図1は、本発明が適用される救急医療支援システムの一実施形態を示している。当該救急医療支援システムは、被災側通信装置Aと、救急支援側通信装置Bと、これら両通信装置A、Bの間に接続されるインターネット回線N1、携帯電話回線N2、PHSトランシーバ回線N3、衛星電話回線N4及び無線回線N5とを備えている。
被災側通信装置Aは、後述するブロック回路(図11参照)でもって構成されており、この通信装置Aは、後述のごとく、被災地において被災者が避難する避難所内において構成される。なお、図1では、便宜上、通信装置Aについては、その一部のみが記載されている。
救急支援側通信装置Bは、図1にて示すごとく、災害対策本部側通信装置Ba、災害救助本部側通信装置Bb及び救急医療拠点病院側通信装置Bcでもって構成されている。災害対策本部側通信装置Baは、災害対策本部(例えば、区役所)に設置されており、この災害対策本部側通信装置Baは、具体的には、地域防災無線機でもって構成されている。
災害救助本部側通信装置Bbは、災害救助本部(例えば、市役所)に設置されており、この災害救助本部側通信装置Bbは、専用端末1、モデム2、携帯電話3、PHS4、衛星電話5及び地域防災無線機6を備えている。専用端末1は、ハブ7を介し、モデム2、携帯電話3、PHS4、衛星電話5及び地域防災無線機6に接続されている。なお、災害救助本部は、電源として、自家発電装置を装備しているため、災害救助本部側通信装置Bbの各構成素子は、その電源として、当該自家発電装置を利用し得る。
救急医療拠点病院側通信装置Bcは、救急医療拠点病院に設置されており、この救急医療拠点病院側通信装置Bcは、専用端末8及びモデム8aを有している。専用端末8は、防災専用回線8bでもって、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に接続されている。
インターネット回線N1、携帯電話回線N2、PHSトランシーバ回線N3、衛星電話回線N4及び無線回線N5は、被災側通信装置Aを後述のように上記ブロック回路(図11参照)でもって構成したとき、それぞれ、次のように接続される。
即ち、インターネット回線N1は、被災側通信装置Aのモデム710、災害救助本部側通信装置Bbのモデム2及び救急医療拠点病院側通信装置Bcのモデム8aの間に接続される。
携帯電話回線N2は、被災側通信装置Aの携帯電話720及び災害救助本部側通信装置Bbの携帯電話3の間に接続される。
PHSトランシーバ回線N3は、被災側通信装置AのPHS730及び災害救助本部側通信装置BbのPHS4の間に接続される。
衛星電話回線N4は、被災側通信装置Aの衛星電話740及び災害救助本部側通信装置Bbの衛星電話5の間に接続される。
無線回線N5は、被災側通信装置Aの専用無線機750及び災害対策本部側通信装置Baである地域防災無線機の間に接続される。なお、災害対策本部側通信装置Baである地域防災無線機は、災害救助本部側通信装置Bbの地域防災無線機6に専用無線回線でもって接続されている。
また、当該救急医療支援システムは、図2〜図4にて示すごとく、可搬式保管庫100を備えている。なお、図2において、紙面の手前側及び奥側が、当該保管庫100の前側及び後側に対応する。また、図2において、図示左側及び右側が、当該保管庫100の右側及び左側に対応する。また、保管庫100の高さは、設置面から約50cmである。
この保管庫100は、保管庫本体110を有しており、当該保管庫本体110は、図5〜図7から分かるように、外側筐体110a、中側筐体110b及び内側筐体110cでもって構成されている。
外側筐体110aは、四角筒状の周壁111の下端開口部を底壁112でもって閉じるように構成されている。周壁111は、前壁111a、後壁111b、左壁111c及び右壁111dでもって四角筒状となるように接合して構成されている。
ここで、前壁111aは、その左右両側縁部にて、左壁111c及び右壁111dの各前縁部に接着剤でもって接合されている。また、後壁111bは、各左右両側縁部にて、左壁111c及び右壁111dの各後側縁部に接着剤でもって接合されている。また、底壁112は、その外周縁部にて、周壁111の下端開口部に接着剤でもって嵌合されている。
また、周壁111の前壁111a、後壁111b、左壁111c及び右壁111d並びに底壁112は、それぞれ、長方形状の桐板にメタルシリコン系難燃溶液を含浸して形成されている。
このように桐板を採用するのは、当該桐板は、桐タンス等に使用されているように、防湿性、耐熱性、軽量性、保温性及び耐衝撃性に富むという固有の特性を有するためである。また、上述のように、桐板にメタルシリコン系難燃溶液を含浸することとしたのは、メタルシリコン系難燃溶液は、その含浸により、桐板に良好な耐熱性(或いは難燃性)を与えるためである。例えば、メタルシリコン系難燃溶液を含浸した桐板は、鉄の溶融温度に近いかなり高い耐熱温度を有し、例えば1200℃の炎に10分間晒されても、十分に良好な耐熱性(或いは難燃性)を発揮し得る。
また、周壁111及び底壁112を構成する各桐板としては、外部からの強い衝撃力を良好に緩和或いは吸収することができ、かつ汎用性の高い板厚12mmの桐板が採用されている。
中側筐体110bは、図5にて示すごとく、外側筐体110a内に嵌装されているもので、この中側筐体110bは、四角筒状周壁113の下端開口部を底壁114でもって閉じるように構成されている。周壁113は、前壁113a、後壁113b、左壁113c及び右壁113dを、四角筒状となるように接合して形成されている。
ここで、当該周壁113の前壁113a、後壁113b、左壁113c及び右壁113dは、それぞれ、長方形状の鉄板でもって形成されており、前壁113aは、左右両側縁部にて、左壁113c及び右壁113dの各前縁部にスポット溶接等の溶接でもって接合されている。また、後壁113bは、左右両側縁部にて、左壁113c及び右壁113dの各後側縁部にスポット溶接等の溶接でもって接合されている。なお、周壁113の上端面113e(中側筐体110bの上端開口部の開口端面)は、周壁111の上端面111e(外側筐体110aの上端開口部の開口端面)と同一の面内に位置する。
底壁114は、長方形状の鉄板でもって形成されており、この底壁114は、その外周縁にて、周壁113の下端開口部にスポット溶接等の溶接でもって接合して嵌合されている。なお、周壁113及び底壁114を構成する各鉄板としては、汎用性の高い板厚1.2mmの鉄板が採用されている。
内側筐体110cは、図5にて示すごとく、中側筐体110b内に嵌装されているもので、この内側筐体110cは、四角筒状周壁115の下端開口部を底壁116でもって閉じるように構成されている。
周壁115は、前壁115a、後壁115b、左壁115c及び右壁115dを、四角筒状となるように接合して形成されている。ここで、前壁115aは、左右両側縁部にて、左壁115c及び右壁115dの各前側縁部に接着剤でもって接合されている。また、後壁115bは、左右両側縁部にて、左壁115c及び右壁115dの各後側縁部に接着剤でもって接合されている。また、底壁116は、その外周縁部にて、周壁115の下端開口部内に接着剤でもって接合されている。
また、内側筐体110cの周壁115は、その上端面115e(内側筐体110cの上端開口部の開口端面)にて、中側筐体110bの周壁113の上端面113e(中側筐体110bの上端開口部の開口端面)よりも上方に突出している。このことは、周壁115の上端面115eが、周壁113の上端面113eよりも上方に位置することを意味する。これにより、各周壁111、113及び115の上端面(各周壁111、113及び115の全上端開口部の上端面)が、全体として、図5〜図7にて例示するような断面階段状に形成される。
但し、周壁115において、上端面115eは、図5〜図7にて例示するごとく、周壁113の上端面113eから上方へかつ内方に向け傾斜状に形成されて、傾斜面115fを形成してなる。なお、保管庫本体110の上端開口部の開口端面が、周壁111の上端面111e、周壁113の上端面113e及び周壁115の上端面115eでもって構成される。
また、周壁115の前壁115a、後壁115b、左壁115c及び右壁115d並びに底壁116は、それぞれ、長方形状の杉板により形成されている。このように杉板を採用したのは、杉板が、桐板に準ずるような木材としての特性を有し、かつ当該桐板よりも曲げ応力に強く低コストであるためである。また、周壁115及び底壁116を構成する各杉板としては、汎用性の高い板厚12mmの杉板が採用されている。
また、保管庫本体110は、4つのキャスター110dを備えており、これら各キャスター110dは、それぞれ、外側筐体110aの底壁112の四隅に装着されている。
当該保管庫100は、外蓋120及び内蓋130を備えており、これら外蓋120及び内蓋130は、保管庫本体110の開口部を開閉する2重蓋構造を構成する。
外蓋120は、四角環状枠体120aの中空部内に四角板状の蓋壁120bを嵌着して構成されており、この外蓋120は、図5にて示すごとく、枠体120aの右端部にて、蝶番120cを介し、外側筐体110aの右壁111dの上端部に上下方向に傾斜状に開閉可能に支持されている。
枠体120aは、前後左右の枠板部を接着剤でもって四角環状に接着して形成されている。当該枠体120aの各枠板部は、桐板にメタルシリコン系難燃溶液を含浸して形成されており、枠体120aの下端面は、図5〜図7にて示すごとく、周壁111、113及び115の各上端面の全体としての断面階段形状とは、逆の断面階段形状となるように形成されている。
詳細には、枠体120aの下端面(枠体120a或いは外蓋120の下端開口部の下端面)は、周壁111、113の各上端面に接合する外側端面121、周壁115の傾斜面115fに接合する傾斜端面122及び周壁115の上端面に接合する内側端面123でもって構成されている。これは、枠体120aの下端面を周壁111、113及び115の各上端面に気密的かつ液密的に一様に接合させるためである。換言すれば、枠体120a(外蓋120)の下端開口部を保管庫本体110の上端開口部に気密的かつ液密的に嵌合させるためである。
蓋壁120bは、図5〜図7にて示すごとく、内壁部124、中壁部125及び外壁部126を順次積層して構成されており、中壁部125は、内壁部124上に接着剤でもって接着されている。また、外壁部126は、中壁部125上に接着剤でもって接着されている。また、内壁部124、中壁部125及び外壁部126は、その各外周端面にて、枠体120aの中空部内周面に接着剤でもって接着されている。
なお、外壁部126は、厚さ12mmの桐板にメタルシリコン系難燃溶液を含浸して形成されている。また、中壁部125は、板厚1.2mmの鉄板でもって形成されている。また、内壁部124は、板厚12mmの杉板でもって形成されている。
内蓋130は、桐板で形成されており、この内蓋130は、図6にて示すごとく、基端部131にて、蝶番130aを介し、周壁115の左壁115cの上端部に上下方向に開閉可能に支持されている。また、内蓋130は、閉じたとき、図2〜図5にて示すごとく、その先端部132にて、長手状の受け部材117上に支持されるようになっている。ここで、長手状の受け部材117は、周壁115の右壁115dの上端部の内面に沿い前後方向に固着されている。
蝶番130aは、両金属板133、134を金属ロッド135に回動可能に連結してなるもので、金属板133は、周壁115の左壁115cの上端部の内面に沿い前後方向に装着されている。
また、金属板134は、金属ロッド135から内蓋130の基端部131に向けて延出してなるもので、この金属板134は、各周壁111、113及び115の上端面に一様に当接するような断面階段形状に形成されている。
具体的には、金属板134は、基板部134a、内板部134b、傾斜板部134c及び外板部134dでもって構成されている。基板部134aは、金属ロッド135から回動可能に延出している。内板部134b、傾斜板部134c及び外板部134dは、内板部134bから外板部134dにかけて、各左壁115c、113c及び111cの上端面に一様に当接するように、断面階段状に形成されている。
換言すれば、基板部134aを金属板133に沿わせるように金属板134を回動させたとき、内板部134b、傾斜板部134c及び外板部134dが、それぞれ、各左壁115c、113c及び111cの上端面に一様に当接するように、金属板134の断面形状が、断面階段状に形成されている。なお、金属板133、134及び金属ロッド135は、鉄でもって形成されている。
また、保管庫100は、図2〜図4にて示すごとく、両ストッパー部材140及び支持体150を備えている。両ストッパー部材140は、長手状のもので、これら両ストッパー部材140は、図3にて示すごとく、内蓋130の対角線方向に沿い互いに平行となるように、内蓋130の外面136上に突設されている。
支持体150は、図3或いは図4にて示すごとく、支持板150aと、キャスター150bとを備えており、支持板150aは、その基端部にて、蝶番150cを介し、外側筐体110aの左壁111cの後端部に横方向に回動可能に支持されている。なお、支持板150aは、両ストッパー部材140の各対向面の間隔よりも幾分狭い板厚を有する。
キャスター150bは、図2及び図4にて示すごとく、支持板150aの基端部から離れた位置にて当該支持板150aの下端部に取り付けられている。これにより、支持板150aは、設置面上においてキャスター150bにより横方向に回動可能に支持される。
また、当該救急医療支援システムは、図2にて示すごとく、保管庫100内に収納してなるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800を備えている。
ここで、診療用測定器300は、血圧計300a、体温計300b及び心拍計300cを有している。なお、ハブ300dが、血圧計300a、体温計300b及び心拍計300c並びにカメラ200、プリンター600及び通信機器700を端末400に接続する中継素子として、電源ケーブルC1及び接続ケーブルC2と共に、診療用測定器300に含まれている。
端末400は、ノート型等の携帯型パーソナルコンピュータからなるもので、この端末400は、図2にて示すごとく、内蓋130の下面に保管庫本体110内から着脱可能に取り付けられている。
通信機器700は、モデム710、携帯電話720、PHS730、衛星電話740及び専用無線機750でもって構成されている。緊急医療品収納箱800には、緊急時に必要とされる包帯、注射器や医薬品(降圧剤、風邪薬、傷薬等)等が収納されている。
以上のように構成した本実施形態において、大震災が、ある地域(以下、被災地ともいう)において発生すれば、医療機関の建物が倒壊しなくても、例えば、当該建物内の戸棚その他の什器が地震の揺れでもって転倒することが多い。
ここで、当該保管庫100が、上記大震災の発生前において、外蓋120によりきちんと閉められた状態にて、予め、上記被災地の医療機関の建造物内に配備されているものとする。このような状態では、外蓋120の下端開口部が保管庫本体110の上端開口部(各筐体110a、110b及び110cの周壁の全上端開口部)に気密的かつ液密的に嵌合している。
また、当該保管庫100の各構成部材のうち外部に対向する構成部材は、上述した構成から分かるように、保管庫本体110の外側筐体110a及び外蓋120である。また、保管庫本体110は、外側筐体110a、中側筐体110b及び内側筐体110cの三層構造で構成されているとともに、外蓋120は、枠体120aと、蓋壁120bである内壁部124、中壁部125及び外壁部126の三層構造とで構成されている。
従って、例えば、上述のような戸棚の転倒に伴い当該戸棚が当該保管庫100に当たると、この保管庫100は、戸棚から強い衝撃力を外力として受ける。このため、保管庫100は、上記三層構造のもとに、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126にて、上述した戸棚からの強い衝撃力である外力を受けることになる。
然るに、保管庫本体110では、外側筐体110a、中側筐体110b及び内側筐体110cが、それぞれ、桐板、鉄板及び杉板で形成され、外蓋120では、枠体120a及び、外壁部126が、それぞれ、桐板で形成され、中壁部125及び内壁部124が、それぞれ、鉄板及び杉板で形成されている。また、桐板は、12mmという板厚を有し、上述の強い衝撃力を分散して十分にかつ緩やかに緩和吸収し得る。
