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JP4687538B2 - 受信装置、送信装置およびその通信方法 - Google Patents
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JP4687538B2 - 受信装置、送信装置およびその通信方法 - Google Patents

受信装置、送信装置およびその通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、階層符号化データを通信する受信装置、送信装置およびその通信方法に関する。
従来より、この通信方法としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。
すなわち、送信装置11と受信装置12とが外部ネットワークを介して通信するシステムにおいて、送信装置11が、階層符号化データの複数のレイヤをパケット化し、レイヤ単位で、パケットを受信装置12に送信する。受信装置12は、パケットの送信時刻や損失したパケットのIDなどを含む応答情報を送信装置に送信する。そして、送信装置11は、受信装置12からの応答情報に従って、最適な送信レートを算出し、送信レートを基に送信パケット数を設定する。これにより、無駄となるパケットの送信をなくすことができ、通信の効率化が図られた。
このとき使用される送信レート制御は、TFRC(TCP FriendlyRate
Control、RFC3448)技術である。
このTFRC技術は、損失イベント率(p)と往復時間(R)によってTCPと公平に帯域を共有できる送信レート(X)を推定し、制御するものである。具体的には、次に示す(式1)で送信レート(X)を推定する。
Figure 0004687538
ただし、R:ラウンドトリップタイム(秒)、p:損失イベント率、s:パケットサイズ(byte)、b:TCPの肯定応答単位、T_RTO:TCPのタイムアウト値(=4×R)を示す。
なお、(式1)で用いるラウンドトリップタイムは、応答情報に含まれる送信元送信時刻と、送信装置が応答情報パケットを受信した時刻から求められる。
TFRCを用いた送信レート制御では、送信装置は(式1)を用いた送信レートの推定を必要なときに、あるいはパケット損失発生の通知を受けたときに行う。また、受信装置は、階層毎に、複数パケット内で発生した損失を1回にまとめて通知する。
図10は、従来の受信機が階層符号化データを受信したときの応答制御を示す図である。
図10において、データフローは基本レイヤから拡張2レイヤまでの3階層に分けられたものであり、受信装置はパケット損失があると、階層毎にまとめて応答情報(NACK)を送信している。
特開2004−193992号公報(第9―15頁、第3図) TFRC(TCP Friendly Rate Control Protocol Specification)、RFC3448)、インターネット<URL:http://www.faqs.org/rfcs/rfc3448.html>
しかしながら、従来の方法では、受信装置は、階層毎に損失情報を送信装置へ通知するため、通常よりも階層数の倍数分の制御信号がネットワーク上を流れ、帯域が浪費されるという課題を有していた。さらに、従来の送信装置は、大量の制御信号を受信装置から受信し、送信レートの算出をするのに、非常に大きな負荷がかかるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされ、その目的とするところは、階層符号化データ通信の送信レート制御において、受信装置の応答情報によるネットワーク帯域の消費を抑えるとともに、送信装置が行う送信レート制御のための負荷を軽減した通信方法を提供することにある。
本発明の受信装置は、送信装置からの階層符号化データをストリーミングするものである。特に、本発明の受信装置は、パケット受信部とパケット損失算出部と受信状態記録部と集約応答情報生成部とパケット送信部とを有している。そのパケット受信部は、階層符号化データパケットを受信するものであり、パケット損失算出部は、受信したパケットの欠落あるいは異常を階層毎に検出し、パケット損失率を算出するものである。また、受信帯域算出部は、階層毎に受信したパケットをカウントし受信帯域を算出するものであり、受信状態記録部は、パケット損失算出部が算出したパケット損失率と、受信帯域算出部が算出した受信帯域とを含む受信状態情報を記録するものである。さらに、集約応答情報生成部は、受信状態記録部に記録された全階層の受信状態情報を、一つの応答情報に集約するものであり、パケット送信部は、応答情報生成部の生成した応答情報を前記送信装置へ送信するものである。
これにより、受信装置は、全階層を一つにまとめた応答情報を作成すればよいので、応答情報の作成負荷が軽減できる。また、ネットワーク上を流れる応答情報パケットも従来に比べて削減できるので、ネットワークの負荷も軽減できる。
