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JP4683909B2 - 制振間柱 - Google Patents
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Description

この発明は、建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱の技術分野に属し、更に云うと、風揺れなどの小振幅に対して粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーが制振機能を発揮し、地震時の中・大振幅に対して鋼材系ダンパーが制振機能を発揮し、広い振幅領域で制振機能を発揮する制振間柱に関する。
従来から低降伏点鋼などの鋼材系ダンパーを採用した制振装置が公知であり、種々工夫された構成とされている。例えば、
(i)特許文献1、2の制振装置は、鋼材系ダンパーに小振幅用ダンパーを直列に繋いだ構成とされており、鋼材系ダンパーが制振機能を良好に発揮する中・大振幅領域だけでなく、風揺れなどの小振幅領域でも良好な制振機能を発揮することができるように工夫されている。
(ii)特許文献3、4の制振装置は、鋼材系ダンパーに鉛直荷重が伝達されない構成とされており、制振機能の低下を防ぐことができるように工夫されている。
(iii)特許文献5、6の制振装置は、面外方向への水平変形に追従可能な構成とされており、制振装置の破損を防ぐことができるように工夫されている。
上記特許文献1〜6の制振装置は個々の問題を解決しているが、全ての問題点を同時に満足できるものではない。
そこで、本出願人は、上記全ての問題点を解決できる制振装置を開発し、特許出願するに至っている。
(iv)特許文献7の制振装置は、鋼材系ダンパーと、壁型粘性体ダンパーと、面外変形追従部材とから成る。粘性体容器内の粘性体に浸漬された抵抗板と同粘性体容器との間には所定のクリアランスが設けられており、風揺れなどの小振幅に対しては、前記クリアランス内で抵抗板が移動することで粘性体ダンパーが制振機能を発揮する。一方、地震時の大振幅に対しては、抵抗板が粘性体容器に衝突して水平力を鋼材系ダンパーに伝達し、同鋼材系ダンパーが制振機能を発揮する構成とされている。そして、鋼材系ダンパーは面内方向にくの字に湾曲させた形状とされており、鉛直荷重を吸収して制振機能の低下を防ぐ構成とされている。更には、面外方向への水平変形に対しては、面外変形追従部材の働きによって追従可能な構成とされている。
特開平10−280727号公報 特開平10−299284号公報 特開平11−241525号公報 特開平11−303450号公報 特開平11−200662号公報 特開2000−213203号公報 特開2002−242478号公報
上記特許文献7の制振装置は、個々の構成部材に発揮させる機能が分散化されており、必ずしも合理的な構成とは云えず、部材数が多くて構造が複雑で、施工性が悪く、コストも嵩む。そのため、比較的簡易な構造であることが求められる制振間柱として用いることは困難である。
面外変形追従部材は追従機能のみを備えた部材であり、面外方向への水平変形に対しては制振機能を発揮しない。
本発明の目的は、粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーを介して上下の梁間に鋼材系ダンパーを設置し、風揺れなどの小振幅に対して粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーの制振機能を発揮させ、地震時の中・大振幅に対して鋼材系ダンパーの制振機能を発揮させることにより、広い振幅領域で制振機能を発揮させる制振間柱であって、また、粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーが面外方向への追従機能と風揺れなどの小振幅に対する制振機能、及び鉛直荷重の吸収機能を発揮する合理的な構成とし、部材数が少なく、構造が簡単で、施工性が良く、コストの削減にも寄与できる、制振間柱を提供することである。
本発明の次の目的は、粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーが面外方向への追従機能を発揮した際に、同粘弾性ダンパーの粘弾性体又は鉛ダンパーの鉛を変形させ、制振機能を発揮させる、制振間柱を提供することである。
上述した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る制振間柱は、
建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
