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JP4689135B2 - 作業機械の機能変更システムおよび基地局 - Google Patents
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JP4689135B2 - 作業機械の機能変更システムおよび基地局 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は作業機械の機能変更システムおよび基地局に関する。特に、油圧ショベルのごとき建設用作業機械でフロントやアタッチメント等を交換した場合、作業機械の製造会社または作業機械に関連するその他の会社が作った基地局のセンタサーバから送られる情報によって、記憶部に記憶される制御プログラムやデータを書き換え、当該交換物に適した作業を行えるようにした作業機械の機能変更システムに関する。さらに多数の作業機械を管理する基地局に関する。
背景技術
従来の作業機械を開示する文献として特開平7−166582号公報と特開平6−20127号公報がある。
特開平7−166582号公報は作業機械の保守システム(または管理システム)を開示する。この保守システムは、次の動作を行う構成を有している。作業機械に不具合が生じたとき、オペレータが遠隔地の管理部側に不具合を連絡すると、管理部側がオペレータに作業機械を駆動させることを指示する。作業機械が動作すると、通信回線を利用して当該動作で得られる作動状態データを管理部の受信手段で収集し、受信データ記憶部に格納する。格納された作動状態データは検討される。その検討の結果に応じて、管理部のデータ書換え手段によって、管理部側送受信手段と作業機械側送受信手段を介して作業機械の記憶部に格納された関連データを書き換える。さらに、管理部が運転指令手段を備えている場合には、オペレータの連絡内容に基づいて駆動指令手段により作業機械に必要な動作を行わせる。この動作に基づき、調整に必要な上記作動状態データを採取する。
特開平6−20127号公報は建設機械の制御システムを開示する。当該制御システムは、建設機械に搭載された制御装置に対して、外部に複数のICカードを用意している。これらのICカードは、それぞれ、通常は使用しない検査プログラム、故障診断プログラムなどを格納している。各ICカードは、必要に応じて、制御装置にセットされる。セットされたICカードに格納されるプログラムは、制御装置のCPUに読み込んで実行され、必要な機能が実現される。
上記従来の作業機械保守システムでは、作業機械に不具合が生じたとき、通信回線を利用して、作業機械の作動状態データを作業機械側から管理部側に送り、管理部で不具合を解析し、管理部から作業機械へ当該不具合を解消するデータを送り、作業機械の記憶部に格納されるデータを送信したデータで書き換える。従って、作業機械保守システムは、保守員を作業機械の現場に送らなくてもよく、効率的な保守を行えるという利点を有する。
他方、建設機械に装備された制御装置において、近年の制御の高度化、および多様なまたは多数の機能の実現化の観点で記憶部に格納されるプログラムの量が増大し、制御装置に内蔵される記憶部の大容量化が要請される。ところが、これらの機能の中に、例えば検査機能や故障診断機能のごとく常時必要とされないものも含まれている。
そこで上記従来の建設機械の制御システムでは、常時必要とされない機能をICカードで別途に用意するようにした。これにより必要に応じてICカードをセットしプログラムをインストールして使用し、記憶部の容量を小さくすることを可能にし、かつ多様な機能を実現している。
一方、最近では、油圧ショベルのごとき作業機械では、高性能コンピュータの搭載および高機能プログラムの格納による作業機械のインテリジェント化の進展、およびユーザでの自在な作業変更の要望に関連して、IT(情報技術)を活用することが検討されている。ITは、ユーザの要望に十分に対応できる融通性の高度化、作業機械を製造するメーカや関連する会社においてデータの収集・転送による高機能作業機械の管理、個々の作業機械の故障診断や個別メンテナンス、ユーザへの高度なサービス提供および提案、を可能にすると予想されている。
かかる状況において、前述の2つの従来システムはいずれも十分に対応できるものではなく、ITを活用したより高度なシステムの構築が望まれている。
特に油圧ショベルにおいて、例えばフロントやアタッチメントを交換し機能を変更して使用する場合、通信回線を経由した情報の送受を利用して、作業機械に設けられた記憶部に記憶される制御プログラムやデータを新たに装着されたフロント等に対応できるよう迅速に書き換え、当該交換物に適した作業を即座に行えることが望まれる。
