JP4680436B2 - 食器洗浄機の操作部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、本体に形成した出入口を介してラック収納部にラックを出し入れするよう構成された食器洗浄機において、前記出入口より下側の本体に配設される操作部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲食に供されて汚れた皿、茶碗、コップ等の食器を自動的に洗浄する食器洗浄機が、喫茶店やレストラン等の厨房あるいは一般家庭に設置されて好適に使用されている。この食器洗浄機は、その本体の内部にラック収納部が画成されると共に、該収納部には、洗浄ノズルおよびすすぎノズルからなるノズル組が上下に離間して対向的に配設され、両ノズル組の間に食器を収容したラックを収納した状態で、各ノズルから噴射される洗浄水やすすぎ水により食器の洗浄およびすすぎが行なわれる。
【0003】
前記食器洗浄機では、ラック収納部に対するラックの出入口より下方の本体に、該洗浄機を運転制御する操作部が配設されている。図5は、従来の操作部の配設部位を示すものであって、洗浄機の本体10に形成した開口部12を介してケース体14が内部に挿入されている。このケース体14は、スイッチ等の操作部品やランプ等の表示部品が配設された制御基板16が収納配置されて、前面側に開放する後部ケース18と、この後部ケース18の前側に嵌合される前部ケース20とから構成される。前部ケース20は、開口部12に挿入可能な矩形枠状の枠体20aと、該枠体20aの内部に傾斜状態で配設された操作パネル22とからなり、枠体20aの後端部が後部ケース18の前端部に嵌合されるようになっている。また枠体20aの前端縁には、外方に延出するフランジ20bが形成されており、該フランジ20bが本体10の表面に当接することで、ケース体14が位置決めされるよう構成される。
【0004】
前記操作パネル22には、制御基板16に配設された操作部品や表示部品と対応する位置に通孔22aが形成されると共に、該パネル22の前面には、通孔22a等から後部ケース18への水滴や異物の侵入を防止する操作ラベル24が貼着されている。そして操作者は、操作ラベル24を介して操作部品を操作したり、該ラベル24の前側から表示部品の点灯等を確認するよう構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、操作部がラックの出入口より下側に配設される食器洗浄機では、ラック収納部に対するラックの出し入れに際して、食器やラックに付着している水滴が落下して本体10の表面に掛かることは避けられない。このような状況で、前記通孔22aからの水滴等の侵入を防止する前記操作ラベル24は操作パネル22に貼着されているだけであるため、時間が経つと剥がれ易くなり、操作パネル22との間に隙間を生じてしまい、この隙間から前記水滴等が侵入してしまうことがある。このときには、前記制御基板16の金属部分に錆を発生させたり、誤作動や故障の原因となる。
【0006】
また前記ケース体14を、前部ケース20と後部ケース18とに分割している構造では、前記本体10の表面に掛かった水滴が、本体表面を流れてケース体14のフランジ20bと本体10との当接部から内部に入り込み、前後のケース18,20の嵌合部から後部ケース18内に侵入して、前述したと同様の問題を招くおそれがある。
【0007】
【発明の目的】
この発明は、前述した従来の技術に内在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、操作部の高い防滴化を図り、制御基板の誤作動や故障の発生を防止し得る食器洗浄機の操作部構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る食器洗浄機の操作部構造は、
本体に形成した出入口を介して、該本体に内部画成したラック収納部に対してラックを出し入れするよう構成され、前記出入口より下側の本体に操作部が配設され、前記操作部は、食器洗浄機を制御する制御基板の前側に配設されて、該基板に配設した各種操作部品を前側から操作可能とする操作パネルを備えると共に、該操作パネルの前面に操作ラベルが貼着され、前記操作部に、前記操作ラベルの少なくとも上端縁部を操作パネルに押付ける保持部を設けたカバーを配設した食器洗浄機において、
前記操作部は、前記制御基板が収納されると共に前記操作パネルが形成されたケース体で構成され、
前記ケース体は、その前端縁に形成したフランジが本体の表面に前側から当接する状態で、前記本体に形成された開口部を介して内部に前側から挿入され、
