JP4670180B2 - 表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学的センサを用いてワークの表面欠陥を検査する方法および装置装置であって、例えば、自動車の製造において、プレス形成された車体パネルの表面における凹凸等の表面欠陥を検査するのに利用される表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の表面欠陥検査装置としては、例えば、特開平8−5573号公報などに示されたものがあった。
【0003】
同公報に開示された表面欠陥検査装置は、ワークの一方側斜め上方に位置してワークに面状の照明光を照射する光源と、ワークの他方側斜め上方に位置してワークの表面を撮像するエリアセンサカメラを備えており、カメラにより撮像した受光画像を画像処理してワークの表面に存在する凹凸等の表面欠陥を検出するものである。このとき、照明光の照射角度およびカメラによる撮像角度は、ワークの表面を基準として10度以下の低角度であると共に、いずれもほぼ一定の角度になっている。したがって、カメラにより撮像した受光画像としては、照明光の正反射光を捕らえることになり、ワークの表面欠陥を影すなわち明部中の暗点として撮像したものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したような従来の表面欠陥検査装置にあっては、ワークの表面が平坦である場合には良好な表面欠陥検出を行うことができるが、自動車の車体パネルのように表面が平面部と平面部に連続する曲面部を有する場合には、照明光の照射角度やカメラの撮像角度を一定にすると、とくに曲面部に対する検出エリアが極端に狭くなる検出限界があり、曲面部の表面欠陥検査を充分に行うことが困難であるという問題点があった。また、現状の車体パネルの生産タクトは数秒単位であり、表面欠陥検査装置に車体パネルを通過させるコンベアにも搬送速度の速い(例えば50m/min)ものが使用されることから、コンベアの搬送処理能力の面からも検査可能な範囲が制約されるという問題点があり、これらの問題点を解決することが課題であった。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、平面部と平面部に連続する曲面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、平面部および曲面部のいずれに対しても表面欠陥の検査を高精度に且つ迅速に行うことができ、インラインでの表面欠陥検査にも充分適用することができる適用表面欠陥検査る表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係わる表面欠陥検査方法は、請求項1として、平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて光学的センサの走査方向と走査速度を選定し、選定した走査方向と、ワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さと、予め設定したワークの形状データに基づいて光学的センサの走査パターンを選定し、光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークおよび光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査する構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0007】
また、本発明に係わる表面欠陥検査方法は、請求項2として、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた光学的センサを用い、選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワークの形状を計測して得た形状データおよびワークの三次元形状データの少なくとも一方に基づいて、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるように光学的センサの角度や高さを制御すると共に、光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する照射角度および撮像角度の少なくとも一方の補正制御を行う構成とし、請求項3として、平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を複数の光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて複数の光学的センサの走査方向と走査速度を選定し、選定した走査方向と、ワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さと、予め設定したワークの形状データに基づいて複数の光学的センサの走査パターンを選定し、各光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークおよび各光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査する構成とし、請求項4として、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた複数の光学的センサを用い、選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるように光学的センサの角度や高さを制御すると共に、光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する撮像角度および照射角度の少なくとも一方の補正制御を行う構成とし、請求項5として、ワークの形状を計測して得た計測データおよび予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を用いて、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さを算出し、これらの算出データと予め設定した所定値とを比較して光学的センサの走査方向を選定する構成とし、請求項6として、ワークの形状を計測して得た計測データおよび予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を用いて、光学的センサの走査方向とワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さを算出し、光学的センサの走査方向、段差面部の高さと予め設定した所定値との比較結果、およびワークの形状データに基づいて、光学的センサの走査パターンを選定する構成としている。
【0008】
本発明に係わる表面欠陥検査装置は、請求項7として、平面部と平面部に連続する曲面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査する装置であって、ワークを一方向に搬送するワーク搬送手段と、ワークの平面部との間で相対的な移動を伴って平面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含む平面部検出センサと、ワークの曲面部との間で湾曲断面の連続方向に沿って相対的な移動を伴って曲面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含む曲面部検出センサと、平面部検出センサおよび曲面部検出センサから得た画像を処理してワークの表面欠陥を抽出する画像処理手段を備え、平面部検出センサおよび曲面部検出センサが、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と、照明手段に対向して配置され且つ照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を各々備えており、予め設定されたワークの形状データと搬送されるワークの位置データに基づいてワークの表面に対する照射角度および撮像角度が一定となるように照明手段の角度および高さならびに撮像手段の角度および高さを制御するセンサ制御手段を備え、さらに、曲面部検出センサが、ワークの曲面部に対する略曲率中心の軸回り方向に照明手段および撮像手段を傾斜させるセンサ傾動手段を備え、センサ制御手段が、ワークの曲面部における湾曲断面の接線に対して照明手段による照射方向および撮像手段による撮像方向が直交するようにセンサ傾動手段を駆動する制御を行う構成とし、請求項8として、ワーク搬送手段が、曲面部の湾曲断面の連続方向が搬送方向に交差する姿勢でワークを搬送し、且つワークが曲面部検出センサに対応する位置で停止可能であり、曲面部検出センサをワーク搬送方向に対して交差する方向に移動可能に設けた構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0009】
また、本発明に係わる表面欠陥検査装置は、請求項9として、曲面部検出センサが、ワークの搬送方向に対して交差する方向に移動するセンサ移動手段を備え、センサ移動手段に照明手段および撮像手段が一体的に設けてある構成とし、請求項10として、ワーク搬送方向において各センサよりも上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段を備え、センサ制御手段が、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して照明手段および撮像手段の角度や高さを補正する制御を行う構成とし、請求項11として、ワーク搬送方向において各センサよりも上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段を備え、ワーク計測手段からの計測データとセンサ制御手段からの制御データに基づいて曲面部検出センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性を補正するセンサ制御補正手段を備えた構成とし、請求項12として、センサ制御手段が、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの走査タイミングおよび画像処理手段の処理タイミングを決定する制御を行う構成とし、請求項13として、多軸制御型ロボットアームのハンド部に、光源と照明手段と撮像手段を一体的に備えた光学的センサを設けると共に、センサ制御手段からの制御データに基づいてロボットアームを制御するロボット制御手段を備えた構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
【0010】
なお、上記構成において、ワークの平面部は、完全に平面を成すものだけでなく、比較的曲率の小さい湾曲面も含むものとする。これに対して曲面部は、平面部に比べて曲率が明らかに大きく変化している面とする。
【0011】
【発明の作用】
【0014】
