミノチオフェノール、4−アミノチオフェノール等が好ましい。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0023】
一般式(8)で表される成分(一般式(1)、(2)のX成分)の導入割合は、その元成分である末端封止剤の1級モノアミン成分で換算すると、全アミン成分に対して、0.1〜60モル%の範囲が好ましく、特に好ましくは5〜50モル%である。
【0025】
一般式(1)及び一般式(2)のnは本発明のポリマーの構造単位の繰り返し数を示しており、10〜100000の範囲であることが好ましい。
【0026】
さらに、基板との接着性を向上させるために、耐熱性を低下させない範囲で R1、R2にシロキサン構造を有する脂肪族の基を共重合してもよい。具体的には、ジアミン成分として、ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、ビス(p−アミノ−フェニル)オクタメチルペンタシロキサンなどを1〜10モル%共重合したものなどがあげられる。
【0027】
本発明のポジ型感光性樹脂組成物は一般式(1)および/または一般式(2)中のn個の構造単位のみからなるものであっても良いし、他の構造単位との共重合体あるいはブレンド体であっても良い。その際、一般式(1)および/または一般式(2)中のn個の構造単位を50モル%以上含有していることが好ましい。共重合あるいはブレンドに用いられる構造単位の種類および量は最終加熱処理によって得られるポリイミド系ポリマーの耐熱性を損なわない範囲で選択することが好ましい。
【0028】
本発明の耐熱性樹脂前駆体は、ジアミンの一部をモノアミンである末端封止剤に置き換えてまたは、酸二無水物を、モノカルボン酸、酸無水物、モノ酸クロリド化合物、モノ活性エステル化合物である末端封止剤に置き換えて、公知の方法を利用して合成される。例えば、低温中でテトラカルボン酸2無水物とジアミン化合物(一部をモノアミンである末端封止剤に置換)を反応させる方法、低温中でテトラカルボン酸二無水物(一部を酸無水物またはモノ酸クロリド化合物あるいはモノ活性エステル化合物である末端封止剤に置換)とジアミン化合物を反応させる方法、テトラカルボン酸2無水物とアルコールとによりジエステルを得、その後ジアミン(一部をモノアミンである末端封止剤に置換)と縮合剤の存在下で反応させる方法、テトラカルボン酸2無水物とアルコールとによりジエステルを得、その後残りのジカルボン酸を酸クロリド化し、ジアミン(一部をモノアミンである末端封止剤に置換)と反応させる方法などの方法を利用して合成することができる。
【0029】
また、ポリマー中に導入された、本発明に使用の末端封止剤は、以下の方法で容易に検出できる。例えば、末端封止剤が導入されたポリマーを、酸性溶液に溶解し、ポリマーの構成単位であるアミン成分と酸無水成分に分解、これをガスクロマトグラフィー(GC)や、NMR測定することにより、本発明に使用の末端封止剤を容易に検出できる。これとは別に、末端封止剤が導入されたポリマー成分を直接、熱分解ガスクロクロマトグラフ(PGC)や赤外スペクトル及びC13NMRスペクトル測定でも、容易に検出可能である。
【0030】
本発明で使用されるフェノール性水酸基を有する化合物としては、たとえば、Bis−Z、BisOC−Z、BisOPP−Z、BisP−CP、Bis26X−Z、BisOTBP−Z、BisOCHP−Z、BisOCR−CP、BisP−MZ、BisP−EZ、Bis26X−CP、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisCR−IPZ、BisOCP−IPZ、BisOIPP−CP、Bis26X−IPZ、BisOTBP−CP、TekP−4HBPA(テトラキスP−DO−BPA)、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOFP−Z、BisRS−2P、BisPG−26X、BisRS−3P、BisOC−OCHP、BisPC−OCHP、Bis25X−OCHP、Bis26X−OCHP、BisOCHP−OC、Bis236T−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、BisRS−OCHP(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−BIOC−F、TEP−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)が挙げられる。
【0031】
また、フェノール性水酸基を有する化合物は一般式(5)で表される化合物であることが好ましい。
【0032】
【化7】
【0033】
ここで、一般式(5)中R5からR8は水素原子、水酸基、炭素数1から20までのアルキル基、炭素数4から20までの脂環式基を示す。αは0から5までの整数を示す。また好ましくはR7およびR8が炭素数4から20までの脂環式基で表されることが好ましい。
【0034】
一般式(5)で表されるものとして、BisPC−PCHP、BisRS−PEP、BisTBC−PC、Bis24X−PC、Bis35X−PC、メチレンビス−p−CR、o,o’−BPF、oo−BisOC−F、oo−Bis25X−F、MB−PIPP、BisMHQ−F、Bis24X−F(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIHQ−PC、BI2MR−PC、BI4MC−PC、BIR−34X、BIR−PAP、BIPC−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、4PC、BIR−BIPC−F(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)が挙げられる。
【0035】
また、フェノール性水酸基を有する化合物は一般式(6)で表される有機基を含有する熱架橋性化合物であることが好ましい。
【0036】
【化8】
【0037】
ここで、一般式(6)中R9は水素原子、炭素数1から20までのアルキル基、炭素数4から20までの脂環式基またはR10CO基を示す。また、R10は、炭素数1から20までのアルキル基を示す。また好ましくはR9が炭素数1から20までのアルキル基、炭素数4から20までの脂環式基を示すことが好ましい。
