JP4673965B2 - 加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貼着後の任意な時に加熱処理により被着体より簡単に剥離できる加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気・電子分野などの業界では、製品の高性能化、高機能化、多品種化などに伴い、部品の接合に使用される接着剤や粘着剤には高耐熱性、高接着性、高信頼性などの要求が高まりつつある。特に、作業性の効率向上や作業環境性の向上などの観点から、液状接着剤に替わってテープ状やシート状の粘着剤を用いて各種部品を接合することが多くなっている。特に、各種電子部品を研磨や切断する際に使用される加工用粘着テープには、使用後に被着体より簡単に剥離できる機能を兼ね備えていることが強く要求されている。
【0003】
従来、このような加工時の仮固定用の用途には接着剤やワックスが使用されていたが、(1)剥がす作業に長時間を要する、(2)剥がす際に部品にダメージを与える、(3)部品の洗浄が不可欠である、等の観点から、粘着テープ・シートを使用することが多くなっている。これらの粘着テープ・シートは、例えば、半導体シリコンウェハやシリコンチップ、セラミックコンデンサ、チップ抵抗、薄膜磁気ヘッド、各種プリント配線基板やリードフレーム等の固定等に使用される。
【0004】
粘着テープは、従来から包装用、梱包用、養生用といった用途に幅広く使用されている。近年、環境保護、省資源等の観点から、消耗品等の各種日用品のリサイクル使用が叫ばれており、粘着テープにも剥離時に被着体にダメージを与えないで剥離できることが強く要求されつつある。具体的には、各種表面保護やマスキング用途、ラベルやシール用途、結束用途、輸送や移動時における物品の固定用途等に使用される粘着テープには、優れた初期粘着特性と同時に、貼着後の任意な時に被着体より簡単に剥離できる特性を兼ね備えることが要求されている。
すなわち、初期粘着力や保持力等の粘着テープとして基本特性に優れ、かつ、剥がしたい時に簡単に被着体より剥離できる粘着テープの開発が望まれている。
従来、このような易剥離型粘着テープとしては、発泡剤等を粘着剤に混合したものが知られている。例えば、発泡剤を含有する粘着剤層を基材層に一定厚さに塗工し、加熱により発泡剤を発泡あるいは膨張させて、加熱発泡処理により被着体より簡単に剥離できるようにした粘着テープが特公昭50−13878号公報、特公昭51−24534号公報、特開昭56−61468号公報、特開昭56−61469号公報、特開昭60−252681号公報に開示されている。
【0005】
また、特開平7−61458号公報には、基材との接着力の強い部分と弱い部分とを分布させた加熱剥離型粘着テープが開示されている。
【0006】
また、特開平6−184504号公報には、平均粒径をコントロールした2種以上の熱膨張性粒子を配合した加熱剥離型粘着テープが開示されている。
【0007】
また、特開平7−96964号公報には凹凸を付けた基材を使用した加熱剥離型粘着テープが開示されている。
【0008】
また、特開平6−306337号公報には熱膨張性層と接着剤層とを2層に重ねた加熱剥離型粘着テープが開示されている。
【0009】
また、特開昭63−17981号公報には、紫外線硬化型粘着剤を使用した加熱剥離型粘着テープが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特公昭50−13878号公報、特公昭51−24534号公報、特開昭56−61468号公報、特開昭56−61469号公報、特開昭60−252681号公報に記載された加熱剥離型粘着テープでは、初期の粘着力を十分に発現し難く、かつ、初期の粘着力を大きくすると、加熱により十分に粘着力が低下せず、いずれにしても優れた初期粘着性と加熱後の易剥離性を両立することが困難であった。
【0011】
特開平7−61458号公報に記載された加熱剥離型粘着テープの場合は、粘着テープを簡単に製造することが難しく、特開平7−61458号公報、特開平6−184504号公報、特開平7−96964号公報及び特開平6−306337号公報に記載された加熱剥離型粘着テープの場合は、粘着テープを量産性良く製造することが難しかった。
【0012】
特開昭63−17981号公報に記載された加熱剥離型粘着テープは、優れた初期粘着性と加熱後の易剥離性を両立することが困難であった。
【0013】
特に、加熱発泡により被着体より剥離させる粘着テープの場合、被着体に粘着剤残りが認められることが多く、その解決を図る為の材料・プロセスの開発が強く望まれていた。
【0014】
本発明の目的は、上記した従来材料、技術の有していた課題を解決して、初期粘着力や保持力等の粘着基本特性が良好で、かつ、貼着後、剥離したい時に簡単に被着体より剥がすことができる加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、特許請求の範囲に記載した構成とするものである。
【0016】
すなわち、基材の片面又は両面に、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体と、熱架橋剤と、有機溶剤と、発泡剤粒子とを主成分とする粘着剤を用いて粘着剤層を形成した加熱剥離型粘着テープ・シートにおいて、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体をラジカル活性種と反応して架橋する官能基を有するアクリル系粘着高分子量体とし、かつ、上記発泡剤粒子を加熱により窒素ガスを放出すると同時にラジカル活性種を発生する化合物とする。