本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査方法では、ワークが、平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有している。そして、このワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、まず、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて光学的センサの走査方向と走査速度を選定する。この際、ワークの表面において直交する2方向は、例えば、ワークが、曲面部の湾曲断面の連続方向が搬送方向に対して交差する姿勢で搬送されている場合、搬送方向とこの搬送方向を横切る方向である。そして、選定した走査方向と、先の2方向の断面における段差面部の高さと、CAD情報等のような予め設定したワークの形状データに基づいて光学的センサの走査パターンを選定したのち、光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基づいて、ワークおよび光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査する。
【0015】
本発明の請求項2に係わる表面欠陥検査方法では、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた光学的センサを用いる。すなわち、光学的センサは、照明手段により、ワークの一方側斜め上方から照明光を所定の照射角度で照射し、撮像手段により、ワークの他方側斜め上方から照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する。このとき、照明手段による照射角度は、例えばワークの表面に対して10度以下とし、撮像手段による撮像角度は、例えば10〜30度の範囲とする。したがって、所定の照射角度で照射された照明光のうち、表面欠陥の無い部分に当たった光は、照射角度と同じ角度で反射するので撮像手段には撮像されず、表面欠陥に当たって照射角度よりも大きい角度で乱反射した光のみが撮像手段に撮像される。これにより、撮像手段では、表面欠陥を高輝度で捕らえた受光画像が形成される。また、受光画像は、エッジ抽出のための微分処理、ノイズ除去のための平滑化処理、および表面欠陥を孤立点として検出するための二値化処理などの画像処理が成され、これにより表面欠陥の抽出が可能となる。
【0016】
そして、当該表面欠陥検査方法では、上記の光学的センサを用いると共に、選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワークの形状を実際に計測して得た形状データおよびCAD情報等のワークの三次元形状データの少なくとも一方に基づいて、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるように光学的センサの角度や高さを制御する。その一方では、光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置(光舌位置)を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する照射角度および撮像角度の少なくとも一方の補正制御を行う。
【0017】
本発明の請求項3に係わる表面欠陥検査方法では、ワークが、平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有しており、このワークの表面を複数の光学的センサで走査して表面欠陥を検査する。すなわち、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて複数の光学的センサの走査方向と走査速度を選定する。この際、ワークの表面において直交する2方向は、例えば、ワークが、曲面部の湾曲断面の連続方向が搬送方向に対して交差する姿勢で搬送されている場合、搬送方向とこの搬送方向を横切る方向である。そして、選定した走査方向と、先の2方向の断面における段差面部の高さと、CAD情報等のような予め設定したワークの形状データに基づいて複数の光学的センサの走査パターンを選定したのち、各光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基づいて、ワークおよび各光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査する。
【0018】
本発明の請求項4に係わる表面欠陥検査装置では、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた複数の光学的センサを用いる。そして、選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるように複数の光学的センサの角度や高さを制御する。その一方、複数の光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置(光舌)を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する撮像角度および照射角度の少なくとも一方の補正制御を行うこととなる。
【0019】
本発明の請求項5に係わる表面欠陥検査方法では、光学的センサの走査方向を選定するにあたり、ワークの形状を実際に計測して得た計測データおよびCAD情報のように予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を用いて、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さを算出し、これらの算出データと予め設定した所定値とを比較して光学的センサの走査方向を選定する。
【0020】
本発明の請求項6に係わる表面欠陥検査方法では、光学的センサの走査パターンを選定するにあたり、ワークの形状を実際に計測して得た計測データおよびCAD情報等のような予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を用いて、光学的センサの走査方向とワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さを算出し、光学的センサの走査方向、段差面部の高さと予め設定した所定値との比較結果、およびワークの形状データに基づいて、光学的センサの走査パターンを選定する。
【0021】
本発明の請求項7に係わる表面欠陥検査装置では、平面部と平面部に連続する曲面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査する装置において、ワークを一方向に搬送するワーク搬送手段と、光学的センサとして、ワークの平面部との間で相対的な移動を伴って平面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含む平面部検出センサを備えており、平面部は、光学的センサによる走査をいずれの方向に行っても検出エリアがほぼ一様であるから、ワークの移動、平面部検出センサの移動、あるいは双方の移動によりワークと平面部検出センサとを相対的に移動させて平面部を撮像する。
【0022】
また、曲面部は、光学的センサによる走査を湾曲方向に行うと検出エリアが極端に狭くなることから、当該表面欠陥検査装置では、光学的センサとして、ワークの曲面部との間で湾曲断面の連続方向に沿って相対的な移動を伴って曲面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含む曲面部検出センサを備えており、ワークの移動、曲面部検出センサの移動、あるいは双方の移動によってワークと曲面部検出センサとを湾曲断面の連続方向に沿って相対的に移動させ、曲率に左右されることなく所定の検出エリアを確保して曲面部を撮像する。
【0023】
そして、画像処理手段において、平面部検出センサおよび曲面部検出センサの各撮像手段から入力した画像に対して、エッジ抽出のための微分処理、ノイズ除去のための平滑化処理、および表面欠陥を孤立点として検出するための二値化処理などを行って表面欠陥を抽出する。なお、表面欠陥の抽出結果は、CRTやプリンタなどの表示手段に表示することが可能である。
また、上記の表面欠陥検査装置では、平面部検出センサおよび曲面部検出センサにおいて、照明手段により、ワークの一方側斜め上方から照明光を所定の照射角度で照射し、撮像手段により、ワークの他方側斜め上方から照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する。このとき、照明手段による照射角度は、例えばワークの表面に対して10度以下とし、撮像手段による撮像角度は、例えば10〜30度の範囲とする。したがって、所定の照射角度で照射された照明光のうち、表面欠陥の無い部分に当たった光は、照射角度と同じ角度で反射するので撮像手段には撮像されず、表面欠陥に当たって照射角度よりも大きい角度で乱反射した光のみが撮像手段に撮像される。これにより、撮像手段では、表面欠陥を高輝度で捕らえた受光画像が形成される。
さらに、当該表面欠陥検査装置では、例えばワークが車体パネルである場合には各種類の諸寸法が予め設定されており、また、例えばワーク搬送手段においてワークの位置を検出することが可能であるから、上記の如くワークの表面を撮像するに際して、センサ制御手段において、予め設定されたワークの形状データと搬送されるワークの位置データに基づいてワークの表面に対する照射角度および撮像角度が一定となるように照明手段の角度および高さならびに撮像手段の角度および高さを制御する。これにより、各種ワークに対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に最適なものとなる。
そしてさらに、上記の表面欠陥検査装置では、曲面部検出センサが、ワークの曲面部に対する略曲率中心の軸回り方向に照明手段および撮像手段を傾斜させるセンサ傾動手段を備えており、センサ制御手段が、ワークの曲面部における湾曲断面の接線に対して照明手段による照射方向および撮像手段による撮像方向が直交するようにセンサ傾動手段を駆動する制御を行う。つまり、ワークの曲面部を検査するときに、その湾曲断面の連続方向に照明光を照射して撮像を行うと、湾曲の影響によって照明光の照射範囲が湾曲の片側あるいは両側に落ち込む状態となり、広い検出エリアの確保が困難になる場合がある。これに対して、当該表面欠陥検査装置では、曲面部における湾曲断面の接線に対して照射方向および撮像方向が直交するように制御を行うことにより、照明光の照射範囲の落ち込みを低減させて広い検出エリアを確保する。
【0024】
本発明の請求項8に係わる表面欠陥検査装置では、ワーク搬送手段により、その搬送方向に対して曲面部の湾曲断面の連続方向が交差する姿勢でワークを搬送しているので、表面欠陥の検査が比較的容易である平面部に対しては、搬送方向の上流側あるいは下流側から撮像を行うようにして平面部検出センサをワーク搬送方向に対して不動に設け、ワークを搬送しながら平面部検出センサで平面部を撮像する。また、曲面部に対しては、曲面部の湾曲断面の連続方向に撮像を行うようにして曲面部検出センサをワーク搬送方向に対して交差する方向に移動可能に設け、ワークの搬送を停止させるとともに曲面部検出センサを移動させて曲面部を撮像する。これにより、曲面部検出センサと曲面部の正しい位置関係を確保したうえで、曲率に左右されることなく所定の検出エリアを確保して曲面部の撮像が行われる。
