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JP4680580B2 - 磁気ディスク装置用ケースおよび磁気ディスク装置 - Google Patents
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本発明は、データが記録された磁気ディスクと磁気ディスクを駆動させる駆動装置とをそれぞれ収納する磁気ディスク装置用ケース、およびその磁気ディスク装置用ケースが備えられた磁気ディスク装置に関する。
ハードディスクドライブ(HDD)は、ハードディスク(磁気ディスク)と、このハードディスクを駆動させるドライブ(駆動装置)とがユニット化されたものであり、ハードディスクおよびドライブは、箱状のケース内にそれぞれ収納されている。
従来のケースは、ハードディスクやドライブ等が載せられるベースにカバーを被せて箱状に形成し、さらに、密封性を高めるため、ベースとカバーとの接合部の間にガスケットを介在させる構成からなっている。一般に、カバーは、薄い金属材料をプレスして形成されており、カバーとベースとは、縁部(少なくとも四隅)をネジ等の締結手段によって締結することで接合されている。また、ガスケットは、シリコンゴム等の弾性材料からなり、ベースとカバーとの接合部に沿って環状に形成されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
また、輪ゴムのように形状が定まり難いガスケットの組立時の困難性等を鑑みて、剛性が高められたガスケットが提案されている。このガスケットは、金属薄板等からなる環状の芯材と、この芯材の両面に接触一体化した弾性材とから構成されており、芯材によってガスケットの剛性が高められている。これによって、ガスケットを所定の形状に保持することができ、ガスケットの組立前の整理や組立作業を容易に行うことができる(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−111037号公報 特開2004−52868号公報 特開平4−341986号公報
しかしながら、上記した従来のHDDに備えられたケースでは、薄い金属材料を使ったカバーの縁部を、ベースとの間に弾性材料からなるガスケットが介在された状態で、複数のネジ等でベースに締め付けると、ネジとネジとの中間付近では、ガスケットの反発力によりガスケットが十分に圧縮されず、カバーに反りが生じるという問題が存在する。そして、カバーに反りが生じることで、HDDの高さ寸法の誤差が大きくなり、また、ガスケットが十分に圧縮されないことでケース内の密封性が低下する。なお、上記した剛性が高められたガスケットを使用しても、カバー縁部の剛性が高くなるわけではないので、カバーの反りを抑えることはできない。
また、カバーの厚みを厚くすることでカバーの反りを抑える方法もあるが、一般に小型で薄型のカバーはプレスで形成されており、カバー縁部だけ厚くすることが困難であるため、ケース外形の高さ寸法を変えないでカバーの厚みを厚くすると、ケースの内部空間の高さ寸法が低くなり、一方、ケースの内部空間の高さ寸法を従来どおりに確保するとHDD(ケース外形)の高さ寸法が高くなる。なお、カバー縁部をU字状に折り曲げることでカバー縁部の厚さを厚くすることができるが、屈曲部で破断する虞があるとともに縁部厚さの微調整を行うことができない。
また、カバーの反りを抑えるためにガスケットの厚さを薄くすると、ベースやカバー、ガスケットの接合面公差によりガスケット全域が十分に圧縮されないため、ケースの密封性を確保することができない。
また、カバーの反りを抑えるために低反発力のガスケットを使用すると、HDDが1インチ以下の小型のものである場合、小型の低反発性のガスケットが必要になる。しかしながら、現段階では、実用化されている小型の低反発性のガスケットはない。
