JP4691573B2 - プリント配線板及びそのプリント配線板の製造方法並びにそのプリント配線板の製造に用いる銅張積層板用電解銅箔 - Google Patents
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Description
従って、リジッドプリント配線板及びフレキシブルプリント配線板(以下、これらの全てを総称する場合には、単に「プリント配線板」と称する。)の配線において、良好なエッチングファクターを維持しての微細化が可能な技術が要求されてきた。そして、COFテープ、TCPテープやFPCでは、配線の微細化と同時に耐屈曲性の改善された製品が要求されてきた。
本発明に係るプリント配線板は、絶縁基板の表面に配線を形成したプリント配線板であって、
当該配線は、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成を備え、当該第1銅層側が前記絶縁基板と張り合わせられ、
該第1銅層の銅の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満の範囲内にあり、該第2銅層の銅の平均結晶粒径が1.0μm〜5.0μmの範囲内にあることを特徴としている。
本発明に係るプリント配線板においては、前記第2銅層は、n層(但し、n≧1)のサブ金属層で構成され、第nサブ金属は、第(n−1)サブ金属層の平均結晶粒径よりも大きな平均結晶粒径を備えることも好ましい。
また、本発明に係るプリント配線板において、絶縁基板にリジッドプリント配線板用基材を用いることで、板状のリジット系のプリント配線板となる。
本発明に係るプリント配線板の製造方法は、以下の工程A〜工程Dを含むことを特徴とするものである。説明の都合上、第1製造方法と称する。
工程A:絶縁基板の表面に、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成の導体層を備え、該第1銅層の銅の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満であり、該第2銅層の銅の平均結晶粒径が1.0μm〜5.0μmの範囲内にあり、且つ、当該第1銅層側を前記絶縁基板と張り合わせた金属張積層板を準備する工程。
工程C:前記エッチングレジストパターンを備える金属張積層板をエッチング処理してエッチングレジストパターンを形成していない部分の導体層を溶解除去して配線を形成する工程。
上記第1製造方法において、前記工程Aで用いる金属張積層板には、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成で、当該第2銅層の平均結晶粒径が当該第1銅層の平均結晶粒径より大きな平均結晶粒径を備える電解銅箔を用い、その第1銅層側を絶縁基板と張り合わせた銅張積層板を用いることが好ましい。
工程b:前記仮銅張積層板の第1銅層の表面にメッキレジストパターンを形成する工程。
工程d:前記メッキレジストパターンを除去して仮プリント配線板とする工程。
工程f:その後、前記第2銅層の結晶を巨晶化させた仮プリント配線板をエッチング処理して、第2銅層の形成されていない部分の露出した第1銅層を溶解除去しプリント配線板とする工程。
本発明に係る電解銅箔:
本発明に係る電解銅箔は、前記金属張積層板の製造に用いる電解銅箔であって、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成を備え、175℃×15分間加熱後の第1銅層の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満であり、第2銅層の平均結晶粒径が1.0μm以上5.0μm以下であることを特徴としている。
<本発明に係るプリント配線板の形態>
本発明に係るプリント配線板は、絶縁基板の表面に配線を形成したプリント配線板であって、当該配線は、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成を備え、当該第1銅層側が前記絶縁基板と張り合わせられ、当該第2銅層の平均結晶粒径が当該第1銅層の平均結晶粒径より大きな平均結晶粒径を備えるものである。このような層構成の配線を備えるプリント配線板は、後述する製造方法を用いることで、配線の微細化が容易で、フレキシブルプリント配線板とした場合には良好な耐屈曲性を得ることができるのである。
<本発明に係るプリント配線板の製造形態1>
ここでは、第1製造方法の形態に関して述べる。本発明に係るプリント配線板の第1製造方法は、以下の工程A〜工程Dを含むことを特徴とするものである。以下、工程毎に説明する。
工程A:
この工程では、絶縁基板の表面に、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成の導体層を備え、当該第2銅層の平均結晶粒径が当該第1銅層の平均結晶粒径より大きな平均結晶粒径を備え、且つ、当該第1銅層側を前記絶縁基板と張り合わせた金属張積層板を準備する。この金属張積層板の製造方法には、いくつかの方法が採用できる。