【0027】
本発明の請求項9に係わる表面欠陥検査装置では、曲面部検出センサが、ワークの搬送方向に対して交差する方向に移動するセンサ移動手段を備えており、センサ移動手段に照明手段および撮像手段が一体的に設けてあるので、照明手段と撮像手段とが互いの位置関係を一定に保ちつつ同時に移動する。
【0029】
本発明の請求項10に係わる表面欠陥検査装置では、ワーク搬送方向において各センサよりも上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段を備えており、センサ制御手段が、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して照明手段および撮像手段の角度や高さを補正する制御を行う。つまり、例えばワークが車体パネルである場合、ワークは全体的に湾曲していることが多く、ワーク搬送手段に載置した際に自重により変形することがある。この場合、ワークは、高さが小さくなり且つ湾曲方向の長さが大きくなる状態に変形する。そこで、当該表面欠陥検査装置では、ワーク計測手段により、実際のワークの高さおよび平面形状を計測し、センサ制御手段により、予め設定されたワークの形状データと計測データを比較し、変形により生じた寸法差に応じて照明手段および撮像手段の角度や高さを補正し、これにより実際のワークに対する照明角度および撮像角度を最適なものにする。
【0030】
本発明の請求項11に係わる表面欠陥検査装置では、請求項14と同様にワーク計測手段によって実際のワークの高さおよび平面形状を計測し、センサ制御補正手段において、ワーク計測手段からの計測データと、各センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの制御特性を決定しているセンサ制御手段からの制御データに基づいて、曲面部検出センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性を補正し、これにより、曲面部センサにおいて、実際のワークに対する照明角度や撮像角度を最適なものにすると共に、曲面部に対する走査開始位置を決定する。
【0031】
本発明の請求項12に係わる表面欠陥検査装置では、センサ制御手段が、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの走査タイミングおよび画像処理手段の処理タイミングを決定する制御を行うので、ワークが変形して位置がずれている場合でも、そのずれたワークの曲面部に対して曲面部検出センサによる走査が確実に開始されると共に、画像処理手段による処理が確実に開始される。
【0032】
本発明の請求項13に係わる表面欠陥検査装置では、多軸制御型ロボットアームのハンド部に、光源と照明手段と撮像手段を一体的に備えた光学的センサを設け、ロボット制御手段により、センサ制御手段からの制御データに基づいてロボットアームの制御を行うものとなっている。すなわち、ワークの大きさや表面形状に応じて選定された走査方向、走査速度および走査パターンに基づいて、ロボットアームの動作により光学的センサの移動が行われ、また、ロボットアームの動作により、光学的センサにおける照明手段の照射角度や撮像手段の撮像角度が常に一定に保たれることとなる。
【0033】
【発明の効果】
【0035】
本発明の請求項1に係わる表面欠陥検査方法によれば、平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、曲面部の曲率、段差面部の高さおよび長さ等が異なる多品種のワークを扱う混成ラインであっても、各ワークに合わせた充分な検査性能および検査範囲を得ることができ、表面欠陥の検査を精度良く行うことができる。
【0036】
本発明の請求項2に係わる表面欠陥検査方法によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、ラインにおける一定のタクトタイム内において充分な検査性能および検査範囲を得ることができる。
【0037】
本発明の請求項3に係わる表面欠陥検査方法によれば、平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を複数の光学的センサによる走査で表面欠陥を検査するに際して、曲面部の曲率、段差面部の高さおよび長さ等が異なる多品種のワークを扱う混成ラインであっても、各ワークに合わせた充分な検査性能および検査範囲を得ることができ、表面欠陥の検査を精度良く行うことができる。
【0038】
本発明の請求項4に係わる表面欠陥検査方法によれば、請求項3と同様の効果を得ることができるうえに、ラインにおける一定のタクトタイム内において充分な検査性能および検査範囲を得ることができる。
【0039】
本発明の請求項5に係わる表面欠陥検査方法によれば、請求項1〜4と同様の効果を得ることができるうえに、多品種のワークの形状に合わせて光学的センサの走査方向を正確に選定することができ、表面欠陥の検査精度のさらなる向上に貢献することができる。
【0040】
本発明の請求項6に係わる表面欠陥検査方法によれば、請求項1〜5と同様の効果を得ることができるうえに、多品種のワークの形状に合わせて光学的センサの走査パターンを正確に選定することができ、表面欠陥の検査精度のさらなる向上に貢献することができる。
【0041】
本発明の請求項7に係わる表面欠陥検査装置によれば、平面部と平面部に連続する曲面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査する装置において、ワーク搬送手段、平面部検出センサ、曲面部検出センサおよび画像処理手段を採用したことにより、平面部および曲面部のいずれに対しても表面欠陥の検査を高精度に行うことができ、とくに曲面部に対しては、曲率に左右されることなく表面欠陥の検査を高精度に行うことができる。
また、上記の表面欠陥検査装置によれば、全体の諸寸法や曲面部の曲率等が異なる各種ワークに対して、照明手段による照射角度や撮像手段による撮像角度を常に最適なものにすることができ、各種ワークの表面欠陥検査を高精度に行うことができる。
さらに、上記の表面欠陥検査装置によれば、とくに曲面部検出センサに対して、センサ制御手段により駆動されるセンサ傾動手段を採用したことから、曲面部における照明光の落ち込みを低減させて広い検出エリアを安定して確保することができ、曲面部に対する検査精度のさらなる向上を実現することができる。
【0042】
本発明の請求項8に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項7と同様の効果を得ることができるうえに、間欠式コンベア等のワーク搬送手段を用いてワークの平面部および曲面部の表面欠陥検査を迅速に行うことができ、とくに曲面部に対しては、光学的センサと曲面部の正しい位置関係を確保したうえで、曲率に左右されることなく表面欠陥の検査を迅速に行うことができ、プレスのインラインにおける表面欠陥検査にも充分に適用することができる。また、曲面部を検査する際にはワークの搬送を停止させるので、曲面部の検査とワークの搬送速度とは無関係になり、高速のワーク搬送手段を採用することが可能になり、インラインにおけるワークの搬送処理機能を高めることができる。
【0044】
本発明の請求項9に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項7及び8と同様の効果を得ることができるうえに、センサ移動手段に照明手段および撮像手段を一体的に設けた曲面部検出センサを採用したことにより、曲面部検出センサの構造を簡単で且つ小型軽量なものにすることが可能となり、また、照明手段と撮像手段とが互いの位置関係を一定に保ちつつ同時に移動するので、両手段の動作の信頼性を高めることができる。
【0046】
本発明の請求項10に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項7〜9と同様の効果を得ることができるうえに、検査前にワークを計測するワーク計測手段を採用すると共に、ワーク計測手段により得た計測データと予め設定したワークの形状データに基づいてセンサ制御手段で補正制御を行うことから、ワークが自重で変形している場合であっても、照明手段による照射角度および撮像手段による撮像角度を最適なものにすることができると共に、ワークの曲面部の表面欠陥検査を高精度に行うことができる。
【0047】
本発明の請求項11に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項7〜10と同様の効果を得ることができるうえに、センサ制御補正手段において、ワーク計測手段からの計測データとセンサ制御手段からの制御データに基づいて曲面部検出センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性を補正することにより、ワークが自重で変形している場合でも、曲面部センサにおいて、実際のワークに対する照明角度や撮像角度を最適なものにすることができると共に、曲面部に対する操作開始位置を正確に決定することができ、曲面部の表面欠陥検査を高精度に行うことができる。
【0048】
本発明の請求項12に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項10及び11と同様の効果を得ることができるうえに、センサ制御手段において、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの走査タイミングおよび画像処理手段の処理タイミングを決定することにより、検査されるワークが変形してワーク搬送手段上での位置がずれている場合であっても、そのずれたワークの曲面部に対して曲面部検出センサによる走査および画像処理手段による処理を確実に開始することができ、ワークの曲面部の表面欠陥検査をより高精度に行うことができる。
【0049】
本発明の請求項13に係わる表面欠陥検査装置によれば、請求項7〜12と同様の効果を得ることができるうえに、光源と照明手段と撮像手段を一体化した光学的センサとしたことにより、例えば照明光を伝送するための光ファイバ等を最小限あるいは廃止した構成にすることが可能になり、光学的センサのコンパクト化を実現することができる。また、光学的センサをロボットアームのハンド部に取付けると共に、センサ制御手段からの制御データが入力されるロボット制御手段によりロボットアームを制御することから、光学的センサの走査方向、走査速度および走査パターンに自在に対応することができると共に、多品種のワークの表面形状に対して、その表面に対する照明手段の照射角度や撮像手段の撮像角度が常に一定となるように、光学的センサの姿勢調整をより柔軟に行うことができ、充分な検査範囲を得て表面欠陥の検査を高精度に行うことができる。
【0050】
【実施例】
図1〜図9は、本発明に係わる表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置の一実施例を説明する図である。
