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JP4672482B2 - スロットマシン - Google Patents
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JP4672482B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、スロットマシンに関する。
スロットマシンは、内部抽選によってボーナスフラグ(特別役のフラグ)が成立(ボーナス当選)した後、遊技者がいわゆる目押しによってストップボタン(停止手段)を操作して、リール(図柄表示手段)の有効ライン(入賞ライン)上にボーナス入賞図柄(特別役入賞図柄)を停止表示させると、ボーナス入賞(特別役に入賞)できる。このとき、通常のスロットマシンでは、ボーナスフラグ成立状態はボーナス処理が実行されるまで継続し(消滅せず)、かつボーナスフラグ成立時にはボーナス入賞図柄が揃いやすくなるようにリールの引込み制御が実行される。しかし、現実にはボーナスフラグが成立していても、ボーナス入賞図柄がなかなか揃わず、その間にメダル(遊技媒体)を消費することでボーナス入賞による遊技者の利益が損なわれる(不利益が生じる)場合がある。特に、目押し操作に不慣れな初級の遊技者では、この傾向が顕著である。そこで、ストップボタンによるリールの停止操作タイミングをLED、ランプ等の報知手段で遊技者に知らせるようにして、遊技者による目押し操作を補助することが提案されている(特許文献1,2,3参照)。
特公平3−10346号公報 特開平11−47352号公報 特開2004−154440号公報
しかしながら、これらのものでは、
(1)LED、ランプ等の報知手段が必要となり、また、これらの報知手段を作動させて目押し操作を補助するために制御プログラムを大幅に改変する必要もある。
(2)初級の遊技者にとっては、目押し操作を補助する報知手段によってリールの停止操作タイミングを知らされても、もともと目押し操作に不慣れであるから思うようにボーナス入賞図柄を揃えることができず、依然としてボーナス入賞による利益が損なわれやすいため遊技を楽しむことができない。
(3)目押し操作を補助する報知手段が不要な上級の遊技者等にとっては、解除スイッチ等を操作してこれらの報知手段の作動を解除したり、特許文献3のように目押し技術レベルを高レベルに設定調整して目押しを補助する度合を低く設定したりする操作を要するので、かえって煩わしく遊技を楽しむことができない。
本発明の課題は、目押し操作に不慣れな初級者から目押し操作の補助が不要な上級者に至るまで遊技者の目押し操作の技術レベルにかかわらず、また製造コストを増大させることなく、特別役のフラグ成立後その特別役に入賞するまでに発生する遊技者間の不利益格差を縮小でき、特に初級レベルの遊技者の損失を抑制することのできるスロットマシンを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、
ゲームを開始させるために遊技者が操作する遊技開始手段と、
その遊技開始手段の操作に応じて特別役としてのBIGボーナス役を含む入賞役を決定するための抽選を実行し、当選した入賞役のフラグを成立させる役抽選手段と、
複数種類の図柄を変動表示する図柄表示手段と、
その図柄表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止手段と、
前記役抽選手段が前記BIGボーナス役のフラグを成立させた状態において、そのBIGボーナス役に入賞可能なBIGボーナス役入賞図柄として予め設定された基本図柄が前記図柄表示手段に停止表示された場合に前記BIGボーナス役に入賞と判定し、前記BIGボーナス役のゲームを実行する特別役実行手段と、
前記役抽選手段が前記BIGボーナス役のフラグを成立させた後、前記基本図柄が前記図柄表示手段に停止表示されないまま消化されたゲームの結果に基づいて、前記基本図柄と同様に前記BIGボーナス役に入賞することのできる代役図柄を前記BIGボーナス役入賞図柄として追加設定する特別役入賞図柄追加手段とを備え、
前記特別役実行手段は、前記特別役入賞図柄追加手段により追加設定された代役図柄が前記図柄表示手段に停止表示された場合にも前記BIGボーナス役に入賞と判定し、前記BIGボーナス役のゲームを実行することを特徴とする。