さらに実際の油圧ショベルの使用状況では、システムのバージョンアップやパラメータの設定変更を行う必要がある。このような場合、従来では、サービス員が作業現場にあるショベルのところへFDを持って行き、1台ごとに書き換える必要があった。非常に手間がかかり、人件費も含めてコストがかかるものであった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、油圧ショベルのごとき建設用作業機械において例えばフロントやアタッチメント等を交換した場合に基地局のセンタサーバとの間で情報の送受を行って記憶部に記憶される制御プログラムやデータを書き換え、当該交換物に適した作業を行えるようにした作業機械の機能変更システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、油圧ショベル等において、バージョンアップのためのプログラムやデータの変更、その他、パラメータの設定の変更を手間をかけることなく簡単に行うことができ、多数の油圧ショベルの設定変更を同時に効率よく行うことができる作業機械の機能変更システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、遠隔の地にある作業現場に配置される多数の作業機械を管理し、これらの作業機械との間で個別にまたは一括して制御プログラムとデータの送受を行う基地局を提供することにある。
発明の開示
本発明に係る作業機械の機能変更システムおよび基地局は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
作業機械の機能変更システムは作業機械と基地局とから構成されている。作業機械は、作業現場またはその近くに配置される油圧ショベル等の作業機械である。作業機械は、作業動作の制御に要する制御プログラムおよび/またはデータを記憶する書換え可能な記憶部と、この記憶部から制御プログラムおよび/またはデータを呼び出して作業動作を実行する制御部と、離れた場所に在る外部との通信を可能にする通信装置(第1通信装置)を備えている。基地局は、作業機械の通信装置との間の通信を可能する通信装置(第2通信装置)と、作業機械の号機を同定しかつ制御部との間で情報の送受を行うセンタサーバ(以下「管理サーバ」という)と、この管理サーバに管理されかつ作業機械の機種ごとの基本の制御プログラムおよびデータと、作業機械の動作のための制御プログラムおよびデータを記憶するデータベースとを備えている。
作業機械の制御部と基地局の管理サーバは、それぞれ、互いに、上記の各通信装置と通信回線を経由して双方向通信または単方向通信に基づき情報の送受を行えるように構成される。作業機械の一部が変更されるとき、変更内容が制御部に与えられると共に制御部によって基地局の管理サーバに送信される。管理サーバは、変更内容を受信すると、当該変更内容に対応する制御プログラムおよび/またはデータを作業機械の制御部に送信する。これに応じて作業機械の制御部は、制御プログラムおよび/またはデータを受信すると、記憶部の記憶内容を受信内容で書き換える。
上記の機能変更システムによれば、油圧ショベル等において、その一部を変更する場合、例えば作業機構実行部であるフロントやアタッチメント等を変更する場合に、当該変更内容を通信回線等を利用して基地局の管理サーバに通知すると、必要に応じて、管理サーバの側から、データベースに保存される変更内容に応じた制御プログラム、制御パラメータや定数等のデータを通信回線を利用して油圧ショベル等の側に返送する。油圧ショベル等の制御部は、管理サーバから返送された制御プログラム等を、記憶部において元の制御プログラム等と書き換える。こうして油圧ショベル等では、変更された新たな作業機構実行部に対応した制御プログラム等を装備することになり、即座に作業に取りかかることができる。
上記の構成において、好ましくは、基地局のデータベースには機種ごとに標準である基本的な制御プログラムとデータが記憶される。
さらに上記の各構成において、作業機械は各現場に多数の台数が配備され、基地局のデータベースには作業機械のすべての号機について号機ごとに標準である制御プログラムとデータが記憶される。
上記の構成において、作業機械の一部の変更について標準でないアタッチメントが付設されたときには、作業機械側から管理サーバ側にアタッチメントの寸法データが送信される。管理サーバは、本来的に演算部を備えて成り、寸法データを受信すると、演算部で当該寸法データを用いてパラメータデータを演算・作成し、このパラメータデータを作業機械の制御部に送信する。制御部は、パラメータデータを受信すると、記憶部の記憶内容を受信内容で書き換える。
上記の構成において、作業機械の一部の変更は、記憶部に記憶される制御プログラムの変更であり、好ましくは作業機械の電源がオフのときに行われる。すなわち作業機械の動作が停止した状態に行われる。時間帯として夜中が好ましい。 上記の各構成において、好ましくは、作業機械の制御部に変更内容を与えるとき入力手段としてテンキーが用いられる。テンキーを操作して入力を行うのは、現場のオペレータである。