【0051】
図1に示す表面欠陥検査装置は、光学的センサを用いてパネル状ワークWの表面における凹凸等の表面欠陥を検査する装置である。ワークWは、平面矩形状を成しており、平面部Fとその一辺に連続する曲面部Rを有している。曲面部Rは平面部Fの辺に沿う方向に湾曲断面が連続している。
【0052】
表面欠陥検査装置は、図の右方向となる一方向にワークWを水平搬送するワーク搬送手段1を備えると共に、光学的センサとして、ワークWの平面部Fを所定の撮像角度で撮像する手段を含む平面部検出センサ2と、ワークWの曲面部Rを所定の撮像角度で撮像する手段を含む曲面部検出センサ3を備えている。また、表面欠陥検査装置は、予め設定されたワークWの諸寸法等を形状データとして出力するワーク形状出力手段4と、ワーク形状出力手段4からの形状データおよび搬送されるワークWの位置データに基づいて各検出センサ2,3を制御するセンサ制御手段5と、各検出センサ2.3から得た画像を処理してワークWの表面欠陥を抽出する画像処理手段6と、抽出した表面欠陥を表示する表示手段7を備えている。
【0053】
ワーク搬送手段1は、例えば間欠駆動式のコンベアであって、適宜の位置でワークWを停止させることが可能であり、この実施例では、搬送方向(Y方向)に対して曲面部Rの湾曲断面の連続方向が直角方向(X方向)となる姿勢でワークWを搬送する。
【0054】
平面部検出センサ2は、図2に示す照明手段2Aと、図3に示す撮像手段2Bにより構成されている。照明手段2Aは、ワーク搬送方向に対して上流側に配置され、斜め上方からワークWの搬送方向に照明光を照射するものであって、ワーク搬送方向を直角に横切るライン状の照明光を形成する照射手段12と、照射手段12からの照明光を反射してワークWに照射する鏡面反射手段13と、鏡面反射手段13を回転させて照明光の照射角度を変化させる照明用回転駆動手段14と、各手段12,13,14を一体的に昇降させる照明用昇降動手段15を備えている。
【0055】
照明用昇降駆動手段15は、ワーク搬送手段1の上側の図示しない梁に、スラド体16を上下動させる駆動機構17を備えている。スライド体16の下端部には、フレーム(図示略)が設けてあり、このフレームにより照射手段2、鏡面反射手段13および照明用回転駆動手段14を保持している。
【0056】
照射手段12は、図示しない光源からの光を伝送する光ファイバーケーブル18と、レンズによる光学機構を内蔵し且つ光ファイバーケーブル18からの光をライン状に集光するライトガイド19とを4組備えると共に、これらを直列に配置したものであって、ライン状に形成した照明光を下向きに照射する。このように、別の固定部位に設置した光源から光ファイバーケーブル18でライトガイド19に光を伝送して、ライン状の照明光を形成する照射手段12とすることにより、照明手段2Aにおける可動部位の構造の簡略化や軽量化が成されていると共に、広範囲の検査に対処し得るようになっている。
【0057】
この照射手段12には、例えば、メタルハライドやキセノンメタルハライド等の強力(例えば180W)な光源が用いられる。また、比較的大きい幅(200〜300mm程度)のライトガイド19を用いることにより、ライトガイド19の数自体も少なく抑えるようにしている。
【0058】
鏡面反射手段13は、鏡面体を主体とする軽量なものであって、照射手段12の下側すなわち照明光の照射口に沿って配置され、フレームに設けた照明用回転駆動手段14によって一端部が保持してあると共に、同じくフレームに設けたベアリング20によって他端部が回転自在に保持してある。照明用回転駆動手段14には、モータ類が用いられ、鏡面反射手段13をその長手方向の軸回りに回転させる。
【0059】
上記構成を備えた照明手段2Aは、センサ制御手段5からの信号により、照明用回転駆動手段14および照明用昇降駆動手段15が所定の方向に駆動され、ワークWの平面部Fに対して照明光の照射角度が10度以下となるように高さおよび角度の調整が行われる。
【0060】
これに対して、撮像手段2Bは、照明手段2Aに相対向するようにワーク搬送方向に対して下流側に配置され、斜め上方からワークWの反搬送方向に撮像を行うものであって、照明光の反射光を受光する複数のCCDカメラ21と、各CCDカメラ21を回動させて撮像方向を変化させる撮像用回転駆動手段22と、各CCDカメラ21および撮像用回転駆動手段22を一体的に昇降させる撮像用昇降駆動手段23を備えている。
【0061】
撮像用昇降駆動手段23は、ワーク搬送手段1の上側の図示しない梁に、モータ24を含む駆動機構25を備えると共に、駆動機構25によって上下に駆動されるフレーム26を備え、フレーム26によってワーク搬送方向を直角に横切る方向に配置したビーム27を保持している。このビーム27は、フレーム26の一方側において、撮像用回転駆動手段22により一端部が保持してあると共に、フレーム26の他端側において、他端部が回動自在に保持してあって、その上面に、4個のCCDカメラ21が撮像方向を同一にして等間隔で設けてある。撮像用回転駆動手段22は、モータ類が用いられ、ビーム27とともに各CCDカメラ21を一斉に回動させる。このように、複数のCCDカメラ21を用いることにより、撮像手段2Bの構造の簡略化や軽量化が成されていると共に、広範囲の検査に対処し得るようになっている。
【0062】
上記の構成を備えた撮像手段2Bは、センサ制御手段5からの信号により、撮像用回転駆動手段22および撮像用昇降駆動手段23が所定の方向に駆動され、ワークWの平面部Fに対して撮像角度が10〜30度以下の範囲となるように高さおよび角度の調整が行われる。
【0063】
つまり、上記照明手段2Aおよび撮像手段2Bは、照明光の照射角度(10度以下)よりも撮像角度(10〜30度)が大きくなるように設定してあり、ワークWの平面部Fにおける反射光のうちの表面欠陥による乱反射光、すなわち正反射光よりも大きい角度で反射する光を高輝度で捕らえるようにしている。また、本発明では、平面部Fは比較的曲率が小さい湾曲面を含むこと、平面部Fが全体的に傾斜している場合があることから、平面部Fに対する照射角度および撮像角度が一定になるように照明手段2Aおよび撮像手段2Bの高さおよび角度の制御を行う。
【0064】
曲面部検出センサ3は、平面部検出センサ2と同様に、図4に示す如く照明手段3Aと撮像手段3Bを備えている。この曲面部検出センサ3は、図4(a)に示すように、ワークWの搬送方向(Y方向)に対して直交する方向(X方向)に往復動可能なセンサ移動手段31を備え、センサ移動手段31に照明手段3Aおよび撮像手段3Bを一体的に設けることでコンパクトに構成されている。
【0065】
照明手段3Aは、センサ移動手段31の往復動方向の一方側から、ワーク搬送方向に沿ったライン状の照明光を照射するものであって、図4(c)に示すように、センサ移動手段31側の固定される保持板32と、保持板32に対して昇降駆動されるスライド板33と、スライド板33に取付けたライトガイド34と、ライトガイド34の下側で回転駆動される鏡面照射手段35を備えている。
【0066】
この照明手段3Aは、先の平面部検出センサ2の照明手段2Aと同様に、図示しない光源から光ファイバーケーブル18を通してライトガイド34に光を伝送し、ライトガイド34から下向きに照射した照明光を鏡面照射手段35によりワークW側へ反射させるものである。そして、先のセンサ制御手段5により、ワークWの曲面部Rに対して所定の照射角度となるように高さや照射方向が制御される。
【0067】
これに対して、撮像手段3Bは、センサ移動手段31の往復動方向の他方側において照明手段3Aに相対向する配置としてあり、図4(b)に示すように、センサ移動手段31に固定される保持部材36に、高さおよび角度の調整が可能なチルト制御手段37を介してCCDカメラ38を取付けた構成になっている。この撮像手段3Bは、先の平面部検出センサ2の撮像手段2Bと同様に、先のセンサ制御手段5により、ワークWの曲面部Rに対して所定の撮像角度となるように高さや照射方向が制御される。
【0068】
また、曲面部検出センサ3の照明手段3Aおよび撮像手段3Bにあっても、照明光の照射角度(10度以下)よりも撮像角度(10〜30度)が大きくなるように設定してあり、ワークWの曲面部Rにおける反射光のうちの表面欠陥による乱反射光、すなわち正反射光よりも大きい角度で反射する光を高輝度で捕らえるようにしている。
【0069】
さらに、曲面部検出センサ3は、センサ移動手段31とともに照明手段3Aおよび撮像手段3Bを傾斜させるセンサ傾動手段39を備えている。このとき、センサ傾動手段39による傾斜方向は、ワーク搬送方向に対して直交する水平軸回りの方向(X軸回り方向)であり、先述した姿勢でワーク搬送手段1に載置されたワークWに対して、曲面部Rの略曲率中心の軸回り方向となる。このセンサ傾動手段39は、センサ制御手段5により、ワークWの曲面部Rにおける湾曲断面の接線に対して照明手段3Aによる照射方向および撮像手段3Bによる撮像方向が直交する状態になるように駆動される。
【0070】
次に、上記構成を備えた表面欠陥検査装置の動作、および本発明に係わる表面欠陥検査方法を図5に示すフローチャートとともに説明する。
【0071】
まず、ステップS1において、例えば、ワーク搬送手段1に対して予め設定されたワークWの搬入位置とワーク搬送手段1の搬送速度からワークWの移動タイミングを検出し、ステップS2において平面部検出センサ2の制御をスタートする。このとき、ワーク形状出力手段4から予め設定されているワークWの形状データをセンサ制御手段5に入力し、センサ制御手段5では、ワークWの形状データおよびワークWの位置データに基づいて、平面部Fに対する照射角度および撮像角度が所定値になるように照明手段2Aおよび撮像手段2Bの高さや角度を制御する。そして、ワーク搬送手段1によりワークWを搬送しながら、平面部検出センサ2でワークWの平面部Fを撮像する。
【0072】
上記の如く平面部Fの撮像を行った後には、ステップS3において、ワークWの曲面部Rが曲面部検出センサ3に対応する位置に到達する停止タイミングを検出して、そのタイミングでワーク搬送手段1を停止させ、ステップS4において曲面部検出センサ3の制御をスタートする。
【0073】
このとき、当該表面欠陥検査装置では、ワークWが、ワーク搬送手段1による搬送方向に対して、曲面部Rの湾曲断面の連続方向が直交する姿勢で搬送されていることから、ワークWを停止させ、曲面部Rの湾曲断面の連続方向に曲面部検出センサ3の照明手段3Aおよび撮像手段3Bを移動させる。つまり、曲面部Rの表面欠陥検査を行う場合には、湾曲方向に沿って照明光の照射および撮像を行うと、検出エリアが極端に小さくなって表面欠陥の検出が困難になる場合があるが、上記の如く曲面部Rの湾曲断面の連続方向に照明光の照射および撮像を行うことにより、曲率に左右されることなく充分な検出エリアが確保できる。
【0074】