従って、上述の外力は、桐板からなる外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126により、上記外力を受けた部位を中心として、桐板の固有の特性及び桐板の板厚でもって良好にかつ緩やかに緩和吸収されて、中側筐体110bや蓋壁120bの中壁部125に伝わる。このとき、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126が、鉄よりも柔らかい木材で形成されているため、中側筐体110b、枠体120aや蓋壁120bの中壁部125が塑性変形したりすることがない。
しかして、上述のように中側筐体110bや蓋壁120bの中壁部125は木材よりも堅い鉄板からなることから、上述のように伝わる外力は、分散され、中側筐体110bや蓋壁120bの中壁部125によりさらに急激に緩和吸収されて内側筐体110cや蓋壁120bの内壁部124に伝わる。
なお、中側筐体110bや蓋壁120bの中壁部125を形成する鉄の板厚は、上述のごとく、1.2mmであるが、この板厚は、桐板からなる外側筐体110aや蓋壁120bの外壁部126でもって上述のように緩和吸収された外力を緩和吸収するには十分である。
上述のように外力が内側筐体110cや蓋壁120bの内壁部124に伝わった後は、内側筐体110cや蓋壁120bの内壁部124が、上述のように、桐板に準ずる木材としての特性を有する杉板で形成されていて、曲げ応力に強い特性を有することから、上述のように伝わった外力は、内側筐体110cや蓋壁120bの内壁部124により緩和吸収され得る。
以上のような過程を経て、上述の強い衝撃力は、上述の三層構造からなる保管庫本体110や外蓋120によって、良好に緩和吸収され得る。このことは、保管庫100が良好な抗堪性を有することを意味する。
従って、医療機関の建物内にある医療機器やコンピュータ等の支援機器が地震の影響を直接受けて破壊されて使用不能となっても、保管庫100に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800は、保管庫100により上記外力から良好に使用可能に保護され得る。
また、上述のような大震災の発生に伴い医療機関の建物内に火災が発生すると、当該建物内の医療機器やコンピュータ等の支援機器が直接火災の影響を受けて焼失し、使用不能となることが多い。
しかし、当該保管庫100においては、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126が、上述のごとく、桐板にメタルシリコン系難燃溶液を含浸して形成されている。このため、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126は高い温度の耐火性に優れている。従って、上述のように医療機関の建物内に火災が発生しても、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126は燃えにくい。
しかも、保管庫本体110及び外蓋120の蓋壁120bは上述のような三層構造に構成され、かつ、中側筐体110b及び蓋壁120bの中壁部125は、鉄で形成されている。このため、外側筐体110a及び蓋壁120bの外壁部126の高い温度の耐火性と相まって、保管庫100の耐火性がさらに向上する。このことは、保管庫100は、優れた耐火性を有することを意味する。
その結果、上述のように医療機関の建物内の医療機器やコンピュータ等の支援機器が直接火災の影響を受けて焼失して使用不能となっても、保管庫100に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800は、火災の影響を受けることなく、保管庫100により良好に使用可能に保護され得る。
また、上述のような大震災の発生に伴いビル建物の液状化現象で浸水したり上記被災地に津波が発生して医療機関の建物が浸水すると、当該建物内の医療機器やコンピュータ等の支援機器が直接浸水して、使用不能となることが多い。
しかし、当該保管庫100において、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126は、上述のごとく、桐板で形成されている。この桐板は、上述のごとく耐湿性に富むという特性を有する。しかも、外側筐体110aの隣り合う各両壁の接合(左右両壁と前壁及び後壁との間の接合)は、接着剤でもって良好に確保されている。
また、外蓋120の枠体120aの下端開口部の保管庫本体110の上端開口部に対する嵌め合わせ(外側筐体110a、中側筐体110b及び内側筐体110cの各上端開口部からなる全上端開口部に対する嵌合)は、上述のような枠体120a及び保管庫本体110の上端開口部(上記全上端開口部)の開口端面の各断面階段形状でもって、気密的かつ液密的に良好に確保されている。
このような前提のもと、桐板がその耐湿性に起因して浸水に対して膨張する特性を発揮することで、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126が浸水に対しても耐水性を良好に発揮し得る。このことは、保管庫100が優れた耐水性を有することを意味する。
その結果、上述のように医療機関の建物内の医療機器やコンピュータ等の支援機器が直接浸水して、使用不能となっても、保管庫100に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800は、浸水の影響を受けることなく、保管庫100により良好に使用可能に保護され得る。
以上述べたように、当該保管庫100は、抗堪性、耐火性及び耐水性に優れるため、大震災による地震、火災、津波に起因して、つぶれたり、焼失したり、水の浸入を許したりすることがなく、当該保管庫100は、カメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800を良好に保護し得る。
このことは、保管庫100に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800は、上記大震災にもかかわらず、良好な使用可能状態に維持されていることを意味する。
上述のように大震災が発生すると、上記被災地では、道路の寸断、橋の破壊、家屋の倒壊等の種々の被害が発生し、多数の被災者が発生することが多い。これら被災者は、上述の被害の発生のために外傷を負ったり、心身の疲労によりさらに疾患になったりする。
しかし、保管庫100に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800は、上述のごとく、大震災にもかかわらず、良好な使用可能状態に維持されている。
また、保管庫100の高さは50cm程度で扱い易い。また、保管庫100の保管庫本体110では、外側筐体110a、枠体120aや蓋壁120bの外壁部126が、木材のうちで最も軽いといわれる桐板で形成され、内側筐体110cや蓋壁120bの内壁部124が杉板で形成されており、中側筐体110bや蓋壁120bの中壁部125が、1.2mmの薄い鉄で形成されているにすぎない。このため、保管庫100は、非常に軽い。しかも、保管庫100が各キャスター110dを備えている。よって、当該保管庫100は容易に持ち上げたり移動させたりすることができる。
従って、医療機関の建物内における診療が、上述の大震災の発生のために困難であっても、当該保管庫100を、上記建物から容易に取り出して、多数の被災者の避難所に移動させることができる。
しかして、このように当該保管庫100を、上記建物から容易に取り出して、上記避難所に移動させた後は、次のようにして保管庫100内に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800を使用可能状態におく。
まず、外蓋120の一部を把持して、当該外蓋120を、持ち上げて、図8にて二点鎖線で示すごとく、蝶番120cを基準に上方に回動させて開く。このとき、内蓋130は、保管庫100の開口部を閉じた状態にある。このため、保管庫100に収納してあるカメラ200、診療用測定器300、端末400、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800は、内蓋130により外部から適切に保護され得る。
上述のように外蓋120を開いた後、支持板150aを、各キャスター150bを案内として、蝶番150cを基準に外側筐体110aの左壁111cから横方向に約45°だけ回動させる(図8及び図9参照)。
ついで、内蓋130を、その一部を把持して、保管庫本体110の開口部内から蝶番130aを基準に回動させて支持板150aの上端部上に載置する。この載置は、支持板150aの上端部を内蓋130の両ストッパー部材140の間に挿入させるように行う。
このとき、蝶番130aは、上述のように断面階段状に形成した基板部134a、内板部134b、傾斜板部134c及び外板部134dでもって、上述のように断面階段状に形成した内側筐体110cの周壁115の上端面115e及び傾斜面115f、中側筐体110bの周壁113の上端面113e並びに外側筐体110aの周壁111の上端面111eに一様に密接するようにして、外板部134dにて外方に向け延出する。
これにより、内蓋130は、蝶番130aの外板部134dでもって、図8〜図10にて示すごとく、支持板150aの上端部上に相対的に移動不能に、かつ外側筐体110aの底壁112とほぼ平行に支持され得る。このとき、内蓋130の裏面に固定した端末400は、内蓋130上に固定された状態で位置する。
ここで、携帯型パーソナルコンピュータである端末400の構成について説明すると、当該端末400は、図11にて示すごとく、制御回路400a、駆動回路400b及び液晶パネル400c(以下、LCD400cともいう)の他、キーボードやマウス(図示しない)を備えている。
制御回路400aは、図11にて示すごとく、バスライン401を介し接続した入力側インターフェース402(以下、入力側I/F402ともいう)、入力側I/F403、CPU404、ROM405、RAM406及びI/F407を備えている。
しかして、CPU404は、図12〜図16にて示すフローチャートにより特定される被災側プログラムを実行し、後述のような種々の演算処理を行う。なお、上記被災側プログラムは、CPU404により読み出し可能にROM405に予め記憶されている。
LCD400cは、CPU404により駆動回路400bを介し駆動制御されて、画面410(図8、図21〜図24参照)にて、表示データを表示する。
上述のように端末400を内蓋130上に固定された状態で位置させた後、カメラ200、診療用測定器300、電源500、プリンター600、通信機器700及び緊急医療品収納箱800を保管庫本体110から取り出す。
そして、電源500を、図11にて示すごとく、カメラ200、血圧計300a、体温計300b、心拍計300c、プリンター600、端末400(制御回路400a、駆動回路400b及びLCD400c)、モデム710、携帯電話720、PHS730、衛星電話740及び専用無線機750に電源ケーブルC1を介し接続する。
ここで、電源500は、カメラ200、診療用測定器300、端末400及びプリンター600及び通信機器700の専用電源、ひいては、被災側通信装置Aの通信にとって必須の専用電源である。
従って、商用電源が、保管庫100の近くになかったり、大震災のために使用不能となっていても、これにかかわりなく、当該電源500は、カメラ200、診療用測定器300、端末400、プリンター600及び通信機器700のための電源としての役割を果たす。
また、カメラ200は、患者たる被災者の患部を撮影して、この患部の画像を画像データとして取得するために用いられる。
診療用測定器300の血圧計300a、体温計300b及び心拍計300cは、被災者の血圧、体温及び心拍を測定するために用いられる。
プリンター600は、端末400の出力データを印刷するために用いられる。
通信機器700を構成するモデム710、携帯電話720、PHS730、衛星電話740及び専用無線機750は、それぞれ、選択的に端末400の出力データを受けて送信するために用いられる。
ここで、PHS730は、トランシーバ機能を有しており、このPHS730は、そのトランシーバ機能に基づき、PHSトランシーバ回線N3を介し多数のPHS(後述する)とその各トランシーバ機能のもとに通信を行う。
本実施形態において、PHS730その他の各PHSは、トランシーバモードにおかれて、トランシーバ機能を発揮し、自己を基準とする所定領域(例えば、500m範囲内の領域)内にある他のPHSとの間で、相互に、同一の送信周波数及び受信周波数でもって通信を行う。
ここで、PHS730は、保管庫100との関連で当該保管庫100の配置地域で使用するものとして特定されている。これに伴い、当該保管庫100の配置地域で使用されるであろう多数のPHSをそれぞれ特定する各ID番号が、端末400のROMに予め記憶されている。なお、各PHSは、その内蔵のメモリにて、自己を特定するID番号を記憶している。
これにより、当該救急医療支援システムが、後述のようにPHSトランシーバ回線モードにおかれたとき、端末400は、そのCPUでもって、上述の各ID番号をPHS730に送信することで、当該PHS730をそのID番号の照合のもとに自動的にトランシーバモードにおくようになっている。
このようにトランシーバモードにおかれたPHS730は、上記所定領域にある各PHSに残りの各ID番号を送信し、当該各PHSをその各ID番号の照合のもとに自動的にトランシーバモードにおくようになっている。ついで、当該各PHSの各々は、それぞれを基準とする上記所定領域内の各PHSに残りの各ID番号を送信して当該所定領域内の各PHSをその各ID番号の照合のもとに自動的にトランシーバモードにおくようになっている。このようにトランシーバモードにおくことは、1つのPHSと、このPHSを基準とする上記所定領域内の各PHSとの間で行われる。このことは、トランシーバ機能を有するPHSの自立分散通信機能でもって、PHS同士の通信が変遷していくことを意味する。
次に、カメラ200、血圧計300a、体温計300b、心拍計300c、プリンター600、モデム710、携帯電話720、PHS730、衛星電話740及び専用無線機750を、ハブ300d及び接続ケーブルC2でもって、制御回路400aのUSBポート408に接続する。このように接続された端末400、ハブ300d及び通信機器700が、被災側通信装置Aを構成する(図11参照)。なお、USBポート408は、I/F402に接続されている。
しかして、上述のように端末400、ハブ300d及び通信機器700でもって、被災側通信装置Aを構成することで、この被災側通信装置Aは、インターネット回線N1、携帯電話回線N2、PHSトランシーバ回線N3、衛星電話回線N4及び無線回線N5を介して、救急支援側通信装置Bに接続可能な状態(被災側通信装置Aの使用可能な状態)におかれる。
ここで、制御回路400aのカードスロット409には、ICタグからなるトリアージタグ900が挿入接続されるようになっている。このトリアージタグ900は、電子メモリ(例えば、EPROM)を内蔵したもので、当該トリアージタグ900は、その電子メモリにデータを記憶させる。なお、カードスロット409は、I/F403に接続されている。
また、救急支援側通信装置Bにおいて、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1は、パーソナルコンピュータからなるもので、当該専用端末1は、そのCPUでもって、図17及び図18にて示すフローチャートに従い、災害救助本部側プログラムを実行し、後述のような種々の演算処理を行う。なお、専用端末1は、端末400と同様の構成を有する。また、上記災害救助本部側プログラムは、専用端末1のROMに予め読み出し可能に記憶されている。
また、救急支援側通信装置Bにおいて、救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8は、パーソナルコンピュータからなるもので、当該専用端末8は、そのCPUでもって、図19にて示すフローチャートに従い、救急医療拠点病院側プログラムを実行し、後述のような種々の演算処理を行う。なお、専用端末8は、専用端末1と同様の構成を有する。また、上記救急医療拠点病院側プログラムは、専用端末8のROMに予め読み出し可能に記憶されている。
