以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
<1. 第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る画像形成システム1を示す図である。画像形成システム1は、文書管理サーバ2と複数の画像形成装置3とがネットワーク7を介して互いに接続された構成である。
なお、ネットワーク7としては、例えば、LANやインターネットが想定されるが、公衆電話回線網等であってもよい。また、有線通信を行うネットワークではなく、無線通信を行うネットワークであってもよい。さらに、図1では、2台の画像形成装置3を図示しているが、画像形成装置3の数は2台に限定されるものではなく、画像形成システム1は少なくとも1台の画像形成装置3を備えていればよい。
<1−1. 画像形成システム1の構成および機能>
図2は、文書管理サーバ2の構成を示す図である。
文書管理サーバ2は、CPU20、CPU20の一時的なワーキングエリアとして使用されるRAM21、主にプログラムを記憶する読み出し専用のROM22、比較的大容量のデータ(データベース230)を記憶するハードディスク23を備える。また、文書管理サーバ2は、オペレータが指示を入力するために使用する操作部24、オペレータに各種データを表示する表示部25および文書管理サーバ2をネットワーク7に接続する通信部26を備える。このような構成を備えることにより、文書管理サーバ2は、ネットワーク7に接続された一般的なコンピュータとして機能する。
CPU20は、バス配線を介して文書管理サーバ2が備える各構成と接続されており、例えばROM22に格納されているプログラム(図示せず)に従って動作する。また、CPU20は、適宜RAM21を参照することにより、各種データの演算を行うとともに、文書管理サーバ2が備える各構成を制御する。
図3は、文書管理サーバ2の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す、データベース管理部200、付与部201およびデータ処理部202は、主にCPU20が先述のプログラムに従って動作することにより実現される機能ブロックである。
データベース管理部200は、通信部26によって受信される検索コード311および管理データ312、あるいは付与部201によって生成される登録コード210に応じて、データベース230を管理する機能を有する。データベース管理部200の詳細は後述するが、主にデータベース管理部200が本発明における登録手段、検索手段および更新手段に相当する。
本実施の形態では、原稿を識別するための識別コードを、登録コード210、識別コード231、あるいは検索コード311と区別する。登録コード210は、新規の管理データ312をデータベース230に登録するときに付与部201によって生成される識別コードであり、識別コード231はデータベース230に格納されている状態の識別コードである。また、検索コード311とは、主にデータベース230を検索するために画像形成装置3から送信される識別コードである。
管理データ232とは、ある原稿(文書)を管理するために必要となる様々な情報を含むデータであって、データベース230に格納されている状態のデータである。管理データ232に含まれる情報の具体例としては、原稿のタイトル、作成者、作成日、ページ数、印刷部数、印刷日時、印刷者、複写物の識別コード、セキュリティレベル(社内秘の区別)、保管場所あるいはパスワード等がある。ただし、管理データ232に含まれる情報はここに挙げる種類のものに限定されるわけではなく、画像形成システム1の運用形態やユーザの要望等に応じて適宜決定される。なお、本実施の形態では、管理データ232を構成する情報が、主に画像形成装置3において生成される例で説明するが、これらの情報は文書管理サーバ2において生成されてもよい。
管理データ312とは、管理データ232を構成する情報のうちの一部のデータ、または後に管理データ232を構成する情報となるデータである。管理データ312は、新たにデータベース230に登録される新規データ、検索要求に応じてデータベース230から抽出された抽出データ、またはデータベース230に既に登録されている管理データ232を更新するための更新データのいずれかである。
付与部201は、データ処理部202から伝達される付与要求信号に応じて、原稿を識別するための識別コードを当該原稿に対して付与し、登録コード210を生成する。すなわち、本実施の形態における付与部201が主に本発明におけるコード付与手段に相当する。
データ処理部202は、操作部24および通信部26からデータを取得してRAM21に転送するとともに、RAM21上のデータを通信部26に転送する。また、データ処理部202は、適宜、付与要求信号を生成して、付与部201に伝達する。なお、付与要求信号を伝達する条件等については後述する。