【0017】
また、上記した加熱剥離型粘着テープ・シートにおいて、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の重量平均分子量を10万〜200万、活性官能基の含有量を0.01〜2.0ミリ当量/g、かつ、水酸基価を10〜100mgKOH/gとする。
【0018】
また、上記した加熱剥離型粘着テープ・シートにおいて、基材の片面又は両面に、発泡剤粒子を含まないアクリル系粘着剤を用いて粘着剤下層を形成し、その上に上記した発泡剤粒子を含む粘着剤を用いて粘着剤上層を形成し、2層構造の粘着剤層とする。
【0019】
加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法において、基材の片面又は両面に上記した発泡剤粒子を含む粘着剤を塗工、乾燥し、粘着剤層を5〜500μm厚に形成する。
【0020】
また、加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法において、基材の片面又は両面に発泡剤粒子を含まない粘着剤を塗工、乾燥し、粘着剤下層を5〜200μm厚に形成し、その上に上記した発泡剤粒子を含む粘着剤を塗工、乾燥し、粘着剤上層を5〜500μm厚に形成する。
【発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成する為に、加熱剥離型粘着テープ・シートを製造する為の材料・プロセスを種々検討した結果、シート基材の片面又は両面に、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体と、熱架橋剤と、有機溶剤と、発泡剤粒子とからなる粘着剤溶液また分散液を用いて作製した粘着テープ・シートが、粘着力、保持力等の粘着基本特性が良好で、かつ、貼着後、剥離したい時に簡単に被着体より剥がすことができる加熱剥離型粘着テープ・シートになることを確認した。
【0021】
このような材料・プロセスにより作製することにより、初期粘着特性に優れ、かつ、後加熱により被着体に粘着剤残りなく、簡単に被着体より剥がすことができる加熱剥離型粘着テープ・シートになることを確認した。
【0022】
特に、本発明で使用される活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体は、ラジカル反応により架橋する官能基をポリマー側鎖等に有するものであり、加熱により剥離する際に、架橋反応を起こすことにより、粘着剤の凝集力が上昇し、被着体より剥離する時に、被着体に粘着剤残りが生じないことを確認した。
【0023】
また、本発明で使用される発泡剤粒子としては、加熱時に窒素ガスを発生させると同時に、ラジカル活性種を発生させる化合物が良いことを見出した。これにより、発泡剤粒子より発生したラジカル活性種と粘着剤中の活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体が架橋反応を起こし、粘着剤の凝集力が上昇し、被着体より剥離し易くなるとともに、被着体に粘着剤残りが生じなくなることを確認した。併せて、加熱により発泡剤粒子より発生する窒素ガスが粘着テープと被着体界面に集まることにより剥離できるようになることも確認した。
【0024】
また、シート基材上に直接発泡剤粒子を含有する加熱剥離型粘着剤層を塗工しないで、発泡剤粒子を含まない粘着剤下層を形成し、その上に発泡剤粒子を含有する粘着剤上層を形成し、粘着剤下層と粘着剤上層とからなる2層構造とすることも良いことを見出した。
【0025】
すなわち、本発明の発泡剤粒子を含む粘着剤層からなる加熱剥離型粘着テープ・シート、あるいは、発泡剤粒子を含まない粘着剤下層の上に発泡剤粒子を含む粘着剤上層を形成した2層構造からなる加熱剥離型粘着テープ・シートを用いることにより、初期粘着力や保持力等の粘着基本特性に優れ、かつ、貼着後の任意な時に加熱処理により被着体より簡単に剥離できる加熱剥離型粘着テープ・シートを得ることができる。
【0026】
本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートは、各種基材への初期粘着性に優れており、各種基板の加工時の仮固定用などに使用できる。
【0027】
以下、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法について説明する。
【0028】
本発明で使用される活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体は、粘着テープ・シートの加熱剥離時の易剥離性を付与するために使用されるとともに、初期粘着特性、及び塗工性などの作業性などを向上させるためにも使用される。
【0029】
本発明で使用される活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体としては、重量平均分子量が10万〜200万であり、活性官能基含有量が0.01〜2.0ミリ当量/gであり、かつ、水酸基価が10〜100mgKOH/gであるものが好ましい。
【0030】