このように、役抽選手段が特別役のフラグ(すなわちBIGボーナス役のフラグ;以下同様)を成立させた後、その特別役(すなわちBIGボーナス役;以下同様)に入賞可能な特別役入賞図柄(すなわちBIGボーナス役入賞図柄;以下同様)として予め設定(記憶)された基本図柄が図柄表示手段(例えばリール)に停止表示されないまま消化されたゲームの結果に基づいて、基本図柄と同様に特別役に入賞することのできる代役図柄が特別役入賞図柄として追加設定される。このとき、目押し操作の補助が不要な上級レベルの遊技者にとっては、図柄表示手段に基本図柄(特別役入賞図柄)を目押し操作で停止表示することが容易である。したがって、特別役のフラグ成立後その特別役に入賞する(すなわちBIGボーナス役に入賞する;以下同様)までに発生する不利益はもともと小さい。他方、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者にとっては、図柄表示手段に基本図柄を目押し操作で停止表示できなくても、ゲーム数等を重ねることにより、特別役入賞図柄として追加設定される代役図柄によってやがて特別役に入賞することができる。これによって、特別役のフラグ成立後その特別役に入賞するまでに発生する不利益を縮小(損失を抑制)することができる。このように、特別役のフラグ成立後その特別役に入賞するまでに上級レベルの遊技者と初級レベルの遊技者との間に発生する不利益格差が縮小できる。
しかも、ゲーム数等をカウントして代役図柄を特別役入賞図柄に追加設定すればよいので、制御プログラムをわずかに変更すればよく、LED、ランプ等の報知手段を特に必要としないので、製造コストを大幅に増大させることがない。
ところで、代役図柄を特別役入賞図柄として追加設定するタイミングは、特別役のフラグ成立後、基本図柄が図柄表示手段に停止表示されないまま消化されたゲーム数でカウントされるのが一般的であるが、これに代えて特別役のフラグ成立後、基本図柄が図柄表示手段に停止表示されないまま投入された遊技媒体数(例えばメダル枚数)又は損失した遊技媒体数でカウントしてもよい。あるいは、これらの消化ゲーム数、投入遊技媒体数、損失遊技媒体数を適宜組み合わせてもよい。
そして、特別役のフラグ成立後の消化ゲーム数でカウントする場合、
特別役入賞図柄追加手段は、役抽選手段が特別役のフラグを成立させた状態において、特別役入賞図柄として設定されている基本図柄及び代役図柄がいずれも図柄表示手段に停止表示されないとき、遊技開始手段の操作回数に基づくゲームの累積数が増えるにしたがい、代役図柄を順次追加設定して特別役入賞図柄の設定数を増加させることが望ましい。
これによって、特別役のフラグ成立後、基本図柄が図柄表示手段に停止表示されないまま消化されたゲーム数が増えるにつれて代役図柄が増加することになる。言い換えれば、遊技者の目押し操作の技術レベルが低いほど、特別役の入賞率、すなわち特別役のフラグ成立後にその特別役への入賞のしやすさ、つまり目押し操作の補助レベルが傾斜的に(連続的に又は段階的に)拡大されていく。したがって、遊技者の目押し操作の技術レベルに応じて、特に初級レベルの遊技者に対して、特別役のフラグ成立後その特別役に入賞するまでに発生する不利益を縮小(損失を抑制)するように救済することが容易になる。また、上級レベルの遊技者にあっても、特別役のフラグ成立後にその特別役入賞図柄(基本図柄)がなかなか揃わない事態がたまたま発生しても、特別役のフラグ成立後のゲーム数消化につれて徐々に代役図柄が増加されていく。したがって、このような窮地を容易に脱して不利益を最小限に留めることができる。なお、特別役のフラグ成立後の消化ゲーム数は、ゲーム開始のたびに操作される遊技開始手段(例えばスタートレバー)の操作回数を累積カウントすることによって容易に把握することができるから、新たなカウント手段を設ける必要がない。
また、図柄表示手段とは別に、遊技者に対して特別役のフラグ成立を告知可能な遊技状態表示手段が備えられ、遊技状態表示手段には、特別役入賞図柄として設定されている基本図柄及び代役図柄が表示される場合には、特別役のフラグ成立(例えばボーナスの内部当選)を遊技者に告知する遊技状態表示手段(例えば液晶表示部)を利用して、基本図柄のみならず代役図柄によっても特別役に入賞可能であることを遊技者に告知することができる。遊技状態表示手段への代役図柄の告知表示によって、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者にも安心感を与え、停止手段(例えばストップボタン)を落ち着いて操作できるようになる。