制振間柱は、上下の梁間に鋼材系ダンパーが壁型粘弾性ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記壁型粘弾性ダンパーが制振機能を発揮する構成とされていること、
壁型粘弾性ダンパーは、梁又は鋼材系ダンパーに形成された抵抗板が粘弾性体容器内に挿入され、前記抵抗板の外周面と粘弾性体容器の内周面との間に粘弾性体が設置された構成とされ、面内方向における前記抵抗板と粘弾性体容器との間隔は、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に略全ての水平力を鋼材系ダンパーへ伝達する大きさとされていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る制振間柱は、
建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
制振間柱は、上下の梁間に鋼材系ダンパーが壁型鉛ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記壁型鉛ダンパーが制振機能を発揮する構成とされていること、
壁型鉛ダンパーは、梁又は鋼材系ダンパーに形成された抵抗板が鉛容器内に挿入されており、抵抗板の面内方向と平行な面と鉛容器の内周面との間にが設置され、抵抗板の面外方向と平行な面と鉛容器の内周面との間に所定のクリアランスが開けられた構成とされていること、
前記クリアランスは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に抵抗板が鉛容器に衝突する大きさとされていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明に係る制振間柱は、
建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
制振間柱は、上下の梁に設けられた間柱部材の間に鋼材系ダンパーが粘弾性ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記粘弾性ダンパーが制振機能を発揮し、面外方向への水平変形に追従可能な構成とされていること、
前記間柱部材には、前記粘弾性ダンパーの両側位置に所定のクリアランスを開けてストッパー部材が設けられており、前記クリアランスは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に粘弾性ダンパーが前記ストッパー部材に衝突する大きさとされていること、
前記粘弾性ダンパーは、間柱部材側の連結部材と鋼材系ダンパー側の連結部材との間に粘弾性体が設置され、同粘弾性体の変形によって制振間柱の面外方向への水平変形を許容するピン機構に構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明に係る制振間柱は
建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
制振間柱は、上下の梁に設けられた間柱部材の間に鋼材系ダンパーが鉛ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記鉛ダンパーが制振機能を発揮し、面外方向への水平変形に追従可能な構成とされていること、
前記間柱部材には、前記鉛ダンパーの両側位置に所定のクリアランスを開けてストッパー部材が設けられており、前記クリアランスは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に鉛ダンパーが前記ストッパー部材に衝突する大きさとされていること、
前記鉛ダンパーは、間柱部材側の連結部材と鋼材系ダンパー側の連結部材との間にが設置され、同の変形によって制振間柱の面外方向への水平変形を許容するピン機構に構成されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項又はに記載した制振間柱において、
一方の連結部材に凸レンズ状のR凸面が面外方向に形成され、他方の連結部材には凹レンズ状のR凹面が面外方向に形成されており、相対峙させた前記R凸凹面の相互間に粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項又はに記載した制振間柱において、
一方の連結部材に雄部が形成され、他方の連結部材に雌部が形成されており、両者を相互に嵌め合わせた構造とされていること、
前記雄部の外周面と雌部の内周面との間に粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項に記載した制振間柱において、
雄部は側面視を鍵穴形状に形成されており、側面視をC字形状に形成された雌部と嵌め合わせた構造とされていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項又はに記載した制振間柱において、
