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JP4691940B2 - 液体噴射装置 - Google Patents
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本発明は液体噴射装置に関する。
従来より、液体を液体噴射ヘッドからターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式記録装置(以下、プリンタと言う。)が広く知られている。このようなプリンタは、印刷が良好に行われるように、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドのノズルからインクを吸い出すことによって、ノズル内の粘度の高いインク・気泡等を吸引する、いわゆる、クリーニング動作が行われるようになっている。
ところで、近年、プリンタにおいては、カラー印刷を可能とするために、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった、複数色のインクを使用することが知られている。このようなプリンタにおいては、上記のクリーニング動作を行うことによって、目詰まりのないノズル列からもインクが吸引されることになり、不必要なインクまで消費される問題がある。そこでキャップの内部空間を壁部によって分割することで、複数の箱体部を形成し、その各箱体部にそれぞれのインクを個別に受け止めるようにしたキャップが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1によると、各箱体部は、複数のノズル列のうち、それぞれ異なるノズル列を封止している。また、各箱体部はそれぞれにインク吸収体が配設され、そのインク吸収体でそれぞれに対応する各ノズル列から排出されたインクを受け止め、吸引ポンプ側に送り出している。これにより、選択的にインクが吸収されるようになり、インクの浪費が防がれるようになる。
また、プリンタの中には、印刷画像の発色性や光沢性等を向上させるために、通常のカラーインクに加えて、反応インクを記録ヘッドから吐出するものがある。詳しくは、この反応インクはクリアインク等によって構成され、記録媒体上でカラーインクに対して凝集反応等することによって、発色性や光沢度を向上させるようになっている。
このようなプリンタにおいては、上記のクリーニング動作を行うことによって、キャップ内等でカラーインクと反応インクとが凝集反応を引き起こし、クリーニング機構の機能を低下させる可能性がある。そこで、このようなプリンタにおいても、上記の特許文献1のような、複数の箱体部に分割されたキャップを採用することにより、凝集反応を防いでクリーニング装置の機能の低下を防ぐことができるようになっている。
特開平6−191061
しかし、上記のようなキャップでは、各箱体部毎に、箱体部に配設したインク吸収材の移動を規制する規制部材を設けていた。また、キャップに設けられるバルブ機構においても、箱体部毎に設けていた。このため、キャップはその構造が複雑化するとともに部品点数が増加する問題が生じていた。
本発明の目的は、上記問題点を解決するためになされたものであって、構造が簡単でしかも部品点数が少ないクリーニング装置を備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明は、ノズル形成面に複数のノズルが形成され、前記ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、前記外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップとを備えた液体噴射装置において、前記キャップは、前記キャップ内の空間を複数の分割室に分割する分割壁を設けるとともに、その各分割室に前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を吸収する吸収材を設け、前記分割壁に、外周壁を前記ノズル形成面に対して当接しているとき、各分割室と連通する切り欠き部を形成し、その切り欠き部を跨いで各分割室に設けた吸収材の移動を規制する規制部材を設けた。
これによれば、キャップ内の空間は分割壁により複数の分割室に分割されている。また、複数の分割室には、液体噴射ヘッドから噴射される液体を吸収する吸収材がそれぞれに備えられている。さらに、吸収材の移動を規制するために、分割壁に形成された切り欠き部を跨いで規制部材を設けている。このため、各分割室は、切り欠き部を介して1つの規制部材を互いに共有化することができる。これにより、クリーニング装置を簡単な構造にすることができ、部品点数を少なくすることができる。
この液体噴射装置において、前記分割壁は、前記規制部材の高さ位置よりも低くなるように形成されている。