例えば、遊技状態表示手段には、特別役入賞図柄追加手段が代役図柄を特別役入賞図柄として追加設定するごとに、その追加設定された代役図柄を含む特別役入賞図柄が表示されるようにすれば、図柄表示手段に特別役入賞図柄(基本図柄又は代役図柄)を早期に停止表示させる上で目押し操作のアシスト効果が大きい。
さらに、特別役実行手段は、役抽選手段が特別役のフラグを成立させた状態において、代役図柄が図柄表示手段に停止表示された場合には、基本図柄が図柄表示手段に停止表示された場合よりも特別役のゲームでの入賞が得やすくなるように遊技条件を変化させて、特別役のゲームを実行することができる。これによって、代役図柄で特別役に入賞した場合には、上記した特別役の入賞率(特別役のフラグ成立後にその特別役への入賞のしやすさ)向上による特別役入賞までの不利益の縮小(損失の抑制)に加えて、特別役入賞後の不利益の縮小(損失の抑制)をも図ることができる。
具体的には、代役図柄で特別役に入賞した場合とは、とりもなおさず目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者に多発する現象であり、その特別役の実行中において、リールの引込み制御の助けを借りても小役(例えば15枚役)の入賞図柄が揃えられず(目押しできず)に取りこぼしてしまう事態が想定される。そこで、代役図柄で特別役に入賞した場合には、その特別役の実行中における小役入賞確率を、基本図柄で特別役に入賞した場合とは異なるように遊技条件を設定しておくことができる。
好ましくは、代役図柄で特別役に入賞した場合には、その特別役の実行中において、リールの引込み制御によって取りこぼしが発生しない(すなわち、目押し操作をしなくても入賞図柄が必ず揃う)小役(例えば8枚役)の入賞確率を相対的に高く設定し、かつリールの引込み制御によっても取りこぼしの発生しうる小役(例えば15枚役,3枚役,2枚役)の入賞確率を相対的に低く設定しておくとよい。これによって、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者であっても、取りこぼしの発生頻度が減少し、特別役入賞後の不利益(損失)を最小限に留めることができる。
(実施例)
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るスロットマシンの一例を示す正面模式図である。スロットマシン1は、筐体を有し、その筐体内にはステッピングモータで回転駆動される3体のリール41L,41C,41R(図2参照;図柄表示手段)が収容されている。左、中、右の各リール41L,41C,41Rには、図柄(数字を含む図柄)が描かれている(図4(a)のリール配列参照)。中央部に設けられた表示窓10から各リールの3図柄分が視認可能となっており、これによって左、中、右図柄表示部11L,11C,11Rの図柄表示領域が形成されている。
表示窓10の下部にはメダル投入口12、遊技者がクレジット機能を利用して遊技を行う場合に操作するクレジット投入ボタン13、遊技者がクレジットを解除するために操作するクレジット精算ボタン14が設けられている。さらにその下部には、遊技を開始するためのスタートレバー(スタートスイッチ)15、左、中、右図柄表示部11L,11C,11Rの図柄変動を停止させるために遊技者が操作する左、中、右ストップボタン16L,16C,16R(停止手段)が設けられている。最下部にはメダル払出口17、メダル貯留皿18が設けられている。表示窓10の右側には投入及び払出されたメダル枚数が50枚まで記憶され表示されるクレジット表示部19、図柄が所定の組合せを示す場合に入賞となって払出されるメダルの数を表示する払出数表示部20が設けられている。
クレジット機能を利用して遊技を行う場合には、入賞時に払出されるメダルと4枚目以上の投入メダルとが50枚を上限として貯留される。貯留されたメダル数はクレジット表示部19に表示される。そして、クレジット投入ボタン13の操作によって、設定された枚数に応じたメダルが投入された状態になって、1枚賭けゲーム、2枚賭けゲーム或いは3枚賭けゲームが可能な状態となる。