上記活性官能基をアクリル系粘着高分子量体に導入する方法としては、通常、アクリル系高分子量体の側鎖にあるヒドロキシル基を(メタ)アクリロイルオキシ基を有するイソシアネート化合物(例えば、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネートなど)と反応させる方法などがある。このようにして、(メタ)アクリロイルオキシ基などの活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体を得ることができる。しかし、その導入方法は、特に限定されるものではない。このアクリル系粘着高分子量体は、有機溶剤などに溶解して使用される。
【0031】
上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の重量平均分子量が10万より小さい場合には、初期粘着特性が十分でなく、重量平均分子量が200万より大きい場合には、粘着テープの特性上、特に問題はないが、アクリル系粘着高分子量体を量産的に製造することが難しく、いずれの場合も好ましくない。
【0032】
また、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の活性官能基含有量が0.01ミリ当量/gより小さい場合には、加熱時のラジカル架橋反応が十分に起こらず、その結果、易剥離性を付与することが難しくなり、また、活性官能基含有量が2.0ミリ当量/gより大きい場合には、アクリル系高分子量体を量産的に製造することが難しく、好ましくない。
【0033】
また、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の水酸基価が10mgKOH/gより小さい場合には、熱架橋剤との反応が十分でない為に、初期粘着性が十分でなく、また、水酸基価が100mgKOH/gより大きい場合にも、初期粘着性を十分に発現することが難しく、いずれの場合にも実用上好ましくない。
【0034】
なお、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の主成分は、通常、(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と極性基含有単量体との共重合体、例えば、アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸との共重合体、アクリル酸イソオクチルとメタクリル酸2−ヒドロキシエチルとの共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸とメタクリル酸2−ヒドロキシエチルとの三元共重合体等が使用されるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0035】
上記した(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体としては、例えば、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基などで代表される通常、炭素数が20以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸のエステル等が挙げられる。なお、上記した(メタ)アクリル酸アルキルエステルは、単独もしくは2種以上で使用される。
【0036】
また、上記した極性基含有単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、N−ビニル−2−ピロリドン等で代表される、分子中にカルボキシル基、水酸基、アミノ基等の極性基を有する重合性不飽和単量体等が挙げられる。
【0037】
上記した活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体からなる粘着剤を基材上に塗工する際には、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体を酢酸エチル、トルエン等の有機溶剤に溶解させて使用することが良い。
【0038】
本発明で使用される発泡剤粒子としては、加熱により窒素ガス等を発生させる化合物が好ましく、特に、窒素ガスと同時にラジカル活性種を発生させる化合物が好ましく、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等の有機系のアゾ系化合物等が挙げられる。このような発泡剤粒子の例としては、1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)、アゾジカルボンアミド等のアゾ系化合物、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロモノフルオロメタン等のフッ化アルカン化合物、パラトルエンスルフォニルヒドラジド、ジフェニルスルフォン−3,3’−ジスルフォニルヒドラジド、アリルビススルフォニルヒドラジド等のヒドラジン系化合物、o−トルイレンスルフォニルセミカルバジド等のセミカルバジド系化合物、N,N’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン等のN−ニトロソ系化合物等が挙げられる。
【0039】
本発明で使用されるこれらの発泡剤粒子の粒径は、通常、0.1〜50μmのものが使用され、その添加量は粘着剤100重量部に対して0.5〜10重量部で使用されることが望ましい。発泡剤粒子の添加量が0.5重量部より少ない場合には、加熱後の剥離性が十分ではなく、また、その添加量が10重量部より多い場合には、初期粘着特性が十分ではなく、いずれの場合にも実用上好ましくない。