他の本発明に係る作業機械の機能変更システムは、前述の最初の基本的構成で説明した同等の構成・機能を有する作業機械と基地局とから成る。作業機械の制御部と基地局の管理サーバは、それぞれ、互いに、各通信装置と通信回線を経由して双方向通信に基づき情報の送受を行えるように構成されている。管理サーバは、作業機械の記憶部に記憶される制御プログラムおよび/またはデータを変更する必要があるとき、変更すべき制御プログラムおよび/またはデータを作業機械の制御部に送信し、制御部は、制御プログラムおよび/またはデータを受信すると、記憶部の記憶内容を受信内容で書き換える。
上記において、作業機械の制御部と基地局の管理サーバの関係は、管理サーバから作業機械の制御部への単方向モードでの通信が行えるように構成することもできる。
さらに記憶内容の書換えは、確認信号を受けることを条件に行うことが好ましい。
本発明に係る基地局は、各作業現場に配置される多数の作業機械の作業能力を個別にまたは一括して管理するための基地局である。この基地局は、多数の作業機械の各々が備える通信装置との間で通信を行う通信装置と、多数の作業機械の各々の号機を同定し、かつ通信装置を介して作業機械の制御部との間で情報の送受を行うセンタサーバと、センタサーバに管理されかつ作業機械の機種ごとの基本の制御プログラムおよびデータ、作業機械の動作のための制御プログラムおよびデータを記憶するデータベースとを備える。
上記の基地局は代表的には作業機械のメーカによって構築される。
上記の構成において、データベースには機種ごとに標準である基本的な制御プログラムとデータが記憶される。さらにデータベースには多数の作業機械のすべての号機について号機ごとに標準である制御プログラムとデータが記憶される。
上記の構成において、センタサーバは、作業機械からの一部変更に係る信号の送信を受けて、変更部分に適合したパラメータデータを作成し、このパラメータデータを作業機械の制御部に送信することを特徴とする。
さらに上記の構成において、作業機械の作業能力に関する制御のバージョンアップまたはパラメータ変更のため、センタサーバから単方向の通信モードで作業機械の制御部に必要な制御プログラムとデータを送信することで特徴づけられる。
センターサーバからの前記作業機械の一部変更に係る制御プログラム・データの送信は、前記作業機械の電源がオフのときに行われることが好ましい。
発明を実施するための最良な形態
以下に、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係る作業機械の機能変更システムの基礎となる全体システムの構成を概略的に示している。この実施形態では、作業機械として油圧ショベル1の例が示され、当該全体システムを構成する要素として油圧ショベル1を製造・販売するメーカ2、油圧ショベル1を使用するユーザ3が示されている。
上記の全体システムで、油圧ショベル1は作業現場またはその近くに配備されている。この油圧ショベル1に対してメーカ2やユーザ3は空間的または地理的に離れた位置に存在する。この全体システムにおいて、油圧ショベル1とメーカ2とユーザ3の間を接続するため、IT(情報技術)が活用され、インターネット網11、社内LAN12、通信衛星13aを利用した通信回線13が設けられている。油圧ショベル1においては、コンピュータによって構成された制御装置14とアンテナ15を含む通信装置が装備されている。この実施形態の構成では第2図に示すごとく通信装置は制御装置14の中に含ませている。
メーカ2においては基地局16が設けられ、この基地局16には管理サーバ17とデータベース18が配置されている。管理サーバは、このシステムの中心に位置し、センタサーバとして機能する。作業現場に配置された油圧ショベル1の制御装置14とメーカ2の基地局16の間は、サービス担当者が用いるノートパソコン19を利用したダウンロードおよび社内LAN12を経由して、あるいは、通信回線13を経由して、定期的または不定期的に必要な情報(またはデータ)の送受を行えるように接続されている。油圧ショベル1で発生した情報はすべて基地局16の管理サーバ17に送信され、ここで処理、記憶される。油圧ショベル1から送信されてきた情報に対して、管理サーバ17は必要に応じて情報を送信する。油圧ショベル1に関する作動状態または設定状態のデータはデータベース18に記憶され、管理される。さらに管理サーバ17から油圧ショベル1に対して単方向モードで適宜な時期に必要な情報を送信する。このような単方向モードでの通信は、例えばバージョンアップの設定、パラメータの設定変更のときに行われる。