ハードディスク23は、先述のように、データベース230を記憶するための記憶装置である。ハードディスク23はデータベース230を記憶することにより、原稿を識別するための識別コード231と、当該原稿を管理するための管理データ232とを関連付けて記憶する。データベース230への新たなレコード(管理データ232)の登録は、先述のように、データベース管理部200によって行われる。
図4は、画像形成装置3の構成を示す図である。
画像形成装置3は、CPU30、各種データの読み書きが可能なメモリ31、主にプログラムを記憶する読み出し専用のROM32を備える。また、画像形成装置3は、原稿の少なくとも一部分を読み取るスキャナ部33、オペレータが指示を入力するために使用する操作部34、オペレータに各種データを表示する表示部35、画像形成装置3をネットワーク7に接続する通信部36、および、用紙(記録媒体)に画像を形成するプリンタ部37を備える。
なお、詳細な説明は省略するが、本実施の形態における画像形成装置3は、例えば、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能およびコピー機能等を有するMFP装置(複合機)として構成されている。
CPU30は、バス配線を介して画像形成装置3の各構成と接続されており、ROM32に格納されているプログラムに従って動作する。また、CPU30は、適宜メモリ31を参照することにより、各種データの演算を行うとともに、画像形成装置3が備える各構成を制御する。言い換えれば、CPU30、メモリ31およびROM32は、画像形成装置3の制御装置を構成する。
図5は、画像形成装置3の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図5に示す、判定部300、コード生成部301、管理データ生成部302、画像データ生成部303およびモード設定部304は、主にCPU30が先述のプログラムに従って動作することにより実現される機能ブロックである。
判定部300は、スキャナ部33によって作成された入力データ310に画像処理を施して、スキャナ部33によって読み取られた原稿(より詳しくは原稿を構成している画像)に、識別画像が含まれているか否かを判定する。本実施の形態における判定部300は、入力データ310が生成されるたびに、上記判定を行う。
また、判定部300は、上記判定を行うたびに、その結果を示す信号(以下、「判定信号」と称する)をコード生成部301に伝達する。なお、図5において図示省略しているが、判定部300において生成された判定信号は、画像データ生成部303にも伝達される。また、以下の説明では、判定信号のうち、識別画像が含まれていることを示す信号を「検出信号」と称し、識別画像が含まれていないことを示す信号を「非検出信号」と称する。
コード生成部301は、判定部300から検出信号が伝達された場合、入力データ310から識別画像を抽出し、当該識別画像に基づいて検索コード311を生成する。本実施の形態では、識別画像はQRコードを表現した画像である。すなわち、コード生成部301は、QRコードを表現した画像を解析して当該画像によって表現されている識別コードを取得して、検索コード311を生成する。
管理データ生成部302は、プリンタ部37が原稿を作成する動作(用紙に画像を形成する動作)に応じて取得される印刷日時や印刷部数等の情報に基づいて管理データ312を生成する。すなわち、管理データ生成部302は、プリンタ部37が原稿に対して何らかの動作を実行する際に、当該原稿に関する管理データ312(いわゆる履歴情報)を生成する。
なお、管理データ312を生成するための元となる情報は、プリンタ部37から伝達されるものに限定されるわけではない。例えば、オペレータが、プリンタ部37に所望の処理を実行させるために入力した情報(主に操作部34から入力される情報)に基づいて管理データ312を生成してもよい。このような情報としては、当該オペレータの識別子(印刷者を示す)等が考えられる。
また、管理データ生成部302によって生成される管理データ312は、新規データまたは更新データである。これらのデータは通信部36によって文書管理サーバ2に向けて送信される。
画像データ生成部303は、画像データ313を生成する機能を有する。画像データ313は、プリンタ部37が形成する画像を表現したデータである。すなわち、画像データ生成部303は、プリンタ部37に形成させる画像を決定する機能を有している。
画像データ313の元となるデータとしては、スキャナ部33により生成された入力データ310(読み取られた原稿の画像を表現したデータ)、登録コード210(QRコードを表現した識別画像を形成するためのデータ)、管理データ312(原稿の管理状況を画像として出力するためのデータ)である。ただし、これ以外のデータを画像データ313に含めてもよい。