上述のようにカメラ200等を保管庫本体110から取り出して接続した後、外蓋120を、蝶番120cを基準に回動し、保管庫本体110と嵌合させて閉じる。このとき、外蓋120は、診療に必要な作業台として使用できて、便利である。また、当該保管庫100の高さは50cm程度であることから、外蓋120及び内蓋130は、共に、50cm程度の高さにあるので、外蓋120を作業台として使用し易いのは勿論のこと、端末400の操作も容易である。
上述のように被災側通信装置Aを使用可能状態においた後、制御回路400aを作動状態におけば、CPU404は、図12〜図16のフローチャートに従い、上記被災側プログラムの実行を開始する。まず、ステップ1000において、画面表示処理がなされる。この画面表示処理では、LCD400cが、CPU404による制御のもと、駆動回路400bにより駆動されて、画面410上に初期データを表示する。
このステップ1000では、初期データとして、災害時救急電子カルテ(以下、電子カルテともいう)のブランクフォームが表示される。本実施形態において、当該電子カルテのブランクフォームは、図20にて示すもので、当該ブランクフォームは、ROM405に予め記憶されている。なお、図20にて示す破線の四角領域Eは、後述する患部の画像Gを貼り付ける箇所を示す。
また、上述のように被災側通信装置Aを使用可能状態におくのに併せて、医師及びこの医師に付き添う看護士、事務職員或いはボランティア(以下、医療補助者という)が上記避難所に来訪すると、「体調の悪い方は申し出てください」とのアナウンスがなされる。このとき、血圧計300a、体温計300b、心拍計300c及びカメラ200を上記医療補助者に渡す。
すると、この医療補助者は、申し出者(例えば重傷患者)の血圧、体温及び心拍を血圧計300a、体温計300b及び心拍計300cを用いて順次測定する。また、上記申し出者に外傷等の患部があれば、上記医療補助者は、カメラ200を用いて、上記申し出者の患部を撮影する。なお、当該申し出者のトリアージタグ(以下、トリアージタグ900という)を制御回路400aのカードスロット409にセットしておく。
上述のようにステップ1000における表示処理をした後、ステップ1100において、バイタルサインデータ及び画像データの入力処理がなされる。具体的には、上述のようにして測定された上記申し出者の血圧、体温及び心拍並びにカメラ200により撮影された患部を表す画像データは、ステップ1100において、順次、ハブ300d、USBポート408、I/F402及びバスライン401を介しRAM406に入力記憶される。
なお、上述の血圧、体温及び心拍が、それぞれ、バイタルサインデータに相当する。また、上記バイタルサインとは、被災者の生きている状態を示す指標で、当該被災者の体温、脈拍や血圧等をいう。
上述のように上記医療補助者による測定及び撮影が終了すると、医師が上記申し出者を診察する。このとき、当該申し出者の現在の症状、氏名、年齢、住所、持病の有無やアレルギーの有無について当該申し出者から聴取する。
その後、医師は、上記医療補助者からの上記申し出者の血圧、体温及び心拍や患部の状況等について報告を受けて、例えば血圧が高ければ、緊急医療品収納箱800内の降圧剤を上記申し出者に与えるとともに服用方法を指示する。
上述のステップ1100における入力処理が上記申し出者について全て終了すると、ステップ1200においてYESと判定される。これに伴い、ステップ1210において、患者の特定表示処理がなされる。具体的には、上記医療補助者が、上述の医師の上記申し出者に対する聴取事項を、当該医師から聞いて、端末400のキーボードの操作により、入力する。
また、上記医療補助者は、上記キーボードの操作により、上記避難所名を「○○○○○○○小学校」と入力し、担当医師を「××××」と入力し、診察日を「○○○○年○○月○○日」と入力し、上記申し出者の氏名及び性別を「□□□□ □」として入力し、当該申し出者の生年月日を「○○○○年○○月○○日」として入力し、当該申し出者の住所を「××××××」と入力する。なお、当該申し出者の氏名及び住所は、劣悪な環境の避難所では請求困難な医療費を後日請求するのに役立つ。
また、上記医療補助者は、上記キーボードの操作により、上記申し出者の所有するトリアージタグ(トリアージタグ900であるものとする)を、例えば、赤色(図21にて斜線T参照)のトリアージタグとして入力し、「最優先治療」と入力する。これは、赤色のトリアージタグ900の所有者は、重傷患者であって最優先に治療を必要とするためである。また、上記医療補助者は、上記キーボードの操作により、自己の氏名を、介添者として、「△△△△」と入力する。
以上のような操作入力に伴い、LCD400cは、駆動回路400bを介し、CPU404により制御されて、図21にて示すごとく、画面410にて、上記申し出者の特定事項を表示する。
ステップ1210における処理の後、ステップ1220において、症状データ入力表示処理がなされる。具体的には、上記医療補助者が、医師から上記申し出者の症状を聞いて、上記キーボードの操作により、意識を「正常」と入力し、体温を「37.7℃」と入力し、血圧を「180−110」と入力し、上記申し出者の患部を表す画像データを、患部の画像Gとして入力する。このとき、当該患部が大腿部骨折の状態にあれば、「大腿部骨折」と入力する。
以上のような症状データの操作入力に伴い、LCD400cは、駆動回路400bを介し、CPU404により制御されて、図22にて示すごとく、画面410にて、上記申し出者の症状データを表示する。
ステップ1220の処理が上述のように終了すると、ステップ1230において、トリアージタグへの患者名及びバイタルサインデータ出力処理がなされる。ここでは、トリアージタグ900に対し、上記申し出者の血圧、体温及び脈拍がバイタルサインデータとして出力される。これに伴い、当該バイタルサインデータが、トリアージタグ900に記憶される。このことは、現段階における上記大震災の被災者(上記申し出者)のバイタルサインデータがトリアージタグ900に保存されたことを意味する。
上述のように降圧剤を上記申し出者に与えるとともに服用方法を指示した後、医師は、上記申し出者の怪我(具体的には、上記大腿部骨折)に対する外科的処置を行う。また、上記申し出者が、不眠や不安の精神症状を有するときには、医師は、緊急医療品収納箱800内の睡眠剤や抗不安剤を当該申し出者に与える。また、上記申し出者が、不眠や不安の精神症状ではなく、風邪症状を有するときには、医師は、聴打診や咽頭、鼻腔、外耳の検査を行い、緊急医療品収納箱800内の抗生剤を上記申し出者に与える。
このように、緊急医療品収納箱800には、緊急時に必要とされる包帯、注射器や医薬品(降圧剤、風邪薬、傷薬等)等が上述のごとく収納されているので、医師や上記医療補助者が別途準備する必要もなく、医師による迅速かつ円滑な治療が可能である。
上述のステップ1230の処理後、ステップ1300において、処置内容入力表示処理がされる。具体的には、上記医療補助者が、上記キーボードやマウスの操作により、医師から聴取した処置内容を入力する。例えば、処置内容が、「大腿部骨折治療」及び「大量出血止血」であれば、これらの「大腿部骨折治療」及び「大量出血止血」の画面410上の各チェックボックス(図23参照)を上記マウスによりクリックする。
また、上記医療補助者は、上述の処置内容の入力に併せて、医師から聴取した医師所見を入力する。例えば、医師所見が、「全く眠れない」、「不安」及び食事が「摂取なし」ということであれば、上記医療補助者は、画面410上の「全く眠れない」、「不安」及び「摂取なし」の各チェックボックスを上記マウスによりクリックする。
さらに、上記医療補助者は、上述の処置内容の入力に併せて、医師の判断による患者の救急医療拠点病院への搬送の必要性の有無を入力する。例えば、救急医療拠点病院への搬送が必要であるということであれば、上記医療補助者は、画面410上の「搬送要」のチェックボックスを上記マウスによりクリックする。
以上のような処置内容、医師所見及び搬送の必要性の操作入力に伴い、LCD400cは、駆動回路400bを介し、CPU404により制御されて、図23にて示すごとく、画面410にて、上記申し出者に対する処置内容、医師所見及び搬送の必要性を表示する。
然る後、ステップ1400において、各ステップ1210、1220、1300にて入力した後の電子カルテの表示処理がなされる。この表示処理に伴い、LCD400cは、駆動回路400bを介し、CPU404により制御されて、図24にて示すごとく、画面410にて、上記申し出者の電子カルテを表示する。この電子カルテには、上記申し出者に関し、上記医療補助者によって各ステップ1210、1220、1300にて入力されたデータが表示されている。これに伴い、医師が当該電子カルテの内容に誤りがないかにつき確認し得る。
しかして、当該電子カルテの内容に誤りがなく正しければ、上記医療補助者ではなく、医師が、上記キーボードの操作でもって、「OK」と入力することで、ステップ1500における判定がYESとなる。これにより、電子カルテに対する記入が実質的に医師によりなされたこととして認識され得る。
一方、当該電子カルテの内容に誤りがあれば、医師はその旨を上記医療補助者に伝える。これに伴い、当該医療補助者が、上記キーボードの操作でもって、「NG」と入力すると、ステップ1500においてNOと判定される。
然る後は、上記医療補助者は、表示されている電子カルテ上にて、各ステップ1210、1220、1300にて入力されたデータを再確認する。そして、誤りがある入力データに関しては、上記医療補助者が、上記キーボードやマウスでもって、正しく再入力する。従って、ステップ1400において表示済みの電子カルテの内容が是正される。
これに伴い、医師が、再度、電子カルテの内容を確認し、上記キーボードの操作により、「OK」と入力すれば、ステップ1500における判定はYESとなる。
以上のようにして、上記申し出者の電子カルテの作成が終了すると、ステップ1600において、上記処置内容のトリアージタグへの出力処理がなされる。このため、ステップ1300で入力済みの上記処置内容がトリアージタグ900に出力されて記憶される。これにより、上記申し出者の処置内容が確実にトリアージタグ900に保存され得るので、その後の治療に有効である。
また、ステップ1600の処理後、次のステップ1700において、上記処置内容のプリンターへの出力処理がなされる。このため、ステップ1300で入力済みの上記処置内容がプリンター600に出力されて印刷される。この印刷結果を上記申し出者に渡すことで、上記申し出者は、上記処置内容を確認し得る。
以上説明したように、電子カルテへの入力は、上記医療補助者によって殆どなされるので、医師は、最終的に、当該医療補助者によって入力された内容の正しさの有無を確認するだけでよい。その結果、医師は、患者の診察に専念できる。
よって、医師は、上記申し出者の他の多数の被災者を、効率よく、緊急時に即した状態で、診察し得る。換言すれば、多数の被災者を診察するために、各被災者のデータを電子カルテに入力するための物理的、心理的、時間的な余裕が医師には全くないような状態において、当該医師は、余分な作業を行う必要がなく、多数の被災者の診察に専念し得る。
しかして、ステップ1800において、トリアージタグは最優先治療か否かについて判定される。現段階では、上記ステップ1210において入力されたトリアージタグ900に「最優先治療」と既に入力されていることから、ステップ1800においてYESと判定される。
なお、仮に、上記ステップ1210において入力されたトリアージタグ900に「最優先治療」と入力されていなければ、ステップ1800にてNOと判定されて、ステップ1900にて、カウントデータD1=D1+1とカウントされる。
然る後、ステップ1910において、D1>D10か否かについて判定される。D1>D10でなければ、ステップ1910においてNOと判定されて、ステップ1100からの処理が繰り返される。ここで、D10は、電子カルテを作成するに要する所定の時間を表す。
しかして、上述のようにステップ1800にてYESと判定されるか、上述したステップ1910にて、D1=D1+1>D10の成立のもと、YESと判定されると、ステップ1920にてD1=0とリセットされる。
ついで、ステップ1930において、支援要求データ設定処理がなされる。この支援要求データ設定処理に伴い、ステップ1300にて「搬送要」とチェックされている患者の数を集計して、搬送必要患者数データが設定される。また、上記医療補助者は、緊急医療品収納箱800に収納されている包帯、注射器や医薬品等の在庫を調査し、上記キーボードの操作により、補充を必要とする医薬品等を医薬品等要求データとして設定する。そして、上記搬送必要患者数データ及び上記医薬品等要求データが、支援要求データとして設定される。
このように、トリアージタグ900が最優先治療である患者がいる場合には、ステップ1800にてYESと判定することで、上述したステップ1910における所定の時間の経過を待つことなく、上記支援要求データを設定するので、最優先治療である患者に対し迅速に対応することができる。なお、上記所定の時間の経過を待つことなく、順次、上記支援要求データを設定するようにしてもよい。
上述のように図12のステップ1000からステップ1930までの処理が終了した後は、被災側通信装置Aにより、インターネット回線N1、携帯電話回線N2、PHSトランシーバ回線N3、衛星電話回線N4及び無線回線N5のいずれかの回線を介して、救急支援側通信装置Bと通信するための処理を行うが、この処理は、大震災の発生に起因して、インターネット回線N1、携帯電話回線N2、PHSトランシーバ回線N3、衛星電話回線N4及び無線回線N5のいずれが使用不能であり使用可能であるかにより異なる。
そこで、以下、次の各モードに分けて説明する。
(1)インターネット回線N1が使用可能なモード(以下、インターネット回線モードともいう)
(2)インターネット回線N1が使用不能で携帯電話回線N2が使用可能なモード(以下、携帯電話回線モードともいう)
(3)インターネット回線N1及び携帯電話回線N2が共に使用不能でPHSトランシーバ回線N3が使用可能なモード(以下、PHSトランシーバ回線モードともいう)
(4)インターネット回線N1、携帯電話回線N2及びPHSトランシーバ回線N3が共に使用不能で衛星電話回線N4が使用可能なモード(以下、衛星電話回線モードともいう)
(5)インターネット回線N1、携帯電話回線N2、PHSトランシーバ回線N3及び衛星電話回線N4が共に使用不能で無線回線N5が使用可能なモード(以下、無線回線モードともいう)
1.インターネット回線モード
上述のように、ステップ1930(図12参照)において支援要求データ設定処理がなされると、ステップ2000(図13参照)において、被災側通信装置Aがインターネット回線N1に接続可能か否かについて判定される。この判定は、被災側通信装置Aがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっているか否かで判定される。具体的には、例えば、端末400からのメールが、ハブ300d及びモデム710を介し送信できるか否かで判定される。
しかして、端末400からのメールの送信が可能であれば、被災側通信装置Aがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっていることから、ステップ2000においてYESと判定される。このことは、当該救急医療支援システムがインターネット回線モードにあることを意味する。なお、図25は、被災側通信装置Aがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっていることを模式的に示す。
上述のようにステップ2000にてYESと判定されると、ステップ2010において、カルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされる。
これに伴い、ステップ1400にて表示された電子カルテのデータ(以下、カルテデータともいう)及びステップ1930にて設定された支援要求データが、被災医療情報として、被災側通信装置Aのハブ300d、モデム710及びインターネット回線N1を介して災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1にモデム2及びハブ7を介し送信される。