また、当該表面欠陥検査装置では、曲面部Rを検査する際に、曲面部Rの曲率に応じてセンサ制御手段5によりセンサ傾動手段39を駆動し、曲面部Rにおける湾曲断面の接線に対して照明手段3Aによる照射方向および撮像手段3Bによる撮像方向が直交する状態になるようにする。これは、曲面部Rの曲率に関係なく垂直方向から照明光の照射および撮像を行うと、図6に示すように湾曲の影響によりライン状照明光の先端部(光舌部)が左右両側あるいは片側に落ち込み、広い検出エリアの確保が困難になる場合があるからであり、曲面部Rの曲率に対応して照明手段3Aおよび撮像手段3Bを傾斜させることにより、図7に示すように照明光の先端部の落ち込みを低減し、広い検出エリアを安定して確保することができる。
【0075】
ここで、平面部検出センサ2および曲面部検出センサ3の各撮像手段2B,3Bにより撮像した画像は、画像処理手段6に入力し、画像処理手段6では、エッジ抽出のための微分処理、ノイズ除去のための平滑化処理、および表面欠陥を孤立点として検出するための二値化処理などを行って表面欠陥を抽出する。また、表面欠陥の抽出結果は、表示手段7に表示する。
【0076】
上記の如く曲面部Rの撮像を行った後には、センサ移動手段31により照明手段3Aおよび撮像手段3Bを元の位置まで移動させて、ステップS5において曲面部検出センサ3の制御を停止し、ステップS6において表面欠陥が検出されたかを判断し、表面欠陥が検出された場合には、ステップS7においてワークWをNGパレット9に移動させ、表面欠陥が検出されない場合には、ステップS8においてワークWをOKパレット8へ移動させる。このワークWの移動は、例えば図8に示すように、ワークWに吸着するパッド40を備えたロボット41により行われる。
【0077】
なお、表面欠陥が検出されなかったワークWに関しては、ワーク搬送手段1により次の工程に送るようにすることも当然可能である。また、表面欠陥が検出されたワークWは、図9に示すように、作業員Mによる確認や修理が行われ、この際、作業員Mは表示手段7によって表面欠陥の部位を容易に認識することが可能である。
【0078】
その後、ステップS9においてラインを停止するか否かを判断し、停止する場合は全体の制御を終了し、停止しない場合は次のワークWの検査を行うべくステップS1に戻る。
【0079】
このように、上記実施例で説明した表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置によれば、平面部Fは光学的センサの走査をいずれの方向に行っても検出エリアがほぼ一様であるから、ワーク搬送方向の上流側と下流側とで照明手段2Aと撮像手段2Bが相対向する平面部検出センサ2をワーク搬送方向に不動に設け、ワークWを搬送しながら平面部Fの表面欠陥検査を行うようにしている。
【0080】
そして、曲面部Rに対しては、湾曲方向に光学的センサを走査すると検出限界の不具合が生じることから、ワーク搬送方向の両側で照明手段3Aと撮像手段3Bが相対向する曲面部検出センサ3を移動可能に設け、ワークWの搬送を一時停止すると共に、曲面部Rの湾曲断面の連続方向(湾曲断面に対して直角方向)に表面欠陥検査を行うようにしており、これにより平面部Fおよび曲面部Rのいずれをも高精度に且つ迅速に検査し得るものとなっている。
【0081】
図10および図11は、本発明に係わる表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置の他の実施例を説明する図である。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0082】
図10に示す表面欠陥検査装置は、自動車の車体パネルのプレスラインにおいてワーク(車体パネル)Wの表面欠陥を検査するものである。ワークWは、図11に示すようにドアパネルであって、平面部Fとウエストラインに沿う曲面部Rを有している。
【0083】
ワーク搬送手段1には、平面部検出センサ2に対応する位置でワークWを検出する第1位置検出手段51と、曲面部検出センサ3に対応する位置でワークWを検出する第2位置検出手段52が設けてある。これらの位置検出手段51,52には、接触式あるいは非接触式のスイッチ類を用いることができる。
【0084】
第1および第2の位置検出手段51,52からの信号は、センサ制御手段5と画像切替え手段53に入力される。画像切替え手段53は、画像処理手段6に入力する画像を、平面部検出センサ2の撮像手段2Bからの画像と、曲面部検出センサ3の撮像手段3Bからの画像とに切替えるものである。
【0085】
ワーク形状出力手段4は、ワークWが車体パネルであることから、フェンダパネル、ドアパネル、ルーフパネルおよびフードパネル等の部位別の車体パネルならびに車種別の車体パネルについて各々の諸寸法を形状データとして有するものであり、具体的には車体パネルの設計に用いたCADデータを利用することができる。
【0086】
上記の表面欠陥検査装置は、ワーク搬送手段1により搬送されてきたワークWを第1位置検出手段51で検出し、ワークWがドアパネルである場合にはワーク形状出力手段4からドアパネルの形状データを出力し、センサ制御手段5において、ワーク形状出力手段4からの形状データと第1位置検出手段51からの位置データに基づいて各検出センサ2,3の照明手段2A,3Bおよび撮像手段2B,3Bの制御特性を決定する。そして、ワークWを搬送しながら平面部検出センサ2で平面部Fを撮像し、その画像を画像切替え手段53を介して画像処理手段6に入力し、画像処理手段6で平面部Fの表面欠陥を抽出する。
【0087】
ワークWの平面部Fの検査が終了し、さらに搬送されるワークWを第2位置検出手段52で検出すると、ワーク搬送手段1を停止させると共に、画像切替え手段53を曲面部検出センサ3側に切替え、曲面部検出センサ3を曲面部Rの湾曲断面の連続方向に移動させて同曲面部Rを撮像する。そして、画像を画像切替え手段53を介して画像処理手段6に入力し、画像処理手段6で曲面部Rの表面欠陥を抽出する。
【0088】
図12〜図15は、本発明に係わる表面欠陥検査方法および表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を説明する図である。
【0089】
図12に示す表面欠陥検査装置は、図中右方向となるワーク搬送方向において各検出センサ2,3よりも上流側に、ワークWの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段61を備えている。
【0090】
ここで、ワークWが車体パネルである場合、ワークWは全体的に緩やかに湾曲している場合が多く、図13に示すように、ワーク搬送手段1に載置した際に自重により変形することがある。この場合、ワークWは、図13中に仮想線で示すように、高さがΔh分小さくなり且つ湾曲方向の長さがΔL分大きくなる状態に変形する。
【0091】
そこで、当該表面欠陥検査装置では、ワーク計測手段61により、実際のワークWの高さおよび平面形状を計測し、センサ制御手段5により、予め設定されたワークWの形状データと計測データを比較し、変形により生じた寸法差に応じて各検出センサ2,3の照明手段2A,3Aおよび撮像手段2B,3Bの角度や高さを補正し、これにより実際のワークWに対する照明角度および撮像角度を最適なものにする。なお、ワーク計測手段61としては、図14に示すように、ワークWに対してレーザLを照射する光学式の二次元断面形状計測装置などが用いられる。
【0092】
また、センサ制御手段5は、予め設定されたワークWの形状データとワーク計測手段61からの計測データとを比較して平面部検出センサ2および曲面部検出センサ3の走査タイミングおよび画像処理手段6の処理タイミングを決定する制御を行うものとなっている。この実施例では、センサ制御補正手段62を備えており、センサ制御手段5において、ワーク形状出力手段4からの形状データとワーク計測手段61からの計測データに基づいて各検出センサ2,3の照明手段2A,3Aおよび撮像手段2B,3Bの高さや角度の制御特性を決定したのち、センサ制御補正手段62において、ワーク計測手段61で検出した高さの変動値やワークWの位置ずれ値等に基づいてセンサ制御手段5からの各センサ2,3の角度や高さの制御特性および走査位置の制御特性を補正するようにしている。
【0093】
上記構成を備えた表面欠陥検査装置は、図15に示すように、ステップS11においてワーク計測手段61によりワークWの高さや平面形状を計測し、ステップS12においてセンサ制御手段5により各検出センサ2,3の照明手段2A,3Aおよび撮像手段2B,3Bの制御特性を決定し、さらにセンサ制御補正手段62により各センサ2,3の高さや角度を走査位置の制御特性を補正する。そして、ステップS13において、ワーク搬送手段1に対して予め設定されたワークWの搬入位置とワーク搬送手段1の搬送速度からワークWの移動タイミングを検出し、ステップS14において平面部検出センサ2の制御をスタートする。
【0094】
平面部Fの撮像を行った後には、ステップS15において、ワークWの曲面部Rが曲面部検出センサ3に対応する位置に到達する停止タイミングを検出して、そのタイミングでワーク搬送手段1を停止させ、ステップS16において曲面部検出センサ3の制御をスタートする。曲面部Rの撮像を行った後には、ステップS17において曲面部検出センサ3の制御を停止し、ステップS18において表面欠陥が検出されたかを判断し、表面欠陥が検出された場合には、ステップS19においてワークWをNGパレット9に移動させ、表面欠陥が検出されない場合には、ステップS20においてワークWをOKパレット8へ移動させる。その後、ステップS21においてラインを停止するか否かを判断し、停止する場合は全体の制御を終了し、停止しない場合は次のワークWの検査を行うべくステップS11に戻る。
【0095】
図16は、本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例において、曲面部検出センサ3を説明する図である。
【0096】
図示の曲面部検出センサ3は、先の実施例と同様に、照明手段3A、撮像手段3B、センサ移動手段31およびセンサ傾動手段39を備えている。撮像手段3Bは、保持部材36、チルト制御手段37およびCCDカメラ38で構成されている。これに対して、照明手段3Aは、照明光の照射角度を変化させる照明用回転駆動手段71と、湾曲対応照射手段72を備えている。この湾曲対応照射手段72は、先の実施例のように照明光を直線のライン状に照射するのではなく、照明光を曲面部Rに対応する湾曲のライン状に照射するものとなっている。
【0097】
つまり、この実施例における曲面部検出センサ3にあっても、先の実施例と同様に、曲面部Rの湾曲断面の接線に対して照明光の照射方向および撮像方向が直交する状態となるように制御を行うのであるが、この際、湾曲のライン状に照明光を照射する湾曲対応照射手段72を用いることにより、先の実施例で説明した図6に示す照明光の先端部の落ち込みを防止し、図7に示す如く広い検出エリアをより確実に得ることができる。
【0098】
なお、上記実施例では、ワークWの曲面部Rの検査を行うに際し、いずれもワーク搬送手段1を停止させて曲面部検出センサ3により検査を行う場合を説明したが、搬送方向に対して曲面部Rの湾曲断面の連続方向が直交する姿勢でワークWを搬送している場合、ワークWを搬送しながら曲面部Rの検査を行うことも可能である。つまり、ワーク搬送方向に対して曲面部検出センサ3を斜め方向に移動可能に設けることにより、移動するワークWの曲面部Rに対して曲面部検出センサ3を湾曲断面の連続方向に沿って移動させることができる。