これによれば、分割壁の上端部は、規制部材の高さ位置よりも常に下方に位置することになる。このため、より簡単に分割壁を跨いで規制部材を設けることができる。従って、クリーニング装置を簡単な構造にすることができ、部品点数を少なくすることができる。
この液体噴射装置において、前記キャップの内部の液体を前記キャップの外部に移送する吸引手段と、前記分割室のいずれか1つに、前記分割室を大気開放する大気連通手段を設けた。
これによれば、各分割室は、分割壁に形成された切り欠き部を介して1つの規制部材を互いに共有化することができる。また、大気と連通する手段として1つの大気連通手段を共有することができる。従って、クリーニング装置を簡単な構造にすることができ、部品点数を少なくすることができる。
た、本発明の液体噴射装置は、ノズル形成面に複数のノズルが形成され、前記ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、前記外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、を備えた液体噴射装置において、前記キャップは、前記キャップ内の空間を複数の分割室に分割すると共に前記外周壁よりも高さが低く形成された分割壁と、前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を吸収するように前記各分割室に設けられた吸収材と、前記分割壁を跨いで前記各分割室に設けた吸収材の移動を規制する規制部材とを設けた。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、フレーム11を備える。
そのフレーム11には、主走査方向(X軸方向)にプラテン24が架設されていて、図示しない紙送り機構により、プラテン24上に記録媒体としての印刷用紙Pが副走査方向(Y軸方向)に給紙されるようになっている。このプラテン24の下側には廃液タンク25が設けられている。廃液タンク25は、図3に示すように、上面が開口する箱体状に形成されている。また、この廃液タンク25は、中央位置に壁部26を設け、廃液タンク25に2つの分割部屋25a,25bを形成している。そしてこの2つの分割部屋25a,25bには、多孔質素材による廃液吸収材27が、複数枚積層されている。
また、前記フレーム11には、プラテン24と平行にガイド部材13が架設されている。このガイド部材13には、キャリッジ15が、移動可能に挿通支持されている。キャリッジ15は、タイミングベルト16を介してキャリッジモータ18に接続されており、キャリッジモータ18の駆動により、ガイド部材13に沿う方向、すなわち、主走査方向Xに沿って、往復運動されている。
キャリッジ15の上部には、図1に示すように、カラーインクカートリッジ22及び反応インクカートリッジ23が搭載されている。カラーインクカートリッジ22は、内部に4色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の液体としてのインクをそれぞれ収容している。また、反応インクカートリッジ23は、印刷画像の発色性及び光沢性を図るための液体としての反応インクを収容している。そして、この両カートリッジ22,23はキャリッジ15に対して着脱可能に装着される。
また、前記キャリッジ15の下部には、記録ヘッド20が搭載されており、その記録ヘッド20の下面には、図2に示すようにノズル形成面20aが形成されている。そして、ノズル形成面20aには、図2において左側半分の部分に、前記カラーインクカートリッジ22の4色のインクと対応する4本のノズル列21a〜21dが、また、図2に示す右側半分の部分に、前記反応インクカートリッジ23の反応インクと対応する1本のノズル列21eが形成されている。
そして、記録ヘッド20において圧電素子(図示しない)が駆動されることによって、各カートリッジ22,23から供給される各インクが記録ヘッド20の各ノズル列21a〜21eから印刷用紙P上にインク滴となって吐出するようになっている。
そして、前記キャリッジ15が印刷用紙Pと対向した状態で、ガイド部材13に沿って、往復移動されながら、印刷データに基づいて前記圧電素子が駆動されると、記録ヘッド20から印刷用紙Pに対してインクが吐出され、印刷が行われる。なお、本実施形態にお
いては、カラーインクによるインク滴が吐出された後に、反応インクが印刷用紙Pに付着したカラーインクによるインク滴の上に吐出されるようになっている。そして、反応インクはカラーインクに対して付着することで、印刷用紙P上においてカラーインクと凝集反応し、カラーインクの発色性や光沢性を高めるようになっている。これにより、印刷用紙P上には発色性や光沢性の高められた画像が印刷される。
図1に示すように、プリンタ10の右端部の非印刷領域(ホームポジション)には、ク