しかして、後述するように、ステップ4020(図17参照)におけるデータ受信の返信処理のもと、上述のように送信されたカルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7及びモデム2を介しインターネット回線N1になされると、当該返信が、モデム710及びハブ300dを介し端末400により受信される。このため、CPU404が、ステップ2020(図13参照)にて、YESと判定する。
ついで、ステップ2600(図14参照)において、受信完了表示処理がなされる。これに伴い、端末400のLCD400cが、その表示画面にて、受信完了との表示を行う。これにより、医師及び医療補助者は、上記カルテデータ及び支援要求データが災害救助本部により受信されたことを視認し得る。
然る後、ステップ2610(図15参照)において、支援要求データに上記搬送必要患者数データが含まれているか否かについて判定される。ここで、搬送必要患者数データが、ステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データに含まれていれば、ステップ2610にて、YESと判定される。
ついで、ステップ2620において、搬送計画データを受信しているか否かについて判定される。ここで、端末400が搬送計画データを受信していなければ、ステップ2620においてNOとの判定がなされる。
しかして、後述するように、搬送必要患者数データに応じた搬送計画データが、ステップ4511(図18参照)にて、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からモデム2を介し送信されると、端末400が、CPU404により、インターネット回線N1、モデム710及びハブ300dを介し、上記搬送計画データを受信し、ステップ2620(図15参照)にてYESと判定する。
ついで、ステップ2630において、搬送計画データ表示処理がなされる。これに伴い、上述のように端末400によりCPU404でもって受信した搬送計画データが、端末400のLCD400cよりその表示画面にて表示される。
然る後、ステップ2640において、上記支援要求データに医薬品等要求データが含まれているか否かについて判定される。医薬品等要求データが、ステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データに含まれていれば、当該ステップ2640にてYESと判定される。
ついで、ステップ2650において、医薬品等支給データを受信しているか否かについて判定される。ここで、後述するように、医薬品等要求データに応じた医薬品等支給データが、救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8からモデム8a及びインターネット回線N1を介しステップ5210(図19参照)にて送信された後、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1によりそのCPUでもってステップ4550(図18参照)にてモデム2及びインターネット回線N1を介して転送されると、端末400が、CPU404により、インターネット回線N1、モデム710及びハブ300dを介し、上記医薬品等支給データを受信し、ステップ2650にてYESと判定する。
然る後、ステップ2660において、医薬品等支給データ表示処理がなされる。これに伴い、上述のように端末400でCPU404により受信された医薬品等支給データが、端末400のLCD400cによってその表示画面に表示される。
ついで、ステップ2670において、被災側通信装置AのPHS730が作動状態にあるか否かが判定される。現段階では、救急医療支援システムがインターネット回線モードにあり、PHS730は作動状態にはないため、ステップ2670における判定はNOとなる。
一方、上述のようなインターネット回線モードにおいて、救急支援側通信装置Bの災害救助本部側通信装置Bbを使用可能状態におけば、専用端末1は、そのCPUでもって、図17及び図18にて示すフローチャートに従い、上記災害救助本部側プログラムの実行を開始する。
まず、ステップ4000において、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1に接続可能であるか否かについて判定される。この判定は、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっているか否かで判定される。具体的には、例えば、専用端末1からのメールの送信が可能か否かで判定される。
しかして、専用端末1からのメールの送信が可能であれば、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっていることから、ステップ4000においてYESと判定される。ついで、ステップ4010において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
上述のようにステップ2010(図13参照)における送信処理のもと、カルテデータ及び支援要求データが、被災側通信装置Aの端末400からモデム710及びインターネット回線N1を介して送信されると、専用端末1が、そのCPUにより、モデム2を介し、上記カルテデータ及び支援要求データを受信し、ステップ4010にて、YESと判定する。
すると、ステップ4020において、データ受信の返信処理がなされる。これに伴い、カルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からモデム2、インターネット回線N1及びモデム710を介し被災側通信装置Aの端末400になされる。
然る後、ステップ4500(図18参照)において、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれているか否かについて判定される。この段階で、搬送必要患者数データが、上記ステップ4010にて受信と判定済みの支援要求データに含まれていなければ、ステップ4500にてNOと判定されて、ステップ4520の判定処理がなされる。
一方、上述のステップ4500において、搬送必要患者数データがステップ4010にて受信と判定済みの支援要求データに含まれていれば、YESと判定される。ついで、ステップ4510において、搬送計画データの設定処理がなされる。これに伴い、ステップ4010(図17参照)にて受信と判定済みの支援要求データのうちの搬送必要患者数データに基づき、例えば、被災者を救急医療拠点病院に搬送する計画等の搬送計画データが作成設定される。
然る後、ステップ4511において、搬送計画データの送信処理がなされる。これに伴い、ステップ4510にて設定された搬送計画データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7、モデム2及びインターネット回線N1を介して被災側通信装置Aの端末400にそのモデム710及びハブ300dを介し送信される。
ついで、ステップ4520において、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1に接続可能か否かについて判定される。上述したように、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっているので、ステップ4520にてYESと判定されて、ステップ4521において、カルテデータ及び支援要求データの転送処理がなされる。
これに伴い、上述のステップ4010(図17参照)にて受信と判定済みのカルテデータ及び支援要求データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7、モデム2及びインターネット回線N1を介して救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8にそのモデム8aを介し転送される。
しかして、後述のように、ステップ5210(図19参照)における医薬品等支給データの送信処理のもと、医薬品等支給データが、救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8からモデム8a及びインターネット回線N1を介して災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1によりモデム2を介し受信されると、専用端末1のCPUが、ステップ4540(図18参照)にて、YESと判定する。
ついで、ステップ4550において、医薬品等支給データの転送処理がなされる。これに伴い、上述のステップ4540にて受信と判定済みの医薬品等支給データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7、モデム2及びインターネット回線N1を介して被災側通信装置Aの端末400にモデム710及びハブ300dを介し転送される。
然る後、ステップ4560において、送信データの記録処理がなされる。これに伴い、ステップ4511にて送信された搬送計画データ、ステップ4521にて転送されたカルテデータ及び支援要求データ並びにステップ4550にて転送された医薬品等支給データが、専用端末1のメモリ等の記録装置(図示しない)に記録される。
一方、上述のようなインターネット回線モードにおいて、救急支援側通信装置Bの救急医療拠点病院側通信装置Bcを使用可能状態におけば、専用端末8は、そのCPUでもって、図19にて示すフローチャートに従い、上記救急医療拠点病院側プログラムの実行を開始する。
まず、ステップ5000において、救急医療拠点病院側通信装置Bcがインターネット回線N1に接続可能か否かについて判定される。この判定は、救急医療拠点病院側通信装置Bcがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっているか否かで判定される。具体的には、例えば、専用端末8からのメールの送信が可能か否かで判定される。
しかして、専用端末8からのメールの送信が可能であれば、救急医療拠点病院側通信装置Bcがインターネット回線N1と通信可能に正常に繋がっていることから、ステップ5000においてYESと判定される。ついで、ステップ5010において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
しかして、上述のように、ステップ4521(図18参照)におけるカルテデータ及び支援要求データの転送処理のもと、カルテデータ及び支援要求データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からモデム2及びインターネット回線N1を介して転送されると、専用端末8が、そのCPUにより、モデム8aを介し、上記カルテデータ及び支援要求データを受信し、ステップ5010にて、YESと判定する。
ついで、ステップ5200において、医薬品等支給データの設定処理がなされる。これに伴い、ステップ5010にて受信と判定済みの支援要求データに含まれる医薬品等要求データに基づき、例えば、包帯、注射器や医薬品(降圧剤、風邪薬、傷薬等)を支給する旨の医薬品等支給データが作成設定される。
然る後、ステップ5210において、医薬品等支給データの送信処理がなされる。これに伴い、ステップ5200にて設定された医薬品等支給データが、救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8からモデム8a及びインターネット回線N1を介して災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1にそのモデム2を介し送信される。
ついで、ステップ5220において、送受信データ記録処理がなされる。これに伴い、ステップ5010にて受信と判定済みのカルテデータ及び支援要求データ並びにステップ5210にて送信した医薬品等支給データが、専用端末8のメモリ等の記録装置(図示しない)に記録される。
以上説明したように、汎用性が高く、電源さえ回復できれば殆ど壊れにくいインターネット回線N1を最優先で利用することで、被災側通信装置Aから救急支援側通信装置Bへのカルテデータ及び支援要求データの送信が安全かつ確実になされ得る。その結果、被災地の多数の被災者に対する救急医療支援が、最も確実かつ迅速になされ得る。
2.携帯電話回線モード
上述のように被災側プログラムのステップ1930(図12参照)における処理が終了したとき、大震災の発生のために被災側通信装置Aがインターネット回線N1と通信不能となっていれば、上記インターネット回線モードとは異なり、次のステップ2000(図13参照)においてNOと判定される。
ここで、被災側通信装置Aがインターネット回線N1と通信不能となっている例としては、被災側通信装置Aのモデム710とインターネット回線N1との間の接続ラインが、その一部(図26にて符号a1で示す×印参照)において切断されている場合が挙げられる。
また、上述のステップ2020(図13参照)において、ステップ4020(図17参照)におけるデータ受信の返信処理が未だなされていなければ、NOと判定される。
しかして、各ステップ2000、2020(図13参照)におけるNOとの判定に基づき、ステップ2100において、通信機器700の携帯電話720が正常に作動するか否かについて判定される。
現段階では、携帯電話720は、上述のごとく、電源500には接続済みであり、当該電源500からの給電のもとに、作動可能状態におかれている。
従って、携帯電話720が正常に作動するか否かは、例えば、当該携帯電話720の電源ボタンスイッチをオンしたときに、携帯電話720の画面表示が可能か否かに依ることができる。現段階において、携帯電話720の画面表示が可能であれば、当該携帯電話720が正常に作動することから、ステップ2100にてYESと判定される。但し、当該携帯電話720は作動停止状態で保管庫100に収納されていたものとする。
なお、ステップ2020においてNOとの判定がなされる場合には、ステップ2010においてカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされていることになるが、その後のステップ2020における判定がNOとなるときには、上述のステップ2010における送信処理は有効にはなっていない。
上述のようにステップ2100にてYESとの判定後、ステップ2110において、携帯電話回線N2が正常か否かについて判定される。現段階において、インターネット回線N1に含まれる携帯電話用基地局B1(図26参照)からその作動状態で発信される電波が携帯電話720に届けば、携帯電話720の表示画面中の送受信感度が正常であることから、ステップ2110にてYESと判定される。このことは、当該救急医療支援システムが携帯電話回線モードにおかれたことを意味する。なお、図26では、当該救急医療支援システムがインターネット回線N1への接続不能状態において携帯電話回線モードにおかれたことが模式的に示されている。
このように当該救急医療支援システムが携帯電話回線モードにおかれると、ステップ2120において、ステップ2010における送信処理と同様に、カルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされる。
これに伴い、ステップ1400(図12参照)にて表示された電子カルテのデータ及びステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データが、インターネット回線N1中の携帯電話用基地局B1等を含むように構成されている携帯電話回線N2(図26参照)を介して災害救助本部側通信装置Bbの携帯電話3に送信される。すると、このように送信された支援要求データは、さらに、携帯電話3の通信部及びハブ7を通し専用端末1によりそのCPUでもって受信される。
しかして、上述のように送信されたカルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、後述のように、ステップ4120(図17参照)におけるデータ受信の返信処理に基づき、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7及び携帯電話3の通信部を介し携帯電話回線N2になされると、当該返信が、端末400によりCPU404でもって携帯電話720の通信部を介し受信され、ステップ2130(図13参照)にて、YESと判定する。