鋼材系ダンパー側の連結部材に筒状部が形成され、同筒状部の中空部に間柱部材側の連結部材である回転軸が貫通され、同回転軸の両端がストッパー部材に固定されており、前記筒状部の内周面と回転軸の外周面との間に粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項又は4に記載した制振間柱において、
粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーの側部に、ストッパー部材との緩衝材として粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする。
本発明に係る制振間柱は、風揺れなどの小振幅から地震時の中・大振幅までの広い振幅領域で良好な制振機能を発揮する。しかも、粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーが面外方向への追従機能と風揺れなどの小振幅に対する制振機能、及び鉛直荷重の吸収機能を発揮するので、部材数が少なく構造が簡単である。そのため、施工性が良く、コストの削減にも寄与できる。
また、粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーが面外方向への追従機能を発揮した際に、同粘弾性ダンパーの粘弾性体又は鉛ダンパーの鉛が変形して、制振機能を発揮する。
請求項及び請求項5に記載した発明に係る制振間柱の実施例を、図1〜図9に基づいて説明する。
この制振間柱1は、通例の制振間柱と略同様に、建築構造物2の柱3と梁4とで形成した架構5における上下の梁4と4の間に設置されるが、上側梁4から垂れ下げた剛強な上部間柱部材6と、同上部間柱部材6と向かい合う配置で下側梁4から立ち上げた剛強な下部間柱部材7との間に、鋼材系ダンパー8が粘弾性ダンパー9を介して設置された構成とされている(図1及び図2を参照)。
鋼材系ダンパー8は、低降伏点鋼板10の外周に鋼製フレーム11が形成され、更に同低降伏点鋼板10の両面に十字状に組み立てられたスチフナー12が接合され、面外方向への座屈を防止するべく補強されている(図2及び図3を参照)。
粘弾性ダンパー9は、間柱部材側の連結部材13と鋼材系ダンパー側の連結部材14との間に通例のシリコン系(但し、材質は限定されない。)の粘弾性体15が設置された構成とされている。具体的には、間柱部材側の連結部材13は鋼板で構成されており、鋼材系ダンパー側の面13aが面外方向に向かって凸レンズ状のR凸面(以下、鋼材系ダンパー側の面と同一符号13aを使用する。)に形成されている。鋼材系ダンパー側の連結部材14も鋼板で構成されており、前記連結部材13の凸レンズ状のR凸面13aと対応するように、間柱部材側の面14aが面外方向に向かって凹レンズ状のR凹面(以下、間柱部材側の面と同一符号14aを使用する。)に形成されている(図3(B)を参照)。そして、相対峙させたR凸面13aとR凹面14aとの間には、変形した際に良好な制振機能を発揮し、且つ建築構造物2のクリープ現象などを起源とする鉛直荷重を吸収するに十分な厚さを有する粘弾性体15が設置され、同粘弾性体15の変形によって回転可能なピン機構に構成されている(図2及び図3を参照)
鋼材系ダンパー8の上下端部にそれぞれ粘弾性ダンパー9、9が配置され、鋼材系ダンパー8の鋼製フレーム11の上下の各辺と粘弾性ダンパー9の連結部材14とが連結され一体化されている。この上下の粘弾性ダンパー9の連結部材13が間柱部材6(7)と連結されている。鋼材系ダンパー8の上下端部は、回転可能なピン機構に構成された粘弾性ダンパー9によって間柱部材6、7に連結されることになり、その結果、図4に示すように、制振間柱1は面外方向への水平変形に追従可能で、更に粘弾性ダンパー9が面外方向への追従機能を発揮した際に、同粘弾性ダンパー9の粘弾性体15が変形し、制振機能を発揮する構成となる。しかも、粘弾性体15は変形(収縮)して、クリープ現象などを起源とする鉛直荷重を吸収するので、鋼材系ダンパー8の制振機能を低下させることがない。
間柱部材6(7)には、前記粘弾性ダンパー8の両側位置に所定のクリアランスTを開けてストッパー部材16、16が設けられている(図3(A)を参照)。ここで云う所定のクリアランスTとは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に粘弾性ダンパー9が前記ストッパー部材16に衝突する大きさとされている。すなわち、風揺れなどで小振幅が生じると、粘弾性ダンパー9の粘弾性体15が変形して制振機能を発揮する(図5を参照)。一方、地震時で中・大振幅が生じると、粘弾性ダンパー9の粘弾性体15が大きく変形してストッパー部材16に衝突して水平力を鋼材系ダンパー8に伝達する。そして、水平力が伝達された鋼材系ダンパー8は変形して降伏し、制振機能を発揮する(図6を参照)。