なお、詳細は後述するが、画像データ生成部303は、画像データ313を生成する場合において、モード識別データ314を参照する。言い換えれば、本実施の形態における画像形成システム1では、モード識別データ314に示される動作モードによって、画像データ生成部303の動作が制御されることとなり、形成される画像が異なることとなる。
モード設定部304は、操作部34からの入力に従って、画像形成装置3の動作モードを設定し、モード識別データ314を生成する。なお、モード識別データ314の初期値は予め設定されているものとする。
図4に戻って、スキャナ部33は、図示しないCCDラインセンサにより原稿の表面に形成されている画像を読み取り、当該原稿を表現した入力データ310を生成する。スキャナ部33は、ADF(Automatic Document Feeder)方式又はFBS(Flat Bed Scanner)方式により原稿を読み取る。
プリンタ部37は、電子写真方式等により、画像データ313に基づいて、記録紙(記録媒体)上に画像を形成する。すなわち、主にプリンタ部37が本発明における形成手段に相当する。なお、画像を形成するための記録媒体は、記録紙に限定されるものではなく、布やフィルム等であってもよいし、表面に画像を形成することができる物体であればシート状のものでなくてもよい。
以上が、本実施の形態における画像形成システム1の構成および機能の説明である。次に、画像形成システム1の動作について、文書管理サーバ2および画像形成装置3の動作を説明する。
<1−2. 文書管理サーバ2の動作>
図6は、文書管理サーバ2の動作を示す流れ図である。
文書管理サーバ2の通信部26が画像形成装置3から管理データ312を受信すると、文書管理サーバ2のCPU20はステップS10においてYesと判定する。そして、データ処理部202が当該管理データ312と共に検索コード311が受信されているか否かをさらに判定する(ステップS11)。
本実施の形態では、管理データ312が画像形成装置3から送信されたにもかかわらず、検索コード311が送信されていない場合とは、ある原稿について管理データ312が作成されたものの、当該原稿には未だ識別コードが付与されていない場合とみなす。したがって、管理データ312と共に検索コード311が受信されていない場合(ステップS11においてNo)、文書管理サーバ2は登録処理を実行する(ステップS12)。
登録処理では、まず、ステップS11の判定を行ったデータ処理部202から、付与部201に対して付与要求信号が伝達される。この付与要求信号に応じて、付与部201は、受信した管理データ312に係る原稿を識別するための新しい識別コードを付与することにより、登録コード210を生成する。
付与部201によって登録コード210が生成されると、データベース管理部200は、登録コード210と受信した管理データ312とを互いに関連付けて、それぞれ識別コード231および管理データ232として、データベース230に登録する(記憶させる)。
このようにして、データベース管理部200は、データベース230に管理すべき原稿の新しいレコードを追加する。すなわち、付与部201により識別コードが付与された場合(登録コード210が生成された場合)において、付与部201により付与された識別コード231と原稿の管理データ232とを互いに関連づけて記憶させる。
さらに、データベース管理部200によるデータベース230への登録と並行して、データ処理部202は、付与部201によって生成された登録コード210を通信部26に転送する。これにより、当該登録コード210が画像形成装置3に向けて送信され、画像形成装置3は自機が送信した管理データ312に係る原稿の識別コードを取得することとなる。
以上がステップS12の登録処理である。
一方、本実施の形態では、画像形成装置3から管理データ312と検索コード311とが送信されている場合には、検索コード311で識別される原稿について、新たに管理データ312が作成されたとみなす。したがって、管理データ312と共に検索コード311が受信されている場合(ステップS11においてYes)、文書管理サーバ2は当該検索コード311で識別される原稿の管理データ232を更新するために更新処理を実行する(ステップS13)。
図7は、更新処理の詳細を示す流れ図である。
更新処理では、まず、データ処理部202が、通信部26から伝達された管理データ312を参照して、複写管理を行うか否かを判定する(ステップS20)。
本実施の形態において、複写管理とは、原本の原稿と、原本を複写した原稿とを区別して管理することを言う。複写管理を行う場合、複写された原稿に関する管理データ232を、原本の原稿に関する管理データ232と区別して登録する必要がある。複写管理を行うか否かは、例えば、当該原稿について複写することを指示したオペレータによって選択され、その選択情報が画像形成装置3において管理データ312に含められる。