すると、上記インターネット回線モードと同様にステップ2600(図14参照)にて受領完了表示処理がなされた後、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれていれば、上述のようにステップ2620(図15参照)にて受信と判定済みの搬送計画データが、端末400のLCD400cによりその表示画面に表示される(ステップ2630参照)。また、医薬品等要求データが支援要求データに含まれていれば、上述のようにステップ2650にて受信と判定済みの医薬品等支給データが、LCD400cによりその表示画面に表示される(ステップ2660参照)。
一方、上述のような携帯電話回線モードでは、ステップ2010(図13参照)におけるカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされても、この送信処理が上述のように有効にはいないので、専用端末1では受信されていない。このため、上記災害救助本部側プログラムのステップ4010(図17参照)において、NOと判定される。
ついで、ステップ4100において、携帯電話3が正常に作動するか否かについて判定される。ここで、携帯電話3が正常に作動するか否かは、上述した携帯電話720と同様に、例えば、当該携帯電話3の電源ボタンスイッチをオンしたときに、携帯電話3の画面表示が可能か否かに依ることができる。
現段階において、携帯電話3の画面表示が可能であれば、当該携帯電話3が正常に作動することから、ステップ4100にてYESと判定される。ついで、ステップ4110において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
しかして、上述のように、カルテデータ及び支援要求データが、ステップ2120(図13参照)における送信処理のもと、被災側通信装置Aの端末400から携帯電話720及び携帯電話回線N2を介して送信されると、専用端末1が、CPUにより、携帯電話3及びハブ7を介し、上記カルテデータ及び支援要求データを受信し、ステップ4110にて、YESと判定する。
ついで、ステップ4120において、データ受信の返信処理がなされる。これに伴い、カルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から携帯電話3及び携帯電話回線N2を介して被災側通信装置Aの端末400のCPU404に携帯電話720を介しなされる。
然る後、ステップ4500(図18参照)にてYESとの判定に基づき各ステップ4510、4511の処理がなされるか、またはステップ4500にてNOとの判定がなされると、ステップ4520において、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1に接続可能な状態にあるか否かについて判定される。
この段階で、大震災の発生のために災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1と通信不能になっていれば、上記インターネット回線モードとは異なり、ステップ4520においてNOと判定される。
ここで、災害救助本部側通信装置Bbがインターネット回線N1と通信不能になっている例としては、災害救助本部側通信装置Bbのモデム2とインターネット回線N1との間の接続ラインが、その一部(図26の符号a2で示す×印参照)において切断されている場合が挙げられる。
しかして、ステップ4530において、防災専用回線8bに接続可能か否かについて判定される。この判定は、災害救助本部側通信装置Bbが防災専用回線8bと通信可能に正常に繋がっているか否かで判定される。具体的には、例えば、救急医療拠点病院側通信装置Bcが防災専用回線8bと通信可能に正常に繋がっている場合において、専用端末1からのデータが救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に送信可能か否かで判定される。
しかして、専用端末1からのデータの送信が可能であれば、災害救助本部側通信装置Bbが防災専用回線8bと通信可能に正常に繋がっていることから、ステップ4530においてYESと判定される。
ついで、ステップ4531において、カルテデータ及び支援要求データの転送処理がなされる。これに伴い、上述のステップ4120(図17参照)にて受信したカルテデータ及び支援要求データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から防災専用回線8bを介して救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に転送される。
しかして、医薬品等支給データが、ステップ5210(図19参照)における医薬品等支給データの送信処理のもと、救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8から防災専用回線8bを介して災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に受信されると、専用端末1が、そのCPUにより、ステップ4540にて、YESと判定する。
ついで、上記医薬品等支給データが、ステップ4550(図18参照)にて、被災側通信装置Aの端末400に転送された後、上記搬送計画データ、カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、上述したインターネット回線モードと同様に、ステップ4560にて、専用端末1の記録装置に記録される。
一方、上述のような携帯電話回線モードでは、上記救急医療拠点病院側プログラムのステップ5010(図19参照)の判定処理において、上述のようなステップ4521(図18参照)におけるカルテデータ及び支援要求データの転送処理がなされていない。従って、ステップ5010においてNOと判定される。
すると、ステップ5100において、防災専用回線8bに接続可能か否かについて判定される。この判定は、救急医療拠点病院側通信装置Bcが防災専用回線8bと通信可能に正常に繋がっているか否かで判定される。この段階では、上述のように、救急医療拠点病院側通信装置Bcが防災専用回線8bと通信可能に正常に繋がっていることから、ステップ5100においてYESと判定される。
ついで、ステップ5110において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
しかして、上述のように転送されたカルテデータ及び支援要求データが、上述のようにステップ4531(図18参照)におけるカルテデータ及び支援要求データの転送処理のもと、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から防災専用回線8bを介して救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に受信されると、専用端末8が、そのCPUにより、ステップ5110にて、YESと判定する。
ついで、ステップ5200にて設定された医薬品等支給データが災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に送信された後、上述したインターネット回線モードと同様に、ステップ5220にて、上記カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、専用端末8の記録装置に記録される。
以上説明したように、インターネット回線N1の使用が不能であっても、当該インターネット回線N1に次いで汎用性の高い携帯電話回線N2を利用することで、被災側通信装置Aから救急支援側通信装置Bへのカルテデータ及び支援要求データの送信が安全かつ確実になされ得る。
3.PHSトランシーバ回線モード
上述のように上記被災側プログラムのステップ2100(図13参照)において、大震災の発生のために通信機器700の携帯電話720が正常に作動しなければ、上記携帯電話回線モードとは異なり、NOと判定される。
また、上記被災側プログラムのステップ2110(図13参照)において、大震災の発生のために被災側通信装置Aが携帯電話回線N2と通信不能になっていれば、上記携帯電話回線モードとは異なり、NOと判定される。
ここで、被災側通信装置Aが携帯電話回線N2と通信不能になっている例としては、大震災の発生のために、携帯電話用基地局B1が通信可能に作動していない場合が挙げられる(図27の符号a3で示す×印参照)。
また、上述のステップ2130(図13参照)において、上述のステップ4120(図17参照)におけるデータ受信の返信処理が未だなされていなければ、NOと判定される。
しかして、ステップ2100或いはステップ2110(図13参照)におけるNOとの判定、または、ステップ2130におけるNOとの判定に基づき、ステップ2200において、通信機器700のPHS730が正常に作動するか否かについて判定される。現段階では、PHS730は、上述のごとく、電源500には接続済みであり、当該電源500からの給電のもとに、作動可能状態におかれている。
従って、PHS730が正常に作動するか否かは、上述した携帯電話720と同様に、例えば、当該PHS730の電源ボタンスイッチをオンしたときに、PHS730の画面表示が可能か否かに依ることができる。但し、当該PHS730は作動停止状態で保管庫100に収納されていたものとする。
ここで、PHS730の画面表示が可能であれば、当該PHS730が正常に作動することから、ステップ2200(図13参照)にてYESと判定される。これに伴い、トランシーバ機能による接続処理ルーチン2300が、端末400によりCPU404でもって、図16のフローチャートに従い実行される。このことは、当該救急医療支援システムがPHSトランシーバ回線モードにおかれたことを意味する。
なお、ステップ2110においてYESとの判定がなされる場合には、ステップ2120においてカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされていることになるが、その後のステップ2130における判定がNOとなるときには、上述のステップ2120における送信処理は有効にはなっていない。
上述のようにPHSトランシーバ回線モードにおかれると、まず、ステップ2310(図16参照)において、災害救助本部への接続試行処理がなされる。これに伴い、端末400は、CPU404により、PHS730及び災害救助本部側通信装置BbのPHS4を介し専用端末1に両PHS730及びPHS4の各トランシーバ機能による接続を試みる。
ついで、ステップ2320において、災害救助本部に接続可能か否かにつき判定される。災害救助本部側通信装置BbのPHS4が、PHS730から500m以内に存在せず、トランシーバ機能によるPHS4への接続が不可能であれば、ステップ2320にてNOと判定される。
然る後、ステップ2330において、当該被災地に存在する待機中のPHSへの接続試行処理がなされる。この接続処理では、端末400は、CPU404により、PHS730を、そのトランシーバ機能のもと、当該PHS730を中心とする半径500m以内に存在する待機中のPHSであって、端末400のROMに予め記憶されているすべてのID番号のPHSに接続試行する処理を行う。
ついで、ステップ2331において、待機中のPHSに接続可能か否かにつき判定される。後述するステップ3001(図28参照)における接続可能である旨の送信を受信すると、ステップ2331にてYESとの判定がなされる。
具体的には、例えば、図27にて示すごとく、PHS730を中心とする半径500m以内にPHS10及びPHS11が存在し、これらPHS10及びPHS11から接続可能である旨の送信を受信すると、ステップ2331にて、YESと判定される。
これにより、端末400は、CPU404により、各PHS730、PHS10及びPHS11の各トランシーバ機能のもとにPHS730を各PHS10、PHS11に接続させる。
なお、PHS730を中心とする半径500m以内に待機中のPHSが1つも存在しなければ、ステップ2331にてNOと判定されてトランシーバ機能による接続処理ルーチン2300の処理が終了する。
上述のステップ2331にてYESとの判定の後、ステップ2340において、災害救助本部への接続指示の送信処理がなされる。これに伴い、ステップ2330にて接続された各PHS10、PHS11に対し、そのトランシーバ機能により、災害救助本部側通信装置BbのPHS4に接続するように指示が送信される。
然る後、ステップ2350において、災害救助本部に接続した旨の送信をPHSごとに受信しているか否かにつき判定される。この段階で、両PHS10、PHS11のいずれからも災害救助本部に接続した旨の送信を受信しておらず、後述するステップ3030(図28参照)における接続不可能の旨の送信を受信していれば、ステップ2350にてNOと判定される。
ついで、ステップ2351において、インターネット回線N1への接続指示の送信処理がなされる。これに伴い、各PHS10、PHS11に対し、そのトランシーバ機能により、インターネット回線N1に接続するように指示が送信される。
然る後、ステップ2352において、インターネット回線N1に接続した旨の送信をPHSごとに受信しているか否かにつき判定される。この段階で、両PHS10、PHS11のいずれからもインターネット回線N1に接続した旨の送信を受信しておらず、後述するステップ3130(図28参照)における接続不可能の旨の送信を受信していれば、ステップ2352にてNOと判定される。
ついで、ステップ2353において、接続済のPHSから待機中のPHSへの接続指示の送信処理がなされる。これに伴い、各PHS10、PHS11に対し、そのトランシーバ機能により、これらPHS10、PHS11を中心とする半径500m以内に存在する待機中のPHSであって、端末400のROMに予め記憶されているすべてのID番号のPHSに接続するように指示が送信される。
現段階において、両PHS10、PHS11を中心とする半径500m以内に存在する待機中のPHSであって、端末400のROMに予め記憶されているすべてのID番号のPHSが各PHS12、PHS13、PHS14、PHS15、PHS16(図27参照)であれば、端末400は、CPU404による後述のステップ3210(図28)での待機中のPHSへの接続処理のもと、PHS730をそのトランシーバ機能でもってPHS10を介し各PHS12、PHS13、PHS14に接続するとともに、PHS730をそのトランシーバ機能によりPHS11を介し各PHS15、1PHS16に接続する。
ついで、ステップ2354において、災害救助本部への接続指示の送信処理がなされる。これに伴い、各PHS12〜PHS16に対し、そのトランシーバ機能により、災害救助本部側通信装置BbのPHS4に接続するように指示が送信される。
然る後、端末400は、CPU404によるステップ2360における処理のもと、内蔵のカウンタ(図示しない)により、カウントデータD2=D2+1と加算更新する。
すると、ステップ2361において、D2>D20か否かについて判定される。D2>D20でなければ、ステップ2361においてNOと判定されて、上述したステップ2350からの処理が再度なされる。ここで、D20は、一定時間に対応する基準値を示しており、当該一定時間は、端末400がPHS730及び被災地の複数のPHSを介し災害救助本部側通信装置BbのPHS4又はインターネット回線N1に接続し得るか否かを判定するに要する時間を表す。
しかして、現段階において、上記一定時間が経過しても、端末400がPHS730及び被災地の複数のPHSを介し災害救助本部側通信装置BbのPHS4又はインターネット回線N1に接続できない場合には、PHSのトランシーバ機能による接続は不可能であることから、ステップ2361にてYESと判定される。
ついで、ステップ2362にてPHS接続の解除指示の送信処理がなされる。これに伴い、PHS730と接続の状態にある全てのPHSに対し当該接続の解除指示が送信される。これにより、当該接続が解除される。
一方、上述のステップ2350〜ステップ2361の循環処理を繰り返している状態において、後述するステップ3040(図28参照)、または、ステップ3301(図30参照)における災害救助本部に接続した旨の送信を受信すると、ステップ2350にてYESとの判定がなされる。
また、後述するステップ3140(図28参照)、または、ステップ3311(図30参照)におけるインターネット回線N1に接続した旨の送信を受信すると、ステップ2352にてYESとの判定がなされる。