また、本発明の受信装置は、集約応答情報生成部が、所定時間毎、所定のデータフロー数毎、あるいは、所定のデータ量毎に、全階層のパケット損失率の平均値を算出し、かつ前回の集約から現時点までの全階層の受信データ量を合算して、集約した受信状態情報を生成するものである。
これにより、受信装置は、定期的に、あるいは所定のデータ量ごとに応答情報を集約できる。
また、本発明の受信装置は、集約応答情報生成部が、階層毎に重み付けして、パケット損失率の平均値を算出するものである。
これにより、受信装置は、階層の重要度に応じた応答情報を生成することができる。
また、階層の基本レイヤにパケット欠落あるいは異常がある場合、本発明の受信装置は、集約応答情報生成部が、基本レイヤのパケット損失率を集約した受信状態情報に含める。また、基本レイヤにパケット欠落あるいは異常がない場合、基本レイヤ以外の階層に重み付けして集約した受信状態情報を算出する。
これにより、受信装置は、基本レイヤの受信を保証するような送信レイヤの制御を送信装置へ通知することができる。
また、本発明の受信装置は、通信遅延計測部と応答タイミング検出部とをさらに有するものである。その通信遅延計測部は、受信した各階層のパケットに記載されたパケット往復所要時間を、階層毎に受信状態記録部に記録するものである。また、応答タイミング検出部は、前回の前記応答情報の送信から前回設定した所定時間を経過したとき、受信状態記録部に記録されたパケット往復所要時間を平均し、求めた値を所定期間として更新するものである。
これにより、受信装置は、所定時間毎に応答情報を送信するとき、受信状態に合わせて、その所定時間を更新することができる。
また、本発明の受信装置は、送信装置からの階層符号化データのデータフローを受信する階層の組合せポリシーを指定する優先ポリシー設定部をさらに有している。そして、そのパケット送信部がポリシーを送信装置へ送信する。
これにより、受信装置は、ユーザが好むコンテンツなどのオブジェクトの優先や、オブジェクト同士の関係の優先を送信装置へ要求することが可能になる。
また、本発明の受信装置は、集約応答情報生成部の設定する重み付けを、受信状態記録部に記録された受信帯域の逆数に基づいて決定するものである。
これにより、受信装置は、受信帯域の小さいものほど重視した送信レートの制御を送信装置へ要求することができる。
本発明の送信装置は、オブジェクト符号化部とパケット送信部とパケット受信部と受信者帯域推定部とフロー組合せ決定部と階層化配送設定部とを有している。そのオブジェクト符号化部は、コンテンツデータを階層符号化するものであり、パケット送信部は、符号化されたデータをパケットにして送信するものである。
また、パケット受信部は、そのパケットを受信した受信装置から送信された応答情報を受信するものであり、受信者帯域推定部は、応答情報に記載された、パケット損失情報と、受信帯域情報と、自己と前記受信装置との間のパケット往復所要時間とに基づいて受信装置の受信可能な帯域に適した送信レートを推定するものである。さらに、フロー組合せ決定部は、推定された送信レートに対応した階層符号化データのデータフローの組合せを決定するものであり、階層化配送設定部は、データフロー毎に配送する受信装置をグループ化し、該当する受信装置の識別情報を宛先リストに設定するものである。
これにより、送信装置は、受信装置からの応答情報に基づいて、送信レートの制御をすることができる。
また、本発明の送信装置は、受信者帯域推定部が、TFRC(TCP Friendly Rate Control)に準じて送信レートを推定するものである。
また、本発明の送信装置は、すべてのデータフローを組合せたときの送信レートを記録したレート候補記録部をさらに有している。そして、フロー組合せ決定部が、受信装置の推定した送信レートで空き帯域が最小となる送信レートをレート候補記録部の中から選択するものである。
これにより、送信装置は、受信装置への送信レートを変更するときに、受信装置の帯域を最も効率よく使用した送信をすることができる。
また、本発明の送信装置は、受信装置から要求されたデータフローの組合せの優先ポリシーにしたがってデータフローを組み合わせた送信レートをレート候補記録部に記録する優先ポリシー管理部をさらに有している。
これにより、送信装置は、受信装置の要求を満足させる送信レート制御をすることができる。
本発明の通信方法は、次のように行われる。すなわち、送信装置が、階層符号化されたデータのパケットを送信したとき、受信装置がそのパケットを受信して、パケットの欠落あるいは異常を階層毎に検出し、パケット損失率を算出して記録したり、階層毎に受信したパケットをカウントし受信帯域を算出し、記録したりする。そして、受信装置が、記録された全階層のパケット損失率と受信帯域とを含む受信状態情報を、一つの応答情報に集約し、その応答情報を送信装置へ送信する。送信装置が、その応答情報を受信し、それに記載されたパケット損失情報と、受信帯域情報と、自己と受信装置との間のパケット往復所要時間とに基づいて受信装置の受信可能な帯域に適した送信レートを推定する。そして、送信装置が、その推定された送信レートに対応した階層符号化データのデータフローの組合せを決定する。