複写管理を行わない場合(ステップS20においてNo)、複写原稿のための新たな識別コードは不要であるから、データ処理部202は付与要求信号を付与部201に伝達しない。これにより、データベース管理部200は、検索コード311を検索キーとして、データベース230から当該検索コード311と一致する識別コード231を検索する。そして、一致した識別コード231と関連付けて記憶されている管理データ232を更新の対象となる管理データ232(対象管理データ)として特定する(ステップS21)。すなわち、ステップS21において、データベース管理部200は、コード生成部301により生成された検索コード311(識別コード)に関連付けて記憶されている管理データ232を対象管理データとして特定する。
さらに、データベース管理部200は、画像形成装置3から受信した管理データ312に基づいて、更新の対象として特定された当該管理データ232を更新する(ステップS22)。ステップS22において更新される情報の具体例としては、例えば、印刷部数の累計や印刷者名の追加等が考えられる。
一方、複写管理を行う場合(ステップS20においてYes)、文書管理サーバ2は複写原稿登録処理を実行する(ステップS23)。
複写原稿登録処理では、まず、データ処理部202が付与要求信号を付与部201に伝達し、これに応じて付与部201が複写された原稿を識別するための識別コードを付与し、登録コード210を生成する。
次に、データベース管理部200が、付与部201によって生成された登録コード210と、受信された管理データ312とを関連付けて、データベース230に登録する。これにより、複写された原稿に関するレコードがデータベース230に新たに作成され、以後、原本とは別に管理されることとなる。なお、このとき、複写された原稿に関する管理データ232としては、当該原稿が複写物であることを示すデータや、原本の原稿の識別コード(検索コード311)、複写部数あるいは複写日時等が考えられる。
また、データ処理部202は、付与部201によって生成された登録コード210を通信部26に転送する。これにより、当該登録コード210が画像形成装置3に向けて送信される。このように、複写原稿登録処理では、ステップS12の登録処理と類似した処理が実行される。
複写原稿登録処理が終了すると、データベース管理部200は原本原稿の管理データ232についての更新を行う(ステップS24,S25)。
ステップS24,S25は、ステップS21,S22と同様の処理のため詳細は説明しないが、管理データ312に基づいて更新される情報の内容が異なる。例えば、原本原稿における更新では、検索コード311に関連付けられている管理データ232(原本原稿の管理データ232)が、複写原稿が生成されたことを示す情報や、複写原稿の識別コード(登録コード210)等によって更新される。
以上のようにして、ステップS22またはS25が実行されると、文書管理サーバ2は、更新処理を終了し、図6に示す処理に戻る。
図6に戻って、文書管理サーバ2の通信部26が画像形成装置3から検索コード311を受信すると、文書管理サーバ2のCPU20は、ステップS14においてYesと判定する。そして、データ処理部202が当該検索コード311と共に管理データ312が受信されているか否かを判定する(ステップS15)。
検索コード311が管理データ312と共に受信されている場合は(ステップS15においてYes)、ステップS11においてYesと判定された場合と同じ状況であるから、文書管理サーバ2は先述と同様にステップS13の更新処理を実行する。
一方、本実施の形態では、検索コード311が画像形成装置3から送信されたにもかかわらず、管理データ312が送信されていない場合とは、検索コード311によって識別される原稿について管理データ232の閲覧が要求されたとみなす。したがって、検索コード311と共に管理データ312が受信されていない場合(ステップS15においてNo)、データ処理部202は付与要求信号を付与部201に伝達することなく、検索コード311をRAM21に転送する。
これに応じて、データベース管理部200が、当該検索コード311に基づいて、データベース230を検索し、閲覧要求された原稿の管理データ232を、閲覧の対象となる管理データ232(対象管理データ)として特定する(ステップS16)。
次に、データベース管理部200は、特定した管理データ232に基づいて管理データ312を生成する(すなわち、当該管理データ232をRAM21上に読み出す)。これに応じて、データ処理部202が当該管理データ312を通信部26に転送する。これにより、当該管理データ312が通信部26によって画像形成装置3に向けて送信される(ステップS17)。
以上が、文書管理サーバ2の動作である。
<1−3. 画像形成装置3の動作>
図8は、画像形成装置3の動作を示す流れ図である。また、図9は、識別画像83が形成された原稿8を例示する図である。さらに、図10は、識別画像83が形成されていない原稿9を例示する図である。