前記カバーは、前記ケース体の少なくとも上および幅方向両側のフランジを前側から覆う上横部材および縦部材を備え、該上横部材は前記本体の表面に当接していることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る食器洗浄機の操作部構造につき、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0010】
図2に示す如く、実施例の食器洗浄機26は、本体28の前側上部にラックのの出入口28aが形成され、該出入口28aは扉30により開閉可能に閉成されるようになっている。そして、扉30により開放された出入口28aを介して、食器が収容されたラック(何れも図示せず)を、本体28の内部に画成したラック収納部32に対して出し入れするよう構成される。
【0011】
前記出入口28aより下方の本体前部には、当該食器洗浄機26の運転制御を行なうための操作部が配設されている。この操作部の基本的な構造は、従来の技術で説明したと同じであるので、同一部材には同じ符号を付して詳細説明は省略し、異なる部分について説明する。なお、実施例の操作部は、前述したように前部ケース20と後部ケース18とからなるケース体14で構成され、該ケース体14が本体10に対して配設されている。
【0012】
図1に示す如く、前記本体28に配設されたケース体14における前部ケース20の本体表面側に臨むフランジ20bを、前側から覆うカバー34を配設してある。このカバー34は、図3に示す如く、横方向に延在する上横部材36と、該上横部材36の長手方向の両端部に垂設された一対の縦部材38,38とから正面門型に形成され、各部材36,38,38により前部ケース20の上および幅方向左右両側のフランジ20bを前側から覆うよう構成される。なお、上横部材36は、図1に示す如く、本体表面から前方に大きく膨出するよう設定されると共に、その外表面は上方から下方に向かうにつれて前方に傾斜しており、本体28の表面を上方から流下する水滴が該上横部材36の外表面を伝って落下する際には、前部ケース20の前端から離間した位置を滴下するようになっている。また上横部材36の前部下端は、後述する上側の突片36aの下面より下方に垂下しており、該下端に流れた水滴が上側の突片36aの下面側に伝って流れることはない。
【0013】
前記上横部材36および一対の縦部材38,38の内側の端縁部には、後方に向けて突出する保持部としての突片36a,38a,38aが形成され、これら突片36a,38a,38aは、カバー34をケース体14の前端部に配設した際に、前部ケース20の内部に挿入されて、その後端(開放端)で、前記操作パネル22に貼着されている操作ラベル24の上および左右の端縁部を、その全長に亘って操作パネル22に押付けるべく機能する。また、前記上横部材36における本体28の表面に当接する当接部には、その長手方向に沿って凹部36bが設けられ、該凹部36bにシール剤40が充填され(図4参照)、該シール剤40により本体28との当接部でのシール性を確保するよう構成される。
【0014】
【実施例の作用】
次に、実施例に係る食器洗浄機の作用につき説明する。前記扉30により出入口28aを開放し、該出入口28aを介して食器を収容したラックをラック収納部32に対して出し入れする際に、食器やラックに付着した水滴が本体28の表面に落下付着する。本体28の表面に付着して流れる水滴は、前記操作部としてのケース体14の配設位置においては、前記カバー34の上横部材36および左右の縦部材38,38の表面を伝って流れるから、前記前部ケース20のフランジ20bと本体28との当接部から内部に水滴が侵入するのは防止される。しかも、カバー34における上横部材36と本体28との当接部にはシール剤40が介在しているから、これによっても高い防滴効果が期待し得る。
【0015】
また図1に示すように、カバー34の上横部材36は前方に大きく膨出しているから、その前部下端から落下する水滴はケース体14の前端から離間する位置を滴下し、該水滴が前部ケース20内に侵入するのは防止される。更に、上横部材36の前部下端は、前記上側の突片36aの下面より下方に垂下しているから、該突片36aの下面側に水滴が伝って前部ケース20内に流れ込むこともない。このように本体28の表面を流下する水滴がケース体14の内部に侵入するのは防止されるから、前記後部ケース18に収納配置されている前記制御基板16に水が付着して金属部分に錆が発生したり、誤作動や故障が発生するのを防止し得る。
【0016】