【0040】
また、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体からなる粘着剤に使用される熱架橋剤としては、一般にアクリル系粘着剤の架橋剤として使用されるイソシアネート化合物系架橋剤、エポキシ化合物系架橋剤、アルミキレート化合物系架橋剤等が使用される。
【0041】
例えば、綜研化学社より販売されているポリイソシアネート架橋剤(商品名:L−45など)、エポキシ化合物系架橋剤(商品名:E−AXなど)、アルミキレート化合物系架橋剤(商品名:M−5Aなど)等が使用できるが、ここに挙げたものに限定されるものではない。
【0042】
これらの熱架橋剤は、上記活性官能基を有するアクリル系高分子量体100重量部に対して、0.01〜10重量部の割合で使用されるのが好ましい。その使用量が0.01重量部より少なかったり、10重量部より多かったりすると、いずれも十分な粘着特性が得られず、好ましくない。
【0043】
本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートを作製する粘着剤に、通常、アクリル樹脂などに使用されるロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂等の粘着性付与剤を添加しても良い。
【0044】
更に、本発明の粘着剤には、増粘剤、チキソトロピー剤、充填剤等の通常使用される配合剤を添加しても良い。上記増粘剤としては、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム等が挙げられ、上記チキソトロピー剤としては、超微粉シリカ(日本アエロジル社製のアエロジル300など)等が挙げられる。上記充填剤としては、炭酸カルシウム、二酸化チタン、二酸化ケイ素、αーアルミナ、水和アルミナ等の無機粒子、ナイロンビーズ、アクリルビーズ、シリコーンビーズ等の有機粒子、塩化ビニリデンバルーン等の有機中空粒子、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、ガラス等の有機又は無機系短繊維等が挙げられる。これらは、粘着テープ・シートの応力緩和性などの機械的特性等を改善する為に加えられ、光硬化性を阻害しない範囲で使用される。
【0045】
本発明の粘着剤は液状であり、ロールコーターやダイコーターなどにより不織布、ポリエステルフィルム等のシート基材上に塗工され、加熱乾燥して、5〜500μm厚に粘着剤層が形成されることが好ましい。この場合、上記粘着剤層の厚さが、5μmよりも小さいと、加熱後に十分な粘着力低下が認められず、また、上記粘着剤層の厚さが、500μmよりも大きいと、特性上、特に問題はないが、粘着テープの作製プロセス上、好ましくない。
【0046】
本発明の粘着テープに使用される基材には、ポリエステルフィルム等のプラスチックフィルム、織布、不織布、紙、金属箔、発泡シートなどが使用され、基材の厚さは5〜500μmであることが好ましい。
【0047】
本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートを作製する場合、発泡剤粒子を含む粘着剤を直接上記した基材の片面あるいは両面に塗工しても良いし、あるいは、発泡剤粒子を含む粘着剤を上記した基材の片面あるいは両面に直接塗工するのではなく、まず、上記した基材上に発泡剤粒子を含まない粘着剤を5〜200μm厚に塗工して、粘着剤下層を形成し、その上に発泡剤粒子を含む粘着剤を5〜500μm厚に塗工し、粘着剤上層を形成して、2層構造の粘着剤層としても差し支えない。そうすることにより、上記2層構造の粘着剤層の基材に対する密着性が向上する。この場合、上記粘着剤下層の厚さが5μmより小さかったり、200μmよりも大きかったりすると、特性上、特に問題はないが、粘着テープの作製プロセス上、好ましくない。
【0048】
以下に、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法を具体的に説明する。但し、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートはこの方法によって製造されるものに限定される訳ではない。
【0049】
まず、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体、上記熱架橋剤及び有機溶剤を所定の配合量で混合し、これに発泡剤粒子を所定量添加し、十分に攪拌、混合し、粘着剤を得る。
【0050】
このように作製した粘着剤をロールコーターやダイコーターなどにより不織布、ポリエステルフィルム等のシート基材上に塗工した後、40〜100℃で加熱乾燥して、5〜500μm厚の加熱剥離型粘着テープ・シートが得ることが好ましい。
【0051】
発泡剤粒子を含まない粘着剤下層と発泡剤粒子を含む粘着剤上層との2層構造からなる加熱剥離型粘着テープ・シートを得る場合には、まず、基材上に発泡剤粒子を含まない粘着剤下層を5〜200μm厚に形成し、その上に発泡剤粒子を含む粘着剤上層を形成し、上記した方法と同様にして得られる。
【0052】