具体的には、例えば、PHS12(図27参照)が災害救助本部側通信装置BbのPHS4に接続した旨の送信を受信すると、ステップ2350にて、YESと判定される。
ついで、ステップ2370において、接続ルート設定処理がなされる。これに伴い、被災側通信装置AのPHS730、PHS10、PHS12及び災害救助本部側通信装置BbのPHS4を接続するルートが、PHSトランシーバ回線N3を構成する接続ルート(以下、PHSトランシーバ回線N3接続ルートともいう)として設定される(図27参照)。
然る後、ステップ2371において、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続を解除する指示の送信処理がなされる。これに伴い、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHSに解除指示が送信される。これにより、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHSの接続が解除される。具体的には、PHS11、PHS13、PHS14、PHS15及びPHS16が、そのトランシーバ機能により、他のPHSとの接続PHSを解除して、待機状態に戻る。
ついで、ステップ2380において、カルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされる。これに伴い、ステップ1400(図12参照)にて表示された電子カルテのデータ及びステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データが、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートを介して災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に送信される。
然る後、ステップ2381にてD2=0とクリアされて、トランシーバ機能による接続処理ルーチン2300の処理が終了する。
このように接続処理ルーチン2300の処理が終了すると、ステップ2390(図13参照)において、D2=0か否かについて判定される。上述のようにステップ2381(図16参照)にてD2=0と設定されているので、ステップ2390においてYESと判定される。
しかして、上述のように送信されたカルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、ステップ4220(図17参照)におけるデータ受信の返信処理のもと、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7を介しPHSトランシーバ回線N3接続ルートになされると、当該返信が、後述のごとく、PHSトランシーバ回線N3接続ルート及びハブ300dを介し端末400によりCPU404でもって受信される。このため、CPU404が、ステップ2391(図13参照)にて、YESと判定する。
ついで、上述と同様に、ステップ2600(図14参照)にて受領完了表示処理がなされた後、支援要求データに搬送必要患者数データが含まれていれば、端末400のLCD400cが、その表示画面にて、搬送計画データを表示する(図15のステップ2610〜ステップ2630参照)。また、上述と同様に、支援要求データに医薬品等要求データが含まれていれば、端末400のLCD400cが、その表示画面にて、医薬品等支給データを表示する(図15のステップ2640〜ステップ2660参照)。
然る後、ステップ2670において、被災側通信装置AのPHS730は作動状態にあるか否かについて判定される。この段階では、上述したようにPHS730は作動状態にあるので、ステップ2670にてYESと判定されて、ステップ2671において、被災側通信装置Aが上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートを介し災害救助本部側通信装置Bbと接続しているか否かについて判定される。
この段階では、上述したように被災側通信装置Aが上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートを介し災害救助本部側通信装置Bbと接続しているので、ステップ2671にてYESと判定されて、ステップ2672において、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートのPHS接続を解除する指示の送信処理がなされる。これに伴い、端末400が、CPU404でもって、PHS接続の解除の指示を、PHS730を介し、PHS10、PHS12に送信する。
ここで、上述のように被災地において存在する待機中の各PHSについて説明すると、当該各PHSは、そのCPUでもって、図28〜図31にて示すフローチャートにより特定されるPHS用プログラムを実行している。
以下、一例として、上述したPHS10のCPUによる上記PHS用プログラムの実行について説明する。
まず、ステップ3000(図28参照)において、接続試行指示を受信したか否かについて判定される。PHS10が、そのCPUにより、上述したステップ2330(図16参照)にて送信された被災側通信装置Aの端末400から接続試行指示を受信していれば、ステップ3000にてYESと判定される。
すると、ステップ3001において、接続可能である旨の送信処理がなされる。これに伴い、PHS10が、そのCPUにより、トランシーバ機能によるPHS730との接続が可能である旨を、当該PHS730に送信する。
ついで、ステップ3010において、災害救助本部への接続指示を受信したか否かについて判定される。PHS10が、そのCPUにより、上述した図16のステップ2340にて送信された被災側通信装置Aの端末400から災害救助本部への接続指示を受信していれば、ステップ3010にてYESと判定される。
すると、ステップ3011において、災害救助本部への接続試行処理がなされる。これに伴い、PHS10が、そのCPUにより、トランシーバ機能に基づき、災害救助本部側通信装置BbのPHS4に接続するための試行がなされる。
然る後、ステップ3020において、災害救助本部に接続可能であるか否かについて判定される。現段階において、例えば、PHS10がトランシーバ機能により災害救助本部側通信装置BbのPHS4に接続することができない状態(図27参照)にあれば、ステップ3020にてNOと判定される。
ついで、ステップ3030において、接続不可能である旨の送信処理がなされる。これに伴い、PHS10が、そのCPUにより、トランシーバ機能による災害救助本部側通信装置BbのPHS4への接続が不可能である旨を、被災側通信装置AのPHS730に送信する。
然る後、ステップ3100において、インターネット回線N1への接続指示を受信したか否かについて判定される。上述したステップ2351(図16参照)にて端末400からPHS730を介しインターネット回線N1への接続指示を受信すると、ステップ3100にてYESと判定される。
ついで、ステップ3110において、インターネット回線N1への接続試行処理がなされる。これに伴い、PHS10が、そのCPUにより、トランシーバ機能に基づき、インターネット回線N1へ接続するための試行を行う。
然る後、ステップ3120において、インターネット回線N1に接続可能であるか否かについて判定される。現段階において、PHS10がそのCPUによりトランシーバ機能に基づいてインターネット回線N1へ接続することができない状態(図27参照)にあれば、ステップ3120にてNOと判定される。
ついで、ステップ3130において、接続不可能の旨の送信処理がなされる。これに伴い、PHS10が、そのCPUにより、トランシーバ機能によるインターネット回線N1への接続が不可能である旨を、被災側通信装置AのPHS730に送信する。
然る後、ステップ3200において、被災側通信装置Aの端末400から待機中のPHSへの接続指示を受信したか否かについて判定される。
ステップ3200におけるNOとの繰り返し処理のもと、上述したように、ステップ2353(図16参照)にて待機中のPHSへの接続する指示が送信されており、PHS10が、そのCPUにより、当該送信接続指示を受信すれば、ステップ3200にてYESと判定される。
ついで、ステップ3210において、待機中のPHSへの接続処理がなされる。これに伴い、PHS10は、そのCPUにより、トランシーバ機能のもと、当該PHS10を中心とする半径500m以内に存在する待機中のPHSであって、端末400のROMに予め記憶されているすべてのID番号のPHSに接続する。具体的には、PHS10は、そのトランシーバ機能により、PHS12、PHS13及びPHS14に接続する(図27参照)。
しかして、ステップ3220(図29参照)において、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示を受信したか否かについて判定される。この段階において、PHS10が、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示を受信していなければ、ステップ3220にてNOと判定され、ステップ3230において、下流のPHS、具体的には、PHS12〜PHS14に対する災害救助本部への接続指示を受信したか否かについて判定される。この段階において、PHS10が下流のPHSに対する災害救助本部への接続指示を受信していなければ、ステップ3230にてNOと判定され、ステップ3220での判定処理が再度なされる。
しかして、上述したようにステップ2354(図16参照)にて送信された災害救助本部への接続指示がPHS10により受信されると、ステップ3230(図29参照)にてYESと判定されて、ステップ3240において、下流のPHSに対する災害救助本部への接続指示の転送処理がなされる。
これに伴い、上述のようにステップ3230にて受信した災害救助本部への接続指示が、PHS12、PHS13及びPHS14に対し、転送される。
ついで、ステップ3250において、上述したステップ3220での処理と同様に、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示があったか否かについて判定される。この段階で、PHS10が上記解除指示を受信していなければ、ステップ3250にてNOと判定され、ステップ3260において、下流のPHSに対しインターネット回線N1への接続指示を受信したか否かについて判定される。この段階において、PHS10がインターネット回線N1への接続指示を受信していなければ、ステップ3260にてNOと判定され、上述のステップ3250からの判定処理が繰り返される。
しかして、上述したステップ2351(図16参照)にてインターネット回線N1への接続指示が送信されてPHS10により受信されると、ステップ3260にてYESと判定されて、ステップ3270において、下流のPHSに対するインターネット回線N1への接続指示の転送処理がなされる。
これに伴い、PHS12、PHS13及びPHS14に対し、上述のステップ3260にて受信したインターネット回線N1への接続指示が転送される。
ついで、ステップ3300(図30参照)において、下流の接続済PHSが災害救助本部に接続した旨の送信を受信しているか否かについて判定される。現段階において、PHS12、PHS13及びPHS14のいずれもが、災害救助本部に接続した旨の送信をしておらず、上述のようにステップ3030(図28参照)にて災害救助本部に接続不可能の旨を送信していれば、ステップ3300にてNOと判定される。
然る後、次のステップ3310において、下流の接続済PHSはインターネット回線N1に接続した旨の送信を受信しているか否かについて判定される。現段階において、PHS12、PHS13及びPHS14のいずれもが、インターネット回線N1に接続した旨の送信をしておらず、上述のようにステップ3130(図28参照)にてインターネット回線N1に接続不可能の旨を送信していれば、ステップ3310にてNOと判定される。
ついで、ステップ3320において、接続解除の指示を受信したか否かについて判定される。この段階において、ステップ2362(図16参照)、またはステップ2371(図16参照)における端末400から接続解除の指示を受信していなければ、ステップ3320にてNOと判定されて、ステップ3200(図28参照)からの処理が再度なされる。
しかして、例えば、PHS12が、そのCPUにより、災害救助本部側通信装置BbのPHS4を介し災害救助本部に接続した旨の送信を受信すると、ステップ3300(図30参照)にてYESとの判定がなされる。
ついで、ステップ3301にて災害救助本部に接続した旨の送信処理がなされる。これに伴い、PHS12が、そのCPUにより、災害救助本部に接続した旨を端末400に送信する。
一方、例えば、PHS12などの下流のPHSのいずれかが、インターネット回線N1に接続した旨の送信を受信すると、ステップ3310にてYESとの判定がなされる。ついで、ステップ3311にて、インターネット回線N1に接続した旨の送信処理がなされる。
しかして、上述したステップ3301、またはステップ3311の処理後、ステップ3400において、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示を受信したか否かについて判定される。この段階において、ステップ2371(図16参照)における端末400から上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示が送信されていなければ、ステップ3400にてNOとの判定がなされる。
然る後、ステップ2371(図16参照)において、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示が端末400から送信されて当該PHS10により受信されると、ステップ3400にてYESとの判定がなされる。ついで、ステップ3410において、下流のPHSに対する上記PHSトランシーバ回線N3接続ルート以外のPHS接続の解除指示の転送処理がなされる。これに伴い、上記PHS接続の解除指示が、PHS12を除き、PHS13及びPHS14に転送される。
ついで、ステップ3500(図30参照)において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。この段階において、ステップ2380(図16参照)においてカルテデータ及び支援要求データが端末400から送信されていなければ、ステップ3500にてNOとの判定がなされる。
しかして、ステップ2380(図16参照)において、カルテデータ及び支援要求データが端末400から送信されて、当該PHS10により受信されると、ステップ3500(図30参照)にてYESとの判定がなされる。ついで、ステップ3510において、カルテデータ及び支援要求データの転送処理がなされる。これに伴い、上記カルテデータ及び支援要求データがPHS12に転送される。
然る後、ステップ3600(図31参照)において、災害救助本部からのデータ受信の旨を受信したか否かについて判定される。この段階において、災害救助本部からのデータ受信の旨が災害救助本部側通信装置BbのPHS4及びPHS12を介しPHS10に転送されていなければ、ステップ3600にてNOとの判定がなされる。
しかして、上述したデータ受信の旨が、PHS10に転送されて、当該PHS10により受信されると、ステップ3600にてYESと判定される。すると、次のステップ3610において、データ受信の旨の転送処理がなされる。これに伴い、上述したデータ受信の旨が、被災側通信装置AのPHS730を介し端末400に転送される。
然る後、ステップ3700において、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれているか否かについて判定される。搬送必要患者数データが、ステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データに含まれていなければ、ステップ3700にてNOと判定されて、ステップ3730の判定処理がなされる。
一方、搬送必要患者数データが、上述のようにステップ1930にて設定された支援要求データに含まれていれば、ステップ3700にてYESと判定されて、ステップ3710において、災害救助本部からの搬送計画データを受信したか否かについて判定される。この段階において、災害救助本部からの搬送計画データが、災害救助本部側通信装置BbのPHS4からPHS12を介しPHS10に転送されていなければ、ステップ3710にてNOとの判定が繰り返される。