また、本発明の通信方法において、応答情報の集約は、所定時間毎、所定のデータフロー数毎、あるいは、所定のデータ量毎に行われ、全階層のパケット損失率の平均値と、前回の集約から現時点までの全階層の受信データ量を合算値とを算出する処理である。
また、本発明の通信方法は、受信装置が、データフローの組合せを決定する優先ポリシーを送信装置へ送信し、送信装置が、受信したその優先ポリシーにしたがって、データフローの組合せを決定する。
本発明によれば、階層符号化データ通信において、制御信号の応答によるネットワーク帯域の消費を抑えることができる。また、送信装置は、階層符号化データの送信レートを制御するための負荷を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の通信システムの構成を示す図である。
図1において、送信装置10と受信装置20とは、インターネットなどの外部ネットワーク30を経由して相互に通信ができ、受信装置20は送信装置からの映像や音声データなどをストリーミングする。
送信装置10は、メディア1(400)乃至メディアN(402)から受け取った映像や音声などのオブジェクトをそれぞれ階層符号化するオブジェクト符号化部300乃至302と、受信装置ごとに配信するオブジェクトレイヤを決定し、マルチキャストパケットや明示的マルチキャスト(Explicit Multicast)(以下、「XCAST」という。)パケットを受信装置へ送信する通信制御部100とを有している。
受信装置20は、自己宛のパケットを受信し、オブジェクトデータを抽出する通信制御部500と、抽出されたオブジェクトデータをそれぞれ復号化するオブジェクト復号化部700乃至702と、復号化されたオブジェクトを合成するシーン合成部800とを有し、再生装置900へ出力する。
XCASTでは、複数の受信装置にパケットを配送する場合、送信装置はパケット中に宛先リストを作成し、宛先リストの先頭ノードへ送信する。
図9は、XCASTのパケットのフォーマットを示す図である。なお、このXCASTは、IPアドレスとしてIPv6を用いて通信を行うものである。
図9において、XCASTヘッダ(XCASTHdr)1401は、IPv6ヘッダ(IPv6Hdr)1402とルーティングヘッダ(RoutingHdr)1403とで構成されている。IPv6ヘッダ1402の送信元アドレス1404には、パケットの送信元ノードのIPアドレスが記載され、宛先アドレス1405には、XCASTであることを示すマルチキャストアドレスを記載する。
ルーティングヘッダ1403には、マルチキャストの送信先である、すべての宛先アドレス0〜n(1407)と宛先ポート(Port)0〜n(1408)が記載される。そして、宛先ビットマップ1406は、宛先ノードに対応してビットが指定されており、未配送の宛先ノード(‘1’がセットされている)と配送済みの宛先ノード(‘0’がセットされている)とが明示される。以下の説明では、宛先ビットマップ1406と宛先アドレス1407とを合わせて、「宛先リスト」という。
XCASTに対応したノードは、そのパケットを受信すると、自己の経路表を参照して、宛先リスト中の先頭の未配送のノードへパケットを出力する。このとき、ノードは、適宜パケットを複製し、未配送の宛先ノードに該当するビットのみ‘1’となるように宛先ビットマップ1406を修正する。宛先ノードである端末は、これを受信すると、宛先ビットマップ1406の自己に該当するビットを配送済み‘0’にし、そのパケットを未配送の宛先ノードである端末へ送信する。
これにより、IPマルチキャストアドレスを使用しなくても、複数の端末に一つのパケットが順次伝わることで、IPマルチキャストと同様に複数の宛先グループの端末へ同一データを送信することが可能となる。
図2は、本発明の送信装置10の通信制御部100の構成を示す図である。
図2において、パケット送信部103は、マルチキャストやXCASTのような多地点向けの配送方式を用いて、各配送グループに関するデータフローのパケット生成、及び送信を行うものである。
なお、パケット送信部103は、マルチキャスト以外に、ユニキャストも可能である。また、パケット受信部102は、受信装置から通信状態問い合わせに対する応答情報や帯域要求などの制御信号を受信するものである。
また、レート制御部101は、受信装置からの応答情報からネットワーク通信可能帯域を推定したり、あるいは受信装置からの帯域要求に基づいて送信レートなどを変更するため制御を行うものである。このレート制御部101は、さらに受信者帯域推定部1011とフロー組合せ決定部1012とレート候補記録部1013と階層化配送設定部1014とからなっている。