さらに、ネジの本数を増やしてカバーの反りを抑えることはできるが、HDDの組立工程時の手間が大きくなり、生産性を損なってしまう。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、磁気ディスク装置及びケース内部空間の高さ寸法を変えることなく、また、ケースの密封性および生産性を損なうことなく、カバーの反りを抑えることができる磁気ディスク装置用ケースおよび磁気ディスク装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、磁気ディスクや駆動装置等が載せられるベースと、該ベースに被せられるカバーと、前記ベースと前記カバーとの接合部同士を締結させる締結手段と、前記接合部間に介在されるガスケットとが備えられている磁気ディスク装置用ケースにおいて、前記カバーと前記ガスケットとの間、または前記カバーの外側のうちの少なくとも一方には、前記接合部に沿って形成されて前記カバー接合部の剛性を高める補強部材が設けられていることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の磁気ディスク装置用ケースにおいて、前記補強部材は、前記締結手段による締結位置を含む形状に形成されていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の磁気ディスク装置用ケースにおいて、前記カバーと前記補強部材とが一体に接合されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1から3記載の磁気ディスク装置用ケースと、該ケース内に収納された磁気ディスクと、前記ケース内に収納されて前記磁気ディスクを駆動させる駆動装置とが備えられていることを特徴としている。
請求項1に係る磁気ディスク装置用ケースによれば、カバーとガスケットとの間、またはカバーの外側のうちの少なくとも一方に、接合部に沿って形成された補強部材が設けられているため、補強部材によってカバーの接合部の剛性が増大し、カバーの反りを抑えることができる。これによって、カバー反りによるケース外形の高さ寸法誤差をなくすことができ、また、ガスケットを全域に亘って十分に圧縮させることができ、ケース内の密封性を確保することができる。
また、カバー自体の厚さは変わらないため、ケースの内部空間の高さ寸法を低くせず、或いはケースの外形寸法を高くせずにカバー反りを抑えることが可能である。また、ガスケットを薄くする必要もないため、ケースのLEAK(密封性)の問題はなくなり、さらに、締結手段を追加する必要もないため、生産性も維持できる。
また、請求項2に係る磁気ディスク装置用ケースによれば、補強部材が締結手段による締結位置を含む形状に形成されているため、補強部材によるカバー剛性向上の効果が増大し、より薄い補強部材でカバーの反りを抑えることができる。
請求項3に係る磁気ディスク装置用ケースによれば、カバーと補強部材とが一体に接合されているため、カバーまたは補強部材の浮き上がりが防止され、補強部材によるカバー剛性向上の効果を増大させることができる。
請求項4に係る磁気ディスク装置によれば、上記した磁気ディスク装置用ケースと、そのケース内に収納された磁気ディスクと、ケース内に収納されて磁気ディスクを駆動させる駆動装置とが備えられているため、カバー反りによる磁気ディスク装置の高さ寸法誤差がなくすことができるとともに、ガスケットを全域に亘って十分に圧縮させることができ、磁気ディスク装置の密封性を確保することができる。
以下、本発明に係る磁気ディスク装置用ケースおよび磁気ディスク装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1に示すように、磁気ディスク装置用ケース1は、中央に窪み部7が形成されたベース2と、ベース2に被せられるカバー3と、ベース2の接合部8とカバー3の接合部9とを締結するネジ(締結手段)4と、接合部8,9間に介在されるガスケット5と、カバー3の接合部9の剛性を高める補強プレート(補強部材)6とから構成されている。
ベース2は、薄い金属板をプレス加工して皿状に形成されたものであり、中央には、図示せぬ磁気ディスクおよび駆動装置がそれぞれ載せられる窪み部7が形成されており、縁部には、鍔状の接合部8が形成されている。窪み部7の底面には円形の開口10があけられており、この開口10に図示せぬ磁気ディスクを回転させるモータが嵌合される。また、接合部8の四隅にはネジ4が螺合されるネジ穴11がそれぞれ形成されている。
カバー3は、ベース2と同様に、薄い金属板をプレス加工して皿状に形成されたものであり、中央には、ベース2の窪み部7に対向する窪み部12が形成されており、縁部には、ベース2の接合部8に対向する鍔状の接合部9が形成されている。この接合部9の四隅には、ネジ4が挿通されるネジ穴13がそれぞれ形成されている。