【0099】
図17は、本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を説明する図である。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、先の実施例では、Y方向を搬送方向とし、X方向を搬送方向に直交する方向としたが、以下の実施例では、これらの逆にして、X方向を搬送方向とし、Y方向を搬送方向に直交する方向としている。
【0100】
図示の表面欠陥検査装置は、プレス装置100によりプレス成形されたワークWの凹凸等の表面欠陥を検査するものであって、プレス装置100から搬出されたワークWを間欠動作で搬送するワーク搬送手段1を備え、ワーク搬送手段1の中間における所定の検査位置に対して、左右の光学的センサ101,102を配置すると共に、これらの上流側にワークWの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段61を配置し、ワーク搬送手段1の搬出側には、表面欠陥の無い良品を収容するOKパレット8と、表面欠陥が検出された不良品を収容するNGパレット9と、検査済みのワークWを該当するパレット8,9へ移送するハンドリングロボット等の自動判別装置103が配置してある。
【0101】
また、表面欠陥検査装置は、先の実施例で説明した手段として、CAD等の三次元形状データを有するワーク形状出力手段4、センサ制御手段5、画像処理手段6、表示手段7、第1・第2の位置検出手段51,52、およびセンサ制御補正手段62を備えるほか、プレス装置100によるプレス成形の情報をワーク形状出力手段5に入力するプレス情報入力手段104と、ワークWの形状データに基づいて光学的センサ101,102の走査方向を選定する走査方向選定手段105と、同じくワークWの形状データに基づいて光学的センサ101,102の走査パターンを選定する走査パターン選定手段106と、光学的センサ101,102の走査用アクチュエータ117,118を駆動するためのロボット制御特性決定手段107およびロボット制御手段108を備えている。
【0102】
ワークWは自動車のパネルである。この表面欠陥検査装置では、ドアパネルやフェンダーパネルのような左右一対のワークWR,WLを2枚同時に検査することができると共に、フードパネルやルーフパネルのような比較的大型のワークWHをも検査することができる。また、ワークWは、先の実施例で説明した平面部および曲面部を有するほか、これらの面内に意匠として形成したライン状の段差面部を有するものとなっている。
【0103】
光学的センサ101,102は、ワーク搬送手段1の間欠動作中に所定位置に停止したワークWに対して、自走することでその表面を走査して凹凸等の表面欠陥を検査する。光学的センサ101,102は、図18に示すように、メタルハライド等の光源を収容した光源部109と、照明手段110と、撮像手段111を一体的に備えたものとなっている。
【0104】
照明手段110は、光源部109から光ファイバ112を通して導入した光を集光レンズ等の光学系によりライン状に集光して照射する照射部113を備えている。また、この実施例の光学的センサ101,102は、照射部113からの照射光をワークWの表面に直接照射するのでは無く、照射部113に対向配置した第1の鏡面反射部114を介して照射部113からの照射光をワークWの表面に照射し、その反射光を第2の鏡面反射部115で反射させて撮像手段111で受光する。なお、第1および第2の鏡面反射部114,115は、照明手段110や撮像手段111とともにフレーム116に固定してある。
【0105】
ここで、照明手段110の照射部113から照射されたライン状照射光は、図19に示すように、ワークWに表面に対して10度以下の低い照射角度αで照射される。また、撮像手段111は、ワークWの表面からの反射光のうちの乱反射光すなわち表面欠陥により乱反射した光を検出し得るように、照射光の照射角度αよりも大きい10〜60度の撮像角度βで撮像する。
【0106】
上記の光学的センサ101,102は、走査用アクチュエータ117,118により駆動される。これらの走査用アクチュエータ117,118は、光学的センサ101,102をワーク搬送方向(X軸方向)に駆動する手段と、同搬送方向を横切る方向(Y軸方向)に駆動する手段を備えており、両手段を同時に作動させることで光学的センサ101,102を斜め方向(θ軸方向)にも移動させることができる。つまり、平面内における多軸方向に光学的センサ101,102を移動させることができる。
【0107】
また、走査用アクチュエータ117,118は、ワークWの表面形状に対して照明手段110の照射角度αおよび撮像手段111の撮像角度βが常に一定となるように、光学検出センサ101,102の角度および高さを調整する手段を備えている。このような調整手段は、先の実施例と同様にセンサ制御手段5からの指令により駆動することができる。
【0108】
走査方向選定手段105は、ワーク計測手段61により検査前に実計測したワークWの計測データおよびワーク形状出力手段4からの三次元形状データの少なくとも一方を用いて、ワークWの表面において直交する2方向(X,Y軸方向)の断面曲率と、同2方向のワークWの長さLを算出し、これらの算出データと予め設定した所定値との比較により光学的センサ101,102の走査方向を選定し、選択した走査方向のワーク長Lに対応した走査速度Vを選定する。
【0109】
このとき、走査速度Vは、図20に示す走査速度選定フローにおいて、図21に示すような走査方向のワーク長Lに比例した速度特性により決定される。このように走査速度Vを選定するのは、ワークWの検査時間(ラインタクトタイム)が一定であるからである。したがって、ワーク長Lが長い場合には、一定時間内に検査が終了するように走査速度Vを早くする。
【0110】
ここで、図20に示す走査速度選定フローを説明する。まず、ステップS31において、ワークWの表面において直交する2方向(X,Y方向)の断面曲率を算出し、ステップS32において、X軸方向の最大断面曲率Rmaxが曲率検出限界R0以上であるか否かを判定する。この判定がYESの場合には、ステップS33において、Y軸方向の最大断面曲率Rmaxが曲率検出限界R0以上であるか否かを判定し、この判定がNOの場合には、ステップS34において、X軸方向の走査を選定したのち、ステップS35において、X軸方向におけるワーク長Lに基づいて走査速度Vを選定する。
【0111】
また、先のステップS32における判定がNOの場合には、ステップS36において、Y軸方向の最大断面曲率Rmaxが曲率検出限界R0以上であるか否かを判定し、この判定がYESの場合には、ステップS37において、Y軸方向の走査を選定したのち、ステップS38において、Y軸方向におけるワーク長Lに基づいて走査速度Vを選定する。
【0112】
さらに、ステップS33の判定結果がYESである場合、またはステップS36の判定結果がNOの場合には、ステップS39において、X軸方向のワーク長がY軸方向のワーク長以上であるか否かを判定し、この判定がYESの場合にはステップS34に進んでX軸方向の走査を選定し、同判定がNOの場合にはステップS37に進んでY軸方向の走査を選定する。
【0113】
走査パターン選定手段106は、ワーク計測手段61により検査前に実計測したワークWの計測データおよびワーク形状出力手段4からの三次元形状データの少なくとも一方を用いて、ワークWの表面における非連続の段差面部の高さを算出し、この段差面部の高さ(Hmax)と所定値(H0)との比較結果(Hmax≧H0)、およびワークWの形状データからの段差面部の位置情報に基づいて、光学的センサ101,102の走査パターンを選定する。具体的には、図22に示す走査パターン選定フローのワーク段差判定に基づいて最適な走査パターンを選定する。
【0114】
すなわち、図22中のステップS41において、先に選定した走査方向のデータを入手し、ステップS42において、走査方向がX軸方向であるか否かを判定し、この判定がYESの場合には、ステップS43において、X軸方向における段差面部の高さが所定値以上であるか否かを判定し、この判定がNOの場合にはステップS44において走査パターンAを選定し、同判定がYESの場合にはステップS45において走査パターンBを選定する。
【0115】
また、ステップS42における判定がNOである場合(走査方向がY軸方向である場合)には、ステップS46において、Y軸方向における段差面部の高さが所定値以上であるか否かを判定し、この判定がNOの場合にはステップS47において走査パターンCを選定し、同判定がYESの場合にはステップS48において走査パターンDを選定する。
【0116】
各走査パターンA〜Dの具体例を図23に示す。図23(a)に示すように、X軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定値よりも小さい場合には、走査パターンAとして通常の走査速度V0でX軸方向に往復走査する。また、図23(c)に示すように、Y軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定値よりも小さい場合には、走査パターンCとして通常の走査速度V0でY軸方向に往復走査する。
【0117】
これに対して、図23(b)に示すように、X軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定値よりも大きい場合には、走査パターンBとして通常の走査速度V0よりも大きい高速走査速度Vとし、往路をX軸方向に走査し、復路を段差面部Qと平行となるθ軸方向に走査する。また、図23(d)に示すように、Y軸方向の走査において、段差面部Qの高さが所定値よりも大きい場合には、走査パターンDとして通常の走査速度V0よりも大きい高速走査速度Vとし、往路をY軸方向に走査し、復路を段差面部Qと平行となるθ軸方向に走査する。
【0118】
つまり、低い照射角度でライン状照射光をワークWの表面へ照射した場合、その表面に図23(e)に示すような高低差の大きい段差面部Qがあると、図23(f)に示すように、段差面部Qの下断面で照射光位置(光舌位置)が大きくずれ、撮像手段で受光した画像上で照射光位置が大きく下がる。そして、段差面部Qの高さHが一定値以上になると、照射光位置が画像視野から消えて検査が不可能となる。そこで、当該表面欠陥検査装置では、段差面部の高さが一定値以上である場合には、その段差面部Qを回避する走査パターン、すなわち図23(b)および(d)に示す走査パターンB,Dを選定することとなる。なお、図23では復路をθ軸方向として示したが、段差面部Qの位置によっては往路をθ軸方向に走査することも当然あり得る。
【0119】
センサ制御手段5は、走査パターン選定手段106においてワークWの表面形状に応じて選定した走査パターンA〜Dで光学的センサ101,102を走査する際に、光学的センサ101,102がワークWの表面に対して常に一定の角度および高さとなるように制御する手段である。このセンサ制御手段106では、ワークWの種類毎の三次元形状データ(CADデータ)からそのワークWの表面の湾曲度(角度、高さ)を算出することにより、光学的センサ101,102の定角度制御特性を決定している。