受信者帯域推定部1011は、受信装置から受信した応答情報や帯域要求に基づいて、受信装置に適した送信レートを(式1)により算出し、推定するものである。
フロー組合せ決定部1012は、受信者帯域推定部1011で推定された帯域(送信レート)に対して、送信装置が送出可能なデータフロー(例えば、階層符号化されたレイヤ、オブジェクト、またはメディアなど)の組合せを決定するものである。
レート候補記録部1013は、様々なデータフローの異なる組合せによる、送信レート候補セットを記録するものである。
階層化配送設定部1014は、フロー組合せ決定部1012で新しく決定されたデータフローの組合せに対応した配送グループの配送リストに受信装置の識別情報を追加または削除するものである。この配送リストは、XCASTで使用するものであり、配送先ノードは、この配送リストに記載のノードへ自己の受けたパケットを転送することになる。
ここで、具体的なオブジェクトデータを用いて、レート候補記録部1013とフロー組合せ決定部1012について以下に説明する。
図4は、階層符号化データと各受信装置へ配信する階層符号化データの組み合わせを示した図である。
図4において、オブジェクト1、2、3がそれぞれ3階層に階層化されている。そして、それぞれの階層符号化データには、必要とする帯域が指定されている。
表1は、これらのオブジェクトの各階層データを組み合わせたときの送信レートを示すものであり、レート候補記録部1013に記録されている。たとえば、表1において、すべてのオブジェクトの基本レイヤとオブジェクト3の拡張1レイヤとを受信するには、290kbpsの受信帯域が必要であることを示している。
Figure 0004687538
そして、フロー組合せ決定部1012は、レート候補記録部1013を参照して、推定された受信装置の帯域を有効に使用できるようにレイヤの組合せを選択する。
図4は、受信装置1乃至4がそれぞれ480kbps、410kbps、315kbps、650kbpsの帯域を使用可能であるときに、フロー組合せ決定部1012が選択するレイヤを示している。
すなわち、フロー組合せ決定部1012は、受信装置1の使用可能帯域である480kbps内で配送できる階層符号化データとして、オブジェクトAの基本レイヤ、オブジェクトBの基本レイヤと拡張1レイヤ、オブジェクトCの基本レイヤ、拡張1レイヤ、拡張2レイヤとを選択する。同様に、フロー組合せ決定部1012は、受信装置2へ配送できる階層符号化データとして、オブジェクトAの基本レイヤ、オブジェクトBの基本レイヤと拡張1レイヤと拡張2レイヤ、オブジェクトCの基本レイヤ、拡張1レイヤとを選択する。
また、フロー組合せ決定部1012は、受信装置3へ配送できる階層符号化データとして、オブジェクトAの基本レイヤ、拡張1レイヤ、オブジェクトBの基本レイヤ、オブジェクトCの基本レイヤを選択する。また、フロー組合せ決定部1012は、受信装置4へ配送できる階層符号化データとして、オブジェクトAの基本レイヤ、拡張1レイヤ、拡張2レイヤ、オブジェクトBの基本レイヤと拡張1レイヤと拡張2レイヤ、オブジェクトCの基本レイヤ、拡張1レイヤとを選択する。
以上のように構成された送信装置について、以下その動作、作用を説明する。
図5は、送信装置の動作を説明するフロー図である。
図5において、まず、フロー組合せ決定部1012があらかじめ受信装置に規定されている送信レートの初期値で配送可能なデータフローの組み合わせを決定し、階層化配送設定部1014へ通知する(ステップS501)。
階層化配送設定部1014は、これを受けて、レイヤ毎にオブジェクトデータを配送する宛先を抽出し、配送リストに抽出した受信装置の識別情報を記載する。たとえば、図4の組合せの場合、基本レイヤのオブジェクトデータの宛先リストには、受信装置1乃至4のすべてが記載され、オブジェクト1の拡張1レイヤのオブジェクトデータの宛先リストには、受信装置3、4のみが記載される(ステップS502)。
次に、パケット送信部103は、レイヤのオブジェクトデータに設定されている送信レートで、宛先リストの先頭の受信装置へそのパケットを送信する(ステップS503)。
次に、フロー組合せ決定部1012は、すべてのオブジェクトデータを送信完了したか否かをチェックし(ステップS504)、送信完了していれば送信処理が終了する。
一方、フロー組合せ決定部1012がオブジェクトデータを送信完了していない場合、パケット受信部102が受信装置20からRTTやパケット損失率などの応答情報が記載された制御パケットを受信する。そして、受信者帯域推定部1011は、その応答情報を送信してきた受信装置の送信レートを算出する(ステップS504)。
次に、フロー組合せ決定部1012は、レート候補記録部1013を参照して、新たに推定された受信帯域に適合するレイヤの組合せを選択する(ステップS505)。
その後、処理は、ステップS502へ戻り、更新されたレイヤの組合せでXCASTパケットが作成され、受信装置へ送信される。
以上が、本発明の送信装置の構成と動作の説明である。