ガスケット5は、ゴムやプラスチックなどの弾性材からなる薄板材であり、環状に形成された接合部8,9の内縁に沿って環状に形成されている。ガスケット5は、ベース2の接合部8と補強プレート6とによって挟持させるだけでもよいが、接着剤などによってベース2の接合部8や補強プレート6に貼着させてもよい。ガスケット5は、ネジ4による締結位置を避ける形状に形成されており、ガスケット5の四隅には、欠き込み部15が形成されている。
補強プレート6は、カバー3の接合部9の外縁部に沿って連続的に形成されており、環状の形状になっている。また、補強プレート6は、カバー3の接合部9とガスケット5との間に設けられており、ガスケット5の接触面と略同じ幅に形成されている。これによって、カバーのガスケット5を押さえる部分の剛性が高められている。また、補強プレート6はカバー3の接合部9に直接接触するように設けられており、補強プレート6はレーザー溶接によってカバー3の接合部9に接合され、補強プレート6とカバー3とは一体化されている。さらに、補強プレート6は、ネジ4による締結位置を含む形状に形成されており、補強プレート6の隅部には、ネジ4が挿通されるネジ穴14が形成されている。
なお、補強プレート6は、組立時の向き間違いを防止するために、その形状を左右対称の形状にしており、補強プレート6の内縁形状はガスケット5の内縁形状と相違する形状になっているが、補強プレート6の内縁形状をガスケット5の内縁形状と同一にしてもよく、つまり、補強プレート6の形状を接合部8,9と同一形状にしてもよい。
上記した構成からなる磁気ディスク装置用ケース1の中には、図示せぬ磁気ディスクおよび磁気ディスクを駆動させる駆動装置がそれぞれ収納され、これら磁気ディスク装置用ケース1,磁気ディスク及び駆動装置によって磁気ディスク装置が構成される。
上記した構成からなる磁気ディスク装置用ケース1を用いた磁気ディスク装置の組み立て手順について説明する。
まず、ベース2の窪み部7内に図示せぬ磁気ディスクおよび磁気ディスクをそれぞれ載せる工程を行う。
次に、カバー3のネジ穴13と補強プレート6のネジ穴14とを穴合わせして、補強プレート6とカバー3とを重ね合わせて、カバー3の接合部9と補強プレート6とをレーザー溶接によって溶着させる工程を行う。
次に、ガスケット5を補強プレート6のベース側(図1における下側)接合面に接着剤を介して接着させ、一体的に付設された補強プレート6とガスケット5とをそれぞれ介在させてカバー3の接合部9をベース2の接合部8上に載置する工程を行う。このとき、補強プレート6のネジ穴14とベース2のネジ穴11とを穴合わせする。また、ベース2側のガスケット5の接合面に接着剤を塗布してベース2の接合部8とガスケット5とを接着させてもよい。
最後に、ネジ穴11,13,14にネジ4を螺合させて、ネジ4によって四隅を締結する工程を行う。
上記した構成からなる磁気ディスク装置用ケース1によれば、カバー3とガスケット5との間に、接合部8,9に沿って形成された補強プレート6が設けられているため、補強プレート6によってカバー3の接合部9の剛性が増大し、カバー3の反りを抑えることができる。これによって、カバー3の反りによる磁気ディスク装置用ケース1の外形高さ寸法の誤差をなくすことができ、また、ガスケット5を全域に亘って十分に圧縮させることができ、磁気ディスク装置用ケース1内の密封性を確保することができる。
また、カバー3自体の厚さは変わらないため、磁気ディスク装置用ケース1の内部空間の高さ寸法を低くせず、或いは磁気ディスク装置用ケース1の外形寸法を高くせずにカバー3の反りを抑えることが可能である。また、ガスケット5を薄くする必要もないため、磁気ディスク装置用ケース1のLEAK(密封性)の問題はなくなり、さらに、ネジ4を中間部に追加する必要もないため、生産性も維持できる。
また、補強プレート6がネジ4による締結位置を含む形状に形成されているため、補強プレート6によるカバー3の剛性向上の効果が増大し、より薄い補強プレート6でカバー3の反りを抑えることができる。
また、カバー3と補強プレート6とが一体に接合されているため、カバー3の浮き上がりが防止され、補強プレート6によるカバー3の剛性向上の効果を増大させることができる。