【0038】
一般式(6)で表される基を含有する熱架橋性化合物としては、たとえば、上記有機基を1つ有するものとしてML−26X、ML−24X、ML−236TMP、4−メチロール3M6C、ML−MC、ML−TBC(商品名、本州化学工業(株)製)等、2つ有するものとしてDM−BI25X−F(商品名、旭有機材工業(株)製)、DML−MBPC、DML−MBOC、ジメチロール−Bis−C、ジメチロール−BisOC−P、DML−BisOC−Z、DML−BisOCHP−Z、DML−MB25、DML−MTrisPC、DML−Bis25X−34XL、DML−Bis25X−PCHP(商品名、本州化学工業(株)製)が挙げられる。
【0039】
また、一般式(6)で表される有機基を含有する熱架橋性化合物が、一般式(7)で表される化合物であることが好ましい。
【0040】
【化9】
【0041】
ここで、一般式(7)中R9は、前記に等しく、R11及びR12は水素原子、炭素数1から20までのアルキル基、炭素数4から20までの脂環式基またはR13COO基を示す。また、R13は、炭素数1から20までのアルキル基を示す。
【0042】
一般式(7)で表される化合物としては、46DMOC、46DMOIPP、46DMOEP、46DMOCHP(商品名、旭有機材工業(株)製)、DML−OCHP、DML−PC、DML−PCHP、DML−PTBP、DML−34X、DML−EP、DML−POP、DML−OC、DML−PFP、DML−PSBP(商品名、本州化学工業(株)製)、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール等、3つ有するものとしてTriML−P、TriML−35XL、TriML−TrisCR−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)等、4つ有するものとしてTM−BIP−A(商品名、旭有機材工業(株)製)、TML−BP、TML−HQ、TML−pp−BPF、TML−BPA、TMOM−BP(商品名、本州化学工業(株)製)等、6つ有するものとしてHML−TPPHBA、HML−TPHAP(商品名、本州化学工業(株)製)が挙げられる。
【0043】
これらのうち、好ましくは、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、一般式(5)で表されるものとして、BisPC−PCHP、BisTBC−PC、Bis35X−PC、メチレンビス−p−CR、o,o’−BPF、MB−PIPP、BisMHQ−F、Bis24X−F(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BI2MR−PC、BI4MC−PC、BIR−PAP、BIPC−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、4PC、BIR−BIPC−F(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)及び、一般式(6)で表される基を含有する熱架橋性化合物としては、上記有機基を2つ有するものとして、DML−MBPC、DML−MBOC、ジメチロール−BisOC−P、DML−MTrisPC及び、一般式(7)で表される化合物としては、46DMOC、46DMOEP、46DMOCHP、DML−OCHP、DML−PC、DML−PCHP、DML−PTBP、DML−34X、DML−EP、DML−POP、DML−PFP、DML−PSBP、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール等、3つ有するものとしてTriML−P、TriML−35XL等、4つ有するものとしてTM−BIP−A、TML−BP、TML−HQ、TML−pp−BPF、TML−BPA、TMOM−BP等、6つ有するものとしてHML−TPPHBA、HML−TPHAPが挙げられる。
【0044】
これらのうち、特に好ましくは、Bis−Z、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、一般式(5)で表されるものとして、BisPC−PCHP、BisTBC−PC、BI2MR−PC、BI4MC−PC、BIR−PAP、BIPC−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、4PC、BIR−BIPC−F及び、一般式(6)で表される基を含有する熱架橋性化合物としては、上記有機基を2つ有するものとして、DML−MBPC、DML−MBOC及び、一般式(7)で表される化合物としては、DML−OCHP、DML−PC、DML−PCHP、DML−PTBP、DML−POP、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール等があげられる。
【0045】
これらのうち、さらに好ましくは、一般式(5)で表されるものとして、BisPC−PCHP、BIR−PCHP及び、一般式(7)で表される化合物としては、DML−OCHP、DML−PC、DML−PCHP、DML−PTBP、DML−POP、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール等があげられる。
【0046】
【化10】
【0047】
このフェノール性水酸基を有する化合物を添加することで、得られる樹脂組成物は、露光前はアルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にアルカリ現像液に溶解するために、現像による膜減りが少なく、かつ短時間で現像が容易になる。
【0048】
このようなフェノール性水酸基を有する化合物の添加量としては、ポリマー100重量部に対して、好ましくは1から50重量部であり、さらに好ましくは3から40重量部の範囲である。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0049】