このときの電解銅箔は、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成で、当該第2銅層の平均結晶粒径が当該第1銅層の平均結晶粒径より大きな平均結晶粒径を備えるものである。ここで言う電解銅箔とは、電解銅箔の段階で既に、第1銅層の平均結晶粒径と第2銅層の平均結晶粒径とが明確に異なっているものである。従って、第1銅層と第2銅層との形成条件、銅電解液等を分別して、2段階の電解工程を経て製造した電解銅箔が該当する。但し、ここで言う電解銅箔とは、その全体を電解法で製造した銅箔を言うのではない。例えば、一旦、電解銅箔を製造し、その表面の片面側に無電解メッキ法又は物理蒸着法で、第1銅層又は第2銅層のいずれか一方の層を製造する場合をも含む趣旨である。以上に述べた電解銅箔の小さな平均結晶粒径を備える第1銅層側を、上記絶縁基板に対し、熱間プレス成形又は接着剤層を介して張り合わせて金属張積層板を準備する。
即ち、まず絶縁基板の上に無電解メッキ法で第1銅層を形成する。無電解メッキ法を用いるため、絶縁基板の表面に直接的に、第1銅層を形成できる。このときの無電解メッキには、銅の無電解メッキを適用するのであり、公知のいずれの無電解メッキ法を用いても構わない。そして、その第1銅層の上に、上述の方法を採用して、170℃〜180℃で15分間以上の加熱を行うことにより再結晶化する第2銅 層を形成して導体層とする。
工程B:
この工程では、前記の導体層の第2銅層表面にエッチングレジストパターンを形成する。このエッチングレジストパターンを形成するためのエッチングレジストには、インク、ドライフィルム又は液体レジストなど、公知のいずれを用いてもよい。しかしながら、前述の配線の微細化と直線性等に配慮して良好な解像度を得るためには、液体レジストを選択することが好ましい。液体レジストを用いる場合は、前記第2銅層の表面を酸洗・水洗して表面を清浄化して乾燥し、この表面に液体レジストを塗布後乾燥させ、レジスト皮膜を形成する。そして、このレジスト皮膜上にエッチングレジストパターンを露光し、現像して不要部分を除去し、表面にエッチングレジストパターンを備える金属張積層板を得る。
工程C:
この工程では、前記エッチングレジストパターンを備える金属張積層板をエッチング処理してエッチングレジストパターンを形成していない部分の全ての導体層を溶解除去して配線を形成する。このエッチング処理には、従来のプリント配線板製造に使用しているエッチング工程、エッチング条件をそのまま用いることができる。
工程D:
この工程では、前記配線の表面に存在するエッチングレジストパターンを除去してプリント配線板を得る。エッチングレジストパターンを除去する具体的方法は、従来から広く知られており、エッチングレジストの種類に応じたものを選択使用すればよい。例えば、前述の液体レジストを用いる場合には、苛性ソーダ溶液のようなアルカリ性溶液を用いて、エッチングレジストパターンを膨潤剥離する。
<本発明に係るプリント配線板の製造形態2>
本発明に係る第2製造方法は、以下の工程a〜工程fを含むことを特徴とする。以下、第1製造方法の説明と重複する箇所に関しては、重複記載を避けるため、可能な限りその説明を省略する。
この工程では、絶縁基板の表面に第1銅層のみを備える仮銅張積層板を製造する。この第1銅層は、小さな平均結晶粒径を備えるものであり、電解銅箔を絶縁基板と張り合わせる方法を採用することができる。また、絶縁基板に無電解メッキ、物理蒸着法等を用いて直接的に形成することもできる。後述する工程eにおいて結晶粒径が大きく変化しない結晶組織を有していればよい。しかし、第1銅層と絶縁基板との間に一定レベルの接着強度を得るためには、電解銅箔を用い、ホットプレス方式、フレキシブルプリント配線板の場合にはキャスティング方式により製造した銅張積層板とすることが好ましい。そして、薄い第1銅層を得る場合には、キャリア付電解銅箔を用いることも好ましい。
この工程では、前記仮銅張積層板の第1銅層の表面にメッキレジストパターンを形成する。ここで言うメッキレジストパターンは、エッチングレジスト同様、インク、ドライフィルム又は液体レジスト等公知のものを用いることができる。薄いメッキ銅層を形成する場合には、液体レジストを用いれば微細な配線パターンが得られやすい。しかし、メッキ銅層の厚さは、後の工程でエッチング処理されることも考慮した設定とすることが多い。この様に、メッキレジストパターンとしてある程度の厚さが必要な場合には、解像度等を考慮すると、ドライフィルムを用いることが好ましい。ドライフィルムを用いる場合は、前記第1銅層の表面を、酸洗などにより表面を清浄化して乾燥し、ラミネーターを用いてドライフィルムを貼付する。このドライフィルム上にメッキレジストパターンを露光し、現像して不要部分を除去し、メッキレジストパター を備える銅張積層板とする。