また、上記した構成からなる磁気ディスク装置によれば、上記した磁気ディスク装置用ケース1と、そのケース1内に収納された磁気ディスクと、ケース1内に収納されて磁気ディスクを駆動させる駆動装置とが備えられているため、カバー3の反りによる磁気ディスク装置の高さ寸法誤差がなくすことができるとともに、ガスケット5を全域に亘って十分に圧縮させることができ、磁気ディスク装置の密封性を確保することができる。
以上、本発明に係る磁気ディスク装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、カバー3とガスケット5との間に補強プレート6が設けられているが、本発明は、カバーの外側に補強部材を設けてもよい。この場合、補強部材は、ネジ等の締結部材が設けられる箇所を一段下げた形状にし、ネジ頭等の締結部材の頭部がカバーよりも高くならないようにする。
また、上記した実施の形態では、締結部材としてネジ4が使用されているが、本発明は、例えばバンド状のものでもよく、その他の締結機構や締結具であってもよい。
また、上記した実施の形態では、補強部材(補強プレート)6やガスケット5は枠板状のものが使用されているが、本発明は、棒状のものでもよく、その形状に限定されるものではない。
また、上記した実施の形態では、レーザー溶接によって補強プレート6をカバー3に接合させて一体化させているが、本発明は接着剤によって補強部材をカバーに接着して一体化させてもよい。接着剤によって一体化する場合、カバーを被せる前に、接着剤を介してカバーに補強部材を接着させる工程を行い、補強部材が付設されたカバーをベースに被せる。
また、上記した実施の形態では、ベース2およびカバー3の中央には窪み部7,12が形成されており、ベース2およびカバー3は皿状に形成されているが、本発明は、ベースまたはカバーフラットのうち何れか一方がフラット形状でもよく、その形状は適宜変更可能である。
また、上記した実施の形態では、補強プレート6の四隅には、ネジ穴14がそれぞれ形成されており、補強プレート6は、ネジ4による締結位置を含む形状に形成されているが、本発明は、ネジ4による締結位置を避けた形状でもよく、ガスケットのように締結手段による締結位置を避ける欠き込み部を形成してもよい。
また、上記した実施の形態では、補強プレート6とカバー3とが一体化されているが、本発明は、補強部材とカバーとが一体化されてなくてもよい。
本発明に係る磁気ディスク装置用ケースおよび磁気ディスク装置の実施の形態を説明するための磁気ディスク装置用ケースの分解斜視図である。
符号の説明
1 磁気ディスク装置用ケース
2 ベース
3 カバー
4 ネジ(締結手段)
5 ガスケット
6 補強プレート(補強部材)
8,9 接合部

Claims (4)

  1. 磁気ディスクや駆動装置等が載せられるベースと、該ベースに被せられるカバーと、前記ベースと前記カバーとの接合部同士を締結させる締結手段と、前記接合部間に介在されるガスケットとが備えられている磁気ディスク装置用ケースにおいて、
    前記カバーは薄い金属板のプレス加工により形成され、
    前記カバーと前記ガスケットとの間、または前記カバーの外側のうちの少なくとも一方には、前記接合部に沿って形成されて前記カバー接合部の剛性を高める補強部材が設けられてなり、
    前記補強部材は薄いプレート状をなし、レーザー溶接により前記カバーの接合部においてカバーと一体化されている
    ことを特徴とする磁気ディスク装置用ケース。
  2. 請求項1記載の磁気ディスク装置用ケースにおいて、
    前記補強部材は、前記締結手段による締結位置を含む形状に形成されていることを特徴とする磁気ディスク装置用ケース。
  3. 請求項1または2記載の磁気ディスク装置用ケースにおいて、
    前記カバーと前記補強部材とが一体に接合されていることを特徴とする磁気ディスク装置用ケース。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の磁気ディスク装置用ケースと、該ケース内に収納された磁気ディスクと、前記ケース内に収納されて前記磁気ディスクを駆動させる駆動装置とが備えられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
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