【0120】
センサ制御補正手段12は、ワーク計測手段61で実際に計測したワークWの歪データ(図13参照)や後記するずれ量補正量算出手段からの補正データに基づいて、センサ制御手段5で決定した光学的センサ101,102の制御特性をワークWの形状に合わせて補正する。
【0121】
この実施例の画像処理手段6は、光学的センサ101,102の撮像手段111で撮像した画像を入力する画像入力手段と、撮像手段111で撮像した画像から照射光位置(光舌位置)を検出する照射光位置検出手段と、照射光位置検出手段22で検出した照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置Y0から算出される照射位置ずれ量を算出するずれ補正量算出手段を備えている。
【0122】
照射光位置検出手段は、図24(a)に示すように、画像データから算出した輝度積分値Pと照射光位置Yとの関係における所定の輝度積分値P1から照射光位置Y1を推定する。次に、ずれ補正量算出手段は、照射光位置検出手段で算出した照射光位置Y1と所定の照射光制御位置Y0との差分から照射光ずれ量(光舌すれ量)ΔYを算出する。そして、図25に示すように、算出した照射光ずれ量ΔYと制御補正量(高さh)の関係から制御補正量を算出して、その算出結果をセンサ制御補正手段62に入力する。ここで、センサ制御補正手段62では入力された制御補正量(高さh)にあわせて照射光位置のずれ量に相当する光学的センサ101,102の照射角度αや射高さの補正または撮像角度βの制御を行ない、照射光位置(光舌位置)のずれを補正する。
【0123】
図24(a)は、ワークWの長さLが小さく、ずれ補正制御を行わない場合の受光画像を示し、図24(b)は、ワークWの長さLが大きく、ずれ補正制御を行った場合の受光画像を示しており、ずれ補正制御により照射光位置(光舌位置)が変化していることがわかる。また、図24(c)はずれ補正制御を行わない場合の欠陥抽出画像を示し、図24(d)はずれ補正制御を行った場合の欠陥抽出画像を示しており、ずれ補正制御により検出可能エリアが拡大されていることがわかる。
【0124】
表示手段7は、画像手段手段6で処理した画像から欠陥を抽出してこれを表示すると共に、自動判別装置103や作業者に対して作業を指令する機能を有し、また、欠陥データの集約等を行うものとなっている。
【0125】
ここで、表面欠陥検査方法における全体の制御フローを図26に示す。すなわち、ステップS51において、ワークWのデータとして種類やCAD情報等による三次元形状データを入力し、ステップS52において、先の図20に示した走査方向選定フローに従って光学的センサ101,102の走査方向および走査速度を選定する。こののち、ステップS53において、先の図22に示した走査パターン選定フローに従って光学的101,102の多軸方向にわたる走査パターンを選定し、ステップS54において、ワークWが所定の検査位置に停止したことを検出する。つまり、ワーク搬送手段1の間欠動作により搬送されたワークWを位置検出手段51で検出する。
【0126】
そして、選定した走査速度および走査パターンに基づいて光学的センサ101,102移動させてワークWの表面を走査する。すなわち、照明手段110からワークWの表面に所定の照射角度αで照射光を照射し、ワークWの表面で反射した反射光を撮像手段11で撮像して乱反射光を表面欠陥として捕らえ、その受光画像を画像処理して表面欠陥を抽出する。この際、ワークWの表面形状に沿って光学的センサ101,102の姿勢も調整される。
【0127】
この際、当該表面欠陥検査装置では、ステップS55において照射光位置のずれ量を算出してその補正量を決定し、ステップS56において表面欠陥の検出処理を行い、ステップS57において表面欠陥を判定し、ステップS58において表示手段7に判定結果を表示すると共に、自動判別装置103に判別作業の指令を出力し、以下、順次搬送されるワークWに対して上記制御を繰り返し行うこととなる。
【0128】
上記実施例の表面欠陥検査装置および表面欠陥検査方法では、曲面部の曲率、段差面部の高さおよび長さ等が異なる多品種のワークWを扱う混成ラインであっても、一定のタクトタイム内において、各ワークWに合わせた充分な検査性能および検査範囲が得られることとなり、また、多品種のワークWの形状に合わせて光学的センサ101,102の走査方向および走査パターンが正確に選定されることとなり、表面欠陥の検査精度がより一層高められる。
【0129】
また、光源(光源部109)と照明手段110と撮像手段111を一体化した光学的センサ101,102としたので、例えば照明光を伝送するための光ファイバ等を最小限にすることができ、あるいは光ファイバを廃止した構成にすることも可能になり、光学的センサ101,102が非常にコンパクトなものとなっていて、同センサを駆動する走査用アクチュエータ117,118等の負荷を軽減し得るといった利点がある。
【0130】
図27は、本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を説明する図である。この実施例は、自動車の車体パネルのプレスライン工程において、ワークである車体パネルの表面欠陥検査を行う場合を示している。なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0131】
この実施例では、先の実施例の走査用アクチュエータ(図17の符号117,118)に代えて、汎用性の高い6軸制御型のロボットアーム(または単にロボット)201,202を用い、両ロボットアーム201,202のハンド部に光学的センサ101,102を取付けている。これにより、光学的センサ101,102は、直交する3軸方向に移動可能であると共に、その3軸回りに回動可能である。
【0132】
そして、両ロボットアーム201,202には、センサ制御手段5からの制御データがロボット制御特性決定手段107およびロボット制御手段108を介して入力され、これにより選定した走査方向、走査速度および走査パターンに基づいて光学的センサ101,102自在に移動させ、また、ワークWの表面に対して照明手段110の照射角度αや撮像手段111の撮像角度βが常に一定になるように動作する。
【0133】
図28は、光学的センサ101,102の走査パターンを示す図である。図28(a)に示すワークWHは、段差面部の無いフードパネルであり、この場合には、1枚のワークWHに対して、その両側で2台のロボットアーム201,202により各光学的センサ101,102を同時にX軸方向に往復動させて走査する。この際、各ロボットアーム201,202および光学的センサ101,102は、各々ワークWHの片側半分を走査する。これにより検査時間の短縮も可能となる。
【0134】
また、図28(b)に示すワークWHは、左右に意匠上のラインである段差面部Q,Qを有するフードパネルであって、この場合には、往路または復路をX軸方向に走査し、復路または往路を段差面部Qと平行なθ軸方向に走査する。さらに、図28(c)に示すワークWR,WLは左右のドアパネルであって、この場合には、各々のワークWR,WLに対して、ボットアーム201,202により各光学的センサ101,102を同時にY軸方向に往復動させて走査する。
【0135】
図29はこの実施例における表面欠陥検査装置の制御フローを説明する図である。すなわち、ステップS61において、ワークWのデータとして種類やCAD情報等による三次元形状データを入力し、ステップS62において、先の図20に示した走査方向選定フローに従って光学的センサ101,102の走査方向および走査速度を選定する。こののち、ステップS63において、先の図22に示した走査パターン選定フローに従って光学的101,102の多軸方向にわたる走査パターンを選定する。
【0136】
こののち、ステップS64において、検査に要するロボットアームが複数台であるか否かを判定し、ロボットアームが単数である場合(NO)には、ステップS65においてロボットアームに制御スタート信号を出力し、ステップS66においてロボットアームの単独制御を開始する。そして、ステップS67において予め設定された走査速度や走査パターンに基づいて往路の制御を行い、さらにステップS68において同様に復路の制御を行い、ステップS69において制御を終了した後、ステップS70においてロットが変更されたか否かを判定し、変更された場合(YES)は一連のフローを完了してスタートに戻り、変更されない場合(NO)はステップS65に戻る。なお、表面欠陥検出の手順は先の各実施例と同様である。
【0137】
また、ステップS64において、ロボットアームが複数(2台)であると判定した場合(YES)には、ステップS71において各ロボットアームに制御スタート信号を出力し、ステップS72においてロボットアームの複数制御を開始する。そして、ステップS73において、予め設定された各ロボットアームの走査速度や走査パターンに基づいて、両ロボットアームが連動するように往路の制御を行い、さらにステップS74において同様に連動する復路の制御を行い、ステップS75において制御を終了した後、ステップS76においてロットが変更されたか否かを判定し、変更された場合(YES)は一連のフローを完了してスタートに戻り、変更されない場合(NO)はステップS71に戻る。
【0138】
上記実施例の表面欠陥検査装置および表面欠陥検査方法によれば、先の実施例と同様の効果を得ることができるうえに、先の実施例で明らかなようにコンパクト化された光学的センサ101,102をロボットアーム201,202に取付けると共に、センサ制御手段5からの制御データが入力されるロボット制御手段108によりロボットアーム201,202を制御するので、光学的センサ101,102の走査方向、走査速度および走査パターンに自在に対応し得るものとなり、多品種のワークWH,WR,WLの表面形状に対して、その表面に対する照明手段の照射角度や撮像手段の撮像角度が常に一定となるように、光学的センサ101,102の姿勢調整がより柔軟に行われ、これにより充分な検査範囲を得て表面欠陥の検査が高精度に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる表面欠陥検査装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】平面部検出センサの照明手段を説明する斜視図である。
【図3】平面部検出センサの撮像手段を説明する斜視図である。
【図4】曲面部検出センサを示す斜視図(a)、曲面部検出センサの撮像手段を示す斜視図(b)、および曲面部検出センサの照明手段を示す斜視図(c)である。
【図5】図1に示す表面欠陥検査装置の検査過程を説明するフローチャートである。
【図6】曲面部検出センサを傾斜させない状態での曲面部の撮像画像である。
【図7】図6に対して曲面部検出センサを湾曲に応じて傾斜させた状態での曲面部の撮像画像である。
【図8】表面欠陥の有無に応じてワークを仕分ける手段の一例を示す説明図である。
【図9】表面欠陥が検出されたワークの後工程を示す説明図である。