本発明に添加される(c)のエステル化したキノンジアジド化合物としては、フェノール性水酸基を有する化合物にナフトキノンジアジドのスルホン酸がエステルで結合した化合物が好ましい。ここで用いられるフェノール性水酸基を有する化合物は、(b)のフェノール性水酸基を有する化合物と同じであっても異なってもよい。このような化合物としては、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X(以上商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、BIP−BIOC−F、4PC、BIR−BIPC−F、TEP−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)、ナフトール、テトラヒドロキシベンゾフェノン、没食子酸メチルエステル、ビスフェノールA、メチレンビスフェノール、BisP−AP(商品名、本州化学工業(株)製)などの化合物に4−ナフトキノンジアジドスルホン酸あるいは5−ナフトキノンジアジドスルホン酸をエステル結合で導入したものが好ましいものとして例示することが出来るが、これ以外の化合物を使用することもできる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。
【0050】
また、本発明で用いるナフトキノンジアジド化合物の分子量が1000より大きくなると、その後の熱処理においてナフトキノンジアジド化合物が十分に熱分解しないために、得られる膜の耐熱性が低下する、機械特性が低下する、接着性が低下するなどの問題が生じる可能性がある。このような観点より見ると、好ましいナフトキノンジアジド化合物の分子量は300から1000である。さらに好ましくは、350から800である。このようなナフトキノンジアジド化合物の添加量としては、ポリマー100重量部に対して、好ましくは1から50重量部である。
【0051】
また、必要に応じて上記、感光性耐熱性前駆体組成物と基板との塗れ性を向上させる目的で界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類を混合しても良い。また、2酸化ケイ素、2酸化チタンなどの無機粒子、あるいはポリイミドの粉末などを添加することもできる。
【0052】
さらにシリコンウエハなどの下地基板との接着性を高めるために、シランカップリング剤、チタンキレート剤などを感光性耐熱性樹脂前駆体組成物のワニスに0.5から10重量%添加したり、下地基板をこのような薬液で前処理したりすることもできる。
【0053】
ワニスに添加する場合、メチルメタクリロキシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、などのシランカップリング剤、チタンキレート剤、アルミキレート剤をワニス中のポリマーに対して0.5から10重量%添加する。
【0054】
基板を処理する場合、上記で述べたカップリング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノール、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルなどの溶媒に0.5から20重量%溶解させた溶液をスピンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などで表面処理をする。場合によっては、その後50℃から300℃までの温度をかけることで、基板と上記カップリング剤との反応を進行させる。
【0055】
次に、本発明の感光性耐熱性前駆体組成物を用いて耐熱性樹脂パターンを形成する方法について説明する。
【0056】
感光性耐熱性前駆体組成物を基板上に塗布する。基板としてはシリコンウエハ、セラミックス類、ガリウムヒ素、ソーダ硝子、石英硝子などが用いられるが、これらに限定されない。塗布方法としてはスピンナを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形分濃度、粘度などによって異なるが通常、乾燥後の膜厚が、0.1から10μmになるように塗布される。
【0057】
次に感光性耐熱性前駆体組成物を塗布した基板を乾燥して、感光性耐熱性前駆体組成物皮膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線などを使用し、50度から180度の範囲で1分から数時間行うのが好ましい。
【0058】
次に、この感光性耐熱性前駆体組成物皮膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を用いるのが好ましい。
【0059】
耐熱性樹脂のパターンを形成するには、露光後、現像液を用いて露光部を除去することによって達成される。現像液としては、テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液が好ましい。また場合によっては、これらのアルカリ水溶液にN−メチル−2−ピロリドン、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクロン、ジメチルアクリルアミドなどの極性溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、イソブチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類などを単独あるいは数種を組み合わせたものを添加してもよい。現像後は水にてリンス処理をする。ここでもエタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類などを水に加えてリンス処理をしても良い。
【0060】
現像後、180度から500度の温度を加えて耐熱性樹脂皮膜に変換する。この加熱処理は温度を選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的に昇温しながら5分から5時間実施する。一例としては、130度、200度、350度で各30分づつ熱処理する。あるいは室温より250度まで2時間かけてまたは、400度まで2時間かけて直線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
【0061】
本発明による感光性耐熱性前駆体組成物により形成した耐熱性樹脂皮膜は、半導体のパッシベーション膜、半導体素子の保護膜、有機電界発光素子などを搭載した表示装置における絶縁層などの用途に用いられる。
【0062】