この工程では、前記仮銅張積層板のメッキレジストパターンが形成されていない第1銅層表面に、銅メッキを施して配線形状に沿って第2銅層を形成する。即ち、パターンメッキ法を用いて、第2銅層の形成を行うのである。パターンメッキ法を用いることで、第2銅層として形成される配線の断面形状は、理想的形状に近いものとして形成できる。従って、結果として、エッチングファクターに優れた配線形状を得ることが容易になる。このときの第2銅層の形成は、170℃〜180℃の温度で15分間以上の加熱を受けると再結晶化する低温アニール性のよい銅層を形成できる手法であれば、いずれを用いても構わず電解銅メッキ法、無電解銅メッキ法、物理蒸着法等を用いることができる。しかし、量産性とコストを考えれば、上述の硫酸酸性銅メッキ液を用い、同様の条件で銅メッキすることが好ましい。
この工程では、前記メッキレジストパターンを除去して仮プリント配線板とする。このメッキレジストパターンの除去には、エッチングレジストパターンの除去と同様の概念が適用できるため、重複した記載を避けるために、説明を省略する。
この工程では、工程dで得られた仮プリント配線板を加熱処理して、前記第2銅層の結晶を巨晶化させる。このときの加熱条件に関しては、上述した通りであるため、ここでの説明は省略する。
この工程では、その後、前記第2銅層の結晶を巨晶化させた仮プリント配線板をエッチング処理して、第2銅層の形成されていない部分の露出した第1銅層を溶解除去しプリント配線板とする。この工程では、回路形状に沿って形成した第2銅層の表面に錫等を薄くメッキしたメタルレジスト層を形成してエッチングすることもできるが、アンダーカットの発生を回避するのであれば、フラッシュエッチング法を採用するのが好ましい。
即ち、大きな平均結晶粒径を備える第2銅層が、ゆっくりエッチングされ、小さな平均結晶粒径を備える第1銅層が速くエッチングされることにより、良好なエッチングファクターを備える配線パターンが得られる。そして、エッチング処理で設定するオーバーエッチング時間は、前記ストロボエッチングなどを第1銅層に対して実施して得たデータを基準に用い、第1銅層をエッチングするために必要な時間の0%〜50%とすることが好ましい。しかし、メッキ銅層の減耗と、第1銅層に対するアンダーカット現象を最小にするためには、オーバーエッチング時間は0%〜10%に設定することがより好ましい。
<本発明に係る電解銅箔の形態>
本発明に係る電解銅箔は、前記金属張積層板の製造に用いる電解銅箔であって、175℃×15分間加熱後の第1銅層の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満であり、第2銅層の平均結晶粒径が1.0μm以上5.0μm以下である。
ることができる。
の設定や、そのときの工程の状況を見て選択すればよい。
実施例1では、厚さ35μmの長尺状のポリイミドフィルムの表面に、平均結晶粒径が0.5μmで厚さ4μmの第1銅層と、平均結晶粒径2.0μmで厚さ4μmの第2銅層とを備えるFCCLを用いた。
露光後は、炭酸ナトリウム水溶液を用いて現像し、不要部分のレジストを剥離除去し、水洗後乾燥してエッチングレジストパターンを備えるFCCLを得た。
MIT耐折試験においては、図4に示す様な、絶縁基板6上に配線パターン7を形成し、耐折試験を実施する部分8に絶縁保護層5を形成した試験片4として作成して使用した。この試験片を図5に示すMIT耐折試験装置を用い、折り曲げ曲率R:0.5mm/荷重:100gfの条件に設定して実施した。なお、配線パターン7の破断は、両端の導通検出端子9間での導通がなくなったことで検出した。
以上を纏め、比較例1の評価・試験結果と併せて表1に示す。
比較例1では、実施例1における第1銅層と同レベルの結晶粒径を有する電解銅箔を導電層として備え、COFテープの製造用途に用いられているFCCLを出発材料とした。
上記評価及び試験の結果、表1に示す様に、エッチングファクターは平均2.0(銅層厚さ8μm/トップ幅7μm/ボトム幅15μm)であった。
上記から、実施例1で得られた配線の断面形状は、比較例1で得られた従来技術による配線の断面形状に対し、エッチングファクターで2.7倍という、良好な矩形形状を示している。そして、MIT試験における耐屈曲性では、1.3倍程度の耐久性を示している。従って、絶縁基板側から金属層の表面に向って、結晶粒径が大きくなる構成を有する金属層を配線として備えるプリント配線板は、配線の形状及び耐屈曲性において優位性を持つことが明らかである。
実施例1おいて、第1銅層における銅の平均結晶粒径を0.2μmとし、第2銅層の平均結晶粒径を1.1μmとした以外は同様のFCCLを用いた。
上記のFCCLを用いた以外は実施例1と同様にして配線ピッチ30μmの直線パターンの配線を有するプリント配線板を得た。このプリント配線板に対して、配線の断面形状を10点評価し、エッチングファクターを求めた。