リーニング装置30が設けられている。クリーニング装置30は印刷不良を防止するために前記記録ヘッド20のクリーニングを行う。図3に示すようにクリーニング装置30は、キャップ32と、同キャップ32に接続されている吸引手段を構成する吸引チューブ37,38と、同吸引チューブ37,38の途中に設けられている吸引手段を構成する吸引ポンプ39とを備える。
図4は、クリーニング装置30のキャップ32の全体斜視図を示す。キャップ32は、図示しない公知の昇降手段にて上下方向(Z軸方向)に往復移動可能に設けられ、非印刷領域にある記録ヘッド20と相対向し、上動して記録ヘッド20のノズル形成面20aを封止するようになっている。図5及び図6に示すように、キャップ32は、略長方形形状の底面33と、同底面33の外周に沿って立設されている四角枠状に形成された外周壁41とを備え、上側が開口する略箱体形状に形成されている。なお、本実施形態においては、底面33の大きさは、前記記録ヘッド20のノズル形成面20a(図2参照)よりも若干小さな大きさに形成されているものとする。
また、キャップ32は、底面33の中央部において副走査方向に沿うようにして立設されている分割壁42を備える。この分割壁42によって、キャップ32の底面33と外周壁41によって形成される空間が2分割され、第1の分割室44と第2の分割室45を形成するようになっている。すなわち、キャップ32には、上記の底面33と外周壁41と分割壁42とによって、第1の分割室44と第2の分割室45とがほぼ同じ体積を有するように形成される。そして、本実施形態においては、この分割壁42は、その上端部には、切り欠き部43が形成されている。切り欠き部43は分割壁42の上端を上下方向の全幅及び副走査方向の両端部42a付近にまで切り欠いて形成されている(図5参照)。
また、分割壁42は、その切り欠き部43を除く両端部42aの高さが外周壁41の高さと同じに形成されている。従って、外周壁41が記録ヘッド20のノズル形成面20aを封止した際には、第1及び第2の分割室44,45は、この切り欠き部43によって互いに連通することになる。
第1及び第2の分割室44,45には、図4に示すように、第1及び第2のインク吸収材47,48がそれぞれ収容される。第1及び第2のインク吸収材47,48は、ともに同じ材質で同じ厚さであって、その上面がほぼ前記分割壁42の切り欠き部43の上端部と同じ高さ位置となっている。
図5及び図6に示すように、第1及び第2の分割室44,45の底面33からは、それぞれ、7本ずつの略円柱形状の支持体46が突設されている。そして、第1及び第2の分割室44,45に第1及び第2のインク吸収材47,48がそれぞれ収容される時、第1及び第2のインク吸収材47,48に形成された貫通穴を支持体46が貫通することによって、第1及び第2の分割室44,45の内部に第1及び第2のインク吸収材47,48がそれぞれ位置決めされる。
図4に示すように、支持体46に支持固定された第1及び第2のインク吸収材47,48の上面には、第1及び第2のインク吸収材47,48の膨潤を規制するための規制部材
49が、分割壁42の切り欠き部43を跨いで、第1及び第2の分割室44,45に敷設される。
この規制部材49は金属から形成されており、第1及び第2のインク吸収材47,48の上面に配置される長方形状の枠部49aと、枠部49aの各隅部及び途中に設けられた円形部49bとを備えている。また、規制部材49は、枠部49a内で略十字状に交差する交差部49cを備えており、規制部材49の強度を向上させている。規制部材49は、分割壁42の切り欠き部43を跨いで第1及び第2のインク吸収材47,48の上面にそれぞれ配置される枠部49aを繋ぐ部分として橋部49dを備えている。そして、この規制部材49は、その各円形部49bが第1及び第2のインク吸収材47,48の上面から突出する前記支持体46の上端と連結固定されることによって、第1及び第2のインク吸収材47,48の膨潤を規制する。
なお、本実施形態のキャップ32は、図7に示すように、プラスチック等の樹脂によって形成されている芯部としての樹脂部51に対して、エラストマ等の弾性材料によって形成される密着部としての弾性材料部52を2色成形等によって一体に成形されている。この弾性材料部52は、外周壁41の上端部と分割壁42の両端部42aの上端部であって、記録ヘッド20のノズル形成面20aに密着して、キャップ32内の空間の気密性を確保するようになっている。
なお、キャップ32とノズル形成面20aとが当接するときには、本実施形態においては、ノズル形成面20aのノズル列21a〜21dが第1の分割室44によって覆われ、ノズル列21eが第2の分割室45によって覆われるようになる。従って、各ノズル列21a〜21dから吐出される各カラーインクは第1の分割室44の第1のインク吸収材47にて受け止められ、ノズル列21eから吐出される反応インクは第2の分割室45の第2のインク吸収材48にて受け止められる。