上記構成の制振間柱1は、風揺れなどの小振幅から地震時の中・大振幅までの広い振幅領域で良好な制振機能を発揮する。しかも、粘弾性ダンパー9が面外方向への追従機能と風揺れなどの小振幅に対する制振機能、及び鉛直荷重の吸収機能を発揮するので、部材数が少なく構造が簡単である。そのため、施工性が良く、コストの削減にも寄与できる。
本実施例1の制振間柱1は、鋼材系ダンパー8の上下端部に粘弾性ダンパー9、9を有する構成とされているが、図7及び図8に示すように、一方の端部のみに有する構成でも、略同様に実施できる。
本実施例1の粘弾性ダンパー9は、間柱部材側の連結部材13に形成された凸レンズ状のR凸面13aと、鋼材系ダンパー側の連結部材14に形成された凹レンズ状のR凹面14aとの間に粘弾性体15が設置された構成とされているが、間柱部材側の連結部材13に形成された凹レンズ状のR凹面と、鋼材系ダンパー側の連結部材14に形成された凸レンズ状のR凸面との間に粘弾性体15が設置された構成、即ち上下逆の構成でも略同様に実施できる(図示を省略)。また、図9に示すように、連結部材13、14にR凸面13a、R凹面14aが形成されていなくとも、略同様に実施できる。
図10に示す粘弾性ダンパー17を用いても、上記実施例1と略同様に実施できる。
粘弾性ダンパー17は、間柱部材側の連結部材18に形成された雄部18a(本実施例では連結部材18全体で雄部18aを形成)と、鋼材系ダンパー側の連結部材19に形成された雌部19aとの嵌合構造とされており、前記雄部18aの外周面と雌部19aの内周面との間に粘弾性体15が設置された構成とされている(請求項記載の発明)。
なお、本実施例の雄部18aと雌部19aとは比較的浅い嵌合構造とされているが、嵌め合いが深くても良い。その場合は、図11に示すように、雄部18aの側面視を鍵穴形状に形成し、側面視をC字形状に形成した雌部19aと嵌め合わせると良い(請求項記載の発明)。
図12に示す粘弾性ダンパー20を用いても、上記実施例1と略同様に実施できる。
粘弾性ダンパー20の鋼材系ダンパー側の連結部材21に筒状部21aが形成され、同筒状部21aに貫通させた回転軸22を間柱部材側の連結部材として、その両端がストッパー部材16、16に固定されている。そして、筒状部21aの内周面と回転軸22の外周面との間に粘弾性体15が設置されている(請求項記載の発明)。
上記実施例1〜3の粘弾性ダンパー9(17、20)はストッパー部材16に直接衝突する構成とされているが、図13に例示するようにストッパー部材16との間に緩衝材として粘弾性体23が設置されていると、衝突した際に破損することがない(請求項記載の発明)。
上記実施例1〜4は粘弾性ダンパー9(17、20)を用いて実施しているが、鉛ダンパーを用いても、略同様に実施できる(図示を省略)。
即ち、制振間柱は、上記実施例1〜4の粘弾性ダンパー9(17、20)の粘弾性体15の代わりに鉛が設置された構成の鉛ダンパーを介して鋼材系ダンパー8が上下の間柱部材6と7との間に設置される(請求項3〜8記載の発明)。
なお、この場合も実施例4と略同様に鉛ダンパーとストッパー部材16との間に緩衝材として鉛を設置すると、好都合である(請求項記載の発明)。
本実施例の制振間柱24は、壁型粘弾性ダンパー25が鋼材系ダンパー8の上下両端部に設けられている(図14を参照)。
壁型粘弾性ダンパー25は、上側連結部材26に形成された抵抗板27が、下側連結部材28に形成された前記抵抗板27の外周より一回り大きい内周を有する粘弾性体容器29内に挿入され、抵抗板27の外周面と粘弾性体容器29の内周面との間に粘弾性体15が設置されている(請求項記載の発明)。
面外方向への水平変形に対しては、抵抗板27と粘弾性体容器29との間に設置された粘弾性体15が変形することで、制振間柱24を面外方向へ追従可能な構成とし、且つ制振機能も発揮する。
面内方向への水平変形に対しては、風揺れなどで小振幅が生じると、抵抗板27と粘弾性体容器29との間に設置された粘弾性体15が変形して制振機能を発揮する。一方、地震で中・大振幅が生じると、抵抗板27が粘弾性体15を介して粘弾性体容器29を強く押して、水平力を鋼材系ダンパー8に伝達する。そして、水平力が伝達された鋼材系ダンパー8は変形して降伏し、制振機能を発揮する。つまり、面内方向における抵抗板27と粘弾性体容器29との間隔Lは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に、略全ての水平力が鋼材系ダンパー8へ伝達される大きさとされている。
クリープ現象などを起源とする鉛直荷重は、抵抗板27の下面と粘弾性体容器29の底面との間に配置された粘弾性体15が収縮して吸収する。