このプリント配線板のエッチングファクターは5.0であり、断線に至るまでのMIT耐折試験の折り曲げ回数は165回であった。
実施例1おいて、第1銅層における銅の平均結晶粒径を0.9μmとし、第2銅層の平均結晶粒径を3.5μmとした以外は同様のFCCLを用いた。
上記のFCCLを用いた以外は実施例1と同様にして配線ピッチ30μmの直線パターンの配線を有するプリント配線板を得た。このプリント配線板に対して、配線の断面形状を10点評価し、エッチングファクターを求めた。
このプリント配線板のエッチングファクターは4.6であり、断線に至るまでのMIT耐折試験の折り曲げ回数は230回であった。
実施例1おいて、第1銅層における銅の平均結晶粒径を1.1μmとし、第2銅層の平均結晶粒径を2.0μmとした以外は同様のFCCLを用いた。
上記のFCCLを用いた以外は実施例1と同様にして配線ピッチ30μmの直線パターンの配線を有するプリント配線板を得た。このプリント配線板に対して、配線の断面形状を10点評価し、エッチングファクターを求めた。
このプリント配線板のエッチングファクターは2.6であった。ただし、第1銅層の平均結晶粒径が1μm以上になると、結晶サイズの分布が広くなり、これに起因にして個別のエッチングファクターの値は2.0〜3.6の範囲内でばらつき、バラツキ幅が大きくなった。
また、断線に至るまでのMIT耐折試験の折り曲げ回数は180回であった。
実施例1において、第1銅層における銅の平均結晶粒径を0.5μmとし、第2銅層の平均結晶粒径を0.9μmとした以外は同様のFCCLを用いた。
上記のFCCLを用いた以外は実施例1と同様にして配線ピッチ30μmの直線パターンの配線を有するプリント配線板を得た。このプリント配線板に対して、配線の断面形状を10点評価し、エッチングファクターを求めた。
このプリント配線板のエッチングファクターは3.0であったが、断線に至るまでのMIT耐折試験の折り曲げ回数が155回であり、第2銅層の平均結晶粒径が1μm未満であると、MIT耐折試験における耐折性能は改善されるものの、その改善効果が充分であるとはいえない。
2・・・ボトム幅(Wb)
3・・・銅層の合計厚さ(Tc)
4・・・MIT 耐折試験用試験片
5・・・絶縁保護層
6・・・絶縁基材
7・・・銅配線
8・・・耐折試験部
9・・・導通検出端子
10・・・試験片
11・・・折り曲げ装置
12・・・折り曲げ装置取り付け台
13・・・プランジャ
14・・・荷重を加える掴み具
15・・・導線
16・・・試験片露出部(長さ50mm〜70mm)
17・・・折り曲げ角度(135°±5°)
18・・・折り曲げ角度(135°±5°)
Claims (15)
- 絶縁基板の表面に配線を形成したプリント配線板であって、
当該配線は、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成を備え、当該第1銅層側が前記絶縁基板と張り合わせられ、
該第1銅層の銅の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満の範囲内にあり、該第2銅層の銅の平均結晶粒径が1.0μm〜5.0μmの範囲内にあることを特徴とするプリント配線板。 - 前記第2銅層の厚さは、前記第1銅層の厚さの5%〜500%の厚さである請求項1に記載のプリント配線板。
- 前記第2銅層は、n層(但し、n≧1)のサブ金属層で構成され、
第nサブ金属層は、第(n−1)サブ金属層の平均結晶粒径よりも大きな平均結晶粒径を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリント配線板。 - 前記配線は、その任意の位置における横断面形状において、当該配線の厚さをTc、配線上面のトップ幅をWt、配線下面のボトム幅をWbとしたときに、以下の数式(1)で計算して得られるエッチングファクターが2.5以上である請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプリント配線板;
- 絶縁基板にフレキシブルプリント配線板用基材を用いた請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプリント配線板。
- 絶縁基板にリジッドプリント配線板用基材を用いた請求項1〜請求項4のいずれかに記載のプリント配線板。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法であって、以下の工程A〜工程Dを含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