【図10】本発明に係わる表面欠陥検査装置の他の実施例を示す説明図である。
【図11】ワークの一例であるドアパネルに対する曲面部の検査を示す断面および平面の説明図である。
【図12】本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を示す説明図である。
【図13】ワークの自重による撓みを説明する断面図である。
【図14】ワーク計測手段の一例を説明する斜視図である。
【図15】図12に示す表面欠陥検査装置の検査過程を説明するフローチャートである。
【図16】本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例において、曲面部検出センサを示す斜視図(a)、曲面部検出センサの撮像手段を示す斜視図(b)、および曲面部検出センサの照明手段を示す斜視図(c)である。
【図17】本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を示す説明図である。
【図18】光学的センサの構造を示す斜視図である。
【図19】光学的センサとワークとの関係を示す説明図(a)およびセンサ部分の拡大図(b)である。
【図20】走査方向の選定を説明するフローチャートである。
【図21】ワーク長と走査速度の関係を示すグラフである。
【図22】走査パターンの選定を説明するフローチャートである。
【図23】走査パターンの例を示す説明図(a)〜(d)、ワークの段差面部の断面図(e)、および段差面部における照射光をずれを示す説明図(f)である。
【図24】ずれ補正制御無しの時の照射光位置を示す受光画像(a)、高速走査時の照射光位置を示す受光画像(b)、ずれ補正制御無しの時の欠陥抽出画像(c)、および高速走査時の欠陥抽出画像(d)である。
【図25】照射光位置(光舌位置)のずれ量と補正量との関係を示すグラフである。
【図26】図17の表面欠陥検査装置の全体制御を説明するフローチャートである。
【図27】本発明に係わる表面欠陥検査装置のさらに他の実施例を示す説明図である。
【図28】段差面部の無いフードパネルであるワークに対する走査パターンを示す説明図(a) 段差面部の有るフードパネルであるワークに対する走査パターンを示す説明図(b)、およびドアパネルであるワークに対する走査パターンを示す説明図(c)である。
【図29】図27の表面欠陥検査装置の全体制御を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
F 平面部
R 曲面部
Q 段差面部
W ワーク
1 ワーク搬送手段
2 平面部検出センサ(光学的センサ)
2A 照明手段
2B 撮像手段
3 曲面部検出センサ(光学的センサ)
3A 照明手段
3B 撮像手段
5 センサ制御手段
6 画像処理手段
31 センサ移動手段
39 センサ傾動手段
61 ワーク計測手段
62 ワーク制御補正手段
101 102 光学的センサ
105 走査方向選定手段
106 走査パターン選定手段
108 ロボット制御手段
109 光源部
110 照明手段
111 撮像手段
201 202 ロボットアーム
WH WR WL ワーク
Claims (13)
- 平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて光学的センサの走査方向と走査速度を選定し、選定した走査方向と、ワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さと、予め設定したワークの形状データに基づいて光学的センサの走査パターンを選定し、光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークおよび光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査することを特徴とする表面欠陥検査方法。
- ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた光学的センサを用い、選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワークの形状を計測して得た形状データおよびワークの三次元形状データの少なくとも一方に基づいて、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるように光学的センサの角度や高さを制御すると共に、光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する照射角度および撮像角度の少なくとも一方の補正制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表面欠陥検査方法。
- 平面部と平面部に連続する曲面部とこれらの面内に位置する段差面部を有するワークの表面を複数の光学的センサで走査して表面欠陥を検査するに際し、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さに基づいて複数の光学的センサの走査方向と走査速度を選定し、選定した走査方向と、ワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さと、予め設定したワークの形状データに基づいて複数の光学的センサの走査パターンを選定し、各光学的センサの走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークおよび各光学的センサの少なくとも一方を多軸方向に移動させて表面欠陥を検査することを特徴とする表面欠陥検査方法。
- ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を備えた複数の光学的センサを用い、選定した走査方向と走査速度と走査パターンに基づいてワークの表面を走査する際に、ワークの表面に対する照明手段の照射角度および撮像手段の撮像角度が常に一定になるように光学的センサの角度や高さを制御すると共に、光学的センサの撮像手段で撮像した画像から照射光位置を算出し、照射光位置と走査速度に対応した所定の照射制御位置から照射光ずれ量を算出し、照射光ずれ量に比例する撮像角度および照射角度の少なくとも一方の補正制御を行うことを特徴とする請求項3に記載の表面欠陥検査方法。
- ワークの形状を計測して得た計測データおよび予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を用いて、ワークの表面において直交する2方向の断面曲率と同2方向のワークの長さを算出し、これらの算出データと予め設定した所定値とを比較して光学的センサの走査方向を選定すること特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面欠陥検査方法。
- ワークの形状を計測して得た計測データおよび予め設定した三次元形状データの少なくとも一方を用いて、光学的センサの走査方向とワークの表面において直交する2方向の断面における段差面部の高さを算出し、光学的センサの走査方向、段差面部の高さと予め設定した所定値との比較結果、およびワークの形状データに基づいて、光学的センサの走査パターンを選定すること特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面欠陥検査方法。
- 平面部と平面部に連続する曲面部を有するワークの表面を光学的センサで走査して表面欠陥を検査する装置であって、
ワークを一方向に搬送するワーク搬送手段と、
ワークの平面部との間で相対的な移動を伴って平面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含む平面部検出センサと、
ワークの曲面部との間で湾曲断面の連続方向に沿って相対的な移動を伴って曲面部を所定の撮像角度で撮像する手段を含む曲面部検出センサと、
平面部検出センサおよび曲面部検出センサから得た画像を処理してワークの表面欠陥を抽出する画像処理手段を備え、
平面部検出センサおよび曲面部検出センサが、ワークの表面に対して照明光を所定の照射角度で照射する照明手段と、照明手段に対向して配置され且つ照射角度よりも大きい撮像角度で照明光の反射光を撮像する撮像手段を各々備えており、
予め設定されたワークの形状データと搬送されるワークの位置データに基づいてワークの表面に対する照射角度および撮像角度が一定となるように照明手段の角度および高さならびに撮像手段の角度および高さを制御するセンサ制御手段を備え、
さらに、曲面部検出センサが、ワークの曲面部に対する略曲率中心の軸回り方向に照明手段および撮像手段を傾斜させるセンサ傾動手段を備え、
センサ制御手段が、ワークの曲面部における湾曲断面の接線に対して照明手段による照射方向および撮像手段による撮像方向が直交するようにセンサ傾動手段を駆動する制御を行うことを特徴とする表面欠陥検査装置。 - ワーク搬送手段が、曲面部の湾曲断面の連続方向が搬送方向に交差する姿勢でワークを搬送し、且つワークが曲面部検出センサに対応する位置で停止可能であり、曲面部検出センサをワーク搬送方向に対して交差する方向に移動可能に設けたことを特徴とする請求項7に記載の表面欠陥検査装置。
- 曲面部検出センサが、ワークの搬送方向に対して交差する方向に移動するセンサ移動手段を備え、センサ移動手段に照明手段および撮像手段が一体的に設けてあることを特徴とする請求項7又は8に記載の表面欠陥検査装置。
- ワーク搬送方向において各センサよりも上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段を備え、センサ制御手段が、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して照明手段および撮像手段の角度や高さを補正する制御を行うことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の表面欠陥検査装置。
- ワーク搬送方向において各センサよりも上流側に、ワークの高さおよび平面形状を計測するワーク計測手段を備え、ワーク計測手段からの計測データとセンサ制御手段からの制御データに基づいて曲面部検出センサの照明手段および撮像手段の角度や高さの制御特性と走査位置の制御特性を補正するセンサ制御補正手段を備えたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の表面欠陥検査装置。
- センサ制御手段が、予め設定されたワークの形状データとワーク計測手段からの計測データとを比較して平面部検出センサおよび曲面部検出センサの走査タイミングおよび画像処理手段の処理タイミングを決定する制御を行うことを特徴とする請求項10又は11に記載の表面欠陥検査装置。
- 多軸制御型ロボットアームのハンド部に、光源と照明手段と撮像手段を一体的に備えた光学的センサを設けると共に、センサ制御手段からの制御データに基づいてロボットアームを制御するロボット制御手段を備えたことを特徴とする請求項7〜12のいずれか1項に記載の表面欠陥検査装置。
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