メーカ2においては、社内LAN12を介して支店20とつながっている。従って支店20における営業担当者あるいはサービス担当者20aはそこに配置される入力端末20bを用いて管理サーバ17およびデータベース18にアクセスすることができ、故障診断や品証情報について仕事上必要なデータを検索し、取り出して活用することができる。またメーカ2には社内LAN12に接続された社外向けサーバ21が設けられている。この社外向けサーバ21を利用しインターネット網11を経由してユーザ3に対して必要な情報を掲示し、油圧ショベルの活用方法およびメンテナンスに関してさまざまな提案を行うことが可能となっている。なお、基地局16の管理サーバ17は、別に設けられたテストデータ(修理点検情報や部品交換情報)を格納するコンピュータ22に接続されている。コンピュータ22に格納されるデータも適宜に管理サーバ17にダウンロードされ、そのデータベース18に記憶される。
上記の構成において、メーカ2の代わりに、これに類似する会社が、管理サーバ17とデータベース18が設けられた基地局16を運営することも可能である。かかる会社としては、ディーラ、レンタル会社、リース会社、中古機械販売・管理会社などが存在する。
第2図に上記油圧ショベル1の側面図を拡大して示す。油圧ショベル1は、油圧モータにより走行する下部走行体31と、エンジンと油圧ポンプと油圧配管と電源バッテリと運転室33等が設置されている上部旋回体32と、ブーム34とアーム35とバケット36からなるフロント機構部37を備えている。バケット36は作業実施機構部38であり、ユーザにおいて作業に応じて自由に交換・変更される部分である。この油圧ショベル1では、例えば運転室33の箇所に上記制御装置14とアンテナ15を備えている。制御装置14は主コントローラ41と通信装置42から構成されている。
第3図は、多数の作業現場のそれぞれに配備された油圧ショベル1と基地局16との関係を模式的に示す図である。各油圧ショベル1の制御装置14は主コントローラ41と通信装置42とアンテナ15を備えている。基地局16には通信装置16aと管理サーバ17とデータベース(DB)18が備えられている。主コントローラ41に対しては、必要に応じて、情報(変更または交換の内容)を主コントローラ41に与えるためのテンキー43が接続される。第3図において示された多数の油圧ショベル1の制御装置14の各々と基地局16の管理サーバ17との間では、通信衛星13aによる通信回線が形成され、情報の送受信が行われる。
次に、第4図を参照して主コントローラ41と通信装置42の内部構成、およびそれらの周辺部分の構成を説明する。
主コントローラ41は、CPU(中央処理ユニット)401、メモリ402、入力インターフェース403、出力インターフェース404、入出力インターフェース405を備えている。メモリ402には、各種の作業動作のための複数の制御プログラム406と、作業動作の制御に必要なデータ(制御パラメータと定数等)407が記憶されている。入力インターフェース403には、運転室33に設けられた運転操作盤上の入力部44、油圧ショベル1の油圧系または電気系等の各部に設けられた複数のセンサ45から出力される信号が入力される。また入力インターフェース403は接続端子408を有し、この接続端子408には前述のテンキー43が必要に応じて自在に接続される。入出力インターフェース405を介して上記通信装置42に接続される。通信装置42は通信コントローラ409と送受信部410を含んでいる。出力インターフェース404を介して駆動・制御系46が接続される。CPU401は、駆動・制御系46に対してその動作を指示する指令値または設定値を与える。これらの指令値または設定値に基づいて駆動・制御系46の動作が制御され、フロント機構部37の先部に設けられたバケット36等の上記作業実施機構部38に作業のために必要な動作を行わせる。作業実施機構部38としては、バケットの他に、ブレーカ、幅広バケットなどがある。作業実施機構部38は必要とされる作業に応じてフロント機構部37に対して自在に取り付け・取り外しされ、アタッチメント部品として使用される。作業実施機構部38は、通常、機種ごとに標準アタッチメントとしてメーカによって用意されている。また作業実施機構部38には、ユーザの事情に応じメーカにとって非標準品である部品が取り付けられて使用される場合もある。以上のように、油圧ショベル1の作業実施機構部38は変更が許容される箇所である。なお、作業内容によってはアーム35を長さの長いロングアームに付け換える場合もある。
メモリ402に記憶される制御プログラム406の例としては、油圧ショベル1の機種に応じて、例えば干渉防止制御のためのプログラム、領域制限制御を行うためのプログラム、作業機械の姿勢制御のためのプログラム、油圧ポンプの動作特性(ポンプ最大流量)を制御するためのプログラムなどがある。なお、これらのプログラムは、油圧ショベル1に装備されるフロント機構部37、作業実施機構部38に応じて、その内容が一部異なる。また、メモリ402に記憶されるデータ407の例としては、フロント機構部37の各種寸法、干渉防止領域、あるいは、制御ゲイン、ポンプ最大傾転角、エンジン回転数のパラメータがある。