図6及び図7に示すように、第1及び第2の分割室44,45の底面33には、それぞれ第1の排出口34と第2の排出口35が貫通形成されている。第1の排出口34は、前記吸引チューブ37の一端が接続されている。また、第2の排出口35は、前記吸引チューブ38の一端が接続されている。この吸引チューブ37,38は、ともにシリコンゴム等の可撓性材料によって形成されている。吸引チューブ37,38の他端は、図3に示すように、それぞれが前記廃液タンク25の内部空間に形成された2つの分割部屋25a,25b内に配置されている。従って、キャップ32の第1及び第2の分割室44,45の内部と廃液タンク25とは、吸引チューブ37,38を介して、それぞれ個別に接続されている。
前記吸引チューブ37,38の流路途中には、吸引ポンプ39が設けられており、図示しない駆動手段によって駆動されることにより、吸引チューブ37,38の上流側を減圧させることが可能になっている。従って、キャップ32によって記録ヘッド20のノズル形成面20aを封止した状態で吸引ポンプ39を駆動させると、記録ヘッド20とキャップ32とによって形成される空間が減圧されるようになっている。
また、図6及び図7に示すように、キャップ32の第1の分割室44の底面33には、大気連通口36が貫通形成され、その大気連通口36には、大気連通手段60を構成する大気連通チューブ40が接続されている。大気連通チューブ40はシリコンゴム等の可撓性材料によって形成され、その大気連通チューブ40にはその大気連通手段60を構成する大気連通弁55が設けられている。従って、キャップ32が記録ヘッド20のノズル形成面20aを封止した状態で大気連通弁55を開弁状態にすると、第1の分割室44は大気圧となる。このとき、第2の分割室45は分割壁42の切り欠き部43を介して連通し
ているため、同第2の分割室45も大気圧となる。
次に、以上のように構成されたプリンタ10のクリーニング動作時における作用について説明する。
図1及び図3に示すように、クリーング動作時においては、まず、キャリッジ15がホーポジションに移動され、前記キャップ32が昇降手段によって上昇される。この結果、キャリッジ15の記録ヘッド20のノズル形成面20aとキャップ32とが当接する。
そして、前述した通り、ノズル形成面20aのノズル列21a〜21dが、キャップ32の第1の分割室44によって覆われ、ノズル列21eがキャップ32の第2の分割室45によって覆われることになる。
なお、このとき、図7に示すようにキャップ32の外周壁41と分割壁の両端部42aが、ノズル形成面20aに対して当接する。詳しくは、本実施形態においては分割壁42には切り欠き部43が形成されているため、分割壁42は、切り欠き部43の部分を除く両端部42aの部分のみが外周壁41とともにノズル形成面20aに対して当接することとなる。
そして、この状態で、吸引ポンプ39が駆動されると、記録ヘッド20と外周壁41とによって形成される空間内が減圧される。この結果、記録ヘッド20のノズル形成面20aの各ノズル列21a〜21eから、カラーインク及び反応インクがそれぞれ吸引される。
なお、このとき、第1の分割室44と第2の分割室45とは分割壁42の切り欠き部43によって連通しているため、第1の分割室44及び第2の分割室45の内部の減圧の大きさはともに等しくなる。これにより、記録ヘッド20のノズル形成面20aの各ノズル列21a〜21eからは、ほぼ同じ量のインクがそれぞれ吸引される。
また、第1及び第2の分割室44,45に収容された第1及び第2のインク吸収材47,48は、ノズル形成面20aから排出された各インクを吸収するが、規制部材49により上方への移動、すなわち、膨潤が規制される。
そして、吸引された各インクのうち、カラーンクは、第1の分割室44及び吸引チューブ37を介して廃液タンク25内に形成された分割部屋25aへ排出される。また、吸引された各インクのうち、反応インクは、第2の分割室45及び吸引チューブ38を介して廃液タンク25内に形成された分割部屋25bへ排出される。
以上のクリーング動作によって、キャップ32内等においては、カラーンクと反応インクとの凝集反応が生じないようにすることができ、クリーニング装置30の機能を低下させないようにすることができる。また、廃液タンク25内においても、2つの分割部屋25a,25bにカラーンクと反応インクとを別々に排出させたことにより、廃液タンク25内で凝集反応が生じないようにすることができ、廃液吸収材27の吸収効率を低下させないようにすることができる。
また、クリーニング動作時には閉弁状態であった大気連通弁55は、クリーニング動作の終了後、図示してない駆動装置により開弁状態となる。このとき、減圧されていた第1の分割室44と第2の分割室45は、分割壁42に形成された切り欠き部43によって連通しているため、第1の分割室44内が大気に連通されると同時に、第2の分割室45も大気圧となる。この後、記録ヘッド20からキャップ32が離れる。そして、以上により、記録ヘッド20におけるインク滴の吐出能力が回復される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、分割壁42にて形成された第1及び第2の分割室44,45にそれぞれ収容した第1及び第2のインク吸収材47,48を1つの規制部材49で固定した。従って、クリーニング装置30の構成部品の点数を削減することができる。