また本発明の組成物を用いて表示装置に形成される絶縁層は、基板上に形成された第一電極と、前記第一電極に対向して設けられた第二電極とを含む表示装置に関するものであり、具体的には例えば、LCD、ECD、ELD、有機電界発光素子を用いた表示装置(有機電界発光装置)などが該当する。有機電界発光装置とは、基板上に形成された第一電極と、第一電極上に形成された少なくとも有機化合物からなる発光層を含む薄膜層と、薄膜層上に形成された第二電極とを含む有機電界発光素子からなる表示装置である。
【0063】
【実施例】
以下実施例および技術をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、実施例中の感光性耐熱性樹脂前駆体組成物の評価は以下の方法により行った。
【0064】
感光性ポリイミド前駆体膜の作製
6インチシリコンウエハ上に、感光性耐熱性樹脂前駆体組成物(以下ワニスと呼ぶ)をプリベーク後の膜厚が1.5μmとなるように塗布し、ついでホットプレ−ト(大日本スクリーン製造(株)製SCW−636)を用いて、120℃で3分プリベークすることにより、感光性ポリイミド前駆体膜を得た。
【0065】
膜厚の測定方法
大日本スクリーン製造(株)製ラムダエースSTM−602を使用し、屈折率1.64で測定を行った。
【0066】
露光
露光機(キャノン(株)製コンタクトアライナーPLA501F)に、ニコンテストパターンをセットし、紫外線強度10mW/cm2(365nm換算)で、所定の時間、紫外線全波長露光を行った。
【0067】
現像
水酸化テトラメチルアンモニウムの2.38%水溶液からなる現像液を用い、23℃60秒間浸漬現像を実施した。次いで水にて20秒間リンス処理後、乾燥した。
【0068】
残膜率の算出
残膜率は以下の式に従って算出した。
残膜率(%)=現像後の膜厚÷プリベーク後の膜厚×100
感度の算出
露光、現像後、50μmのライン・アンド・スペースパターン(1L/1S)を1対1の幅に形成する露光量(以下、これを最適露光量という)を求めた。
【0069】
解像度の算出
露光、現像後、50μmのライン・アンド・スペースパターン(1L/1S)を1対1の幅に形成する最適露光量における最小のパターン寸法を解像度とした。
【0070】
合成例1 活性エステル化合物(a)の合成
乾燥窒素気流下、4−カルボキシ安息香酸クロリド18.5g(0.1モル)とヒドロキシベンゾトリアゾール13.5g(0.1モル)をテトラヒドロフラン(THF)100gに溶解させ、−15℃に冷却した。ここにTHF50gに溶解させたトリエチルアミン10.0g(0.1モル)を反応液の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、25℃で4時間反応させた。この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して、活性エステル化合物(a)を得た。
【0071】
【化11】
【0072】
合成例2 ピロメリット酸ジエチルエステルジクロリド溶液(b)の合成
乾燥窒素気流下、ピロメリット酸二無水物17.4g(0.08モル)、エチルアルコール36.9g(0.8モル)を95℃6時間攪拌反応させた。余剰のエタノールを減圧下、留去して、ピロメリット酸ジエチルエステルを得た。ついで塩化チオニルを95.17g(0.8モル)、テトラヒドロフラン(THF)70gを仕込み40℃で3時間反応させた。つづいて、N−メチルピロピドン200gを添加し、減圧により、余剰の塩化チオニル及びTHFを除去し、ピロメリット酸ジエチルエステルジクロリド溶液(b)227.8g(0.08モル)を得た。
【0073】
合成例3 3,3’、4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジエチルエステルジクロリド溶液(c)の合成の合成
乾燥窒素気流下、3,3’、4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物25.78g(0.08モル)、エタノール36.90g(0.8モル)を95℃6時間攪拌反応させた。余剰のエタノールを減圧下、留去して、3,3’、4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジエチルエステルを得た。ついで塩化チオニルを95.17g(0.8モル)、テトラヒドロフラン(THF)70gを仕込み40℃で3時間反応させた。つづいて、N−メチルピロピドン200gを添加し、減圧により、余剰の塩化チオニル及びTHFを除去し、3,3’、4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジエチルエステルジクロリド溶液(c)233.15g(0.08モル)を得た。
【0074】
合成例4 キノンジアジド化合物(1)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)21.23g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド33.58g(0.125モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン12.65g(0.125モル)を系内が35℃以上にならないように滴下した。滴下後30℃で2時間攪拌した。トリエチルアミン塩を濾過し、ろ液を水に投入させた。その後、析出した沈殿をろ過で集めた。この沈殿を真空乾燥機で乾燥させ、キノンジアジド化合物(1)を得た。
【0075】
【化12】
【0076】
合成例5 キノンジアジド化合物(2)の合成
乾燥窒素気流下、TrisP−HAP(商品名、本州化学工業(株)製)、15.31g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド40.28g(0.15モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン15.18g(0.15モル)を用い、合成例4と同様にしてキノンジアジド化合物(2)を得た。
【0077】
【化13】
【0078】
合成例6 キノンジアジド化合物(3)の合成