次に、前述の構成に基づいて第5図と第6図を参照して油圧ショベル(作業機械)の機能変更システムの一実施形態を説明する。
第5図は、油圧ショベル1と基地局16の間で行われる情報の送受信の関係と、管理サーバ17での処理内容およびデータベース18で記憶されるデータの構造を示す。第6図は、油圧ショベル1側と基地局16側での各動作のフローチャートと、フローチャート間での通信回線13を利用した情報の送受関係を示す。
第5図を説明する。油圧ショベル1において、作業現場で、ユーザの事情に応じてアタッチメントすなわち作業実施機構部38の変更が行われる。この例では、通常のバケットからブレーカへの変更が行われる。この変更の内容は、油圧ショベル1のオペレータがテンキー43を主コントローラ41に接続し、テンキー43を操作することによって入力される。CPU401は変更内容の入力を受けて、入出力インターフェース405および通信装置42を経由して、双方向の通信回線13を利用して当該変更内容を基地局16の側へ送信する。基地局16のデータベース18には、予め少なくとも、機種ごとの基本的な制御プログラムとデータ(A)、アタッチメントごとの制御プログラムとデータ(B)、号機ごとの最新の設定状態(C)、バージョンごとの制御プログラムとデータ(D)が記録され、管理されている。データベース18で記憶されるデータには一定の関連性を有するごとく構造が付与されている。管理サーバ17は、油圧ショベル1側から変更内容の情報を受信すると、次の処理を行う。最初に変更内容を送信してきた油圧ショベルの号機を同定する(▲1▼)。次に変更内容を確認する(▲2▼)。変更内容を確認した後、データベース18に対して、新たに付加されたブレーカに対応する制御プログラムとデータを検索する(▲3▼)。ブレーカに対応する制御プログラムおよび/またはデータ(存在すれば両方とも)をデータベース18から取り出す(▲4▼)。ブレーカに対応する制御プログラム/データを、油圧ショベル1側へ返送すべく、通信回線13を経由して送信する(▲5▼)。油圧ショベル1の主コントローラ41は、基地局16から送信された制御プログラム/データを受信すると、メモリ402の内容をブレーカに用いられる内容に書き換える。一方、基地局16の管理サーバ17では、油圧ショベル1についてデータベース18におけるその設定状態の管理情報を更新する(▲6▼)。
次に第6図を説明する。第6図に示したプロセスは、第5図に示したプロセスをフローチャートという形式で表現したものである。まず最初の動作は油圧ショベル1の側で開始される。オペレータによってテンキー43が操作され、ブレーカへの変更について変更内容が入力される(ステップS11)。入力された変更内容は通信回線13を経由して基地局16へ送信される(ステップS12)。基地局16では、常に受信があるか否かが判断されている(ステップS21)。油圧ショベル1からの送信を受けると、「受信有り」と判断し、変更内容を読み込む(ステップS22)。次に変更内容に応じた制御プログラムおよび/またはデータのデータベース18からの取出しが行われる(ステップS23)。取り出した制御プログラムおよび/またはデータを通信回線13を経由して油圧ショベル1の側へ送信する(ステップS24)。その後に、基地局16の側ではデータベース18における設定状態管理情報を更新する(ステップS25)。他方、油圧ショベル1の側では、上記ステップS12の後、基地局16からの受信があるか否かを継続して判断している(ステップS13)。基地局から送信が行われ、その受信があると判断されると、ステップS14が実行される。ステップS14では、基地局16の側から送られてきた制御プログラムおよび/またはデータ(ポンプ最大傾転角、エンジン回転数等)を入力し、メモリ402の記憶内容を書き換える。
以上の機能変更プロセスによれば、フロント機構部37の先端に設けられるアタッチメント(作業実施機構部38)をバケット36から標準のブレーカに交換した場合において、基地局16との間で、通信衛星13aなどの通信回線13による双方向通信を利用して、交換されたブレーカに対応する制御プログラム/データを主コントローラ41のメモリ402に用意することができるので、ユーザ側の作業の事情に応じて高い融通性をもって油圧ショベル1の機能を即座に変更し、その作業能力を高めることができる。また油圧ショベル1の作動に関する設定状態の情報は、基地局16の管理サーバ17が変更内容の送信を受け、必要な返送を行うたびにデータベース18の内容を更新することにより管理される。
本実施形態では、ブレーカの設定をテンキー43で行ったが、ブレーカにメモリ機能を有するタグを設置し、このタグをコントローラ41に接続して自動的に設定を行うようにしてもよい。またバーコードあるいはICカード等を用いてもよい。