次に、本発明の受信装置について説明する。
図3は、本実施の形態における受信装置の通信制御部500の構成を示す図である。
図3において、パケット受信部602は、送信装置から送信されたデータフローや制御信号などのパケットを受信し、ヘッダを取り除いたデータを受信状態管理部601へ送出するものである。
パケット送信部603は、受信状態管理部601により生成された応答情報をパケット化し、送信装置へ送信するものである。
応答タイミング検出部604は、送信装置への応答情報を送信するタイミングを計測するものである。
受信状態管理部601は、データフローの受信状態を算出し、応答情報を生成するものである。この受信状態管理部601は、さらに通信遅延計測部6011とパケット損出算出部6012と受信帯域算出部6013と受信状態記録部6014と集約応答情報生成部6015とからなっている。
通信遅延計測部6011は、受信したパケットの送信時刻を抽出し、それを受信状態記録部6014に記録するものである。パケット損出算出部6012は、受信パケットのシリアル番号の欠落からパケット損出を検出したり、損出率を算出し、受信状態記録部6014に記録するものである。この損失率の算出方法は、TFRCの規定する方法を用いる。
また、受信帯域算出部6013は、前回の応答時刻から現在までに受信したデータ量を計測し、受信できる帯域を算出するものであり、受信状態記録部6014にその受信帯域を記録するものである。
表2は、受信状態記録部6014が記録する受信状態情報を示す表である。なお、フローIDは、階層符号化された各レイヤを示し、フローID1は基本レイヤ、フローID2は拡張1レイヤ、フローID3は拡張2レイヤを示している。また、更新時間の経過は、RTT、パケット損失率、受信帯域が更新された時刻を示している。
Figure 0004687538
集約応答情報生成部6015は、受信状態記録部6014に記録された、各レイヤのパケット損出率と受信帯域の情報を所定時間ごとに一つに集約するものである。
Figure 0004687538
(式2)は、パケット損出率を集約する式であり、すべてのレイヤのパケット損失率の平均値が求められる。
Figure 0004687538
(式3)は、受信帯域を集約する式であり、すべてのレイヤの受信帯域の合計が求められる。
また、(式2)、(式3)は、各レイヤを同等に扱っているが、レイヤごとにシーン再生の重要度がことなるので、レイヤごとに重み付けすることがより好ましい。たとえば、表3のように各レイヤに重みを与えるものとする。
Figure 0004687538
このときのパケット損出率を集約する計算式を(式4)に示す。
Figure 0004687538
なお、重み付けは、送信装置により決定され、受信装置へ通知される。
また、上記の重み付けの他に、基本レイヤにパケット損出がある場合は、基本レイヤのパケット損出率と受信帯域とを集約した応答情報として用い、基本レイヤにパケット損出がない場合にのみ、その他のレイヤに重み付けして上記の(式3)、(式4)により集約した応答情報を算出することも可能である。
以上のように構成された受信装置について、以下その動作、作用を説明する。
図6は、受信装置の動作を説明するフロー図である。
図6において、まず、パケット受信部602が複数の階層符号化データを受信すると(S601)、受信状態管理部601の通信遅延計測部6011とパケット損失算出部6012と受信帯域算出部6013とが受信パケットの情報から受信状態を受信状態記録部6014へ記録する(ステップS602)。
次に、応答タイミング検出部604は、前回の応答から現在までの経過時間と、受信状態記憶部6014の各レイヤのRTTに記録されている時刻から現在までの経過時間の平均期間とを比較する(ステップS603)。そして、前回の応答からの経過時間の方が大きいとき、応答タイミング検出部604は、集約応答情報生成部6015へ応答情報の生成を指示する(ステップS603のYes)。
集約応答情報生成部6015は、これを受けて、受信状態記録部6014に記録されたパケット損出率と受信帯域を集約した応答情報を生成し、パケット送信部603へ送出する(ステップS604)。また、集約応答情報生成部6015は、応答タイミング検出部604からの指示を受ける直前に記録されたRTTをパケットヘッダのRTTへコピーする。
そして、パケット送信部603は、これを受けて、送信装置へその応答情報を記載したパケットを送信し(ステップS605)、ステップS601へ処理が戻る。
一方、ステップS603において、前回の応答からの経過時間の方が大きくないときも、処理はステップS601へ戻る。
以上が、本発明の送信装置の構成、および動作の説明である。
このように、本実施の形態によれば、受信装置は、受信した階層符号化データに対する送信レート制御のための応答情報を、全階層まとめて、所定時間ごと1回送信するだけで済む。その状態を図7に示す。