乾燥窒素気流下、4−イソプロピルフェノール6.81g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド13.43g(0.05モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン5.06gを用い、合成例4と同様にしてを用い、キノンジアジド化合物(3)を得た。
【0079】
【化14】
【0080】
合成例7 キノンジアジド化合物(4)の合成
乾燥窒素気流下、ビスフェノールA 11.41g(0.05モル)と5−ナフトキノンジアジドスルホニル酸クロリド26.86g(0.1モル)を1,4−ジオキサン450gに溶解させ、室温にした。ここに、1,4−ジオキサン50gと混合させたトリエチルアミン10.12gを用い、合成例4と同様にしてキノンジアジド化合物(4)を得た。
【0081】
【化15】
【0082】
同様に、各実施例、比較例に使用したフェノール性水酸基を有する化合物を下記に示した。
【0083】
【化16】
【0084】
実施例1
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル10.89g(0.054モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.86g(0.007モル)、末端封止剤として、3−アミノフェノール(東京化成工業(株)製)2.05g(0.019モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)20gに溶解させた。ここにビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物23.27g(0.075モル)をNMP15gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで50℃で4時間反応させた。その後、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール15.19g(0.127モル)をNMP4gで希釈した溶液を10分かけて滴下した。滴下後、50℃で3時間攪拌した。続いてNMP123.9gを加え、これをポリマー溶液Aとした。
【0085】
得られたポリマー溶液Aに上記に示したナフトキノンジアジド化合物(1)7g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBis−Z(商品名、本州化学工業(株)製)4gを加えて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスAを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0086】
実施例2
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル10.14g(0.051モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.86g(0.075モル)、末端封止剤として、1−カルボキシ−5−アミノナフタレン(東京化成工業(株)製)6.31g(0.034モル)、ピリジン11.93g(0.151モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させた。ここに、ピロメリット酸ジエチルエステルジクロリド溶液(a)216.8g(0.076モル)を、系内が10℃以上にならないように滴下した。滴下後、室温で6時間攪拌した。反応終了後、溶液を水2lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、これをポリマー固体Bとした。
【0087】
このようにして得たポリマー固体B10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(2)2.9g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBisRS−2P(商品名、本州化学工業(株)製)2.4g、ビニルトリメトキシシラン0.3gとをガンマブチロラクトン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスBを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0088】
参考例1
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン12.42g(0.016モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.39g(0.0056モル)、末端封止剤として、活性エステル化合物(a)5.38g(0.019モル)、ピリジン7.03g(0.089モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させ、室温で2時間反応した。ここに、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジエチルエステルジクロリド溶液(c)128.2g(0.044モル)を、系内が10℃以上にならないように滴下した。滴下後、室温で6時間攪拌した。反応終了後、溶液を水2lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で20時間乾燥し、これをポリマー固体Cとした。
【0089】
このようにして得たポリマー固体C10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(3)1.7g、フェノール性水酸基を有する化合物としてTrisP−PA(商品名、本州化学工業(株)製)1.7gをN−メチルピロリドン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスCを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0090】
参考例2