本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートはこのようにして得られ、本発明の粘着テープ・シートを電気・電子部品等の被着体に貼り合わせた場合、優れた初期粘着性と、加熱時の易剥離性を示す。
【0053】
【実施例】
本発明の加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法について、実施例によって具体的に説明する。但し、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シート及びその製造方法はこれに限定されるものではない。なお、実施例及び具体例の記述中における「部」は重量部を表す。
[実施例1]
重量平均分子量が80万、活性官能基含有量が0.59ミリ当量/g、水酸基価が56mgKOH/gであるアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分とするアクリル系粘着高分子量体を酢酸エチルに溶解させた固形分30重量%の粘着剤100部に、ポリイソシアネート系熱架橋剤L−45(綜研化学社製)0.1部及び発泡剤粒子1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)1部を添加し、十分に混合し、発泡剤粒子を含む粘着剤を得た。
【0054】
この粘着剤をコロナ剥離処理が施された50μm厚のポリエステルフィルム上にコンマコーターにより50μm厚に塗工して、60℃で10分間で加熱乾燥し、100μm厚の加熱剥離型粘着テープ・シートを得た。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートを室温で1週間放置し、エージングさせた。
【0055】
続いて、この加熱剥離型粘着テープ・シートのステンレス板に対する初期粘着力(180°ピール力)を測定したところ、2.7N/10mmであり、また、40℃/24時間放置(荷重:1kg)保持力試験において、ずれや落下は認められず、良好な粘着特性を示した。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートのボールタック(角度:30°)は3以下であった。
【0056】
この加熱剥離型粘着テープ・シートをステンレス板及びシリコンウェハに貼り合わせた後、上記ステンレス板及びシリコンウェハを120℃で60秒間、熱板で加熱し、上記ステンレス板及びシリコンウェハに対する上記加熱剥離型粘着テープ・シートの粘着力を測定したところ、それぞれ、0.2N/25mm、0.15N/25mmであり、容易に被着体より剥離することができた。
【0057】
また、剥離後の被着体表面をデジタルマイクロスコープVH−6200(キーエンス社製)により観察したところ、被着体面には粘着剤残りが認められず、優れた加熱剥離性を示していることを確認した。
【0058】
以上のように、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートは、良好な初期粘着性と加熱後の易剥離性を兼ね備えており、加熱剥離型粘着テープ・シートとしての機能を兼ね備えていることを確認した。
[実施例2]
重量平均分子量が80万、活性官能基含有量が0.59ミリ当量/g、水酸基価が56mgKOH/gであるアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分とするアクリル系粘着高分子量体の30重量%の酢酸エチル溶液100部に、ポリイソシアネート系熱架橋剤L−45(綜研化学社製)0.1部及び発泡剤粒子2,2’−アゾビスイソブチロニトリル1部を添加し、十分に混合し、発泡剤粒子を含む粘着剤を得た。
【0059】
また、同様にして、重量平均分子量が80万、活性官能基含有量が0.59ミリ当量/g、水酸基価が56mgKOH/gであるアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分とするアクリル系粘着高分子量体の30重量%酢酸エチル溶液100部に、ポリイソシアネート系熱架橋剤L−45(綜研化学社製)0.1部を添加し、発泡剤粒子を含まない粘着剤を得た。
【0060】
この発泡剤粒子を含まない粘着剤をコロナ剥離処理が施された50μm厚のポリエステルフィルム上にコンマコーターにより50μm厚に塗工し、120℃/3分間で加熱乾燥して、粘着剤下層を形成した。その上に、上記した発泡剤粒子を含む粘着剤をコンマコーターにより50μm厚に塗工して、60℃/10分間で加熱乾燥し、粘着剤上層を形成し、2層構造からなる150μm厚の加熱剥離型片面粘着テープ・シートを得た。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートを室温で1週間放置し、エージングさせた。
【0061】
この加熱剥離型片面粘着テープ・シートのステンレス板に対する初期粘着力(180°ピール力)は、3.5N/10mmであり、40℃/24時間放置(荷重:1kg)保持力試験において、ずれや落下は認められず、良好な粘着特性を示した。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートのボールタック(角度:30°)は3以下であった。
【0062】
この加熱剥離型片面粘着テープ・シートをステンレス板及びシリコンウェハに貼り合わせた後、上記ステンレス板及びシリコンウェハを120℃で60秒間、熱板で加熱し、上記ステンレス板及びシリコンウェハに対する上記加熱剥離型片面粘着テープ・シートの粘着力を測定したところ、それぞれ、0.15N/25mm、0.12N/25mmであり、容易に被着体より剥離することができた。