図7において、応答情報(NACK)は、パケット損出が発生したときに、全階層の応答情報をまとめて応答している。
このように、図10に示した応答状態に比べ、受信装置の応答情報の生成負荷を軽減することができる。また、ネットワーク上に流れる応答情報が記載されたパケットが階層数分の1に削減でき、ネットワークの輻輳を回避できる。さらに、送信装置は、受信装置からの応答情報を受けたときに行う送信レートの制御処理を1回にまとめて実施することができ、送信レート制御の負荷を軽減できる。
なお、本実施の形態では、応答情報の生成を所定時間ごとに1回送信しているが、これに限らず、所定データフロー数や、所定データ量ごとに集約することも可能である。
また、送信装置は、パケット往復時間を計測するために送信時刻を受信装置へ通知しているが、その他に、送信装置自身と同一のデータフローを受信している全ての受信装置との間で計測した複数のRTTの中から最大値(GRTT)を選択し、受信装置へ通知することも可能である。この場合、受信装置は、受信したパケットからGRTTを抽出し、それを階層毎に受信状態記録部に記録し、それらを平均した時間を集約処理のインターバルとする。
(実施の形態2)
図8は、本実施の形態における送信装置と受信装置の構成を示す図である。
本実施の形態における送信装置は、実施の形態1のものとは、優先ポリシー管理部を有している点が異なる。
優先ポリシー管理部200は、次の3つの方法のいずれの優先ポリシーを選択するかを管理し、レート候補記録部1013にそれぞれの優先ポリシーに適合する送信レート表を作成するものである。
優先ポリシーとしては、次の3つの方法がある。
第1の優先方法は、受信帯域を最も有効に利用する方法であり、第2の優先方法は、ユーザの好みを優先する方法であり、第3の優先方法は、階層符号化データの各レイヤのオブジェクト間の関係強度を優先する方法である。なお、優先ポリシーは、受信装置から通知され、通知がない場合は、第1の優先方法が選択される。
第1の優先方法は、実施の形態1で示した方法であり、送信レート表の例は、表1に示した通りである。
第2の優先方法の送信レート表の例を表4に示す。この表は、受信装置がオブジェクト2を優先するように要求してきた場合に、優先ポリシー管理部200が生成するものである。すなわち、受信装置の推定された受信帯域が335kbpsよりも小さいとき、全オブジェクトの基本レイヤのみのレイヤの組合せ(215kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト2の拡張1レイヤの組合せ(255kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト2の拡張1レイヤと拡張2レイヤの組合せ(335kbps)とのいずれかが選択されるものある。また、この表4は、受信装置の推定受信帯域が335kbpsよりも大きいときは、受信帯域を最も有効に利用できるレイヤの組み合わせが選択されるものである。
Figure 0004687538
第3の優先方法の送信レート表の例を表5に示す。この表は、受信装置がオブジェクト2とオブジェクト3の関係を優先するように要求してきた場合に、優先ポリシー管理部200が生成するものである。すなわち、受信装置の推定された受信帯域が560kbpsよりも小さいとき、全オブジェクトの基本レイヤのみのレイヤの組合せ(215kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト2の拡張1レイヤの組合せ(255kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト3の拡張1レイヤの組合せ(290kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト2の拡張1レイヤとオブジェクト3の拡張1レイヤの組合せ(330kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト2の拡張1レイヤと拡張2レイヤとオブジェクト3の拡張1レイヤの組合せ(410kbps)と、全基本レイヤとオブジェクト2の拡張1レイヤと拡張2レイヤとオブジェクト3の拡張1レイヤと拡張2レイヤの組合せ(560kbps)とのいずれかが選択されるものある。また、この表5は、受信装置の推定受信帯域が560kbpsよりも大きいときは、受信帯域を最も有効に利用できるレイヤの組み合わせが選択されるものである。
Figure 0004687538
このように構成された送信装置の動作について、以下に説明する。
まず、優先ポリシー管理部200は、受信装置から優先ポリシーの要求を受け取ると、その優先ポリシーにしたがって、レート候補記録部1013に送信レート表を作成する。
次に、フロー組合せ決定部1012は、優先ポリシー管理部200から通知された優先ポリシーに相当する送信レート表をレート候補記録部1013から選択し、その送信レート表に基づいて、受信装置の初期受信帯域にしたがった、データフローのレイヤの組合せを決定する。