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノジフェニルメタン9.91g(0.056モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.1.39g(0.0056モル)、末端封止剤として、3−ヒドロキシフタル酸無水物(東京化成工業(株)製)3.12g(0.019モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させた。ここにビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物13.65g(0.044モル)をNMP14gとともに加えて、20℃で1時間反応させ、次いで50℃で4時間反応させた。その後、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール16.09g(0.135モル)をNMP5gで希釈した溶液を10分かけて滴下した。滴下後、50℃で3時間攪拌した。続いてNMP125gを加え、これをポリマー溶液Dとした。
【0091】
得られたポリマー溶液Dに、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(4)8g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBIR−PC(商品名、旭有機材工業(株)製)2.6gを溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスDを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0092】
参考例3
乾燥窒素気流下、p−フェニレンジアミン5.41g(0.016モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン1.39g(0.0056モル)、ピリジン6.16g(0.078モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させ、室温で2時間反応した。ここに、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸ジエチルエステルジクロリド溶液(b)113.66g(0.039モル)を、系内が10℃以上にならないように滴下した。滴下後、室温で4時間攪拌した。つづいて、末端封止剤として、無水マレイン酸2.72g(0.0278モル)を添加し、50℃で3時間攪拌反応した。反応終了後、溶液を水2lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0093】
このようにして得られたポリマーの固体10gに上記にしめしたナフトキノンジアジド化合物(2)2g、Bis−Z(商品名、本州化学工業(株)製)1gをNMP70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスEを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0094】
参考例4
乾燥窒素気流下、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル10.01g(0.05モル)、1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン0.65g(0.0026モル)、末端封止剤として、4−カルボキシ安息香酸クロリド5.35g(0.029モル)、ピリジン8.11g(0.103モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)50gに溶解させた。ここに、ピロメリット酸ジエチルエステルジクロリド溶液(b)104.6g(0.037モル)を、系内が10℃以上にならないように滴下した。滴下後、室温で6時間攪拌した。反応終了後、溶液を水2lに投入して、ポリマー固体の沈殿をろ過で集めた。ポリマー固体を80℃の真空乾燥機で20時間乾燥した。
【0095】
このようにして得たポリマーの固体10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(2)2g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBIR−PC(商品名、旭有機材工業(株)製)2g、ビニルトリメトキシシラン0.3gとをガンマブチロラクトン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスFを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0096】
実施例3
実施例1で得られたポリマー溶液Aに上記に示したナフトキノンジアジド化合物(1)7g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBisPC−PCHP(商品名、本州化学工業(株)製)6.2gを加えて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスGを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0097】
実施例4
実施例2で得たポリマーの固体B10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(2)2.9g、フェノール性水酸基を有する化合物として4PC(商品名、旭有機材工業(株)製)3.5g、ビニルトリメトキシシラン0.3gとをガンマブチロラクトン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスHを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0098】
参考例5
参考例1で得たポリマーの固体C10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(3)1.7g、フェノール性水酸基を有する化合物としてBIR−PCHP(商品名、旭有機材工業(株)製)1.7gをN−メチルピロリドン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスIを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0099】
参考例6