筐体上部には、音声情報を遊技者に提供する報知装置として機能するスピーカ21,21が対をなす形にて左右に設けられている。また、スピーカ21,21の中間に液晶表示部22が設けられ、遊技の演出を画像情報として遊技者に提供(報知)する。これら報知装置により、遊技に関する情報が画像、色彩および音声のいずれか、またはそれらが組み合わされて遊技者に提供される。
液晶表示部22は、内部抽選によりボーナス(特別役に相当)に当選し、ボーナスフラグ(特別役のフラグ)が成立したことを遊技者に告知表示する表示装置(遊技状態表示手段)としても機能する(図7(a)参照)。なお、ボーナスには、従来と同様に、BIGボーナス(ビッグボーナス)とREGボーナス(レギュラーボーナス)とが設定されている(図4(b)の役構成参照)。ただし、特別役はBIGボーナス、REGボーナスに限られず、CT(チャレンジタイム)、AT(アシストタイム)等を採用することもできる。
図2はスロットマシン1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。スロットマシン1の制御部であるメイン基板30は、演算装置であるCPU31(役抽選手段;特別役実行手段;特別役入賞図柄追加手段)と、各種プログラム32a〜32cや抽選判定用テーブル32d、演出パターンテーブル32e等(図3(a)参照)が予め記憶された読み取り専用記憶装置であるROM32と、読み書き可能な主記憶装置でありワークエリアとして使用されるRAM33(特別役入賞図柄記憶手段)と、入出力インターフェイス(I/O)34とを中心に構成されている。これらの装置は、図に表れていないバスで相互に接続されている。
メイン基板30には、操作部からの操作信号が、入出力インターフェイス34を経て入力される。メイン基板30に入力された信号は、CPU31に入力される。各操作部は、スタートレバー15、左、中、右ストップボタン16L,16C,16R、投入メダル検知部12a、クレジット投入ボタン13、クレジット精算ボタン14及び電源スイッチなどを含むものである。
遊技が行われている最中の処理は、ROM32に格納されている遊技制御プログラム32a、抽選処理プログラム32b、入賞判定処理プログラム32c等(図3(a)参照)のシーケンスプログラムがCPU31に逐次読み出されて、RAM33に記憶され、遊技の進行に応じて実行される。処理の実行指令は、CPU31から入出力インターフェイス34を介して各動作部(リール駆動部41、メダル払出部42、装飾ランプ部43等)に出力される。
また、処理の実行指令は、CPU31から入出力インターフェイス34を介して液晶表示部22及び音声出力部45へも出力される。ROM32には、画像表示プログラム、画像データ、音声出力プログラムおよび音声データ等が記憶されており、スロットマシン1の動作に応じてCPU31に読み出される。プログラムの実行とともに、液晶表示部22、音声出力部45にそれぞれ画像データ信号、音声データ信号が出力される。スピーカ21は、音声出力部45を介して制御される。
リール駆動部41は、CPU31から出力された駆動パルス信号によって、その動作が制御される。左、中、右リール41L,41C,41Rは、停止位置検知部47によって1回転ごとに基準位置が検知され、リール基準位置信号がCPU31に入力される。その情報を元にリール制御を行う仕組みになっている。
スロットマシン1の動作の仕組みはよく知られており、主要な点のみ説明する。メダルを直接メダル投入口12に投入するか或いはクレジット投入ボタン13を操作するとメダルが投入されてゲームを行う準備が整う。メイン基板30においては、メダルの投入に応じて入賞ライン51,52,53(図1参照)が有効化され、各ラインに対応するランプが点灯されるとともに、スタートレバー15からゲーム開始信号が入力されることに応じて、ボーナス(特別役に相当)や小役等の予め定められた複数種類の入賞役のうちいずれを当選とするかを決定するための内部抽選処理が実行される。そして、当選した入賞役のフラグを成立させるようにしている。このような抽選処理は、メイン基板30にて発生させた乱数のサンプリングと、サンプリング乱数に基づき複数種類の入賞役のうちいずれの入賞役に当選しているか、あるいはハズレかを判定することにより行われ、当選した入賞役のフラグを成立させる。すなわち、メイン基板30のCPU31は役抽選手段として機能する。