然る後、上記搬送計画データが、災害救助本部側通信装置BbのPHS4からPHS12を介しPHS10に転送されて、当該PHS10により受信されると、ステップ3710にてYESと判定される。すると、ステップ3720において、搬送計画データの転送処理がなされる。これに伴い、上記搬送計画データが、被災側通信装置AのPHS730を介し端末400に転送される。
ついで、ステップ3730において、医薬品等要求データが支援要求データに含まれているか否かについて判定される。医薬品等要求データが、上述のようにステップ1930にて設定された支援要求データに含まれていなければ、ステップ3730にてNOと判定されて、ステップ3800の判定処理がなされる。
一方、医薬品等要求データが、上述のようにステップ1930にて設定された支援要求データに含まれていれば、ステップ3730にてYESと判定されて、ステップ3740において、災害救助本部からの医薬品等支給データを受信したか否かについて判定される。この段階において、災害救助本部からの医薬品等支給データが、災害救助本部側通信装置BbのPHS4からPHS12を介しPHS10に転送されていなければ、ステップ3740にてNOとの判定がなされる。
然る後、上記医薬品等支給データが、災害救助本部側通信装置BbのPHS4からPHS12を介しPHS10に転送されて、当該PHS10により受信されると、ステップ3740にてYESと判定される。すると、ステップ3750において、医薬品等支給データの転送処理がなされる。これに伴い、上記医薬品等支給データが、被災側通信装置AのPHS730を介し端末400に転送される。
ついで、ステップ3800において、端末400から接続解除の指示を受信したか否かについて判定される。この段階において、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートのPHS接続の解除指示がPHS10に送信されていなければ、ステップ3800にてNOとの判定がなされる。
しかして、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートのPHS接続の解除指示が、ステップ2672(図15参照)にて被災側通信装置AのPHS730からPHS10に送信されて、当該PHS10により受信されると、ステップ3800にてYESと判定される。
ついで、ステップ3810において、下流のPHSに対する上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートのPHS接続の解除指示の転送処理がなされる。これに伴い、上記PHSトランシーバ回線N3接続ルートのPHS接続の解除指示がPHS12に転送される。
然る後、ステップ3900において、接続解除処理がなされる。これに伴い、PHS10は、被災側通信装置AのPHS730及びPHS12との接続を解除して、待機状態となる。
一方、上述のようなPHSトランシーバ回線モードでは、ステップ2120(図13参照)におけるカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされても、この送信処理が上述のように有効にはいないので、専用端末1では受信されていない。このため、上記災害救助本部側プログラムのステップ4110(図17参照)において、NOと判定される。
ついで、ステップ4200(図17参照)において、災害救助本部側通信装置BbのPHS4が正常に作動するか否かについて判定される。ここで、PHS4が正常に作動するか否かは、上述した携帯電話720と同様に、例えば、当該PHS4の電源ボタンスイッチをオンしたときに、PHS4の画面表示が可能か否かに依ることができる。
現段階において、PHS4の画面表示が可能であれば、当該PHS4が正常に作動することから、ステップ4200にてYESと判定される。
ついで、ステップ4210において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
しかして、上述のカルテデータ及び支援要求データが、上述したステップ2380(図16参照)及びステップ3510(図30参照)における送信処理のもと、被災側通信装置Aの端末400からPHS730及びPHSトランシーバ回線N3接続ルートを介して送信されると、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1が、そのCPUにより、PHS4及びハブ7を介し上記カルテデータ及び支援要求データを受信して、ステップ4210にて、YESと判定する。
ついで、ステップ4220において、データ受信の返信処理がなされる。これに伴い、カルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、専用端末1によりPHSトランシーバ回線N3接続ルートを介して被災側通信装置Aの端末400のCPU404になされる。
然る後、上記携帯電話回線モードと同様に、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれていれば、ステップ4510にて設定された搬送計画データが、専用端末1から被災側通信装置Aの端末400に送信される(ステップ4511参照)。ついで、ステップ4520におけるNOとの判定及びステップ4530におけるYESとの判定のもと、ステップ4531にて、カルテデータ及び支援要求データが専用端末1から救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に転送される。
しかして、ステップ4540におけるYESとの判定に基づき、上記医薬品等支給データが、ステップ4550にて、被災側通信装置Aの端末400に転送された後、上記搬送計画データ、カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、ステップ4560にて、専用端末1の記録装置に記録される。
また、上述のようなPHSトランシーバ回線モードでは、上記携帯電話回線モードと同様に、医薬品等支給データが、上記救急医療拠点病院側プログラムのステップ5110(図19参照)にて受信したカルテデータ及び支援要求データに基づき、ステップ5200にて設定される。ついで、上記医薬品等支給データがステップ5210にて専用端末1に送信された後、上記カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、ステップ5220にて、専用端末8の記録装置に記録される。
以上説明したように、PHSトランシーバ回線モードでは、被災側通信装置Aの端末400と災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1とを被災地に存在する複数のPHSをPHSトランシーバ機能でもって接続することで、上述のようなデータの送受信がなされる。
ここで、PHSのトランシーバ機能を活用して、被災側通信装置AのPHS730から500m以内にある各PHSとの通信、これら各PHSから500m以内にある各PHSとの通信というように順次通信対象となるPHSを変更していくことで、被災側通信装置Aと救急支援側通信装置Bとの間の通信を最終的に確保する。このことは、トランシーバ機能を有するPHSの自立分散通信機能でもって、PHS同士の通信が変遷していくことで、被災側通信装置Aと救急支援側通信装置Bとの間の通信を最終的に確保するを意味する。
このように、特別に設けられた基地局を介することなく、複数のPHSを活用することで、被災側通信装置Aの端末400と災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1との間のデータの送受信がなされるので、大震災の影響を受けることなく確実にデータの送受信をすることができる。
また、上述のように被災地の複数のPHSの各々に対する指示が被災側通信装置Aの端末400によりなされる。従って、被災地の複数のPHSは、上述のようなPHS用プログラムを備えていればよく、特別な機能を備える必要が無い。
4.衛星電話回線モード
上述のように、上記被災側プログラムのステップ2200(図13参照)において、大震災の発生のために被災側通信装置AのPHS730が正常に作動しなければ、上記PHSトランシーバ回線モードとは異なり、NOと判定される。
これに伴い、ステップ2400(図14参照)において、通信機器700の衛星電話740が正常に作動するか否かについて判定される。現段階では、衛星電話740は、上述のごとく、電源500には接続済みであり、当該電源500からの給電のもとに、作動可能状態におかれている。
従って、衛星電話740が正常に作動するか否かは、上述した携帯電話720と同様に、例えば、当該衛星電話740の電源ボタンスイッチをオンしたときに、衛星電話740の画面表示が可能か否かによる。なお、当該衛星電話740は作動停止状態で保管庫100に収納されていたものとする。
ここで、衛星電話740の画面表示が可能であれば、当該衛星電話740が正常に作動することから、ステップ2400にてYESと判定される。
然る後、ステップ2410において、衛星電話回線N4が正常か否かについて判定される。現段階において、衛星電話回線N4に含まれる衛星電話用基地局B2(図32参照)からその作動状態で発信される電波が衛星電話740に届けば、ステップ2410にてYESと判定される。このことは、当該救急医療支援システムが衛星電話回線モードにおかれたことを意味する。なお、図32では、当該救急医療支援システムがPHSトランシーバ回線N3を構築できない状態において衛星電話回線モードにおかれたことが模式的に示されている。
このように当該救急医療支援システムが衛星電話回線モードにおかれると、ステップ2420において、カルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされる。これに伴い、ステップ1400(図12参照)にて表示された電子カルテのデータ及びステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データが、衛星電話用基地局B2、通信衛星B3及び衛星電話用基地局B4を含むように構成されている衛星電話回線N4を介して災害救助本部側通信装置Bbの衛星電話5に送信される。すると、このように送信された支援要求データは、さらに、衛星電話5の通信部及びハブ7を通し専用端末1によりそのCPUでもって受信される。
しかして、上述のように送信されたカルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、後述のように、ステップ4320(図17参照)におけるデータ受信の返信処理に基づき、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7及び衛星電話5の通信部を介し衛星電話回線N4になされると、当該返信が、端末400によりCPU404でもって衛星電話740の通信部を介し受信され、ステップ2430(図14参照)にて、YESと判定する。
すると、上記インターネット回線モードと同様に、ステップ2600(図14参照)にて受領完了表示処理がなされた後、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれていれば、上述のようにステップ2620にて受信と判定済みの搬送計画データの表示が、端末400のLCD400cによりその表示画面に表示される(ステップ2630参照)。また医薬品等要求データが、支援要求データに含まれていれば、上述のようにステップ2650にて受信と判定済みの医薬品等支給データが、LCD400cによりその表示画面に表示される(ステップ2660参照)。
また、上述のような衛星電話回線モードに対し災害救助本部側においては、上述のような衛星電話回線モードでは、ステップ2380(図16参照)における端末400によるカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされていない。このため、上記災害救助本部側プログラムのステップ4210(図17参照)において、NOと判定される。
ついで、次のステップ4300において、衛星電話5が正常に作動するか否かについて判定される。ここで、衛星電話5が正常に作動するか否かは、上述した携帯電話720と同様に、例えば、当該衛星電話5の電源ボタンスイッチをオンしたときに、衛星電話5の画面表示が可能か否かによる。
現段階において、衛星電話5の画面表示が可能であれば、当該衛星電話5が正常に作動することから、ステップ4300にてYESと判定される。ついで、ステップ4310において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
しかして、上述のように、カルテデータ及び支援要求データが、ステップ2420(図14参照)における送信処理のもと、被災側通信装置Aの端末400から衛星電話740及び衛星電話回線N4を介して送信されると、専用端末1が、そのCPUにより、衛星電話5及びハブ7を介し、上記カルテデータ及び支援要求データを受信し、ステップ4310にて、YESと判定する。
ついで、ステップ4320において、データ受信の返信処理がなされる。これに伴い、カルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から衛星電話5及び衛星電話回線N4を介して被災側通信装置Aの端末400のCPU404に衛星電話740を介しなされる。
然る後、上記携帯電話回線モードと同様に、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれていれば、ステップ4510(図18参照)にて設定された搬送計画データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1により、被災側通信装置Aの端末400に送信される(ステップ4511参照)。
ついで、ステップ4520におけるNOとの判定及びステップ4530におけるYESとの判定のもと、ステップ4531(図18参照)にてカルテデータ及び支援要求データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に転送される。
しかして、ステップ4540におけるYESとの判定に基づき、上記医薬品等支給データがステップ4550にて被災側通信装置Aの端末400に転送された後、上記搬送計画データ、カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、ステップ4560にて、専用端末1の記録装置に記録される。
また、上述のような衛星電話回線モードに対し救急医療拠点病院側においては、上記携帯電話回線モードと同様に、医薬品等支給データが、上記救急医療拠点病院側プログラムのステップ5110(図19参照)にて受信したカルテデータ及び支援要求データに基づき、ステップ5200にて設定される。ついで、上記医薬品等支給データがステップ5210にて災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に送信された後、上記カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、ステップ5220にて、専用端末8の記録装置に記録される。
なお、上記トランシーバ機能による接続処理ルーチンのステップ2361(図16参照)において、例えば、被災地に待機中のPHSが不足しているために、一定時間の間、災害救助本部側通信装置BbのPHS4又はインターネット回線N1に接続できない場合には、PHSトランシーバ回線N3を構築できないとしてYESと判定される(図32の符号a4で示す×印参照)。ついで、ステップ2362(図16参照)におけるPHS接続の解除指示の送信処理及びステップ2390(図13参照)におけるNOとの判定に基づき、ステップ2392にてD2=0と設定される。
また、上述のステップ2391(図13参照)において、上述のステップ4220(図17参照)におけるデータ受信の返信処理が未だなされていなければ、NOと判定される。
しかして、このように、ステップ2392における設定、またはステップ2391におけるNOとの判定がなされても、上述のように被災側プログラムのステップ2200(図13参照)においてNOと判定された場合と同様の処理がなされる。