参考例2で得られたポリマー溶液Dに、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(4)8g、フェノール性水酸基を有する化合物としてDML−MBPC(商品名、本州化学工業(株)製)2.1gを溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスJを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0100】
実施例5
実施例1で得られたポリマー溶液Aに上記に示したナフトキノンジアジド化合物(1)7g、フェノール性水酸基を有する化合物としてDML−PC(商品名、本州化学工業(株)製)2.5gを加えて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスKを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0101】
実施例6
実施例2で得たポリマーの固体B10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(2)2.9g、フェノール性水酸基を有する化合物としてDML−PTBP(商品名、本州化学工業(株)製)1.6g、ビニルトリメトキシシラン0.3gとをガンマブチロラクトン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスLを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0102】
参考例7
参考例1で得たポリマーの固体C10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(3)1.7g、フェノール性水酸基を有する化合物として2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール(本州化学工業(株)製)1.0gをN−メチルピロリドン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスMを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0103】
実施例7
実施例1で得られたポリマー溶液Aに上記に示したナフトキノンジアジド化合物(1)7g、フェノール性水酸基を有する化合物として2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール3.8gを加えて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスNを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0104】
実施例8
実施例2で得たポリマーの固体10gを計り、上記に示したナフトキノンジアジド化合物(2)2.9g、フェノール性水酸基を有する化合物としてDML−PCHP(商品名、本州化学工業(株)製)1.2g、BisPC−PCHP(商品名、本州化学工業(株)製)1.2g、ビニルトリメトキシシラン0.3gとをガンマブチロラクトン70gに溶解させて感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスPを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0105】
実施例9
厚さ1.1mmの無アルカリガラス表面にスパッタリング蒸着法によって厚さ130nmのITO透明電極膜が形成されたガラス基板を120×100mmの大きさに切断した。ITO基板上にフォトレジストを塗布して、通常のフォトリソグラフィ法による露光・現像によってパターニングした。ITOの不要部分をエッチングして除去した後、フォトレジストを除去することで、ITO膜をストライプ形状にパターニングした。このストライプ状第一電極は100μmピッチである。
【0106】
次に、実施例1で得られたワニスAの濃度調整をNMPを用いて行い、スピンコート法により第一電極を形成した基板上に塗布し、ホットプレート上で120℃で3分間プリベークした。この膜にフォトマスクを介してUV露光した後、2.38%TMAH水溶液で露光部分のみを溶解させることで現像し、純水でリンスした。得られたポリイミド前駆体パターンをクリーンオーブン中の窒素雰囲下で170℃、30分、さらに、320℃で60分加熱してキュアし、絶縁層を第一電極のエッジを覆うように形成した。絶縁層の厚さは約1μmであった。
【0107】
次に、絶縁層を形成した基板を用いて有機電界発光装置の作製を行った。発光層を含む薄膜層は、抵抗線加熱方式による真空蒸着法によって形成した。基板有効エリア全面に蒸着して正孔輸送層を形成し、シャドーマスクを用いて発光層、第二電極のアルミニウムを形成した。
【0108】
得られた上記基板を蒸着機から取り出し、基板と封止用ガラス板とを硬化性エポキシ樹脂を用いて貼り合わせることで封止した。このようにしてITOストライプ状第一電極上に、パターニングされた発光層が形成され、第一電極と直交するようにストライプ状第二電極が配置された単純マトリクス型カラー有機電界発光装置を作製した。本表示装置を線順次駆動したところ、良好な表示特性を得ることができた。絶縁層の境界部分で薄膜層や第二電極が、薄くなったり段切れを起こすようなこともなく、スムーズに成膜されたので、発光領域内での輝度ムラは認められず、安定な発光が得られた。まだ断面は順テーパーになっていた。
【0109】
実施例10
実施例3で得られたワニスGを用い、キュア条件を230℃で30分にした他は、実施例9と同様にして、単純マトリクス型カラー有機電界発光装置を作製した。本表示装置を線順次駆動したところ、輝度ムラも認められず良好な表示特性を得ることができた。
【0110】
実施例11
実施例4で得られたワニスHを用い、キュア条件を250℃で30分にした他は、実施例9と同様にして、単純マトリクス型カラー有機電界発光装置を作製した。本表示装置を線順次駆動したところ、輝度ムラも認められず良好な表示特性を得ることができた。
【0111】
実施例12
実施例5で得られたワニスKを用い、キュア条件を230℃で30分にした他は、実施例9と同様にして、単純マトリクス型カラー有機電界発光装置を作製した。本表示装置を線順次駆動したところ、輝度ムラも認められず良好な表示特性を得ることができた。