遊技者が左、中、右ストップボタン16L,16C,16Rを操作すると、対応する左、中、右リール41L,41C,41Rを内部当選フラグに基づいて停止させる。左、中、右リール41L,41C,41Rが停止した時点で入賞役に対応する図柄が左、中、右図柄表示部11L,11C,11Rに表示された場合にメダルを払い出す(図4(b)の役構成参照)。左、中、右リール41L,41C,41Rは最大4図柄の範囲で引込み制御が実行され、当選フラグに対応する図柄を引込んだり、あるいは非当選の場合には入賞役に対応する図柄が揃わないようにする。このようなリール制御は、成立フラグ(当選フラグ)に対応して左、中、右リール41L,41C,41Rの停止位置を予め定めた抽選判定用テーブル32d(リール停止テーブル;図3(a)参照)を利用するテーブル方式(例えば、特開2002−810号公報参照)で行われる。したがって、後述するボーナス入賞図柄(基本図柄及び代役図柄)を抽選判定用テーブル32dに予め指定しておくことができる。
そして、CPU31は特別役実行手段として、ボーナスフラグ(特別役のフラグ)を成立させた状態で、ストップボタン16L,16C,16Rの操作に基づいてリール41L,41C,41Rに停止表示された図柄がボーナスに対応して予め設定された基本図柄、すなわちボーナス入賞図柄(特別役入賞図柄)と一致した場合に、ボーナス入賞と判定し、以後所定期間だけボーナスゲームを実行する。また、CPU31は特別役入賞図柄追加手段として、ボーナスフラグを成立させた状態で、リール41L,41C,41Rに停止表示された図柄が上記基本図柄(ボーナス入賞図柄)と一致しなかった場合には、ボーナスフラグ成立後に所定ゲーム数(例えば3ゲーム)が消化されるごとに、基本図柄と同様にボーナス入賞できる代役図柄をボーナス入賞図柄として、所定数(例えば1種類)ずつ順次追加設定する(図4(b)参照)。このとき、液晶表示部22は、代役図柄が追加設定されるごとに、追加設定された代役図柄を含むすべてのボーナス入賞図柄を表示する(図7(b)参照)特別役入賞図柄表示手段としての機能を有する。
ここで、基本図柄の設定及び代役図柄の追加設定は、例えば、ROM32の抽選判定用テーブル32dにボーナス入賞図柄として記憶されている基本図柄及び代役図柄の各データを、RAM33(特別役入賞図柄記憶手段)のボーナス入賞図柄記憶エリア33aに転送・記憶させることにより実行される(図3(a),(b)参照)。さらに、ボーナスフラグ成立後の消化ゲーム数は、ゲーム開始のたびに操作されるスタートレバー15の操作回数をRAM33のゲーム数カウントエリア33b(ゲーム数カウンタ)でカウントすることによって行われる(図3(b)参照)。
なお、図3(a)に示すように、メイン基板30(制御部)のROM32には、抽選判定用テーブル32d、演出パターンテーブル32e等を用いてスロットマシン1全体の遊技を制御する遊技制御プログラム32aの他に、ゲームの開始に応じて実行する抽選処理プログラム32bや抽選処理後に実行する入賞判定処理プログラム32cが格納されている。
次に、スロットマシン1の制御について、図5及び図6に示すフローチャートに従って説明する。図5,図6のフローチャートは、図3(a)のROM32に格納されたプログラム32b,32cにそれぞれ対応している。
まず、図5の抽選処理を示すフローチャートでは、S1にてスタートレバー15がONである(ゲーム開始操作がなされた)かを確認する。スタートレバー15がONであれば(S1でYES)、S2にて内部抽選を行い、S3にて内部抽選により当選した入賞役のフラグを成立(ON)させる。なお、既にボーナスフラグが成立している状態で小役に当選したときは、ボーナスフラグと一緒に小役フラグも成立させる。次に、S4にてボーナスフラグがON(成立)であるか、すなわちS3でONさせたフラグ(前回以前のゲームで実行した抽選処理でONさせた場合を含む)がボーナスフラグであったか否かを確認する。ボーナスフラグがONの場合(S4でYES)、S5にてボーナスフラグが成立したことを液晶表示部22に告知表示する。