図9および図10に示す例では、原稿8,9の表紙をそれぞれ表紙80,90と呼ぶこととする。また、画像81は原稿8の全内容を表現した画像であり、画像91は原稿9の全内容を表現した画像である。したがって、原稿8,9が複数ページから構成されている場合には、画像81,91は複数ページにわたる画像となる。また、画像82および識別画像83は、それぞれが画像81の一部を構成する画像であって、特に識別画像83は識別コードを表現した画像である。本実施の形態では図9に示すように、識別画像83はQRコードを表現した画像となっている。
<1−3−1. モード設定処理>
オペレータが操作部34を操作して、画像形成装置3の動作モードを変更する指示を入力した場合、画像形成装置3はステップS30においてYesと判定し、モード設定部304がモード設定処理を実行する(ステップS31)。
具体的には、モード設定部304は、オペレータによって入力された指示に応じて、モード識別データ314を書き換える。本実施の形態では、モード設定部304は、動作モードを問い合わせモードや複写管理モードに設定することが可能である。
<1−3−2. 複写処理>
オペレータによってスキャナ部33が操作され、スキャナ部33によって入力データ310が生成されると、画像形成装置3のCPU30は、ステップS32においてYesと判定し、画像形成装置3は複写処理を開始する。
画像形成装置3において複写処理が開始されると、まず、判定部300が入力データ310を解析して、識別画像83の有無を判定する(ステップS33)。
ステップS33においてNoと判定されると、画像形成装置3は第1複写処理を実行する(ステップS34)。なお、ステップS33においてNoと判定される場合とは、原稿9のように、識別画像83が形成されていない原稿が読み込まれ、画像91を表現した入力データ310が生成された場合である。この場合、判定部300は画像91から識別画像83を検出することができないので、ステップS33においてNoと判定する。
図11は、第1複写処理を示す流れ図である。
第1複写処理が開始されると、まず、通信部36が、管理データ生成部302によって生成された管理データ312を文書管理サーバ2に送信し(ステップS40)、登録コード210を受信するまで待機する(ステップS41)。
本実施の形態において、ステップS40が実行される場合、コード生成部301によって検索コード311が生成されることはないので、検索コード311が文書管理サーバ2に向けて送信されることはない。したがって、ステップS40において送信された管理データ312を受信した文書管理サーバ2は、図6に示すステップS11を実行するとともに、当該ステップS11においてNoと判定する。したがって、先述のように、文書管理サーバ2では登録処理(ステップS12)が実行され、登録コード210が画像形成装置3に向けて送信される。
文書管理サーバ2から登録コード210を受信すると、画像形成装置3はステップS41においてYesと判定する。そして、画像データ生成部303が、スキャナ部33によって生成された入力データ310と、受信した登録コード210とに基づいて画像データ313を生成する(ステップS42)。すなわち、画像データ生成部303は、原稿9の画像91(識別画像83を含まない画像)と、登録コード210に基づいて形成する画像(識別画像83となる)とを合成して表現した画像データ313を生成する。
画像データ313が生成されると、プリンタ部37が当該画像データ313に基づいて画像を形成する(ステップS43)。ステップS43において画像形成に用いられる画像データ313は、先述のように、登録コード210に基づいて形成されるため、当該画像データ313に基づいて形成される画像は、識別画像83を含む画像81となる。
すなわち、未だデータベース230に登録されていない原稿9について複写処理するようにオペレータが指示した場合、画像形成システム1は、文書管理サーバ2に自動的に登録するとともに(ステップS12)、登録時に付与された識別コード(登録コード210)を複写により作成される原稿に識別画像83として付加する。したがって、第1複写処理では、画像91とほぼ同一の画像82が形成される(画像91が複写される)とともに、新たな識別画像83が形成される。
このように、画像形成システム1では、原稿を識別するための識別コードを画像(識別画像83)として当該原稿に添付する。したがって、原稿を構成する記録媒体(記録紙)をそのまま識別コードを記録する記録媒体として使用でき、印刷物(原稿)を適切に管理しつつ、コストの増大や取り扱い上の制限を抑制することができる。
なお、ステップS43により画像を形成すると、画像形成装置3は第1複写処理を終了して、図8に示す処理に戻る。