工程A:絶縁基板の表面に、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成の導体層を備え、該第1銅層の銅の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満の範囲内にあり、該第2銅層の銅の平均結晶粒径が1.0μm〜5.0μmの範囲内にあり、且つ、当該第1銅層側を前記絶縁基板と張り合わせた金属張積層板を準備する工程。
工程B:前記の導体層の第2銅層表面にエッチングレジストパターンを形成する工程。
工程C:前記エッチングレジストパターンを備える金属張積層板をエッチング処理してエッチングレジストパターンを形成していない部分の導体層を溶解除去して配線を形成する工程。
工程D:前記配線の表面に存在するエッチングレジストパターンを除去してプリント配線板を得る工程。 - 前記工程Aで用いる金属張積層板には、第1銅層と第2銅層とが積層した層構成で、当該第2銅層の平均結晶粒径が当該第1銅層の平均結晶粒径より大きな平均結晶粒径を備える電解銅箔を用い、その第1銅層側を絶縁基板と張り合わせた銅張積層板を用いる請求項7に記載のプリント配線板の製造方法。
- 前記工程Aで用いる金属張積層板には、第1銅層と170℃〜180℃で15分間以上の加熱を行うことにより再結晶化する第2銅層とが積層した層構成の電解銅箔で、金属張積層板の成形時にその第1銅層側に170℃〜180℃の温度を15分間以上負荷して絶縁基板と当該電解銅箔とを張り合わせることで、該第1銅層の銅の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満の範囲内にあり、該第2銅層の銅の平均結晶粒径が1.0μm〜5.0μmの範囲内にある銅張積層板を用いる請求項7に記載のプリント配線板の製造方法。
- 前記工程Aで用いる金属張積層板には、絶縁基板の上に無電解メッキ法で第1銅層を形成し、その第1銅層の上に、170℃〜180℃で15分間以上の加熱を行うことにより再結晶化する第2銅層を形成して導体層とし、その後170℃〜180℃の温度を15分間以上付加して加熱することで、当該第2銅層の平均結晶粒径が当該第1銅層の平均結晶粒径より大きな平均結晶粒径を備えるようにした銅張積層板を用いる請求項7に記載のプリント配線板の製造方法。
- 前記第2銅層の形成には、硫酸酸性銅メッキ液を用いた電気銅メッキ法を採用し、当該硫酸酸性銅メッキ液には、銅濃度が0.8mol/リットル〜1.2mol/リットル、フリー硫酸濃度が0.8mol/リットル〜1.2mol/リットル、塩素濃度が5ppm〜50ppmのものを用い、当該硫酸酸性銅メッキ液の1/2容量以上に対して活性炭処理を施したものを用いる請求項9又は請求項10に記載のプリント配線板の製造方法。
- 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のプリント配線板の製造方法であって、以下の工程a〜工程fを含むことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
工程a:絶縁基板の表面に銅の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満の範囲内にある第1銅層のみを備える仮銅張積層板を製造する工程。
工程b:前記仮銅張積層板の第1銅層の表面にメッキレジストパターンを形成する工程。
工程c:前記仮銅張積層板のメッキレジストパターンが形成されていない第1銅層表面に銅メッキを施して配線形状の第2銅層を形成する工程。
工程d:前記メッキレジストパターンを除去して仮プリント配線板とする工程。
工程e:工程dで得られた仮プリント配線板を加熱処理して、前記第2銅層の結晶の平均結晶粒径を1.0μm〜5.0μmの範囲内に巨晶化させる工程。
工程f:その後、前記第2銅層の結晶を巨晶化させた仮プリント配線板をエッチング処理して、第2銅層の形成されていない部分の露出した第1銅層を溶解除去しプリント配線板とする工程。 - 前記第2銅層の形成には、硫酸酸性銅メッキ液を用いた電気銅メッキ法を採用し、当該硫酸酸性銅メッキ液には、銅濃度が0.8mol/リットル〜1.2mol/リットル、フリー硫酸濃度が0.8mol/リットル〜1.2mol/リットル、塩素濃度が5ppm〜50ppmのものを用い、当該硫酸酸性銅メッキ液の1/2容量以上に対して活性炭処理を施したものを用いる請求項12に記載のプリント配線板の製造方法。
- 前記工程eにおける加熱処理は、170℃〜180℃の温度で15分間以上加熱するものである請求項12に記載のプリント配線板の製造方法。
- 請求項7に記載の金属張積層板の製造に用いる電解銅箔であって、
当該電解銅箔は第1銅層と第2銅層とが積層した層構成を備え、175℃×15分間加熱後の第1銅層の平均結晶粒径が0.1μm以上1.0μm未満であり、第2銅層の平均結晶粒径が1.0μm以上5.0μm以下であることを特徴とする電解銅箔。
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