続いてS6にてゲーム数カウントエリア33b(ゲーム数カウンタ)に記憶されたカウント値、すなわちそのボーナスフラグ成立後の消化ゲーム数が「9」に達しているかをチェックする。ゲーム数のカウント値が「9」未満であれば(S6でNO)、S7にてゲーム数のカウント値を「1」インクリメントする。次にS8にてゲーム数のカウント値がしきい値に到達したかを判断し、しきい値に到達している場合(S8でYES)には、S9にてROM32の抽選判定用テーブル32dから代役図柄1のデータをRAM33のボーナス入賞図柄データ記憶エリア33aに転送し、ボーナス入賞図柄として追加記憶(設定)する(図3参照)。さらにS10にて、ボーナス入賞図柄データ記憶エリア33aに記憶されているすべてのボーナス入賞図柄(基本図柄+代役図柄1)が液晶表示部22に表示され、リターンする。
なお、基本図柄のデータは、ボーナスフラグがONしたときに(S4でYES)、ROM32の抽選判定用テーブル32dからRAM33のボーナス入賞図柄データ記憶エリア33aに予め転送・記憶(設定)されている(図3参照)。また、スタートレバー15がOFFの場合(S1でNO)、ボーナスフラグがOFFの場合(S4でNO)、ゲーム数のカウント値が「9」以上の場合(S6でYES)、及びゲーム数のカウント値がしきい値に到達していない場合(S8でNO)には、それぞれ直ちにリターンする。
具体的には、図8に示すように、S8のしきい値はゲーム数カウントエリア33bのゲーム数カウント値が「3」,「6」,「9」の3個間隔で設定されている。したがって、スタートレバー15の操作が3回繰り返される(S1でYESを3回通過する)ごとにゲーム数カウント値がしきい値に到達し、S9にて代役図柄がボーナス入賞図柄として1個ずつ追加記憶されていく。
次に、図6の入賞判定処理を示すフローチャートでは、S11にて全てのリール41L,41C,41Rが停止したか否か、続いてS12にてリール41L,41C,41Rの停止表示図柄が、抽選判定用テーブル32d(図3(a)参照)に格納された入賞図柄(図4(b)参照)と一致したか否かを判断する。ともにYESであればS13にて、図柄が一致した入賞役に応じて所定のメダル数(図4(b)参照)を払い出した後、S14にて、払い出しの終了した入賞役のフラグ(S3でONしたフラグ)をクリア(OFF)する。そして、S15及びS17にて入賞図柄(リール41L,41C,41Rの停止表示図柄)がボーナス入賞図柄であるかを再度確認する。その結果、BIGボーナス入賞図柄の場合(S15でYES)にはS16にてBIGボーナス処理を実行してリターンし、REGボーナス入賞図柄の場合(S15でNOかつS17でYES)にはS18にてREGボーナス処理を実行してリターンする。
なお、全リール41L,41C,41Rの停止前である場合(S11でNO)、いずれの入賞図柄とも一致しなかった場合(S12でNO)、及びボーナス入賞図柄でなかった場合(S15でNOかつS17でNO)には、それぞれ直ちにリターンする。
例えば、図5の抽選処理において、BIGボーナスフラグが成立した場合(S4でYES)、S5にて図7(a)に示すような告知画面が液晶表示部22に表示される。もちろん、このときのゲーム数のカウント値は「0」であるから(S6でNO)、S7にてゲーム数のカウント値が「1」になってもしきい値の「3」には到達しない(S8でNO)。したがって、図6の入賞判定処理において、リール41L,41C,41Rの停止表示図柄がBIG基本図柄(図4(b)参照)と一致しなければ(S12でNO)、メダルの払出処理(S13)もBIGボーナス処理(S16)も実行されない。
ただし、BIGボーナスフラグはON状態のままであるから(S4でYES)、次のゲーム(S7でインクリメント後のゲーム数カウント値は「2」;S8でNO)で目押し操作に成功して、リール41L,41C,41Rの停止表示図柄がBIG基本図柄と一致すれば(S12でYES)、メダルの払出処理(S13)とBIGボーナス処理(S16)とが実行される。
ところが、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者の場合、目押し操作に繰り返し失敗して、ゲーム数カウント値がしきい値「3」に到達したとき(S8でYES)、S9にてボーナス入賞図柄として予め記憶されていたBIGボーナス基本図柄にBIGボーナス代役図柄1(図4(b)参照)が追加記憶される。また、ゲーム数カウント値がしきい値「6」に到達したとき(S8でYES)、S9にてボーナス入賞図柄としてBIGボーナス代役図柄2(図4(b)参照)がさらに追加記憶される。さらに、ゲーム数カウント値がしきい値「9」に到達したとき(S8でYES)、S9にてボーナス入賞図柄としてBIGボーナス代役図柄3(図4(b)参照)がさらに追加記憶される。したがって、ゲーム数カウント値が「9」に到達したとき(S8でYES)、S10にて液晶表示部22に表示されるボーナス入賞図柄は、図7(b)に示すように、BIGボーナス基本図柄及びBIGボーナス代役図柄1〜3の合計4個となる。なお、ここではBIGボーナスの場合について説明したが、REGボーナスの場合についても同様である。