本実施例6の制振間柱24は、鋼材系ダンパー8の上下端部に壁型粘弾性ダンパー25、25を有する構成とされているが、図15に示すように下端のみに有する構成でも良く、図示は省略するが上端のみに有する構成でも良い。また、図16に示すように、壁型粘弾性ダンパー25が上下逆の構成でも略同様に実施できる。
上記実施例6は壁型粘弾性ダンパー25を用いて実施したが、壁型鉛ダンパーを用いても略同様に実施できる。
即ち、図17の制振間柱30は、上下の梁4と4の間に鋼材系ダンパー8が壁型鉛ダンパー31を介して設置されている。壁型鉛ダンパー31は、上記実施例6の壁型粘弾性ダンパー25と略同様の構成とされ、上側連結部材26に形成された抵抗板27が、下側連結部材28に形成された鉛容器32内に挿入されるが、抵抗板27の面内方向と平行な面と鉛容器32の内周面との間に鉛33が設置され、抵抗板27の面外方向と平行な面と鉛容器32の内周面との間に所定のクリアランスT2が開けられた構成とされている。ここで云う所定のクリアランスT2とは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に、抵抗板27が鉛容器32に衝突する大きさとされている(請求項記載の発明)。
以上に本発明の実施例を説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施し得る。
本発明に係る制振間柱が設置された建築構造物を示した立面図である。 (A)は実施例1の制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のA−A矢視断面図である。 (A)は実施例1の制振間柱の下部を示した拡大立面図である。(B)は(A)のB−B矢視断面図である。 面外方向への変形に追従した制振間柱を示した断面図である。 風揺れなどで面内方向へ変形(小振幅)が生じた際の制振間柱を示した立面図である。 地震時に面内方向へ変形(中・大振幅)が生じた際の制振間柱を示した立面図である。 (A)は異なる制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のC−C矢視断面図である。 (A)は更に異なる制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のD−D矢視断面図である。 異なる粘弾性ダンパーを示した断面図である。 実施例2の粘弾性ダンパーを示した断面図である。 異なる粘弾性ダンパーを示した断面図である。 (A)は実施例3の粘弾性ダンパーを示した立面図である。(B)は(A)のE−E矢視断面図である。 実施例4の粘弾性ダンパーを示した立面図である。 (A)は実施例6の制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のF−F矢視断面図である。(C)は(A)のG−G矢視断面図である。 (A)は異なる制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のH−H矢視断面図である。 (A)は更に異なる制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のI−I矢視断面図である。 (A)は実施例7の制振間柱を示した立面図である。(B)は(A)のJ−J矢視断面図である。(C)は(A)のK−K矢視断面図である。
符号の説明
1 制振間柱
2 建築構造物
4 梁
5 架構
6 (上部)間柱部材
7 (下部)間柱部材
8 鋼材系ダンパー
9 粘弾性ダンパー
13 間柱部材側の連結部材
13a 凸状のR凸面
14 鋼材系ダンパー側の連結部材
14a 凹状のR凹面
15 粘弾性体
16 ストッパー部材
17 粘弾性ダンパー
18 間柱部材側の連結部材
18a 雄部
19 鋼材系ダンパー側の連結部材
19a 雌部
20 粘弾性ダンパー
21 鋼材系ダンパー側の連結部材
22 回転軸(間柱部材側の連結部材)
23 粘弾性体(緩衝材)
24 制振間柱
25 壁型粘弾性ダンパー
26 上側連結部材
27 抵抗板
28 下側連結部材
29 粘弾性体容器
30 制振間柱
31 壁型鉛ダンパー
32 鉛容器
33 鉛
、T クリアランス
L 面内方向における抵抗板と粘弾性体容器との間隔

Claims (9)

  1. 建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
    制振間柱は、上下の梁間に鋼材系ダンパーが壁型粘弾性ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記壁型粘弾性ダンパーが制振機能を発揮する構成とされていること、