以降、実施の形態1のステップS502乃至S506の動作を行う。
以上が、本実施の形態における送信装置の構成と動作説明である。
次に、本実施の形態における受信装置について説明する。
図8において、本実施の形態における受信装置は、実施の形態1のものとは、優先ポリシー設定部600を有している点が異なる。
優先ポリシー設定部600は、シーン再生において、ユーザの優先したい嗜好やオブジェクト関係、すなわち優先ポリシーをユーザが設定するものであり、ユーザがそれらを設定するためのインタフェースを有している。
優先ポリシー設定部600は、ユーザの設定した優先ポリシーをパケット送信部503を介して送信装置へ送信する。この優先ポリシーの送信装置への要求は、コンテンツの受信開始前に行うのが好ましい。その他の動作については、実施の形態1と同一である。
以上のように、本実施の形態における送信装置と受信装置とによれば、ユーザの嗜好に合わせたオブジェクトデータが送信装置から受信でき、たとえ受信装置の受信帯域に変化が生じても、常に、送信装置からはその受信帯域で受信可能な、最もユーザの嗜好にあったオブジェクトデータを受信することが可能になる。
本発明は、階層符号化データ通信を行う送信装置、受信装置等に有用であり、TFRCを用いた送信レート制御をするのに適している。
本発明の実施の形態1における通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態1における送信装置の通信制御部の構成を示す図 本発明の実施の形態1における受信装置の通信制御部の構成を示す図 本発明の実施の形態1における階層符号化データと受信装置へ配信する階層符号化データの組み合わせを示した図 本発明の実施の形態1における送信装置の動作を説明するフロー図 本発明の実施の形態1における受信装置の動作を説明するフロー図 本発明の実施の形態1における受信装置の行う応答情報を送信する状態を示す図 本発明の実施の形態2における通信システムの構成を示す図 従来のXCASTのパケットのフォーマットを示す図 従来の受信装置の行う応答情報を送信する状態を示す図
符号の説明
10 送信装置
20 受信装置
30 外部ネットワーク
100 通信制御部
101 レート制御部
102 パケット受信部
103 パケット送信部
200 優先ポリシー管理部
300乃至302 オブジェクト符号化部
400乃至402 メディア
500 通信制御部
600 優先ポリシー設定部
601 受信状態管理部
602 パケット受信部
603 パケット送信部
604 応答タイミング検出部
700乃至702 オブジェクト復号化部
800 シーン合成部
900 再生装置
1011 受信者帯域推定部
1012 フロー組合せ決定部
1013 レート候補記録部
1014 階層化配送設定部
6011 通信遅延計測部
6012 パケット損失算出部
6013 受信帯域算出部
6014 受信状態記録部
6015 集約応答情報生成部

Claims (16)

  1. 1以上の階層に階層符号化され、送信装置から各階層で異なるパケットを用いて送信された階層符号化データを受信するパケット受信部と、
    前記パケットの受信状況に基づいて、前記1以上の階層の各階層についての通信品質を検出する算出部と、
    全階層分の通信品質を1つの応答情報に集約する集約応答情報生成部と、
    前記応答情報を前記送信装置へ送信するパケット送信部と、
    を有する通信装置。
  2. 1以上の階層に階層符号化され、送信装置から各階層で異なるパケットを用いて送信された階層符号化データを受信するパケット受信部と、
    受信した前記パケットのシーケンス番号に基づいてパケット損を検出する検出部と、
    全階層で1つのインターバル期間に発生した全階層分のパケット損を1つのNACK情報に集約する集約応答情報生成部と、
    前記NACK情報を前記送信装置へ送信するパケット送信部と、
    を有する通信装置。
  3. 1以上の階層に階層符号化され、送信装置から各階層で異なるパケットを用いて送信された階層符号化データをストリーミングする受信装置であって、
    前記階層符号化データパケットを受信するパケット受信部と、
    受信したパケットの欠落あるいは異常を階層毎に検出し、パケット損失率を算出するパケット損失算出部と、
    階層毎に受信したパケットをカウントし受信帯域を算出する受信帯域算出部と、
    前記パケット損失算出部が算出したパケット損失率と、前記受信帯域算出部が算出した受信帯域とを含む受信状態情報を記録する受信状態記録部と、
    前記受信状態記録部に記録された全階層の受信状態情報を、一つの応答情報に集約する集約応答情報生成部と、
    前記集約応答情報生成部の生成した応答情報を前記送信装置へ送信するパケット送信部とを有する受信装置。