このように、CPU31がボーナスフラグを成立させた状態で、リール41L,41C,41Rに停止表示された図柄がボーナス入賞図柄として予め記憶された基本図柄と一致しなかった場合(図6のS15でNOかつS17でNO)には、ボーナスフラグ成立後に3ゲームが消化されるごとに、基本図柄と同様にボーナス入賞できる代役図柄がボーナス入賞図柄として、1種類ずつ順次追加記憶される(図5のS9参照)。したがって、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者にとっては、リール41L,41C,41Rに基本図柄を目押し操作で停止表示できなくても、ゲーム数を重ねることにより、ボーナス入賞図柄として追加記憶される代役図柄によってやがてボーナス入賞でき、ボーナスゲームが実行される(図6のS16又はS18参照)。これによって、ボーナスフラグ成立後そのボーナスに入賞するまでに発生する不利益を縮小し、損失を抑制することができる。したがって、ボーナスフラグ成立後そのボーナスに入賞するまでに、上級レベルの遊技者と初級レベルの遊技者との間に発生しやすい不利益の格差が縮小される。
また、代役図柄がボーナス入賞図柄として追加記憶されるごとに、その追加記憶された代役図柄を含むすべてのボーナス入賞図柄が液晶表示部22に表示される(図5のS10及び図7(b)参照)ので、基本図柄のみならず代役図柄によってもボーナス入賞可能であることを遊技者に告知表示することができる。したがって、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者であっても、代役図柄の告知表示によってストップボタン16L,16C,16Rを落ち着いて操作できるようになる。
さらに、本実施例には次のような変形を加えてもよい。
(1)代役図柄をボーナス入賞図柄(特別役入賞図柄)として追加記憶(設定)するタイミングは、ボーナスフラグ(特別役のフラグ)成立後に消化されたゲーム数に代えてボーナスフラグ成立後に投入されたメダル枚数(遊技媒体数)、又はボーナスフラグ成立後に損失したメダル枚数でカウントしてもよい。あるいは、これらの消化ゲーム数、投入メダル枚数、損失メダル枚数を適宜組み合わせてもよい。
(2)CPU31(特別役実行手段)がボーナスフラグを成立させた状態で、リール41L,41C,41R(図柄表示手段)に停止表示された図柄が代役図柄と一致した場合には、基本図柄と一致した場合とは異なる遊技条件でボーナスゲームを実行することができる。具体的には、代役図柄でボーナス入賞した場合には、そのボーナスゲーム中における小役入賞確率を、基本図柄でボーナス入賞した場合とは異なるように設定しておくことができる。
この場合、好ましくは、代役図柄でボーナス入賞した場合には、そのボーナスゲーム中において、リール41L,41C,41Rの引込み制御によって取りこぼしが発生しない(すなわち、目押し操作をしなくても入賞図柄が必ず揃う)小役(例えば8枚役)の入賞確率を相対的に高く設定し、かつリール41L,41C,41Rの引込み制御によっても取りこぼしの発生しうる小役(例えば15枚役,3枚役,2枚役)の入賞確率を相対的に低く設定しておくとよい。これによって、目押し操作に不慣れな初級レベルの遊技者であっても、取りこぼしの発生頻度が減少し、ボーナス入賞後の不利益(損失)を最小限に留めることができる。
(3)(2)では代役図柄で入賞したボーナスゲーム中の小役入賞確率を異ならせたが、他の遊技条件、例えばリール引込み制御における引込み可能図柄数を異ならせてもよい。具体的には、基本図柄でボーナス入賞した場合には最大4図柄引込み可能、代役図柄でボーナス入賞した場合には最大5図柄引込み可能に設定することができる。
要するに、代役図柄でボーナス入賞した場合、基本図柄でボーナス入賞した場合よりもボーナスゲーム中の入賞が得やすくなるように遊技条件を変化させることが望ましい。
なお、本発明は遊技球を遊技媒体とするスロットマシン(通称パロット)にも適用できる。