次に第7図に示されたフローチャートを参照して他の機能変更プロセスの実施形態を説明する。この機能変更プロセスでは、油圧ショベル1の作業実施機構部38についてバケット36を非標準品に変更する。このフローチャートでも、第6図に示されたフローチャートと同様に油圧ショベル1側の動作と基地局16側の動作が示されている。第7図において、最初に油圧ショベル1の側で、オペレータによってテンキー43が操作され、非標準品への変更について変更内容である寸法データが入力される(ステップS31)。入力された寸法データは通信回線13を経由して基地局16へ送信される(ステップS32)。基地局16では、常に受信があるか否かが判断されている(ステップS41)。油圧ショベル1からの送信を受けると、受信有りと判断し、寸法データを読み込む(ステップS42)。次に寸法データに応じた制御パラメータの演算が行われる(ステップS43)。算出した制御パラメータは通信回線13を経由して油圧ショベル1の側へ送信される(ステップS44)。その後、基地局16の側ではデータベース18における設定状態管理情報を更新する(ステップS45)。他方、油圧ショベル1の側では、上記ステップS32の後、基地局16からの受信があるか否かを継続して判断している(ステップS33)。基地局から送信が行われ、その受信があると判断されると、ステップS34が実行される。ステップS34では、基地局16の側から送られてきた制御パラメータを入力し、メモリ402の記憶内容を書き換える。
以上の機能変更プロセスによれば、フロント機構部37の先端に設けられるアタッチメント(作業実施機構部38)をバケット36から非標準アタッチメントに交換した場合において、基地局16との間で、通信衛星などの通信回線13による双方向通信を利用して、交換された非標準アタッチメントに対応する制御パラメータを主コントローラ41のメモリ402に用意することができるので、ユーザ側の作業の事情に応じて高い融通性をもって油圧ショベル1の機能を即座に変更し、その作業能力を高めることができる。また油圧ショベル1の作動に関する設定状態の情報は、基地局16の管理サーバ17が変更内容の送信を受け、必要な返送を行うたびにデータベース18の内容を更新することにより管理される。
次に第8図に示されたフローチャートを参照して他の機能変更プロセスの実施形態を説明する。この機能変更プロセスでは、基地局16の側から油圧ショベル1に対する積極的な動作に基づき油圧ショベル1のメモリ402に記憶される制御プログラム406を変更し、油圧ショベル1の機能を変更するように構成されている。基地局16から油圧ショベル1への単方向モードでの機能変更のための通信である。制御プログラムの例としては、例えば油圧システム制御あるいは油圧ショベル1の姿勢制御などがある。当該機能変更プロセスは、専ら制御のバージョンアップや新たなパラメータ設定のときに行われる。この機能変更のプロセスは油圧ショベル1の動作がオフされた場合に実行される。このような場合としては、例えば、運転オペレータが油圧ショベルの近くにいる昼間、あるいは作業が全く行われない夜中である。
第8図において、ステップS51は、油圧ショベル1の側で通常の制御が実行されていることを意味している。次の段階で、電源投入のキーがオフされたか否かが常時判断される(ステップS52)。判断ステップS52において、キーがオフされたと判断されると、キーオフの状態が通信回線13を経由して基地局16へ送信される(ステップS53)。基地局16では判断ステップS61において油圧ショベル1でキーオフが生じたか否かを常時判断している。判断ステップS61でキーオフしたと判断されると、次の判断ステップS62で、データベース18におけるバージョンに関する設定状態管理情報を読み込み、制御プログラムについてバージョンアップが必要か否かが判断される。制御プログラムのバージョンアップが必要でないときには、終了信号を通信回線13を経由して送信する(ステップS63)。油圧ショベル1で終了信号を受信すると、判断ステップS54でこれを判断し、終了状態にさせる。判断ステップS54で終了でないと判断された場合には、待機状態を保持する。基地局16の判断ステップS62で、データベース18との間で検索調査を行ってバージョンアップの必要があると判断された場合には、更新する制御プログラムを油圧ショベル1の側へ通信回線13を経由して送信する(ステップS64)。他方、油圧ショベル1の主コントローラ41では、基地局16から送られてきたバージョンアップされた制御プログラムを受信し、メモリ402の制御プログラム406の内容を書き換える(ステップS55)。そして終了送信を通信回線13を経由して基地局16に対して行う(ステップS56)。基地局16の管理サーバ17は終了送信を受けると、その後、基地局16では、データベース18におけるバージョンに関する設定状態管理情報を書き換える(ステップS65)。