また、剥離後の被着体表面をデジタルマイクロスコープVH−6200(キーエンス社製)により観察したところ、被着体面には粘着剤残りが認められず、優れた加熱剥離性を示していることを確認した。
【0063】
以上のように、本発明の加熱剥離型片面粘着テープ・シートは、良好な初期粘着性と加熱後の易剥離性を兼ね備えており、加熱剥離型粘着テープ・シートとしての機能を兼ね備えていることを確認した。
[実施例3]
重量平均分子量が80万、活性官能基含有量が0.70ミリ当量/g、水酸基価が100mgKOH/gであるアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分とするアクリル系粘着高分子量体の40重量%酢酸エチル溶液100部に、ポリイソシアネート系熱架橋剤0.3部及び発泡剤粒子1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)3部を添加し、十分に混合し、粘着剤を得た。
【0064】
この粘着剤を100μm厚の不織布基材上にコンマコーターにより塗工し、80℃/10分間で加熱乾燥し、100μm厚の第1の粘着剤層を形成した。
【0065】
続いて、上記不織布基材の他方の面に、同様にして、上記した粘着剤をコンマコーターにより塗工し、100μm厚の第2の粘着剤層を形成した。このようにして、100μm厚の不織布基材の両側に100μm厚の粘着剤層を形成した300μm厚の加熱剥離型両面粘着テープ・シートを得た。その後、この加熱剥離型粘着テープ・シートを室温で1週間放置し、エージングさせた。
【0066】
この加熱剥離型両面粘着テープ・シートのステンレス板に対する初期粘着力(180°ピール力)は、両面とも3.0N/10mmであり、40℃/24時間放置(荷重:1kg)保持力試験において、ずれや落下は認められず、良好な粘着特性を示した。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートのボールタック(角度:30°)は3以下であった。
【0067】
この加熱剥離型両面粘着テープ・シートを用いて、ステンレス板とガラス板とを貼り合わせた後、上記ステンレス板とガラス板を120℃で60秒間、熱板で加熱したところ、上記加熱剥離型両面粘着テープ・シートを上記ステンレス板とガラス板から容易に剥離することができた。なお、上記熱剥離型両面粘着テープ・シートのステンレス板とガラス板に対する加熱後の粘着力は、それぞれ、0.2N/25mm、0.15N/25mmであり、初期に比べて1/10以下に低下していることを確認した。
【0068】
また、剥離後の被着体表面をデジタルマイクロスコープVH−6200(キーエンス社製)により観察したところ、被着体面には粘着剤残りが認められず、優れた加熱剥離性を示していることを確認した。
【0069】
以上のように、本発明の加熱剥離型両面粘着テープ・シートは、良好な初期粘着特性と加熱後の易剥離性を兼ね備えており、加熱剥離型粘着テープ・シートとしての機能を兼ね備えていることを確認した。
[実施例4]
重量平均分子量が80万、活性官能基含有量が0.20ミリ当量/g、水酸基価が90mgKOH/gであるアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分とするアクリル系粘着高分子量体の30重量%酢酸エチル溶液100部に、ポリイソシアネート系熱架橋剤L−45(綜研化学社製)0.2部及び発泡剤粒子2,2’−アゾビスイソブチロニトリル3部を添加し、十分に混合し、発泡剤粒子を含む粘着剤を得た。
【0070】
また、発泡剤粒子を含まない粘着剤として、汎用のアクリル系粘着剤であるB500S(綜研化学社製、固形分45重量%)溶液100部に、エポキシ系熱架橋剤E−AX(綜研化学社製)0.35部を添加した粘着剤を作製した。
【0071】
この発泡剤粒子を含まない粘着剤を100μm厚の不織布基材上にコンマコーターにより塗工し、120℃/3分間で加熱乾燥し、30μm厚の第1の粘着剤下層を得た。その上に、上記した発泡剤粒子を含む粘着剤をコンマコーター塗工し、50μm厚の第1の粘着剤上層を得た。このようにして、2層構造からなる加熱剥離型粘着テープ・シートを得た。
【0072】
続いて、上記不織布基材のもう1つの面に、同様にして、上記した発泡剤粒子を含まない粘着剤層を30μm厚に塗工し、第2の粘着剤下層を形成し、その上に発泡剤粒子を含む粘着剤を50μm厚に塗工し、第2の粘着剤上層を形成し、2層構造の粘着剤層を得た。このようにして、100μm厚の不織布基材の両側に80μm厚の2層構造から成る粘着剤層を形成した260μm厚の加熱剥離型両面粘着テープ・シートを得た。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートを室温で1週間放置し、エージングさせた。
【0073】
この加熱剥離型両面粘着テープ・シートのステンレス板に対する初期粘着力(180°ピール力)は、両面とも2.8N/10mmであり、40℃/24時間放置(荷重:1kg)保持力試験において、ずれや落下は認められず、良好な粘着特性を示した。なお、この加熱剥離型粘着テープ・シートのボールタック(角度:30°)は3以下であった。
【0074】