【0112】
実施例13
実施例7で得られたワニスNを用い、キュア条件を280℃で60分にした他は、実施例9と同様にして、単純マトリクス型カラー有機電界発光装置を作製した。本表示装置を線順次駆動したところ、輝度ムラも認められず良好な表示特性を得ることができた。
【0113】
実施例14
実施例8で得られたワニスPを用い、キュア条件を250℃で60分にした他は、実施例9と同様にして、単純マトリクス型カラー有機電界発光装置を作製した。本表示装置を線順次駆動したところ、輝度ムラも認められず良好な表示特性を得ることができた。
【0114】
比較例1
実施例1の4,4’−ジアミノフェニルエーテル10.89gを12.77g(0.064モル)に変更し、末端封止剤を用いない他は、実施例1と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスQを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0115】
比較例2
実施例2の末端封止剤を用いない他は、実施例2と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスRを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0116】
比較例3
参考例1の末端封止剤およびフェノール性水酸基を有する化合物TrisP−PAを用いない他は、参考例1と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスSを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0117】
比較例4
参考例2の末端封止剤を用いない他は、参考例2と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスTを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0118】
比較例5
実施例3の末端封止剤を用いない他は、実施例3と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスUを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0119】
比較例6
実施例5の末端封止剤を用いない他は、実施例5と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスVを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0120】
比較例7
実施例1のフェノール性水酸基を有する化合物Bis−Zを用いない他は、実施例1と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスWを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0121】
比較例8
参考例2のフェノール性水酸基を有する化合物BIR−PCを用いない他は、参考例2と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスXを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0122】
比較例9
参考例3のフェノール性水酸基を有する化合物Bis−Zを用いない他は、参考例3と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスYを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0123】
比較例10
実施例1のフェノール性水酸基を有する化合物Bis−Zをメラミンに変更し、同量添加した他は、実施例1と同様に行い、感光性ポリイミド前駆体組成物のワニスZを得た。得られたワニスを用いて前記のように、シリコンウエハ上に感光性ポリイミド前駆体膜を作製、露光、現像し、ワニスの感度、残膜率、解像度について評価を行った。
【0124】
実施例1〜8、参考例1〜7、比較例1〜10の評価結果については表1に示した。
【0125】
【表1】
【0126】
【発明の効果】
本発明によれば、アルカリ水溶液で現像でき、解像度、感度、残膜率の優れたポジ型の感光性樹脂前駆体組成物を得ることができ、得られた組成物は特にディスプレイの絶縁層に好適に用いることができる。
Claims (5)
- (a)一般式(1)および/または一般式(2)で表される構造を主成分とするポリアミド酸エステルと、(b)フェノール性水酸基を有する化合物(一般式(1)で表される構造を主成分とするポリアミド酸エステル、一般式(2)で表される構造を主成分とするポリアミド酸エステルおよびエステル化したキノンジアジド化合物を除く)と、(C)エステル化したキノンジアジド化合物を含有することを特徴とするポジ型感光性樹脂前駆体組成物。
(式中R1は4価の有機基、R2は2価の有機基、R3は水素、または炭素数1から20までの有機基、−NH−(R4)m−Xは、下記一般式(8)で示される。nは10から100000までの整数を示す。)
(式中、R4は−CR18R19−、−CH2O−、−CH2SO2−より選ばれる2価の基を示し、R18、R19は水素原子、水酸基、炭素数1から10までの炭化水素基より選ばれる1価の基を示す。R13、R14は水素原子、水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、チオール基、炭素数1から10までの炭化水素基より選ばれ、少なくとも一つは水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、チオール基を示す。A、B、Cは炭素原子、または窒素原子であり、各々同じでも異なっていてもよい。mは0から10までの整数である。lは0または1である。pは0または1である。qは1〜3までの整数である。) - 一般式(1)〜(2)のmが0であることを特徴とする請求項1記載のポジ型感光性樹脂前駆体組成物。
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