一方、ステップS33においてYesと判定されると、コード生成部301が入力データ310に含まれる識別画像83を表現したデータに基づいて、検索コード311を生成するとともに、画像データ生成部303が画像形成装置3の動作モードが問い合わせモードであるか否かを判定する(ステップS35)。なお、ステップS33においてYesと判定される場合とは、原稿8のように、識別画像83が形成されている原稿が読み込まれ、画像81を表現した入力データ310が生成された場合である。この場合、判定部300は画像81から識別画像83を検出することができるので、ステップS33においてYesと判定する。
ステップS35を実行するときにおいて、画像形成装置3の動作モードが問い合わせモードに設定されていた場合、画像データ生成部303はステップS35においてYesと判定し、複写処理を中止し、管理印刷処理を実行する(ステップS36)。
図12は、管理印刷処理を示す流れ図である。
管理印刷処理が開始されると、まず、コード生成部301によって生成された検索コード311を通信部36が文書管理サーバ2に向けて送信し(ステップS50)、管理データ312を受信するまで待機する(ステップS51)。
問い合わせモードとは、オペレータが管理データ232を確認したい場合に選択される動作モードである。したがって、管理印刷処理において、画像形成装置3は、原稿に対する管理データ312(新規データまたは更新データ)を作成することはない。したがって、ステップS50が実行される場合、通信部36は管理データ312を文書管理サーバ2に送信することはない。
ステップS50が実行され、検索コード311が文書管理サーバ2において受信されると、先述のように、文書管理サーバ2はステップS14においてYesと判定し、ステップS15を実行する。しかし、このときには管理データ312を受信していないため、ステップS15においてNoと判定する。これにより、文書管理サーバ2は、検索コード311に基づいて対象となる管理データ232を特定し(ステップS16)、当該管理データ232に基づいて生成された管理データ312を画像形成装置3に向けて送信する(ステップS17)。すなわち、検索コード311によって閲覧要求された管理データ232を、データベース230から読み出して、管理データ312として画像形成装置3に送信する。
画像形成装置3が管理データ312を受信すると、画像データ生成部303はステップS51においてYesと判定し、受信された管理データ312に基づいて画像データ313を生成する(ステップS52)。そして、プリンタ部37がステップS52において生成された画像データ313に基づいて、画像を形成する(ステップS53)。
一般に、画像形成装置3の操作部34や表示部35は、コンピュータが備えるマンマシンインタフェースに比べて操作性や視認性が劣る場合がある。したがって、画像形成装置3のオペレータが原稿の管理データ232を閲覧する場合、オペレータの負担が増大することが考えられる。しかし、画像形成システム1では、予め動作モードを問い合わせモードにセットしておいてから、原稿8(表紙80)をスキャナ部33に読み取らせるだけで、原稿8の管理データ232をプリントアウトさせることができる。したがって、管理データ232を確認する際のオペレータの負担が軽減される。
なお、ステップS53を実行することにより管理データ312の画像を形成すると、画像形成装置3は管理印刷処理を終了して、図8に示す処理に戻る。
一方、ステップS35が実行されるときの動作モードが問い合わせモードでない場合、画像データ生成部303はステップS35においてNoと判定し、さらに、動作モードが複写管理モードか否かを判定する(ステップS37)。
動作モードが複写管理モードでない場合(ステップS37においてNo)、画像形成装置3は第2複写処理を実行する(ステップS38)。
図13は、第2複写処理を示す流れ図である。
第2複写処理が開始されると、管理データ生成部302は、複写原稿登録処理を行わないことを示す情報を含めて管理データ312を生成する。このとき生成される管理データ312には、この他に、複写処理を実行することを示す情報や、指示したオペレータの識別子、複写枚数、日時等が含まれる。
さらに、通信部36は、管理データ生成部302によって生成された管理データ312と、コード生成部301によって生成された検索コード311とを文書管理サーバ2に向けて送信する(ステップS60)。
管理データ312と検索コード311とを受信すると、文書管理サーバ2は、先述のように、図7に示す更新処理を開始する。ただし、受信した管理データ312には、複写原稿登録処理を行わないことを示す情報が含まれているので、文書管理サーバ2は、ステップS20においてNoと判定する。したがって、文書管理サーバ2によってステップS21,S22が実行されるので、当該原稿8の管理データ232が更新される。すなわち、第2複写処理の履歴が管理データ232として保存される。
通信部36が管理データ312と検索コード311とを送信する処理と並行して、画像データ生成部303が入力データ310に基づいて画像データ313を生成する(ステップS61)。そして、画像データ313が生成されると、プリンタ部37が当該画像データ313に基づいて画像を形成する(ステップS62)。