    壁型粘弾性ダンパーは、梁又は鋼材系ダンパーに形成された抵抗板が粘弾性体容器内に挿入され、前記抵抗板の外周面と粘弾性体容器の内周面との間に粘弾性体が設置された構成とされ、面内方向における前記抵抗板と粘弾性体容器との間隔は、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に略全ての水平力を鋼材系ダンパーへ伝達する大きさとされていることを特徴とする、制振間柱。
  2. 建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
    制振間柱は、上下の梁間に鋼材系ダンパーが壁型鉛ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記壁型鉛ダンパーが制振機能を発揮する構成とされていること、
    壁型鉛ダンパーは、梁又は鋼材系ダンパーに形成された抵抗板が鉛容器内に挿入されており、抵抗板の面内方向と平行な面と鉛容器の内周面との間に鉛が設置され、抵抗板の面外方向と平行な面と鉛容器の内周面との間に所定のクリアランスが開けられた構成とされていること、
    前記クリアランスは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に抵抗板が鉛容器に衝突する大きさとされていることを特徴とする、制振間柱。
  3. 建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
    制振間柱は、上下の梁に設けられた間柱部材の間に鋼材系ダンパーが粘弾性ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記粘弾性ダンパーが制振機能を発揮し、面外方向への水平変形に追従可能な構成とされていること、
    前記間柱部材には、前記粘弾性ダンパーの両側位置に所定のクリアランスを開けてストッパー部材が設けられており、前記クリアランスは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に粘弾性ダンパーが前記ストッパー部材に衝突する大きさとされていること
    前記粘弾性ダンパーは、間柱部材側の連結部材と鋼材系ダンパー側の連結部材との間に粘弾性体が設置され、同粘弾性体の変形によって制振間柱の面外方向への水平変形を許容するピン機構に構成されていることを特徴とする、制振間柱。
  4. 建築構造物の柱・梁架構における上下の梁間に設置される制振間柱であって、
    制振間柱は、上下の梁に設けられた間柱部材の間に鋼材系ダンパーが鉛ダンパーを介して設置され、面内方向への水平変形時に前記鉛ダンパーが制振機能を発揮し、面外方向への水平変形に追従可能な構成とされていること、
    前記間柱部材には、前記鉛ダンパーの両側位置に所定のクリアランスを開けてストッパー部材が設けられており、前記クリアランスは、風揺れなどの小振幅を超える中・大振幅が生じた際に鉛ダンパーが前記ストッパー部材に衝突する大きさとされていること
    前記鉛ダンパーは、間柱部材側の連結部材と鋼材系ダンパー側の連結部材との間に鉛が設置され、同鉛の変形によって制振間柱の面外方向への水平変形を許容するピン機構に構成されていることを特徴とする、制振間柱。
  5. 一方の連結部材に凸レンズ状のR凸面が面外方向に形成され、他方の連結部材には凹レンズ状のR凹面が面外方向に形成されており、相対峙させた前記R凸凹面の相互間に粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする、請求項又はに記載した制振間柱。
  6. 一方の連結部材に雄部が形成され、他方の連結部材に雌部が形成されており、両者を相互に嵌め合わせた構造とされていること、
    前記雄部の外周面と雌部の内周面との間に粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする、請求項又はに記載した制振間柱。
  7. 雄部は側面視を鍵穴形状に形成されており、側面視をC字形状に形成された雌部と嵌め合わせた構造とされていることを特徴とする、請求項に記載した制振間柱。
  8. 鋼材系ダンパー側の連結部材に筒状部が形成され、同筒状部の中空部に間柱部材側の連結部材である回転軸が貫通され、同回転軸の両端がストッパー部材に固定されており、前記筒状部の内周面と回転軸の外周面との間に粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする、請求項又はに記載した制振間柱。
  9. 粘弾性ダンパー又は鉛ダンパーの側部に、ストッパー部材との緩衝材として粘弾性体又は鉛が設置されていることを特徴とする、請求項又は4に記載した制振間柱。
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