以上の機能変更のプロセスによれば、制御プログラムのバージョンアップが必要な場合には基地局側でこれを判断し、油圧ショベル1のキーがオフされたことを条件にして、通信回線13を利用して油圧ショベル1のメモリに記憶される制御プログラムを書き換える。実際の構成として、油圧ショベル1の側では基地局から送信信号を受信すると、油圧ショベル1の運転室に設けられた操作盤におけるランプを点滅させて運転オペレータにこれを知らせ、オペレータがスイッチを押すと制御プログラムが変更されるように構成される。なお夜中にバージョンアップを行うときには、油圧ショベル1のキーオフの条件と、夜中の時間帯であることを確認する時計の時刻通知が条件となる。また夜中の場合には、運転オペレータが不在の場合も多い。このような場合にはその後の油圧ショベルの作業開始の前に運転オペレータに対してプログラム変更を知らせる手段を設けるようにする。
上記のごとき基地局側から油圧ショベルへの単方向モードでのバージョンアップのための制御プログラムの書換えは、従来のごとくサービス員がFDを持って現地に行き、油圧ショベル一台ごと書き換える必要がなく、手間がかからないという利点を有している。
またサービス員は多数の機械を管理しなくてはならず、バージョンアップを忘れてしまう号機が発生することも防ぐことができる。
以上の実施形態の説明では、機能変更システムを油圧ショベルに適応した例を説明したが、作業機械は油圧ショベルに限定されない。また作業実施機構部(アタッチメント)を変更した場合において、主コントローラに用意される制御プログラムおよび/またはデータを変更内容に応じて即座にかつ自在に変えることができ、その自由度は極めて高いものである。
以上の説明で明らかなように本発明によれば、油圧ショベルのごとき建設用作業機械において、例えばアタッチメントを交換した場合に、通信回線を利用して基地局の管理サーバとの間で情報の送受を行って記憶部に記憶される制御プログラムやデータを書き換え、当該交換物に適した作業を行うことができ、作業機械の性能を向上し、融通性を高めることができる。
産業上の利用可能性
油圧ショベル等で、例えばフロントやアタッチメントを交換したときに基地局のセンタサーバとの間で情報の送受を行って油圧ショベルの制御部の記憶部に記憶される制御プログラムやデータを書き換え、交換されたフロント等に適した作業を行えるようにする。バージョンアップのプログラムやデータの変更、パラメータの設定の変更を手間をかけることなく簡単に行う。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る作業機械の機能変更システムが適用される全体のシステム構成を示す図であり、
第2図は、本発明に係る機能変更システムが装備される作業機械の一例として油圧ショベルを示す側面図であり、
第3図は、本発明に係る機能変更システムの要部構成を概略的に示すシステム構成図であり、
第4図は、本発明に係る機能変更システムを実現する主コントローラ等の内部構成および周辺関連部の構成を示すブロック構成図であり、
第5図は、本発明に係る機能変更システムでの基地局の管理サーバとデータベースの内部構成を示す図であり、
第6図は、本発明に係る機能変更システムによる機能変更プロセスの第1の例を示すフローチャートであり、
第7図は、本発明に係る機能変更システムによる機能変更プロセスの第2の例を示すフローチャートであり、
第8図は、本発明に係る機能変更システムによる機能変更プロセスの第3の例を示すフローチャートである。

Claims (11)

  1. 作業現場に配置され、作業動作の制御に要する制御プログラムおよび/またはデータを記憶する書換え可能な記憶部と、この記憶部から少なくとも前記制御プログラムを呼び出して前記作業動作を実行する制御部と、第1通信装置とを備える作業機械と、
    第2通信装置と、作業機械の号機を同定しかつ前記制御部との間で情報の送受を行うセンタサーバと、このセンタサーバに管理されかつ作業機械の機種ごとの基本の制御プログラムおよびデータ、作業機械の動作のための制御プログラムおよびデータを記憶するデータベースとを備える基地局とからなり、
    前記作業機械の前記制御部と前記基地局の前記センタサーバとの間で、前記第1と第2の通信装置と通信回線を用いて情報の送受を行い、
    前記作業機械の作業実施機構部として標準でないアタッチメントが付設されたとき前記作業機械に設けられた入力手段により前記作業機械側で前記アタッチメントの寸法データが入力されて前記制御部に与えられ、さらに前記制御部によって前記寸法データが前記作業機械側から前記基地局の前記センタサーバに送信され、