ステップS61が実行されるときの入力データ310は、スキャナ部33が原稿8を読み込んだことによって生成されたデータであるから、画像81を表現したデータである。したがって、当該入力データ310に基づいて生成される画像データ313は、識別画像83を表現したデータを含んでいる。したがって、ステップS62において作成される複写原稿には識別画像83が形成されるので、原本原稿8と複写原稿8とはほぼ同一の印刷物となる。
このように、識別画像83が形成された原稿8について複写処理が指示された場合、画像形成システム1は自動的にデータベース230を更新するとともに、オペレータが所望するように、原稿8を作成することができる。すなわち、原稿8をスキャナ部33に読み込ませる操作を行うだけで、識別コードを読み込ませることができ、当該原稿を適切に管理することができるとともに、オペレータの負担が軽減される。
なお、ステップS62を実行して、記録紙に画像81を形成すると、画像形成装置3は、第2複写処理を終了して図8に示す処理に戻る。
一方、ステップS37が実行されるときにおいて、動作モードが複写管理モードである場合、画像形成装置3はステップS37においてYesと判定し、第3複写処理を実行する(ステップS39)。
図14は、第3複写処理を示す流れ図である。
第3複写処理が開始されると、管理データ生成部302は、複写原稿登録処理を行うことを示す情報を含めて管理データ312を生成する。このとき生成される管理データ312にも、複写処理を実行することを示す情報や、指示したオペレータの識別子、複写枚数、日時等が含まれる。
さらに、通信部36は、管理データ生成部302によって生成された管理データ312と、コード生成部301によって生成された検索コード311とを文書管理サーバ2に向けて送信し(ステップS70)、登録コード210を受信するまで待機する(ステップS71)。
管理データ312と検索コード311とを受信すると、文書管理サーバ2は、先述のように、図7に示す更新処理を開始する。そして、受信した管理データ312には、複写原稿登録処理を行うことを示す情報が含まれているので、文書管理サーバ2は、ステップS20においてYesと判定する。したがって、文書管理サーバ2によってステップS23ないしS25が実行されるので、複写原稿8に関する管理データ232が新たに登録されるとともに、原本原稿8の管理データ232が更新される。また、このとき、文書管理サーバ2は複写原稿8に新たに付与した登録コード210を画像形成装置3に向けて送信する。
登録コード210を受信すると、画像データ生成部303が入力データ310と、受信した登録コード210とに基づいて画像データ313を生成する(ステップS72)。そして、画像データ313が生成されると、プリンタ部37が当該画像データ313に基づいて画像を形成する(ステップS73)。
ステップS72が実行されるときの入力データ310は、スキャナ部33が原稿8を読み込んだことによって生成されたデータであるから、画像81を表現したデータである。したがって、当該入力データ310に基づいて生成される画像データ313は、識別画像83を含むデータである。しかし、この識別画像83は、原本原稿8を識別する識別コードである。
そこで、ステップS72において、画像データ生成部303は、入力データ310における識別画像83を表現したデータ部分を、新たに付与された登録コード210を表現した識別画像83にデータ置換して画像データ313を生成する。
これにより、ステップS73において作成される複写原稿8には、複写原稿8に対して付与された新たな識別コードを表現した識別画像83が形成される。一方、画像データ生成部303は、入力データ310の画像82を表現したデータ部分は、そのまま画像データ313とするので、原本原稿8の画像82と複写原稿8の画像82とはほぼ同一の画像となる。すなわち、厳密に言えば、第3複写処理では、画像82のみ複写され、識別画像83は書き換えられる。したがって、複写原稿8が読み込まれた場合、当該複写原稿8を原本原稿8と区別することが可能となる。
このように、識別画像83が形成された原稿8について複写処理が指示された場合であって、オペレータが複写原稿を原本原稿と別に管理したいと所望した場合、画像形成システム1は自動的に複写原稿を登録するとともに、原本原稿についてもデータベース230を更新する。すなわち、予め複写管理モードに設定しておいてから、原稿をスキャナ部33に読み込ませる操作を行うだけで、原本原稿と複写原稿との管理を適切に行うことができる。
なお、ステップS73を実行して、記録紙に画像81を形成すると、画像形成装置3は、第3複写処理を終了して図8に示す処理に戻る。