この加熱剥離型両面粘着テープ・シートを用いて、ステンレス製加工盤とガラス板とを貼り合わせた。その後、貼り合わせたステンレス製加工盤とガラス板を120℃で60秒間、熱板で加熱したところ、上記加熱剥離型両面粘着テープ・シートは、ガラス板及びステンレス製加工盤より容易に剥離することができた。なお、ガラス板及びステンレス製加工盤に対する加熱後の粘着力は、それぞれ、0.12N/25mm、0.14N/25mmであり、初期に比べて1/10以下に低下していることを確認した。
【0075】
また、剥離後の被着体表面をデジタルマイクロスコープVH−6200(キーエンス社製)により観察したところ、被着体面には粘着剤残りが認められず、優れた加熱剥離性を示していることを確認した。
【0076】
以上のように、本発明の加熱剥離型両面粘着テープ・シートは、良好な初期粘着特性と加熱後の易剥離性を兼ね備えており、加熱剥離型粘着テープ・シートとしての機能を兼ね備えていることを確認した。
[実施例5〜13]
実施例1〜4の場合と同様にして、表1に示すような組成、作製条件で加熱剥離型粘着テープ・シートを作製した。なお、表1において、熱架橋剤は、すべてL−45(綜研化学社製)0.3部(溶剤を含まない、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体100部に対して)を添加した。また、粘着力等を測定する前に、この加熱剥離型粘着テープ・シートを室温で1週間放置し、エージングさせた。
【0077】
これらの加熱剥離型粘着テープ・シートのステンレス板に対する初期粘着力(180°ピール力)及び120℃で60秒間、熱板で加熱後の粘着力と被着体に対する粘着剤残りの観察結果を表2に示す。表から分かるように、いずれの粘着テープも良好な初期粘着特性と加熱後の易剥離性を示し、加熱剥離型粘着テープ・シートとしての機能を兼ね備えていることを確認した。また、加熱剥離型粘着テープ・シートを作製する際の塗工性などの量産性も良好であった。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
[比較例1]
重量平均分子量が70万、水酸基価が50mgKOH/gである、活性官能基を含有しないアクリル酸2−エチルヘキシルを主成分とするアクリル系粘着高分子量体の30重量%酢酸エチル溶液100部に、ポリイソシアネート系熱架橋剤0.2部及び及び発泡剤粒子1,1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタン)2部を添加し、十分に混合し、粘着剤を得た。
【0080】
この粘着剤をコロナ剥離処理された50μm厚のポリエステルフィルム上に、コンマコーターにより塗工し、80℃/10分間で加熱乾燥し、100μm厚の加熱剥離型粘着テープ・シートを得た。
【0081】
この加熱剥離型粘着テープ・シートのステンレス板に対する初期粘着力(180°ピール力)は、4.0N/10mmであったが、40℃における保持力試験(荷重:1kg)において、1時間以内に落下した。また、120℃で60秒間、熱板で加熱後のステンレス板に対する粘着力(180°ピール力)は、2.0N/10mmで、粘着力の低下は大きくなく、また、剥離後の被着体面に粘着剤残りが認められ、実用に供し得ないものであることが分かった。
【0082】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明は、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体及び熱架橋剤を主成分とする粘着剤に、発泡剤粒子を分散させた粘着剤を用いて作製した加熱剥離型粘着テープ・シートにおいて、上記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体がラジカル活性種と反応して架橋する官能基を有するアクリル系粘着高分子量体であり、かつ、発泡剤粒子が加熱により窒素ガスを放出すると同時にラジカル活性種を発生する化合物であるため、粘着力、保持力等の初期粘着特性が良好で、かつ、加熱後に簡単に被着体より剥離できる加熱剥離型粘着テープ・シートを得ることができる。
【0083】
また、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートは、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の重量平均分子量が10万〜200万であり、活性官能基の含有量が0.01〜2.0ミリ当量/gであり、かつ、水酸基価が10〜100mgKOH/gであるため、粘着力、保持力等の初期粘着特性が良好で、かつ、上記加熱剥離型粘着テープ・シートを量産的に製造することが可能である。
【0084】
また、本発明の加熱剥離型粘着テープ・シートは、基材の片面又は両面に、発泡剤粒子を含まないアクリル系粘着剤を用いた粘着剤下層と、上記発泡剤粒子を含む粘着剤を用いた粘着剤上層とからなる2層構造の粘着剤層であるため、優れた初期粘着特性と、加熱時の易剥離性を示す。
【0085】
加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法において、基材の片面又は両面に上記発泡剤粒子を含む粘着剤を塗工、乾燥し、粘着剤層を5〜500μm厚に形成するため、粘着力、保持力等の初期粘着特性が良好で、かつ、加熱後に簡単に被着体より剥離できる加熱剥離型粘着テープ・シートを量産的に製造することが可能である。
【0086】