本発明に係るスロットマシンの一例を示す正面模式図。 図1のスロットマシンの電気的構成を示すブロック図。 図2に示すメイン基板のROM及びRAMの概念図。 図1のスロットマシンのリール配列及び役構成の説明図。 ゲームの開始に応じて実行する抽選処理を示すフローチャート。 抽選処理後に実行する入賞判定処理を示すフローチャート。 液晶表示部の表示例を示す図。 ボーナス入賞図柄の追加設定例を示す図。
符号の説明
1 スロットマシン
15 スタートレバー(遊技開始手段)
16L,16C,16R 左、中、右ストップボタン(停止手段)
22 液晶表示部(遊技状態表示手段;特別役入賞図柄表示手段;演出表示手段)
31 CPU(役抽選手段;特別役実行手段;特別役入賞図柄追加手段)
33 RAM(特別役入賞図柄記憶手段)
33a ボーナス入賞図柄データ記憶エリア
33b ゲーム数カウントエリア(ゲーム数カウンタ)
41L,41C,41R 左、中、右リール(図柄表示手段)

Claims (5)

  1. ゲームを開始させるために遊技者が操作する遊技開始手段と、
    その遊技開始手段の操作に応じて特別役としてのBIGボーナス役を含む入賞役を決定するための抽選を実行し、当選した入賞役のフラグを成立させる役抽選手段と、
    複数種類の図柄を変動表示する図柄表示手段と、
    その図柄表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止手段と、
    前記役抽選手段が前記BIGボーナス役のフラグを成立させた状態において、そのBIGボーナス役に入賞可能なBIGボーナス役入賞図柄として予め設定された基本図柄が前記図柄表示手段に停止表示された場合に前記BIGボーナス役に入賞と判定し、前記BIGボーナス役のゲームを実行する特別役実行手段と、
    前記役抽選手段が前記BIGボーナス役のフラグを成立させた後、前記基本図柄が前記図柄表示手段に停止表示されないまま消化されたゲームの結果に基づいて、前記基本図柄と同様に前記BIGボーナス役に入賞することのできる代役図柄を前記BIGボーナス役入賞図柄として追加設定する特別役入賞図柄追加手段とを備え、
    前記特別役実行手段は、前記特別役入賞図柄追加手段により追加設定された代役図柄が前記図柄表示手段に停止表示された場合にも前記BIGボーナス役に入賞と判定し、前記BIGボーナス役のゲームを実行することを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記特別役入賞図柄追加手段は、前記役抽選手段が前記BIGボーナス役のフラグを成立させた状態において、前記BIGボーナス役入賞図柄として設定されている前記基本図柄及び前記代役図柄がいずれも前記図柄表示手段に停止表示されないとき、前記遊技開始手段の操作回数に基づく前記ゲームの累積数が増えるにしたがい、前記代役図柄を順次追加設定して前記BIGボーナス役入賞図柄の設定数を増加させる請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記図柄表示手段とは別に、遊技者に対して前記BIGボーナス役のフラグ成立を告知可能な遊技状態表示手段が備えられ、
    前記遊技状態表示手段には、前記BIGボーナス役入賞図柄として設定されている前記基本図柄及び前記代役図柄が表示される請求項1又は2に記載のスロットマシン。
  4. 前記遊技状態表示手段には、前記特別役入賞図柄追加手段が前記代役図柄を前記BIGボーナス役入賞図柄として追加設定するごとに、その追加設定された代役図柄を含む前記BIGボーナス役入賞図柄が表示される請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 前記特別役実行手段は、前記役抽選手段が前記BIGボーナス役のフラグを成立させた状態において、前記代役図柄が前記図柄表示手段に停止表示された場合には、前記基本図柄が前記図柄表示手段に停止表示された場合よりも前記BIGボーナス役のゲームでの入賞が得やすくなるように遊技条件を変化させて、前記BIGボーナス役のゲームを実行する請求項1ないし4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
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