以上説明したように、インターネット回線モード、携帯電話回線モード及びPHS回線モードが使用不可能であっても、衛星電話回線モードを活用することで、被災側通信装置Aから救急支援側通信装置Bへのデータ送信が確保され得る。
5.無線回線モード
上述のように上記被災側プログラムのステップ2400(図14参照)において、大震災の発生のために通信機器700の衛星電話740が正常に作動しなければ、上記衛星電話回線モードとは異なり、NOと判定される。
また、上記被災側プログラムのステップ2410(図14参照)において、大震災の発生のために被災側通信装置Aが衛星電話回線N4と通信可能に正常に繋がってなれば、上記衛星電話回線モードとは異なり、NOと判定される。
ここで、被災側通信装置Aが衛星電話回線N4と通信可能に正常に繋がっていない例としては、大震災の発生のために衛星電話回線N4の衛星電話用基地局B2が、通信可能に作動していない場合が挙げられる(図33の符号a5で示す×印参照)。
また、上述のステップ2430(図14参照)において、上述のステップ4320(図17参照)におけるデータ受信の返信処理が未だなされていなければ、NOと判定される。
しかして、各ステップ2400、2410(図13参照)におけるNOとの判定、または、ステップ2430におけるNOとの判定に基づき、ステップ2500(図14参照)において、通信機器700の専用無線機750が正常に作動するか否かについて判定される。現段階では、専用無線機750は、上述のごとく、電源500には接続済みであり、当該電源500からの給電のもとに、作動可能状態におかれている。
従って、専用無線機750が正常に作動するか否かは、例えば、当該専用無線機750のレベルメータの針が振れるか否かに依ることができる。なお、当該専用無線機750は作動停止状態で保管庫100に収納されていたものとする。
ここで、専用無線機750のレベルメータの針が振れれば、当該専用無線機750が正常に作動することから、ステップ2500にてYESと判定される。
なお、ステップ2430においてNOとの判定がなされる場合には、ステップ2420においてカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされていることになるが、その後のステップ2430における判定がNOとなるときには、上述のステップ2420における送信処理は有効にはなっていない。
上述のようにステップ2500にてYESと判定した後、ステップ2510において、無線回線N5が正常か否かについて判定される。現段階において、災害対策本部側通信装置Baの地域防災無線機からその作動状態で発信される電波が専用無線機750に届けば、ステップ2510にてYESと判定される。このことは、当該救急医療支援システムが無線回線モードにおかれたことを意味する。なお、図33では、当該救急医療支援システムが衛星電話回線N4への接続不能状態において無線回線モードにおかれたことが模式的に示されている。
このように当該救急医療支援システムが無線回線モードにおかれると、ステップ2520において、カルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされる。これに伴い、ステップ1400(図12参照)にて表示された電子カルテのデータ及びステップ1930(図12参照)にて設定された支援要求データが、災害対策本部側通信装置Baの地域防災無線機の通信部、専用無線回線を含むように構成されている無線回線N5を介して災害対策本部側通信装置Baの地域防災無線機に送信される。すると、このように送信された支援要求データは、さらに、地域防災無線機6の通信部及びハブ7を通し専用端末1によりそのCPUでもって受信される。
しかして、上述のように送信されたカルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、後述のように、ステップ4420(図18参照)におけるデータ受信の返信処理に基づき、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1からハブ7及び地域防災無線機6の通信部を介し無線回線N5になされると、当該返信が、端末400によりCPU404でもって専用無線機750の通信部を介し受信され、ステップ2530(図14参照)にて、YESと判定する。
すると、受領完了表示処理が、上記インターネット回線モードと同様に、ステップ2600(図14参照)においてなされた後、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれていれば、上述のようにステップ2620にて受信と判定済みの搬送計画データの表示が、端末400のLCD400cによりその表示画面に表示される(ステップ2630参照)。また、医薬品等要求データが支援要求データに含まれていれば、上記ステップ2650にて受信と判定済みの医薬品等支給データが、LCD400cによりその表示画面に表示される(ステップ2660参照)。
一方、上述のような無線回線モードでは、ステップ2420(図14参照)におけるカルテデータ及び支援要求データの送信処理がなされても、この送信処理が上述のように有効にはいないので、専用端末1では受信されていない。このため、上記災害救助本部側プログラムのステップ4310(図17参照)において、NOと判定される。
ついで、ステップ4400(図18参照)において、地域防災無線機6が正常に作動するか否かについて判定される。ここで、地域防災無線機6が正常に作動するか否かは、上述した携帯電話720と同様に、例えば、当該地域防災無線機6の電源ボタンスイッチをオンしたときに、地域防災無線機6の画面表示が可能か否かによる。
現段階において、地域防災無線機6の画面表示が可能であれば、当該地域防災無線機6が正常に作動することから、ステップ4400にてYESと判定される。ついで、ステップ4410において、カルテデータ及び支援要求データを受信したか否かについて判定される。
しかして、カルテデータ及び支援要求データが、上述のようにステップ2520(図14参照)における送信処理のもと、被災側通信装置Aの端末400から専用無線機750及び無線回線N5を介して送信されると、専用端末1が、そのCPUにより、地域防災無線機6の通信部及びハブ7を介し、上記カルテデータ及び支援要求データを受信し、ステップ4410にて、YESと判定する。
ついで、ステップ4420において、データ受信の返信処理がなされる。これに伴い、カルテデータ及び支援要求データを受信した旨の返信が、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から地域防災無線機6の通信部及び無線回線N5を介して被災側通信装置Aの端末400のCPU404に専用無線機750を介しなされる。
然る後、上記携帯電話回線モードと同様に、搬送必要患者数データが支援要求データに含まれていれば、ステップ4510にて設定された搬送計画データが、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から被災側通信装置Aの端末400に送信される(ステップ4511参照)。
ついで、ステップ4530にてYESとの判定のもと、カルテデータ及び支援要求データが、ステップ4531にて、災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1から救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に転送される。
しかして、ステップ4540におけるYESとの判定に基づき、上記医薬品等支給データがステップ4550にて被災側通信装置Aの端末400に転送された後、上記搬送計画データ、カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、ステップ4560にて、専用端末1の記録装置に記録される。
また、上述のような無線回線モードでは、上記携帯電話回線モードと同様に、医薬品等支給データが、上記救急医療拠点病院側プログラムのステップ5110(図19参照)にて受信したカルテデータ及び支援要求データに基づき、ステップ5200において設定される。ついで、上記医薬品等支給データがステップ5210にて災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に送信された後、上記カルテデータ及び支援要求データ並びに医薬品等支給データが、ステップ5220において、専用端末8の記録装置に記録される。
以上説明したように、インターネット回線モード、携帯電話回線モード、PHSトランシーバ回線モード、衛星電話回線モード及び無線回線モードのうち利用可能ないずれか1つのモードでもって、被災地の被災側通信装置Aの端末400が災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1と接続状態になる。このような接続状態において、被災側通信装置Aの端末400と災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1との間で上述のようなデータの送受信がなされる。
また、上述したごとく、インターネット回線モード、携帯電話回線モード、PHSトランシーバ回線モード、衛星電話回線モード及び無線回線モードの順で優先的に選択される。このことは、汎用性の高い順による選択であることを意味する。
このように、予め設定された複数の回線モードのうち利用可能な1つの回線モードを上記優先順位で自動的に選択してデータの送受信を行うので、大震災の影響を受けることなく確実にデータの送受信をなし得る。
その結果、当該被災地の医師及び医療補助者は、迅速かつ確実に被災者の医療支援に必要な医薬品等の支給を受け得る。また、搬送が必要と診断された患者は、上述のような搬送計画に基づき適切に緊急医療拠点病院に搬送され得る。
また、災害救助本部は、上記搬送必要患者数データに対応して設定した搬送計画データに基づき被災地の患者を搬送するので、医療活動における人的支援を計画的かつ効率的に行うことができる。
また、緊急医療拠点病院は、上記医薬品等要求データに対応して設定した医薬品等支給データに基づき、被災地の医師及び医療補助者に必要な医薬品等を支給するので、医薬品等の支給を計画的かつ効率的に行うことができる。
また、救急医療拠点病院側通信装置の専用端末8の記録装置には、被災地の患者のカルテデータが記録されている。従って、救急医療拠点病院にてその患者を診察する場合、対象となる患者のカルテデータを流用することにより当該患者の診察がスムーズになされ得る。
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)医師や上記医療補助者が独自に準備した端末、血圧計、体温計、脈拍計を用いて、上記医療補助者が上記申し出者の電子カルテに端末を介し入力するようにしてもよい。
(2)カーナビゲーションシステムに応用されているように、被災者の電話番号及び氏名が分かれば住所が判明することから、端末のキーボードでもって、当該電話番号及び氏名を入力し、このように入力した電話番号及び氏名をトリアージタグに記憶させておくようにしてもよい。これにより、簡易迅速に被災者の特定情報(住所等)を特定できることを目指した災害時のトリアージタグの提供に役立つ。
(3)上記実施形態にて述べた外側筐体、外蓋の枠体及び外壁部は、桐に代えて、杉などの桐と同様の特性を有する木材でもって形成するようにしてもよい。なお、難燃性確保の点から、杉などの桐と同様の特性を有する木材にメタルシリコン系難燃溶液を含浸することが望ましい。
(4)上記実施形態にて述べた内側筐体は、杉に代えて、桐或いは杉と同様の特性を有する木材でもって形成してもよい。
(5)上記実施形態にて述べた桐板は、12mmの板厚のものに限らず、必要に応じ適宜変更採用してもよい。
また、鉄板の板厚は、1.2mmに限らず、例えば、0.5mm〜1.2mmの範囲以内の値でもよく、また、これに限らず、必要に応じて適宜変更してもよい。
(6)上記実施形態にて述べた保管庫の各筐体及び枠体の外周形状は、四角形状に限ることなく、例えば、5角形状、円筒形状や球形状等に適宜変更してもよい。
(7)上記実施形態において、メタルシリコン系難燃溶液に代えて、この難燃溶液と同様の難燃特性を有する溶液を採用してもよい。
(8)上記実施形態において、保管庫の高さは、約50cmに限ることなく、可搬性を満たす範囲で適宜変更してもよい。
(9)上記実施形態において、キーボードやマウスの操作による入力に代えて、タッチパネルの操作による入力としてもよい。
(10)上記実施形態にて述べた内側筐体110cの上端開口部を、外側及び中側の両筐体110a、110bの上端開口部よりの所定長さだけ高くするように上方に突出させ、枠体120aの下端開口部を、内側筐体110cの上端開口部に気密的かつ液密的に嵌合させるように、内側筐体110cの上端開口部の外形寸法に合わせて形成するようにしてもよい。これにより、枠体120aの下端開口部と内側筐体110cの上端開口部との間に、いわゆる茶筒の気密的な嵌め合い構造と同様の構造を適用し得る。但し、内側筐体110cは、外側筐体110aの形成材料である桐で形成する。
これにより、枠体120aの下端開口部と内側筐体110cの上端開口部との嵌合は、気密的かつ液密的に十分に確保される。従って、保管庫は、上記実施形態の保管庫と同様の耐湿性や耐水性を確保し得る。
(11)上述した医薬品等要求データ及びカルテデータは、被災側通信装置Aの端末400から災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1を介して救急医療拠点病院側通信装置Bcの専用端末8に送信されることに限らず、被災側通信装置Aの端末400から災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1に直接送信されるようにしてもよい。
(12)上記ステップ1930における医薬品等要求データの設定において、緊急医療品収納箱800に収納されている医薬品等の補充分を医薬品等要求データとして設定するだけでなく、患者の治療に必要なその他の医薬品等を新たに追加するように医薬品等要求データを設定してもよい。
(13)上記ステップ1930における支援要求データの設定において、搬送必要患者数データ及び医薬品等要求データのみを支援要求データとして設定するだけでなく、当該被災地に新たな医療補助者の追加を要求するデータを支援要求データに追加するようにしてもよい。
このデータを受けて、災害救助本部は、医療補助者追加要求データに対応する人材を当該被災地に派遣するようにしてもよい。
(14)上記ステップ2520において、被災側通信装置Aの専用無線機750、無線回線N5及び災害対策本部側通信装置Baの地域防災無線機を介して災害救助本部側通信装置Bbの地域防災無線機6に上記カルテデータ及び支援要求データを送信するだけでなく、被災側通信装置Aの専用無線機750を介して直接災害救助本部側通信装置Bbの地域防災無線機6に上記カルテデータ及び支援要求データを送信するようにしてもよい。
また、他の区役所に予め設けられている地域防災無線を介して、被災側通信装置Aの専用無線機750から災害救助本部側通信装置Bbの地域防災無線機6に上記カルテデータ及び支援要求データを送信するようにしてもよい。
(15)災害救助本部側通信装置Bbと救急医療拠点病院側通信装置Bcとの間に設けられている防災専用回線8bは、有線でもって構成されているだけでなく、無線でもって構成するようにしてもよい。
(16)上記図16のトランシーバ機能による接続処理ルーチン2300において、端末400は、PHS730または接続済のPHSを介して、端末400のROMに予め記憶されているすべてのID番号のPHSに、接続指示等を送信するだけでなく、所定の入力データの出力操作でもって、PHS730または接続済のPHSを中心とする半径500m以内に存在する待機中のすべてのPHSに接続指示等を送信するようにしてもよい。
(17)上述したPHSトランシーバ回線N3を利用することにより被災側通信装置Aの端末400と災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1とを接続することに限らず、携帯電話等の携帯端末に予め設けられているトランシーバ機能を利用することにより被災側通信装置Aの端末400と災害救助本部側通信装置Bbの専用端末1とを接続するようにしてもよい。