加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法において、基材の片面又は両面に発泡剤粒子を含まない粘着剤を塗工、乾燥し、粘着剤下層を5〜200μm厚に形成し、その上に上記発泡剤粒子を含む粘着剤を塗工、乾燥し、粘着剤上層を5〜500μm厚に形成するため、粘着力、保持力等の初期粘着特性が良好で、かつ、加熱後に簡単に被着体より剥離できる加熱剥離型粘着テープ・シートを量産的に製造することが可能である。
Claims (5)
- 基材の片面又は両面に、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体と、熱架橋剤と、有機溶剤と、発泡剤粒子とを主成分とする粘着剤を用いて粘着剤層を形成した加熱剥離型粘着テープ・シートにおいて、上記アクリル系粘着高分子量体が、(1)活性官能基としてラジカル活性種と反応して架橋する(メタ)アクリロイルオキシ基を0.01〜2.0ミリ当量/g含有し、(2)重量平均分子量が10万〜200万であり、(3)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と、カルボキシル基、水酸基、アミノ基から選ばれる少なくとも一種以上の極性基を含有する重合性不飽和単量体との共重合体であり、かつ、上記発泡剤粒子が加熱により窒素ガスを放出すると同時にラジカル活性種を発生する化合物であることを特徴とする加熱剥離型粘着テープ・シート。
- 請求項1記載の加熱剥離型粘着テープ・シートにおいて、前記活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体の水酸基価が10〜100mgKOH/gであることを特徴とする加熱剥離型粘着テープ・シート。
- 基材の片面又は両面に、粘着剤下層と粘着剤上層とを、この順序で形成してなる加熱剥離型粘着テープ・シートであって、上記粘着剤下層は、発泡剤粒子を含まないアクリル系粘着剤層であり、上記粘着剤上層は、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体と、熱架橋剤と、有機溶剤と、発泡剤粒子とを主成分とする粘着剤を用いて形成され、上記アクリル系粘着高分子量体は、(1)活性官能基としてラジカル活性種と反応して架橋する(メタ)アクリロイルオキシ基を0.01〜2.0ミリ当量/g含有し、(2)重量平均分子量が10万〜200万であり、(3)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と、カルボキシル基、水酸基、アミノ基から選ばれる少なくとも一種以上の極性基を含有する重合性不飽和単量体との共重合体であり、かつ、上記発泡剤粒子が加熱により窒素ガスを放出すると同時にラジカル活性種を発生する化合物であることを特徴とする加熱剥離型粘着テープ・シート。
- 基材の片面又は両面に、粘着剤を塗工、乾燥することによって粘着剤層を5〜500μm厚に形成する工程を有する加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法であって、上記粘着剤は、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体と、熱架橋剤と、有機溶剤と、発泡剤粒子とを主成分とし、上記アクリル系粘着高分子量体は、(1)活性官能基としてラジカル活性種と反応して架橋する(メタ)アクリロイルオキシ基を0.01〜2.0ミリ当量/g含有し、(2)重量平均分子量が10万〜200万であり、(3)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と、カルボキシル基、水酸基、アミノ基から選ばれる少なくとも一種以上の極性基を含有する重合性不飽和単量体との共重合体であり、かつ、上記発泡剤粒子が加熱により窒素ガスを放出すると同時にラジカル活性種を発生する化合物であることを特徴とする加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法。
- 基材の片面又は両面に、粘着剤下層として、発泡剤粒子を含まない粘着剤を塗工、乾燥することによって5〜200μm厚の粘着剤層を形成し、該粘着剤層の上に、粘着剤上層として、発泡剤粒子を含む粘着剤を塗工、乾燥することによって5〜500μm厚の粘着剤層を形成する工程を有する加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法であって、上記発泡剤粒子を含む粘着剤は、活性官能基を有するアクリル系粘着高分子量体と、熱架橋剤と、有機溶剤と、発泡剤粒子とを主成分とし、上記アクリル系粘着高分子量体は、(1)活性官能基としてラジカル活性種と反応して架橋する(メタ)アクリロイルオキシ基を0.01〜2.0ミリ当量/g含有し、(2)重量平均分子量が10万〜200万であり、(3)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体と、カルボキシル基、水酸基、アミノ基から選ばれる少なくとも一種以上の極性基を含有する重合性不飽和単量体との共重合体であり、かつ、上記発泡剤粒子が加熱により窒素ガスを放出すると同時にラジカル活性種を発生する化合物であることを特徴とする加熱剥離型粘着テープ・シートの製造方法。
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