  4. 前記集約応答情報生成部は、所定時間毎、所定のデータフロー数毎、あるいは、所定のデータ量毎に、全階層のパケット損失率の平均値を算出し、かつ前回の集約から現時点までの全階層の受信データ量を合算したものを、集約した受信状態情報とする
    請求項に記載の受信装置。
  5. 前記集約応答情報生成部が、前記階層毎に重み付けして、前記パケット損失率の平均値を算出する請求項に記載の受信装置。
  6. 前記階層の基本レイヤにパケット欠落あるいは異常がある場合、前記集約応答情報生成部が、前記基本レイヤのパケット損失率を集約した受信状態情報に含め、基本レイヤにパケット欠落あるいは異常がない場合、基本レイヤ以外の階層に重み付けして集約した受信状態情報を算出する請求項に記載の受信装置。
  7. 受信した各階層のパケットに記載されたパケット往復所要時間を階層毎に前記受信状態記録部に記録する通信遅延計測部と、
    前回の前記応答情報の送信から前回設定した所定時間を経過したとき、前記受信状態記録部に記録された前記パケット往復所要時間を平均し、求めた値を前記所定期間として更新する応答タイミング検出部と
    をさらに有する請求項に記載の受信装置。
  8. 前記送信装置からの階層符号化データのデータフローを受信する階層の組合せポリシーを指定する優先ポリシー設定部をさらに有し、
    前記パケット送信部が前記ポリシーを送信装置へ送信する請求項に記載の受信装置。
  9. 前記集約応答情報生成部が設定する前記重み付けは、前記受信状態記録部に記録された受信帯域の逆数に基づいて決定する請求項に記載の受信装置。
  10. コンテンツデータを1以上の階層に階層符号化するオブジェクト符号化部と、
    符号化されたデータを各階層で異なるパケットを用いて送信し、前記1以上の階層の各階層の重み付けを送信するパケット送信部と、
    当該パケットを受信した受信装置が前記重み付けを利用して生成した、全階層分の通信品質が1つの応答情報に集約された応答情報を受信するパケット受信部と、
    前記応答情報に記載された、パケット損失情報と、受信帯域情報と、自己と前記受信装置との間のパケット往復所要時間とに基づいて前記受信装置の受信可能な帯域に適した送信レートを推定する受信者帯域推定部と、
    前記推定された送信レートに対応した階層符号化データのデータフローの組合せを決定するフロー組合せ決定部と、
    前記データフロー毎に配送する前記受信装置をグループ化し、該当する受信装置の識別情報を宛先リストに設定する階層化配送設定部と
    を有する送信装置。
  11. 前記受信者帯域推定部が、TFRC(TCP Friendly Rate Control)に準じて前記送信レートを推定する請求項10に記載の送信装置。
  12. すべての前記データフローを組合せたときの送信レートを記録したレート候補記録部をさらに有し、
    前記フロー組合せ決定部が、前記受信装置の推定した前記送信レートで空き帯域が最小となる送信レートを前記レート候補記録部の中から選択する請求項10に記載の送信装置。
  13. 前記受信装置から要求されたデータフローの組合せの優先ポリシーにしたがってデータフローを組み合わせた送信レートを前記レート候補記録部に記録する優先ポリシー管理部をさらに有する請求項1に記載の送信装置。
  14. 1以上の階層に階層符号化され階層符号化されたデータのパケットを、送信装置が各階層で異なるパケットを用いて送信するステップと、
    受信装置が前記パケットを受信し、パケットの欠落あるいは異常を階層毎に検出し、パケット損失率を算出し、記録するステップと、
    受信装置が、階層毎に受信したパケットをカウントし受信帯域を算出し、記録するステップと、
    受信装置が、記録された全階層のパケット損失率と受信帯域とを含む受信状態情報を、一つの応答情報に集約するステップと、
    受信装置が、前記集約した応答情報を送信装置へ送信するステップと、
    送信装置が、前記応答情報を受信し、当該応答情報に記載された、パケット損失情報と受信帯域情報と、自己と前記受信装置との間のパケット往復所要時間とに基づいて前記受信装置の受信可能な帯域に適した送信レートを推定するステップと、
    前記推定された送信レートに対応した階層符号化データのデータフローの組合せを決定するステップとを有する通信方法。
  15. 前記応答情報の集約は、所定時間毎、所定のデータフロー数毎、あるいは、所定のデータ量毎に行われ、全階層のパケット損失率の平均値と、前回の集約から現時点までの全階層の受信データ量を合算値とを算出する処理である請求項1に記載の通信方法。
  16. 前記受信装置が、前記データフローの組合せを決定する優先ポリシーを送信装置へ送信するステップと、
    前記送信装置が、前記優先ポリシーを受信し、当該優先ポリシーにしたがって、前記データフローの組合せを決定する請求項1に記載の通信方法。
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