以上のように、第1の実施の形態における画像形成システム1は、原稿を構成する記録媒体を識別コードの記録媒体として兼用することにより、スキャナ部33に原稿を読み取らせるだけで、当該原稿の管理データ232を特定することができる。すなわち、オペレータは、通常の複写処理と何ら変わらない操作を行うだけで、原稿の管理を行うことができる。また、識別コードを記録するための構成(ICチップ等)を原稿に取り付ける必要がない。したがって、印刷物(原稿)を適切に管理しつつ、コストの増大や取り扱い上の制限を抑制することができる。
また、管理データ生成部302が、プリンタ部37の動作に応じて更新用の管理データ312を生成し、これに基づいて文書管理サーバ2が管理データ232を更新することにより、オペレータは管理データ232の元となる情報を入力する手間が省略できる。
また、動作モードが問い合わせモードに設定されている場合には、画像データ生成部303が、管理データ312(特定された対象管理データ)を画像データ313に含めることにより、予め問い合わせモードに設定しておけば、スキャナ部33に原稿を読み取らせるだけで、管理データ232を印刷することができる。したがって、管理データ232を確認する作業が軽減される。
なお、上記第1の実施の形態では、スキャナ部33で読み取った入力データ310に基づいて原稿を作成する処理(いわゆる複写処理)を中心に原稿を管理する動作を説明した。しかし、画像形成システム1は入力データ310以外のデータによって原稿を作成する処理(いわゆる印刷処理)も当然に実行可能である。この場合、原稿の元となるデータ(以下、「原稿データ」と称する)を、例えばネットワーク7を介して外部のコンピュータから受信して画像データ313を生成するように構成すればよい。すなわち、印刷処理に使用する原稿データを上記コンピュータでワープロソフトまたはエディタ、ドローイングソフト等で作成し、これに基づいて画像を形成してもよい。このような印刷処理を実行する場合には、第1複写処理(ステップS34)に準じた処理を行うことにより、印刷処理に係る原稿に新たな識別コード(登録コード210)を付与し、作成する原稿に識別画像83を形成することができる。
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、管理データ232を格納するデータベース230が文書管理サーバ2に記憶されており、画像形成装置3がネットワークを介してデータベース230にアクセスする形態であった。しかし、本発明はこのような形態に限定されるものではない。
すなわち、メモリ31が大容量のデータを記憶できる場合には、データベース230がメモリ31に記憶されていてもよい。すなわち、画像形成装置3が文書管理サーバ2としての機能を有していてもよい。
このような場合として、例えば、画像形成装置3が、メモリ31の記憶容量を補うための大容量メモリユニットを内蔵する形態や、専用ケーブルで記憶装置を外部接続する形態、あるいはカードスロット等にメモリカードを装着する形態等が想定される。
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、識別コードを表現した識別画像83を印刷する位置は、表紙80に限定されるものではなく、原稿8のどこかに印刷されていればよい。
また、上記実施の形態では、原稿8において画像82と識別画像83とが共に表紙80に印刷されている例で説明したが、画像82と識別画像83とは区別されたページに印刷されていてもよい。すなわち、識別画像83が専用のページに印刷されていてもよい。この場合、画像82と識別画像83との関連づけが低下する代わりに、識別画像83によって管理データ232を特定できなかった場合に、オペレータは改めて画像82だけを読み込ませることが可能となる。
また、スキャナ部33とプリンタ部37とが一体の装置である例で説明したが、スキャナ部33とプリンタ部37とが別の装置として設けられていてもよい。例えば、スキャナ部33のみ備える装置で入力データ310に基づいて画像データ313を作成し、これをネットワーク7を介してプリンタ部37を備える装置に送信し、画像を形成してもよい。このような動作を行う機能として、例えば、ファクシミリ機能が考えられる。
また、上記実施の形態では、識別コードを表現した識別画像83として、QRコードを表現した画像の例で説明したが、これに限定されるわけではない。例えば、データ・マトリクス、PDF417、ベリコード、マキシコード等の2次元コードであってもよい。あるいは、情報量が少なくてもよい場合には1次元バーコードでもよい。
また、上記実施の形態で示した各工程はあくまでも例示であり、同様の効果が得られるのであれば、適宜、順序や処理内容が変更されてもよい。
また、画像形成システム1が備える機能ブロックは、CPU20,30がそれぞれプログラムに従って動作することによりソフトウェア的に実現されるとして説明したが、これら機能ブロックのうちの一部または全部を専用の論理回路でハードウェア的に実現してもよい。