しかも、分割壁42に切り欠き部43を形成するだけの簡単な構成で、規制部材49は第1及び第2のインク吸収材47,48を固定することができる。
(2)上記実施形態では、分割壁42に切り欠き部43を形成するだけの簡単な構成で第1及び第2の分割室44,45が連通するようにした。
これにより、第1及び第2の分割室44,45毎に、大気連通手段を設ける必要はなく、第1の分割室44に大気連通手段60を設けるだけで、第1及び第2の分割室44,45を大気と連通させることができる。従って、バルブ機構の数を減らすことができるため、クリーニング装置30の構成部品の点数を削減することができる。
(3)上記実施形態では、キャップ32内において、第1の分割室44の第1のインク吸収材47と第2の分割室45の第2のインク吸収材48にそれぞれカラーインクと反応インクとを個別に排出させている。これにより、キャップ32内において、カラーインクと反応インクとが混ざり合い、凝集反応を起こすことで、第1及び第2のインク吸収材47,48の吸収能力の低下等が生じるのを抑えることができる。
(4)上記実施形態では、第1及び第2の分割室44,45に排出されたインクをそれぞれ吸引チューブ37,38を介して、廃液タンク25内に形成された分割部屋25a,25bに個別に排出させている。これにより、廃液タンク25内において、カラーインクと反応インクとが混ざり合い、凝集反応を起こすことで、廃液吸収材27の吸収能力の低下等が生じるのを抑えることができる。
(5)上記実施形態では、分割壁42に切り欠き部43を形成して、第1及び第2の分割室44,45が連通されるようにした。これにより、クリーニング動作時において、第1及び第2の分割室44,45の内部の減圧の大きさを等しくすることができる。従って、記録ヘッド20のノズル形成面20aの各ノズル列21a〜21eそれぞれからは、ほぼ同じ量のインクが吸引されるようになる。その結果、各カートリッジ22,23内における各インクの残量に極端な隔たりが生じるのを防止することができる。
また、分割壁42の上端には切り欠き部43が形成されているため、キャップ32がノズル形成面20aに当接しているとき、分割壁42とノズル形成面20aとが当接する面積は必然的に小さくなる。従って、キャップ32とノズル形成面20aとが当接する部分の面積に占める外周壁41の割合は大きくなり、外周壁41はその分だけ大きな応力でノズル形成面20aと当接することができるようになる。これにより、外周壁41とノズル形成面20aとのシール性を高めることができ、確実にキャップ32の内部の圧力を十分に減少させることができる。従って、キャップ32の駆動エネルギーを抑えることが可能となるため、コストの増大を抑えることができる。
(6)上記実施形態では、外周壁41及び分割壁42を、樹脂部51及び弾性材料部52とによって構成するようにした。そして、キャップ32がノズル形成面20aに対して当接するときは、弾性材料部52がノズル形成面20aに対して当接するようにした。これにより、キャップ32とノズル形成面20aとの間のシール性を高めることができる。従って、キャップ32の駆動エネルギーを抑えることが可能となるため、コストの増大を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1及び第2の分割室44,45には、分割壁42に形成された切り欠き部43を跨いで、規制部材49を第1及び第2のインク吸収材47,48の上面に敷設した。これに代えて、分割壁42には、規制部材49の構成部分である橋部49dが挿通できるだけの連通口を設けるだけでもよい。これにより、第1及び第2のインク吸収材47,48は、膨潤等による上方への移動を規制部材49によって規制される。従って、クリーニング装置30の構成部品の点数を削減することができる。
・上記実施例では分割壁42に切り欠き部43を形成して、第1及び第2の分割室44,45を大気と連通させた。これに代えて、分割壁42自体を外周壁41の上端部よりも低くなるように形成するだけでもよい。これにより、切り欠き部43を特に形成することもなく、より簡単に第1及び第2の分割室44,45を大気と連通させることができる。従って、クリーニング装置を簡単な構造にすることができ、部品点数を少なくすることができる。
・上記実施形態では、第1の分割室44に大気連通手段60を設けた。これに代えて、第2の分割室45側に大気連通手段60を設けてもよい。