更に、図1に示すように、前記カバー34の上および左右の突片36a,38a,38aにより、前記操作ラベル24の上および左右の端縁部を、その全長に亘って操作パネル22に押付けているから、該ラベル24の経時的な剥がれを防止することができる。また、操作ラベル24の端縁部を突片36a,38a,38aで操作パネル22に押付けることで、両者22,24の密着性が増して隙間を生ずることはなく、水滴等が前記通孔22aから後部ケース18に侵入するのを確実に防止し、前述した制御基板16に関連する問題の発生を防ぐことができる。
【0017】
実施例では、カバーの突片(保持部)で操作ラベルの上および左右の端縁部を操作パネルに押付けるよう構成したが、操作ラベルの少なくとも上端縁部のみを押付ける構成であってもよい。また、実施例では操作部としてのケース体を前後に分割する構成としたが、前後のケースを一体に形成した構成を採用し得る。なお、食器洗浄機の本体に対してケース体(操作部)は正面側に限らず側面側に配設されているものでもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る食器洗浄機の操作部構造によれば、操作ラベルの少なくとも上端縁部を、カバーの保持部により操作パネルに押付けるよう構成したから、該ラベルの経時的な剥がれを防止することができる。また、操作ラベルと操作パネルとの密着性が増して隙間を生ずることはなく、水滴等が操作部内へ侵入するのを確実に防止して高い防滴化を図り得る。従って、操作部に収納配置されている制御基板に水が付着して金属部分に錆が発生したり、誤作動や故障の発生を防止し得る。
【0019】
前記カバーを、ケース体の本体表面側に位置するフランジを前側から覆うよう配設することで、本体表面を流れる水滴が、フランジと本体との当接部から内部に侵入するのを防止することができる。すなわち、ケース体を前後に分割する構造とした場合は、その分割部(嵌合部)からケース内への水滴の侵入を防止し、該ケース内に収納配置されている制御基板における金属部分に錆が発生したり、誤作動や故障の発生を防止することができる。
また、カバーにおけるフランジを覆う上横部材の当接部に設けた凹部にシール剤を充填することで、シール剤により本体と上横部材との当接部におけるシール性が確保されて、高い防滴効果を期待し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る食器洗浄機の操作部構造を示す縦断面図である。
【図2】 実施例に係る食器洗浄機の概略斜視図である。
【図3】 実施例に係るカバーの背面図である。
【図4】 実施例に係る操作部構造を示す要部縦断面図である。
【図5】 従来の技術に係る食器洗浄機の操作部構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
12 開口部,14 ケース体(操作部),16 制御基板,20b フランジ
22 操作パネル,24 操作ラベル,26 食器洗浄機,28 本体
28a 出入口,32 ラック収納部,34 カバー,36 上横部材
36a 突片(保持部),36b 凹部,38 縦部材,40 シール剤
Claims (2)
- 本体(28)に形成した出入口(28a)を介して、該本体(28)に内部画成したラック収納部(32)に対してラックを出し入れするよう構成され、前記出入口(28a)より下側の本体(28)に操作部(14)が配設され、前記操作部(14)は、食器洗浄機(26)を制御する制御基板(16)の前側に配設されて、該基板(16)に配設した各種操作部品を前側から操作可能とする操作パネル(22)を備えると共に、該操作パネル(22)の前面に操作ラベル(24)が貼着され、前記操作部(14)に、前記操作ラベル(24)の少なくとも上端縁部を操作パネル(22)に押付ける保持部(36a)を設けたカバー(34)を配設した食器洗浄機において、
前記操作部は、前記制御基板(16)が収納されると共に前記操作パネル(22)が形成されたケース体(14)で構成され、
前記ケース体(14)は、その前端縁に形成したフランジ(20b)が本体(28)の表面に前側から当接する状態で、前記本体(28)に形成された開口部(12)を介して内部に前側から挿入され、
前記カバー(34)は、前記ケース体(14)の少なくとも上および幅方向両側のフランジ(20b)を前側から覆う上横部材(36)および縦部材(38,38)を備え、該上横部材(36)は前記本体(28)の表面に当接している
ことを特徴とする食器洗浄機の操作部構造。 - 前記上横部材(36)における前記本体(28)の表面に当接する当接部に凹部(36b)が設けられ、該凹部(36b)にシール剤(40)が充填される請求項1記載の食器洗浄機の操作部構造。
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