    前記センタサーバは、演算部を備え、前記寸法データを受信したことを条件にして、前記演算部で当該寸法データに対応する制御パラメータのデータを演算し、この制御パラメータのデータを前記作業機械の前記制御部に送信すると共に、前記データベースにおける設定状態管理情報を更新し、
    前記作業機械の前記制御部は、前記制御パラメータのデータを受信すると、前記記憶部の記憶内容を受信内容で書き換える、
    ことを特徴とする作業機械の機能変更システム。
  2. 前記基地局の前記データベースには機種ごとに標準である基本的な制御プログラムとデータが記憶されることを特徴とする請求項1記載の作業機械の機能変更システム。
  3. 前記作業機械は各現場に多数の台数が配備され、前記基地局の前記データベースには前記作業機械のすべての号機について号機ごとに標準である制御プログラムとデータが記憶されることを特徴とする請求項1または2記載の作業機械の機能変更システム。
  4. 前記作業機械における標準でないアタッチメントの付設に係る変更は、前記記憶部に記憶される制御プログラムの変更を含み、前記作業機械が非稼動時に行われることを特徴とする請求項1記載の作業機械の機能変更システム。
  5. 前記作業機械の前記制御部に前記アタッチメントの前記寸法データを与えるとき前記入力手段としてテンキーが用いられることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の作業機械の機能変更システム。
  6. 作業現場に配置され、作業動作の制御に要する制御プログラムおよび/またはデータを記憶する書換え可能な記憶部と、この記憶部から少なくとも前記制御プログラムを呼び出して前記作業動作を実行する制御部と、第1通信装置とを備える作業機械と、
    第2通信装置と、作業機械の号機を同定しかつ前記制御部との間で情報の送受を行うセンタサーバと、このセンタサーバに管理されかつ作業機械の機種ごとの基本の制御プログラムおよびデータ、作業機械の動作のための制御プログラムおよびデータを記憶するデータベースとを備える基地局とからなり、
    前記作業機械の前記制御部と前記基地局の前記センタサーバは、それぞれ、互いに、前記の第1と第2の通信装置と通信回線を経由して双方向通信に基づき情報の送受を行えるように構成され、
    前記作業機械の作業動作が終了して電源のキーがオフされたとき、キーオフ信号が前記制御部によって前記基地局の前記センタサーバに送信され、
    前記センタサーバは、前記作業機械から送信されたキーオフ信号を受信したことを条件にして、バージョンアップのために前記作業機械の前記記憶部に記憶される制御プログラムおよび/またはデータを変更する必要があると判定したときには、変更すべき制御プログラムおよび/またはデータを前記作業機械の前記制御部に送信し、
    前記制御部は、前記制御プログラムおよび/またはデータを受信すると、前記記憶部の記憶内容を受信内容で書き換えると共に、この書換え終了後に前記センターサーバにおける前記バージョンアップの判定に使用される設定状態管理情報の書換えのための終了信号を前記基地局に送信する
    ことを特徴とする作業機械の機能変更システム。
  7. 各作業現場に配置される多数の作業機械の作業能力を個別にまたは一括して管理するための基地局であり、
    前記多数の作業機械の各々が備える通信装置との間で通信を行う通信装置と、
    前記多数の作業機械の各々の号機を同定し、かつ前記通信装置を介して前記作業機械の制御部との間で情報の送受を行うセンタサーバと、
    前記センタサーバに管理されかつ前記作業機械の機種ごとの基本の制御プログラムおよびデータ、前記作業機械の動作のための制御プログラムおよびデータを記憶するデータベースとを備え、
    前記センタサーバは、演算部を有し、前記作業機械から送信される作業実施機構部の変更に係る信号の送信を受けることを条件にして前記演算部によって前記信号に含まれるデータを用いて変更部分に適合した制御パラメータデータを演算し、この制御パラメータデータを前記作業機械の前記制御部に送信することを特徴とする基地局。
  8. 前記データベースには機種ごとに標準である基本的な制御プログラムとデータが記憶されることを特徴とする請求項記載の基地局。
  9. 前記データベースには前記多数の作業機械のすべての号機について号機ごとに標準である制御プログラムとデータが記憶されることを特徴とする請求項記載の基地局。
  10. 前記センタサーバからの前記作業機械の前記作業実施機構部の変更に係る制御プログラム・データの送信は、前記作業機械が非稼動時に行われることを特徴とする請求項記載の基地局。
  11. 前記センタサーバは、号機ごとに制御プログラムの設定状態を管理するデータベースを有することを特徴とする請求項記載の基地局。
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