・上記実施形態では、キャップ32は、分割壁42を1つのみ備え、その内部空間が2分割されるようなものに具体化した。これを、分割壁42を2つ以上備え、その内部空間が3つ以上の部屋に分割されるもの、すなわち3つ以上の分割室が形成されるように具体化してもよい。そして、このような場合には、各分割室が互いに連通されるような分割壁42をそれぞれに形成し、いずれかの分割室に大気連通手段60を1つ設ければよい。こ
れにより、大気連通手段60を構成する大気連通弁55を開弁状態にすれば、キャップ32に形成された3つ以上の分割室は、ともに大気と連通することができる。
・上記実施形態では、キャップ32の第1及び第2の分割室44,45は、ぞれぞれ、カラーインクと反応インクとの組み合わせに対応するものとしたが、その他のインクの周囲の組み合わせに対応するものとしてもよい。例えば、第1の分割室44が顔料系のインクに、第2の分割室45が染料系のインクに対応するようにしてもよい。また、例えば反応インクと擬似凝集しにくいインクを反応インクとともに第2の分割室45に対応させても良い。
・上記実施形態では、液体噴射装置として、インクを噴射するプリンタ10(ファクシミリ、コピア等を含む印刷装置)について説明したが、他の液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの税層などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生態有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての資料噴射装置であってもよい。
本実施形態におけるプリンタの要部斜視図 同じく、キャリッジの底面図 同じく、プリンタの要部断面図 同じく、キャップの全体斜視図 同じく、キャップの斜視図 同じく、キャップの平面図 同じく、キャップの断面図
符号の説明
10…プリンタ、11…フレーム、13…ガイド部材、15…キャリッジ、16…タイミングベルト、18…キャリッジモータ、20…記録ヘッド、20a…ノズル形成面、22…カラーインクカートリッジ、23…反応インクカートリッジ、24…プラテン、25…廃液タンク、25a…第1の分割部屋、25b…第2の分割部屋、26…壁部、27…廃液吸収材、30…クリーニング装置、32…キャップ、33…キャップの底面、34、35…排出口、36…大気連通口、37、38…吸引チューブ、39…ポンプ、40…大気連通チューブ、41…外周壁、42…分割壁、42a…分割壁の端部、43…切り欠き部、44…第1の分割室、45…第2の分割室、46…支持体、47…第1のインク吸収材、48…第2のインク吸収材、49…規制部材、51…樹脂部、52…弾性材料部、55…大気連通弁、60…大気連通手段

Claims (4)

  1. ノズル形成面に複数のノズルが形成され、前記ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、前記外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、
    を備えた液体噴射装置において、
    前記キャップは、
    前記キャップ内の空間を複数の分割室に分割する分割壁を設けるとともに、その各分割室に前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を吸収する吸収材を設け、
    前記分割壁に、外周壁を前記ノズル形成面に対して当接しているとき、各分割室と連通する切り欠き部を形成し、その切り欠き部を跨いで各分割室に設けた吸収材の移動を規制する規制部材を設けたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記分割壁は、前記規制部材の高さ位置よりも低くなるように形成されたことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 請求項1に記載の液体噴射装置において、
    前記キャップの内部の液体を前記キャップの外部に移送する吸引手段と、
    前記分割室のいずれか1つに、前記分割室を大気開放する大気連通手段を設けたことを特徴とする液体噴射装置。
  4. ノズル形成面に複数のノズルが形成され、前記ノズルを介してターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記ノズル形成面に向かう開口を形成する外周壁を備え、前記外周壁を前記ノズル形成面に対して当接させることにより、前記ノズルを覆うことが可能なキャップと、
    を備えた液体噴射装置において、
    前記キャップは、
    前記キャップ内の空間を複数の分割室に分割すると共に前記外周壁よりも高さが低く形成された分割壁と、前記液体噴射ヘッドから噴射される液体を吸収するように前記各分割室に設けられた吸収材と、前記分割壁を跨いで前記各分割室に設けた吸収材の移動を規制する規制部材とを設けたことを特徴とする液体噴射装置。
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